JP4813741B2 - Nutritional supplement for promoting chondrocyte proteoglycan production - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟骨細胞プロテオグリカン生成促進剤に関し、詳しくはコンドロシン又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含有する軟骨細胞プロテオグリカン生成促進剤に関する。さらには、当該コンドロシン又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含有する軟骨障害の予防又は治療剤に関する。
【0002】
コンドロシンは、β(1,3)−D−グルクロノシル−D−ガラクトサミンとも称される既知物質であり、例えばコンドロイチン硫酸を酸で加水分解することによって得られる他、特定の微生物によって生産されるコンドロイチンモチーフ(基本骨格)を含む酸性ムコ多糖を酸で加水分解して得られる二糖である。本発明は、特に後者の方法によって工業的に安定して得られるコンドロシンの新規な用途を開発したものである。
【0003】
【従来の技術】
軟骨は、軟骨細胞とこれを取り囲む軟骨基質からなる結合組織である。軟骨基質の主成分は、プロテオグリカンとコラーゲンであり、これらが他の機能分子と共に複雑な相互作用を介して細胞の接着、増殖、分化等の重要な細胞活動の調節に関与している。
プロテオグリカンの糖鎖の大部分は、コンドロイチン硫酸などの酸性ムコ多糖であり、タンパク質に結合して巨大分子を形成している。様々な原因により、この軟骨組織からのプロテオグリカン遊離が促進され、かつ組織におけるプロテオグリカンの生成能が低下すると、軟骨組織の破壊が進み、変形性関節症等の疾患が起こる。
これまでにも、各種軟骨疾患の予防あるいは治療を目的とするプロテオグリカン発現促進物質についての報告があり、例えばベンゾチエピン誘導体(特開2000−72678号)、HGF(特開平8−59502号)、プロテオグリカン生成促進剤(特開2000−281577号)、ヒアルロン酸(特開平11−60609号)等が挙げられる。
しかし、安全性、安定性及び有効に優れた軟骨細胞プロテオグリカン生成促進のための栄養補助剤又は医薬についてはまだ開発されていない。
【0004】
近年、アミノ糖の生体内における重要性と、その摂取による種々の有用な効果が確かめられている。アミノ糖は、生体中の様々な複合糖質中に構成単位として存在し、その代表的なものがコンドロイチン硫酸やヒアルロン酸などの酸性ムコ多糖を含むプロテオグリカンであり、結合組織や皮膚組織、軟骨、関節液などに多く分布している。
これらは、細胞の機能や形態を維持し、滑剤として変形性関節症の緩和作用や皮膚組織の保湿性、柔軟性を持たせる機能を有していることが報告されている(Fortschr Medicine, 98, 801-806, 1980及びNew Food Industry, 41, 1-4, 1999を参照) 。
【0005】
グルクロン酸とN−アセチル−ガラクトサミンを構成糖とするコンドロイチンやコンドロイチン硫酸などの酸性ムコ多糖は、変形性関節症の治療等のヒトにおける結合組織疾病の予防や治療のために用いられ、近年は特にその需要が著しく増大している。
しかし、コンドロイチン及びコンドロイチン硫酸の製造は、ウシ軟骨、サメ軟骨などの動物由来に限られている上に、最近はウシ軟骨は狂牛病(BSE)の影響で使用が困難な状況にある。また、サメ軟骨は資源保護の立場から、その供給と品質が不安定になっている。
【0006】
しかも、従来より試みられている治療法は、直接的に原因の解決を図ることを目的とするものではなく、抗炎症剤などを投与することによって、その疾患に基づく痛み等の障害を抑制する方法や関節にヒアルロン酸製剤などを注入して関節の動きを潤滑にする方法等の対症療法的なものでしかなかった。その上、使用薬剤によっては消化管障害等の有害作用を生起することも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、軟骨損傷や軟骨障害の根治的治療法は未だ見出されておらず、特に変形性関節症は患者数が多く、その有効な治療法が切望されている。
本発明の目的は、軟骨損傷や軟骨障害の予防、治療に有効であり、しかも安全性の高い栄養補助剤を提供することである。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ね、前記した特定の微生物により産生されるコンドロシンに着眼し、その作用について検討したところ、軟骨細胞のプロテオグリカン生成を促進する作用を有していることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。さらに、コンドロシンは軟骨障害の予防又は治療に対しても有効であり、組織細胞培養に利用できる可能性があると考えられる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、コンドロシン又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含有することを特徴とする軟骨細胞プロテオグリカン生成促進剤である。
