JP4347062B2 - ポリヌクレオチド、ポリペプチド、ポリペプチドの製造方法 - Google Patents

ポリヌクレオチド、ポリペプチド、ポリペプチドの製造方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、新規なプロテアーゼの遺伝子機能を有するポリヌクレオチド、かかるプロテアーゼ活性を有するポリペプチド、及びかかるプロテアーゼ活性を有するポリペプチドの製造方法に関する。
背景技術
従来、ペプチド中の塩基性アミノ酸残基に作用し、そのペプチド結合を加水分解するプロテアーゼには、アルギニン残基、リジン残基の双方に作用する動物由来のトリプシンが知られており、そのプロテアーゼとしての作用が食品分野での蛋白質分解物の製造、工業分野での皮革製造、生絹の処理等に利用されている他、その血液凝固、血圧低下、抗炎症作用は医療分野で利用されている。またアルギニン残基、リジン残基の双方に作用する微生物由来のトリプシン様のプロテアーゼも知られている(特開2000−116377号)。
しかし、上記のアルギニン残基、リジン残基の双方に作用するプロテアーゼでは基質特異性が広く、蛋白質に作用させると該蛋白質の低分子化を生じ、蛋白質が本来有している乳化性、保水性等の機能性が消失すると言う問題があった。かかる事情から、食品業界においては、ハム、ソーセージや水産練り製品、低アレルゲン性の卵製品や豆腐等の製造用途に供される大豆蛋白、小麦蛋白、卵蛋白等の分解物の乳化性、保水性、溶解性、分散性等の機能性を選択的に調節し、当該機能性の多様化を図ることができるプロテアーゼ、即ち蛋白質を極めて限定的に分解して蛋白質の機能性の改善ができる基質特異性の狭いプロテアーゼの開発が要望されている。
一方、例えばアルギニン残基に特異的に作用するプロテアーゼとして、人、猿、ハムスター等の動物細胞中に存在するプロテアーゼ(プロプロテイン・コンバターゼ)が知られているが(Handbook of Proteolytic Enzyme,Academic Press,1998,p349−368)、動物由来のプロテアーゼには、動物臓器の供給量に制限があると共に狂牛病等のプリオン病の懸念もあるため、量産性のある微生物に由来する新規なプロテアーゼの開発が強く要望されている。

発明の開示
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、プロテアーゼとしての基質特異性が狭く、量産性のある微生物に由来する新規なポリペプチド、このポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、及びプロテアーゼ活性を有するポリペプチドの製造方法を提供することを課題とする。そこで本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、アスペルギルス(Aspergillus)属由来の菌株が新規なプロテアーゼを生産することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、第1に、配列番号1に示す塩基配列を有するポリヌクレオチドを提供する。又、配列番号1に示す塩基配列又はこれと相補的な塩基配列を有するDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有し、プロテアーゼ遺伝子、好ましくはセリンプロテアーゼ遺伝子もしくはシステインプロテアーゼ遺伝子として機能するポリヌクレオチドをも提供する。
上記において「ポリヌクレオチド」とは1本鎖又は2本鎖のDNA及び/又はRNAを言う。「ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする」とは、公知の適宜なハイブリダイゼーション法において、以下の条件下で一方のポリヌクレオチド(DNA)又は該ポリヌクレオチドの断片に対して他方のポリヌクレオチド(DNA)がハイブリダイズできることを言う。即ち、フィルターに固定化された一方のポリヌクレオチド又は該ポリヌクレオチドの断片に対し、0.7〜1MのNaClの存在下、所定温度(X°C)下で他方のポリヌクレオチドのハイブリダイゼーションを行った後、0.1〜2倍程度のSSC溶液(1倍濃度のSSC溶液の組成は、150mM塩化ナトリウム、15mMクエン酸ナトリウムよりなる)を用いてX°Cの条件下でフィルターを洗浄した場合に、他方のポリヌクレオチドを同定できることを言う。そして「X°C」とは、少なくとも50°C以上であり、より好ましくは60°C以上であり、更に好ましくは65°C以上である。
