JP4982991B2 - 非互着性ゴム組成物ペレット、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、芯材を下記の被覆材で被覆してなるペレットである。
芯材:ゴム類、補強材及び軟化材を含み、下記式(1)を充足するゴム組成物
応力緩和Log4=F100/F0.01>0.090 (1)
F0.01:20%の圧縮歪付与0.01秒後の荷重(N)
F100:20%の圧縮歪付与100秒後の荷重(N)
被覆材:DSC測定による結晶融解ピーク温度が90℃未満であり、かつビカット軟化温度が40℃より高い熱可塑性樹脂
(I)ゴム組成物のムーニー粘度ML1+4(100℃)の測定
JIS K6300に準拠し、L型ローターを用い、測定温度100℃にて測定した。
JIS K6300に準拠し、L型ローターを用い、測定温度121℃にて、下記手順により測定した。
(1)80℃に加熱したオープンロールを用いて、所定の配合にてゴム類をブレンドした。
(2)ブレンド後、同じオープンロールを用いて、厚み3mmtのシート作製した。
(3)作製したシートから試験片を切出し、ムーニー粘度を測定した。
装置に全自動4点掛け応力緩和計(アイランド工業社製)を用い、圧縮歪20%、測定温度40℃とし、下記の手順により測定した。
(1)バンバリーミキサーにて混練したゴム組成物を100℃に加熱したプレス機を用いて、厚み4mmtのプレスシートを作製した。
(2)厚み4mmtのプレスシートから打抜き機を用いて、8mmφの試験片を作製した。
(3)得られた試験片を応力緩和計にセットし、試験片を測定温度に馴染ませた後、所定の歪で圧縮し、下式により応力緩和Log4を算出した。
Log4=F100/F0.01
ここに、Log4:応力緩和
F0.01:圧縮変形付与0.01秒後の荷重(N)
F100:圧縮変形付与100秒後の荷重(N)
(1)100gのペレットを用意する。
(2)500mLのテフロン(登録商標)製ビーカーに(1)のペレットを仕込み、荷重2kgの重りを載せる。
(3)重りを載せた状態で、40℃/24時間状態調整を行う。
(4)状態調整後、重りを外し、ビーカーからペレットを取出した時の下記の状態により互着性を判定し、評価○以上を合格とした。
◎:個々のペレットがバラバラと崩れて出てきた
○:ペレットがバラバラと崩れて出てきたが、ペレットの小凝集体あり
△:ペレットが塊状で、塊を軽く押すと崩れた
×:ペレットが塊状で、塊を強く押さないと崩れなかった
(1)ゴム組成物の作製
表1の配合に従いゴム類としては、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムである住友化学社製エスプレン グレード名:5527F(C2含量=54重量%、共役ジエン含量=8.5重量%、ML1+4(125℃)=130)、補強材として旭カーボン社製カーボンブラック グレード名:旭#50HG(平均粒子径85nm)、軟化材として出光興産社製パラフィンプロセスオイル グレード名PS−430を用い、内容積1.5リットルのバンバリーミキサーでローター回転数60rpm/混練時間5分間の条件にて混練することによってゴム組成物を得た。得られたゴム組成物のムーニー粘度ML1+4(100℃)、応力緩和Log4を測定した。結果を表1に示す。
(2)ゴム組成物ペレットの作製
105℃に加熱したプレス成形機を用いて、150mm×150mm×3mm厚みのゴム組成物シートを作製し、熱可塑性樹脂として住友化学社製LLDPEであるエクセレンFX、グレード名:CX4002(結晶融解ピーク温度=68℃、ビカット軟化点=47℃)からなる40μm厚みのフィルムでゴム組成物シートを挟み、110℃に加温したプレス成形を用いて概フィルムを貼合した。
得られた積層シートを図2に示す打抜き機を用いて打抜き、この打抜いたシートを90°回転させて、さらに打抜くことによって10mm×10mm×3mmtサイズの直方体状のペレットを得た。
さらに液状の防着剤であるニューエイドDF−30(精工化学社製)の原液を7倍に薄めた水溶液に、得られたゴム組成物ペレットをディッピングすることにより、防着剤をペレット表面にコーティングした。
得られたゴム組成物ペレットの互着性評価を行った。結果を表1に示す。
表1の配合に示す通り補強材と軟化材の配合量を変更した以外は、実施例1同様にゴム組成物ペレットを作製した。ゴム組成物の評価結果、ゴム組成物ペレットの評価結果を表1に示す。
ゴム類として、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムである住友化学社製エスプレン グレード名:555(C2含量=54重量%、共役ジエン含量=9.4重量%、ML1+4(125℃)=59)を用い、実施例1に用いた補強材、軟化材を表1に示した通り配合を行い、実施例1同様にゴム組成物ペレットを作製した。ゴム組成物の評価結果、ゴム組成物ペレットの評価結果を表1に示す。