請求項2記載の本発明は、コンドロシン又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含有することを特徴とする軟骨障害の予防又は治療剤である。
【0009】
【発明の実施の形態】
前記したように、本発明に用いるコンドロシンは、微生物により産生される。すなわち、海洋微生物であるシュードモナス属微生物、シュードモナス・エスピーWAK−1株の培養物中に生成、蓄積される酸性ムコ多糖を加水分解することによって得られる(特願2001−64228号明細書)。化学的、酵素的手法等の他の方法により取得されるコンドロシン、例えばコンドロイチン硫酸や当該物質を含む動物組織の磨砕物等を酸で加水分解して得られるコンドロシンも本発明に使用することができる。
また、生理学的に許容される塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩やアンモニウム塩等の無機塩基との間で形成された塩、さらには塩酸塩などを挙げることができ、コンドロシンと併用することもできる。
【0010】
請求項1記載の本発明は、コンドロシン又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含有する軟骨細胞プロテオグリカン生成促進剤である。軟骨細胞プロテオグリカン生成促進剤には、所望により賦形剤(例えばセルロース、デキストリン、乳糖、第三リン酸カルシウム等)、安定剤、着色料、香料、ビタミン類などを適宜加えることができる。
本発明に係る軟骨細胞プロテオグリカン生成促進剤は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤などの各種形態とすることができる。その他、栄養補助剤を食品に添加して用いることもできる。
本発明に係る軟骨細胞プロテオグリカン生成促進剤の使用量については、特に制限されることはないが、通常は1日当たりコンドロシンとして0.001〜10g、好ましくは0.01〜1g程度が摂取されるように、1日1回ないし数回に分けて用いると良い。
【0011】
【実施例】
次に、本発明を実施例などにより詳しく説明するが、本発明はこれらにより制限されるものではない。
製造例1
ペプトン0.5%及び酵母エキス0.1%を含む海水を滅菌処理して得た培地(基本培地)10mLにシュードモナス・エスピーWAK−1株(香川大学農学部生命機能科学科岡崎研究室保存菌株で、申請により入手可能)を1白金耳接種し、28℃で72時間振盪培養を行った。
【0012】
このようにして得た前培養液を滅菌した容器(18×26cm)中の基本培地に3%ショ糖と寒天を添加した培地250mLに接種し、28℃で72時間培養した。培養後、菌体を含む粘質物を1%フェノール溶液に懸濁し、遠心分離して菌体を除いた上清に2倍量のエタノールを加えて白色沈殿を得た。
この沈殿物を採取し、水に溶解した後、再度2倍量のエタノールを加えて多糖を沈殿させた。沈殿を水に溶解し、水に対して透析後、凍結乾燥を行って多糖を得た。
【0013】
得られた多糖を0.01Mリン酸塩緩衝液(pH70.)に溶解し、0.01Mリン酸緩衝液(pH70.)で平衡化させたDEAE−セルロースカラム(2.3×22.5cm)に充填し、0.01Mリン酸緩衝液(pH70.)中の0.2M塩化ナトリウムで溶出される画分を除いたのち、0.4M塩化ナトリウムで溶出される画分を集めて透析した。
次いで、凍結乾燥を行い酸性ムコ多糖を得た。この酸性ムコ多糖について、セルロースアセテート膜電気泳動法を用いて均一性を確認すると共に、糖組成分析、ピルビン酸含量分析、核磁気共鳴分析などを行って文献(M. Matsudaら、Fisheries Science, 62, 983-986, 1997) に記載のものと同一の 酸性ムコ多糖であることを確認した。
【0014】
得られた酸性ムコ多糖を水に溶解して1.0重量%溶液とし、1.0N塩酸濃度にて100℃で6時間加熱して加水分解処理を行った。反応液を冷却後、水酸化ナトリウムで中和した。
この中和液を用い、ゲル濾過Bio-Gel P2カラム(2.5×100cm)にてコンドロシンを単糖類や無機塩類と分別、採取した。Bio-Gel P2カラムクロマトグラフィーは、溶離液に緩衝液(水:ピリジン:酢酸=500:5:2)を用い、4.0mL/30minの流速で展開し、各4.0mLを分画した。
【0015】
次いで、コンドロシンのみが含まれる画分を集めて凍結乾燥した。各フラクションのコンドロシン及びガラクトサミンの検出には、各フラクションから一定量の試料を採取し、(i)N−アセチル化後に還元し、wakopak WBT-130Eカラム(7.8×300mm、和光純薬製)にアプライした。移動相に水を用い、60℃で0.5mL/minの流速で展開し、示差屈折計で測定した。(ii)誘導体としないで、Mightysil RP-18GP カラム(4.6×250mm、関東化学製)にアプライした。移動相には0.001N−HCl又は2.4mM フタル酸含有2.5mM トリスアミノメタン(pH4.0)を用い、35℃で0.5mL/minの流速で展開し、示差屈折計で測定した。
