JP4320676B2 - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本件発明は、一般式がInAlGa1−x−yN(0≦x<1、0≦y<1)で表される窒化物半導体を有する窒化物半導体発光素子に関し、特に、外部回路と接続するためのパッド電極の面積比の大きな小型窒化物半導体発光素子に関する。
一般的な窒化物半導体発光素子では、サファイア、SiC、GaN等の基板上に、少なくともn側窒化物半導体層とp側窒化物半導体層を積層し、p側からn側半導体層に向かって通電することにより発光を得る。p側窒化物半導体層には外部電源のプラス側をワイヤボンディング等によって接続するためのp側パッド電極が形成され、n側窒化物半導体層にはマイナス側を接続するためのn側パッド電極が形成される。サファイア等の絶縁性基板を用いた場合は、p側窒化物半導体層を一部除去してn側窒化物半導体層を露出させ、そこにn側パッド電極を形成する。一方、SiCやGaN基板等の導電性基板を用いた場合は、基板裏面に直接n側パッド電極を形成する。
このような窒化物半導体発光素子では、p側窒化物半導体層側から発光観測面とし、p側窒化物半導体層に電流を均一に広げるための透光性電極を形成することが一般的である(例えば、特許文献1又は2)。透光性電極は、p側窒化物半導体層のほぼ全面に形成され、p側窒化物半導体層の全体に電流を広げる役割を果たしており、発光を遮らないように金属薄膜等の透光性材料で形成されている。
特開平6−338632号公報 特開平10−144962号公報
上記のような窒化物半導体発光素子において、p側パッド電極やn側パッド電極は遮光性であるため、基本的にp側パッド電極とn側パッド電極を除いたp側窒化物半導体層の上面全面が発光領域となる。しかしながら、窒化物半導体発光素子の小型化が進むに従い、p側パッド電極やn側パッド電極のチップに占める面積比率が大きくなり、外部量子効率の確保が重要な問題となってくる。即ち、p側パッド電極やn側パッド電極は、ワイヤボンディング等が可能となるだけの大きさが必要であるため、チップの小型化が進んでも基本的に一定の大きさである。そのため、素子が小型になるほどp側パッド電極やn側パッド電極によって遮光される面積比が大きくなり、半導体層で生じた発光を効率良く取り出すことが難しくなる。
そこで本件発明は、p側窒化物半導体層に透光性電極とp側パッド電極を形成し、透光性電極を通じて発光を観測する窒化物半導体発光素子において発光を効率良く取り出し可能な新規な素子構造を提供することを目的とする。
p側窒化物半導体層に透光性電極とp側パッド電極を形成し、透光性電極を通じて発光を観測する窒化物半導体発光素子においては、電流を流す起点となるp側パッド電極及びn側パッド電極の配置、発光領域を決める透光性電極やp側窒化物半導体層の形状といった要素に応じて、面内に発光分布が形成される。特にp側パッド電極やn側パッド電極から離れた末端部は、電流が十分に流れないため発光強度が低下する傾向にある。チップが小型化するに従い、発光領域そのものが狭くなるため、こうした末端部の発光強度低下の影響は相対的に大きくなる。本件発明者等は、発光領域の末端部における発光強度を透光性電極やp側窒化物半導体層の端面テーパ角を減少させることによって改善できることを見出して本件発明を成すに至った。
即ち、本件発明における窒化物半導体発光素子は、
長方形の基板と、
前記基板上に形成されたn側窒化物半導体層、活性層及びp側窒化物半導体層と、
前記p側窒化物半導体層のほぼ全面に形成された透光性電極と、
前記p側窒化物半導体層上に形成された、外部回路とワイヤボンディングにより接続するためのp側パッド電極と、
前記p側窒化物半導体層と前記活性層の一部を除去して露出した前記n側窒化物半導体層上に形成された、外部回路とワイヤボンディングにより接続するためのn側パッド電極と、
を備え、
前記基板の短手方向において、前記p側パッド電極が接続されているp側窒化物半導体層の幅をX、前記p側パッド電極の最大幅をRp、前記n側パッド電極の最大幅をRとして、X<2RかつX<2Rの関係を充足する窒化物半導体発光素子であって、
基板上面から見て、前記n側パッド電極と前記p側パッド電極の中心同士を結ぶ中心線と、その中心線に直交する前記n側パッド電極の接線であって前記p側パッド電極に近い方の接線とを仮想して、
前記p側窒化物半導体層及び前記活性層は、前記接線よりも前記p側パッド電極から遠く、前記基板の短手方向の略中央に配置された前記n側パッド電極の両脇の前記n側パッド電極と前記基板の外周に挟まれた領域に、先細形状の終端部であって三角形で近似した場合に終端を挟む両辺のつくる角度が90度未満である終端部を有し、
前記基板主面に垂直な面内において前記p側窒化物半導体層の上に形成された前記透光性電極の端面が該透光性電極の内側において前記基板主面との間で成すテーパ角は、前記先細形状の終端部における前記透光性電極の端面では鋭角である一方、前記p側窒化物半導体層の上面における発光強度分布をみたときに、その部分における発光強度が最も大きな領域にある前記透光性電極の端面では鈍角であることを特徴とする窒化物半導体発光素子。

本件発明によれば、透光性電極及び/又は前記p側窒化物半導体層の端面におけるテーパ角を位置によって異ならしめることにより、末端部における光取り出し効率を高めて、より均一な発光を実現できる。例えば、p側パッド電極及びn側パッド電極との位置関係によって電流が流れにくく、発光が弱くなる末端部において、透光性電極及び/又はp側窒化物半導体層の端面テーパ角が小さくなるように制御すれば、その末端部における光取り出し効率を高めて、発光の均一性を向上できる。ここで、透光性電極及び/又はp側窒化物半導体層の端面テーパ角を小さくすることによって発光強度の低下を抑制できるのは、一つには、半導体層内を多重反射しながら横方向に伝播する成分について端面で反射角を変えて多重反射を抑制できるからであり、もう一つには端面から上方向(=発光観察方向)に向かう光線を増加させることができるからである。このような本件発明の効果は、チップ小型化が進むと一層顕著になる。即ち、チップが小型になるほど、発光領域の面積に対して端面の面積比が大きくなるため、端面のテーパ制御の効果が一層顕著に現れるようになる。
尚、本件発明において、「端面におけるテーパ角」とは、基板主面に垂直な面内において、透光性電極やp側窒化物半導体層の端面(=側面)が基板主面との間で成す角をいう。「最も発光の強い領域」又は「最も発光の弱い領域」とは、窒化物半導体発光素子のp側窒化物半導体層の面内における輝度分布をみたときに、その部分における輝度が最も大きな領域又は最も小さな領域を指す。「相対的に発光の弱い領域」とは、窒化物半導体発光素子のp側窒化物半導体層の面内における発光強度分布をみたときに、その部分における輝度がp側窒化物半導体層の面全体の平均輝度以下の部分を指す。
また、「先細形状」とは、幅が先端に向かうに従って次第に細くなる平面形状を指しており、幅が徐々に減少するものであれば、最先端がアールを有していても良い。本件発明に係る窒化物半導体発光素子おいて、「上」又は「上面」とはp側窒化物半導体層側にあること又はp側窒化物半導体層側の面を指し、「下」又は「下面」とはn側窒化物半導体層側にあること又はn側窒化物半導体層側の面を指す。
図1は、本件発明の実施の形態1に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。 図2は、図1のA−A'線における断面を示す断面図である。 図3Aは、図1に示す窒化物半導体発光素子の一部を拡大した上面図である。 図3Bは、図1に示す窒化物半導体発光素子の一部を拡大した断面図である。 図4Aは、透光性電極及びp層の端面が垂直である場合の光の進行を示す模式図である。 図4Bは、透光性電極及びp層の端面がテーパ角を有する場合の光の進行を示す模式図である。 図5は、図3Bの別のバリエーションを示す断面図である。 図6Aは、レーザスクライブの一工程を示す模式断面図である。 図6Bは、図6Aの次の工程を示す模式断面図である。 図6Cは、図6Bの次の工程を示す模式断面図である。 図7は、レーザスクライブした後のスクライブ溝を示す模式断面図である。 図8Aは、レーザスクライブ後のチップの断面形状を示す模式図である。 図8Bは、ブラスト後のチップの断面形状を示す模式図である。 図8Cは、図8BのA部を示す部分拡大断面図である。 図9は、レーザスクライブをした場合の素子の端面近傍における光の進行を示す模式図である。 図10は、本件発明の実施の形態3に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。 図11は、本件発明の実施の形態4に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。 図12は、本件発明の実施の形態5に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。 図13Aは、本件発明の実施の形態6に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。 図13Bは、本件発明の実施の形態6に係る窒化物半導体発光素子の別例を示す上面図である。 図13Cは、本件発明の実施の形態6に係る窒化物半導体発光素子の別例を示す上面図である。 図13Dは、本件発明の実施の形態6に係る窒化物半導体発光素子の別例を示す上面図である。 図13Eは、本件発明の実施の形態6に係る窒化物半導体発光素子の別例を示す上面図である。 図13Fは、本件発明の実施の形態6に係る窒化物半導体発光素子の別例を示す上面図である。 図14Aは、本件発明の実施の形態7に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。 図14Bは、本件発明の実施の形態7に係る窒化物半導体発光素子を示す断面図である。 図15Aは、本発明の実施の形態8に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。 図15Bは、本件発明の実施の形態8に係る窒化物半導体発光素子を示す断面図である。 図16は、本発明の実施の形態9に係る窒化物半導体発光素子を示す断面図である。
