JP4582253B2 - 現像カートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、像担持体に対する現像剤担持体の良好な押圧状態を維持し続けることができる現像カートリッジおよびこれを備える画像形成装置を提供することにある。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記押圧突起は、前記筐体に一体的に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、現像カートリッジごとに、筐体に収容されている現像剤の種類(色)に応じた適切な付勢力を設定することができ、その付勢力により現像剤担持体を像担持体に対して良好に押圧させることができる。そのため、各像担持体にそれぞれ対応する色の現像剤を良好に供給することができる。
このような構成では、現像カートリッジの自重が像担持体に対する現像剤担持体の押圧に作用する。そのため、筐体内に収容される現像剤量や筐体の設計が変更されることにより、現像カートリッジの自重が変わると、像担持体に対する現像剤担持体の押圧の状態が変化する。現像カートリッジに弾性部材および押圧突起が備えられているので、現像カートリッジの自重が変更されても、弾性部材の付勢力を調節することにより、現像剤担持体を像担持体に対して所定の押圧状態で押圧させることができる。
このような構成によると、像担持体に対する現像剤担持体の良好な押圧状態を維持し続けることができる現像カートリッジを備えているので、現像剤担持体から像担持体への現像剤の良好な供給を確保することができる。そのため、像担持体に形成される静電潜像の良好な可視像化を達成することができ、高品質な画像を形成することができる。
このような構成によると、複数の像担持体を保持する像担持体ユニットを、装置本体に対して着脱させることができる。そのため、ジャム処理や部品交換などのメンテナンス作業の容易化を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、各像担持体にそれぞれ対応する色の現像剤を良好に供給することができる。
請求項6に記載の発明によれば、像担持体に形成される静電潜像の良好な可視像化を達成することができ、高品質な画像を形成することができる。
図1は、本発明のカラー画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
このカラーレーザプリンタ1は、後述する複数のドラムサブユニット28が水平方向において並列的に配置される、横置きタイプのタンデム型カラーレーザプリンタであって、装置本体の一例としての本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するための給紙部4と、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5と、画像が形成された用紙3を排紙するための排紙部6とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、側面視略矩形状のボックス形状をなしており、その内部に、後述するドラムユニット26を収容するドラム収容空間7が形成されている。
(2)給紙部
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に設けられている。この給紙部4は、用紙3を収容する給紙トレイ10と、その給紙トレイ10の前端部上方に設けられ、互いに対向配置される分離ローラ11および分離パッド12と、分離ローラ11の後側に設けられる給紙ローラ13と、用紙3が通過する給紙側搬送経路14とを備えている。
給紙側搬送経路14の途中には、分離ローラ11の前側上方に設けられ、互いに対向配置される紙粉取りローラ15およびピンチローラ16と、それらの上方に設けられる1対のレジストローラ17とが設けられている。
また、給紙トレイ10の前端部下方には、用紙押圧板18の前端部を上方に持ち上げるレバー19が設けられている。このレバー19は、用紙押圧板18の前端部下方において、上下方向に揺動自在に支持されている。
用紙押圧板18が給紙位置に位置されると、用紙押圧板18上の最上位の用紙3は、給紙ローラ13に押圧され、給紙ローラ13の回転によって、分離ローラ11と分離パッド12との間に向けて給紙される。
給紙された用紙3は、分離ローラ11の回転によって、分離ローラ11と分離パッド12との間に挟まれ、1枚ごとに捌かれて搬送される。搬送された用紙3は、紙粉取りローラ15とピンチローラ16との間を通過し、紙粉が除去された後、給紙側搬送経路14に沿ってレジストローラ17に向けて搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部20、プロセス部21、転写部22および定着部23を備えている。
