JP4258884B2 - Antibacterial polyester spun yarn knitted fabric - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌性を有するポリエステル紡績糸織編物に関し、さらに詳しくは、病院関係などで行われている強い洗浄条件の洗濯にも耐えうる優れた抗菌性を有する抗菌性ポリエステル紡績糸織編物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、衣料用生地およびシーツ、カバーなどの生活資材用繊維製品には、機械的強度、耐洗濯性、形態安定性、耐熱性、耐薬品性などに優れていることから、ポリエステル繊維が中心的に使用されている。しかし、ポリエステル繊維は吸湿性が低いため、長時間にわたって着用していると、発汗によりムレやベタツキなどを生じ易く、さらに数日間継続的に着用を続けると、繊維に付着、吸収した汗中に生存する細菌の繁殖により、汗臭が発生し着用快適性が低下する問題があった。
【0003】
このムレ感、ベトツキ感の軽減対策として綿やウール等の天然繊維やレーヨン等のセルロース系再生繊維との混紡、交編織が行われており、汗に対する快適性は維持されている。しかし、これらの対策も、防臭効果としては少なく、従来から種々の抗菌性付与方法が検討されている。一方、近年、メチシリン耐性黄色ぶどう状球菌などによる院内感染が問題となっている。この感染経路の清浄化対策の一つとして、患者に直接接する繊維製品への抗菌性付与が要望されている。
【0004】
繊維へ抗菌性を付与する方法としては、銀、銅あるいは亜鉛などの無機系抗菌剤をポエステルの紡糸段階で練り込む方法と、第4級アンモニウム塩などの有機系抗菌剤をスプレーあるいはパデイング処理して付与する方法が採られてきた。前者の場合、洗濯耐久性という面では優れているが、布などの製品には加工できない。また、紡糸段階で口金面に抗菌剤が結晶として析出するため、糸切れ、融着などの生産性の問題があり、加えて抗菌剤が繊維の中に均一に分散するため、性能確保には抗菌剤を多量に練り込む必要があり、コスト高となる問題がある。一方、後者の場合は、布などの製品に抗菌加工出来るという利点があるものの、抗菌性の洗濯耐久性面では劣っており、何れの方法も満足する性能が得られていない状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来からのポリエステル紡績糸織編物の形態安定性、強度保持性などを具備しながら、優れた抗菌性を有するポリエステル紡績糸織編物、およびそれを用いてなるオフィスウエア、作業服、食品白衣、看護白衣、学生服、スポーツウエア、厨房衣、裏地、患者衣、介護衣、パジャマ、寝間着、エプロン、シャツ、肌着、サポーター、コルセット、カーテン、シーツ、カバーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の抗菌性ポリエステル紡績糸織編物の一態様は、織編物の1g当たりの繊維表面積が0.1m以上であるポリエステル繊維を40重量%以上含有するポリエステル紡績糸を用いてなり、該ポリエステル繊維が分子量200〜700、無機性/有機性値=0.3〜1.4かつ平均粒径2μm以下であるピリジン系抗菌剤を含み、該ピリジン系抗菌剤が、該ポリエステル繊維内部で、繊維表面近傍においてリング状に分布および/または枝状に繊維表面から内部に連続または非連続で分岐拡散している、JIS L 1042 F−2法に準拠し、弱アルカリ性洗剤2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3cc/l、過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度80±2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、その後、排水、脱水、水洗を行い、脱水後タンブルドライヤーで20分乾燥させる操作を50回行った後の、SEK(繊維製品新機能評価協議会)の定める制菌評価方法(統一試験法)によるMRSA菌の静菌活性値が2.2以上であることを特徴とする抗菌性ポリエステル紡績糸織編物である。
【0008】
本発明のさらに他の態様は、前記抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなるオフィスウエア、作業服、食品白衣、看護白衣、学生服、スポーツウエア、厨房衣、裏地、患者衣、介護衣、パジャマ、寝間着、エプロン、シャツ、肌着、サポーター、コルセット、カーテン、シーツ、カバーである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の織編物に用いられるポリエステル繊維は特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、またはエチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し成分とするもの(具体的には繰り返し単位の90モル%以上)、ブチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し成分とするもの(具体的には繰り返し単位の90モル%以上)などからなる繊維を用いることができる。なかでも、エチレンテレフタレート単位が90モル%以上繰り返し成分とするポリエステルからなる繊維が好ましく、エチレンテレフタレート単位が95モル%以上繰り返し成分とするポリエステルからなる繊維であることがより好ましい。エチレンテレフタレート単位が100モル%繰り返し成分とするポリエステル(すなわち、ポリエチレンテレフタレート)からなる繊維であることはさらに好ましい。これら、ポリエステル繊維の断面形態は丸形、異形を問わない。
【0010】
本発明の織編物に用いられる紡績糸は、かかるポリエステル繊維を40重量%以上含むものであればよく、木綿、羊毛、絹等の天然繊維、あるいはレーヨンなどの半合成繊維、その他の合成繊維が含まれていてもよい。
【0011】
本発明の紡績糸織編物は、ポリエステル紡績糸100%使いに限定されず、ポリエステル紡績糸を主体的に用いたものであって、紡績糸織編物1g当たりのポリエステル繊維総表面積が0.1m2以上であることを満足しておれば、他の素材との交織、交編であってもよい。また、紡績糸の構造形態は、均一紡績、他の短繊維との多層構造糸、長繊維との複合紡績糸などを用いることができる。
【0012】
本発明に用いられるポリエステル繊維は、分子量が200〜700、無機性/有機性値=0.3〜1.4かつ平均粒径が2μm以下であるピリジン系抗菌剤を含むものである。
【0013】
かかるピリジン系抗菌剤は、ポリエステル紡績糸に対し強固に付着または吸尽・拡散する。これは、特定な分子量、無機性/有機性値ならびに平均粒径の3つの要件を、繊維内部に吸尽・拡散する分散染料に近い条件に近づけることにより、分散染料と同じ挙動を示すものと考えられる。これら条件を満足しない場合、抗菌剤はポリエステル繊維に対して強固に付着または吸尽・拡散せず、十分な工業洗濯耐久性は得られない。
【0014】
分子量が200未満のときは、抗菌剤がポリエステル繊維に付着または吸尽・拡散するが洗濯耐久性は低い。一方、分子量が700を超えるときは、抗菌剤がポリエステル繊維に付着または吸尽しない。好ましくは、抗菌剤の分子量は300〜500である。
【0015】
次に、本発明でいう「無機性/有機性値」とは、藤田稔氏が考案した各種有機化合物の極性を有機概念的に取り扱った値であり〔改編 化学実験学−有機化学篇−河出書房(1971)参照〕、炭素(C)1個を有機性20とし、それに対し各種極性基の無機性、有機性の値を表1の如く定め、無機性値の和と有機性値の和を求め両者の比をとった値をいう。
【0016】
【表1】

Figure 0004258884
【0017】
かかる有機概念で、例えばポリエチレンテレフタレートの無機性/有機性値を算出すると0.7となる。本発明は、かかる有機概念で算出された値をもとにして合成繊維と抗菌剤との親和性に注目し、無機性/有機性値が所定の範囲内にある抗菌剤をポリエステル繊維に付着または吸尽・拡散させたものである。
【0018】
無機性/有機性値が0.3未満の場合は有機性が強くなりすぎて、逆に1.4を超える場合は無機性が強くなりすぎて、ポリエステル繊維に付着または吸尽・拡散しにくくなる。無機性/有機性値は0.35〜1.3であることが好ましく、0.4〜1.2であることがより好ましい。
【0019】
例えば、2,3,5,6−テトラクロロ−4−ヒドロキシピリジンの場合、ベンゼン核を1つ、−Cl基を4つ、−OH基を1つ、−NR2基を1つ含むため無機性値は265となる。また有機性値は、C(炭素)を5つ、−Cl基を4つ含むため180となり、無機性値/有機性値は1.47となる。また、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛はキレート錯体として存在し、電気陰性度の点から亜鉛と硫黄は共有結合をしていると考えるので、この化合物の無機性値は85、有機性値は190となり無機性値/有機性値は0.45と計算できる。一方、同じピリジン系抗菌剤である2−ピリジルチオール−1−オキシドナトリウムは、ナトリウムと硫黄は電気陰性度差が1.6以上あり、この結合はイオン結合となり、この場合、ナトリウムは軽金属塩として働くため無機性値は585、有機性値は190と算出でき、無機性値/有機性値は3.0となることから、ポリエステルとの親和性は悪くなる。
【0020】
また、本発明においては、かかる抗菌剤の中でも、平均粒径が2μm以下のものを用いる。平均粒径が2μmを超えると、ポリエステル繊維に付着または吸尽しにくくなる上に、加工液にした時に粒子の沈降が起こり、液の安定性に欠ける傾向を示すものである。好ましくは、抗菌剤の平均粒径は1μm以下である。
【0021】
かかる抗菌剤として、2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−メトキシピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジン、ジ(4−クロロフェニル)ピリジルメタノール、2,3,5−トリクロロ−4−(n−プロピルスルフォニル)ピリジン、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛、ジ(2−ピリジルチオール−1−オキシド)等のピリジン系化合物を用いることができる。その中でも特に、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛が、繊維との親和性がよく、繊維に対して強固に付着、吸尽するため洗濯耐久性が良く、MRSAをはじめ効果を示す対象菌種の広さの点で好ましい。
【0022】
また、本発明においてポリエステル繊維は着色されていることが好ましい。染色と同時に抗菌剤をポリエステル繊維に吸尽・拡散させることにより、洗濯耐久性に優れる織編物とすることができるからである。ここで着色されているとは、ポリエステル繊維が分散染料、酸性染料、カチオン染料、蛍光増白剤などの着色物を含むことをいう。
【0023】
本発明に用いられるポリエステル繊維は、織編物1g当たりの繊維表面積が0.1m2 以上または単繊維繊度が6デニール以下であるもの、好ましくは表面積が0.12m2 以上または単繊維繊度が5デニール以下のものである。繊維に抗菌剤が付着または吸尽する作用は繊維の表面積もしくは繊維の単繊維繊度に依存するので、表面積が0.1m2 以上の繊維または単繊維繊度が6デニール以下の繊維では、高度な工業洗濯耐久性を有する抗菌性繊維構造物を得ることができる。なお、複数種の合成繊維やさらに天然繊維を組み合わせた場合でも同等の効果が得られる。
【0024】
ところで抗菌性を考慮すると、抗菌剤が繊維表面に付着している状態は、細菌との接触頻度が高く最も優れている。しかしこの状態は抗菌剤が剥離しやすく、洗濯耐久性の観点からは好ましくない。一方、抗菌剤が繊維内部に均一に拡散すると、抗菌性は低下するが洗濯耐久性は向上する。以上のことから、抗菌剤が繊維内部で繊維表面近傍においてリング状に分布、もしくは枝状に繊維表面から内部に分岐拡散している状態が、抗菌性および洗濯耐久性の面で優れていると考えられる。
【0025】
抗菌剤がポリエステル繊維内部で繊維表面近傍においてリング状に分布している状態は、X線マイクロアナライザー(堀場製作所製EMAX−2000)を使用して繊維断面について分析を行い、抗菌剤に含有される特定の元素、例えば硫黄等に注目して、ポリエステル繊維内部における抗菌剤の分布状態を評価することにより、その元素が繊維内部で繊維表面近傍に存在しており、その分布状態が繊維断面から見ると所定の幅をもったリング形状になっていることから確認できる。