符号の説明
1 窒化物半導体発光素子、
4 n側窒化物半導体層、
6 活性層、
8 p側窒化物半導体層、
10 透光性電極、
12 n側パッド電極、
14 p側パッド電極、
16 絶縁膜
18 パッド電極中心線
20 接線
以下、本件発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図であり、図2は、その断面図である。図2に示すように、窒化物半導体発光素子1は、サファイア、SiC、Si、GaN等の基板2の上に、n側窒化物半導体層4、活性層6、p側窒化物半導体層8が順次形成され、ダブルへテロ構造を有している。p側窒化物半導体層8の表面のほぼ全面に、ITOや金属薄膜からなる透光性電極10が形成され、その上にワイヤボンディング等によって外部回路と接続するためのp側パッド電極14が形成されている。
一方、n側パッド電極12を形成するために、p側窒化物半導体層8、活性層6及びn側窒化物半導体層の上側部分4''が除去されて、n側窒化物半導体層の下側部分4'の表面が露出されている。以下、説明の便宜のためp側窒化物半導体層8、活性層6及びn側窒化物半導体層4''をまとめてp側層9と称し、n側窒化物半導体層の下側部分をn側層4'と称することがある。n側パッド電極12は、露出したn側層4'の表面に形成される。また、窒化物半導体発光素子1の上面全体がSiO等の絶縁膜16によって覆われ、保護されている。絶縁膜16には、n側パッド電極12及びp側パッド電極14の一部を露出するように、開口部16a及び16bが設けられている。
p側パッド電極14からn側パッド電極12に向かって通電すると、p側パッド電極14から注入された電流は透光性電極10によってp側窒化物半導体層8のほぼ全面に広がり、活性層6、n側窒化物半導体層4を通過してn側パッド電極12に流れる。その結果、活性層6で発光が生じ、透光性電極10を通じて基板上面から光が取り出される。尚、活性層6で生じた光は横方向に伝播するため、基板上面からみるとp側窒化物半導体層8の全面(即ち、p側層9の全面)が発光領域となる。
この窒化物半導体発光素子1を上面から見ると図1に示すようになる。p側層9は一辺に半弧状に切欠部を有する略矩形の島状に形成されており、その上面のほぼ全面に透光性電極10が形成されている。透光性電極10の中央左寄りの位置にp側パッド電極14が配置されている。n側パッド電極は、n側層4'の上であって、p側層9の円弧上の切欠部に沿うように配置されている。
このような形状の窒化物半導体発光素子においては、p側パッド電極14とn側パッド電極12に向かう電流経路から離れた末端部の発光強度が低下し易い。例えば、図1に示すように、p側パッド電極14の中心とn側パッド電極の中心を結ぶ中心線18と、その中心線18に直交するn側パッド電極12の接線20とを仮想すると、その接線20よりもp側パッド電極14から離れた領域において発光強度が低下し易い。そこで、本実施の形態では、この領域におけるp側層9a及び透光性電極10aの端面テーパ角を小さくすることによって、発光強度の低下を抑制している。
端面テーパ角の制御は、パターンエッチングの際のマスクのエッチング条件(マスクの断面形状、マスクの材質、エッチングガスの選択等)によっても可能であるが、本実施の形態では、p側層9や透光性電極10の終端部を先細の平面形状、即ち先端にいくに従って幅が徐々に減少するような平面形状とすることによって端面のテーパ角を制御する。図3A及び図3Bは、上記領域にある透光性電極10a及びp側層9aの形状を模式的に示す平面図と断面図である。図3Aに示すように、n電極の仮想接線20よりも外側の領域において、p側層9aは先端に向かうにしたがって幅Wが徐々に減少するような平面形状を有しており、透光性電極10aもこれに相似の形状を有している。こうした平面形状のp側層9をエッチングすると、次の2つの効果によって端面のテーパ角が小さくなる。第1に、通常パターンのエッチングでは、パターンエッジに垂直な方向にエッチングが進行する。一方、p側層を先細形状の形状とした場合、図3Aに示すように、エッチングは先細形状の終端部を挟む両側から進行することになるため、エッチングされた端面はテーパ状になり易くなる。また、第2に、エッチングの際にはp側層9の上面を所定形状のマスクで覆うことになるが、このマスクもエッチングによってある程度のスピードでやせ細っていく。p側層を先細形状にする部分ではマスクも先細形状であるため、そのような先細形状の先端部で特にマスクがやせ易い。このため、先細形状の部分では一層テーパがつき易くなる。また、この原理は、透光性電極10aを先細形状にする場合も全く同様である。
ここで透光性電極又はp側層9の終端部を先細形状とすることによって端面テーパ角を小さくするには、先細形状の終端部を三角形で近似した場合に、終端部を挟む両辺のつくる角度が少なくとも90度未満、より好ましくは45度以下、さらに好ましくは30度以下とすることが望ましい。尚、この角度に代えて、上記終端部の幅をW、仮想接線20から終端部の端までの距離をLとして、W/Lの比を考慮しても良い。このときLを固定値(例えば10μm)として、W/Lを指標とすることが好ましい。端面テーパ角を好ましい範囲にするには、W/Lが1.8以下、より好ましくは1.4以下であることが望ましい。
こうして先細形状に形成されたp側層9及び透光性電極10の終端部では、図3Bに示すように、テーパ角αが相対的に小さくなる。テーパ角αが小さくなると、半導体層内を多重反射しながら横方向に伝播する成分について端面で反射角を変えて多重反射を抑制でき、また、端面から上方向(=発光観察方向)に向かう光線を増加させることができるため、その終端部における発光強度を向上することができる。この効果について、図4A及びBを参照しながら詳細に説明する。
図4Aは、p側層9と透光性電極10の端面が通常通りに略直角になっている場合を示し、図4Bは、端面のテーパ角を小さくした場合を示す。前述の通り、本件発明に係る窒化物半導体発光素子では、半導体層で発生した光を透光性電極を通じてp側窒化物半導体層側から取り出すが、各層間の屈折率差によって弱い光導波路が形成されるため、多重反射をしながら横方向に伝播する光成分が生じる。一般的な窒化物半導体発光素子では、窒化物半導体層の光屈折率が基板や透光性電極10に比べて大きいため、窒化物半導体層の中で多重反射が起き易い。図4Aに示すように、p側層9の端面7が略垂直である場合、全反射が起きる入射角で多重反射をしながら横方向に伝播した光は、比較的大きな入射角で端面7に到達する。このため端面7に到達した光は高い率で反射されて半導体層に戻る。また、端面7と基板平面は直交しているため、端面7で反射された光は再び同じ角度で半導体層内に戻り、全反射をしながら多重反射を繰り返すことになる。半導体層は光吸収率が高いため、多重反射を繰り返すうちに光が減衰してしまう。さらに、反射されずに端面7から放出される光も横方向に放射されるため、発光観測に対する寄与は比較的小さい。これに対し、図4Bに示すように、p側層の端面7が小さなテーパ角を有している場合、全反射が起きる入射角で多重反射しながら横方向に伝播した光は、端面7に比較的小さな入射角で到達するため、高い率で透過して外部に取り出される。このとき、取り出された光は基板上方に向かう成分が多いため、観測される発光強度に有効に寄与する。また、端面7で反射された光についても、反射される際に基板平面に対する入射角度が小さくなるため、基板上面又は下面から有効に外部に取り出される。
このように、p側層9の端面のテーパ角度を小さくすることにより、光の取り出し効率を高め、その部分の発光強度を向上することができる。尚、p側層9には、図3Bに示すように、p側窒化物半導体層8、活性層6及びn側窒化物半導体層4''が含まれるが、少なくともp側窒化物半導体層8(又はp側窒化物半導体層8及び活性層6)の端面のテーパ角度が小さく制御されていれば、上記と同様の原理が成立する。また、ここではp側層9の端面テーパ角を小さくした効果について説明したが、透光性電極10の端面テーパ角を小さくしても同様の効果が得られる。即ち、透光性電極10に屈折率はその外側にある空気層よりも大きいため、透光性電極10と半導体層が一体となった光導波路も形成される。この光導波路を横方向に伝播する光が透光性電極10の端面に到達した際も、上記と同様の現象が起きるため、透光性電極10の端面テーパ角を小さくすることによって、その部分の発光強度を向上することができる。
