JP4000729B2 - 同軸ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

同軸ケーブル及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4000729B2
JP4000729B2 JP35615599A JP35615599A JP4000729B2 JP 4000729 B2 JP4000729 B2 JP 4000729B2 JP 35615599 A JP35615599 A JP 35615599A JP 35615599 A JP35615599 A JP 35615599A JP 4000729 B2 JP4000729 B2 JP 4000729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
layer
outer periphery
wire
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP35615599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001176332A (ja
Inventor
正義 青山
幸一 田村
貴朗 市川
量 松井
修 瀬谷
文賢 中東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP35615599A priority Critical patent/JP4000729B2/ja
Priority to US09/834,724 priority patent/US6649843B2/en
Publication of JP2001176332A publication Critical patent/JP2001176332A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4000729B2 publication Critical patent/JP4000729B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/02Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of metals or alloys
    • H01B1/026Alloys based on copper

Landscapes

  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Communication Cables (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合導体及びその製造方法並びにそれを用いたケーブルに係り、特に、細径同軸ケーブルの心線及び/又は外部導体に用いる複合導体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
導体サイズ36AWG(7本撚線)以下の細径同軸ケーブルは、医療用プローブケーブル、カテーテル内挿入ケーブル、LCDハーネス用ケーブル等に用いられている。従来、これらの同軸ケーブルには、φ50μm以下のCu又はCu合金の撚線導体を心線としたものが用いられてきた。
【0003】
しかし、近年、医療用プローブケーブルについてはケーブルの多心化のニーズが、カテーテル内挿入ケーブルについては細径化のニーズが、およびLCDハーネス用ケーブルについては心線の単線化のニーズが高まっている。つまり、これらのケーブルにおいては、より細径で、かつ、強度および屈曲特性に優れた線材が求められており、細径化や経済性を考慮すると、心線としては、撚線材よりも単線材の方が好ましい。よって、屈曲寿命が短く、強度および導電率も十分でない従来の心線材料であるCu合金からなる撚線材に代わって、強度および耐屈曲性が良好な合金材(合金線材)からなる単線材が望まれている。
【0004】
従来の高強度の合金線材として、Cuマトリックス中に、Nb、Fe、又はAg等の金属が繊維状に分散した銅−金属繊維導体(Cu-Nb 系合金、Cu-Nb-Cr系合金、Cu-Nb-Zr系合金、Cu-Ta 系合金、Cu-Fe 系合金、Cu-Ag 系合金、Cu-Cr 系合金)が挙げられる。この銅−金属繊維導体の内、特にCu-Nb 系合金、Cu-Fe 系合金、又はCu-Ag 系合金は、導電性、加工性、および強度が良好であることが知られている。
【0005】
また、従来の高強度・耐屈曲性の合金線材として、この銅−金属繊維導体の内、Cu-Nb 系合金、Cu-Fe 系合金、又はCu-Ag 系合金で心材を形成し、その心材の外周をCu及び不可避不純物からなる金属層で被覆したものが、導電性、加工性、強度、および耐屈曲性が良好な複合線として挙げられる(特開平6−290639号公報等参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、銅−金属繊維導体は、金属繊維が導体表面に露出しており、二種類の金属が互いに接しているため、水分または電解質が存在すると、異種金属の接触電位差により腐食が起こり易く、耐食性に問題があった。
【0007】
複合線においては、銅−金属繊維導体の表面をCu被覆層で被覆し、異種金属の接触電位差により腐食を防止しているが、Cu被覆層をそのままの状態で大気中で使用すると酸化により変色してしまう。この変色が進行すると酸化銅被膜が成長し、複合線の耐食信頼性が低下するという問題がある。このため、複合線においては、環境対応の変色酸化防止のための工夫が望まれており、一般に、Cu線の耐食性向上のため、Cu線の表面に、ベンゾトリアゾールを塗布したり、Snメッキ、Agメッキ等を施すといったことが行われている。しかし、複合線を細径同軸ケーブル等の用途に用いる場合、メッキ層の層厚が薄いと、Cuが部分的に露出し、耐食信頼性が低下してしまうという問題があった。
【0008】
また、細径同軸ケーブルに用いられる合金線材は、強度、耐屈曲性、および耐食性が良好であると共に、使用方法の上で、接続性に優れていることも要求される。ここで、接続性の中でも、ハンダ付け等により高温接合する際の信頼性(耐熱性)が重要な因子となっている。
