JP4282216B2 - 3次元位置姿勢センシング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像撮影装置を利用して対象物を撮影し、当該対象物の相対的な3次元位置姿勢を計測する3次元位置姿勢センシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定形状の指標たるマーカを撮影した画像を解析することで、該マーカに対する画像入力手段の位置や姿勢を求める技術が知られている。
【0003】
例えば、「VRインターフェースのための単眼による長方形マーカ位置・姿勢の高密度実時間推定方法」(3D Image Conference 96 予稿集 pp167-172高橋章、石井郁夫、牧野秀夫、中野真 1996)には、位置座標が予め判っている長方形マーカを撮影して、当該長方形マーカの四隅の撮影画像上の位置から当該長方形マーカと撮影カメラの相対的位置姿勢関係を求め、該撮影カメラの位置及び姿勢を計算する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、カメラとマーカとが遠く離れている場合には、当該マーカの四隅の画像上での離間距離が小さくなり、検出精度が悪くなるという問題があり、ゆえに検出可能な範囲が限られていた。
【0005】
これを回避するため、複数のマーカをカメラが撮影する可能性のある空間領域にある程度の密度で配置しておき、カメラの撮影範囲にあるマーカのうち、ある程度近い距離のマーカを使って、このカメラとマーカの相対的位置姿勢を求めるようにすることもできる。しかしながら、このように複数のマーカを用いた場合には、上述した従来技術のように単純な図形を用いた場合において、どのマーカに対しての相対的位置なのかを知ることが困難であった。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、対象物との位置姿勢関係が既知のマーカを撮影した画像を解析して、当該マーカと撮影手段との相対的位置姿勢関係を求め、これをもって当該対象物の位置及び姿勢を求める場合に、比較的広い領域で測定可能な3次元位置姿勢センシング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、撮影装置で撮影した画像より、対象物と撮影装置の相対的な3次元位置姿勢関係を計測する装置であって、上記対象物と3次元位置姿勢関係が既知のマーカとを上記撮影装置で撮影した画像を入力する画像入力手段と、上記画像入力手段より入力された画像において、上記マーカを当該マーカの幾何学的特徴を用いて同定する同定手段と、上記同定手段により同定された複数のマーカのうちの1つのマーカの画像を解析して、該マーカと上記撮影装置の相対的位置姿勢関係を求め、上記対象物と上記撮影装置との3次元位置姿勢関係を求める、単一マーカによる位置姿勢検出手段と、上記同定手段で同定された複数のマーカの画像上の位置に基づいて、該マーカと上記撮影装置の相対的な位置姿勢関係を求めて、上記対象物と上記撮影装置の3次元位置姿勢関係を求める、複数マーカによる位置姿勢検出手段と、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段と上記複数マーカによる位置姿勢検出手段を択一的に切換える切換手段と、を有し、上記切換手段は、画像上のマーカの視野角に基づいて、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段と上記複数のマーカによる位置姿勢検出手段を切換えることを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。
【0010】
の態様では、上記第1の態様において、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段は、上記1つのマーカの画像より複数の特徴部位を検出し、上記特徴部位の画像上での位置関係と上記特徴部位の実際のマーカ上での位置関係とを比較して、上記マーカと上記撮影装置の相対的位置姿勢関係を求めるものであることを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。
【0011】
の態様では、上記第の態様において、上記マーカの形状は4角形以上の多角形であり、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段は、この多角形の頂点を上記特徴部位として検出することを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。第の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、当該マーカの大きさを表わす情報を含むことを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。
【0012】
