JP4827905B2 - プレート式熱交換器、及びこれを搭載した空気調和機 - Google Patents
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Description
このような問題を解決するために、伝熱プレートのアスペクト比(横方向長さWに対する縦方向長さHの比)を小さくしたもの(例えば、特許文献1参照)、あるいは、波角度や形状を変化させたものがあった(例えば、特許文献2参照)。
熱伝達向上のため、波角度を大きくすると、流路を形成する隣接するプレート接合部のロウ付け面積が大きくなり流路が狭くなるため、圧力損失が増加し、加えて、隣接するプレートの接合点が減るため、強度不足になる。また、強度向上から隣接するプレートの接合点を増やすため波ピッチを小さくすると、接合点の増加により、圧力損失が増加する等の問題があった。
また、本発明に係る空気調和機は、上記のプレート式熱交換器を搭載したものである。
こうして、熱伝達が良く、強度を維持したまま、圧力損失の増加を最小限に抑制することができるので、安価で信頼性に優れたプレート式熱交換器、及びこれを搭載した空気調和機を得ることができる。
図1は本発明の実施の形態1に係るプレート式熱交換器を模式的に示した分解斜視図、図2は図1の組み立て状態の側面図、図3は図1の第1の補強用サイドプレートの正面図、図4は図1の第1の伝熱プレートの正面図、図5は図1の第2の伝熱プレートの正面図、図6は図1の第2の補強用サイドプレートの正面図である。
図1に示すように、プレート式熱交換器1において、最も外側に位置する2枚のプレート、すなわち第1の補強用サイドプレート2(図3参照)及び第2の補強用サイドプレート3(図6参照)の間に、2種類の伝熱プレート、すなわち第1の伝熱プレート101(図4参照)及び第2の伝熱プレート102(図5参照)が交互に積層され、それらがロウ付けによって一体的に接合されている。これら第1、第2の伝熱プレート101、102のあいだには、第1流体が流れる第1流路A、及び第2流体が流れる第2流路Bが交互に繰り返し形成されている。
図8は、第1の伝熱プレート101の波部116の流路の概略説明図で、波部116が波形状をなし、その高さを長手方向イに変化させている。波部116の高さは、C面を基準とした場合、頂部がH1であり、頂部以外の部分がH2であって、H1>H2となる。なお、破線は隣接する波部116を示す。
この場合、波部116、118の高さが0.2mm以下であれば、伝熱プレート101、102間のロウ材130のフィレット形成を抑制することができ、接合点数を調整することができる。
波角度θが70°〜80°である場合は、図12から分かるように、波角度θが例えば66°である場合に比べて、熱通過率は1.1倍となるが、圧力損失も大きくなる。また、図13からわかるように、波角度θが大きくなると、隣接する伝熱プレートの接合部における1フィレットのロウ材の長さL(図7参照)が大きくなり、フィレット間で形成する流体の流路が狭まるため、圧力損失が大きくなる。
しかしながら、本発明では、波角度θが70°〜80°であっても圧力損失を少なくすることができる。
しかしながら、本発明では、波部のピッチLが4mm程度であっても圧力損失を少なくすることができる。
図16より、伝熱プレートの幅Wを小さくすると、流路断面積が小さくなるため、流体の速度が増加し、熱通過率が向上するが、圧力損失も大きくなる。
この幅Wに関連して、図17は、伝熱プレート1枚当りの伝熱面積を一定とし、縦横比(高さH/幅W)をパラメータとして、熱通過率、圧力損失、プレート式熱交換器の重量の関係を示している。縦横比が大きくなると、熱通過率が増加し、能力に必要な伝熱面積を小さくできるため、プレート式熱交換器の重量も小さくなる。しかしながら、圧力損失も増加する。
本発明では、縦横比を4〜6としたので、圧力損失を少なくすることができる。
この接合点数は、隣接する伝熱プレートの波部の接合部におけるロウ付け長さL(図7参照)が伝熱プレートの幅Wに対し30%以上になるものであり、一般的に使用されるプレート式熱交換器の幅Wに対するロウ付け長さLの割合である。本発明は、この割合を満たすよう接合点数を決定した。この接合点数になるよう波部の波高さを調整すれば、接合点数が減っても、強度を維持した状態で流体の圧力損失を低減することができる。
この場合、接合点を持つ波の高さに対し、接合点を持たない波の高さは0.2mm以下とし、隣接する伝熱プレートの接合点を調整する。これにより、波高さの変化が流れの乱れを起こすため、伝熱性能に優れ、接合点減少により圧力損失が小さくなる。
この場合、波部116、118のピッチPの大きな領域は接合点数を減らせ、波部116、118のピッチPの小さな領域は接合点数を増やすことができる。波部116、118のピッチPの変化による流れの乱れが伝熱性能を向上し、接合点減少により圧力損失を小さくする。
図19は第1の伝熱プレート101aに第2の伝熱プレート102aを重ね合わせたものである。溝部116a、118aでない部分116b、118bのみが高くなり、この部分のみが接合点D、Eとなるので、流体の流れ方向の圧力損失が小さく抑えられ、波角度θや縦横比の伝熱促進効果が得られる。
上記のように構成したプレート式熱交換器における第1流体と第2流体との熱交換動作は、次のようにして行われる。
図1に実線矢印で示すように、低温の気液二相状態の第1の冷媒は、第1の流入管4から流入し、第1流入空間8を通じて各第1流路A、A・・・に流入する。一方、高温ガス状態の第2冷媒は、破線で示すように、第2流入管6から流入し、第2流入空間10を通じて各第2流路B、B・・・に流入する。
本発明の実施の形態2は、実施の形態1に係るプレート式熱交換器1を搭載した空調機器に関するものである(図示せず)。
実施の形態2に係る空気調和機は、実施の形態1に係るプレート式熱交換器1を搭載したので、消費電力量が少なくて済む。
Claims (7)
- 積層されて接合された複数の伝熱プレートの間に第1流路及び第2流路が形成され、前記第1流路及び前記第2流路にそれぞれ第1流体及び第2流体を通して前記伝熱プレートの間に流通させ、前記第1流体と第2流体との間で熱交換するプレート式熱交換器であって、
前記伝熱プレートの表面に、前記第1、第2流体の流れに乱れを与えて熱交換を促進する伝熱促進面が設けられ、
前記伝熱促進面は山部と谷部が前記伝熱プレートの高さ方向に沿って交互に繰り返され、
前記山部の高さを当該山部の長手方向に波状に変化させて波部が形成され、
隣接する前記伝熱プレートの接合部における前記波部の接合長さが前記伝熱プレートの幅に対して30%を維持するように、前記波部が形成され、前記伝熱プレートの接合点数を調整したことを特徴とするプレート式熱交換器。 - 前記波部は、隣接する当該波部同士の高い部分と低い部分とが対向するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプレート式熱交換器。
- 前記波部の長手方向が前記伝熱プレートの高さ方向に対してなす波角度が70°〜80°であり、前記波部間のピッチがほぼ4mmであることを特徴とする請求項1または2記載のプレート式熱交換器。
- 前記伝熱プレートの幅に対する高さの比が4〜6であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプレート式熱交換器。
- 前記伝熱プレートの前記波部の高さを流体の流れ方向に1波毎に変化させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプレート式熱交換器。
- 前記伝熱プレートの前記波部のピッチを流体の流れ方向に1波毎に変化させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプレート式熱交換器。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のプレート式熱交換器を搭載したことを特徴とする空気調和機。
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