JP5241674B2 - 梱包装置 - Google Patents
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Description
図1は本発明の参考形態1に係る梱包装置とこれに梱包される被梱包物を示す分解斜視図、図2は参考形態1に係る緩衝体の展開図、図3は参考形態1に係る緩衝体の斜視図、図4は被梱包物を梱包した状態を示す梱包装置の一部断面による側面透視図である。なお、各図において、同一の構成要素には同一の符号を付している。
本参考形態1では、上端側に外方へ張り出す鍔部を備えた換気扇等の被梱包物を梱包する場合を例に説明する。
被梱包物1を収納支持した緩衝体20を外箱10の中に入れ、外箱10のフラップ12a〜フラップ12dを閉じることにより、被梱包物1の梱包が行われる。
段ボール紙30には、実線で示す切断線31、32と、一点鎖線と破線で示す折線が形成されており、このうち一点鎖線の折線41、42、45はそれぞれ谷折り部、破線の折線43、44はそれぞれ山折り部となっている。
切断線31は、段ボール紙30の長手方向に向かって4本設けられており、その長さは被梱包物1の底面6から鍔部2の下部までの高さとほぼ同じ寸法である。
また、折線44の長さは、被梱包物1の背面4及び前面5の幅とほぼ同じ寸法である。
一方の上板24(図2において図面右側の上板24)には、緩衝板25が延設されている。梱包時には、緩衝板25は、上板24との間で被梱包物1の鍔部2を挟み込む。
まず、段ボール紙30を折線41〜44に沿って折り曲げ、図3のような状態の緩衝体20を形成する。
向かい合う2枚の外側板22の間の距離は、被梱包物1の背面4から前面5までの距離とほぼ同じになっており、被梱包物1の背面4と前面5は外側板22にそれぞれ当接する。したがって、被梱包物1の背面4及び前面5の方向への移動は、外側板22によって規制される。また、外側板22の幅は、被梱包物1の2つの側面3の間の距離とほぼ同じになっており、内側板23は側面3にほぼ垂直に接する。したがって、被梱包物1の側面3の方向への移動は、内側板23によって規制される。
舌片26及び底板21に外接する矩形を想定すると、その矩形の面積は、外箱10の底面11の面積とほぼ同じである。すなわち、舌片26及び底板21の端部の一部が、外箱10の底面11近傍の側面13a〜側面13dの内面側に当接するので、外箱10内における緩衝体20の移動を規制することができる。また、上板24の端部の一部も外箱10の側面13a〜側面13dの内面側に当接するので、外箱10内における緩衝体20の移動を規制することができる。
上記した一連の手順により、被梱包物1を梱包装置100で梱包することができる。
図5は、参考形態1に係る緩衝体20の変形例を説明する図であり、図5(A)は緩衝体20の斜視図を、図5(B)は梱包状態を示す梱包装置の一部断面による側面透視図である。
図5に示す緩衝体20は、緩衝板25の長さを伸ばして被梱包物1の鍔部2の上面の多くを覆うようにしたものである。このようにしても、緩衝板25と上板24との間に被梱包物1の鍔部2が挟み込まれる。したがって、梱包状態の梱包装置100に落下等による衝撃が加わった場合でも、緩衝板25が衝撃により潰れて衝撃エネルギーを吸収する。このため、落下等による被梱包物1の鍔部2の変形を抑制することができる。
また、緩衝板25の長さを伸ばして鍔部2のより広い面積を覆うようにしたので、落下等に伴う鍔部2の変形をさらに抑制することができる。
図6は、参考形態1に係る緩衝体20の他の変形例を示す斜視図である。
図6に示す緩衝体は、上板24から連なる緩衝板25と第2緩衝板27とを備える。第2緩衝板27は、段ボール紙30の長手方向と直交する方向、すなわち、上板24に緩衝板25が延設される方向と直交する方向に向かって、上板24に折線を介して延設されている。
このようにすることで、梱包状態の梱包装置100において、被梱包物1の側面3の方向から衝撃が加えられた場合は、衝撃により第2緩衝板27が潰れて衝撃エネルギーを吸収する。このため、梱包装置100は、落下等に伴う上下方向の衝撃に加え、被梱包物1の側面3の方向からの衝撃に伴う鍔部2の変形を抑制することができる。
図7は、参考形態2に係る緩衝体20Aを説明する図であり、図7(A)は緩衝体20Aの展開図を、図7(B)は緩衝体20Aの組立状態の斜視図を示している。本参考形態2では、前述の参考形態1との相違点を中心に説明し、前述の参考形態1と同一又は対応する構成要素には同一の符号を付す。
図7に示すように、緩衝体20Aは、緩衝板25から連なる押え片28を備える。押え片28は、段ボール紙30の長手方向と直交する方向、すなわち、上板24に緩衝板25が延設される方向と直交する方向に向かって、緩衝板25に折線46を介して延設されている。折線46は、図7(A)に一点鎖線で示す谷折りの折線である。
このようにすることで、緩衝体20Aを外箱10に収納したときに、外箱10の側面13a、13cと、押え片28とが当接し、外箱10の側面13a、13cと緩衝体20Aとの間に押え片28が介在することとなる。したがって、梱包状態の梱包装置100において、被梱包物1の側面3の方向から衝撃が加えられた場合は、衝撃により押え片28が潰れて衝撃エネルギーを吸収する。このため、梱包装置100は、被梱包物1の側面3の方向からの衝撃に伴う鍔部2の変形を抑制することができる。
図8は、実施の形態1に係る緩衝体20Bを説明する図であり、図8(A)は緩衝体20Cの展開図を、図8(B)は緩衝体20Bの組立状態の斜視図を示している。本実施の形態1では、前述の参考形態1との相違点を中心に説明し、前述の参考形態1と同一又は対応する構成要素には同一の符号を付す。