本発明は、第2に、配列番号1に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドを提供する。又、配列番号1に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドにおいて5個以下の任意のアミノ酸残基が置換、欠失又は付加されたアミノ酸配列を有し、プロテアーゼ活性を示すポリペプチドをも提供する。更に、上記各種のポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチドをも提供する。
本発明は、第3に、アスペルギルス(Aspergillus)属に属する菌株を栄養培地に培養し、培地中に上記各種のプロテアーゼ活性を有するポリペプチドを生成蓄積させ、これを精製採取するポリペプチドの製造方法を提供する。前記菌株としてはアスペルギルス・オリゼー(Aspergillus oryzae)種に属する菌株が特に好ましく、アスペルギルス・オリゼーIAM2609株がとりわけ好ましい。

発明の実施形態
先ず、本発明のポリペプチド(プロテアーゼ)の製造法について説明する。本発明のポリペプチド(以下「本酵素」ともいう。)は、アスペルギルス属に属する菌株を栄養培地で培養し、培地中に本酵素を生成蓄積させ、これを精製採取して得ることができる。アスペルギルス属に属する菌株としては、本酵素生産能を有するものであればいかなる菌株でも使用することができ、これらの菌株の変異株も使用することができる。好ましい菌株としては、アスペルギルス・オリゼー種に属する菌株及びこれらの菌株の変異株が挙げられる。本酵素生産能を有する菌株の具体例としては、例えば、アスペルギルス・オリゼーIAM2609(寄託番号FERM BP−7913として2002年2月25日に経済産業省・工業技術院・生命工学工業技術研究所・特許微生物寄託センターへ国際寄託)菌株が挙げられる。本菌株の菌学的性質は次の通りである。
1.
形態
分生子頭:放射状。
分生子柄:粗面、1300〜2000×5〜10μm。
頂のう:フラスコ形、直径11〜22μm、上部1/2〜3/4よりフィアライドあるいはメトレを形成。
フィアライド:アンプル形、9〜18×4〜5μm。
メトレ:形成する場合メトレ先端にフィアライドを形成、6〜12×4〜6μm。
分生子:球状〜亜球状、滑面〜不規則な粗面(光学顕微鏡下)、裂片状〜編目状(走査型電子顕微鏡下)、4〜8×4〜6μm。
2.
生育状態
マルトエキス寒天平板培地:黄色がかった灰色〜灰緑色の表面色調である。裏面は黄色がかった灰色である。
ツァペックイーストエキス寒天平板培地:黄色がかった灰色〜白色の表面色調である。裏面は黄色がかった灰色である。
本菌株は、その集落の色調及び組織、分生子形状構造、分生子の形状及び表面構造等から、アスペルギルス・オリゼー種に分類され、アスペルギルス・オリゼーIAM2609菌株として、東京大学分子細胞生物学研究所IAMカルチャーコレクションにおいて分譲可能なように保存され、何人も容易に入手することができる。
次に、アスペルギルス属菌の培養法しては、液体培養法、固体培養法のいずれも使用することができる。固体培養法の場合、培地としては、通常は小麦ふすま培地が用いられ、水を小麦ふすま100重量部に対して40〜200重量部、好ましくは60〜120重量部の割合で添加する。必要ならば、その際の培地添加物として黄粉、大豆粉等の有機窒素源或いは硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム等の無機窒素源を添加することができる。培養条件としては、20〜40℃、好ましくは25〜37℃で、24〜120時間培養を行い、培養後得られたふすま麹より水又はpH5〜8の緩衝液を用いて抽出し、遠心分離、ろ過等により、本酵素(プロテアーゼ)を含む抽出液(以下「粗酵素液」ともいう。)を得る。