ここで、透光性電極及びp側窒化物半導体層の端面テーパ角は、少なくとも70度以下、より好ましくは60度以下、さらに好ましくは50度以下とすることが望ましい。透光性電極又はp側層9の終端部を先細形状とすることによって端面テーパ角を制御する場合、先細形状の終端部を三角形で近似した場合に、終端部を挟む両辺のつくる角度(又は上述のW/L)を小さくするほど、テーパ角も小さくなる。また、エッチング条件を調整することによってもテーパ角は制御できる。例えば、p側窒化物半導体層をエッチングする際のマスク自身にテーパをつけておけば、そのテーパ角度が小さいほどp側窒化物半導体層のテーパ角度も小さくなる(例えば、1.5μmの深さで窒化物半導体層をエッチングする場合、そのエッチング用マスクの端面に30°程度の傾斜角を設けると、窒化物半導体層端面は45°程度の傾斜角を有することになる)。また、p側窒化物半導体層8をエッチングする際のエッチングレートによってもテーパ角度は変化するため、実験的に確認した傾向にしたがってエッチングレートを適宜選択すればテーパ角を制御できる。
一方、相対的に発光の強い領域においては、透光性電極10及びp側窒化物半導体層8の端面テーパ角は70°以上であることが好ましい。特に、図5に示すように、相対的に発光の強い領域において、透光性電極10の端面11が有するテーパ角は90°を越える鈍角であることが好ましい。このとき透光性電極10の端面11は逆テーパとなる。ここで「逆テーパ」とは、透光性電極10の端面11が上面から下面に向かって内側に傾斜している場合を指す。相対的に発光の強い領域において透光性電極10の端面11の有するテーパ角を鈍角にすれば、端面への発光の集中を緩和して発光の均一性を向上することができる。
尚、ここで説明したような端面テーパ角制御の効果は、素子の小型化が進むと一層顕著になる。これは素子の小型化が進むと、p側パッド電極やn側パッド電極によって遮光される割合が高くなり、端面の発光が発光全体に寄与する割合が高くなるためである。即ち、端面テーパ角制御の効果は、次のような素子において顕著となる。
(1)図1に示すように、基板の短手方向において、p側パッド電極14が接続されているp側層9の幅(=p側窒化物半導体層8の幅)をX、p側パッド電極14の最大幅をRpとすると、X<2Rの関係を充足する発光素子。
(2)さらに好ましくは、基板の短手方向において、n側パッド電極12の最大幅をRnとすると、X<2Rnの関係も充足する発光素子。
また、端面テーパ角制御の効果は、p側パッド電極14とn側パッド電極12の合計面積が素子の面積に対して占める割合が0.2以上となるような素子においても顕著である。
ところで、本実施の形態のように、p側パッド電極14とn側パッド電極12を結ぶ中心線18と、その中心線18に直交するn側パッド電極12の接線20(p側パッド電極14に近い方の接線を指す。他の実施形態においても同じ。)とを仮想し、接線20よりもp側パッド電極14から離れた領域において先細形状の終端部9a及び10aを形成することは、チップ小型化に伴う電極レイアウトの観点からも有利である。即ち、チップが小型化するに従い、p側パッド電極14及びn側パッド電極12のチップ全体に示す面積比が高くなるため、発光領域となるp側層9(及び透光性電極10)の形成可能領域は狭くなっていく。例えば、ワイヤボンディングを行うためには、ワイヤの太さに合わせてp側パッド電極14及びn側パッド電極12をある程度の大きさ(例えば、直径を70μm程度)にする必要がある。一方、チップの小型化を進める結果、チップサイズが250×150μmといったものも実用化が検討されており、その場合には図1に示したようにp側パッド電極14とn側パッド電極12の面積比がかなり高くなる。p側層9及び透光性電極10は、少なくともn側パッド電極12を避けて形成し、チップ外周からもある程度は離間して形成する必要があるため、その形成可能領域はかなり狭い。特に、n側パッド電極12とチップ外周の間のクリアランスは狭く、そのような領域にp側層を延ばそうとすれば細長い形状となってしまう。ところが、n側パッド電極とチップ外周に挟まれた領域はp側パッド電極からn側パッド電極に向かう電流経路から外れているため、もともと電流が流れにくく、細長い形状にすると一層その傾向が強くなる。本件発明の如く、先細形状の終端部とすれば、こうした狭い領域にp側層9を広げながら、同時に、その部分の発光強度の低下も抑制することができる。
次に、本実施に形態に係る窒化物半導体発光素子の製造方法について説明する。尚、以下に説明する以外の事項については、一般的な窒化物半導体発光素子の製造方法と同様である。また、参考のため、必要な部分について具体的な組成と膜厚を挙げながら説明するが、これらに限定されるものではない。以下の例は、n側窒化物半導体層を露出させるために窒化物半導体層を1.5μmエッチングする場合を想定している。
まず、基板(ウエハ)2上にn側窒化物半導体層4、活性層6、p側窒化物半導体層8を積層する。次に、半導体層上にマスクを形成する。マスクの材料としては、フォトレジストやSiO等を用いる。SiOをマスクとして用いる場合は、レジストを用いたフォトリソグラフィーにより、SiOマスクを所定形状にパターニングする。そして、マスクを用いて反応性イオンエッチング(RIE)によってp側窒化物半導体層8、活性層6、n側窒化物半導体層の一部分4''を除去して、n側窒化物半導体層4の表面を露出させる。
このとき、SiOなどのマスクの平面形状に先細形状の終端部を設けることにより、その部分におけるp側層9(p側窒化物半導体層8、活性層6、n側窒化物半導体層4'')の端面テーパ角を制御する。また、これに加えて、所望の位置においてSiOなどのマスク自身の端面テーパ角を小さくすることによって、p側層9の端面におけるテーパ角を制御しても良い。例えば、先細形状でない通常の部分においても、傾斜させたい位置におけるSiOマスクの端面に30°程度のテーパ角を設けると、RIE等によるエッチングで半導体層端面は45°程度のテーパ角を有することになる。SiOマスクの端面テーパ角を制御するには、SiOマスクをパターニングするためのレジストの端面テーパ角を制御すればよく、レジストの端面テーパ角は焼結時の温度や現像時間によって制御できる。即ち、レジスト焼結時の温度を高くし、現像時間を長くすると、レジストのテーパ角が小さくなる傾向にある。
そして、SiOマスクを除去した後、透光性電極10を形成し、透光性電極10自身を上記と同様の手法によってパターニングする。そして、n側パッド電極10、p側パッド電極14を形成し、絶縁膜16でチップ全面を覆う。そして、絶縁膜16に開口部16a及び16bを形成する。最後に、基板2(=ウエハ)を割断して個々の素子に分割すれば、窒化物半導体発光素子が完成する。
以下、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子について、各構成の詳細について説明する。
(透光性電極10)
透光性電極の材料としては、ニッケル(Ni)、白金(Pt)パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ランタン(La)、銅(Cu)、銀(Ag)、イットリウム(Y)よりなる群から選択された少なくとも一種を含む金属、合金、それらの積層構造、さらには、それらの化合物が挙げられる。金属や合金層の場合には、薄膜で形成することにより透光性を確保することができる。また、化合物には、導電性の酸化物、窒化物などが含まれる。導電性の金属酸化物(酸化物半導体)としては、亜鉛、インジウム、スズ及びマグネシウムからなる群から選択される少なくとも1種の元素を含む導電性酸化物膜が、具体的には錫をドーピングした厚さ50Å〜10μmの酸化インジウム(Indium Tin Oxide;ITO)、ZnO、In、またはSnO 等が挙げられる。これらは透光性が高いため、特に好ましい。電極の形状としては、矩形状の格子状、ストライプ状など開口部を有する形状としても良い。
(n側パッド電極12、p側パッド電極14)
n側パッド電極12には、種々の構成を用いることができ、オーミック性、密着性、不純物拡散の防止、ワイヤとの密着性といった事項を考慮して、適宜構成を選択すればよい。例えば、n側半導体層側から順に、n型半導体層とのオーミック接触性と密着性に優れたW、Mo、Ti等から成る第1層と、ワイヤとの密着性に優れた金、Al、白金族等から成るパッド用の第2層とを積層しても良い。例えば、Ti/Au、Ti/Alなどである。また、オーミック用の第1層とパッド用の第2層との間に、バリア層として高融点金属層(W、Mo、白金族)を設けた3層構造としても良い。例えばW/Pt/Au、Ti/Rh(第2層a)/Pt(第2層b)/Au、等である。特に、反射性、バリア性に優れるRhをバリア層として用いると、光取り出し効率が向上して好ましい。また、p側パッド電極としては、半導体層側から順に、Ni/Au、Co/Auの他、ITOなどの導電性酸化物、白金族元素の金属、Rh/Ir、Pt/Pdなどが好適に用いられる。尚、本発明の半導体発光素子においては、p側パッド電極は、さらに延長導電部を設けることが好ましい。これにより、活性層全体を効率よく発光させることができ、特に本発明の半導体発光素子をフェイスアップ実装で設けるときに効果的である。また、p側パッド電極は、透光性電極の上に形成しても、透光性電極に設けた開口部を通じてp側窒化物半導体層と接触するように形成しても良い。
(n側窒化物半導体層4、活性層6、p側窒化物半導体層8)
本発明における窒化物半導体発光素子を構成する半導体積層構造の具体例としては、特に限定されないが、例えば次の(1)〜(5)に示すような積層構造が挙げられる。
下記の(1)〜(5)は、いずれも成長基板上に形成され、成長基板としてはサファイアが好ましい。