の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、当該マーカの場所の属性を表わす情報を含むことを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。第の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、自発光型材料で形成されていることを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。第の態様では、上記第の態様において、上記自発光型材料が用いられたマーカは、非常災害時の緊急灯と同期して点灯することを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。
【0013】
の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、入射光を反射して入射光路を逆進させる再帰性材料により形成されていることを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。第の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、蛍光材料で形成されていることを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。
【0014】
上記第10の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、人間の目には不可視であることを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。上記第11の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、投影機で投影されたものであることを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置が提供される。
【0015】
上記第1乃至第11の態様によれば以下の作用が奏される。
【0016】
即ち、本発明の第1の態様では、画像入力手段により上記対象物と3次元位置姿勢関係が既知のマーカとを撮影装置で撮影した画像が入力され、同定手段により上記画像入力手段より入力された画像において、上記マーカが当該マーカの幾何学的特徴を用いて同定され、単一マーカによる位置姿勢検出手段により上記同定手段により同定された複数のマーカのうちの1つのマーカの画像が解析されて、該マーカと上記撮影装置の相対的位置姿勢関係が求められ、上記対象物と上記撮影装置との3次元位置姿勢関係が求められ、複数マーカによる位置姿勢検出手段により、上記同定手段で同定された複数のマーカの画像上の位置に基づいて、該マーカと上記撮影装置の相対的な位置姿勢関係が求められて、上記対象物と上記撮影装置の3次元位置姿勢関係が求められ、切換手段により上記単一マーカによる位置姿勢検出手段と上記複数マーカによる位置姿勢検出手段とが択一的に切換えられる。ここで、上記切換手段により、画像上のマーカの視野角に基づいて、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段と上記複数のマーカによる位置姿勢検出手段が切換えられる。
【0019】
の態様では、上記第1の態様において、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段により、上記1つのマーカの画像より複数の特徴部位が検出され、上記特徴部位の画像上での位置関係と上記特徴部位の実際のマーカ上での位置関係とが比較されて、上記マーカと上記撮影装置の相対的位置姿勢関係を求められる。
【0020】
の態様では、上記第の態様において、上記マーカは4角形以上の多角形で構成されており、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段により、この多角形の頂点が上記特徴部位として検出される。
【0021】
そして、第の態様では、上記第1の態様において、上記マーカには、当該マーカの大きさを表わす情報を含められている。第の態様では、上記第1の態様において、上記マーカには、当該マーカの場所の属性を表わす情報を含められている。第の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、自発光型材料で形成されている。第の態様では、上記第の態様において、上記自発光型材料が用いられたマーカは、非常災害時の緊急灯と同期して点灯する。第の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、入射光を反射して入射光路を逆進させる再帰性材料により形成されている。第の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、蛍光材料で形成されている。
【0022】
上記第10の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、人間の目には不可視である。上記第11の態様では、上記第1の態様において、上記マーカは、投影機で投影されたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
先ず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0025】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る3次元位置姿勢センシング装置の構成を示す機能ブロック図である。以下、同図を参照して詳述する。
【0026】