液体培養法の場合、培地としては、当該菌株が良好に生育し、本酵素を順調に生産するために必要な炭素源、窒素源、無機塩類、必要な栄養源等を含有する合成培地または天然培地があげられる。例えば、炭素源としては、澱粉またはその組成画分、焙焼デキストリン、加工澱粉、澱粉誘導体、物理処理澱粉及びα−澱粉等の炭水化物が使用できる。具体例としては、可溶性澱粉、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉、デキストリン、アミロペクチン、アミロース等があげられる。
窒素源としては、ポリペプトン、カゼイン、肉エキス、酵母エキス、コーンスティープリカー又は大豆もしくは大豆粕などの抽出物等の有機窒素源物質、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等の無機塩窒素化合物、グルタミン酸等のアミノ酸類が挙げられる。
そして、無機塩類としては、リン酸1カリウム、リン酸2カリウム等のリン酸塩、硫酸マグネシウム等のマグネシウム塩、塩化カルシウム等のカルシウム塩、炭酸ナトリウム等のナトリウム塩等が用いられる。
培養は振盪培養、通気撹拌培養等の好気的条件下で培地をpH4〜10、好ましくはpH5〜8に調製し、20〜40℃、好ましくは25〜37℃で、24〜96時間培養する。培養後菌体を遠心分離、ろ過等により除去し、粗酵素液を得る。
次に、上記の固体培養法及び液体培養法により得られた粗酵素液からの本酵素の精製には、酵素の精製に用いられる通常の方法、即ち、硫安塩析法、アルコール分画法、各種クロマトグラフィー(イオン交換樹脂、疎水クロマト用樹脂、アフィニティクロマト用樹脂、ゲルろ過用樹脂等によるクロマトグラフィー)等による精製法を適宜組み合わせて用いることができ、該精製法により高純度の本酵素を得ることができる。
更に、本酵素は、該酵素を夾雑物として含む市販の酵素製剤から上記精製法により得ることができる。市販の酵素剤としては、アスペルギルス・オリゼー種の微生物から製造されたプロテアーゼ「アマノ」A(天野エンザイム株式会社製)、プロテアーゼ「アマノ」M(天野エンザイム株式会社製)等を用いることができる。該市販の酵素製剤からの本酵素の精製は、該市販の酵素製剤をpH4〜pH7の緩衝液に溶解後、酵素の精製に用いられる通常の方法、即ち、硫安塩析法、アルコール分画法、各種クロマトグラフィー(イオン交換樹脂、疎水クロマト用樹脂、アフィニティクロマト用樹脂、ゲル濾過用樹脂等によるクロマトグラフィー)による精製法等を適宜組み合わせることにより行うことができ、これにより高純度の本酵素を得ることができる。
実施例
〔実施例1:アスペルギルス・オリゼーIAM2609による本酵素の培養〕
ポテトデキストロース寒天培地(極東製薬製)に30℃、5日間培養したアスペルギルス・オリゼーIAM2609を、滅菌した8gの小麦ふすま懸濁液100mL(pH5.6)を入れた培養フラスコに接種し、30℃、40時間、140rpmの条件下振盪培養し、種培養とした。
これを小麦ふすま1000gに900mL(900g)の水を散水し、殺菌した培地に全量接種し、30℃にて68時間、静置培養して本酵素を産生させた。培養後、水4200mLを加え、産生した酵素を抽出し、粗酵素液3000mLを得た。
〔実施例2(実施例1の粗酵素液からの本酵素の精製〕