(3−1)スキャナ部
スキャナ部20は、本体ケーシング2の上部に配置されている。このスキャナ部20は、前後左右方向に延びる支持板24と、この支持板24の上面に固定されるスキャナユニット25とを備えている。スキャナユニット25内には、たとえば、4つの光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射鏡、面倒れ補正レンズなどの光学部材が配置されており、各光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向および走査されて、fθレンズおよび面倒れ補正レンズを通過し、また、反射鏡で反射された後、後述する各色の感光ドラム29の表面上に高速走査にて照射される。
(3−2)プロセス部
プロセス部21は、スキャナ部20の下方であって、給紙部4の上方に配置されており、1つの像担持体ユニットの一例としてのドラムユニット26と、各色に対応する4つの現像カートリッジ27とを備えている。
(3−2−1)ドラムユニット
ドラムユニット26は、各色に対応して、4つのドラムサブユニット28を備えている。すなわち、ドラムサブユニット28は、ブラックドラムサブユニット28K。イエロードラムサブユニット28Y、マゼンタドラムサブユニット28Mおよびシアンドラムサブユニット28Cの4つからなる。
各ドラムサブユニット28は、後述するように、1対のサイドフレーム104と、これらの間に架設されるセンタフレーム105とを備えている(図4参照)。
各ドラムサブユニット28は、図2に示すように、像担持体の一例としての感光ドラム29と、スコロトロン型帯電器30と、クリーニングブラシ31とを保持している。
感光ドラム29は、左右方向に沿って配置され、円筒形状をなし、最表層がポリカーボネートからなる正帯電性の感光層により形成されるドラム本体32と、このドラム本体32の軸線方向に沿って配置されるドラム軸33とを備えている。ドラム本体32は、ドラム軸33に対して回転自在に設けられている。ドラム軸33は、軸方向両端部が、1対のサイドフレーム104(図4参照)に挿通され、後述する側板103(図4参照)に回転不能に支持されている。そして、感光ドラム29は、画像形成時において、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力により回転される。
(3−2−2)現像カートリッジ
現像カートリッジ27は、図1に示すように、各色に対応するドラムサブユニット28に対応して、それぞれ着脱自在に設けられている。すなわち、現像カートリッジ27は、ブラックドラムサブユニット28Kに着脱自在に装着されるブラック現像カートリッジ27K、イエロードラムサブユニット28Yに着脱自在に装着されるイエロー現像カートリッジ27Y、マゼンタドラムサブユニット28Mに着脱自在に装着されるマゼンタ現像カートリッジ27M、および、シアンドラムサブユニット28Cに着脱自在に装着されるシアン現像カートリッジ27Cの4つからなる。
現像フレーム36は、下端部に開口部41が開口されるボックス形状に形成されており、隔壁42によって、トナー収容室43と現像室44とに区画されている。また、隔壁42には、トナー収容室43と現像室44とを連通する連通口45が形成されている。
各色に対応するトナーは、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが用いられる。重合トナーは、略球形であり、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる、結着樹脂を主成分とし、これに、各色に対応する着色剤や、荷電制御剤、ワックスなどが配合されることによりトナー母粒子が形成され、さらに、流動性の向上を図るべく外添剤が添加されてなる。
ゴムローラ52は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム、シリコーンゴムまたはEPDMゴムなどからなるゴムローラ層と、そのゴムローラ層の表面に被覆され、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などを主成分とするコート層との2層構造からなる。
画像形成時には、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力が伝達され、現像ローラ39が回転される。また、現像ローラ39には、現像バイアスが印加される。