(1)膜厚が200ÅのGaNよりなるバッファ層、膜厚が4μmのSiドープn型GaNよりなるn型コンタクト層、膜厚が30ÅのアンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる単一量子井戸構造の活性層、膜厚が0.2μmのMgドープp型Al0.1Ga0.9Nよりなるp型クラッド層、膜厚が0.5μmのMgドープp型GaNよりなるp型コンタクト層。
(2)(a)膜厚が約100ÅのAlGaNからなるバッファ層、
(b)膜厚1μmのアンドープGaN層、膜厚5μmのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、3000ÅのアンドープGaNからなる下層と、300ÅのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなる中間層と、50ÅのアンドープGaNからなる上層との3層からなるn側第1多層膜層(総膜厚:3350Å)、
(c)アンドープGaNからなる窒化物半導体層を40ÅとアンドープIn0.1Ga0.9Nからなる窒化物半導体層を20Åとが繰り返し交互に10層ずつ積層され、さらにアンドープGaNからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のn側第2多層膜層(総膜厚:640Å)、
(d)膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁層と膜厚が30Åの
In0.3Ga0.7Nからなる井戸層とが繰り返し交互に6層ずつ積層され、さらに膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁が形成された多重量子井戸構造の活性層(総膜厚:1930Å)、
(e)Mgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40ÅとMgを5×1019/cm含むIn0.03Ga0.97Nからなる窒化物半導体層を25Åとが繰り返し5層ずつ交互に積層されて、さらにMgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のp側多層膜層(総膜厚:365Å)、
(f)膜厚が1200ÅのMgを1×1020/cm含むGaNからなるp側コンタクト層。
(3)(a)膜厚が約100オングストロームのAlGaNからなるバッファ層、(b)膜厚1μmのアンドープGaN層、膜厚5μmのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、3000ÅのアンドープGaNからなる下層と、300ÅのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなる中間層と、50ÅのアンドープGaNからなる上層との3層からなるn側第1多層膜層(総膜厚3350Å)、
(c)アンドープGaNからなる窒化物半導体層を40ÅとアンドープIn0.1Ga0.9Nからなる窒化物半導体層を20Åとが繰り返し交互に10層ずつ積層されてさらにアンドープGaNからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のn側第2多層膜層(総膜厚)640Å)、
(d)最初に膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁層と続いて膜厚が30ÅのIn0.3Ga0.7Nからなる井戸層と膜厚が100ÅのIn0.02Ga0.98Nからなる第1の障壁層と膜厚が150ÅのアンドープGaNからなる第2の障壁層が繰り返し交互に6層ずつ積層されて形成された多重量子井戸構造の活性層(総膜厚1930Å)(繰り返し交互に積層する層は3層〜6層の範囲が好ましい)、
(e)Mgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40ÅとMgを5×1019/cm含むIn0.03Ga0.97Nからなる窒化物半導体層を25Åとが繰り返し5層ずつ交互に積層されてさらにMgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のp側多層膜層(総膜厚365Å)、
(f)膜厚が1200ÅのMgを1×1020/cm含むGaNからなるp側コンタクト層。さらに、n側に設ける3000ÅのアンドープGaNからなる下層を、下から1500ÅのアンドープGaNからなる第1の層と100ÅのSiを5×1017/cm含むGaNからなる第2の層と1500ÅのアンドープGaNからなる第3の層とからなる3層構造の下層にすることで、発光素子の駆動時間経過に伴うVの変動を抑えることが可能となる。
(4)(a)バッファ層、(b)アンドープGaN層、(c)Siを6.0×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、(d)アンドープGaN層(以上が総膜厚6nmのn型窒化物半導体層)、(e)Siを2.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し5層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層、(f)膜厚が1300ÅのMgを5.0×1018/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層。さらに、透光性電極とp型窒化物半導体層との間にInGaN層を50Åの膜厚で有してもよい。このように30〜100Å、好ましい膜厚として50ÅのInGaN層を設ける場合、この層が正電極と接することとなり、p側コンタクト層となりうる。
(5)(a)バッファ層、(b)アンドープGaN層、(c)Siを1.3×1019/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、(d)アンドープGaN層(以上が総膜厚6nmのn型窒化物半導体層)、Siを3.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し7層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層(総膜厚:800Å)、(e)膜厚が1300ÅのMgを2.5×1020/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層。さらに透光性電極とp型窒化物半導体層との間にInGaN層を50Åの膜厚で有してもよい。このように30〜100Å、好ましい膜厚として50ÅのInGaN層を設ける場合、この層が正電極と接することとなり、p側コンタクト層となりうる。
(光変換部材)
また、本発明の半導体発光素子は、発光素子から光の一部をそれとは異なる波長の光に変換する光変換部材を有していてもよい。これにより、発光素子の光を変換した発光装置を得ることができ、発光素子の発光と変換光との混色光などにより、白色系、電球色などの発光装置を得ることができる。
光変換部材としては、Alを含み、かつY、Lu、Sc、La、Gd、Tb、Eu及びSmから選択された少なくとも一つの元素と、Ga及びInから選択された一つの元素とを含むアルミニウム・ガーネット系蛍光体、さらに希土類元素から選択された少なくとも一つの元素を含有するアルミニウム・ガーネット系蛍光体等が挙げられる。これにより、発光素子を高出力で高発熱での使用においても、温度特性に優れ、耐久性にも優れた発光装置を得ることができる。
光変換部材は、(Re1-xRx)3(Al1-yGay512(0<x<1、0≦y≦1、但し、Reは、Y,Gd,La,Lu,Tb,Smからなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、RはCe又はCeとPrである)で表される蛍光体であってもよい。これにより上記と同様に、高出力の発光素子において、温度特性、耐久性に優れた素子とでき、特に、活性層がInGaNである場合に、温度特性において黒体放射に沿った変化となり、白色系発光において有利となる。
さらに、光変換部材は、Nを含み、かつBe、Mg、Ca、Sr、Ba及びZnから選択された少なくとも一つの元素と、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr及びHfから選択された少なくとも一つの元素とを含み、希土類元素から選択された少なくとも一つの元素で賦活された窒化物系蛍光体であってもよい。具体的には、一般式LSi(2/3X+4/3Y):Eu又はLSi(2/3X+4/3Y−2/3Z):Eu(Lは、Sr若しくはCa、又は、Sr及びCaのいずれか。)が挙げられる。これにより上記蛍光体と同様に、高出力の発光素子において、優れた温度特性、耐久性を得ることができる。なかでも、酸化窒化珪素化合物が好ましい。また、上述したアルミニウム・ガーネット系蛍光体と組み合わせることで、両者の温度特性が相互に作用して、混合色の温度変化が小さい発光装置とできる。
実施の形態2
本実施の形態では、実施の形態1において、レーザスクライブを用いて基板2の分割を行う場合について説明する。その他の点は、実施の形態1と同様である。