この図1に示されるように、3次元位置姿勢を推定すべき対象物4或いはその付近には、幾何学的に固有の特徴を持った複数の固有マーカ5(以下、コードマーカと称する)が配置されている。
【0027】
そして、画像撮影部1は当該コードマーカ5を撮影し、その画像をコンピュータ2に転送する。上記画像撮影部1としては、一般的なTVカメラやディジタルビデオカメラ等を採用することができる。また、上記画像撮影部1から転送された画像を受けるコンピュータ2としては、通常のパーソナルコンピュータや特殊な画像処理演算装置等を採用することができる。
【0028】
上記画像撮影部1がTVカメラでありアナログ信号を出力する場合には、上記コンピュータ2内には、当該アナログ信号をディジタル化する装置やユニットが含まれる。また、上記画像撮影部1がディジタルカメラやディジタルビデオカメラ等である場合には、ディジタル信号をコンピュータ2に直接的に転送し、当該コンピュータ2にてディジタル信号を処理することになる。
【0029】
このように、コンピュータ2が、画像撮影部1で撮影されたコードマーカ5に係る画像を受け、ディジタル信号に変換し、該ディジタル信号を処理することで画像内のコードマーカ5を認識し、該コードマーカ5の画像内位置と予め登録されているコードマーカ5の3次元位置とを利用することで、対象物4の画像撮影部1に対する3次元位置姿勢を推定する。このコードマーカ5の3次元位置は、コンピュータ2内のメモリに予め格納されている。
【0030】
さらに、図2に示されるように、カメラパラメータ検出部3を構成に取込めば、画像撮影部1たるカメラのレンズ焦点距離や歪値などの情報を当該カメラパラメータ検出部3よりコンピュータ2に転送し、当該コンピュータ2において、これらの情報を加味した上で3次元位置姿勢の推定がされる。
【0031】
先ず、少なくとも3個以上のコードマーカ5が同定できた場合において、対象物4の位置姿勢を推定する方法に関して解説する。
【0032】
以下、画像と座標変換に関する基本的な扱いに関して説明する。
【0033】
基本的に対象物4と画像撮影部1は、それぞれ固有の座標系を有しており、画像撮影部1が撮影する画像は、カメラ画像面として定義される。
【0034】
図3は、上記カメラ画像面と画像撮影部1のカメラ座標系、及びオブジェクト座標系の関係を示した図である。
【0035】
対象物4が規定するオブジェクト座標系はその原点をOm 、その3次元座標を(xm ,ym ,zm )とする。一方、画像撮影部1が規定するカメラ座標系は、その原点をOc 、その3次元座標を(xc ,yc ,zc )とする。
【0036】
カメラ画像面は、その軸がu軸とv軸により構成され、u軸はカメラ座標系のxc軸と平行に、v軸はyc軸に平行に取られ、カメラ座標系を規定するzc軸が画像撮影部1の光学系の光軸と一致し、その光軸とカメラ画像面が交わる点(カメラ画像面の中心)が、(u0 ,v0 )で定義される。
【0037】
画像撮影部1に相対する対象物の3次元位置姿勢を推定する問題は、カメラ座標系に対するオブジェクト座標系の位置姿勢を推定する問題、換言すれば、オブジェクト座標系からカメラ座標系への座標変換パラメータ、又はカメラ座標系からオブジェクト座標系への座標変換パラメータを算出する問題に帰着される。
【0038】
これを数学的に記述すると、斉次変換行列 cHm 又は mHc を利用して、
【0039】
【数1】
Figure 0004282216
【0040】
と定義することができる。ここに、R=(rij),R′=(r′ij)は3×3の回転行列を示し、t=(tx ,ty ,tz ),t′=(t′x ,t′y ,t′z )は3次元並進べクトルを示している。
【0041】
以下に詳述するマーカ群{Mi ;i=1,2,…,m}は、予めオブジェクト座標系での3次元位置が計測されており、それらを(xim,yim,zim)で表現する。また、その画像内位置を(ui ,vi )で記述する。
【0042】
すると、画像撮影部1をピンホールカメラモデルで近似したとき、それらの座標間には、以下の関係が成立する。
【0043】
【数2】
Figure 0004282216
【0044】
ここに、(u0 ,v0 )は画像内の中心、(αu ,αv )はu方向とv方向の拡大率を表し、画像撮影部1に関するカメラ内部パラメータであり、カメラキャリブレーションにより推定できる値である。
【0045】
以下、図7のフローチャートを参照して、コンピュータ2が画像を入力した後に、対象物4の3次元位置姿勢を推定する動作の流れを説明する。
【0046】
先ず、画像を受け取ったコンピュータ2は、その画像の中からコードマーカ5に対応する領域と推定される候補領域を抽出する(ステップS1)。
【0047】
続いて、このステップS1にて抽出された候補領域内を詳細に解析し、その中からコードマーカ5のコードに対応する幾何学的特徴を抽出し、そのコードが認識された場合には、その領域をマーカ領域として、その画像内位置とコードとを登録する(ステップS2)。そして、この登録された画像から抽出されたコードマーカ5の画像内2次元位置と対象物に相対する3次元位置とを利用することで画像撮影部1に対応する対象物の位置を算出する(ステップS3)。
【0048】
以下、図7の上記ステップS1乃至S3について更に詳述する。
【0049】
(ステップS1)
第1の実施の形態では、画像撮影部1がカラー画像を生成するものとして、コードマーカ5としては、図4乃至図6に示したものを想定する。
