JP4565824B2 - 二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤 - Google Patents

二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4565824B2
JP4565824B2 JP2003330877A JP2003330877A JP4565824B2 JP 4565824 B2 JP4565824 B2 JP 4565824B2 JP 2003330877 A JP2003330877 A JP 2003330877A JP 2003330877 A JP2003330877 A JP 2003330877A JP 4565824 B2 JP4565824 B2 JP 4565824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
dimer
meth
oxime ester
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003330877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005097141A (ja
Inventor
光男 阿久津
大介 澤本
敦郎 冨田
信秀 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Adeka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Corp filed Critical Adeka Corp
Priority to JP2003330877A priority Critical patent/JP4565824B2/ja
Publication of JP2005097141A publication Critical patent/JP2005097141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4565824B2 publication Critical patent/JP4565824B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

本発明は、感光性組成物に用いられる光重合開始剤として有用な新規な二量体オキシムエステル化合物、該化合物を有効成分とする光重合開始剤、及びエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物に該光重合開始剤を含有させてなる感光性組成物に関する。
感光性組成物は、エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物に光重合開始剤を加えたものであり、この感光性組成物に405nmや365nmの光を照射することによって重合硬化させることができるので、光硬化性インキ、感光性印刷版、各種フォトレジスト等に用いられている。短波長の光源に感度を持つ感光性組成物は微細な印刷が可能であるため、特に365nmの光源に優れた感度を有する光重合開始剤が望まれている。
この感光性組成物に用いられる光重合開始剤として、下記特許文献1には、オキシムエステル誘導体を用いることが提案されている。また、下記特許文献2〜4にもオキシムエステル化合物が記載されている。しかし、これらの公知のオキシムエステル化合物は、光重合開始剤として用いた場合に、露光時の光により発生する分解物がマスクに付着し、その結果、焼付け時のパターン形状不良を引き起こし、収率の低下を招いていた。そのため、得られる重合物を着色したり、光重合開始剤の分解物が揮散して重合物や装置等を汚染したりしない光重合開始剤が望まれていた。
また、下記特許文献5〜7には、より高い反応性を有するO−アシルオキシム光開始剤が提案されている。しかし、これらのO−アシルオキシム光開始剤も、感度の観点で未だ満足のいくものではなく、より感度に優れるものが望まれている。
米国特許第3558309号明細書 米国特許第4255513号明細書 米国特許第4590145号明細書 米国特許第4202697号明細書 特開2000−80068号公報 特開2001−233842号公報 国際公開第02/100903号パンフレット
解決しようとする問題点は、上述したように、得られる重合物を着色したり重合物や装置等を汚染したりすることがなく且つ感度に優れた光重合開始剤がこれまでなかったということである。
本発明の目的は、高感度であり、重合物を着色したり重合物及び装置等を汚染したりするおそれのない、光重合開始剤を提供することにある。
本発明は、下記一般式(I)で表される二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤を提供することにより、上記目的を達成したものである。
Figure 0004565824
本発明の二量体オキシムエステル化合物は、感光性に優れ、経時による感光層表面への析出がないため、経時安定性に優れており、さらに分解物によるマスク付着物がなく焼付け時のパターン形状不良を起こさないため、光重合開始剤として有用なものである。
以下、本発明の二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤について詳細に説明する。
上記一般式(I)中、X1及びX1’で表されるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、X1及びX1’で表されるアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、第三オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ビニル、アリル、ブテニル、エチニル、プロピニル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロピロキシエチル、メトキシエトキシエチル、エトキシエトキシエチル、プロピロキシエトキシエチル、メトキシプロピル、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、パーフルオロエチル、2−(ベンゾオキサゾール−2’−イル)エテニル等が挙げられる。
1 〜R 3 及びR 1 ’〜R 3 で表されるアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、第三オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ビニル、アリル、ブテニル、エチニル、プロピニル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロピロキシエチル、メトキシエトキシエチル、エトキシエトキシエチル、プロピロキシエトキシエチル、メトキシプロピル、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、パーフルオロエチル、2−(ベンゾオキサゾール−2'−イル)エテニル等が挙げられる
