JP5210961B2 - 混合容器 - Google Patents
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Description
また、この中栓には、内筒の上部を覆うカップ状のキャップが装着されている。この際、キャップは、内筒に対して非接触状態とされており、第2内容物を内筒の頂壁部まで流動可能とさせている。
(1)本発明に係る混合容器は、第1内容物と第2内容物とを混合させながら注出可能な混合容器であって、前記第1内容物を内部に収容する容器本体と、該容器本体の口部の内側に装着された中栓と、前記口部に着脱可能に装着され、前記中栓を覆うオーバーキャップと、を備え、前記中栓が、注出口が形成された頂壁部と前記口部の内側に挿入される挿入筒とを有する中栓本体と、前記第2内容物を収容する収容室を有し、前記中栓本体によって容器軸方向に移動可能に保持された可動体と、を備え、前記可動体が、前記注出口に離脱可能に嵌合され、前記容器本体の内部に連通して前記第1内容物を外部に注出させる内筒と、該内筒を径方向の外側から囲むと共に前記挿入筒に容器軸方向に移動可能に嵌合され、内筒との間に前記収容室を形成する外筒と、を有し、前記オーバーキャップが、装着時に、前記可動体を押し下げて、前記内筒を前記注出口から離脱させると共に内筒内及び注出口を塞ぎ、取り外し時に、内筒内及び注出口を開放させる押し下げ部を有していることを特徴とする。
しかも、可動体が一旦押し下げられた後、該可動体に上向きの力が作用し難いので、オーバーキャップを取り外した後に、逆方向に上昇移動して元の状態に戻り難い。従って、内筒が注出口に再度嵌合して、該注出口を塞いでしまう可能性が低い。よって、この点においても注出が妨げられてしまい難い。
更に、中栓を容器本体の口部に装着する際に、第2内容物が収容室に封入されているので、中栓の装着作業を効率良く行うことができ、製造効率の向上化を図ることができる。
また、第1内容物W1及び第2内容物W2は、例えば液体状、ペースト状、顆粒状、粉状の内容物であり、その形態に関しては何ら限定されるものではない。
この中栓3について詳細に説明すると、該中栓3は、中栓本体20と可動体30とで構成されている。中栓本体20は、周壁筒21と、該周壁筒21の上端部に連設された頂壁部22と、該頂壁部22の下面に形成され、口部10内に挿入される挿入筒23と、で一体的に形成されている。
頂壁部22の中心には、平面視円形状の注出口24が形成されている。この注出口24を通じて第1内容物W1と第2内容物W2とを注出させるようになっている。
また、本実施形態の挿入筒23の下端部には、内周面から径方向内方に向かって突出する突起部23aが形成されている。この突起部23aは、挿入筒23の内周面の全周に亘って環状に形成されている。
内筒31は、容器本体2の内部に連通して第1内容物W1を外部に注出させる筒部材であり、上端部が中栓本体20の頂壁部22に形成された注出口24に離脱可能に嵌合されている。外筒32は、内筒31を径方向の外側から囲むように配設された筒部材であり、中栓本体20の挿入筒23の内周面に容器軸O方向に移動可能に嵌合している。底壁部33は、外筒32の下端部と内筒31の下端部とを連結する環状の部材であり、両筒31、32の間に第2内容物W2が収容される収容室Rを形成させている。
特に、オーバーキャップ4を装着する前の段階では、内筒31の上端部が注出口24の内周面に嵌合している。そのため、収容室Rの上部は、中栓本体20の挿入筒23及び頂壁部22と、可動体30の内筒31と、によって囲まれた状態となっている。
一方、図3に示すように、オーバーキャップ4の装着により可動体30が押し下げられると、内筒31の上端部が注出口24から離脱するようになっている。但し、注出口24は、オーバーキャップ4の後述する押し下げ部42によって塞がれた状態となっている。
なお、図3は、図1の状態からオーバーキャップ4を装着した状態の断面図である。
まず、図1に示すように、収容室Rに第2内容物W2が収容された中栓3を、第1内容物W1が収容された容器本体2の口部10の内側に装着する。具体的には、挿入筒23を口部10の内側に挿入しながら中栓3を押し込んで、周壁筒21の係合爪部21aを縮径部11の爪部11aに係合させる。これにより、挿入筒23を主に縮径部11の内周面に当接させた状態で中栓3を装着することができる。
このように、オーバーキャップ4を装着した時点で、混合容器1の製造が終了する。
まず、図4に示すように、オーバーキャップ4を容器軸O回りに先ほどとは逆方向に回転させて、容器本体2の口部10から取り外す。すると、内筒31内と注出口24とを塞いでいた押し下げ部42がオーバーキャップ4と共に口部10から離脱するので、内筒31の内側と収容室Rの内部と注出口24とが連通した状態となる。従って、第1内容物W1を中栓3の内筒31及び注出口24を通じて注出する際に、第2内容物W2を混合させることができる。
このようにして、第1内容物W1と第2内容物W2とを混合させながら、注出させることができる。
更に、中栓3を容器本体2の口部10の内側に装着する際に、第2内容物W2が収容室Rに封入されているので、中栓3の装着作業を効率良く行うことができ、製造効率の向上化を図ることができる。
O…容器軸
W1…第1内容物
W2…第2内容物
1…混合容器
2…容器本体
3…中栓
4…オーバーキャップ
10…容器本体の口部
20…中栓本体
22…中栓本体の頂壁部
23…中栓本体の挿入筒
24…注出口
30…可動体
31…内筒
32…外筒
35…規制部
42…押し下げ部
Claims (2)
- 第1内容物と第2内容物とを混合させながら注出可能な混合容器であって、
前記第1内容物を内部に収容する容器本体と、該容器本体の口部の内側に装着された中栓と、前記口部に着脱可能に装着され、前記中栓を覆うオーバーキャップと、を備え、
前記中栓は、注出口が形成された頂壁部と前記口部の内側に挿入される挿入筒とを有する中栓本体と、前記第2内容物を収容する収容室を有し、前記中栓本体によって容器軸方向に移動可能に保持された可動体と、を備え、
前記可動体は、
前記注出口に離脱可能に嵌合され、前記容器本体の内部に連通して前記第1内容物を外部に注出させる内筒と、
該内筒を径方向の外側から囲むと共に前記挿入筒に容器軸方向に移動可能に嵌合され、内筒との間に前記収容室を形成する外筒と、を有し、
前記オーバーキャップは、装着時に、前記可動体を押し下げて、前記内筒を前記注出口から離脱させると共に内筒内及び注出口を塞ぎ、取り外し時に、内筒内及び注出口を開放させる押し下げ部を有していることを特徴とする混合容器。 - 請求項1に記載の混合容器において、
前記中栓には、前記可動体の下方移動量を規制する規制部が設けられていることを特徴とする混合容器。
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