【0050】
コードマーカ5の外枠は単色から成立しているので、その単色に敏感な色フィルタをアルゴリズム内に導入する。
【0051】
具体的には、画像面(u,v)で定義される画像点に関して、カラー画像を構成するフィルタの計測値R(赤),G(緑),B(青)から、
i=(R+G+B)/3
r=R/(R+G+B)
g=G/(R+G+B)
に対応する3個のベクトルを算出する。
【0052】
そして、コードマーカ5が取り得る画像内での色パターンの許容値が、
imin <i<imax
rmin <r<rmax
gmin <g<gmax
を満たす画像領域を抽出する。ここで、imin ,imax ,rmin ,rmax ,gmin ,gmax 等の値は、予め設定しておく。
【0053】
次いで、画像領域内の穴埋めを行うことにより、コードマーカ5に対応する領域を決定する。
【0054】
(ステップS2)
次に抽出された領域がマーカの像であるかを判定する。
【0055】
例えば、パターンマッチングを用い、予め登録しておいたマーカ像と比較を行うことでマーカの判定ができる。
【0056】
(ステップS3)
上記ステップ2で同定されたコードマーカ5の画像内位置(ui ,vi )(i=1,2,3,…)とオブジェクト座標系における3次元マーカ位置(xim,yim,zim)が与えられたとき、いかにして先に示した式(3)で定義される斉次変換行列 cHm を算出するが、本ステップ4の課題である。
【0057】
これは基本的に文献(M.A.Fischler and R.C.Bolles, “Random sample consensus : A paradigm for model fitting with applications to image analysis and automated cartography,”Communications of the ACM, Vol.24, No.6, June 1981, pp.381-395)で示される方法を以下の如く変更しながら行う。
【0058】
この文献で紹介されている方法では、同定されたマーカ群の中から一直線上にない任意の3個のマーカを選択し、その3個のコードマーカを利用してカメラ座標系とオブジェクト座標系間の座標変換パラメータ解の候補を算出する。
【0059】
しかしながら、その座標変換パラメータとしては、最大4種類の解が存在することが判っているので、その4種類の各解に対して、選択されなかったマーカ群を利用して解の検証を行うことにより、解の絞り込みを行うと共に、その解を初期値として、全てのコードマーカを利用して解の更新を行うものである。
【0060】
以下、その方法に関して簡単に説明する。
【0061】
同定されたマーカ群の中から、ある選択基準に従って画像内で一直線上にない3個のコードマーカを選択する。この選択基準としては、カメラ画像面で3個のコードマーカを頂点とする3角形の面積が最大となる3個のコードマーカを選択する方法やカメラ画像面で3個のコードマーカを頂点とする3角形の面積が最小となる3個のマーカを選択する方法等が考えられる。
【0062】
このようにして得られたコードマーカをMi (i=1,2,3)とする。
【0063】
次に、これら3個のコードマーカMi (そのモデル座標系における3次元位置をPi(xim,yim,zim)、画像内位置をQi (ui ,vi )とする)に関して、図8に示されるような3個の3角形ΔOc Mi Mj (i,j=1,2,3;iとjは等しくない)を考える。
【0064】
これらの3個の3角形に関して、カメラ画像径の原点Oc から各マーカMi までの距離をdi とし、マーカMi ,Mj とカメラ座標系原点Oc がなす角度θijとする。また、マーカMi ,Mj 間の距離をRijとする。
【0065】
このとき、距離R12,R23,R31と角度θ12,θ23,θ31は既知の値となるが、d1 ,d2 ,d3 は未知の値となる。逆に言えば、距離d1 ,d2 ,d3 を算出することができれば、オブジェクト座標系からカメラ座標系への座標変換パラメータを算出することができる。
【0066】
以下、この点に関して解説する。
【0067】
(1)距離R12,R23,R31の算出方法
R12は点P1 と点P2 間のユークリッド距離として算出される。同様に、R23,R31はそれぞれ、点P2 とP3 、点P3 とP1 間のユークリッド距離として算出される。
【0068】
(2)角度θ12,θ23,θ31の算出方法
マーカM1 ,M2 とカメラ座標系の原点Ocとがなす角度θijは以下のように算出することができる。
【0069】
先ず、
【0070】
【数3】
Figure 0004282216
【0071】
を(ui ,vi )の正規化された座標値とすると、
【0072】
【数4】
Figure 0004282216
【0073】
が成立する。この正規化された画像点
【0074】
【数5】
Figure 0004282216
【0075】
は、カメラ座標系でzc =1に対応する(xc ,yc )に対応することから、
【0076】
【数6】
Figure 0004282216
【0077】
が成立する。
【0078】
このようにして、3個の角度をその余弦より算出することができる。
【0079】
(3)距離di (i=1,2,3)の算出方法
3角形のOc M1 M2 ,Oc M2 M3 ,Oc M3 M1 に対して第2余弦定理を適用すれば、
