JP4829843B2 - 記録物(印刷物)の製造方法および画像形成装置 - Google Patents
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Description
1.画像形成装置の概要
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。図1において、符号1は、軸1Aのまわりに矢印F方向に回転駆動される中間転写体を示す。この中間転写体1の表面層である弾性層2には予め、オイルと、該オイルの表面張力の0倍よりも大きく、1.1倍以下の範囲内の大きさの表面張力である水溶性界面活性剤とを含有させている。特に、オイルと、該オイルの表面張力以下の表面張力を有する水溶性界面活性剤とを中間転写体1の表面層に含有させることが好適である。図1中の符号3は界面活性剤を塗布するための塗布装置であり、中間転写体1中に含有させた界面活性剤の消費を抑制したり、異なる界面活性剤を新たに付与する事が出来る。符号4はインクと反応する反応液を塗布するための塗布装置であり、インク像を形成する前に中間転写体1上に反応液を付与することが出来る。
そして、図1に例示した装置ではさらに、インク画像を記録媒体9に受け渡した後の中間転写体1は、次の画像を受け取るのに備え、次段のクリーニングユニット12で洗浄される。
本発明は、中間転写体を製造する工程(以下、工程(a)と呼ぶ)と、製造した中間転写体を用いて画像形成する工程に大別させることが出来る。更に、画像形成工程はインクジェット記録方式により中間転写体上に画像を形成する工程(以下、工程(b)と呼ぶ)と、中間転写体1上に形成されたインク画像を、転写部により記録媒体9に転写する工程(以下、工程(c)と呼ぶ)とに分けられる。以下、これらの工程(a)〜(c)ないし実施手段について、具体例を挙げながら詳細に説明する。
本工程は、中間転写体1を製造する工程である。中間転写体1は、その上にインクジェット記録ヘッド5によりインク像を形成し記録媒体9に接触させることでインク像の受け渡しを行う。そのため、その表面層が弾性体であることが望ましい。インク像の転写率を向上させることは、良好な画像を安定して得るためには重要である。インク像の転写率は中間転写体表面とインクと記録媒体の物性によって決定されるが、中間転写体1の表面としては離型性が大きく関与する。離型性とは、接着難易度を示す。表面エネルギーの低い物の代表とされるようなフッ素樹脂表面はもちろん、液体による剥離層を有するような表面も離型性が高い。両方を併用することが望ましいが、本発明に於いては後者を重視している。
図4(b)は、シリコーンオイルの表面張力の1.1倍より大きな表面張力を有する水溶性界面活性剤をシリコーンゴムに含有させたものを表面層2として用いた例を示している。水溶性界面活性剤の表面張力がシリコーンオイルの表面張力よりも大きいと、水溶性界面活性がシリコーンオイルと馴染みにくい。このような場合、図4(b)に示されるように、シリコーンゴム内部に水溶性界面活性剤は取り残され、シリコーンオイルだけが表面にブリードアウトしてくる。従って、表面層2の表面には水溶性界面活性剤が存在せず、インク弾き抑制効果は得られない。
表面凹凸の大きい記録媒体を対象とする場合は、低いゴム硬度を選択することで追従性を高めることが出来る。
図1に於いてはアルミニウム合金等の軽量金属製のドラムを支持体として用い、その表面に弾性層2を設けることで、中間転写体1が構成されている。しかし、本発明ではこの形状に限定されることなく例えばローラ状、ベルト状、シート状のもの等も使用することができる。また、線接触するものだけではなく、例えばパッド印刷において用いられるパッドのような弾性変形の大きい材料も、中間転写体として用いることができる。
中間転写体1上に画像を形成する工程である。図1ではインクジェット記録ヘッド5により画像形成を行うが、これに限定されるものではない。本発明の中間転写体は水溶性界面活性剤の添加によりインク(インキ)受理性を高め、且つオイルの微量滲みだしによる離型効果を有するため、一般の印刷のような版を用いた画像形成システムにも適応可能である。しかし、本発明の利点を最大限に生かす画像形成方法はインクジェット方式に他ならない。