また、R4で表されるジオール残基又はジチオール残基は、ジオール化合物又はジチオール化合物から導入し得る基であるが、該ジオール化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、3,5−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、チオジエチレングリコール等の脂肪族ジオール化合物が挙げられ、該ジチオール化合物としては、エチレンジチオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパンジチオール、2−メチル−1,3−プロパンジチオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジチオール、1,4−ブタンジチオール、3−メチル−2,4−ペンタンジチオール、2,4−ペンタンジチオール、1,5−ペンタンジチオール、3−メチル−1,5−ペンタンジチオール、2−メチル−2,4−ペンタンジチオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,7−ヘプタンジチオール、3,5−ヘプタンジチオール、1,8−オクタンジチオール、2−メチル−1,8−オクタンジチオール、1,9−ノナンジチオール、1,10−デカンジチオール等の脂肪族ジチオール、p−キシレン−α,α'−ジチオール等の芳香族環式ジチオールが挙げられる。
本発明の二量体オキシムエステル化合物の中でも、上記一般式(I)において、X1及び/又はX1'、特にX1及びX1'が塩素原子であるもの;m及び/又はn、特にm及びnが1であるもの;R1及び/又はR1'、特にR1及びR1'がアルキル基、特にメチル基であるもの;R2及び/又はR2'、特にR2及びR2'がアルキル基、特にメチル基であるもの;R3及び/又はR3'、特にR3及びR3'がアルキル基、特にエチル基であるもの;R4がアルキレン基、特にブチレン基又はペンチレン基であるものが好ましい。
従って、上記一般式(I)で表される本発明の二量体オキシムエステル化合物の好ましい具体例としては、以下の化合物No.1〜No.4の化合物が挙げられる。ただし、本発明は以下の化合物により何ら制限を受けるものではない。
Figure 0004565824
Figure 0004565824
Figure 0004565824
Figure 0004565824
上記一般式(I)で表される本発明の二量体オキシムエステル化合物は、例えば、下記〔化6〕の反応式で示される方法によって製造することができる。まず、X2がハロゲン原子であるカルバゾール化合物1とカルボン酸クロライド2とを塩化亜鉛の存在下に反応させてアシル化合物3を得る。次いで、アシル化合物3とジチオール化合物あるいはジオール化合物4とをナトリウムメトキシド及びジメチルホルムアミド(DMF)の存在下に反応させて二量体5を得る。次いで、二量体5と塩酸ヒドロキシルアミンとをDMFの存在下に反応させて二量体オキシム化合物6を得る。次いで、二量体オキシム化合物6と酸無水物7あるいは酸クロライド7’とを反応させて上記一般式(I)で表される本発明の二量体オキシムエステル化合物を得る。
Figure 0004565824
本発明の二量体オキシムエステル化合物は、エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物の光重合開始剤として有用である。
次に、本発明の感光性組成物について説明する。
本発明の感光性組成物は、エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物に、本発明の二量体オキシムエステル化合物を有効成分とする光重合開始剤を含有させてなるものである。
エチレン性不飽和結合を有する上記重合性化合物としては、従来、感光性組成物に用いられているものを用いることができる。即ち、エチレン性不飽和結合を有する上記重合性化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン等のスチレン系化合物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、第二ブチル(メタ)アクリレート、第三ブチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ポリ(エトキシ)エチル(メタ)アクリレート、プロピルオキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、ポリ(プロピルオキシ)プロピル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリス(2−アクリロイルエチル)イソシアヌラート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の多価アルコールをα,β−不飽和カルボン酸でエステル化して得られる化合物;アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N−置換(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、イソブチルビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、ビニルクロリド、ビニリデンクロリド、ジビニルベンゼン、ジビニルスクシナート、ジアリルフタラート、トリアリルホスファート、トリアリルイソシアヌラート等が挙げられる。これらの中でも、スチレン、メチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートに対し、本発明の二量体オキシムエステル化合物を有効成分とする光重合開始剤は好適である。
また、エチレン性不飽和結合を有する上記重合性化合物とともに、熱可塑性有機重合体を用いることによって、硬化物の特性を改善することもできる。該熱可塑性有機重合体としては、例えば、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート−エチルアクリレート共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸−メチルメタクリレート共重合体、ポリビニルブチラール、セルロースエステル、ポリアクリルアミド、飽和ポリエステル等が挙げられ、これらの中でも、ポリスチレン、(メタ)アクリル酸−メチルメタクリレート共重合体が好ましい。
また、本発明の感光性組成物には、光重合開始剤として、本発明の二量体オキシムエステル化合物の他に、必要に応じて、その他の光重合開始剤を併用することも可能であり、その他の光重合開始剤を併用することによって著しい相乗効果を奏する場合もある。