ブレード53の基端部が、固定部材55によって隔壁42に固定されており、ブレード53の弾性力により、ブレード53の遊端部に設けられる押圧部54が、現像ローラ39のゴムローラ52に対して上方から圧接される。
(3−2−3)プロセス部での現像動作
そして、各現像カートリッジ27では、トナー収容室43に収容されている各色に対応するトナーが、自重によって連通口45に移動し、アジテータ37によって攪拌されながら、連通口45から現像室44へ放出される。
現像ローラ39に供給されたトナーは、現像ローラ39の回転に伴って、層厚規制ブレード40の押圧部54と、現像ローラ39のゴムローラ52との間に進入して、一定厚さの薄層としてゴムローラ52の表面に担持される。
感光ドラム29の表面は、感光ドラム29の回転に伴って、スコロトロン型帯電器30により一様に正帯電された後、スキャナ部20からのレーザビームの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
(3−3)転写部
転写部22は、図1に示すように、本体ケーシング2内において、給紙部4の上方であって、プロセス部21の下方において、前後方向に沿って配置されている。この転写部22は、駆動ローラ56、従動ローラ57、搬送ベルト58、転写ローラ59およびクリーニング部60を備えている。
搬送ベルト58は、エンドレスベルトからなり、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂フィルムから形成されている。この搬送ベルト58は、駆動ローラ56と従動ローラ57との間に巻回されている。
1次クリーニングローラ61は、感光ドラム29および転写ローラ59が接触する上側の搬送ベルト58と反対側の、下側の搬送ベルト58と接触するように配置され、その接触位置において、搬送ベルト58の周回移動方向と同方向に駆動回転するように設けられている。1次クリーニングローラ61には、画像形成時に、1次クリーニングバイアスが印加される。
掻取ブレード63は、2次クリーニングローラ62に対して下方から接触するように設けられている。
そして、給紙部4から給紙された用紙3は、駆動ローラ56の駆動および従動ローラ57の従動により周回移動される搬送ベルト58によって、前側から後側に向かって、各ドラムサブユニット28に対応する転写位置を、順次通過するように搬送され、その搬送中に、各ドラムサブユニット28の感光ドラム29に担持されている各色のトナー像が、順次転写され、これにより、用紙3にカラー像が形成される。
(3−4)定着部
定着部23は、本体ケーシング2におけるシアンドラムサブユニット28Cよりも後側であって、感光ドラム29と搬送ベルト58とが接触する転写位置と、前後方向において対向するように配置されている。この定着部23は、加熱ローラ65および加圧ローラ66を備えている。
加圧ローラ66は、加熱ローラ65の下方において、加熱ローラ65と対向配置されている。この加圧ローラ66は、加熱ローラ65を下方から押圧する。
(4)排紙部
排紙部6において、用紙3の排紙側搬送経路67は、その上流側端部が、下方において定着部23に隣接し、その下流側端部が、上方において排紙トレイ68に隣接しており、用紙3が後側に向かって給紙され、反転後、前側に向かって排紙される、側面視略U字状に形成されている。
また、排紙部6には、排紙トレイ68が設けられている。排紙トレイ68は、本体ケーシング2の上壁を、前側から後側に向かって次第に窪むように形成して、排紙される用紙3を積層状に載置できるように、形成されている。
2.ドラムユニット
図3は、ドラムユニット26(4つの現像カートリッジ27が装着された状態)の左後上方から見た斜視図であり、図4は、ドラムユニット26(1つの現像カートリッジ27が着脱途中であり、その他の現像カートリッジ27が離脱された状態)の左前上方から見た斜視図である。また、図5は、ドラムユニット26の左側面図である。
(1)ドラムサブユニット
ドラムサブユニット28は、図4に示すように、幅方向において間隔を隔てて対向配置される1対のサイドフレーム104と、両サイドフレーム104の間において幅方向に沿って架設されるセンタフレーム105(図2参照)とを備えている。
各サイドフレーム104には、現像カートリッジ27のドラムサブユニット28に対する着脱を案内するためのガイド溝106が形成されている。このガイド溝106は、サイドフレーム104の後側上端縁から、サイドフレーム104の前側下端近傍まで、略上下方向に沿って形成されており、その下端部(最深部)は、現像ローラ39が感光ドラム29に接触する位置における現像ローラ軸51の位置に対応して配置されている。ガイド溝106には、後述するカラー部材205がスライド自在に受け入れられる。