表1で明らかな通り、用いるゴム類は同一であっても、補強材と軟化材の配合量を適宜調整することにより、ゴム組成物の応力緩和Log4を0.090よりも大きくすることで、ペレット互着性を満足するゴム組成物ペレットを得ることが可能である。
ゴム類としては、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムである住友化学社製エスプレン グレード名:5527F(C2含量=54重量%、共役ジエン含量=8.5重量%、ML1+4(125℃)=130)と、グレード名:5214(C2含量=51重量%、共役ジエン含量=11.2重量%、ML1+4(100℃)=35)を表2に示す通り配合し、80℃のオープンロールにて予めブレンドした。ブレンドしたゴム類のムーニー粘度ML1+4(121℃)の測定結果、及び比較としてブレンドゴムと同条件で測定した各単独ゴム類のムーニー粘度ML1+4(121℃)の測定結果を表2に示す。これら単独ゴム類、及びブレンドゴム類100phrに対して、表2に示す配合にした以外は、実施例1同様にゴム組成物ペレットを作製した。ゴム組成物の評価結果、ゴム組成物ペレットの評価結果を表2に示す。
表2で明らかな通り、補強材、軟化材などの配合が一定であっても、用いるゴム類の粘度を適宜調整することにより、ゴム組成物の応力緩和Log4を0.090よりも大きくすることで、ペレット互着性を満足するゴム組成物ペレットを得ることが可能である。
ゴム類としては、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムである住友化学社製エスプレン グレード名:505(C2含量=50重量%、共役ジエン含量=9.9重量%、ML1+4(125℃)=59)と、グレード名:600F(C2含量=66重量%、共役ジエン含量=4.0重量%、ポリマーに対する伸展オイル量=50重量%、ML1+4(100℃)=63)、グレード名:606F(C2含量=61重量%、共役ジエン含量=5.9重量%、ポリマーに対する伸展オイル量=28.6重量%、ML1+4(125℃)=82)を用い、補強材として旭カーボン社製カーボンブラック グレード名:旭#60G(平均粒子径45nm)、軟化材として出光興産社製パラフィンプロセスオイル グレード名:PW−380を用い、表3に示す配合にした以外は、実施例1同様にゴム組成物ペレットを作製した。ゴム組成物の評価結果、ゴム組成物ペレットの評価結果を表3に示す。
表3で明らかな通り、ゴム組成物のムーニー粘度が低くとも、使用するゴム類を適宜選択することにより、ゴム組成物の応力緩和Log4を0.090よりも大きくすることで、ペレット互着性を満足するゴム組成物ペレットを得ることが可能である。
1 積層シート
2 切断刃支持板
3 プレス
4 架台
5 アンビルロール
6 型押しロール
7 切断ロール
8 ペレットキャッチャー
9 送出しロール
10 ヒーター
11 支持ロール
[図2について]
1 エアシリンダー
2 カット刃
3 積層シート
4 打抜き台
5 スポンジ
Claims (6)
- 下記の芯材を下記の被覆材で被覆してなるペレット。
芯材:ゴム類、補強材及び軟化材を含み、下記式(1)を充足するゴム組成物
応力緩和Log4=F100/F0.01>0.090 (1)
F0.01:20%の圧縮歪付与0.01秒後の荷重(N)
F100:20%の圧縮歪付与100秒後の荷重(N)
被覆材:DSC測定による結晶融解ピーク温度が90℃未満であり、かつビカット軟化温度が40℃より高い熱可塑性樹脂 - 芯材のゴム類がエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合ゴムである請求項1記載のペレット。
- 被覆材の熱可塑性樹脂が均一活性サイトを有する触媒で重合されたエチレン−α−オレフィン共重合体である請求項1記載のペレット。
- ゴム組成物の性状が下記を満足する請求項1〜3のいずれか一項に記載のペレット。
ゴム組成物のムーニー粘度ML1+4(100℃)≧36 - 芯材用組成物を、ダイスを有する押出機又はカレンダーロールによりシート状に成形し、熱可塑性樹脂フィルムを芯材シートの上下表面に貼合して積層シートを作製し、該積層シートを賽の目状に切断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のペレットの製造方法。
- 芯材用組成物を押出機で混練し、熱可塑性樹脂と多層押出してシート状に成形して積層シートを作製し、該積層シートを賽の目状に切断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のペレットの製造方法。
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