【0026】
また、抗菌剤がポリエステル繊維内部で枝状に繊維表面から内部に分岐拡散している状態は、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察で確認できる。
【0027】
本発明では、繊維構造物の加工条件を変更することにより、抗菌剤が繊維表面に付着した状態、繊維表面から内部に向けてリング状に分布した状態、または繊維内部に枝状に分岐拡散した状態にコントロールすることができる。
【0028】
本発明でいう織編物とは、織物、編物、および織物部分と編物部分が組み合わされて構成されるものが含まれる。織物の組織は、平、綾、朱子、およびその変化組織など従来からあるものを用いることができる。編物は、トリコット地、ラッセル地などの経編地、およびシングル丸編地、ダブル丸編地などの丸編地いずれであってもよく、特に限定されない。また、編物の組織は、経編地のハーフ組織、メッシュ組織、片面凹凸変化組織、サテン組織など、または、丸編地の天竺組織、インターロック組織および片面凹凸変化組織など、何ら限定されるものではない。
【0029】
そして、本発明の織編物は、SEK(繊維製品新機能評価協議会)の定める制菌評価方法(統一試験法)で、静菌活性値が2.2以上であるものである。静菌活性値が2.2未満のものは、所望の制菌効果が得られない。
【0030】
さらに、本発明の織編物は、洗濯50回後の静菌活性値が2.2以上であることが好ましい。ここで洗濯1回とは、JIS 1042 F−2法に準拠し、弱アルカリ性洗剤2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3cc/l、過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度80±2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、その後、排水、脱水、水洗を行い、脱水後タンブルドライヤーで20分乾燥させるものをいう。
【0031】
本発明は、織物の場合、その経糸および緯糸の織密度がそれぞれ50〜250本/インチであることが好ましく、75〜250本/インチであることがより好ましい。織物の経糸および緯糸の織密度が50本/インチに満たないと、縫い目ズレや着用時の目ズレが起きやすくなる傾向がある。他方、経糸および緯糸の織物密度が250本/インチを超えると、織物として厚くかつ粗硬となり、軽量感が損なわれる傾向があり好ましくない。
【0032】
また、経糸または緯糸に使用するポリエステル紡績糸に綿番手換算で10〜80番手のものを用いることが好ましい。80番手より大きい場合は、張りのない薄い織物となる傾向がある。また、10番手より大きくなると地厚な織物となる。
【0033】
さらに衣料用生地および生活資材用生地としての強度を保つという観点から、かかる織物において経方向および緯方向のうち少なくともいずれかにおいて、引き裂き強力が1000g以上であることが好ましい。
【0034】
本発明は、編物の場合、その密度がウェル方向は18〜82ウェル/インチ、コース方向は22〜130コース/インチであることが好ましい。編地の密度が18ウェル/インチ、22コース/インチに満たない場合は、生地の破裂強力が低く、目ヨレが発生するなど衣料用生地および生活資材用生地として好ましくない。また、82ウェル/インチ、130コース/インチを超えると、生地が厚く、軽量感が損なわれ、さらに製編性が低下するため好ましくない。
【0035】
一方、編物を構成する糸は、フロント糸、ミドル糸またはバック糸に、綿番手換算で10〜80番手のものを用いることが好ましい。80番手より大きい場合は、編製難度が高くなり、糸切れなどの欠点を発生しやすくなると共に生地強度が低下する傾向がある。一方、10番手に満たないと、編性時に針折れが起こりやすく、そのため生機に穴ができる等の欠点ができやすくなり生産性が低下するうえ、地厚で風合いの硬い編地となる。
【0036】
また、編物の破裂強力は、着用中に破れたりしないようにが3kg/cm2以上であることが好ましい。
【0037】
なお、本発明の紡績糸織編物には、金属酸化物やカーボン、セラミックなどを含む導電性繊維が、併用される場合には制電性が向上し、静電気力による細菌の付着した浮遊塵埃の吸着が軽減されるので、導電性繊維を用いてもよい。
【0038】
以下、本発明の抗菌性ポリエステル紡績糸織編物の製造方法について述べる。
【0039】
液流染色機等で前記抗菌剤を含む液中にポリエステル紡績糸織編物を浸し、常圧または加圧の下、90〜160℃で10〜120分間、より好ましくは120〜135℃で20〜60分間加熱処理することにより製造することができる。このとき、分散染料、必要に応じて分散性蛍光増白剤を液中に添加してもよい。90℃未満の加熱条件では抗菌剤はポリエステル繊維に付着または吸尽しない。また、160℃を超える条件の場合、エネルギー消費量に見合った効果が得られず、コストパフォーマンスが悪くなるため好ましくない。
【0040】
織編物の染色加工は、リラックス精練、中間セット、染色、仕上げセットという通常の工程で差し支えない。
【0041】
かかる方法において、液中処理した後、テンター等で160〜200℃で15秒〜5分間、より好ましくは170〜190℃で30秒〜2分間の乾熱処理を行うことが好ましい。かかる乾熱処理により、抗菌剤はポリエステル繊維表面から内部に拡散して繊維内部で繊維表面の近傍においてリング状に分布して存在するか、または枝状に繊維表面から内部に分岐拡散した状態で存在するようになり、抗菌性を損なうことなく洗濯耐久性を向上させることができる。160℃未満の加熱条件では乾熱処理の効果が出ない。また、200℃を超える条件の場合、ポリエステル繊維の黄変や脆化、さらに染料や抗菌剤の昇華もしくは熱分解ならびにエネルギー消費量の増加などが生じるため、好ましくない。この処理条件を変更することで抗菌剤を繊維表面付着、繊維内部でのリング状分布、繊維内部拡散の各状態にコントロールすることができる。
【0042】
他の製造方法は、パディング浴などで抗菌剤を含む液をポリエステル紡績糸織編物に含浸させた後、テンターなどで160〜200℃で30秒〜10分間、より好ましくは170〜190℃で2〜5分間、乾熱処理または湿熱処理による加熱を行うことにより製造できる。160℃未満の加熱条件では抗菌剤はポリエステル繊維に強固に付着および/または吸尽しない。また、200℃を超える条件では、ポリエステル繊維の黄変や脆化、さらに染料や抗菌剤の昇華もしくは熱分解、ならびにエネルギー消費量の増加などが起こるため好ましくない。
【0043】
また、機能性付与加工として、帯電防止、消臭、防汚、吸汗加工など織編物の風合いを保ち本発明の目的を損なわない範囲で加工をすることは差し支えない。吸湿性の機能付与を行うことは、着用時の快適性が向上するので好ましいものである。
【0044】
本発明に係る抗菌性ポリエステル紡績糸織編物は、洗濯耐久性に優れた抗菌性を有することから、オフィスウエア用、作業服用、食品白衣用、看護白衣用、学生服用、スポーツウエア用、厨房衣用、裏地用、患者衣用、介護衣用、パジャマ用、寝間着用、エプロン用、シャツ用、肌着用、サポーター用、コルセット用、カーテン用、シーツ用、カバー用に用いられるに用いられる布帛として最適なものである。
【0045】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例中の%および部とは、断らない限り重量基準である。また、実施例中での品質評価は次の方法に従った。
(1)抗菌評価
(1−1)洗濯方法
ドラム染色機を用い、花王(株)製洗剤“ザブ”2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3cc/l、過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度80±2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、その後排液、脱水後、オーバーフロー水洗を10分間実施した。その後脱水を行いこれを洗濯1回とした。最後にタンブラー・ドライヤーを用いて20分間で乾燥させた。
(1−2)抗菌試験方法
試験方法は統一試験法を採用し、試験菌体はMRSA臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌試料布に上記試験菌のブイヨン懸濁液を注加し、密閉容器中で37℃、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準に従った。
【0046】
log(B/A)>1.5の条件下、log(B/C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格レベルとした。
【0047】
ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数を表す。
(2)繊維内部における抗菌剤の分布状態
(2−1)リング状分布の確認
X線マイクロアナライザー(堀場製作所製EMAX−2000)を使用して繊維断面について分析を行い、抗菌剤に含有される特定の元素、例えば硫黄等に注目して、繊維内部における抗菌剤の分布状態を評価した。
(2−2)鎖状拡散の確認
抗菌剤がポリエステル紡績糸表面で付着またはポリエステル紡績糸内部で枝状に繊維表面から内部に分岐拡散している状態は、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察により確認した。
(3)引裂強力
JIS L−1096D法(ペンジュラム法)
(4)破裂強力
JIS L−1018A法
実施例1
まず、抗菌剤である2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛をコロイド化処理した。すなわち、抗菌剤50gとナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物20gおよびリグニンスルホン酸ナトリウム30gを水300gと共にスリラー化し、次いでガラスビーズを用いて湿式粉砕処理を施し、平均粒径1μmのコロイド状態の組成物を得た。
【0048】
供試布として、経糸および緯糸に単繊維繊度1デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル100%で綿番手30sの紡績糸を用いて、織物組織が平組織、経密度が116本/インチ、緯密度が105本/インチの生機を作製した。この生機をリラックス精練(98℃、10分)、中間セット(190℃、1分)を行った後、高圧染色機を用いて前記方法によりコロイド化した抗菌剤を1%owf、浴比1:10、pH5の液中に浸し、130℃、60分の条件で染色加工の常法に従い処理を行った。この処理後、再びポリエステル織物またはポリエステル編物の通常の加工工程に従い、水洗、乾燥(120℃、3分)、仕上げセット(180℃、1分)して抗菌加工布を得た。
【0049】
このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部でリング状に分布して存在していた。その結果を表2に示す。
【0050】
実施例2
ポリエチレンテレフタレートステープルの単繊維繊度2デニールにする以外、実施例1と同様にした。 このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部でリング状に分布して存在していた。その結果を表2に示す。
【0051】
実施例3
供試布として、経糸および緯糸に単繊維繊度1デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル40%と木綿60%の綿番手45sの双糸の均一混紡績糸を用いて、織物組織が2/1綾、経密度が150本/インチ、緯密度が105本/インチの生機を作製した以外は、実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部でリング状に分布して存在していた。その結果を表2に示す。
【0052】
実施例4