また、左側のサイドフレーム104には、現像カートリッジ27の後述するカップリング受動ギヤ208が幅方向において対向するカップリング内側挿通孔109が形成されている。このカップリング内側挿通孔109は、左側のサイドフレーム104の厚さ方向を貫通する丸穴として形成されている。
(2)フロントビーム
フロントビーム101は、樹脂材料を用いて一体的に成形され、前後方向に沿って並列に配設される4つのドラムサブユニット28の前側に配置され、1対の側板103間に架設されている。
手前側把持部111は、略U字状をなし、幅方向中央において、各遊端部が支持軸112に回動可能に支持されて、フロントビーム101に沿って起立する収納位置(図3参照)と、フロントビーム101の前側に傾倒する操作位置(図4参照)とに揺動可能に設けられている。
(3)リヤビーム
リヤビーム102は、樹脂材料を用いて一体的に成形され、前後方向に沿って並列に配設される4つのドラムサブユニット28の後側に配置され、1対の側板103間に架設されている。
(4)側板
各側板103は、各ドラムサブユニット23、フロントビーム101およびリヤビーム102を形成する樹脂材料よりも剛性の高い材料、たとえば、金属または繊維強化樹脂から形成されており、好ましくは、鋼板から形成されている。
各側板103の上端部は、断面L字状となるように、幅方向外側に屈曲され、前後方向にわたって幅方向外側に延びる鍔部114が形成されている。この鍔部114は、前後方向(水平方向)に沿って一直線上に延びている。
左側の側板103には、各現像カートリッジ27のカップリング受動ギヤ208が幅方向において対向するカップリング外側挿通孔117がそれぞれ形成されている。各カップリング外側挿通孔117は、側板103の上下方向中央において、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて4つ形成されている。このカップリング外側挿通孔117は、各ドラムサブユニット28のカップリング内側挿通孔109と幅方向において対向する位置において、厚さ方向を貫通する丸孔として形成されている。
3.現像カートリッジ
図6および図7は、現像カートリッジ27の左後方から見た斜視図であり、図8および図9は、現像カートリッジ27の左前方から見た斜視図である。また、図10は、現像カートリッジ27の平面図であり、図11は、現像カートリッジ27の右側面図であり、図12は、図11に示す切断線A−Aにおける断面図である。さらに、図13および図14は、現像カートリッジ27の右側断面図である。なお、図13および図14において、供給ローラ38および現像ローラ39が簡略化して示されている。
(1)現像カートリッジ
現像カートリッジ27の現像フレーム36は、幅方向に対向する1対の側壁201と、両側壁201の上端縁間に架設される上壁202と、両側壁201の前端縁間に架設される前壁203と、両側壁201の後端縁間に架設される後壁204とを一体的に備えており、両側壁201、前壁203および後壁204の下端縁によって、現像ローラ39を露出させる開口部41が形成されている。
左側の側壁201には、図6ないし図9に示すように、ギヤカバー207によって被覆されるギヤ機構部が設けられている。このギヤ機構部は、ギヤカバー207から露出するカップリング受動ギヤ208と、ギヤカバー207内でカップリング受動ギヤ208に噛合するギヤトレイン230(図12参照)とを備えている。
カップリング受動ギヤ208には、本体ケーシング2内に設けられるカップリング軸(図示せず)が進退自在かつ相対回転不能に結合され、このカップリング軸から本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)の駆動力が入力される。
さらに、右側の側壁201の下端部には、現像ローラ軸51の右側軸端部を回転可能に支持する軸受部材211が設けられている。図12に示すように、この軸受部材211に現像ローラ軸51の右側端部が回転可能に挿通されるとともに、その左側端部が左側の側壁201に回転可能に挿通されることにより、現像ローラ軸51は、現像フレーム36に回転可能に支持されている。現像ローラ軸51の左側端部および右側端部は、それぞれギヤカバー207および軸受部材211から幅方向外方に突出しており、各突出部分には、カラー部材205が被覆されている。