レーザスクライブとは、レーザビームによって分離溝を形成する方法である。レーザスクライブによって分離溝を形成した後、通常のブレーキングによって基板を素子単位に分割することができる。レーザスクライブを用いれば、従来のダイシングなどに比べて、深い分離溝をより狭い幅で形成することができる。従って、基板内で分割レーンの占める面積を小さくして素子の取れ数を多くすることができる。また、分離溝を深くすることによってブレーキング時の不良発生を抑制できる。このためレーザスクライブを用いた分割法は、特に小型素子の分割に適している。
本実施の形態では、実施の形態1で説明した窒化物半導体発光素子の分割にレーザスクライブを用いる。これにより、素子の取れ数と歩留まりを向上すると共に、完成した素子の素子周辺部における光取り出し効率も高めることができる。
まず、レーザスクライブを用いた基板の分割法について説明する。図6A〜図6Cは、レーザスクライブによる基板の分割方法を模式的に示す断面図である。尚、図6A〜Cでは、図面の簡単のために電極や保護膜は省略している。
まず、図6Aに示すように、素子の形成が終了した基板2を、半導体層9を下側にして粘着シート40に固定する。そして、基板2を研磨して薄膜化した後(例えば、450μmの基板を85μmまで研磨する)、基板2の裏面から素子の分割レーンに沿ってレーザビーム42を照射する。レーザビーム42としては、例えば355nmのYAGレーザを用いることができる。レーザビーム42のビーム径は、例えば3〜8μmとする。
図6Bに示すように、レーザビーム42の照射によって略V字状の溝50が基板2に形成される。溝50内にはレーザビーム42によって溶融した基板材料の再固化物52が付着している。このV字溝50の拡大図を図7に示す。図7に示すように、V字溝50の幅Wと深さDの比W/Dは0.5以下、より好ましくは0.3以下であることが望ましい。V字溝の深さDは、基板2の厚さの40〜60%に達することが好ましい。例えば、典型的なV字溝50の幅Wは約8〜15μmであり、深さDは40〜60μmである。このようなV字溝50は、例えば約85μmに薄膜化した基板2の分離溝として十分な深さを有している。
次に、図6Cに示すように、ローラブレーキング等の適当な手法を用いて基板2をチップ単位に分割する。レーザスクライブによるV字溝50は十分に深いため、チップ欠けや割れといった割断時の不良発生を抑制できる。また、レーザスクライブによる分離溝50は幅が狭いため、分割レーンの幅を狭くして、素子の取れ数を増大させることができる。尚、ブレーキングの際に、再溶融した固化物52の大部分は脱落する。
このようにして分割された窒化物半導体発光素子は、特徴的な形状を有する。図8Aは、レーザスクライブとブレーキングによって形成された窒化物半導体の側面の形状を示す模式断面図である。図8Aに模式的に示すように、上記の方法で分割された窒化物半導体発光素子の側面は、ブレーキングによって形成された半導体層側領域2aとレーザスクライブによって形成された裏面側領域2bとに上下に分かれている。ブレーキングによって形成された半導体層側領域2aは基板主面に略垂直であるのに対し、レーザスクライブによって形成された裏面側領域2bは基板主面の直交面から基板内側に向かって斜めに傾斜している。その結果、図8Aに示すように、窒化物半導体発光素子の断面形状は、基板の裏面側半分が略台形形状となっている。
また、基板側面の裏面側領域2bは、レーザービームによって溶融された結果表面が変質し、表面粗さが大きくなると共に、表面近傍が変色している。この変質した裏面側領域2bは、矩形の窒化物半導体発光素子の4辺全てに存在するため、そのまま用いては光の取出し効率を低下させる。即ち、基板2の側面から放出される光が側面の変質した領域2bによって一部吸収されてしまう。また、基板2は光の導波路を形成するため、基板2内を多重反射する光も変質した領域2bによって一部吸収されてしまう。
そこで本実施の形態では、基板2の裏面側から砥粒を吹き付けるブラスト加工を行い、基板側面の裏面側領域2bに形成された変質部分をできるだけ除去する。ブラスト加工は、例えば、アルミナ砥粒を用いて行うことができる。ブラスト加工を行った後の基板2は、図8Bに示すように、基板側面の裏面側領域2bが丸みを帯びた形状となる。また、ブラスト加工によって基板側面の裏面側領域2bの表面粗さもある程度小さくなる。特に、基板裏面の端部2cは、図8Cに示すように、角が取れたアール形状となっている。この端部2cのアールが大きいほど、側面の裏面側領域2bにおける変質層が大きく除去されている。また、基板側面の裏面側領域2bにおける表面粗さも変質層の除去程度を反映している。
尚、ブラスト加工は、図6Cに示す基板2のブレーキング前に行っても良いし、ブレーキング後に行っても良い。ブレーキング前に行えば、基板2の分離溝50内に堆積した再固化物52を除去してからブレーキングを行うことができる。従って、ブレーキング時に再固化物52が飛散して素子に付着するといった不具合を防止できる。一方、図6Cに示すブレーキング工程の後にブラスト加工を行えば、粘着層40をエキスパンドすることによって素子同士の間隔を広げた状態でブラストを行うことができる。従って、基板側面の裏面領域2bに形成された変質層をより効率的に除去できる。また、より大きな砥粒を用いてブラスト加工が行うことができる。大きな砥粒を用いれば、変質層の除去をより良好に行うことができ、しかも短時間に加工が終了する。このときの砥粒の直径は、10μm以上、より好ましくは40μm以上であることが望ましい。また、ブレーキング後にブラスト加工を行えば、ブレーキング前に行う場合に比べて基板の割れ等が発生しにくく、歩留まりも向上する。尚、ブラスト加工によって光を吸収する変質層が除去できれば良く、基板側面の裏面領域2bの表面粗さが他の面(絶えば基板裏面)と同一になる必要はない。ブラスト加工後も、基板側面の裏面領域2bの表面粗さは基板裏面に比べて大きい(例えば、1.5倍以上)。
こうして形成された窒化物半導体発光素子は、素子周辺部における光取り出し効率も高めることができるため、p型窒化物半導体層8及び/又は透光性電極10の端面テーパ角の制御と相俟って、発光が弱くなりやすい素子周辺部の発光強度を改善することができる。このことを図9を参照しながら簡単に説明する。図9は、レーザスクライブを用いて分割した素子の素子周辺部を模式的に示す断面図である。前述したように、レーザスクライブによってV字状の分離溝が形成される結果、基板側面の裏面側領域2bは傾斜面となる。図9に示すように、基板内を全反射する角度で進行してきた光は、傾斜した裏面側領域2bで反射角度が変わるため、基板から外部に取り出され易くなる。しかも、その多くは素子上方に向かう。従って、基板2の側面が直交面である場合に比べて、光の取出し効率を高め、また、素子周辺部における発光強度を改善することができる。
以上、図9に示すように、基板主面に直交する断面(図9では素子の短手方向に平行な断面)において、p側層9に形成した傾斜面(=p側層の端面7)と基板2の側面に形成した傾斜面(=裏面側領域2b)とが素子外周に向かって互いに近づくように傾斜している。換言すれば、p側層9の傾斜面は、基板主面に平行な断面における半導体層の断面積が半導体の積層方向(=n側窒化物半導体層4からp側窒化物半導体層9に向かう方向)に徐々に狭くなるような傾斜を有している。一方、基板2の側面に形成した傾斜面は、基板主面に平行な断面における基板の断面積が基板の裏面に向かって徐々に狭くなるような傾斜を有している。これによって、発光の弱い周辺領域における光の取り出し効率が向上する。従って、特に小型の素子における発光効率を高め、小型かつ高輝度の発光素子を実現できる。
実施の形態3
図10は、本件発明の実施の形態2に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。下記に説明する点を除いては実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、n側パッド電極12がチップの隅に近い位置に形成されており、n側パッド電極12の一方の側面に沿ってp側層9が延在している。実施の形態1と同様に、p側パッド電極14とn側パッド電極12の中心同士を結ぶ中心線18と、それに直交するn側パッド電極12の接線20を仮想すると、上記p型層9の延在部が仮想接線20よりもpパッド電極14から遠い位置となる。したがって、p型層9の延在部は発光強度が低くなる傾向にあり、特にその先端領域22では発光強度の低下が顕著である。そこで本実施の形態では、p型層9の延在部の先端領域22に先細形状の終端部9aを設けている。また、透光性電極10についても、同様の位置に先細形状の終端部10aを設けている。本実施の形態においても、p側層9と透光性電極10に設けた先細形状の終端部において、端面テーパ角が小さくなるため、発光強度の低下し易い先端領域22の光取り出し効率を高めて、素子全体の発光効率を向上すると共に、全面に均一な発光が実現できる。
実施の形態4
図11は、本発明の実施の形態3に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。下記に説明する点を除いては実施の形態1と同様である。