本発明の二量体オキシムエステル化合物と併用できる光重合開始剤としては、従来既知の化合物を用いることが可能であり、例えば、ベンゾフェノン、フェニルビフェニルケトン、1−ヒドロキシ−1−ベンゾイルシクロヘキサン、ベンジルジメチルケタール、1−ベンジル−1−ジメチルアミノ−1−(4'−モルホリノベンゾイル)プロパン、2−モルホリル−2−(4'−メチルメルカプト)ベンゾイルプロパン、チオキサントン、1−クロル−4−プロポキシチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、エチルアントラキノン、4−ベンゾイル−4'−メチルジフェニルスルフィド、ベンゾインブチルエーテル、2−ヒドロキシ−2−ベンゾイルプロパン、2−ヒドロキシ−2−(4'−イソプロピル)ベンゾイルプロパン、4−ブチルベンゾイルトリクロロメタン、4−フェノキシベンゾイルジクロロメタン、ベンゾイル蟻酸メチル、1,7−ビス(9'−アクリジニル)ヘプタン、9−n−ブチル−3,6−ビス(2'−モルホリノイソブチロイル)カルバゾール、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ナフチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等が挙げられる。
また、本発明の感光性組成物には、必要に応じて、p−アニソール、ハイドロキノン、ピロカテコール、第三ブチルカテコール、フェノチアジン等の熱重合抑制剤;可塑剤;接着促進剤;充填剤等の慣用の添加剤を加えることができる。
本発明の感光性組成物は、通常、必要に応じて前記の各成分(本発明のオキシムエステル化合物及びエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物)を溶解又は分散し得る溶媒、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、クロロホルム、塩化メチレン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロパノールを加えた溶液状組成物として用いられる。
本発明の感光性組成物は、ロールコーター、カーテンコーター、各種の印刷、浸漬等の公知の手段で、金属、紙、プラスチック等の支持基体上に適用される。また、一旦フィルム等の支持基体上に施した後、他の支持基体上に転写することもでき、その適用方法に制限はない。
本発明の感光性組成物は、光硬化性塗料、光硬化性インキ、光硬化性接着剤、印刷版、印刷配線板用フォトレジスト等の各種の用途に使用することができ、その用途に特に制限
はない。
また、本発明の二量体オキシムエステル化合物を含有する感光性組成物を硬化させる際に用いられる活性光の光源としては、波長300〜450nmの光を発光するものを用いることができ、例えば、超高圧水銀、水銀蒸気アーク、カーボンアーク、キセノンアーク等を用いることができる。
尚、本発明の感光性組成物において、光重合開始剤の添加量は特に限定されるものではないが、本発明の二量体オキシムエステル化合物は、エチレン性不飽和結合を有する上記重合性化合物100質量部に対して、好ましくは1〜50質量部、より好ましくは5〜30質量部である。
以下、実施例等を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕化合物No.1の製造
<ステップ1>ベンゾイル体の製造
下記ベンゾイル体を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
2,4−ジクロロベンゾイルクロライド20.9g(0.1モル)、N−エチルカルバゾール30g(0.15モル)、塩化アルミニウム13.3g(0.1モル)及びクロロホルム150gを仕込み、−40℃にて1時間攪拌した。その後、酢酸エチル200g及び水200gを加えて油層を抽出し、水洗を行なった。さらに、溶媒を留去後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、アモルファス状物(収量8.7g、収率24%、純度90%)を得た。
得られたアモルファス状物の1H−NMRのケミカルシフトは次の通りであり、該アモルファス状物は目的物であるベンゾイル体であることを確認した。
8.52(s:1H)、8.10(d:1H)、8.00(d:1H)、7.53(s:1H)、7.51(t:1H)、7.45(d:2H)、7.41(d:2H)、7.28(t:1H)、4.41(c:3H)、1.47(t:3H)
<ステップ2>アシル体の製造
下記アシル体を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
ステップ1で得られたベンゾイル体36.5g(0.10モル)、塩化亜鉛27.2g(0.2モル)及びクロロホルム100gを仕込み、80℃まで昇温した後、無水酢酸20.4g(0.2モル)を1時間かけて滴下し、さらに2時間攪拌した。その後、酢酸エチル200gと塩酸水を加えて塩化亜鉛を分解し、水洗を行なった。さらに溶媒を留去して酢酸エチル500gから再結晶を行い、白色結晶(収量9.0g、収率22%、純度91%)を得た。
得られた白色結晶は、融点172℃で、1H−NMRのケミカルシフトが次の通りであり、目的物であるアシル体であることを確認した。
8.71(s:1H)、8.50(s:1H)、8.17(d:1H)、8.09(d:1H)、7.56(s:1H)、7.51(d:1H)、7.49(d:1H)、7.41(d:2H)、4.43(c:3H)、2.73(s:3H)、(1.50t:3H)
<ステップ3>二量体1の製造
下記二量体1を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
ステップ2で得られたアシル体9.03g(0.022モル)及びジメチルホルムアミド(DMF)20gを仕込み、さらに1,5−ペンタンジチオール1.39g(0.01モル)を仕込み、50℃まで昇温した。ナトリウムメトキシド4.24g(0.022モル)を徐々に滴下し、60℃で1時間保持し、続いて60℃で1時間攪拌した。その後、酢酸エチル20gを加え、油層を水20gにて2回洗浄すると結晶が析出したため、これをろ別し、淡黄色結晶を得た。ろ液を水、続いて飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去してさらに淡黄色結晶を得た。得られた淡黄色結晶(二量体1)は、あわせて収量5.47g、収率63%、純度85%であった。
<ステップ4>二量体オキシム1の製造
下記二量体オキシム1を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