R12=d12+d22−2d1 d2 cosθ12
R23=d22+d32−2d2 d3 cosθ23
R31=d32+d12−2d3 d1 cosθ31
が導かれる。
【0080】
これら3式において、未知数はd1 ,d2 ,d3 の3個であり、制約式も3個であるので、理論的には上式を満たす解{(d1(k),d2(k),d3(k))}:k=1,2,3,4}が存在する。
【0081】
その解法に関しては、文献(M.A.Fischler and R.C.Bolles, “Random sample consensus : A paradigm for model fitting with applications to image analysis and automated cartography,”Communications of the ACM, Vol.24, No.6, June 1981, pp.381-395)で詳しく述べられているように、この方程式には最大4個の解が存在することが分かっており、その解が4次方程式の解として数値解析的に解くことが可能である。
【0082】
(4)解(d1 ,d2 ,d3 )の検証と最適解の選択
基本的には、最大4個の解の中で1個だけが正しい解を与えるものである。
【0083】
上記の解の中でどの解が正しいかを検証するのが、本段階である。
【0084】
各解(d1 ,d2 ,d3 )について、カメラ座標系Cでのマーカ位置(xic,yic,zic)を算出する方法について解説する。
【0085】
カメラ座標系原点Cからマーカまでの距離がdi であり、その画像内位置(ui ,vi )であり、
【0086】
【数7】
Figure 0004282216
【0087】
と書くことができる。
【0088】
いま、オブジェクト座標系でのマーカ位置を(xim,yim,zim)とすれば、オブジェクト座標系Om からカメラ座標系Oc への変換は、
【0089】
【数8】
Figure 0004282216
【0090】
と書かれる。
【0091】
ここにRは回転行列を表し、tは並進ベクトルを表す。
【0092】
いま、両座標系でのマーカ群の重心ベクトルを[xmeanc,ymeanc,zmeancT ,[xmeanm,ymeanm,zmeanmTとすると、
【0093】
【数9】
Figure 0004282216
【0094】
が成立し、並進ベクトルと回転行列を別々の式で算出することができる。
【0095】
i=1,2,3に対して、上記方程式を解く方法としては、quaternion法(四元数法)がある。この方法の詳細は文献(B.K.P.Horn, “Closed-form solution of absolute orientation using unitquaternions,”Journal of Optical Society of America A, Vol.4, No.4, 1987, pp.629-642.)に述べられているので、その詳細はここでは省略する。
【0096】
このようにR,tが算出されると、斉次変換行列 cHm は式(1,2)により計算することができる。以上のことを4個の解に対して繰り返し、 cHm(1), cHm(2), cHm(3), cHm(4)の4個の解を算出することができる。
【0097】
さて、同定されたコードマーカのうち最初の選択されなかったコードマーカをM4 ,M5 ,…,Mm とする。
【0098】
各斉次変換行列 cHm(k)(k=1,2,3,4)に対して、解として最もふさわしい解を、これらM4 ,M5 ,…,Mm を利用して決定する方法を説明する。
【0099】
▲1▼各解 cHm(k)に対する評価関数dist(k)を最小にするkを、以下のステップで算出する。
【0100】
▲2▼各解 cHm(k)(k=1,2,3,4)に関して以下の方法により、dist(k)を算出する。
【0101】
a)dist(k):=0と評価関数を初期化する。
【0102】
b)同定されたが最初の3個に選択されなかったマーカMj (j=4,5,…,m)について、そのオブジェクト座標系における3次元位置(xjm,yjm,zjm)を cHm(k)を利用してカメラ画像面に変換する。その投影画像点を(uj′,vj′)とする。これは、
【0103】
【数10】
Figure 0004282216
【0104】
により算出することができる。
【0105】
続いて、マーカMj の実際に画像内で測定された2次元位置(uj ,vj )と投影画像点(uj′,vj′)との2乗誤差ej を算出する。
【0106】
ej は以下のように算出できる。
【0107】
【数11】
Figure 0004282216
【0108】
▲3▼dist(k)が最小となる斉次変換行列の解 cHm(k)を選択する。
【0109】
要約すると、上記のステップで求められる最適解 cHm(k)は、コードマーカM1 ,M2 ,M3 から生成される解のうち、他のマーカM4 ,M5 ,…,Mm が最も支持する解を選択するものである。
【0110】
(5)解の更新