本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子は、図11に示すように平行四辺形のチップ形状を有する。平行四辺形のチップ形状の場合、一方の対角線上のチップ角部は鈍角となり、他方の対角線側はチップ角部は鋭角となる。この場合は図11に示すように、p側パッド電極14及びn側パッド電極12を平行四辺形チップの鈍角である角部に近づけて配置することが好ましい。このようにすれば、発光強度が低下しやすい角部の光取り出し効率を高めることができる。即ち、p側パッド電極14とnパッド電極12を直線で結ぶ電流経路から離れた領域は基本的に電流密度が小さくなり、発光強度が低下する傾向にあるが、そのような領域である角部23及び26はチップ形状が鋭角であるため、チップに沿ってp側層9をエッチングすれば、p側層9に先細形状の終端部が形成されることになる。また、透光性電極10もp側層9と相似形状とするため、透光性電極10にも先細形状の終端部が形成される。従って、発光強度が低下し易いチップ角部23及び26において、端面のテーパ角を小さくして、光取り出し効率を高めることができる。
また、本実施の形態においては、n側パッド電極12の両方の側面に沿ってp側層9が延在している。実施の形態1と同様に、p側パッド電極14とn側パッド電極12の中心同士を結ぶ中心線18と、それに直交するn側パッド電極12の接線20を仮想すると、上記両方の延在部が仮想接線20よりもpパッド電極14から遠い位置となる。そこで本実施の形態では、チップ角部に近い領域23だけではなく、それとは逆の領域25に延在しているp側層9にも先細形状の終端部を形成している。本実施の形態においても、発光強度が低下し易い領域において端面テーパ角を小さくして光取り出し効率を高め、素子全体の発光効率を向上すると共に、全面に均一な発光が実現できる。
実施の形態5
図12は、本発明の実施の形態4に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。下記に説明する点を除いて、実施の形態3と同様である。
本実施の形態では、まず第1に、一方のチップ角部に近い領域23から、さらにn側パッド電極12に向かってp側層9を延ばし、その先端の領域24に先細形状の終端部を設ける。このようにすることによって、発光強度の低下しやすい末端部の光取り出し効率を高めながら、透光性電極10の形成面積を広げて、一層均一な発光が実現できる。
また、第2に、本実施の形態では、p側パッド電極14の一部をチップ角部26に向かって延ばし(=延長導電部)、前述の端面テーパ角制御との相乗効果によって、チップ角部26の発光強度を高めている。本実施の形態においても、素子全体の発光効率を向上すると共に、全面に均一な発光が実現できる。
実施の形態6
本実施の形態では、上記実施の形態1乃至4と異なり、p側層9や透光性電極10の平面形状は従来のまま、相対的に発光が弱くなる領域においてp側層9や透光性電極10の端面テーパ角を小さくように制御する。図13A乃至Fは、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の形状のバリエーションを示す上面図である。相対的に発光が弱くなる領域は、n側パッド電極とp側パッド電極の配置や、透光性電極の抵抗値によっても変化するが、一般的にp側パッド電極とn側パッド電極を直線で結んだ電流経路から離れるほど発光強度が低下し易い。即ち、基本的にp側パッド電極から遠い位置ほど発光強度が低くなり易く、その中でもn側パッド電極からも遠い位置の発光強度が低くなり易い。
図13Aに示す例では、n側パッド電極12とp側パッド電極14が矩形チップの対角線上にある2つの隅部に配置されている。この例では、n側パッド電極12とp側パッド電極14が形成されていない隅部領域28及び29が発光が相対的に弱くなる。そこで、これらの領域における透光性電極10及び/又はp側層9の端面テーパ角を相対的に小さくする。次に、図13Bに示す例では、図13Aに示した例からp側パッド電極14の位置がチップの一辺に沿って辺の略中央に移動している。このため、p側パッド電極14に近い方の隅部領域28は、その対角線上にある隅部領域29よりも相対的に発光が強くなる。そこで、隅部領域29における透光性電極10及び/又はp側層9の端面テーパ角を隅部領域28に比べて小さくする。その他の点は、図13Aの例と同様である。図13Cに示す例では、矩形チップの一辺に沿った両隅部にn側パッド電極12とp側パッド電極14が配置されている。この場合、パッド電極が配置された辺に対向する辺の両隅部近傍の領域30及び31の発光が弱くなる傾向にある。そこで、これらの領域における透光性電極10及び/又はp側層9の端面テーパ角を相対的に小さくする。
図13Dに示す例では、対向する2辺の略中央にp側パッド電極14とn側パッド電極12が形成されている。この例では、n側パッド電極12の両脇の隅部領域32及び33が発光が相対的に弱くなる。そこで、これらの領域における透光性電極10及び/又はp側層9の端面テーパ角を相対的に小さくする。図13Eに示す例は、p側パッド電極14の形状を除いて図13Dに示す例と同様である。p側パッド電極14の両側方から上記領域32及び33に向かって延びる延長導電部14aを有する。延長導電部14aによって隅部領域32及び33における電流密度が向上できる。この延長導電部14aによる電流密度向上効果と上記テーパ角制御による光取り出し効率向上効果の相乗効果によって領域32及び33における発光強度の低下を一層抑制できる。図13Fに示す例も、p側パッド電極14の形状を除いて図13Eに示す例と同様であり、p側パッド電極14から隅部領域28に向かって延びる延長導電部を有する。しかしながら、この例では延長導電部の効果を考慮して、隅部領域28におけるテーパ角制御は省略している。
実施の形態7
図14A及びBは、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図及び断面図である。本実施の形態に窒化物半導体発光素子は、窒化物半導体と異なる異種基板を有しておらず、n側窒化物半導体層4、活性層6及びp側窒化物半導体層8から成り、p側窒化物半導体層の上面に透光性電極10が形成され、さらにp側パッド電極14が形成されており、n側窒化物半導体層の下面にn側パッド電極12が形成されている。このような構造の窒化物半導体発光素子は、例えば、n側窒化物半導体の一部としてGaN基板を用いることで製造できる。
この構造においてもp側窒化物半導体槽8の上面が発光観測面となるが、n側窒化物半導体層の裏面にn側パッド電極12が形成されているため、p側パッド電極14からの距離のみによって発光強度分布が決まる。即ち、p側パッド電極からの距離が遠いほど、電流密度が低下するため、発光強度が弱くなる傾向にある。そこで本実施の形態においては、透光性電極10に放射状に複数の突出部10aを形成し、各突出部10aを先細形状とする。これにより、相対的に発光が弱くなる領域、即ち、p側パッド電極14から離れた領域において端面テーパ角を小さくすることができ、当該領域における光取り出し効率を向上することができる。従って、チップ全体に均一で高発光強度の窒化物半導体発光素子とすることができる。
実施の形態8.
図15A及びBは、実施の形態8に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図及び断面図である。尚、図15Bでは、図面の簡単のために絶縁保護膜16は省略している。本実施の形態では、p側層9と素子外周と間の領域に半導体層の突起群54を形成することによって、素子周辺部における光取出し効率を一層高める。その他の点は、実施の形態1と同様である。尚、以下では、窒化物半導体発光素子を電極形成面側からみて、透光性電極10を有する部分のp側層9を第1の領域、第1の領域と素子外周に囲まれた領域を第2の領域と称する。図15Aに示すように、第1の領域は、第2の領域に囲まれている。また、第2の領域は素子の外周に囲まれている。
図15A及び図15Bに示すように、n側窒化物半導体層4の’露出した第2の領域に、複数の凸部(ディンプル)54を形成している。この複数の凸部54は、後述するように、光の取出し効率を高める作用を有する。n側窒化物半導体層4’の露出した第2の領域は、n側パッド電極12の形成面(n側コンタクト層の表面)になると同時に、素子分割の際に分割レーンとなる部分でもある。この第2の領域に凸部54を形成することには種々の利点がある。まず、第2の領域におけるn側窒化物半導体層4’の露出工程と同時に凸部54の形成を行えば、工程を増加させることなく凸部54を形成できる。また、凸部54を形成するための特別の領域を設ける場合に比べて、素子の小型化ができる。さらに、素子周辺の第2の領域は直接発光する部分ではないため発光強度が低いが、凸部54を形成することによって第2の領域からの光取り出し効率を改善し、観測面側の全域に渡って発光の均一性を向上できる。
第2の領域に凸部54を設けることによって、発光観測面側への光の取り出し効率を例えば10〜20パーセント向上させることができる。その理由は必ずしも明らかではないが、以下のように考えられる。
1.n側層4(特にn側コンタクト層)内を導波する光が、n側層4から凸部54の内部に取り込まれ、凸部54の頂部又はその途中部分から光が観測面側に取り出される。
2.活性層6の端面から側方に出射された光が、複数の凸部54により反射散乱され観測面側へ取り出される。
3.n側層4(特にn側コンタクト層)内を導波する光が、凸部54の根本(n側層4と凸部54の接続部分)付近にて凸部54の側面で乱反射され、観測面側へ光が取り出される。