ステップ3で得られた二量体1の4.42g(0.005モル)、ヒドロキシルアミン塩酸塩1.04g(0.015モル)及びDMF9gを仕込み、60℃で2時間攪拌した。反応液をメタノール:水=5:1(体積比)50mlに滴下した。固体をろ別し、メタノール、水で洗浄後、乾燥して淡黄色結晶として二量体オキシム1(収量4.00g、収率81%、純度81%)を得た。
<ステップ5>化合物No.1の製造
ステップ4で得られた二量体オキシム1の3.66g(0.004モル)及びクロロホルム15gを仕込み、60℃まで昇温した。無水酢酸1.23g(0.012モル)を滴下し、65℃で30分攪拌した。クロロホルム50mlを加え、反応液をメタノール100mlに滴下すると結晶が析出した。結晶をろ別して、淡黄色結晶(収量0.63g、収率18%、純度92%)を得た。該淡黄色結晶について分析を行なったところ、該淡黄色結晶は目的物である化合物No.1であることが確認された。分析結果を以下に示す。
(分析結果)
(1)融点:160.6℃
(2)1H−NMR測定:
8.51(d:2H)、8.44(d:2H)、8.08(dd:2H)、7.97(dd:2H)、7.46(d:2H)、7.44(d:2H)、7.41(d:2H)、7.38(d:2H)、7.31(dd:2H)、4.41(q:4H)、3.49(br:2H)、3.07(t:4H)、2.51(s:6H)、2.29(s:6H)、1.84‐1.78(m:4H)、1.47(t:6H)
(3)IR測定:(cm‐1
2932、1766、1651、1627、1592、1489、1337、1297、1274、1247、1128、934、896、815、759、720
(4)UVスペクトル測定(アセトニトリル:水=9:1)
λmax=261、300、341nm
〔実施例2〕化合物No.2の製造
<ステップ1>二量体2の製造
下記二量体2を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
実施例1のステップ2で製造したアシル体2.26g(0.006モル)及びDMF5gを仕込み、1,4−ブタンジチオール0.32g(0.003モル)を加え、50℃まで昇温した。ナトリウムメトキシド0.30g(0.006モル)を加え、50℃で4時間攪拌すると結晶が徐々に析出した。結晶をろ別し、DMF、メタノールで洗浄し、薄赤色結晶として二量体2(収量1.85g、収率80%、純度94%)を得た。
<ステップ2>二量体オキシム2の製造
下記二量体オキシム2を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
ステップ1で得られた二量体2の3.48g(0.004モル)、塩酸ヒドロキシルアミン0.83g(0.012モル)及びDMF8gを仕込み、60℃で3時間攪拌した。メタノール8ml及び水4mlを加えて結晶をろ別し、淡黄色結晶として二量体オキシム2(収量2.54g、収率58%、純度74%)を得た。
<ステップ3>化合物No.2の製造
ステップ2で得られた二量体オキシム2の2.25g(0.003モル)及びクロロホルム10gを仕込み、60℃まで昇温した。さらに無水酢酸0.61g(0.003モル)を滴下し、65℃で30分攪拌した。メタノール100mlに反応液を加えると結晶が析出したので、これをろ別し、淡黄色粗結晶(収量1.91g、粗収率100%、純度85%)を得た。得られた粗結晶をクロロホルム10mlに溶解し、60℃まで加熱してメタノール15mlを滴下した。固体をろ別し、白色結晶(収量1.13g、収率59%、純度95%)を得た。得られた白色結晶について分析を行なったところ、該白色結晶は目的物である化合物No.2であると確認された。分析結果を以下に示す。
(分析結果)
(1)融点:149.7℃
(2)1H−NMR測定:
8.51(d:2H)、8.46(d:2H)、8.09(dd:2H)、7.97(dd:2H)、7.47(d:2H)、7.44(d:2H)、7.42(d:2H)、7.38(d:2H)、7.31(dd:2H)、4.41(q:4H)、3.12‐3.08(m:4H)、2.51(s:6H)、2.28(s:6H)、1.97‐1.94(m:4H)、1.47(t:6H)
(3)IR測定:(cm‐1
2931、1760、1656、1622、1585、1484、1432、1368、1349、1334、1308、1275、1248、1131、1105、936、896、824、813
(4)UVスペクトル測定(アセトニトリル:水=9:1)
λmax=261、299、341nm
〔実施例3〕化合物No.3の製造
<ステップ1>二量体3の製造
下記二量体3を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
実施例1のステップ2で製造したアシル体10.2g(0.025モル)、p−キシレン−α,α’−ジチオール2.03g(0.011モル)及びDMF20gを仕込み、50℃まで昇温した後、ナトリウムメトキシド1.34g(0.025モル)を1時間かけて少量ずつ加えた。塩化メチレン20g及び水20gを加えて抽出を行い、油層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去してテトラヒドロフラン(THF)/ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶を行い、肌色結晶として二量体3(収量11.79g、収率52%、純度95%)を得た。
<ステップ2>二量体オキシム3の製造
下記二量体オキシム3を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
ステップ1で得られた二量体3の4.59g(0.005モル)及びDMF10gを仕込み、65℃まで昇温した。さらに塩酸ヒドロキシルアミン1.04g(0.015モル)を滴下し、65℃で3時間攪拌した。室温まで冷却し、酢酸エチル20g及び水20gを加えて抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去して淡黄色固体として二量体オキシム3(収量5.00g、収率70%、純度58%)を得た。
<ステップ3>化合物No.3の製造
ステップ2で得られた二量体オキシム3の1.59g(0.002モル)及びクロロホルム5gを仕込み、55℃まで昇温した。無水酢酸0.41g(0.004モル)を滴下し55℃で30分攪拌した。その後、反応液をメタノール100mlに滴下した。固体をろ別し、黄色結晶(収量1.36g、収率78%、純度64%)を得た。得られた黄色結晶について分析を行なったところ、該黄色結晶は目的物である化合物No.3であることが確認された。分析結果を以下に示す。
(分析結果)
(1)融点:150.0℃
(2)1H−NMR測定:
8.49(d:2H)、8.45(d:2H)、8.06(dd:2H)、7.97(dd:2H)、7.46(d:2H)、7.44(d:2H)、7.41‐7.39(m:4H)、7.34(d:4H)、7.28(dd:2H)、4.41(q:4H)、4.24(s:4H)、2.52(s:6H)、2.29(s:6H)、1.47(t:6H)