実施例1で得た粗酵素液を分画分子量6000の限外ろ過膜で300mLまで濃縮し、冷エタノール1200mLを添加し粗酵素沈殿物を得た。該粗酵素沈殿物を遠心分離により分取後真空乾燥し、60gの粗酵素粉末を得た。この粗酵素粉末の本酵素活性はキログラム当たり19.1nkatであった。得られた粗酵素粉末60gを緩衝液(10mmol/Lのクエン酸緩衝液、pH5.0)200mLに溶解後、硫酸アンモニウム分画(50%飽和)を行った。沈殿物を4℃、6000×gの条件で30分間遠心分離を行い、上清をフェニールトヨパール650MM(東ソー株式会社製)に添加し、吸着した蛋白を硫酸アンモニウム濃度1.4モル〜0モルのリニアグラジエントで溶出した。溶出した酵素活性画分を回収し、アルギニン−セファロース4B(アマジャム・ファルマシア社製)に添加し、0.1モル〜0.3モルの食塩濃度でリニアグラジエント溶出を行い、酵素活性画分を回収した。この酵素溶液をUF膜(ミリポア社製)で濃縮を行い、次いでスーパーロース6(アマジャム・ファルマシアバイオテク社製)に添加し、活性画分を回収し精製酵素液(以下「本酵素液」ともいう。)を得た。精製酵素の活性は28.8(mkat/kg 蛋白質)であった。収率は0.9%であり、純度は510倍に増加した。
酵素活性測定法(Z−アルギニル−アルギニンMCA法)
50mmol/L濃度のクエン酸緩衝液(pH4.0)0.945mLに0.05mLの酵素液を加え、30℃で10分間加温する。これに10mmol/l濃度のZ−アルギニル−アルギニンMCA(Z−アルギニル−アルギニンと7−アミノ−4−メチルクマリンとの脱水縮合体)溶液を0.005mL添加し酵素反応を開始する。蛍光光度計を用いて、本酵素による加水分解により遊離される7−アミノ−4−メチルクマリン(以下、「AMC」という。)量を励起波長360nm、蛍光波長440nmで蛍光強度の増加を経時的に測定する。上記反応条件下、1秒間あたり1モルのAMCを遊離させる本酵素量を1katal(kat)とした。
〔実施例3:市販酵素剤からの本酵素の精製〕
市販酵素剤のプロテアーゼM「アマノ」(天野エンザイム株式会社製)20gを緩衝液(10mmol/lのクエン酸緩衝液、pH5.0)200mLに溶解後、硫酸アンモニウム分画(50%飽和)を行った。沈殿物を4℃、6000×gの条件で30分間遠心分離を行い、上清をフェニールトヨパール650M(東ソー株式会社製)に添加し、吸着した蛋白を硫酸アンモニウム濃度1.4モル〜0モルのリニアグラジエントで溶出した。溶出した酵素活性画分を回収し、アルギニン−セファロース4B(アマジャム・ファルマシア社製)に添加し、0.1モル〜0.3モルの食塩濃度でリニアグラジエント溶出を行い、酵素活性画分を回収した。この酵素溶液をUF膜(ミリポア社製)で濃縮を行い、次いでスーパーロース6(アマジャム・ファルマシア社製)に添加し、活性画分を回収し本酵素液を得た。本酵素の活性は29.8(mkat/kg蛋白質)であった。収率は0.4%であり、純度は106倍に増加した。本酵素は糖鎖が結合した糖蛋白質であるので、糖鎖をN−グリカナーゼ(ロシュ・ダイアグノスティックス製)で分解した後に、蛋白質部分のみをSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行った結果、図1の(3)のように、単一なバンドであり、分子量は61300であった。
〔実施例4:本酵素の理化学的性質〕
(1)作用・基質特異性
表1に示したペプチド研究所製の各合成基質を用いて、実施例3で得られた本酵素の基質特異性を測定した。即ち、50mmol/L(pH4.0、クエン酸緩衝液)0.945mLと本酵素液0.05mLを混合後、10mmol/L濃度の各合成基質液(50mmol/L、pH4.0、クエン酸緩衝液)を0.005mL添加し、酵素反応を開始する。蛍光光度計を用いて、本酵素による加水分解により遊離されるAMC量を励起波長360nm、蛍光波長440nmで蛍光強度の増加を経時的に測定し活性を算出した。Z−アルギニル−アルギニンMCAに対する活性を100%として、相対値で表した。その結果、表1に示すように、本酵素はMCAに隣接するアミノ酸残基(以下「P1アミノ酸残基」という。)のうちで、ペプチド結合を1個有するペプチドであるArg−MCA、Lys−MCA、Leu−MCA、Phe−MCA、Ala−MCA、Met−MCA、Pyr−MCAの各P1エアミノ酸残基には作用しなかった。