供試布として、経糸および緯糸に単繊維繊度1.7デニール、繊維長52mmのポリエチレンテレフタレートステープル50%とウール50%の英式番手60番単糸の均一混紡績糸を用いて、織物組織が2/1綾、経密度が115本/インチ、緯密度が105本/インチの生機を作製し、抗菌剤として2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジンを用いた以外は実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部でリング状に分布して存在していた。その結果を表2に示す。
【0053】
実施例5
供試布として経糸は実施例1と同じで緯糸に木綿100%の30番手糸を用いたもの、抗菌剤として2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジンを用いた以外は、実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部で枝状に分布拡散して存在していた。その結果を表2に示す。
【0054】
実施例6
供試布として、経糸に単繊維繊度2デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル40%と木綿60%の綿番手34sの双糸の均一混紡績糸、緯糸に150デニール、48フィラメントのポリエチレンテレフタレート加工糸を用いて、織物組織が2/1綾、経密度が115本/インチ、緯密度が86本/インチの生機を作製し、抗菌剤として、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メチルスルフォニルピリジンを用いた以外は、実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部で枝状に分布拡散して存在していた。その結果を表2に示す。
【0055】
実施例7
供試布として、経糸に単繊維繊度2デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル40%と木綿60%の梳糸と50デニール−36フィラメントのポリエチレンテレフタレート糸を精紡機で合撚した綿番手30sの複合紡績糸を用いて、緯糸に150デニール−48フィラメントのポリエチレンテレフタレート加工糸を用い、織物組織が平織、経密度が116本/インチ、緯密度が105本/インチの生機を作製した以外は、実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部でリング状に分布して存在していた。その結果を表2に示す。
【0056】
実施例8
実施例7と同様にして抗菌性織物を得た後、さらに150℃で5分の乾熱仕上げセットを行った。このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部でリング状に分布して存在していた。その結果を表2に示す。
【0057】
比較例1
抗菌剤の平均粒径を3μとする以外は、実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維内部でリング状に分布して存在し、大部分は繊維表面に付着していた。そのその結果を表2に示す。
【0058】
比較例2
抗菌剤として2−ピリジルチオール−1−オキシドナトリウムを用いる以外は、実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維内部でリング状に分布して存在し、大部分は繊維表面に付着していた。その結果を表2に示す。
【0059】
比較例3
抗菌剤として1,4−(1−ジョードメチルスルフォニル)ベンゼンを用いる以外は、実施例1と同様にした。その結果を表2に示す。
【0060】
比較例4
抗菌剤として10,10’−オキシビスフェノキシアルシンとする以外は、実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維内部でリング状に分布して存在し、大部分は繊維表面に付着していた。その結果を表2に示す。
【0061】
比較例5
供試布として、経糸および緯糸に単繊維繊度2デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル40%と木綿60%の綿番手45sの双糸の均一混紡績糸を用いて、織物組織が2/1綾、経密度が150本/インチ、緯密度が105本/インチの生機を作製した以外は、実施例1と同様にした。このとき、抗菌剤の一部は繊維内部でリング状に分布して存在し、大部分は繊維表面に付着していた。その結果を表2に示す。
【0062】
実施例9
供試布は実施例7で用いたのと同じものを用い、抗菌剤は2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛を使用し、前記した方法によりコロイド化した抗菌剤を15g/Lに調整した液に供試布を浸漬し、マングルにて絞り率70%で搾液後、テンターにて120℃で2分間乾燥し、190℃で2分間加熱した。このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部で枝状に分布拡散して存在していた。その結果を表2に示す。
【0063】
実施例10
乾燥後の熱処理を190℃で1分間とする以外は、実施例9と同条件で加工した。このとき、抗菌剤の一部は繊維表面に付着し、大部分は繊維内部で枝状に分布拡散して存在していた。その結果を表2に示す。
【0064】
比較例6
抗菌剤として2−ピリジルチオール−1−オキシドナトリウムを用いる以外は、実施例9と同条件で加工した。このとき、抗菌剤の一部は繊維内部でリング状に分布して存在し、大部分は繊維表面に付着していた。その結果を表2に示す。
【0065】
比較例7
乾燥後の熱処理を150℃で10分間とする以外は、実施例9と同条件で加工した。このとき、抗菌剤の大部分は繊維表面に付着しており、繊維内部でのリング状分布はなかった。その結果を表2に示す。
【0066】
【表2】
Figure 0004258884
【0067】
実施例11
供試布として単繊維繊度1デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル100%、綿番手30sの紡績糸を用いて、ダブル丸編機22Gのインターロック組織で、編物密度が36ウェル/インチ、55コース/インチの生機を作製した以外は、実施例1と同様にした。その結果を表3に示す。
【0068】
実施例12
供試布として単繊維繊度2デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル100%、綿番手30sの紡績糸を用いて、ダブル丸編機22Gのリバーシブル組織で、編物密度が42ウェル/インチ、53コース/インチの生機を作製した以外は、実施例1と同様にした。その結果を表3に示す。
【0069】
実施例13
供試布として単繊維繊度1デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル100%、綿番手34sの紡績糸50%を表側、裏側に綿100%、34番手50%使いでダブル丸編機22Gのリバーシブル組織で、編物密度が42ウェル/インチ、53コース/インチの生機を作製した以外は、実施例1と同じ条件で加工をした。その結果を表3に示す。
【0070】
実施例14
供試布として単繊維繊度1.7デニール、繊維長52mmのポリエチレンテレフタレートステープル50%とウール50%の英式番手45番単糸の均一混紡績糸を用いて、シングル丸編機22Gの天竺組織で、編物密度が44ウェル/インチ、56コース/インチの生機を作製した。抗菌剤として2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジンを用いた。前記供試布および抗菌剤を用いた以外は実施例1と同様にした。その結果を表3に示す。
【0071】
実施例15
供試布として単糸繊度2デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル65%含む綿混紡の30番手紡績糸を用いて、ダブル丸編機22Gのインターロック組織で、編物密度が36ウェル/インチ、55コース/インチの生機を作製した。抗菌剤として2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジンを用いた。前記供試布および抗菌剤を用いた以外は実施例1と同様にした。その結果を表3に示す。
【0072】
実施例16
供試布として、単糸繊度2デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル65%含む綿混紡の34番手糸50%を表側、裏側に150デニール−48フィラメントのポリエチレンテレフタレートフィラメント仮撚糸50%使いでダブル丸編機22Gのリバーシブル組織で、編物密度が42ウェル/インチ、53コース/インチの生機を作製した。抗菌剤として2,3,5,6−テトラクロロ−4−メチルスルフォニルピリジンを用いた。前記供試布および抗菌剤を用いた以外は、実施例1と同様にした。その結果を表3に示す。
【0073】
実施例17
供試布として、単繊維繊度2デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル40%と木綿60%の梳糸と50デニール、36フィラメントのポリエチレンテレフタレート糸を精紡機で合撚した、綿番手30sの複合紡績糸を用いて、ダブル丸編機22Gのインターロック組織で、編物密度が36ウェル/インチ、55コース/インチの生機を作製した以外は、実施例1と同様にした。その結果を表3に示す。
【0074】
比較例8
抗菌剤の平均粒径を3μmとする以外は、実施例11と同じ条件で加工をした。その結果を表3に示す。
【0075】
比較例9
供試布として、単糸繊度2デニール、繊維長38mmのポリエチレンテレフタレートステープル40%含む綿混紡の30番手紡績糸を用いて、ダブル丸編機22Gのインターロック組織で、編物密度が36ウェル/インチ、55コース/インチの生機を作製した。抗菌剤として2−ピリジルチオール−1−オキシドナトリウムを用いた。前記供試布および抗菌剤を用いた以外は、実施例1と同様にした。その結果を表3に示す。
【0076】
比較例10
抗菌剤を1,4−(1−ジョードメチルスルフォニル)ベンゼンとする以外は、実施例15と同じ条件で加工をした。その結果を表3に示す。
【0077】
比較例11
抗菌剤を10,10’−オキシビスフェノキシアルシンとする以外は、実施例15と同じ条件で加工をした。その結果を表3に示す。
【0078】
実施例18
供試布は実施例12で用いたのと同じものを用い、抗菌剤は2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛を使用し、前記した方法によりコロイド化した抗菌剤を15g/Lに調整した液に供試布を浸漬し、マングルにて絞り率70%で搾液後、テンターにて120℃で2分間乾燥し、190℃で2分間加熱した。その結果を表3に示す。
【0079】
実施例19
乾燥後の熱処理を190℃で1分間とする以外は、実施例18と同様にした。その結果を表3に示す。
【0080】
比較例12
抗菌剤として2−ピリジルチオール−1−オキシドナトリウムを用いる以外は、実施例18と同様にした。その結果を表3に示す。
【0081】
比較例13
乾燥後の熱処理を150℃で10分間とする以外は、実施例18と同様にした。その結果を表3に示す。
【0082】
【表3】
Figure 0004258884
【0083】
【発明の効果】
形態安定性、強度保持性などを具備しながら、洗濯耐久性に優れた抗菌性を持った抗菌性ポリエステル紡績糸織物を提供できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an antibacterial polyester spun yarn knitted fabric, and more particularly to an antibacterial polyester spun yarn knitted fabric having excellent antibacterial properties that can withstand washing under strong washing conditions performed in hospital relations and the like. is there.
[0002]
[Prior art]