上壁202には、現像カートリッジ27を移動させる際に把持される押圧部材を兼ねる取っ手214が備えられている。この取っ手214は、幅方向に長い薄板状に形成されており、上壁202とほぼ直交する状態に起立する起立状態(図7および図9参照)と、起立状態より前側に傾倒して上壁202に近接する傾倒状態(図6、図8および図13参照)と、その傾倒状態よりもさらに上壁202に近接する押圧状態(図14参照)とに揺動可能に設けられている。
取っ手214の下面(上壁202との対向面)には、図9に示すように、各当接部材217と対応する位置に、その対応する当接部材217を受け入れ可能な伝達部の一例としての凹部225が形成されている。取っ手214が傾倒状態に傾倒した状態では、各凹部225に各当接部材217が受け入れられて、各当接部材217の先端が各凹部225の底面(取っ手214の下面)に当接する。
さらに、取っ手214には、その前端部における幅方向の両端部に、幅方向外方へ突出する側面視略円柱状の押圧突起227が形成されている。各押圧突起227は、図10に示すように、同じ側に突出する離間突起212の先端面を含む平面S上にその先端面が位置するような長さに形成されている。すなわち、各押圧突起227は、幅方向において、その先端面が同じ側に突出する離間突起212の先端面と同じ位置に配置されている。また、各押圧突起227は、現像カートリッジ27がドラムサブユニット28に装着され、取っ手214が傾倒状態に傾倒した状態で、図11に示すように、離間突起212よりも低い位置に配置されている。
(2)現像カートリッジのドラムユニットに対する着脱
各色に対応する現像カートリッジ27は、取っ手214の把持孔226に指を入れて、取っ手214を把持し、図4に示すように、ドラムユニット26の上方から、その現像カートリッジ27に対応するドラムサブユニット28へ装着する。
そして、すべての現像カートリッジ27がドラムサブユニット28へ装着されると、図3に示すように、フロントビーム101の手前側把持部111と、各現像カートリッジ27の取っ手214と、リヤビーム102の奥側把持部113とが、前後方向に沿って重なるように配置される。
4.レール・離間押圧機構
図15は、本体ケーシング2およびドラムユニット26の右前上方から見た斜視図であり、本体ケーシング2の外装板およびフロントカバー9が取り外され、その本体ケーシング2にドラムユニット26が装着された状態を示している。
図16は、ドラムユニット26ならびに左右のレール302および離間押圧機構303の右前上方から見た斜視図である。また、図17は、左右のレール302および離間押圧機構303の右前上方から見た斜視図である。
(1)レール
左右のレール302は、ドラムユニット26を挟んで幅方向に対向配置されている。各レール302は、本体フレーム301の前端面に対向配置されるレール固定部304と、本体フレーム301の内側面に沿って前後方向(水平方向)に延びるレール本体部305と、レール固定部304とレール本体部305とを連結する連結部306とを一体的に備えている。
レール本体部305は、下端部が幅方向内方に向けて屈曲された断面略L字状に形成されており、水平に延びる部分には、ドラムユニット26が本体ケーシング2に装着された状態で、ドラムユニット26の各側板103の鍔部114が載置される。
(2)ドラムユニットの本体ケーシングに対する装着
ドラムユニット26を本体ケーシング2に装着するには、まず、ドラムユニット26の手前側把持部111および奥側把持部113(図3参照)を両手でそれぞれ把持して、ドラムユニット26を持ち上げる。そして、図1が参照されるように、フロントカバー9を傾倒させて、着脱口8を開放し、この着脱口8からドラム収容空間7に向けて、ドラムユニット26を進入させる。
(3)離間押圧機構
離間押圧機構303は、図17に示すように、1対の押圧力入力部材の一例としての直動カム部材310と、各直動カム部材310に対して設けられた中間部材311と、各直動カム部材310を前後方向に直線移動可能に保持するカムホルダ312と、1対の直動カム部材310を同期して直線移動させるための同期移動機構313とを備えている。
カム本体板314には、前後方向に等間隔を隔てて、前後方向に長い略矩形状の矩形孔316が4つ形成されている。
また、最前の操作部材315は、それ以外の3つの操作部材315(以下「後側3つの操作部材315」という。)と形状が異なる。すなわち、最前の操作部材315の押圧作用部317は、後側3つの操作部材315の押圧作用部317と比較して、その前後方向の長さが長く形成されている。また、最前の操作部材315の接離作用部318は、後側3つの操作部材315の接離作用部318と比較して、その前後方向の長さが短く形成されている。このような形状(寸法)の違いにより、後述するように、すべての現像カートリッジ27の現像ローラ39を感光ドラム29に押圧させたり、ブラック現像カートリッジ27Kの現像ローラ39のみを感光ドラム29に押圧させたり、すべての現像カートリッジ27の現像ローラ39を感光ドラム29から離間させたりすることができる。