上記(4)で選択された解 cHm(k)は、コードマーカM1 ,M2 ,M3 から推定されたものであり、他のマーカM4 ,M5 ,…,Mm に対する測定値を利用したものではない。本ステップでは、上記(4)で算出された解 cHm(k)を初期推定値 cHm(0)として、全てのコードマーカMi (i=1,2,…,m)によりこの解の更新を行う。すなわち、 cHm を角度成分(roll(φz )−pitch(φy )−yaw(φx )角)と並進成分(tx ,ty ,tz )に展開して、6次元未知変数p=(φx ,φy ,φz ;tx ,ty ,tz )とし、その初期推定値をp(0)=(φx(0),φy(0),φz(0);tx(0),ty(0),tz(0))と定義する。
【0111】
具体的には、
【0112】
【数12】
Figure 0004282216
【0113】
により定義される。
【0114】
これをオブジェクト座標系でのマーカ3次元位置(xim,yim,zim)と、そのカメラ画像面での位置(ui ,vi )の関係を利用しながら、6次元位置姿勢パラメータp=(φx ,φy ,φz ;tx ,ty ,tz )を更新することを考える。
【0115】
オブジェクト座標系でのマーカ3次元位置(xim,yim,zim)と、そのカメラ画像面での位置(ui ,vi )の関係は、
【0116】
【数13】
Figure 0004282216
【0117】
により与えられる。この式を整理すると、各マーカMi (i=1,2,…,m)に関して、
【0118】
【数14】
Figure 0004282216
【0119】
なる2次制約式によって表現され、6次元パラメータの初期推定値p(0)=(φx(0),φy(0),φz(0);tx(0),ty(0),tz(0))を用いて、6次元パラメータp=(φx ,φy ,φz ;tx ,ty ,tz )を推定する問題となる。
【0120】
この問題はよく知られた非線形方程式問題であり、多くの著書がその解法を紹介しているので、ここではその詳細を述べない。
【0121】
このようにして6次元パラメータは、全てのマーカの測定値を利用して更新され、オブジェクト座標系からカメラ座標系への座標変換パラメータが算出される。すなわち、対象物4と画像撮影部1の間の位置関係を算出することができる。
【0122】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、マーカ群の一部が遮蔽されて検出できなかった場合でも、検出されたマーカだけから対象物4と画像撮影部1の間の3次元位置関係を算出することができる。
【0123】
また、マーカの検出に際しては、マーカ固有のコードを利用することにより、マーカ同定の信頼性が従来例に比べて極度に向上させることができるので、より安定な位置姿勢計測を実現することができる。
【0124】
前述のように、マーカの検出に際しては、最低3個を検出する必要があるが、4個以上検出できれば、更に信頼性が高くなる。
【0125】
ここで、先にも述べたように、図4乃至図6は、幾何学的特徴を持ったコードマーカ5の一例を表したものである。
【0126】
各コードマーカ5は幾何学的特徴を有しており、それがコードマーカ5にラベルを付加するに足るコードを生成できる点は重要である。
【0127】
図4は1つのマーカ画像を解析して4点の特徴点を認識する場合に好適なコードマーカの形状を示しており、図4(a),(b)は正方形、図4(c)は台形、図4(d)はコの字形、図4(e),(f)は円形、図4(g)は星型のコードマーカの構成例を示している。
【0128】
すなわち、1つのマーカを解析することで、前出のコードマーカ4つの代替となる4つの位置の既知な特徴点の情報を得ることができるわけである。
【0129】
図4(a)のコードマーカでは、マーカの検出は外枠内外の色を変え、その違いを検出することで行い、外枠を微分、細線化などすることでその4隅を位置の既知な特徴点として認識する。
【0130】
さらに、向きは下側の横線(外枠内側)を検出することで認識し、情報は外枠内部の8点(中央の1点は位置認識用)を検出することで取得する。チェックデジットについては、外枠内側左右の2点(2点→2bit)を用いる。
【0131】
図4(h)はコードマーカ(図4(a))の特徴点が検出された様子を示す。外枠の左下端のオブジェクト座標における座標値を(u1,v1)、更に右下端、右上端、左上端の順にそれぞれ(u2,v2)、(u3,v3)、(u4,v4)とする。これら4つの座標値を前出の説明におけるM1からM4に当てはめ、対象物の位置姿勢の認識が可能になる。
【0132】
図4(b)のコードマーカでは、特徴点検出を外枠内側四隅にある4点の検出により実現される以外は図4(a)と同様である。この他、図4(c),(d)のコードマーカについても、基本的には図4(a),(b)と同様である。
【0133】
図4(e)のコードマーカでは、マーク検出は外枠内外の色を変え、その違いを検出することで行い、4点検出については、外枠の内側四隅にある4点の検出により実現する。さらに、向きは下側の横線(外枠内側)を検出することで認識し、情報は外枠内部の8点(中央の1点は位置認識用)を検出することで取得する。また、チェックデジットについては、外枠内側左右の2点(2点→2bit)を用いる。図4(f)のコードマーカでは、4点検出を外枠外側四隅にある4点の検出により実現する以外は図4(e)と同様である。この他、図4(g)のコードマーカについても、図4(a)乃至(f)と同様である。
【0134】