尚、第2の領域の割合は、素子が小型になる程大きくなる。即ち、基板側から分離溝を形成して素子分割を行う際に、電流が通過して発光する領域である第1の領域(=p側層9)に分離溝が達すると、素子が劣化して発光効率が低下してしまう。このため、基板裏面に形成する分離溝が第1の領域に達しない程度に第1の領域を素子外周から離して形成する必要がある。このため、特に素子のサイズが小さい場合は、素子面積に対して第2の領域が占める割合が大きくなる。従って、特に小型の素子において、第2の領域に凸部54を形成することが有効である。
また、図15A及びBに示す窒化物半導体発光素子はDH構造(ダブルへテロ構造)であるので、活性層6の部分が発光部となる。そこで図15Bに示すように、第2の領域に設けられた各凸部54は、素子断面において、活性層6よりも高くすることが好ましい。また、凸部54の間の底部は、活性層6よりも低くすることが好ましい。より具体的には、凸部54は、少なくとも活性層6とそれに隣接するn側窒化物半導体層4’’との界面より高ければよいが、活性層6とそれに隣接するp側窒化物半導体層8との界面より高いことがより好ましい。また、凸部54同士の間の底部は、少なくとも活性層6とそれに隣接するp側窒化物半導体層8との界面より低ければよいが、活性層6とそれに隣接するn側窒化物半導体層4’’との界面より低いことがより好ましい。これによって、活性層6からの発光の取出し効率を効果的に高めることができる。
さらに、凸部54は、p側層9と実質的に同じ高さにすることが好ましい。これによって、透光性電極10が形成された第1の領域の半導体層9に遮られることなく、凸部54の頂部から観測面側に効果的に光を取り出すことができる。さらには、凸部54をp側窒化物半導体層8よりも高く、より好ましくは透光性電極10よりも高くすることにより、一層効果的に光を取り出すことができる。
さらに、上記効果は、半導体積層方向、つまりn側層4からp側層に向かって、凸部54の断面形状の幅が徐々に細くなるようにすることで、より大きなものとなる。すなわち、凸部54の側面を傾斜させることにより、活性層6からの光を凸部54の側面で高効率で反射させることができる。また、n側層4を導波した光を高効率で散乱させることができる。従って、観測面側への光取り出しを効果的に行うことができる。凸部54の側面の傾斜角は、30°〜80°が好ましく、40°〜70°がより好ましい。ここで凸部54の側面の傾斜角とは、凸部54の断面における底辺側の内角を指す。
凸部54の断面形状は、三角形、半楕円、台形等の種々の形状が可能である。また、凸部54の平面形状も、円形、三角形等、種々の形状が可能である。特に、凸部54の断面形状が徐々に先細りとなる形状であり、平面形状が円形であることが好ましい。このように構成することにより、光の指向性制御がより容易になると共に、全体としてより均一な光取り出しが可能となる。p側コンタクト層8側から光を取り出す場合(p側コンタクト層を観測面とする場合)にも、観測面側から見た凸部の平面形状が点ではなく、一定の面積をもつことが好ましいと考えられる。
また、凸部54の上面が一定の面積を持つ平面である場合、凸部54の上面の略中央部に凹みをつけても良い。これにより、n側層4内を導波してきた光が凸部54の内部に侵入した際に、凸部54の上面に形成された凹みによって観測面側に光が出射されやすくなる。
凸部54は、第1の領域から素子外周に向かって2列以上、好ましくは3列以上配列されていることが望ましい。また、第1の領域から素子外周に向かって基板主面に平行な方向に見たときに、異なる列の凸部54同士が部分的に重なるように凸部54が配列されていることが好ましい。これにより、第1の領域から出射した光が高い確率で凸部54で反射、散乱されることになり、光取出し効率が高くなる。
本実施の形態における凸部54は、n側窒化物半導体層4’’を露出する際に、同時に形成することが好ましい。例えば、p側窒化物半導体層8を積層した後に、後に透光性電極10を設けるp側層9の部分(第1の領域)および凸部54を形成すべき部位(第2の領域の一部分)をレジスト膜で覆い、n側窒化物半導体層4’’が露出するまでエッチングを行う。これにより、n側パッド電極12を形成するための露出面と凸部54を同時形成できる。尚、マスクとしてレジスト膜に代えて、SiO2等の絶縁膜を用いてもよい。
このように形成された凸部54は、第1の領域における半導体積層構造と同じ積層構造を備える。しかしながら、第1の領域に含まれる活性層6は発光層として機能するが、第2の領域の凸部に含まれる活性層6は発光層として機能しない。これは、第1の領域がp側パッド電極14を有するのに対して、第2の領域(凸部)にはp側パッド電極14が形成されていないことによる。すなわち、第1の領域の活性層6は通電によりキャリア(正孔及び電子)が供給され得るのに対し、第2の領域に設けられた凸部の活性層には通電によりキャリアは供給されない。従って、本実施の形態の凸部54は、それ自体で発光しうるものではない。よって、素子を分割する際に凸部54の一部が破断しても発光効率の低下はほとんどない。
本実施の形態における凸部54は、横方向(窒化物半導体発光素子の側面方向)に出射する光を減少させ、上方向(観測面側)への出射光を増加させる。特に、サイズの小さい素子の場合は、第2の領域の占める割合が大きいので、発光強度の強い領域が少なくなってしまう。この第2の領域に凸部54を形成することで、発光強度の比較的強い領域を増やすことができる。
また、本実施の形態における素子の分割は、実施の形態2で説明したレーザスクライブによって行うことが好ましい。レーザスクライブによって素子分割を行えば、基板側面の裏面側領域2bを斜めに傾斜させて、基板端面における光の取り出し効率を向上することができる。従って、本実施の形態における凸部54と基板側面に形成した傾斜面(=裏面側領域2b)とが協働して光を上方に向かわせ、暗くなり易い素子の周辺部における光取り出し効率を高めることができる。
実施の形態9
図16は、本実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を示す上面図である。本実施の形態では、実施の形態8において、n側パッド電極12を囲む部分のp側層9に複数の突出部9aを設けている。この突出部9aの形成により、電流が通過して発光する領域を有する第1の領域を増やしている。さらに、各突出部9aを先細形状としているため、突出部9aの端面で光を乱反射させることができ、光取り出し効率が向上する。さらに、各突出部9aの終端部の端面におけるテーパ角が小さくなり、当該領域からの光取り出し効率が向上する。
図1及び図2に示す構造の窒化物半導体発光素子を作製する。具体的には、サファイア基板2の上に、(a)AlGaNよりなるバッファ層(図示せず)、(b)アンドープGaN層(図示せず)、(c)n側窒化物半導体層4として、SiドープGaNよりなるn側コンタクト層、及びGaN層(40Å)とInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のn側クラッド層、(d)GaN層(250Å)とInGaN層(30Å)とが交互に3〜6回積層された多重量子井戸構造の活性層6、(e)p側窒化物半導体層8として、MgドープGaN層(40Å)とMgドープInGaN層(25Å)とが交互に2回積層された超格子のp側クラッド層、及びMgドープGaNよりなるp側コンタクト層、をこの順に積層する。
一部の領域において、p側窒化物半導体層8、活性層6及びn側窒化物半導体層の一部4’’(=p側層9)を除去してn側窒化物半導体層4’の表面が露出させる。このときに接線20よりもp側パッド電極14から離れた領域のp側層9の端面テーパ角が小さくなるようにエッチングする。そして露出したn側層4’上にn側パッド電極12を形成する。そして、p側窒化物半導体層8上のほぼ全面に、ITOからなる透光性電極10を形成し、この透光性電極10の一部の上にp側パッド電極14を形成する。このとき、接線20よりもp側パッド電極14から離れた領域の透光性電極10の端面テーパ角が小さくなるようにエッチングする
以下、より詳細に説明する。
<半導体層の形成>
まず、直径2インチ、C面を主面とするサファイア基板をMOVPE反応容器内にセットし、温度を500℃にしてトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、アンモニア(NH)を用い、Al0.1Ga0.9Nよりなるバッファ層を100Åの膜厚で成長させる。バッファ層形成後、温度を1050℃にして、TMG、アンモニアを用い、アンドープGaN層を1.5μmの膜厚で成長させる。この層は、素子構造を形成する各層の成長において下地層(成長基板)として作用する。
次に、下地層の上に、n側窒化物半導体層4として、TMG、アンモニア、不純物ガスとしてシランガスを用い、1050℃でSiを1×1018/cmドープさせたGaNからなるn側コンタクト層を2.165μmの膜厚で成長させる。温度を800℃にして、原料ガスにトリメチルインジウムを断続的に流しながら、GaN層(40Å)とInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のn型クラッド層を640Åの膜厚で成長させる。さらに、GaN層(250Å)とInGaN層(30Å)とを交互に3〜6回積層させた多重量子井戸構造の活性層6を成長させる。

p側窒化物半導体層8として、MgドープAl0.1Ga0.9N層(40Å)とMgドープInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のp型クラッド層を0.2μm成長させる。最後に、900℃で、水素雰囲気下、TMGを4cc、アンモニア3.0リットル、キャリアガスとして水素ガスを2.5リットル導入し、p型クラッド層の上にMgを1.5×1020/cmドープしたp型GaNからなるp側コンタクト層を0.5μmの膜厚で成長させる。その後、得られたウェハを反応容器内で、窒素雰囲気中、600℃にてアニールし、p型クラッド層及びp側コンタクト層をさらに低抵抗化する。