In general, textile materials for clothing such as clothing, sheets and covers are made of polyester fibers because of their excellent mechanical strength, washing resistance, form stability, heat resistance, chemical resistance, etc. Used centrally. However, since polyester fiber has low hygroscopicity, if it is worn for a long time, it tends to cause stuffiness or stickiness due to sweating, and if it is worn continuously for several days, it adheres to the absorbed and absorbed sweat. Due to the growth of surviving bacteria, there was a problem that sweat odor was generated and wearing comfort was lowered.
[0003]
As a measure for reducing the feeling of stuffiness and stickiness, blending and knitting with natural fibers such as cotton and wool and cellulose-based regenerated fibers such as rayon are performed, and the comfort against sweat is maintained. However, these measures are also less effective as a deodorizing effect, and various antibacterial imparting methods have been studied. On the other hand, nosocomial infections due to methicillin-resistant Staphylococcus aureus have become a problem in recent years. As one of the measures for cleaning this infection route, there is a demand for imparting antibacterial properties to fiber products that are in direct contact with patients.
[0004]
As methods for imparting antibacterial properties to fibers, a method in which an inorganic antibacterial agent such as silver, copper or zinc is kneaded at the spinning stage of a polyester, and an organic antibacterial agent such as a quaternary ammonium salt is sprayed or padded. Have been adopted. In the former case, although it is excellent in terms of washing durability, it cannot be processed into a product such as cloth. In addition, since the antibacterial agent precipitates as crystals on the base during the spinning stage, there are productivity problems such as yarn breakage and fusion, and in addition, the antibacterial agent is uniformly dispersed in the fiber, ensuring performance. It is necessary to knead a large amount of antibacterial agent, and there is a problem that costs increase. On the other hand, in the latter case, although there is an advantage that a product such as a cloth can be antibacterial processed, the antibacterial washing durability is inferior, and none of the methods can achieve satisfactory performance.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a polyester spun yarn knitted fabric having excellent antibacterial properties while having the form stability and strength retention of a conventional polyester spun yarn knitted fabric, and office wear, work clothes, It is to provide food white coat, nursing white coat, school uniform, sportswear, kitchen clothes, lining, patient clothes, nursing clothes, pajamas, sleepwear, apron, shirt, underwear, supporters, corsets, curtains, sheets and covers.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
One aspect of the antibacterial polyester spun yarn woven or knitted fabric of the present invention that solves the above problems uses a polyester spun yarn containing 40% by weight or more of polyester fibers having a fiber surface area of 0.1 m 2 or more per gram of the woven or knitted fabric. The polyester fiber includes a pyridine antibacterial agent having a molecular weight of 200 to 700, an inorganic / organic value = 0.3 to 1.4, and an average particle size of 2 μm or less, and the pyridine antibacterial agent includes the polyester fiber. Internally distributed in a ring shape in the vicinity of the fiber surface and / or branched and diffused in a continuous or discontinuous manner from the fiber surface to the inside, in accordance with JIS L 1042 F-2 method, weak alkaline detergent 2 g / l , Hydrogen peroxide water (35% industrial) 3 cc / l, sodium percarbonate 1.5 g / l, temperature 80 ± 2 ° C., wash for 15 minutes at a bath ratio of 1:20, then drain, After washing with water, washing with water and drying with a tumble dryer for 20 minutes, the MRSA bacteria are statically removed by the antibacterial evaluation method (unified test method) established by SEK (Textile Products New Function Evaluation Council). An antibacterial polyester spun yarn knitted fabric having a fungus activity value of 2.2 or more.
[0008]
Still another aspect of the present invention is an office wear, work clothes, food lab coat, nursing lab coat, school uniform, sports wear, kitchen garment, lining, patient garment, nursing garment, pajamas using the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric. Sleepwear, apron, shirt, underwear, supporters, corsets, curtains, sheets and covers.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The polyester fiber used in the woven or knitted fabric of the present invention is not particularly limited, but has a polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, or ethylene terephthalate unit as a main repeating component (specifically, 90 mol% or more of the repeating unit), butylene terephthalate. A fiber made of a unit having a main repeating component (specifically, 90 mol% or more of the repeating unit) can be used. Especially, the fiber which consists of polyester which an ethylene terephthalate unit makes 90 mol% or more of a repeating component is preferable, and the fiber which consists of polyester which an ethylene terephthalate unit makes 95 mol% or more of a repeating component is more preferable. It is more preferable that the fiber is made of polyester (that is, polyethylene terephthalate) in which an ethylene terephthalate unit is a 100 mol% repeating component. The cross-sectional form of these polyester fibers may be round or irregular.