本工程は、中間転写体1上に形成されたインク画像6を記録媒体9に転写する工程である。図1の装置では、ロール紙やファンフォールド紙などの連続紙の形態を図示しているが、カットシートであっても問題なく使用出来る。記録媒体9は、加圧ローラ10によって中間転写体1の画像形成面と接触してインクを受容する。図1に示す形態によれば、この段階では中間転写体1上で時間経過とともにインク中の水分は蒸発し濃縮、高粘度化されるので、インク吸収量の少ない記録媒体上にも良好な画像を形成させることができる。
上述した実施形態において採用した各部装置を用いて図1の画像形成装置を構成する場合には、次に述べるように制御系を構成することができる。
画像供給装置110から画像データが送信され、記録が指示されると、まずその画像データについてインクジェット記録ヘッド5にて画像形成を行うための所要の画像処理が行われる(ステップS1)。画像供給装置が予めミラー反転したデータを送ってくるのでなければ、この画像処理過程には当該反転処理を含めることができる。
次に、いくつかの実施例を挙げ、それぞれの記録態様を各工程に沿って具体的に説明する。なお、以下の説明において「部」および「%」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(a)転写体の作成
本実施例では、中間転写体原料として、NBRを用いた。通常のNBRはそのままではオイル成分のにじみ出し量が少ないため、原料ゴムに対し、10%のシリコーンオイル(TSF451−100:東芝GEシリコーン社製・表面張力20.9mN/m)を添加した。さらに、上記原料ゴムに対し、7%の界面活性剤(サーフロンS121:セイミケミカル製・表面張力16.2mN/m−水0.1%)を添加した。これに、加硫剤、促進剤、老化防止剤、補強剤、充填剤、可塑剤、粘着剤、着色剤をゴム硬度60°となる通常の割合で加え、精練した。精練したゴム原料をカレンダー作業を経て表面に接着剤加工を施した0.2mmアルミニウム板(ベース)上に0.2mm厚に平面整形し加硫することで中間転写体の表面層を作成した。
これをアルミニウム製ドラムに巻き付けて固定し、中間転写体とした。
次に、インクジェット記録部(ノズル密度1200dpi(ドット/インチ;参考値)、吐出量5pl、駆動周波数12kHz)にて、中間転写体上に、下記組成の水性インクを用いてミラー反転させた文字画像を形成した。この際、記録画像が中間転写体上に形成された時点で、ビーディングは起こらなかった。
インクの組成
染料 : 4部
ブラック:CI.フードブラック2
有機溶剤
グリセリン :10部
ジエチレングリコール : 5部
界面活性剤 : 1部
(アセチレノールEH:川研ファインケミカル製)
イオン交換水 :80部
表面に文字画像が形成された中間転写体と、インク吸収性の高い記録媒体(オフィスプランナー:キヤノン株式会社製・普通紙)を加圧ローラにて接触させ、中間転写体上の記録画像を転写した。このとき、印刷用紙上の画像にはビーディングは見られず、良好な文字品位が得られた。更に、画像形成後の記録媒体は波打つことなく品位の低下は見られなかった。また、転写後の中間転写体表面には残存インクが殆どなく、そのまま次の画像を受けても、悪影響はみられなかった。
(a)転写体の作成
本実施例では、中間転写体原料として、ゴム硬度50°のミラブルタイプのシリコーンゴム(KE505−U:信越化学製)を用いた。このシリコーンゴムはオイルを添加しなくとも十分なオイルブリードが発生するために添加するのは原料ゴムに対し、10%の水溶性界面活性剤(サーフロンS141:セイミケミカル製・表面張力15.5mN/m−水0.1%)のみとした。なお、このシリコーンゴムからにじみ出してくる微量オイル成分の表面張力は約22mN/mであり、添加した水溶性界面活性剤の表面張力はこれより十分低い。