【0016】
上記中和液に活性炭を加えて良く攪拌した後、ブフナー漏斗上のガラス繊維濾紙(Whatman GFF)を通して濾過し、水で良く洗浄してから、さらに2.5%エタノールで洗浄した。次に、5%エタノールで溶出する画分を集め、ロータリーエバポレーターで蒸発乾固した後、300mLの水に溶解し、AC-220-550カートリッジを装着した電気透析システム(旭化成(株)製、S3型)を用いてコンドロシンを精製し、凍結乾燥した。
【0017】
製造例2
市販のコンドロイチン硫酸(三栄源エフ・エフ・アイ製、サメ軟骨抽出物)を1.0N塩酸に溶解して1.0重量%溶液とし、100℃で6時間加熱して加水分解処理を行った。反応液を冷却後、水酸化ナトリウムで中和した。
この中和液をそのまま又は中和液に活性炭を加えて良く攪拌した後、ブフナー漏斗上のガラス繊維濾紙(Whatman GFF)を通して濾過し、水で良く洗浄してから、さらに2.5%エタノールで洗浄した。次に、5%エタノールで溶出する画分を集め、ロータリーエバポレーターで蒸発乾固した後、300mLの水に溶解し、AC-220-550カートリッジを装着した電気透析システム(旭化成(株)製、S3型)を用いてコンドロシンを精製し、凍結乾燥した。
【0018】
実施例1
マウス胚細胞由来の軟細胞様に分化するATDC5(RIKEN BANK、RBC0565)培養細胞株を、48ウエルプレートに5×104 cells/wellの密度で播種し、5%FCS(牛胎児血清)を含むイーグルMEM培地を用いて5%CO2 下、37℃で培養した。
2日間培養後、血清を含まないイーグルMEM培地でウエルを2回洗浄したのち、450μLの5%FCSを含むイーグルMEM培地を各ウエルに入れた後、50μLの試験液を入れ、4日間37℃で培養した。なお、試験液は製造例1又は2で調製したコンドロシンが5mg/mLの濃度となるように血清を含まないイーグルMEM培地に溶解した後、0.45nmのフィルターで除菌したものである。
【0019】
培養終了後、培養液を除去して得た細胞株をPBS−A(リン酸緩衝液)で2回洗浄したのち、0.125mLの0.2%NP−40(1mM MgCl2 を含むPBS−Aに溶解)と共に各ウエルに入れ、37℃で2時間培養して細胞を溶解した後、10000rpmで5分間遠心し、得られた上清について酸性ムコ多糖測定用キット(ホクドー製)で酸性ムコ多糖を定量した。結果を第1表に示す。なお、表中の数値は、コンドロシン無添加群の吸光度(650nm)を100%とした場合のコンドロシン添加群の吸光度を活性%として算出したものである。濃度は、各ウエル中の反応混液1mL当たりのコンドロシン濃度(μg)である。
表から明らかなように、コンドロシンはATDC5の発色を増加させ、軟骨細胞の酸性ムコ多糖を指標とするプロテオグリカン生成に対する促進作用を有していることが分かる。
【0020】
【表1】
第1表 軟骨細胞のプロテオグリカン生成促進効果

Figure 0004813741
【0021】
【発明の効果】
本発明により、コンドロシンを有効成分として含有する栄養補助剤が提供される。この栄養補助剤は、軟骨細胞プロテオグリカン生成促進作用を有する。
コンドロシンは、低分子化合物であるため、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖よりも消化吸収性に優れている。しかも、プロテオグリカンを構成するコンドロイチン硫酸の基本骨格を有するので、吸収された後、コンドロイチン硫酸やプロテオグリカンへの生合成がグルコサミンやコンドロイチン硫酸よりも速く行われることが期待される。
さらに、コンドロシンは安定的に大量に入手することができる上に、このコンドロシンを含む栄養補助剤は副作用がなく、安全性が高いものである。
コンドロシンは、軟骨障害の予防又は治療に対しても有効であり、組織細胞培養に利用できる可能性がある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a chondrocyte proteoglycan production promoter, more particularly chondrocyte proteoglycan production promoting agent containing as an active ingredient a salt thereof chondrosine or physiologically acceptable. Further relates to the prophylactic or therapeutic agent for cartilage disorder containing the salts the chondrosine or physiologically acceptable active ingredients.
[0002]