[0010]
The spun yarn used in the woven or knitted fabric of the present invention may be any yarn as long as it contains 40% by weight or more of such polyester fiber. Natural fibers such as cotton, wool and silk, semi-synthetic fibers such as rayon, and other synthetic fibers may be used. It may be included.
[0011]
The spun yarn knitted fabric of the present invention is not limited to the use of 100% polyester spun yarn, but mainly uses polyester spun yarn, and the total surface area of the polyester fibers per 1 g of spun yarn knitted fabric is 0.1 m 2 or more. As long as you are satisfied, it may be woven or knitted with other materials. Moreover, the structure form of spun yarn can use uniform spinning, multilayer structured yarn with other short fibers, composite spun yarn with long fibers, and the like.
[0012]
The polyester fiber used in the present invention contains a pyridine-based antibacterial agent having a molecular weight of 200 to 700, an inorganic / organic value = 0.3 to 1.4, and an average particle size of 2 μm or less.
[0013]
Such pyridine-based antibacterial agents are firmly attached to, exhausted from, or diffused to the polyester spun yarn. This is because the three requirements of specific molecular weight, inorganic / organic value, and average particle diameter are brought close to the conditions close to those of disperse dyes that exhaust and diffuse inside the fiber, and the same behavior as disperse dyes is achieved. Conceivable. If these conditions are not satisfied, the antibacterial agent does not adhere firmly to the polyester fiber or does not exhaust or diffuse, and sufficient industrial washing durability cannot be obtained.
[0014]
When the molecular weight is less than 200, the antibacterial agent adheres to or exhausts / diffuses on the polyester fiber, but the washing durability is low. On the other hand, when the molecular weight exceeds 700, the antibacterial agent does not adhere to or exhaust from the polyester fiber. Preferably, the molecular weight of the antibacterial agent is 300-500.
[0015]
Next, “inorganic / organic value” as used in the present invention is a value that treats the polarity of various organic compounds invented by Mr. Minoru Fujita in an organic concept [Reorganization Chemistry Experiments-Organic Chemistry-Kawade] (See Shobo (1971)), one carbon (C) is organic 20, and the inorganic and organic values of various polar groups are determined as shown in Table 1, and the sum of the inorganic values and the sum of the organic values Is the ratio of the two.
[0016]
[Table 1]
Figure 0004258884
[0017]
With such an organic concept, for example, the inorganic / organic value of polyethylene terephthalate is calculated to be 0.7. The present invention pays attention to the affinity between the synthetic fiber and the antibacterial agent based on the value calculated by such an organic concept, and attaches the antibacterial agent having an inorganic / organic value within a predetermined range to the polyester fiber. Or it is exhausted and diffused.
[0018]
If the inorganic / organic value is less than 0.3, the organicity becomes too strong. Conversely, if it exceeds 1.4, the inorganicity becomes too strong, and the polyester fiber is difficult to adhere to, exhaust or diffuse. Become. The inorganic / organic value is preferably 0.35 to 1.3, and more preferably 0.4 to 1.2.
[0019]
For example, 2,3,5,6-tetrachloro-4-hydroxypyridine is inorganic because it contains one benzene nucleus, four -Cl groups, one -OH group, and one -NR 2 group. The sex value is 265. The organic value is 180 because it contains 5 C (carbon) and 4 -Cl groups, and the inorganic value / organic value is 1.47. Moreover, since 2-pyridylthiol-1-oxide zinc exists as a chelate complex and zinc and sulfur are considered to be covalently bonded from the viewpoint of electronegativity, the inorganic value of this compound is 85, the organic value Is 190, and the inorganic value / organic value can be calculated as 0.45. On the other hand, 2-pyridylthiol-1-oxide sodium, which is the same pyridine antibacterial agent, has an electronegativity difference of 1.6 or more between sodium and sulfur, and this bond becomes an ionic bond. In this case, sodium is a light metal salt. Since it works, the inorganic value can be calculated as 585, the organic value can be calculated as 190, and the inorganic value / organic value is 3.0, so the affinity with the polyester is deteriorated.
[0020]
In the present invention, among these antibacterial agents, those having an average particle size of 2 μm or less are used. When the average particle diameter exceeds 2 μm, it is difficult to adhere or exhaust to the polyester fiber, and when the processing liquid is used, the particles are settled, and the liquid tends to lack stability. Preferably, the average particle size of the antibacterial agent is 1 μm or less.
[0021]
Such antibacterial agents include 2-chloro-6-trichloromethylpyridine, 2-chloro-4-trichloromethyl-6-methoxypyridine, 2-chloro-4-trichloromethyl-6- (2-furylmethoxy) pyridine, di ( Pyridines such as 4-chlorophenyl) pyridylmethanol, 2,3,5-trichloro-4- (n-propylsulfonyl) pyridine, 2-pyridylthiol-1-oxide zinc, di (2-pyridylthiol-1-oxide) Compounds can be used. Among them, in particular, 2-pyridylthiol-1-oxide zinc has good affinity with fibers, and adheres and exhausts firmly to fibers, so that it has good washing durability, and MRSA and other target bacterial species showing effects It is preferable in terms of area.
[0022]
In the present invention, the polyester fiber is preferably colored. This is because the antibacterial agent is exhausted and diffused in the polyester fiber simultaneously with the dyeing, so that a woven or knitted fabric having excellent washing durability can be obtained. Here, the term “colored” means that the polyester fiber contains a colored material such as a disperse dye, an acid dye, a cationic dye, or a fluorescent brightening agent.
[0023]
The polyester fiber used in the present invention has a fiber surface area per gram of woven or knitted fabric of 0.1 m 2 or more or a single fiber fineness of 6 denier or less, preferably a surface area of 0.12 m 2 or more or a single fiber fineness of 5 denier. It is as follows. The action of the antibacterial agent adhering to or exhausting from the fiber depends on the surface area of the fiber or the single fiber fineness of the fiber. Therefore, in the case of fibers with a surface area of 0.1 m 2 or more or fibers with a single fiber fineness of 6 denier or less An antibacterial fiber structure having washing durability can be obtained. The same effect can be obtained even when a plurality of types of synthetic fibers and further natural fibers are combined.
[0024]
By the way, when antibacterial properties are taken into consideration, the state in which the antibacterial agent is attached to the fiber surface has the highest contact frequency with bacteria and is most excellent. However, this state is not preferable from the viewpoint of washing durability because the antibacterial agent is easily peeled off. On the other hand, when the antibacterial agent is uniformly diffused inside the fiber, the antibacterial property is lowered but the washing durability is improved. From the above, the state in which the antibacterial agent is distributed in a ring shape in the vicinity of the fiber surface inside the fiber, or branched and diffused from the fiber surface to the inside is excellent in antibacterial properties and washing durability. Conceivable.
[0025]
The state in which the antibacterial agent is distributed in a ring shape in the vicinity of the fiber surface inside the polyester fiber is analyzed for the cross section of the fiber using an X-ray microanalyzer (EMAX-2000 manufactured by Horiba Seisakusho) and contained in the antibacterial agent By paying attention to a specific element, such as sulfur, and evaluating the distribution state of the antibacterial agent inside the polyester fiber, the element exists in the vicinity of the fiber surface inside the fiber, and the distribution state is seen from the fiber cross section. It can be confirmed from the ring shape having a predetermined width.
[0026]
In addition, the state in which the antibacterial agent is branched and diffused from the fiber surface to the inside in a branched manner inside the polyester fiber can be confirmed by observation with a scanning electron microscope (SEM).
[0027]
In the present invention, by changing the processing conditions of the fiber structure, the antibacterial agent is attached to the fiber surface, distributed in a ring shape from the fiber surface toward the inside, or branched and diffused into the fiber in a branch shape. Can be controlled to the state.
[0028]
The woven or knitted fabric referred to in the present invention includes woven fabrics, knitted fabrics, and woven fabrics that are configured by combining a woven fabric portion and a knitted fabric portion. As the structure of the woven fabric, conventional ones such as flat, twill, satsuko and their changed structures can be used. The knitted fabric may be any of a warp knitted fabric such as a tricot fabric and a raschel fabric, and a circular knitted fabric such as a single circular knitted fabric and a double circular knitted fabric, and is not particularly limited. In addition, the knitted fabric structure is not limited at all, such as a half structure of warp knitted fabric, a mesh structure, a single-sided uneven texture structure, a satin structure, or a circular knitted fabric, interlock structure, and single-sided textured structure. is not.
[0029]
The woven or knitted fabric of the present invention is a bacteriostatic evaluation method (unified test method) defined by SEK (Textile Products New Function Evaluation Council), and has a bacteriostatic activity value of 2.2 or more. If the bacteriostatic activity value is less than 2.2, the desired bactericidal effect cannot be obtained.