図5は8bitの情報を格納する外枠内部のコードの形状のバリエーションを示したものである。すなわち、図5(a)は円形のコード、図5(b)は三角形のコード、図5(c),(d)は四角形のコード、図5(e)は文字コード、図5(f)は線形コード、図5(g)は渦巻き状のコード、により8bitの情報が格納される。但し、これらの形状に限定されないことは勿論である。
【0135】
図6は斜め方向から撮影された場合にも、認識率が高い例としてシンメトリー/立体マーク(半球、ピラミット形状)の例を示している。図6(a)は斜視図であり、図6(b)は上面図、図6(c)は側面図である。
【0136】
以上によりマーカが複数あり、その中の単一のマーカを解析することにより位置姿勢が検出できる。
【0137】
マーカの種類を、複数用意しておくことにより、例えばマーカの大きさなどのマーカの種類、建物の部屋番号や部屋、廊下、階段などの場所の属性を表わす情報、として用いることができる。また、マーカをLEDやLCDなど自発光型材料で構成することにより、その自発光型材料を制御することや、投影機によりマーカを必要に応じて投影することによりすれば、静的ではなく場合に応じて変更ができる動的なマーカを構築することができる。更に、これら自発光型材料が非常災害時の緊急灯と同期し、災害発生時に点灯するようにしておけば、災害時の自動誘導灯として用いることが可能になる。
【0138】
道路などでコーナーキューブとして使われているような再帰性材料で構築すれば、撮影装置に取り付けた僅かな光源を利用して動作ができる。
【0139】
蛍光材料によりマーカを構成すれば、照明などが無い状態でも動作することができる。更に、投影装置には感度のある赤外や紫外の波長でマーカを構築すれば、人間の目には不可視な状態で景観を損なわずに動作が可能になる。
【0140】
次に第2の実施の形態について説明する。
【0141】
前述した第1の実施の形態に係る3次元位置姿勢センシング装置では、複数のマーカの内の1つのマーカを解析したが、第2の実施の形態では、複数または単数のマーカによる位置姿勢センシングを切り換える手段を備える。
【0142】
図9は第2の実施の形態を説明する図で、解析するマーカ数の切り替え手段21を有している。切り替え手段21が1つのマーカによる位置姿勢センシング指示する場合には、例えば複数見つかっているマーカ5の内の、画面の中で最も左上に位置するマーカ5を解析し、その外枠から検出された特徴点の座標を位置姿勢推定手段22に渡す。また、複数のマーカによる位置姿勢センシングを指示する場合には、同定されたマーカ5の座標を位置姿勢推定手段22に渡す。位置姿勢推定手段22の動作については、第1の実施の形態の中で詳述しているので、ここでは省略する。
【0143】
次に第3の実施の形態について説明する。
【0144】
第3の実施の形態においては、第2の実施の形態における解析するマーカ数の切り替え手段21が、マーカの画面内における視野角により動作をする。ここで、画面の水平画角に占めるマーカの角度を視野角と呼ぶ。
【0145】
図10にマーカが画像入力された画面を示す。
【0146】
水平方向の画面画角が40度、その中に占めるマーカ30から33のそれぞれの水平方向の視野角が15度、3度、5度、5度の場合を示している。マーカの中で最大の視野角を持つマーカ30の視野角により単一のマーカでの位置姿勢センシングか、画面内の4つのマーカによるセンシングかを切り替える。いま、10度をセンシング切り替えの閾値とする。図10の場合は最大の視野角のマーカ30が10度を超えているため単一のマーカによるセンシングを行う。全てのマーカが10度以下の視野角の場合には複数マーカによるセンシングを行う。また、全てのマーカが10度以下で、しかもマーカの個数が3個以下の場合にはセンシングエラーとする。ここでは視野角が水平方向の場合を示したが、垂直方向、またその両方を掛け合わせた画像内に占める面積で判定を行うことも可能である。
【0147】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0148】
これは、画像撮影部1以外と対象物4間の3次元位置姿勢を推定する方法に関するものである。今まで説明してきた実施例では、対象物4と画像撮影部1間の位置関係を計測する例を説明したきた。
より実際的な例の場合には図1に示される画像撮影部1とコンピュータ2は、対象物4の位置姿勢を推定する位置センサとして利用される場合がある。この際には、該位置センサを含むシステム内に別の装置があり、その別の装置が規定する座標系をシステムが基準とするシステム座標系と考えることが多い。
【0149】
この場合、コンピュータ2は画像撮影部1が規定するカメラ座標系から別の装置が規定する基準座標系への座標変換パラメータをあらかじめ格納しており、その座標変換パラメータを利用して、コンピュータ2は、オブジェクト座標系から該基準座標系への座標変換パラメータを算出する。そして、基準座標系のおける対象物4の3次元位置姿勢を推定する。
【0150】
第4の実施の形態によれば、本発明の手段を別の装置のための位置姿勢センサとして利用することも可能である。
【0151】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。
【0152】
最後に、請求項記載の画像入力手段は画像撮影部1に包含される概念であり、同定手段、単一マーカによる位置姿勢検出手段、複数マーカによる位置姿勢検出手段、切換手段は、コンピュータ2に包含される概念である。
