JP4278888B2 - 容器のキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、打栓式キャップ、とくに使用開始時に簡単に開蓋し、そのまま廃棄できる打栓式キャップに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
打栓式キャップは、簡単に開蓋することはできないので、洗剤等の詰め替え容器、小容量の使い切り容器などリキャップ機能の不要な容器にも、殆どの場合ねじ式キャップが使用されていた。
【0003】
しかしながら、ねじ式キャップの場合には、使用開始時の開蓋にあたって、気密性を保つため堅く密封されているときには回動に力が必要であり、何回か廻さなければならずキャップの回動も面倒であった。
【0004】
また、外周壁の引き裂き可能な打栓式キャップも使用されているが、外周壁に設けた弱化ライン(切裂き溝)に沿って摘み部を外周壁上端に突出させたり、または下端に付けたりして、摘み部を引っ張り、外周壁を引き裂き、キャップを取り外すようにしているが、摘み部を大きくすることができないため使い勝手がよくないという問題があった。
【0005】
さらにまた、摘み部を大きくして引っ張りやすくすると、キャップを被う密封包装をしないで店頭に並べた場合、故意に弱化ラインを引き裂かれる不正行為が行われる可能性もあった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を考慮して、使い切り容器のキャップとして、使用開始時に簡単に開蓋し、そのまま廃棄できる打栓式キャップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、容器のキャップとして、容器の口部に打栓により嵌着されるキャップであって、キャップは、頂壁と内周壁、環状の上壁と外周壁とを具備しており、外周壁に上壁から下端まで延びる切裂き溝と、該切裂き溝と間隔を置いて中間部まで延びる切裂き溝を刻設し、二つの切裂き溝の間の上壁に、内周壁に沿って切断溝を刻設し、切断溝の外側の上壁周縁から連結片を延設し、該連結片に内周壁外周をめぐるよう配設された指掛けリングを連設したことを特徴とする構成を採用する。
【0008】
指掛けリングの係止手段として、上記構成に頂壁の外周縁上端に膨出環を設け、指掛けリングを直接係止するようにしたこと、または、指掛けリング内周面に複数の係止片を設け、該係止片を膨出環に係止させるようにしたことを特徴とする構成を付加する。
【0009】
別実施形態として、指掛けリングに切断可能な連結片を介して接着部材を架設して、該接着部材を頂壁上面に溶着したことを特徴とする構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明第1実施形態のキャップについて、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器、Bは打栓式のキャップであり、容器Aは、内容物を一回で注出することができる小容量の飲料、食品等の使い切り容器、或いは化粧料、洗剤などの詰め替え容器として使用される。
容器Aの口部1外周下方には、係合突条2が設けられている。
【0011】
キャップBは、頂壁3と内周壁4、環状の上壁5と外周壁6とを具えている。
頂壁3の外周縁上端には、膨出環7が突設されており、内周壁4の下端から内周に沿って、口部1内周に嵌合する密封リング8が垂設されている。
【0012】
外周壁6の外周には、図2に示すように、上壁5上端から下端まで延びる薄肉を残したV字状の切裂き溝9が刻設されており、該切裂き溝9から一定の間隔を置いて、上壁5上端から外周壁6の中間部まで延びるV字状の切裂き溝10が刻設されている。
図2,3に示すように、切裂き溝9,10の間の上壁5には、内周壁4に沿って切断溝11が刻設されており、切断溝11の外側から上壁5の周縁より外方に延びる湾曲変形可能な連結片12が延設されている。
【0013】
連結片12の先端には、接続部を切欠部13とした指掛けリング14が連設されており、指掛けリング14の内径は、内周壁4の外径よりやや大きく、膨出環7の外径より小さくなっている。
【0014】
外周壁6の内周には、口部1の係合突条2の下側に係合する係合突条15が設けられており、切裂き溝9,10に対応する位置は切欠部16となっている。
【0015】
キャップBの成形にあたっては、図3に示すように、指掛けリング14は開いた状態で成形されるが、連結片12が上壁5周縁部を基線として上方に湾曲されることによって、指掛けリング14は、成形時の当初位置から矢印方向に廻動され、接続部側14aと自由端側14bの下面がそれぞれ上壁5に接するとともに、内周面が外周壁6に接合し、膨出環7に係止され、図1,2に示す使用時の係止状態に反転される。
【0016】
次に、キャップの使用態様と作用効果について説明する。
容器Aには、内容液が充填された後、打栓によってキャップが被嵌される。
使用にあたっては、まず、指掛けリング14の自由端側14bを持って上方に引き上げ、膨出環7より取り外す。
その際、指掛けリング14は、成形時の当初位置に復元するので、180゜反転する。
【0017】
次に、指掛けリング14内に手指を通し、図4に示すように、連結片12より下方に引っ張ると、外周壁6は切断溝11と切裂き溝9,10に沿って切断され、次いで、指掛けリング14を右方に廻すと、切裂き溝9によって外周壁6は下端まで切断され、さらに、指掛けリング14を右上方に引っ張ると、外周壁6がめくれて係合突条15が口部1の係合突条2から離れ、キャップBは、容器Aの口部1から簡単に取り外すことができる。
【0018】
次に、指掛けリングの変形実施例について説明する。
前記実施形態では、指掛けリング14が環状の上壁5の膨出環7に全周にわたって係合するようにしたが、図5に示すように、指掛けリング14Aの内周面に複数個の係止片17を設け、係止片17が膨出環7に係合するようにしてもよい。