Chondrocin is a known substance also referred to as β (1,3) -D-glucuronosyl-D-galactosamine. For example, chondroitin motif obtained by hydrolyzing chondroitin sulfate with an acid or a chondroitin motif produced by a specific microorganism It is a disaccharide obtained by hydrolyzing an acidic mucopolysaccharide containing (basic skeleton) with an acid. The present invention has developed a novel use of chondrosin that can be obtained industrially and stably by the latter method.
[0003]
[Prior art]
Cartilage is a connective tissue composed of chondrocytes and a cartilage matrix that surrounds them. The main components of the cartilage matrix are proteoglycan and collagen, which are involved in the regulation of important cellular activities such as cell adhesion, proliferation and differentiation through complex interactions with other functional molecules.
Most of the sugar chains of proteoglycans are acidic mucopolysaccharides such as chondroitin sulfate, which bind to proteins to form macromolecules. When proteoglycan release from the cartilage tissue is promoted due to various causes and the ability to produce proteoglycan in the tissue is reduced, the destruction of the cartilage tissue proceeds and diseases such as osteoarthritis occur.
There have been reports on proteoglycan expression promoting substances for the purpose of preventing or treating various cartilage diseases. For example, benzothiepine derivatives (Japanese Patent Laid-Open No. 2000-72678), HGF (Japanese Patent Laid-Open No. 8-59502), proteoglycan production Accelerators (JP 2000-281577 A), hyaluronic acid (JP 11-60609 A) and the like.
However, a nutritional supplement or medicine for promoting chondrocyte proteoglycan production that is excellent in safety, stability and effectiveness has not been developed yet.
[0004]
In recent years, the importance of amino sugars in vivo and various useful effects due to their intake have been confirmed. Amino sugars exist as structural units in various complex carbohydrates in the body, and typical ones are proteoglycans containing acidic mucopolysaccharides such as chondroitin sulfate and hyaluronic acid, and connective tissue, skin tissue, cartilage, Many are distributed in joint fluid.