これに所定量の加硫剤を加え精練し、表面にプライマー処理を施した0.2mmアルミニウム板(ベース)上に0.2mm厚に平面整形し加硫した。
これをアルミニウム製ドラムに巻き付けて固定し、中間転写体とした。
次に、中間転写体表面に、下記組成の反応液をロールコーターにて膜厚約1ミクロンに薄層塗布した。続いてインクジェット記録部(ノズル密度1200dpi、吐出量5pl、駆動周波数10kHz)にて、下記組成の4色のインクを用いてミラー反転させた写真画像(平均duty:約130%)を形成した。この際、記録画像が中間転写体上に形成された時点で、ビーディングおよびブリーディングは起こらなかった。
反応液の組成
金属塩 :5部
(塩化アルミニウム・6水和物:試薬)
界面活性剤 :0.5部
(アセチレノールEH:川研ファインケミカル製)
有機溶剤 :10部
(ジエチレングリコール:試薬)
イオン交換水 :84.5部
インクの組成
顔料 : 3部
ブラック:カーボンブラック(MCF88:三菱化学製)
シアン :ピグメントブルー15
マゼンタ:ピグメントレッド7
イエロー:ピグメントイエロー74
分散樹脂 : 1部
スチレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体
(酸価240、重量平均分子量5000)
有機溶剤
グリセリン :5部
ジエチレングリコール :5部
界面活性剤 :1部
(アセチレノールEH:川研ファインケミカル製)
イオン交換水 :85部
まず、インクジェット記録部と加圧ローラとの間に設置した送風装置によって、中間転写体上の記録画像表面に送風した。その後に、この中間転写体と、インク吸収性のない記録媒体(表面未処理PETフイルム:市販品)とを加圧ローラにて接触させ、記録画像を転写した。この結果、通常の直接記録方式では画像形成することが出来ないPETフイルム上には、ビーディングおよびブリーディングの無い、良好な品位の画像が得られた。
(a)転写体の作成
本実施例では、中間転写体原料として、ゴム硬度40°の2液型RTVタイプのシリコーンゴム(KE−12:信越化学製)を用いた。このシリコーンゴムはオイルを添加しなくとも十分なオイルブリードが発生するために添加するのは原料ゴムに対し、10%の水溶性界面活性剤(サーフロンS131:セイミケミカル製・表面張力15.5mN/m−水0.1%)のみとした。なお、このシリコーンゴムからにじみ出してくるオイル成分の表面張力は約20mN/mであり、添加した水溶性界面活性剤の表面張力はこれより十分低い。
硬化後これをアルミニウム製ドラムに巻き付けて固定し、中間転写体とした。
次に、その中間転写体表面に、下記組成の反応液をロールコーターにて膜厚約0.7ミクロンに薄層塗布した。続いてインクジェット記録部(ノズル密度1200dpi、吐出量5pl、駆動周波数12kHz)にて、実施例2と同組成の4色のインクを用いてミラー反転させた写真画像(平均duty:約130%)を形成した。この際、記録画像が中間転写体上に形成された時点で、ビーディングおよびブリーディングは起こらなかった。
反応液の組成
金属塩 :10部
(塩化カルシウム・2水和物:試薬)
界面活性剤 :0.5部
(アセチレノールEH:川研ファインケミカル製)
有機溶剤 :20部
(ジエチレングリコール:試薬)
イオン交換水 :69.5部
まず、中間転写体裏面に接する位置に設置した加熱ローラ(表面温度50℃)と温風送風装置によって、中間転写体上のインク画像の水分蒸発を加速させた。その後にこの中間転写体と、インク吸収性の少ない記録媒体(日本製紙製印刷用紙 オーロラコート A判 連量40.5kg)とを加圧ローラにて接触させ、記録画像を転写した。この結果、通常の直接記録方式では画像形成することが非常に困難な印刷用紙上でもビーディングおよびブリーディングの無い、良好な品位の画像が得られた。
比較例として、水溶性界面活性剤を添加しない中間転写体を用いた場合の画像を作成し、品位を比較した。
実施例3で用いた、ゴム硬度40°の2液型RTVタイプのシリコーンゴム(KE−12:信越化学製)に所定量の硬化剤を加え混練し、表面にプライマー処理を施した0.2mmアルミニウム板(ベース)上に0.2mm厚に塗布し平面整形した。