また、ペプチド結合を2個以上有するペプチドのうち、P1アミノ酸残基が酸性アミノ酸のアスパラギン酸残基であるAc−Tyr−Val−Ala−Asp−MCA、Ac−Asp−Glu−Val−Asp−MCA、グルタミン酸残基であるZ−Leu−Leu−Glu−MCA、P1アミノ酸残基が中性アミノ酸のグリシン残基であるZ−Leu−Arg−Gly−Gly−MCA、チロシン残基であるSuc−Leu−Leu−Val−Tyr−MCA、ロイシン残基であるZ−Leu−Leu−Leu−MCA、フェニールアラニン残基であるSuc−Ala−Ala−Pro−Phe−MCA、アラニン残基であるSuc−Ala−Pro−Ala−MCA、Suc−Ala−Ala−Ala−MCAにも本酵素は作用しなかった。
さらに、ペプチド結合を2個以上有するペプチドのうち、P1アミノ酸残基が塩基性アミノ酸のプロリン残基であるGly−Pro−MCA、Suc−Gly−Pro−Leu−Gly−Pro−MCA、トリプトファン残基であるSuc−Ile−Ile−Trp−MCAに本酵素は作用を示さなかった。また、塩基性アミノ酸残基がリジン残基であるBoc−Glu−Lys−Lys−MCAについては、本酵素は、僅かな相対活性で作用を示したものの、Boc−Val−Leu−Lys−MCAについては、作用を示さなかった。
一方、ペプチド結合を2個以上有するペプチドのうち、P1アミノ酸残基が塩基性アミノ酸のアルギニン残基であるBoc−Leu−Arg−Arg−MCA、Z−Arg−Arg−MCA、Boc−Gly−Arg−Arg−MCA、Boc−Gln−Arg−Arg−MCA、Pyr−Gly−Arg−MCA、Boc−Gly−Lys−Arg−MCA、Boc−Leu−Lys−Arg−MCA、Boc−Gln−Gly−Arg−MCA、Boc−Leu−Gly−Arg−MCA、Boc−Ile−Glu−Gly−Arg−MCA、Boc−Leu−Ser−Thr−Arg−MCA、Boc−Leu−Thr−Arg−MCA、Z−Phe−Arg−MCA、Boc−Ala−Gly−Pro−Arg−MCA、Boc−Val−Pro−Arg−MCA、Boc−Asp(OBzl)−Pro−Arg−MCA、Boc−Phe−Ser−Arg−MCA、Boc−Glu−(OBzl)−Ala−Arg−MCAについては、本酵素は幅広い相対活性で作用し、該アルギニン残基のカルボキシル基側のペプチド結合を加水分解した。
以上のように、本酵素は、ペプチド結合を2個以上有するペプチドであってP1アミノ酸残基が塩基性アミノ酸のアルギニン残基であるペプチドに対し作用し、ペプチド結合を1個有するペプチドには作用せず、またペプチド結合を2個以上有するペプチドであってP1アミノ酸残基が中性、酸性及びアルギニン以外の塩基性アミノ酸残基であるペプチドに対しては、リジン残基に対して僅かに作用したことを除き、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、チロシン、アラニン、プロリン、ロイシン、フェニールアラニン、トリプトファンの各アミノ酸残基を切断しないことから、アルギニンに対して極めて高い加水分解特異性を有していることが明らかになった。
【表1】
表1中の用語について、以下に説明する。
MCA :4−メチルクマリンアミド(4−メチル−7−アミノクマリンとの脱水縮合体)
Boc :t−ブチロキシカルボニル

:ベンジルオキシカルボニル
Pyr :ピログルタミル
OBzl:ベンジルオキシ
Ac :アセチル
Suc :サクシニル
(2)至適pH
pH2〜4の50mmol/Lクエン酸緩衝液、pH5の50mmol/L酢酸緩衝液、pH6〜8の50mmol/Lリン酸緩衝液、pH9〜10の50mmol/Lトリス緩衝液のそれぞれ0.945mLに本酵素液の0.05mLを混合後、10mmol/L濃度の各合成基質液(50mmol/L、pH4.0、クエン酸緩衝液)を0.005mL添加し、酵素反応を開始する。蛍光光度計を用いて、本酵素による加水分解により遊離されるAMC量を励起波長360nm、蛍光波長440nmで蛍光強度の増加を経時的に測定し活性を算出した。最も活性の高い所を100%として、各pHで相対活性を算出し至適pHを求めた。図2に示すように、至適pHはpH4を中心に存在していることから、該至適pHを約4とした。