These have been reported to maintain the function and morphology of cells and to have a function of alleviating osteoarthritis, moisturizing and softening skin tissue as a lubricant (Fortschr Medicine, 98 , 801-806, 1980 and New Food Industry, 41, 1-4, 1999).
[0005]
Acidic mucopolysaccharides such as chondroitin and chondroitin sulfate, which are composed of glucuronic acid and N-acetyl-galactosamine, are used for the prevention and treatment of connective tissue diseases in humans such as osteoarthritis. The demand has increased significantly.
However, the production of chondroitin and chondroitin sulfate is limited to those derived from animals such as bovine cartilage and shark cartilage, and recently bovine cartilage is difficult to use due to the influence of mad cow disease (BSE). In addition, the supply and quality of shark cartilage is unstable from the standpoint of resource conservation.
[0006]
In addition, conventional treatments are not intended to directly resolve the cause, but by administering an anti-inflammatory agent or the like, the disorder such as pain based on the disease is suppressed. It was only symptomatic such as a method and a method of injecting hyaluronic acid preparations into joints to lubricate joint movement. In addition, it is known that some drugs used cause adverse effects such as gastrointestinal tract disorders.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Thus, a radical treatment method for cartilage damage and cartilage disorder has not yet been found, and osteoarthritis has a large number of patients, and an effective treatment method is eagerly desired.
An object of the present invention is to provide a nutritional supplement that is effective in the prevention and treatment of cartilage damage and cartilage damage and that is highly safe.
The present inventor has intensively studied to solve the above problems, and has focused on chondrosin produced by the above-mentioned specific microorganisms and examined its action. As a result, the inventor has an action of promoting proteoglycan production of chondrocytes. The present invention has been completed based on this finding. Furthermore, chondrosin is effective for the prevention or treatment of cartilage disorders, and it is considered that it may be used for tissue cell culture.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention according to claim 1 is a chondrocyte proteoglycan production promoter comprising chondrosin or a physiologically acceptable salt thereof as an active ingredient.
The present invention according to claim 2 is a prophylactic or therapeutic agent for cartilage disorders, comprising chondrosin or a physiologically acceptable salt thereof as an active ingredient .
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As described above, chondrosin used in the present invention is produced by microorganisms. That is, it can be obtained by hydrolyzing acidic mucopolysaccharides produced and accumulated in the culture of Pseudomonas sp. Strain PAK WAK-1 which is a marine microorganism (Japanese Patent Application No. 2001-64228). Chondrosin obtained by other methods such as chemical and enzymatic methods, such as chondroitin sulfate obtained by hydrolyzing chondroitin sulfate or a ground product of animal tissue containing the substance with an acid, can also be used in the present invention. .
In addition, as a physiologically acceptable salt, for example, an alkali metal salt such as sodium salt or potassium salt, an alkaline earth metal salt such as magnesium salt or calcium salt, or an inorganic base such as ammonium salt is formed. Examples thereof include salts, and hydrochlorides, and can be used in combination with chondrosin.
[0010]
The present invention according to claim 1 is a chondrocyte proteoglycan production promoter containing chondrosin or a physiologically acceptable salt thereof as an active ingredient. If desired, excipients (for example, cellulose, dextrin, lactose, tricalcium phosphate, etc.), stabilizers, coloring agents, fragrances, vitamins and the like can be appropriately added to the chondrocyte proteoglycan production promoter .
The chondrocyte proteoglycan production promoter according to the present invention can be in various forms such as tablets, powders, granules, capsules, and liquids. In addition, nutritional supplements can be added to foods.
The amount of the chondrocyte proteoglycan production promoter according to the present invention is not particularly limited, but usually 0.001 to 10 g, preferably about 0.01 to 1 g as chondrocin is taken per day. In addition, it may be used once or several times a day.
[0011]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example etc. demonstrate this invention in detail, this invention is not restrict | limited by these.