これをアルミニウム製ドラムに巻き付けて固定し、中間転写体とした。
実施例3とまったく同じ条件で中間転写体上に同反応液を塗布し、同インクジェット記録部にて、実施例3と同写真画像を形成した。この際、中間転写体上のインクは弾いてしまい見た目にも濃度が薄く、非常に粒状性が大きい低品位の画像になってしまった。
実施例3と同様に、インクジェット記録部と加圧ローラとの間に設置した送風装置によって、中間転写体上の記録画像表面に送風した。その後に、この中間転写体と、表面コートされたインク吸収性の少ない印刷用紙(日本製紙製 Npiコート A判 連量40.5kg)とを加圧ローラにて接触させ、記録画像を転写した。転写は行われたが、画像品位に変化はなかった。
比較例として、オイルより高い表面張力(オイルの表面張力の1.1倍より大きな表面張力)を有する水溶性界面活性剤を添加した中間転写体を用いた場合の画像を作成し、品位を比較した。
実施例3で用いた、ゴム硬度40°の2液型RTVタイプのシリコーンゴム(KE−12:信越化学製)の原料ゴムに対し、10%の水溶性界面活性剤(SILWET L−7001:日本ユニカー製・表面張力30.5mN/m−水0.1%)を添加した。なお、このシリコーンゴムからにじみ出してくるオイルの表面張力は約20mN/mであり、添加した水溶性界面活性剤の表面張力はこれより高い。すなわち、水溶性界面活性剤の表面張力は、オイルの表面張力の1.1倍よりも大きい。
これをアルミニウム製ドラムに巻き付けて固定し、中間転写体とした。
実施例3とまったく同じ条件で中間転写体上に同反応液を塗布し、同インクジェット記録部にて、実施例3と同写真画像を形成した。この際、中間転写体上のインクは弾いてしまい見た目にも濃度が薄く、非常に粒状性が大きい低品位の画像になってしまった。なお、この画像は比較例1とほぼ同程度の品位であり、界面活性剤の効果は見られなかった。
実施例3と同様に、インクジェット記録部と加圧ローラとの間に設置した送風装置によって、中間転写体上の記録画像表面に送風した。その後に、この中間転写体と、表面コートされたインク吸収性の少ない印刷用紙(日本製紙製 Npiコート A判 連量40.5kg)とを加圧ローラにて接触させ、記録画像を転写した。転写は行われたが、画像品位に変化はなかった。
従来の技術例として、界面活性剤を練り込んだシリコーンゴムを用いて反応液を使用しない方法を用いた場合の画像を作成し、品位を比較した。なお、本比較例では、後述の通り、シリコーンゴムのオイル成分の表面張力よりもかなり高い表面張力を有する界面活性剤をシリコーンゴムに練りこんだ。
実施例3の、ゴム硬度40°の2液型RTVタイプのシリコーンゴム(KE−12:信越化学製)の原料ゴムに対し、10%の界面活性剤(SILWET FZ−2164:日本ユニカー製・表面張力34.3mN/m−水0.1%・HLB値=8)を添加した。なお、このシリコーンゴムからにじみ出してくるオイル成分の表面張力は約20mN/mであり、添加した界面活性剤の表面張力はこれより高い。
これに所定量の硬化剤を加え混練し、表面にプライマー処理を施した0.2mmアルミニウム板(ベース)上に0.2mm厚に塗布し平面整形した。
これをアルミニウム製ドラムに巻き付けて固定し、中間転写体とした。
実施例3とまったく同じ条件で中間転写体上に同反応液を塗布し、同インクジェット記録部にて、実施例3と同写真画像を形成した。この際、中間転写体上のインクは酷く弾いてしまい見た目にも濃度が薄く、非常に粒状性が大きい画像として認識することが不可能なほど低品位の画像になってしまった。なお、この画像は比較例1及び比較例2より更に格段に低い品位であった。
実施例3と同様に、インクジェット記録部と加圧ローラとの間に設置した送風装置によって、中間転写体上の記録画像表面に送風した。その後に、この中間転写体と、表面コートされたインク吸収性の少ない印刷用紙(日本製紙製 Npiコート A判 連量40.5kg)とを加圧ローラにて接触させ、記録画像を転写した。転写は行われたが、画像品位に向上は見られなかった。