(3)pH安定性
pH2〜4の10mmol/Lクエン酸緩衝液、pH5の10mmol/L酢酸緩衝液、pH6〜8の10mmol/Lリン酸緩衝液、pH9の10mmol/Lトリス緩衝液に溶解した本酵素液を30℃に30分間放置後、pHを4.0にし酵素活性を測定した。その結果、図3に示すようにpH3〜6の範囲で元の活性の90%以上を維持していた。従って、本酵素は少なくともpH3〜6の範囲で安定である。
(4)温度安定性
pH4の50mmol/Lクエン酸緩衝液に溶解した本酵素液を10〜70℃に10分間放置した後、酵素活性を測定した。その結果、図4に示すように、40℃以下の温度において元の活性の70%以上を維持していた。従って、本酵素は40℃以下で安定である。
(5)阻害剤
阻害剤として、シグマアルドリッチジャパン株式会社製のセリンプロテアーゼ阻害剤であるフェニールメタンスルホニルフルオライド、o−フェナンスロリン、ロイペプチン、アンチパイン、システインプロテアーゼ阻害剤であるp−クロロマーキュリー安息香酸、N−エチルマレイミド、ロイペプチン、アンチパイン及び金属プロテアーゼ阻害剤であるエチレンジアミン四酢酸を用いて検討を行った。なお、阻害剤の濃度は表2に示した各濃度の条件下で行った。30℃で30分間放置後に酵素活性を測定した。その結果、表2に示すように、ロイペプチン及びアンチパインにより、酵素活性が阻害されたことから、本酵素はセリンプロテアーゼ又はシステインプロテアーゼと示唆された。
【表2】
(6)分子量
SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動はLaemmliの方法に準じて行った。標準蛋白質(括弧内に分子量を示す。)としては、ニューイングランドバイオラボ社製のマルトースバインディングプロテインヒュースドベーターガラクトシダーゼ(158000)、ベーターガラクトシダーゼ(116000)、ホスフォリラーゼb(97200)、牛血清アルブミン(66400)、グルタミン酸脱水素酵素(55600)、マルトースバインディングプロテイン(42700)、乳酸脱水素酵素(36500)、トリオースホスフェートイソメラーゼ(26600)を使用し、ゲル染色は、Coomassie Brilliant Blue R−250(ファルマシアLKB製)を用いたCBB染色で行った。電気泳動図を図1に示した。その結果、本酵素は図1の(2)に示したように、約70000から100000の広い分子量を示していた。本酵素は糖鎖が結合した糖蛋白質であるので、糖鎖をN−グリカナーゼ(ロシュ・ダイアグノスティックス社製)で分解した後に蛋白質部分のみを、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行った結果、図1の(3)に示したように、単一なバンドであり、分子量は61300であった。
〔実施例5:本酵素のゲノムDNA取得〕
1)部分アミノ酸配列決定
アミノ酸配列の決定は島津製作所(SHIMADZU)のプロテインシークエンサーPPSQ−23を用いた。本酵素のN末端配列はGLN(T)VTNTDQLITPEXIRALYKIPSAXAAPであった。内部配列はピリジルエチル化した本酵素をリジルエンドペプチダーゼ処理により断片化した後、本酵素のペプチド断片をHPLCにより分離し、配列を決めた。内部配列はXHNPPYPYYXGAXNLであった。Xは特定されなかったアミノ酸を示す。
2)プローブ作製