【0153】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、対象物との位置姿勢関係が既知のマーカを撮影した画像を解析して、当該マーカと撮影手段との相対的位置姿勢関係を求め、これをもって当該対象物の位置及び姿勢を求める場合に、比較的広い領域で測定可能な3次元位置姿勢センシング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る3次元位置姿勢センシング装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係る3次元位置姿勢センシング装置の改良例の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】カメラ画像面と画像撮影部のカメラ座標系、及びオブジェクト座標系の関係を示した図である。
【図4】幾何学的特徴を持ったコードマーカの一例を表したものである。
【図5】幾何学的特徴を持ったコードマーカの一例を表したものである。
【図6】幾何学的特徴を持ったコードマーカの一例を表したものである。
【図7】第1の実施の形態において、対象物の3次元位置姿勢を推定する動作の流れを説明するフローチャートである。
【図8】3個のコードマーカMiに関して3個の3角形ΔOc Mi Mj (i,j=1,2,3;iとjは不等)を示した図である。
【図9】第2の実施の形態に係る3次元位置姿勢センシング装置の構成図である。
【図10】マーカが画像入力された画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像撮影部
2 コンピュータ
3 カメラパラメータ検出部
4 対象物
5 コードマーカ

Claims (11)

  1. 撮影装置で撮影した画像より、対象物と撮影装置の相対的な3次元位置姿勢関係を計測する装置であって、
    上記対象物と3次元位置姿勢関係が既知のマーカとを上記撮影装置で撮影した画像を入力する画像入力手段と、
    上記画像入力手段より入力された画像において、上記マーカを当該マーカの幾何学的特徴を用いて同定する同定手段と、
    上記同定手段により同定された複数のマーカのうちの1つのマーカの画像を解析して、該マーカと上記撮影装置の相対的位置姿勢関係を求め、上記対象物と上記撮影装置との3次元位置姿勢関係を求める、単一マーカによる位置姿勢検出手段と、
    上記同定手段で同定された複数のマーカの画像上の位置に基づいて、該マーカと上記撮影装置の相対的な位置姿勢関係を求めて、上記対象物と上記撮影装置の3次元位置姿勢関係を求める、複数マーカによる位置姿勢検出手段と、
    上記単一マーカによる位置姿勢検出手段と上記複数マーカによる位置姿勢検出手段を択一的に切換える切換手段と、
    を有し、
    上記切換手段は、画像上のマーカの視野角に基づいて、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段と上記複数のマーカによる位置姿勢検出手段を切換えることを特徴とする3次元位置姿勢センシング装置。
  2. 上記単一マーカによる位置姿勢検出手段は、上記1つのマーカの画像より複数の特徴部位を検出し、上記特徴部位の画像上での位置関係と上記特徴部位の実際のマーカ上での位置関係とを比較して、上記マーカと上記撮影装置の相対的位置姿勢関係を求めるものであることを特徴とする請求項1に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  3. 上記マーカの形状は4角形以上の多角形であり、上記単一マーカによる位置姿勢検出手段は、この多角形の頂点を上記特徴部位として検出することを特徴とする請求項に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  4. 上記マーカは、当該マーカの大きさを表わす情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  5. 上記マーカは、当該マーカの場所の属性を表わす情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  6. 上記マーカは、自発光型材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  7. 上記自発光型材料が用いられたマーカは、非常災害時の緊急灯と同期して点灯することを特徴とする請求項に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  8. 上記マーカは、入射光を反射して入射光路を逆進させる再帰性材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  9. 上記マーカは、蛍光材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  10. 上記マーカは、人間の目には不可視であることを特徴とする請求項1に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
  11. 上記マーカは、投影機で投影されたものであることを特徴とする請求項1に記載の3次元位置姿勢センシング装置。
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