図8に示すように、緩衝体20Bは、緩衝板25に一対の切断線34が形成されている。一対の切断線34の間の距離は、被梱包物1の背面4の幅とほぼ同じになるよう構成されている。そして、一対の切断線34を結ぶようにして谷折りの折線47が設けられている。緩衝板25を折線47で折り曲げると、緩衝板25には中央部25aとその両脇の側部25bが形成される。なお、本実施の形態1において緩衝板25の中央部25aは、本発明の係合部に相当する。
図9は、参考形態3に係る緩衝体20Cの展開図である。本参考形態3では、前述の参考形態1との相違点を中心に説明し、前述の参考形態1と同一又は対応する構成要素には同一の符号を付す。
図9に示すように、緩衝体20Cは、上板24から連なる緩衝板29を備える。緩衝板29は、段ボール紙30の長手方向と直交する方向に向かって、上板24に折線48を介して延設されている。折線48は、図9に一点鎖線で示すように谷折りの折線である。緩衝体20Cを組み立てると、緩衝板29は、外側板22が向かい合う方向と直交する方向に向かって、上板24から延設された状態となる。
また、本参考形態3で説明した緩衝板29に、前述の実施の形態1で説明した緩衝板25の中央部25aと同等の機能を有する係合部を設けることもでき、同様の効果を得ることができる。
図10は参考形態4に係る緩衝体20Dの展開図、図11は参考形態4に係る緩衝体20Dを用いて被梱包物1を梱包した状態を示す梱包装置の一部断面による側面透視図である。本参考形態4では、前述の参考形態1との相違点を中心に説明し、前述の参考形態1と同一又は対応する構成要素には同一の符号を付す。
図10に示すように、緩衝体20Dは、上板24から連なる緩衝部60を備える。緩衝部60は、段ボール紙30の長手方向に向かって、上板24に折線50を介して延設されている。上板24と緩衝部60との間の折線50は、谷折りの折線である。
また、緩衝部60には、谷折りの折線51、52が設けられている。折線50から折線51までの距離と、折線52から緩衝部60の端部60a(折線50の反対側の端部)までの距離は、ほぼ同じとなるように構成されている。
そして、図11に示すように、被梱包物1の鍔部2を上板24に載せ、鍔部2の先端部2aを、緩衝部60の側面60b(緩衝部60の端部60aと折線52とで挟まれた側面)と当接させる。なお、緩衝部60の側面60bの高さは、鍔部2の厚みよりも高くなるよう構成されている。
図12は参考形態5に係る緩衝体20Eの展開図、図13は参考形態5に係る緩衝体20Eの斜視図である。本参考形態5では、前述の参考形態1との相違点を中心に説明し、前述の参考形態1と同一又は対応する構成要素には同一の符号を付す。
図12に示すように、緩衝体20Eは、底板21から連なる底部緩衝板70を備える。底部緩衝板70は、段ボール紙30の長手方向と直交する方向、すなわち、底板21から外側板22が延設される方向と直交する方向に向かって、底板21に折線71を介して延設されている。折線71は、図12に破線で示すように、山折りの折線である。
また、緩衝体20Eは、前述の参考形態1と同様の構成の緩衝板25を備えている。
Claims (7)
- 略筒状の胴体の一端側に鍔部を有する被梱包物を、緩衝体を介して外装箱に梱包する梱包装置であって、
前記緩衝体は、
底板と、
前記底板の対向する辺からそれぞれ起立し内部に収納空間を形成する一対の外側板と、
前記一対の外側板が向かい合う方向とは反対の方向に前記外側板の上部を折り曲げて形成され、前記鍔部を載置可能な上板と、
前記上板に折線を介して延設された平板状の部材であって、前記上板との間で前記鍔部を挟み当該鍔部の上面に面で接する緩衝板と、
前記緩衝板に折線を介して延設された平板状の部材であって、前記被梱包物の前記略筒状の胴体内に挿入される係合部とを備え、
前記係合部の面と前記外側板の面との間で、前記被梱包物の前記略筒状の胴体の側壁を挟む
ことを特徴とする梱包装置。 - 前記緩衝板は、
前記一対の外側板が向かい合う方向とは反対の方向に向かって、前記上板に折線を介して延設された
ことを特徴とする請求項1記載の梱包装置。 - 前記緩衝板は、
前記一対の外側板が向かい合う方向と直交する方向に向かって、前記上板に折線を介して延設された
ことを特徴とする請求項1記載の梱包装置。 - 前記緩衝板に延設され、前記外装箱の側面と前記緩衝体との間に介在する押え片を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の梱包装置。 - 前記被梱包物が梱包された状態において、
前記緩衝板の下面が、前記鍔部の上面に接し、
前記緩衝板の上面が、前記外装箱の上部開口を開閉するフラップの下面に接する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の梱包装置。 - 前記底板に延設した延設部を前記底板の下側に折り曲げて形成され、前記底板の下側に重ねられる底部緩衝板を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の梱包装置。 - 前記緩衝体は、一枚の板状紙材を折り曲げまたは切り起こして形成されている
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の梱包装置。
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