(3)IR測定:(cm‐1
2975、1761、1649、1589、1488、1428、1372、1237、1296、1204、1128、1047、983、934、901、859、818、760、718、669、628
(4)UVスペクトル測定(アセトニトリル:水=9:1)
λmax=261、300、344nm
〔実施例4〕二量体オキシムエステル化合物の混合物の製造
<ステップ1>二量体4の製造
下記二量体4を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
水素化ナトリウム0.30g(0.006モル)に1,3‐ ジメチル‐2‐イミダゾリジノン(DMI)1gを混合し、これにジエチレングリコール0.29g(0.003モル)を徐々に滴下して、水素ガスの発生がおさまるまで攪拌した。続いて、実施例1のステップ2で製造したアシル体3.08g(0.008モル)及びDMI 4gを仕込み、これに、先に調製した水素化ナトリウム、DMI及びジエチレングリコールを混合したものを1時間かけて徐々に滴下した。100℃で3時間反応を行い、ジクロロメタン20g及び水20gを加えて抽出を行った。油層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して、クロロホルム/メタノール混合溶媒を用いて再沈殿を行い、淡黄色結晶として二量体4(収量1.73g、収率28%、純度34%)を得た。
<ステップ2>二量体オキシム4の製造
下記二量体オキシム4を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
ステップ1で得られた二量体4の1.71g(0.002モル)、塩酸ヒドロキシルアミン0.42g(0.006モル)及びDMF4gを仕込み、60℃で3時間攪拌した。反応液をメタノール:水=4:1(体積比)50mlに滴下した。固体をろ別し、淡黄色結晶として二量体オキシム4(収量2.50g、収率29%、純度38%)を得た。
<ステップ3>二量体オキシムエステル化合物の混合物の製造
下記二量体オキシムエステル化合物の混合物を、以下のようにして製造した。
Figure 0004565824
ステップ2で得られた二量体オキシム4の0.15g(0.0002モル)及びクロロホルム1gを仕込み、55℃まで昇温した。続いて無水酢酸0.042g(0.0004モル)を滴下し、55℃で1時間攪拌した。反応液をメタノール10mlに滴下した。固体をろ別し、黄色結晶(収量0.065g、収率36%、純度88%)を得た。得られた黄色結晶について分析を行なったところ、該黄色結晶は目的物である二量体オキシムエステル化合物の混合物であることが確認され、得られた二量体オキシムエステル化合物の混合物のうち、o‐o体は16%、o‐p体は48%、p‐p体は36%であった。分析結果を以下に示す。なお、融点、1H−NMR測定、IR測定については混合物についての分析結果であり、UVスペクトル測定については、三次元HPLC分析において検出器をUVとし、o‐o体、o‐p体、p‐p体それぞれの保持時間において検出した分析結果である。
(分析結果)
(1)融点:160.7℃
(2)1H−NMR測定:
8.53ー8.42(m:4H)、8.12ー7.89(m:4H)、7.47ー6.60(m:10H)、4.44ー4.31(m:4H)、4.16ー3.04(2H,2H,t,t)[4.16(t:2H)、3.68(t:2H)、3.65(t:2H)、3.55(t:2H)、3.45(t:2H)、3.04(t:2H)]、2.50ー2.48(m:6H)、2.29ー2.26(m:6H)、1.50ー1.37(m:6H)
(3)IR測定:(cm‐1
2932、1762、1654、1627、1591、1486、1366、1336、1298、1273、1246、1129、1092、1042、934、812、769、762、727
(4)UVスペクトル測定(アセトニトリル:水=9:1)
o‐o体:λmax=271、299、341nm
o‐p体:λmax=265、297、341nm
p‐p体:λmax=263、296、339nm
〔実施例5〕感光性組成物の製造
アクリル系共重合体100gに対し、トリメチロールプロパンアクリレート0.4g、実施例1で得られた化合物No.1の0.02g及び2,2−ビス(2−クロロフェニル)−4,5,4',5'−テトラフェニル−1−2'−ビイミダゾール0.02gを加えて良く攪拌し、感光性組成物を得た。
尚、上記アクリル系共重合体は、メタクリル酸20質量部、ヒドロキシエチルメタクリレート15質量部、メチルメタクリレート10質量部及びブチルメタクリレート55質量部をエチルセロソルブ300質量部に溶解し、窒素雰囲気下でアゾビスイソブチルニトリル0.75質量部を加えて70℃で5時間反応させることにより得られたものである。
次いで、基板上にr−グリシドキシプロピルメチルエトキシシランをスピンコートして良くスピン乾燥させた後、上記感光性組成物をスピンコート(1000r.p.m、40秒間)し乾燥させた。70℃で20分間プリベークを行った後、画素サイズ30μm×100μmのマスクを用い、光源として超高圧水銀ランプを用いて露光した。次に、2.5質量%炭酸ナトリウム溶液で現像後、良く水洗し、さらに水洗乾燥後、230℃で1時間ベークしてパターンを定着させた。尚、露光量は80mJ/cm2であった。
光重合開始剤として本発明の二量体オキシムエステル化合物を含有する上記感光性組成物は、感度に優れ、重合物の着色や重合物及び装置の汚染がなく、得られたパターンは鮮明であった。また、上記感光性組成物をスピンコートした後10日以上放置しても、光重合開始剤の析出はなかった。
〔実施例6〕感光性組成物の製造
スチレン−アクリル系感光性共重合体100gに対し、トリメチロールプロパンアクリレート0.4g及び実施例1で得られた化合物No.1の0.02gを加えて良く攪拌し、感光性組成物を得た。
尚、上記スチレン−アクリル系感光性共重合体は、スチレン26.3質量部、2−ヒドロキシメタクリレート43.8質量部、メタクリル酸35質量部及びメタクリル酸エチル70質量部をエチルセロソルブ175質量部に溶解し、窒素雰囲気下でアゾビスイソブチルニトリル0.75質量部を加え90℃で5時間反応させ、次いで、イソシアネートエチルメタクリレート23.5質量部及びオクチル酸錫0.11質量部をエチルセロソルブ20質量部で溶解したものを約10分かけて滴下し、滴下後2時間反応させることにより得られたものである。
次いで、基板上にr−グリシドキシプロピルメチルエトキシシランをスピンコートして良くスピン乾燥させた後、上記感光性組成物をスピンコート(1000r.p.m、40秒間)し乾燥させた。70℃で20分間プリベークを行った後、画素サイズ30μm×100μmのマスクを用い、光源として超高圧水銀ランプを用いて露光した。次に、2.5質量%炭酸ナトリウム溶液で現像後、良く水洗し、さらに水洗乾燥後、230℃で1時間ベークしてパターンを定着させた。尚、露光量は80mJ/cm2であった。