(a)転写体の作成
実施例3で用いた原料シリコーンゴムに対し、表面張力の異なる各種界面活性剤を10%添加し、実施例3と同様にして中間転写体を作製した。
実施例3とまったく同じ条件で中間転写体上に同反応液を塗布し、同インクジェット記録部にて、実施例3と同写真画像を形成した。中間転写体上に形成された画像を目視にて○(良い)、△(許容範囲)、×(悪い)で判断した結果を下記表に示す。
2 弾性層
3 界面活性剤用の塗布装置
4 反応液用の塗布装置
5 インクジェット記録ヘッド
6 インク像
7 水分除去促進装置
8 加熱ローラ
9 記録媒体
10 加圧ローラ
11 定着ローラ
12 クリーニングユニット
Claims (9)
- シリコーンオイルと、該シリコーンオイルの表面張力以下の表面張力を有する水溶性界面活性剤とが表面に存在する中間転写体にインク画像を形成する形成工程と、
前記形成されたインク画像を記録媒体に転写する転写工程と
を有し、
前記中間転写体は、前記シリコーンオイルおよび前記水溶性界面活性剤を含有した弾性体を有し、
前記シリコーンオイルおよび前記水溶性界面活性剤が、前記弾性体の内部から滲み出ることによって前記表面に存在するようになる
ことを特徴とする記録物の製造方法。 - 前記形成工程の前に、前記シリコーンオイルおよび前記水溶性界面活性剤を前記中間転写体に付与して、前記シリコーンオイルおよび前記水溶性界面活性剤を前記表面に存在させる工程をさらに有することを特徴とする請求項1記載の記録物の製造方法。
- 前記弾性体がシリコーンゴムであり、前記水溶性界面活性剤が弗素系界面活性剤であることを特徴とする請求項2記載の記録物の製造方法。
- 前記形成工程では、前記中間転写体に対して記録ヘッドによりインクを付与して、前記中間転写体上に前記インク画像を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録物の製造方法。
- 前記転写工程の前に、前記中間転写体に対して、インクと反応する材料を付与する工程をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録物の製造方法。
- シリコーンオイルと、該シリコーンオイルの表面張力以下の表面張力を有する水溶性界面活性剤とが含有された弾性体を有する中間転写体の前記弾性体に対して記録ヘッドによりインクを付与し、前記中間転写体上にインク画像を形成する形成工程と、
前記中間転写体上に形成されたインク画像を記録媒体へ転写する転写工程と
を有し、
前記形成工程では、前記シリコーンオイルと前記水溶性界面活性剤とが前記弾性体の内部から滲み出ることによって表面に存在している状態の前記弾性体に対して前記記録ヘッドからインクを付与する
ことを特徴とする記録物の製造方法。 - シリコーンオイルと該シリコーンオイルの表面張力以下の表面張力を有する水溶性界面活性剤とが含有された弾性体を有する中間転写体と、
前記中間転写体の前記弾性体にインク画像を形成する形成手段と、
前記形成されたインク画像を記録媒体に転写するための転写部とを備え、
前記形成手段は、前記シリコーンオイルと前記水溶性界面活性剤とが前記弾性体の内部から滲み出ることによって前記弾性体の表面に存在している状態の前記弾性体に対して前記インク画像を形成することを特徴とする画像形成装置。 - 前記中間転写体の前記弾性体に前記水溶性界面活性剤を付与するための付与手段を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 表面にインク画像を形成する中間転写体であって、
シリコーンオイルと、該シリコーンオイルの表面張力以下の表面張力を有する水溶性界面活性剤とが含有された弾性体を備え、
前記シリコーンオイルおよび前記水溶性界面活性剤が前記弾性体の内部から滲み出ることによって、前記弾性体の表面に前記シリコーンオイルおよび前記水溶性界面活性剤が存在していることを特徴とする中間転写体。
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