N末端配列の中NTDQLITPの配列をベースにセンスプライマーao−N(5’−AAYACIGAYCARYTIATHACNCC−3’)を作製した。また、内部配列NPPYPYYをベースにアンチセンスプライマーao−C1(5’−RTARTAIGGRTAIGGNGGRTT−3’)を作製した。(ここでYはTかC,Iはイノシン酸、RはAかG、HはTかCかA,NはAかCかTかGを示す)。プライマーao−N及びao−C1を用い、アスペルギルス・オリゼーIAM2609のゲノムDNAを鋳型としてPCRを行った。PCR反応はTOYOBOのKOD DNAポリメラーゼを用い、95℃で3分間DNAを変性した後、94℃で0.5分間、55℃で0.5分間、68℃で2分間を25サイクル行った。その結果、1.1kbのDNA断片が増幅したので、このDNA断片をpBluescript II KS−のEco RV部位へサブクローニングし塩基配列を決定した。塩基配列から予想されるアミノ酸配列はao−Nプライマー配列の後に続いてN末端アミノ酸配列ECIRALYKIPSARAAPをコードしていたので、このDNA断片は目的のものと判断し、DNAクローニングの際にプローブとして用いた。
3)ライブラリー作製
アスペルギルス・オリゼーIAM2609のゲノムDNAをSau 3AIで部分分解し、約15kbのDNA断片を得た。ベクターとしてはTOYOBOのλDASH IIを用いBam HI部位へDNA断片をライゲーションした。このライゲートをGigapack III Gold in vitro packaging Kitによりパッケージングし、宿主大腸菌XL1−Blue MRA(P2)を用いて1回増幅した。
4)クローニング
プラークハイブリダイゼーションにより陽性クローンを得た。プローブのラベルはロッシュ(Roche)社製のDIG label systemを用いた。組換えファージDNAから目的のDNA断片を含む4kb Xba I断片をpBluescript II KS−へサブクローニングし塩基配列の決定に用いた。
5)塩基配列決定の決定には、日立製作所(HITACHI)のSQ−5500 DNAシークエンサーを用いた。
〔実施例6:本酵素のcDNA取得等〕
1)
本鎖cDNAの作製
アスペルギルス・オリゼーIAM2609の培養菌体から全RNAを精製した(キアゲン(QIAGEN)社製のRNeasy Mini Kit使用)。次にアンカーTプライマー(5’−GACCACGCGTATCGATGTCGACTTTTTTTTTTTTTTTT−3’)と、AMV逆転写酵素を用い、全RNAから1本鎖cDNAを合成した。
2)2本鎖cDNAの作製
PCR反応によりcDNAの増幅を行った。鋳型としては1本鎖cDNA、プライマーはApa−Spe2(5’−AATCTCGCATACTAGTTCCACACAATG−3’)とアンカー(5’−GACCACGCGTATCGATGTCGAC−3’)を用いた。PCR反応はTOYOBO社製のKOD DNAポリメラーゼを用い、95℃で3分間DNAを変性した後、94℃で0.5分間、55℃で0.5分間、68℃で2分間を25サイクル行った。その結果、2.2kbのDNA断片が増幅したので、このDNA断片をpBluescript II KS−のSpe I,Cla I部位へサブクローニングし塩基配列を決定した。
3)遺伝子配列の解析
ゲノムDNAとcDNAの配列を比較することにより、プロモーター配列及びイントロンを決定した。この遺伝子は8個のイントロンを含んでいた。
4)全アミノ酸配列の決定
cDNAの塩基配列から本酵素の全アミノ酸配列を推定した。この遺伝子は652アミノ酸残基をコードしており、成熟タンパク質は437アミノ酸からなっていた。
〔実施例7:プラスミノーゲンの活性化〕
1)
プラスミノーゲンの精製
市販プラスミノーゲン(ROCHE)は安定化のため多量のBSAが入っているので精製を試みた。5mMリン酸緩衝液pH7.4に調整された1mg/mlプラスミノーゲン200μlを、50mMリン酸緩衝液(pH7.5)で平衡化したLys−Sepharose 4B(1.0×10cm)に供し、同緩衝液でよく洗浄する。0.5M NaClを含む50mMリン酸緩衝液(pH7.5)でさらによく洗浄し、0.2M ε−amino−n−capronic acidにて溶出した。溶出画分を10mM MES緩衝液(pH5.4)で透析し、ε−amino−n−capronic acidを除いた。この画分についてSDS−PAGEにより均一性を確認した。
2)
プラスミノーゲンの活性化