[0030]
Furthermore, the woven or knitted fabric of the present invention preferably has a bacteriostatic activity value of 50 or more after 50 washings. Here, “washing once” is based on JIS L 1042 F-2 method, weak alkaline detergent 2 g / l, hydrogen peroxide (35% industrial) 3 cc / l, sodium percarbonate 1.5 g / l, temperature Washing is performed at 80 ± 2 ° C. and a bath ratio of 1:20 for 15 minutes, followed by draining, dehydration, and water washing, followed by drying with a tumble dryer for 20 minutes.
[0031]
In the present invention, in the case of a woven fabric, the weft density of the warp and the weft is preferably 50 to 250 yarns / inch, and more preferably 75 to 250 yarns / inch. If the weaving density of the warp and weft of the woven fabric is less than 50 / inch, there is a tendency that misalignment of the stitches and misalignment during wearing tends to occur. On the other hand, if the fabric density of the warp and weft exceeds 250 yarns / inch, the fabric becomes thick and coarse, and the lightness tends to be impaired.
[0032]
Further, it is preferable to use a polyester spun yarn used for warp or weft that is 10 to 80 in terms of cotton count. When it is larger than 80, it tends to be a thin fabric without tension. Moreover, when it becomes larger than 10th, it becomes a ground fabric.
[0033]
Furthermore, from the viewpoint of maintaining strength as a cloth for clothing and a cloth for living material, it is preferable that the tear strength is 1000 g or more in at least one of the warp direction and the weft direction in such a woven fabric.
[0034]
In the case of a knitted fabric, the present invention preferably has a density of 18 to 82 wells / inch in the well direction and 22 to 130 courses / inch in the course direction. When the density of the knitted fabric is less than 18 wells / inch and 22 courses / inch, the rupture strength of the fabric is low, and it is not preferable as a fabric for clothing and a living material, such as occurrence of warping. On the other hand, if it exceeds 82 wells / inch and 130 courses / inch, the fabric is thick, the feeling of lightness is impaired, and the knitting property is further deteriorated.
[0035]
On the other hand, as the yarn constituting the knitted fabric, it is preferable to use a front yarn, a middle yarn or a back yarn having a yarn count of 10 to 80 in terms of cotton count. When it is larger than 80, the knitting difficulty becomes high, and defects such as yarn breakage tend to occur and the fabric strength tends to decrease. On the other hand, if it is less than 10th, needle breakage tends to occur at the time of knitting, so that defects such as formation of holes in the raw machine are likely to occur, and productivity is lowered, and a knitted fabric having a hard texture with a ground thickness.
[0036]
Further, the bursting strength of the knitted fabric is preferably 3 kg / cm 2 or more so as not to tear during wearing.
[0037]
In the spun yarn knitted fabric of the present invention, when conductive fibers containing metal oxide, carbon, ceramic, etc. are used in combination, the antistatic property is improved, and adsorption of floating dust to which bacteria adhere due to electrostatic force. Therefore, conductive fibers may be used.
[0038]
Hereinafter, a method for producing the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric of the present invention will be described.
[0039]
A polyester spun yarn knitted fabric is immersed in a liquid containing the antibacterial agent with a liquid dyeing machine or the like, and is subjected to atmospheric pressure or pressure at 90 to 160 ° C. for 10 to 120 minutes, more preferably at 120 to 135 ° C. for 20 to 60. It can manufacture by heat-processing for minutes. At this time, a disperse dye and, if necessary, a dispersible fluorescent whitening agent may be added to the liquid. Under the heating condition of less than 90 ° C., the antibacterial agent does not adhere to or exhaust the polyester fiber. On the other hand, when the temperature exceeds 160 ° C., an effect commensurate with the energy consumption cannot be obtained, and the cost performance is deteriorated.
[0040]
The dyeing process of the woven or knitted fabric can be carried out by the usual processes of relaxing scouring, intermediate setting, dyeing and finishing set.
[0041]
In this method, after the treatment in the liquid, it is preferable to perform a dry heat treatment with a tenter or the like at 160 to 200 ° C. for 15 seconds to 5 minutes, more preferably at 170 to 190 ° C. for 30 seconds to 2 minutes. By such dry heat treatment, the antibacterial agent diffuses from the polyester fiber surface to the inside and is distributed in a ring shape in the vicinity of the fiber surface inside the fiber, or is branched and diffused from the fiber surface to the inside in a branch shape. Thus, washing durability can be improved without impairing antibacterial properties. Under the heating conditions of less than 160 ° C., the effect of the dry heat treatment does not appear. On the other hand, when the temperature exceeds 200 ° C., the polyester fiber is yellowed or embrittled, and further, sublimation or thermal decomposition of a dye or an antibacterial agent and an increase in energy consumption occur. By changing this treatment condition, the antibacterial agent can be controlled to each state of fiber surface adhesion, ring-shaped distribution inside the fiber, and fiber internal diffusion.
[0042]
In another production method, after impregnating a polyester spun yarn knitted fabric with a liquid containing an antibacterial agent in a padding bath or the like, a tenter or the like is used at 160 to 200 ° C for 30 seconds to 10 minutes, more preferably at 170 to 190 ° C. It can be produced by heating by dry heat treatment or wet heat treatment for 5 minutes. Under heating conditions of less than 160 ° C., the antibacterial agent does not adhere firmly and / or exhaust to the polyester fiber. On the other hand, conditions exceeding 200 ° C. are not preferable because yellowing or embrittlement of the polyester fibers, sublimation or thermal decomposition of dyes and antibacterial agents, and increase in energy consumption occur.
[0043]
In addition, as a function-imparting process, it is possible to keep the texture of the woven or knitted fabric, such as antistatic, deodorant, antifouling, and sweat absorption, within a range that does not impair the object of the present invention. It is preferable to provide a hygroscopic function because comfort at the time of wearing is improved.
[0044]
Since the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to the present invention has antibacterial properties excellent in washing durability, it is used for office wear, for work clothes, for food white coats, for nursing white coats, for student clothes, for sports wear, for kitchen clothes. Ideal for fabrics used for lining, patient clothing, nursing clothing, pajamas, sleepwear, aprons, shirts, skin wear, supporters, corsets, curtains, sheets, and covers It is a thing.
[0045]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. In the examples, “%” and “part” are based on weight unless otherwise specified. Moreover, the quality evaluation in an Example followed the following method.
(1) Antibacterial evaluation (1-1) Laundry method Using a drum dyeing machine, Kao's detergent “Zab” 2 g / l, hydrogen peroxide (35% industrial) 3 cc / l, sodium percarbonate Laundry was performed at 5 g / l, temperature 80 ± 2 ° C., bath ratio 1:20 for 15 minutes, and then drained, dehydrated, and then washed with overflow water for 10 minutes. Thereafter, dehydration was performed and this was performed once. Finally, it was dried using a tumbler dryer for 20 minutes.
(1-2) Antibacterial test method The unified test method was adopted as the test method, and MRSA clinical isolates were used as the test cells. In the test method, a bouillon suspension of the above-mentioned test bacteria is poured into a sterilized sample cloth, the number of viable bacteria after 18 hours of culture in a sealed container is measured, the number of bacteria relative to the number of bacteria is obtained, According to the standards.
[0046]
Under the condition of log (B / A)> 1.5, log (B / C) was defined as the difference in the number of bacteria increased or decreased, and 2.2 or more was determined as the acceptable level.
[0047]
However, A represents the number of bacteria dispersed and recovered immediately after inoculation of the unprocessed product, B represents the number of bacteria dispersed and recovered after 18 hours of incubation of the unprocessed product, and C represents the number of bacteria dispersed and recovered after 18 hours of incubation of the processed product.
(2) Distribution state of antibacterial agent inside the fiber (2-1) Confirmation of ring-shaped distribution The fiber cross section is analyzed using an X-ray microanalyzer (EMAX-2000 manufactured by HORIBA, Ltd.) and contained in the antibacterial agent. Focusing on a specific element such as sulfur, the distribution of the antibacterial agent inside the fiber was evaluated.
(2-2) Confirmation of chain diffusion The state in which the antibacterial agent is adhered on the surface of the polyester spun yarn or branched and diffused inside the polyester spun yarn from the fiber surface to the inside is observed with a scanning electron microscope (SEM). Confirmed by
(3) Tear strength JIS L-1096D method (Pendulum method)
(4) Burst strength JIS L-1018A method Example 1
First, 2-pyridylthiol-1-oxide zinc, which is an antibacterial agent, was colloidally treated. That is, 50 g of an antibacterial agent and 20 g of formalin condensate of naphthalene sulfonic acid and 30 g of sodium lignin sulfonate are thrilled with 300 g of water, and then wet pulverized using glass beads to obtain a colloidal composition having an average particle size of 1 μm. Obtained.