Production Example 1
In 10 mL of medium (basic medium) obtained by sterilizing seawater containing 0.5% peptone and 0.1% yeast extract, Pseudomonas sp. WAK-1 strain (Kagawa University Faculty of Agriculture, Department of Life Sciences, Okazaki Laboratory) 1 platinum ear ) was inoculated and cultured at 28 ° C. for 72 hours with shaking.
[0012]
The preculture solution thus obtained was inoculated into 250 mL of a medium supplemented with 3% sucrose and agar in a basic medium in a sterilized container (18 × 26 cm) and cultured at 28 ° C. for 72 hours. After culturing, the mucilage containing the bacterial cells was suspended in a 1% phenol solution, centrifuged, and twice the amount of ethanol was added to the supernatant after removing the bacterial cells to obtain a white precipitate.
The precipitate was collected and dissolved in water, and then twice the amount of ethanol was added again to precipitate the polysaccharide. The precipitate was dissolved in water, dialyzed against water, and freeze-dried to obtain a polysaccharide.
[0013]
The obtained polysaccharide was dissolved in 0.01M phosphate buffer (pH 70.) and equilibrated with 0.01M phosphate buffer (pH 70.), DEAE-cellulose column (2.3 × 22.5 cm). The fraction eluted with 0.2 M sodium chloride in 0.01 M phosphate buffer (pH 70.) was removed, and the fraction eluted with 0.4 M sodium chloride was collected and dialyzed.
Next, lyophilization was performed to obtain acidic mucopolysaccharide. This acidic mucopolysaccharide was confirmed for homogeneity using cellulose acetate membrane electrophoresis, and analyzed by saccharide composition analysis, pyruvic acid content analysis, nuclear magnetic resonance analysis, etc. (M. Matsuda et al., Fisheries Science, 62 , 983-986, 1997) and confirmed that it is the same acidic mucopolysaccharide.
[0014]
The obtained acidic mucopolysaccharide was dissolved in water to make a 1.0 wt% solution, and hydrolyzed by heating at 100 ° C. for 6 hours at 1.0 N hydrochloric acid concentration. The reaction solution was cooled and neutralized with sodium hydroxide.
Using this neutralized solution, chondrocin was separated from monosaccharides and inorganic salts and collected by gel filtration Bio-Gel P2 column (2.5 × 100 cm). Bio-Gel P2 column chromatography was developed using a buffer solution (water: pyridine: acetic acid = 500: 5: 2) as an eluent at a flow rate of 4.0 mL / 30 min, and each 4.0 mL was fractionated.
[0015]
Subsequently, fractions containing only chondrosin were collected and lyophilized. For the detection of chondrosin and galactosamine in each fraction, a certain amount of sample was taken from each fraction, (i) reduced after N-acetylation, wakopak WBT-130E column (7.8 × 300 mm, manufactured by Wako Pure Chemical Industries) Applied. Water was used for the mobile phase, and it was developed at a flow rate of 0.5 mL / min at 60 ° C. and measured with a differential refractometer. (Ii) Not applied as a derivative, but applied to a Mightysil RP-18GP column (4.6 × 250 mm, manufactured by Kanto Chemical). The mobile phase used was 0.001N HCl or 2.4 mM phthalic acid-containing 2.5 mM trisaminomethane (pH 4.0), developed at 35 ° C. with a flow rate of 0.5 mL / min, and measured with a differential refractometer. .
[0016]
Activated carbon was added to the neutralized solution and stirred well, then filtered through a glass fiber filter paper (Whatman GFF) on a Buchner funnel, washed well with water, and further washed with 2.5% ethanol. Next, the fraction eluted with 5% ethanol was collected, evaporated to dryness with a rotary evaporator, dissolved in 300 mL of water, and an electrodialysis system equipped with an AC-220-550 cartridge (Asahi Kasei Co., Ltd., S3). Was used to purify and freeze-dried.