<エッチング>
アニール後、ウェハを反応容器から取り出し、最上層のp側コンタクト層の表面に所定の形状のマスクを形成して、p側層9のp側パッド電極14から離れた位置に先細形状(W/Lは約1.2)の終端部9aを形成する。その終端部9aが他の終端部よりもテーパ角が小さくなるように、p側層9をエッチングし、n側コンタクト層の一部を露出させる。このとき先細形状の終端部9aにおける端面テーパ角は約27°となる。
<p電極及びn電極の形成>
マスクを除去した後、スパッタ装置にウェハを設置し、In23とSnO2との焼結体からなる酸化物ターゲットをスパッタ装置内に設置する。スパッタ装置によって、酸素ガス雰囲気中、スパッタガスとしてアルゴンガスと酸素との混合ガス(20:1)で、例えば、RFパワー10W/cmで20分間スパッタリングし、引き続き、RFパワーを2W/cmに変更して20分間スパッタリングすることにより、ITOよりなる透光性電極10を、膜厚5000Åで形成する。透光性電極10を形成後、上記と同様に透光性電極10上に、p側パッド電極14から離れた位置に先細形状(W/Lは約0.86)の終端部を有するマスクを設け、そのマスクの上からエッチングする。このとき先細形状の終端部10aにおける端面テーパ角は約60°となる。
次いで、透光性電極10上に、レジストにより所定のパターンを有するマスクを形成し、その上にW層、Pt層およびAu層をこの順に積層し、リフトオフにより、ボンディング用のp側パッド電極14を総膜厚1μmで形成する。その後、n型コンタクト層の上に、Rh/Pt/Auからなるn側パッド電極12を7000Åの膜厚で形成する。次いで、アニール装置にて400〜600℃程度で熱処理を施す。
得られたウエハを所定の箇所で分割することにより、窒化物半導体発光素子1を得ることができる。以上のようにして形成した窒化物半導体発光素子は、p側パッド電極とn側パッド電極に挟まれた領域において発光強度が最も強くなる。この発光強度が最も強い領域におけるp側層9及び透光性電極10の端面テーパ角に比べて、p側層9及び透光性電極10に形成された先細形状の終端部9a及び10aの端面テーパ角が小さくしているので、この端面から上方向に向かう光を増加させることができ、発光均一性が向上する。また、光取り出し効率も向上する。
実施例1において、透光性電極のエッチング条件(エッチング液、ガス等)を変えることにより、p側パッド電極とn側パッド電極に挟まれた領域における透光性電極10の端面テーパ角が110°とする。その他の点は実施例1と同様である。実施例1に比べて、p側パッド電極とn側パッド電極に挟まれた領域における透光性電極10の端面への発光の集中が緩和される。
比較例1
実施例1において、p側層9と透光性電極10のエッチング速度を大きくしてp側層9及び透光性電極10の端面のテーパ角を全周に渡って略同一の90°とする。その他の点は、実施例1と同様にして窒化物半導体発光素子を作成する。実施例1に比べて、p側パッド電極から離れた領域における発光強度が低下する。
p側層9をエッチングするマスク形成の際に、図16に示すように、n電極12を囲む部分に複数の半円状の突出部9bが形成されると同時に、p側層9と素子外周の間(第2の領域)に複数の円形の凸部54が形成されるようにマスクを残す。凸部54は、直径5μmの円形とし、凸部54の中心同士の間隔を7μmで配列する。また、凸部54は、素子の外周に沿って2列又は3列の凸部54が配列し、偶数列の凸部54と奇数列の凸部54の位置は互いに半周期ずれるようにする。その他の点は、実施例1と同様にして窒化物半導体発光素子を作製する。また、半円状の突出部9bや円形凸部54の端面テーパ角は75°となる。

この実施例の窒化物半導体発光素子では、凸部54と半円状の突出部9bにより光取出し効率が実施例1よりも向上する。また、半円状の突出部9bを設ける結果、n側パッド電極12とp側層9との間隔が素子外周とp側層9(=第1の領域)との間隔よりも狭くなるため、電流が通過して発光する第1の領域の面積が増加し、発光効率が向上する。
実施例1の窒化物半導体発光素子において、素子の分割をレーザスクライブを用いて行う。その他の点は、実施例1と同様である。
まず、実施例1と同様にして窒化物半導体発光素子を形成した後、サファイア基板2を裏面から研磨した厚さ85μmにする。次に、サファイア基板2を裏面が上面になるように粘着シート40に固定する。そして、波長355nm、ビーム径5μmのYAGレーザビームをサファイア基板2の裏面上で走査させ、表面での幅が約10μm、深さが約47μmの分離溝を形成する。次に、サファイア基板2の裏面からブラスト加工を行い、分離溝内に付着した溶融再固化物を除去する。ブラスト加工には、直径が約4μmのAlを用いる。そしてサファイア基板2の裏面からローラブレーキングを行い、個々のチップに分割する。チップサイズは、短手方向に150μmで、長手方向に250μmとなるようにする。
このようにして形成した窒化物半導体発光素子は、図9に示すように、サファイア基板の側面の裏面側約47μmの領域が斜めに傾斜している。その傾斜角(傾斜面2bが基板主面の直交面に対してなす角)は約6°となる。この側面の傾斜の効果により、素子周辺部における光の取出し効率が高まる。
実施例4において、ブラスト加工をローラブレーキングの後に行う他は、実施例4と同様にして窒化物半導体発光素子を作製する。
実施例4においてレーザスクライブを行い、さらにローラブレーキングを行った後、粘着シート40をエキスパンドして素子同士の間隔を広げる。そして、サファイア基板2の裏面からブラスト加工を行う。ブラスト用の砥粒には直径40μmのAlを用いる。ブラスト加工の砥粒が実施例4に比べて大きいため、より短時間でブラスト加工を終えることができる。このようにして得られた窒化物半導体発光素子は、サファイア基板2の側面の裏面側2bの変質層が実施例4よりも良好に除去されている。また、実施例4と同様に、サファイア基板2の側面の裏面側2bが斜めに傾斜しており、素子周辺部における光の取出し効率が向上する。尚、サファイア基板2の側面の裏面側領域2bにおける表面粗さは約1.1μmであり、サファイア基板2の裏面の表面粗さ(約0.5μm)の2倍であった。

Claims (5)

  1. 長方形の基板と、
    前記基板上に形成されたn側窒化物半導体層、活性層及びp側窒化物半導体層と、
    前記p側窒化物半導体層のほぼ全面に形成された透光性電極と、
    前記p側窒化物半導体層上に形成された、外部回路とワイヤボンディングにより接続するためのp側パッド電極と、
    前記p側窒化物半導体層と前記活性層の一部を除去して露出した前記n側窒化物半導体層上に形成された、外部回路とワイヤボンディングにより接続するためのn側パッド電極と、
    を備え、
    前記基板の短手方向において、前記p側パッド電極が接続されているp側窒化物半導体層の幅をX、前記p側パッド電極の最大幅をRp、前記n側パッド電極の最大幅をRとして、X<2RかつX<2Rの関係を充足する窒化物半導体発光素子であって、
    基板上面から見て、前記n側パッド電極と前記p側パッド電極の中心同士を結ぶ中心線と、その中心線に直交する前記n側パッド電極の接線であって前記p側パッド電極に近い方の接線とを仮想して、
    前記p側窒化物半導体層及び前記活性層は、前記接線よりも前記p側パッド電極から遠く、前記基板の短手方向の略中央に配置された前記n側パッド電極の両脇の前記n側パッド電極と前記基板の外周に挟まれた領域に、先細形状の終端部であって三角形で近似した場合に終端を挟む両辺のつくる角度が90度未満である終端部を有し、
    前記基板主面に垂直な面内において前記p側窒化物半導体層の上に形成された前記透光性電極の端面が該透光性電極の内側において前記基板主面との間で成すテーパ角は、前記先細形状の終端部における前記透光性電極の端面では鋭角である一方、前記p側窒化物半導体層の上面における発光強度分布をみたときに、その部分における発光強度が最も大きな領域にある前記透光性電極の端面では鈍角であることを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 前記先細形状の終端部におけるテーパ角が、70度以下であることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  3. 前記透光性電極と素子外周との間において、窒化物半導体から成る複数の凸部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 前記基板の側面は、半導体層側の領域が基板主面に直交しており、基板裏面側の領域が基板主面の直交面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の窒化物半導体発光素子。
  5. 前記半導体層側の領域の表面粗さが、前記基板裏面側の領域よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の窒化物半導体発光素子。
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