ホルダ固定部322は、ねじ324によって、本体フレーム301の内側面に固定されている。
すなわち、同期移動機構313は、図18に示すように、左側の直動カム部材310の後端部の上面に形成された左側ラックギヤ327と、この左側ラックギヤ327と噛合する左側ピニオンギヤ328と、右側の直動カム部材310の後端部の上面に形成された右側ラックギヤ329と、この右側ラックギヤ329と噛合する右側ピニオンギヤ330と、左側ピニオンギヤ328および右側ピニオンギヤ330が相対回転不能に取り付けられる連結軸331とを備えている。
(4)離間押圧動作
図19ないし図22を主に参照して、離間押圧機構303の動作を説明する。
図19(a)および図20に示すように、直動カム部材310が最前方位置に移動されている状態では、各操作部材315の接離作用部318とそれらの各後方に配置される中間部材311とが、前後方向に間隔を隔てた非接触状態で対向している。最前の操作部材315の接離作用部318とその後方に配置される中間部材311との間には、後側3つの操作部材315の接離作用部318とそれらの各後方に配置される中間部材311との間の間隔よりも大きな間隔が形成されている。
5.作用効果
以上のように、現像ローラ39を感光ドラム29に向けて付勢するためのコイルばね218およびこのコイルばね218に当接部材217を介して押圧力を伝達する取っ手214が、現像カートリッジ27に備えられているので、現像カートリッジ27の交換の度に、その現像カートリッジ27が装着されるカラーレーザプリンタ1に新品のコイルばね218および取っ手214を備えることができる。そのため、コイルばね218の付勢力を一定に保ち続けることができ、感光ドラム29に対する現像ローラ39の良好な押圧状態を維持し続けることができる。また、コイルばね218が現像カートリッジ27に備えられているので、トナーの仕様や現像ローラ39の仕様などが変更となった場合に、最適な付勢力のコイルばね218を配置することができる。
また、離間押圧機構303からの押圧力が入力される押圧突起227が側壁201よりも幅方向外方に突出し、その押圧力をコイルばね218に伝達する凹部225が側壁201よりも幅方向内方に配置されているので、離間押圧機構303からの押圧力を確実に受けることができ、その押圧力をコイルばね218に安定して伝達することができる。
また、ばねガイド部材216によって、コイルばね218の弾性変形がガイドされる。そのため、取っ手214からコイルばね218に押圧力が入力されるときに、コイルばね218の姿勢を安定に保ちながら、コイルばね218を弾性変形させることができる。その結果、現像ローラ39を感光ドラム29に向けて確実に付勢することができる。
6.現像カートリッジの他の実施形態
図23は、現像カートリッジ27の他の実施形態を示す斜視図である。この図23において、上述した各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
板ばね部材401は、付勢部の一例としての一端部402が、ねじ403によって、上壁202の上面に固定されている。そして、板ばね部材401は、一端部402から上方に屈曲し、さらに幅方向外方へと屈曲して、幅方向外方に向けて延びている。そして、板ばね部材401の他端部404は、現像フレーム36の側壁201よりも幅方向外方に突出し、離間押圧機構303の押圧作用部317からの押圧力が入力される突出部を形成している。
7.現像カートリッジの他の実施形態
図24および図25は、現像カートリッジ27の他の実施形態を示す斜視図である。図24および図25において、上述した各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
このような構成においても、離間押圧機構303の押圧作用部317が、現像カートリッジ27の押圧突起227に上方から当接して、各押圧突起227を下方に向けて押圧すると、取っ手214が傾倒状態から押圧状態に回動し、取っ手214によって弾性部材411が押圧されて、弾性部材411が収縮する。そして、その収縮による弾性部材411の付勢力が現像フレーム36の上壁202に入力され、現像フレーム36が下方に向けて付勢されることにより、現像ローラ39が感光ドラム29に押圧される。そのため、図6に示す現像カートリッジ27と同様な効果を奏することができる。
8.現像カートリッジの他の実施形態