[0048]
As a test fabric, a warp and weft yarn is made of 100% polyethylene terephthalate staple with a single denier fineness of 1 denier, a fiber length of 38 mm, and a spun yarn with a cotton count of 30 s. A green machine having a density of 105 / inch was produced. This living machine was subjected to relaxing scouring (98 ° C., 10 minutes) and intermediate setting (190 ° C., 1 minute), and then the antibacterial agent colloidized by the above method using a high-pressure dyeing machine was 1% owf, bath ratio 1: 10. It was immersed in a solution of pH 5 and treated according to a conventional dyeing process at 130 ° C. for 60 minutes. After this treatment, an antibacterial fabric was obtained by washing with water, drying (120 ° C., 3 minutes) and finishing set (180 ° C., 1 minute) again in accordance with the usual processing steps for polyester fabric or polyester knitted fabric.
[0049]
At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0050]
Example 2
Example 1 was repeated except that the single fiber fineness of polyethylene terephthalate staple was 2 denier. At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0051]
Example 3
As the test fabric, a warp and weft yarns of 1 denier single fiber, 40 mm polyethylene terephthalate staple with a fiber length of 38 mm and 60% cotton with 45s cotton count 45s are used. The same procedure as in Example 1 was conducted, except that a living machine having a twill, a warp density of 150 / inch and a weft density of 105 / inch was produced. At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0052]
Example 4
As a test fabric, a uniform mixed spun yarn of 50% polyethylene terephthalate staples with a single fiber fineness of 1.7 denier and a fiber length of 52 mm and a wool yarn of No. 60 single yarn is used as the test fabric. A living machine having a 2/1 twill, a warp density of 115 / inch, and a weft density of 105 / inch was prepared, and the same procedure as in Example 1 was performed except that 2-chloro-6-trichloromethylpyridine was used as an antibacterial agent. . At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0053]
Example 5
The warp used as the test fabric was the same as in Example 1, and a 30th yarn of 100% cotton was used as the weft, and 2-chloro-4-trichloromethyl-6- (2-furylmethoxy) pyridine was used as the antibacterial agent. Except for this, the procedure was the same as in Example 1. At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed and diffused in a branch shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0054]
Example 6
The test fabric is a uniform blended yarn of warp yarn with a single denier of 2 denier, a fiber length of 38% polyethylene terephthalate staple 40% and cotton 60% cotton count 34s, a weft yarn of 150 denier and 48 filaments of polyethylene terephthalate. Using a yarn, a living machine having a fabric structure of 2/1 twill, a warp density of 115 / inch, and a weft density of 86 / inch is produced, and 2,3,5,6-tetrachloro-4 is used as an antibacterial agent. The same procedure as in Example 1 was performed except that -methylsulfonylpyridine was used. At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed and diffused in a branch shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0055]
Example 7
As a test cloth, a cotton yarn of 30 s obtained by twisting a warp yarn with 40% polyethylene terephthalate staple with a single fiber fineness of 2 denier and a fiber length of 38 mm, 60% cotton warp and 50 denier-36 filament polyethylene terephthalate yarn with a fine spinning machine. Except for using composite spun yarn and using polyethylene terephthalate processed yarn of 150 denier-48 filaments as weft, producing a plain machine with plain weaving, warp density of 116 yarns / inch, and weft density of 105 yarns / inch, Same as Example 1. At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0056]
Example 8
After obtaining an antibacterial fabric in the same manner as in Example 7, a dry heat finishing set was further performed at 150 ° C. for 5 minutes. At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0057]
Comparative Example 1
Example 1 was repeated except that the average particle size of the antibacterial agent was 3 μm. At this time, a part of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber, and most of the antibacterial agent was attached to the fiber surface. The results are shown in Table 2.
[0058]
Comparative Example 2
Example 1 was repeated except that 2-pyridylthiol-1-oxide sodium was used as an antibacterial agent. At this time, a part of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber, and most of the antibacterial agent was attached to the fiber surface. The results are shown in Table 2.
[0059]
Comparative Example 3
The procedure was the same as Example 1 except that 1,4- (1-jodomethylsulfonyl) benzene was used as the antibacterial agent. The results are shown in Table 2.
[0060]
Comparative Example 4
Example 10 was repeated except that 10,10′-oxybisphenoxyarsine was used as the antibacterial agent. At this time, a part of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber, and most of the antibacterial agent was attached to the fiber surface. The results are shown in Table 2.
[0061]
Comparative Example 5
As the test fabric, a warp and weft yarn is a double blended yarn of 2 denier single fiber fineness, 40% polyethylene terephthalate staple with a fiber length of 38 mm and cotton count of 45%, and a woven fabric is 2/1. The same procedure as in Example 1 was conducted, except that a living machine having a twill, a warp density of 150 / inch and a weft density of 105 / inch was produced. At this time, a part of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber, and most of the antibacterial agent was attached to the fiber surface. The results are shown in Table 2.
[0062]
Example 9
The test cloth used was the same as that used in Example 7, the antibacterial agent was 2-pyridylthiol-1-oxide zinc, and the antibacterial agent colloidized by the above-described method was adjusted to 15 g / L. The test cloth was dipped in, and after squeezing with a mangle at a drawing rate of 70%, it was dried with a tenter at 120 ° C. for 2 minutes and heated at 190 ° C. for 2 minutes. At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed and diffused in a branch shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0063]
Example 10
Processing was performed under the same conditions as in Example 9 except that the heat treatment after drying was performed at 190 ° C. for 1 minute. At this time, a part of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and most of the antibacterial agent was distributed and diffused in a branch shape inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0064]
Comparative Example 6
It processed on the same conditions as Example 9 except using 2-pyridyl thiol-1-oxide sodium as an antibacterial agent. At this time, a part of the antibacterial agent was distributed in a ring shape inside the fiber, and most of the antibacterial agent was attached to the fiber surface. The results are shown in Table 2.
[0065]
Comparative Example 7
Processing was performed under the same conditions as in Example 9 except that the heat treatment after drying was performed at 150 ° C. for 10 minutes. At this time, most of the antibacterial agent adhered to the fiber surface, and there was no ring-shaped distribution inside the fiber. The results are shown in Table 2.
[0066]
[Table 2]
Figure 0004258884
[0067]
Example 11
As a test fabric, a double knitting machine 22G interlock structure with a single fiber fineness of 1 denier, 100% polyethylene terephthalate staple with a fiber length of 38 mm, and a cotton count of 30 s. The knitting density is 36 wells / inch, 55 Example 1 was performed except that a course / inch production machine was produced. The results are shown in Table 3.
[0068]
Example 12
The test fabric is a reversible structure of a double circular knitting machine 22G using a single fiber fineness of 2 denier, 100% polyethylene terephthalate staples with a fiber length of 38 mm, and a cotton count of 30 s. The knitting density is 42 wells / inch, 53 courses. The same procedure as in Example 1 was conducted except that a / inch production machine was produced. The results are shown in Table 3.
[0069]
Example 13
Reversible of double circular knitting machine 22G using 100% polyethylene terephthalate staple with a single fiber fineness of 1 denier, fiber length of 38mm, and 50% spun yarn of cotton count 34s on the front side, 100% cotton on the back side, and 34% count 50%. Processing was carried out under the same conditions as in Example 1 except that a green machine having a knitted fabric density of 42 wells / inch and 53 courses / inch was produced. The results are shown in Table 3.
[0070]
Example 14
Using a uniform blended yarn of single yarn fineness 1.7 denier, fiber length 52mm polyethylene terephthalate staples 50% and wool 50% English yarn number 45 single yarn, tense structure of single circular knitting machine 22G Thus, a knitting machine having a knitting density of 44 wells / inch and 56 courses / inch was produced. 2-Chloro-6-trichloromethylpyridine was used as an antibacterial agent. Example 1 was repeated except that the test cloth and the antibacterial agent were used. The results are shown in Table 3.
[0071]
Example 15
As the test fabric, using a 30-th spun yarn of cotton blend containing 65% polyethylene terephthalate staples with a single yarn fineness of 2 denier and a fiber length of 38 mm, an interlock structure of a double circular knitting machine 22G, the knitting density is 36 wells / inch, A 55 course / inch machine was produced. 2-Chloro-4-trichloromethyl-6- (2-furylmethoxy) pyridine was used as an antibacterial agent. Example 1 was repeated except that the test cloth and the antibacterial agent were used. The results are shown in Table 3.
[0072]
Example 16
As test cloth, double yarn with 50% cotton blend yarn of 50% cotton blend including 65% polyethylene terephthalate staple with a single yarn fineness of 2 denier and fiber length of 38mm is used on the front side and 50% polyethylene terephthalate filament false twist yarn of 150 denier-48 filament on the back side. With a reversible structure of the circular knitting machine 22G, a knitting machine having a knitting density of 42 wells / inch and 53 courses / inch was manufactured. 2,3,5,6-tetrachloro-4-methylsulfonylpyridine was used as an antibacterial agent. Example 1 was repeated except that the test cloth and the antibacterial agent were used. The results are shown in Table 3.