精製したプラスミノーゲン450μlに本酵素希釈液50μlを加え混合し、37℃で各時間反応させた後、200mM Tris−HCl緩衝液(pH7.5)500μlを加えることにより本酵素の酵素反応を停止した。これに10mM Boc−Val−Leu−Lys−MCA基質5μlを加え活性化されたプラスミンの酵素反応を開始した。基質から遊離されるAMCの量を島津製作所製のRF5000型分光蛍光光度計を用いて、励起波長360nmと蛍光波長440nmで測定した。プラスミンの活性は37℃、pH7.5で測定した。その結果、本酵素は10分間反応でプラスミンノーゲンの活性化を最大にした。その以上の反応ではプラスミンの活性が徐々に下がっていたことから、活性化されたプラスミンを分解して行くものと考えられた。
産業上の利用分野
本発明の新規ポリペプチドは、蛋白質中のアルギニン残基のカルボキシル基側のペプチド結合を特異的に加水分解するプロテアーゼ活性を示すことから、蛋白質を極めて限定分解して、蛋白質の機能性の改善ができる。具体的には、水に対して溶解性が低い小麦や大豆の蛋白質を分解して、蛋白質の有する乳化性、保水性等の機能性を保持したまま、溶解性を向上させることが挙げられ、ハム、ソーセージや水産練り製品等の増量剤として食品用途で利用され得る。
また、アルギニン残基を活性中心に有する蛋白質を、そのアルギニン残基部位で加水分解することにより、蛋白質を不活性化することができる。具体的には、大豆中の大豆トリプシンインヒビターを分解して不活性化ができ、消化性の良い大豆蛋白質を製造させうる。
さらに、アルギニン残基をアレルゲン性の活性中心とする蛋白質を加水分解してアレルゲン性を低減させ、低アレルゲン性の卵製品、豆腐等の食品製造の用途に利用され得る。このように本発明の新規プロテアーゼは、広く食品用に利用され得る。
また、遺伝子組替えによる蛋白質の機能性の発現にも利用されうる。機能性の蛋白質は、機能性を有しないプロ蛋白質として生産されるが、この蛋白質のアルギニン残基を分解することにより、機能性を有する蛋白質に変換することができる。例えば、プラスミノーゲンをプラスミンに活性化することを例示できる。
(配列表)

【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプロテアーゼのSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動図である。第2図は本発明に係るプロテアーゼのpH特性を示す図である。第3図は本発明に係るプロテアーゼのpH安定性を示す図である。第4図は本発明に係るプロテアーゼの温度安定性を示す図である。

Claims (7)

  1. 配列番号1に示す塩基配列を有するポリヌクレオチド。
  2. 配列番号1に示す塩基配列又はこれと相補的な塩基配列を有するDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有し、プロテアーゼ遺伝子として機能するポリヌクレオチド。
  3. 配列番号1に示すアミノ酸配列を有するポリペプチド。
  4. 配列番号1に示すアミノ酸配列を有するポリペプチドにおいて5個以下の任意のアミノ酸残基が置換、欠失又は付加されたアミノ酸配列を有し、プロテアーゼ活性を有するポリペプチド。
  5. 請求項2に記載のポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド。
  6. アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus oryzae)種に属し、請求項3〜5のいずれかに記載のポリペプチドを生産する能力を持つ菌株を栄養培地に培養し、培地中に請求項3〜5のいずれかに記載のポリペプチドを生成蓄積させ、これを精製採取するポリペプチドの製造方法。
  7. 前記菌株がアスペルギルス・オリゼー IAM2609 株である請求項6に記載のポリペプチドの製造方法。
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