図26および図27は、現像カートリッジ27の他の実施形態を示す斜視図である。また、図28は、図27に示す現像カートリッジ27の左側上端部の斜視図である。図26、図27および図28において、上述した各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
9.現像カートリッジの他の実施形態
図29および図30は、現像カートリッジ27の他の実施形態を示す左前方から見た斜視図である。また、図31は、現像カートリッジ27の前方から見た正面図であり、図32は、図31に示す切断線B−Bにおける断面図である。図29ないし図32において、前述した各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
これに対し、この現像カートリッジ27では、図30に示すように、取っ手214の下面に形成されている各凹部225に、円筒状のばねガイド部材216が設けられている。そして、現像フレーム36の上壁202には、図29ないし図31に示すように、各当接部材217と対応する位置に、それぞれ対応する当接部材217の本体部219の先端部401を受け入れ可能な受入溝402が形成されている。
当接部材217は、図32に示すように、各係止爪部222がばねガイド部材216の溝部223に係止し、本体部219がガイド部材216から突出した状態に設けられている。本体部219の先端部401は、側面視略半円形状をなし、前後方向に延びるリブ状に形成されている。
取っ手214が傾倒状態に傾倒した状態では、各受入溝402に各当接部材217の先端部401が受け入れられて、各先端部401が各受入溝402の底面(現像フレーム36の上壁202)に当接する。そして、取っ手214が傾倒状態から押圧状態へ回動されると、各当接部材217が取っ手214側へ押されて、各コイルばね218が圧縮される。そして、その圧縮による各コイルばね218の付勢力が、各当接部材217から現像フレーム36の上壁202に入力され、現像フレーム36が下方に向けて付勢されることにより、現像ローラ39が感光ドラム29に押圧される。
2 本体ケーシング
26 ドラムユニット
27 現像カートリッジ
29 感光ドラム
36 現像フレーム
39 現像ローラ
201 側壁
202 上壁
310 直動カム部材
411 弾性部材
421 押圧突起
422 弾性リング
Claims (7)
- 静電潜像が形成される像担持体に現像剤を供給して、当該静電潜像を可視像化するための現像剤担持体と、
現像剤を収容し、前記現像剤担持体が支持される現像剤担持体支持部を一方側端部に有する筐体と、
前記筐体における前記現像剤担持体支持部と反対側の他方側端部における前記現像剤担持体の軸方向の両端部に設けられ、それぞれ前記筐体よりも前記現像剤担持体の軸方向における外方に突出する2つの押圧突起と、
各前記押圧突起に装着され、外部から前記現像剤担持体と反対側に配置される部分に前記現像剤担持体を前記像担持体に押圧する方向に向けて押圧力が入力され、当該押圧力により弾性変形し、その弾性変形による付勢力を前記押圧突起に伝達して、前記現像剤担持体を前記像担持体に向けて付勢する弾性部材とを備えていることを特徴とする、現像カートリッジ。 - 前記弾性部材は、筒状に形成されており、前記押圧突起に外挿されていることを特徴とする、請求項1に記載の現像カートリッジ。
- 前記押圧突起は、前記筐体に一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の現像カートリッジ。
- 前記現像カートリッジは、各色に対応して設けられる複数の前記像担持体を備えるカラー画像形成装置に用いられることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像カートリッジ。
- 前記現像カートリッジは、前記カラー画像形成装置において、前記筐体の前記一方側端部が相対的に下方に位置し、前記筐体の前記他方側端部が相対的に上方に位置するように配置されることを特徴とする、請求項4に記載の現像カートリッジ。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の現像カートリッジと、
前記押圧突起に押圧力を入力する押圧力入力部材とを備えていることを特徴とする、画像形成装置。 - 装置本体と、
前記装置本体に対して着脱可能に装着され、複数の像担持体を一体的に保持する像担持体ユニットとを備え、
前記現像カートリッジは、前記像担持体ユニットに対して着脱可能に装着されることを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
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