光重合開始剤として本発明の二量体オキシムエステル化合物を含有する上記感光性組成物は、感度に優れ、重合物の着色や重合物及び装置の汚染がなく、得られたパターンは鮮明であった。また、上記感光性組成物をスピンコートした後10日以上放置しても、光重合開始剤の析出はなかった。
〔比較例1〕感光性組成物の製造
実施例5で用いたアクリル系共重合体100gに対して、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアクリレート0.4g及び比較化合物1(下記〔化18〕)10.02gを加えて良く攪拌し、感光性組成物を得た。
Figure 0004565824
次いで、基板上にr−グリシドキシプロピルメチルエトキシシランをスピンコートして良くスピン乾燥させた後、上記感光性組成物をスピンコート(1300r.p.m、50秒間)し乾燥させた。70℃で20分間プリベークを行った後、ポリビニルアルコール5質量%溶液をコートして酸素遮断膜とした。70℃20分間の乾燥後、所定のマスクを用い、光源として超高圧水銀ランプを用いて露光後、2.5質量%炭酸ナトリウム溶液で現像して良く水洗した。水洗乾燥後、230℃で1時間ベークしてパターンを定着させた。尚、露光量は、80mJ/cm2であった。得られたパターンは、実施例5で得られたパターンに較べて不鮮明であった。
〔比較例2〕感光性組成物の製造
アクリル系共重合体の代わりに実施例6で用いたスチレン−アクリル系感光性共重合体を用いた以外は、比較例1と同一の条件で、感光性組成物を得、該感光性組成物を用いてパターンを作成した。
上記感光性組成物は、比較例1の感光性組成物と同様の特性を有しており、実施例6の感光性組成物に較べて感度が劣っていた。また、この感光性組成物をスピンコートした後に5日以上放置すると、光重合開始剤の析出が起こった。
〔比較例3〕感光性組成物の製造
実施例5で用いたアクリル系共重合体100gに対して、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアクリレート0.4g及び比較化合物2(下記〔化19〕)10.02gを加えて良く攪拌し、感光性組成物を得た。
Figure 0004565824
次いで、基板上にr−グリシドキシプロピルメチルエトキシシランをスピンコートして良くスピン乾燥させた後、上記感光性組成物をスピンコート(1300r.p.m、50秒間)し乾燥させた。70℃で20分間プリベークを行った後、ポリビニルアルコール5質量%溶液をコートして酸素遮断膜とした。70℃20分間の乾燥後、所定のマスクを用い、光源として超高圧水銀ランプを用いて露光後、2.5質量%炭酸ナトリウム溶液で現像して良く水洗した。水洗乾燥後、230℃で1時間ベークしてパターンを定着させた。尚、露光量は、80mJ/cm2であった。得られたパターンは、実施例5で得られたパターンに較べて不鮮明であった。
〔比較例4〕感光性組成物の製造
アクリル系共重合体の代わりに、実施例6で用いたスチレン−アクリル系感光性共重合体を用いた以外は、比較例3と同一の条件で、感光性組成物を得、該感光性組成物を用いてパターンを作成した。
上記感光性組成物は比較例3の感光性組成物と同様の特性を有しており、実施例6の感光性組成物に較べて感度が劣っていた。また、上記感光性組成物をスピンコートした後に5日以上放置すると、光重合開始剤の析出が起こった。

Claims (6)

  1. 下記一般式(I)で表される二量体オキシムエステル化合物。
    Figure 0004565824
  2. 1及び/又はX1'が塩素原子であることを特徴とする請求項1に記載の二量体オキシムエステル化合物。
  3. m及び/又はnが1であることを特徴とする請求項1又は2に記載の二量体オキシムエステル化合物。
  4. 4がアルキレン基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二量体オキシムエステル化合物。
  5. 4がp−キシリレンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二量体オキシムエステル化合物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の二量体オキシムエステル化合物を有効成分とする光重合開始剤。
JP2003330877A 2003-09-24 2003-09-24 二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤 Expired - Lifetime JP4565824B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003330877A JP4565824B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003330877A JP4565824B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005097141A JP2005097141A (ja) 2005-04-14
JP4565824B2 true JP4565824B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=34459672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003330877A Expired - Lifetime JP4565824B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4565824B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101457172B1 (ko) * 2013-11-28 2014-10-31 타코마테크놀러지 주식회사 광개시제 및 이를 포함한 감광성 조성물
WO2015080503A1 (en) * 2013-11-28 2015-06-04 Takoma Technology Co., Ltd. Photoinitiator and photosensitive composition including the same

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1963374B1 (en) * 2005-12-20 2010-02-17 Basf Se Oxime ester photoinitiators
JP4948112B2 (ja) * 2006-10-13 2012-06-06 株式会社Adeka オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤
WO2008139924A1 (ja) 2007-05-09 2008-11-20 Adeka Corporation 新規エポキシ化合物、アルカリ現像性樹脂組成物およびアルカリ現像性感光性樹脂組成物
JP5535064B2 (ja) * 2007-05-11 2014-07-02 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア オキシムエステル光重合開始剤
JP5535065B2 (ja) * 2007-05-11 2014-07-02 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア オキシムエステル光重合開始剤
JP5054456B2 (ja) * 2007-07-26 2012-10-24 株式会社Adeka 重合性液晶化合物及びラジカル光重合開始剤を含有する重合性組成物
KR20100028020A (ko) 2007-08-01 2010-03-11 가부시키가이샤 아데카 알칼리 현상성 감광성 수지 조성물 및 β-디케톤 화합물
KR101551785B1 (ko) 2008-02-22 2015-09-09 가부시키가이샤 아데카 중합성 화합물을 함유하는 액정 조성물 및 상기 액정 조성물을 이용한 액정표시소자
WO2009122868A1 (ja) 2008-04-01 2009-10-08 株式会社Adeka 三官能(メタ)アクリレート化合物及び該化合物を含有する重合性組成物
JP5284735B2 (ja) 2008-09-18 2013-09-11 株式会社Adeka 重合性光学活性イミド化合物及び該化合物を含有する重合性組成物
JP5344892B2 (ja) 2008-11-27 2013-11-20 富士フイルム株式会社 インクジェット用インク組成物、及びインクジェット記録方法
JP5371471B2 (ja) * 2009-02-16 2013-12-18 株式会社日本化学工業所 オキシムエステル化合物及びこれらを用いた感光性樹脂組成物
JP5236587B2 (ja) * 2009-07-15 2013-07-17 太陽ホールディングス株式会社 光硬化性樹脂組成物
JP5709761B2 (ja) 2009-11-18 2015-04-30 株式会社Adeka 重合性化合物を含有する液晶組成物及び該液晶組成物を用いた液晶表示素子
JP5640722B2 (ja) * 2010-02-05 2014-12-17 Jsr株式会社 新規化合物及びそれを含有する感放射線性組成物
KR20130040780A (ko) * 2010-03-31 2013-04-24 다이요 홀딩스 가부시키가이샤 광경화성 수지 조성물
JP5645446B2 (ja) * 2010-03-31 2014-12-24 太陽ホールディングス株式会社 光硬化性樹脂組成物
TWI575311B (zh) * 2011-03-08 2017-03-21 大賽璐股份有限公司 光阻製造用溶劑或溶劑組成物
KR101947252B1 (ko) 2012-05-09 2019-02-12 바스프 에스이 옥심 에스테르 광개시제
JP2013047816A (ja) * 2012-10-01 2013-03-07 Taiyo Holdings Co Ltd プリント配線板用光硬化性樹脂組成物
JP5536167B2 (ja) * 2012-10-01 2014-07-02 太陽ホールディングス株式会社 ソルダーレジスト用光硬化性樹脂組成物
JP2013047818A (ja) * 2012-10-01 2013-03-07 Taiyo Holdings Co Ltd 光硬化性樹脂組成物
KR20140052233A (ko) * 2012-10-23 2014-05-07 동우 화인켐 주식회사 경화성 수지 조성물 및 이를 사용하여 제조된 광학필름
CN107254205B (zh) 2013-11-05 2020-08-14 太阳油墨制造株式会社 固化型组合物、使用其的固化涂膜和印刷电路板
JP5882510B2 (ja) 2014-06-30 2016-03-09 太陽インキ製造株式会社 感光性ドライフィルムおよびそれを用いたプリント配線板の製造方法
JP6169545B2 (ja) 2014-09-09 2017-07-26 富士フイルム株式会社 重合性組成物、インクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法、及び記録物
JP6169548B2 (ja) 2014-09-26 2017-07-26 富士フイルム株式会社 重合性組成物、インクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法、及び記録物
JP6086888B2 (ja) 2014-09-26 2017-03-01 富士フイルム株式会社 インクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法、及び記録物
JP6530902B2 (ja) * 2014-10-22 2019-06-12 株式会社Adeka 新規重合開始剤及び該重合開始剤を含有するラジカル重合性組成物
JP6688087B2 (ja) * 2016-01-15 2020-04-28 株式会社Adeka 化合物、組成物及び光重合開始剤
TWI772616B (zh) 2018-03-01 2022-08-01 日商日本化藥股份有限公司 新穎化合物、含有該化合物之光聚合起始劑及含有該光聚合起始劑的感光性樹脂組成物
TWI774931B (zh) 2018-03-02 2022-08-21 日商日本化藥股份有限公司 新穎化合物、含有該化合物的光聚合起始劑及含有該光聚合起始劑的感光性樹脂組成物
JP7519276B2 (ja) 2020-11-13 2024-07-19 株式会社日本化学工業所 新規な光重合開始剤及びこれらを用いた感光性樹脂組成物
WO2022131346A1 (ja) 2020-12-17 2022-06-23 株式会社Adeka 化合物及び組成物
JP2022159028A (ja) 2021-03-31 2022-10-17 太陽インキ製造株式会社 2液型硬化性樹脂組成物、製品、ドライフィルム、硬化物、およびプリント配線板
US20240352203A1 (en) 2021-07-20 2024-10-24 Adeka Corporation Film-forming material for semiconductor, member-forming material for semiconductor, process member-forming material for semiconductor, underlayer film-forming material, underlayer film, and semiconductor device