[0017]
Production Example 2
Commercially available chondroitin sulfate (manufactured by San-Ei Gen FFI, shark cartilage extract) was dissolved in 1.0N hydrochloric acid to make a 1.0 wt% solution, and heated at 100 ° C. for 6 hours for hydrolysis treatment. . The reaction solution was cooled and neutralized with sodium hydroxide.
This neutralized solution is added as it is or after adding activated carbon to the neutralized solution and stirred well, filtered through a glass fiber filter paper (Whatman GFF) on a Buchner funnel, washed well with water, and further washed with 2.5% ethanol. Washed. Next, the fraction eluted with 5% ethanol was collected, evaporated to dryness with a rotary evaporator, dissolved in 300 mL of water, and an electrodialysis system equipped with an AC-220-550 cartridge (Asahi Kasei Co., Ltd., S3). Was used to purify and freeze-dried.
[0018]
Example 1
The ATDC5 (RIKEN BANK, RBC0565) cell lines that differentiate into cartilage cells like derived from mouse embryonic cells were seeded at a density of 5 × 104 cells / well in 48-well plates, containing 5% FCS (fetal calf serum) The cells were cultured at 37 ° C. using 5% CO 2 in Eagle MEM medium.
After culturing for 2 days, the wells were washed twice with serum-free Eagle MEM medium, 450 μL of Eagle's MEM medium containing 5% FCS was added to each well, and then 50 μL of test solution was added for 4 days at 37 ° C. In culture. The test solution was prepared by dissolving chondrosin prepared in Production Example 1 or 2 in an Eagle's MEM medium containing no serum so as to have a concentration of 5 mg / mL, and then sterilizing with a 0.45 nm filter.
[0019]
After completion of the culture, the cell line obtained by removing the culture solution was washed twice with PBS-A (phosphate buffer) and then 0.125 mL of 0.2% NP-40 (PBS-containing 1 mM MgCl 2 ). Lysed in A) and cultivated at 37 ° C. for 2 hours to lyse the cells, and then centrifuged at 10,000 rpm for 5 minutes. The obtained supernatant was acid mucopolysaccharide using an acid mucopolysaccharide measurement kit (Hokudo). The polysaccharide was quantified. The results are shown in Table 1. In addition, the numerical value in a table | surface is computed as the light absorbency of a chondrocin addition group when the light absorbency (650 nm) of a chondrosin addition group is set to 100% as activity%. The concentration is the chondrocin concentration (μg) per 1 mL of the reaction mixture in each well.
As can be seen from the table, chondrosin increases ATDC5 coloration and has a promoting effect on proteoglycan production using the acidic mucopolysaccharide of chondrocytes as an index.
[0020]
[Table 1]
Table 1. Promoting proteoglycan production by chondrocytes
Figure 0004813741
[0021]
【The invention's effect】
According to the present invention, a nutritional supplement containing chondrosin as an active ingredient is provided. This nutritional supplement has a chondrocyte proteoglycan production promoting action.
Since chondrocin is a low molecular weight compound, it is more digestible and absorbable than mucopolysaccharides such as chondroitin sulfate. Moreover, since it has the basic skeleton of chondroitin sulfate constituting proteoglycan, it is expected that biosynthesis to chondroitin sulfate and proteoglycan is performed faster than glucosamine and chondroitin sulfate after absorption.
Furthermore, chondrosin can be obtained stably in large quantities, and the nutritional supplement containing chondrosin has no side effects and is highly safe.
Chondrosin is also effective for the prevention or treatment of cartilage disorders and may be used for tissue cell culture.

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コンドロシン又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含有することを特徴とする軟骨細胞プロテオグリカン生成促進剤A chondrocytic proteoglycan production promoter comprising chondrosin or a physiologically acceptable salt thereof as an active ingredient. コンドロシン又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含有することを特徴とする軟骨障害の予防又は治療剤A prophylactic or therapeutic agent for cartilage disorders, comprising chondrosin or a physiologically acceptable salt thereof as an active ingredient.
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