その際、膨出環7の外周より指掛けリング14Aの内周の径をやや大きくする。
そのことによって、指掛けリング14Aの引き上げを容易にすることができる。
【0019】
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態は、指掛けリングに切断可能な連結片を介して接着部材を取り付け、該接着部材を頂壁上面に接着したものである。
以下、相違点を中心に説明し、同一の構成部分については符号に添字aを付して説明を省略する。
【0020】
図6に示すように、キャップBaは、前記第1実施形態と同様に、頂壁3aと内周壁4a、上壁5aと外周壁6aとを有しており、容器口部に打栓により被嵌されている。
【0021】
外周壁6aの外周には、前記第1実施形態と同様に、薄肉を残して下端までの切裂き溝9aと中間部までの切裂き溝10aが刻設されている。
両切裂き溝9a,10aの間の上壁5aには、内周壁4aに沿って切断溝11aが刻設されており、切断溝11aの外側に、上壁5aの周縁より外方に延びる連結片12aが延設されている。
連結片12aの先端には、接続部に切欠部13aを設けた指掛けリング20が連設されており、指掛けリング20の内径は、内周壁4aより大きくなっている。
【0022】
指掛けリング20は、前記第1実施形態と同様に、成形時には、図6に示すように開いた状態に成形されるが、連結片12aが上壁5aの周縁部を基線として湾曲されることによって、指掛けリング20の自由端側20aは、内周壁4a外周に沿って上壁5a上に接するよう反転可能となっている。
【0023】
指掛けリング20には、連結片21を介して接着部材22が架設されており、該接着部材22の表面には、突条23が突設されている。
接着部材22は、指掛けリング20の自由端側20aが反転されたときに、頂壁3a上面に接合され、超音波接着により突条23が頂壁3a上面に接着される。
【0024】
次に、本第2実施形態キャップの使用態様と作用効果について説明する。
キャップBaの開蓋にあたっては、指掛けリング20の自由端側20aを上方に引っ張りあげると、図7に示すように、連結片21が切断され、指掛けリング20は180゜廻動し、成形時の当初位置に復元する。
そこで、指掛けリング20に手指を入れ下方に引っ張り、次いで右方に引き廻していくと、第1実施形態と同様に、キャップBaを容器口部から簡単に取り外すことができる。
【0025】
また、指掛けリング20が引っ張り上げられ、連結片21が切断されたときには、指掛けリング20が復元し、成形時の状態に戻ろうとするので、商品の陳列中に故意または過失により指掛けリング20が引き上げられ、連結片21が切断されたときは、一個所であってもリングの復元によって外側から見てリングの変形が簡単に分かるので、不正行為の有無を識別することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
打栓式キャップの外周壁に、下端および中間部まで延びる二つの切裂き溝を設け、指掛けリングを切裂き溝の間に配設するようにしたから、指掛けリングを持って下方に、次いで一方に引き廻していくことによって切裂き溝を切り開き、キャップを簡単に取り外すことができるようになった。
そのため、使い切り容器のキャップに、開きやすい打栓式キャップが使用できるようになった。
【0027】
また、指掛けリングを切断能な連結片を介してキャップに取着した場合には、連結片が切断されたときに指掛けリングが復元変形するので、不正防止の有無を簡単に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態キャップの断面正面図である。
【図2】キャップの斜視図である。
【図3】成形時のキャップの説明図で、(a)は斜視図、(b)は要部断面正面図である。
【図4】キャップ開蓋の説明図である。
【図5】 指掛けリングの別実施例の説明図である。
【図6】 第2実施形態キャップの説明図で、(a)は成形時のキャップの斜視図、(b)は使用前キャップの斜視図である。
【図7】 キャップ開蓋の説明図である。
【符号の説明】
A 容器
B、Ba キャップ
1 口部
2 係合突条
3、3a 頂壁
4、4a 内周壁
5、5a 上壁
6、6a 外周壁
7 膨出環
8 密封リング
9、9a、10、10a 切裂き溝
11、11a 切断溝
12、12a 連結片
13、13a 切欠部
14、14A 指掛けリング
14a 接続部側
14b 自由端側
15 係合突条
16 切欠部
17 係止片
20 指掛けリング
20a 自由端側
21 連結片
22 接続部材
23 突条
Claims (4)
- 容器の口部に打栓により嵌着されるキャップであって、
キャップは、頂壁と内周壁、環状の上壁と外周壁とを具備しており、
外周壁に上壁から下端まで延びる切裂き溝と、該切裂き溝と間隔を置いて中間部まで延びる切裂き溝を刻設し、二つの切裂き溝の間の上壁に、内周壁に沿って切断溝を刻設し、切断溝の外側の上壁周縁から連結片を延設し、該連結片に内周壁外周をめぐるよう配設された指掛けリングを連設したことを特徴とする容器のキャップ。 - 頂壁の外周縁上端に膨出環を設け、指掛けリングを係止するようにしたことを特徴とする請求項1記載の容器のキャップ。
- 頂壁の外周縁上端に膨出環を設け、指掛けリング内周面に複数の係止片を設け、該係止片を膨出環に係止させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の容器のキャップ。
- 指掛けリングに切断可能な連結片を介して接着部材を架設して、該接着部材を頂壁上面に溶着したことを特徴とする請求項1記載の容器のキャップ。
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