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001092128A (ja) * 1999-09-21 2001-04-06 Toppan Printing Co Ltd 柱状スペーサー用感光性組成物及びそれを用いた液晶表示装置用カラーフィルタ
JP2002258473A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Nippon Kayaku Co Ltd 着色感光性組成物
WO2002100903A1 (en) * 2001-06-11 2002-12-19 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Oxime ester photoinitiators having a combined structure
JP2003177532A (ja) * 2001-12-13 2003-06-27 Sumitomo Chem Co Ltd 感光性組成物
JP2005099280A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ及びその製造方法
JP2005099258A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Toppan Printing Co Ltd 感光性組成物及び感光性着色組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001092128A (ja) * 1999-09-21 2001-04-06 Toppan Printing Co Ltd 柱状スペーサー用感光性組成物及びそれを用いた液晶表示装置用カラーフィルタ
JP2002258473A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Nippon Kayaku Co Ltd 着色感光性組成物
WO2002100903A1 (en) * 2001-06-11 2002-12-19 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Oxime ester photoinitiators having a combined structure
JP2003177532A (ja) * 2001-12-13 2003-06-27 Sumitomo Chem Co Ltd 感光性組成物
JP2005099280A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ及びその製造方法
JP2005099258A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Toppan Printing Co Ltd 感光性組成物及び感光性着色組成物
JP4342886B2 (ja) * 2003-09-24 2009-10-14 凸版印刷株式会社 感光性組成物及び感光性着色組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101457172B1 (ko) * 2013-11-28 2014-10-31 타코마테크놀러지 주식회사 광개시제 및 이를 포함한 감광성 조성물
WO2015080503A1 (en) * 2013-11-28 2015-06-04 Takoma Technology Co., Ltd. Photoinitiator and photosensitive composition including the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005097141A (ja) 2005-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4565824B2 (ja) 二量体オキシムエステル化合物及び該化合物を有効成分とする光重合開始剤
JP3798008B2 (ja) オキシムエステル化合物及び該化合物を含有する光重合開始剤
JP6196363B2 (ja) 新規なβ‐オキシムエステルフルオレン化合物、それを含む光重合開始剤及びフォトレジスト組成物
JP2004359639A (ja) オキシムエステル化合物および該化合物を含有する光重合開始剤
JP7034175B2 (ja) 重合可能基含有フルオレンオキシムエステル系光開始剤、製造方法およびその応用
JP3992725B2 (ja) オキシムエステル化合物及び該化合物を含有する光重合開始剤
TWI406847B (zh) 肟酯化合物及使用其之感光性樹脂組成物
JP2005220097A (ja) チオフェン構造を有するオキシムエステル化合物及び該化合物を含有する光重合開始剤
JP6021473B2 (ja) 新規な光重合開始剤及びこれらを用いた感光性樹脂組成物
JP6261778B2 (ja) 非対称ジオキシムエステル化合物及びその製造方法と応用
JP2005508378A (ja) 新規な2官能性光開始剤
CN109564387B (zh) 高敏感肟酯光聚合起始剂以及包含该起始剂的光聚合组合物
JP3962781B2 (ja) 機能性アルキルチオ基を含むトリアジン系化合物及び光重合開始剤(triazine−basedcompoundcomprisingfunctionalizedalkylthiogroups、andphotpolymerizationinitiator)
JP4342886B2 (ja) 感光性組成物及び感光性着色組成物
JP4352833B2 (ja) カラーフィルタ及びその製造方法
KR100377643B1 (ko) 이기능성 트리아진계 화합물 및 광개시제
KR100377642B1 (ko) 헤테로 방향족기를 포함한 트리아진계 화합물 및 광개시제
JP2022078550A (ja) 新規な光重合開始剤及びこれらを用いた感光性樹脂組成物
JP6095408B2 (ja) 新規な光重合開始剤及びこれらを用いた感光性樹脂組成物
KR100378015B1 (ko) 기능성 알킬티오기를 포함한 트리아진계 화합물 및 광개시제
KR100359884B1 (ko) 테트라히드로퀴놀리닐 및 인돌리닐 트리아진계 화합물 및광중합 개시제

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20100302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100803

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4565824

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term