[0073]
Example 17
As a test cloth, a composite of cotton count 30s, in which a 40% polyethylene terephthalate staple with a single fiber fineness of 2 denier, a fiber length of 38 mm, a 60% cotton warp and a 50 denier, 36 filament polyethylene terephthalate yarn are twisted by a spinning machine. The same procedure as in Example 1 was conducted, except that a spun yarn was used to produce a green machine having a knitting density of 36 wells / inch and 55 courses / inch with an interlock structure of a double circular knitting machine 22G. The results are shown in Table 3.
[0074]
Comparative Example 8
Processing was performed under the same conditions as in Example 11 except that the average particle diameter of the antibacterial agent was 3 μm. The results are shown in Table 3.
[0075]
Comparative Example 9
As a test fabric, using a 30-th spun yarn of cotton blend containing a single yarn fineness of 2 denier and a fiber length of 38 mm and 40% polyethylene terephthalate staples, an interlock structure of a double circular knitting machine 22G and a knitted density of 36 wells / inch , 55 course / inch production machine was produced. 2-Pyridylthiol-1-oxide sodium was used as an antibacterial agent. Example 1 was repeated except that the test cloth and the antibacterial agent were used. The results are shown in Table 3.
[0076]
Comparative Example 10
Processing was performed under the same conditions as in Example 15 except that 1,4- (1-jodomethylsulfonyl) benzene was used as the antibacterial agent. The results are shown in Table 3.
[0077]
Comparative Example 11
Processing was carried out under the same conditions as in Example 15 except that the antibacterial agent was 10,10′-oxybisphenoxyarsine. The results are shown in Table 3.
[0078]
Example 18
The test cloth was the same as that used in Example 12, the antibacterial agent was 2-pyridylthiol-1-oxide zinc, and the antibacterial agent colloidized by the above-described method was adjusted to 15 g / L. The test cloth was dipped in, and after squeezing with a mangle at a drawing rate of 70%, it was dried with a tenter at 120 ° C. for 2 minutes and heated at 190 ° C. for 2 minutes. The results are shown in Table 3.
[0079]
Example 19
Example 18 was repeated except that the heat treatment after drying was performed at 190 ° C. for 1 minute. The results are shown in Table 3.
[0080]
Comparative Example 12
Example 18 was repeated except that 2-pyridylthiol-1-oxide sodium was used as an antibacterial agent. The results are shown in Table 3.
[0081]
Comparative Example 13
Example 18 was repeated except that the heat treatment after drying was performed at 150 ° C. for 10 minutes. The results are shown in Table 3.
[0082]
[Table 3]
Figure 0004258884
[0083]
【The invention's effect】
An antibacterial polyester spun yarn fabric having antibacterial properties excellent in washing durability while having shape stability, strength retention, and the like can be provided.

Claims (27)

織編物の1g当たりの繊維表面積が0.1m以上であるポリエステル繊維を40重量%以上含有するポリエステル紡績糸を用いてなり、該ポリエステル繊維が分子量200〜700、無機性/有機性値=0.3〜1.4かつ平均粒径2μm以下であるピリジン系抗菌剤を含み、該ピリジン系抗菌剤が、該ポリエステル繊維内部で、繊維表面近傍においてリング状に分布および/または枝状に繊維表面から内部に連続または非連続で分岐拡散している、JIS L 1042 F−2法に準拠し、弱アルカリ性洗剤2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3cc/l、過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度80±2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、その後、排水、脱水、水洗を行い、脱水後タンブルドライヤーで20分乾燥させる操作を50回行った後の、SEK(繊維製品新機能評価協議会)の定める制菌評価方法(統一試験法)によるMRSA菌の静菌活性値が2.2以上であることを特徴とする抗菌性ポリエステル紡績糸織編物。A polyester spun yarn containing 40% by weight or more of polyester fiber having a fiber surface area of 0.1 m 2 or more per gram of the woven or knitted fabric, the polyester fiber having a molecular weight of 200 to 700, and inorganic / organic value = 0. A pyridine antibacterial agent having an average particle size of 2 μm or less, and a pyridine type antibacterial agent distributed in a ring shape and / or in a branch shape in the vicinity of the fiber surface inside the polyester fiber In accordance with JIS L 1042 F-2 method, weak alkaline detergent 2g / l, hydrogen peroxide (35% industrial) 3cc / l, sodium percarbonate 1 Washing for 15 minutes at 5 g / l, temperature 80 ± 2 ° C., bath ratio 1:20, then draining, dehydrating, washing, and drying with a tumble dryer for 20 minutes after dehydration The antibacterial polyester characterized in that the bacteriostatic activity value of MRSA bacteria is 2.2 or more according to the antibacterial evaluation method (unified test method) defined by SEK (Textile Products New Function Evaluation Council) Spun yarn knitted fabric. 該ピリジン系抗菌剤が、2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−メトキシピリジン、2−クロロ−4−トリクロロメチル−6−(2−フリルメトキシ)ピリジン、ジ(4−クロロフェニル)ピリジルメタノール、2,3,5−トリクロロ−4−(n−プロピルスルフォニル)ピリジン、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛、ジ(2−ピリジルチオール−1−オキシド)から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項に記載の抗菌性ポリエステル紡績糸織編物。The pyridine antibacterial agent is 2-chloro-6-trichloromethylpyridine, 2-chloro-4-trichloromethyl-6-methoxypyridine, 2-chloro-4-trichloromethyl-6- (2-furylmethoxy) pyridine, Selected from di (4-chlorophenyl) pyridylmethanol, 2,3,5-trichloro-4- (n-propylsulfonyl) pyridine, 2-pyridylthiol-1-oxide zinc, di (2-pyridylthiol-1-oxide) The antibacterial polyester spun yarn knitted or knitted fabric according to claim 1 , wherein the knitted fabric is an antibacterial polyester spun yarn. 該ピリジン系抗菌剤が、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛であることを特徴とする請求項1または2に記載の抗菌性ポリエステル紡績糸織編物。The antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to claim 1 or 2, wherein the pyridine antibacterial agent is 2-pyridylthiol-1-oxide zinc. 該ポリエステル繊維が、分散染料、酸性染料およびカチオン染料の少なくとも一つで着色されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の抗菌性ポリエステル紡績糸織編物。The antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 3, wherein the polyester fiber is colored with at least one of a disperse dye, an acid dye and a cationic dye. 請求項1〜のいずれかにおいて、経糸および緯糸の織密度がそれぞれ50〜250本/インチであって、経糸または緯糸に綿番手換算で10〜80番手のポリエステル紡績糸を用い、織物の引裂強力が1000g以上であることを特徴とする抗菌性ポリエステル紡績糸織編物。The woven fabric according to any one of claims 1 to 4 , wherein the weft density of the warp and the weft is 50 to 250 yarns / inch, and the polyester spun yarn of 10 to 80 in terms of cotton count is used for the warp or weft. An antibacterial polyester spun yarn woven or knitted fabric having a strength of 1000 g or more. 請求項1〜のいずれかにおいて、編物密度がウェル方向は18〜82ウェル/インチ、コース方向は22〜130コース/インチであって、フロント糸、ミドル糸またはバック糸が、経糸または緯糸に綿番手換算で10〜80番手のポリエステル紡績糸を用い、編物の破裂強力が3kg/cm以上である抗菌性ポリエステル紡績糸織編物。The knitted fabric density according to any one of claims 1 to 4 , wherein the knitted fabric density is 18 to 82 wells / inch in the well direction and 22 to 130 courses / inch in the course direction, and the front yarn, middle yarn or back yarn is used as the warp yarn or the weft yarn. An antibacterial polyester spun yarn knitted fabric using a polyester spun yarn of 10 to 80 in terms of cotton count and having a rupture strength of 3 kg / cm 2 or more. 請求項1〜4のいずれかにおいて、織物部分と編物部分が組み合わされて構成されることを特徴とする抗菌性ポリエステル紡績糸織編物。The antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 4, wherein the woven fabric portion and the knitted fabric portion are combined. 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするオフィスウエア。An office wear comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする作業服。A work clothing comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする食品白衣。A food lab coat comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする看護白衣。A nursing lab coat comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする患者衣。A patient garment comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする介護衣。A nursing garment comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするパジャマ。A pajamas comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする寝間着。A sleepwear comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするカーテン。A curtain comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするシーツ。A sheet comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするカバー。A cover comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする学生服。A school uniform comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするスポーツウエア。A sportswear comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする厨房衣。A kitchen garment comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする裏地。A lining comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするエプロン。An apron comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするシャツ。A shirt comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とする肌着。An undergarment comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするサポーター。A supporter comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 . 請求項1〜いずれかの抗菌性ポリエステル紡績糸織編物を用いてなることを特徴とするコルセット。A corset comprising the antibacterial polyester spun yarn knitted fabric according to any one of claims 1 to 7 .
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