【0009】
さらに、これらの用途に用いられる合金線材は、可能な限り細径であること、および製造が容易であること、即ち長い伸線材を得ることができる等といった製造性が良好であることも要求される。よって、加工性(特に伸線性)が良好である必要がある。
【0010】
そこで本発明は、上記課題を解決し、強度、耐屈曲性、および耐食性が良好な複合導体及びその製造方法並びにそれを用いたケーブルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明は、単線からなる心材と、該心材の外周に形成された、Au、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金のいずれかからなる耐食層とからなる心線と、該心線の外周を覆っている樹脂層と、該樹脂層の外周を覆っている外部導体と、該外部導体の外周を覆っているジャケット層とを備える同軸ケーブルであって、前記心材は、3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなり、前記心線の引張強度が890MPa以上であり、かつ、前記耐食層の層厚が0.5μm以上3μm以下であるものである。
【0012】
請求項2の発明は、単線からなる心材と、該心材の外周に形成されたCu又はCu合金の金属被覆層と、その金属被覆層の外周に形成された、Au、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金のいずれかからなる耐食層とからなる心線と、該心線の外周を覆っている樹脂層と、該樹脂層の外周を覆っている外部導体と、該外部導体の外周を覆っているジャケット層とを備える同軸ケーブルであって、前記心材は、3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなり、前記心線の引張強度が890MPa以上であり、かつ、前記耐食層の層厚が0.5μm以上3μm以下であるものである。
【0013】
請求項3の発明は、3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなる線材に減面加工を施し、その減面加工の中間時又は減面加工終了後、線材の外周にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を0.5μm以上3μm以下の層厚でメッキすることで心線を形成し、該心線の外周に樹脂層を形成し、該樹脂層の外周に複数本の線材を長手方向に配列して外部導体を形成し、該外部導体の外周にジャケット層を形成するものである。
【0014】
請求項4の発明は、Cu又はCu合金の金属被覆層を最外層に備え、かつ3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなる線材を形成した後、その線材に減面加工を施し、その減面加工の中間時又は減面加工終了後、線材の外周にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を0.5μm以上3μm以下の層厚でメッキすることで心線を形成し、該心線の外周に樹脂層を形成し、該樹脂層の外周に複数本の線材を長手方向に配列して外部導体を形成し、該外部導体の外周にジャケット層を形成するものである。
【0015】
請求項5の発明は、3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなる線材に減面加工を施し、その減面加工の中間時、線材の外周にCu又はCu合金の金属被覆層を形成し、金属被覆層形成後又は減面加工終了後、金属被覆層の外周にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を0.5μm以上3μm以下の層厚でメッキすることで心線を形成し、該心線の外周に樹脂層を形成し、該樹脂層の外周に複数本の線材を長手方向に配列して外部導体を形成し、該外部導体の外周にジャケット層を形成するものである。
【0016】
以上の構成によれば、最外層に、Au、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金からなり、層厚が0.5μm以上3μm以下の耐食層を有しているため、耐食性が良好である。
【0017】
請求項6の発明は、3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなる線材に減面加工を施し、減面加工終了後、線材の外周にCu又はCu合金の金属被覆層を形成し、金属被覆層形成後、金属被覆層の外周にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を0.5μm以上3μm以下の層厚でメッキすることで心線を形成し、該心線の外周に樹脂層を形成し、該樹脂層の外周に複数本の線材を長手方向に配列して外部導体を形成し、該外部導体の外周にジャケット層を形成するものである。
【0018】
請求項7の発明は、上記Au、Sn、又はハンダの耐食層を、電気メッキ法または溶融メッキ法で形成する請求項乃至請求項いずれかに記載の同軸ケーブルの製造方法である。
【0019】
請求項8の発明は、上記Ag又はNiの耐食層を、電気メッキ法で形成する請求項乃至請求項いずれかに記載の同軸ケーブルの製造方法である。
【0020】
以上の方法によれば、既存の設備を大幅に更新することなく、最外層にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を形成することができる。
【0021】
以上の構成によれば、複合導体の単線材で、心線、又は心線と外部導体を形成しているため、ケーブル端末同士のハンダ付け性などの接続性が良好である。
【0022】
上記数値範囲の限定理由を以下に述べる。
【0023】
耐食性の層厚を0.5μm以上としたのは、層厚が0.5μm未満だと、複合導体の耐食性が十分でないためである。
【0024】
Cu−Nb系合金のNb含有量を3〜35mass%としたのは、Nb含有量が3mass%未満だと、屈曲寿命が劣るためであり、Nb含有量が35mass%よりも多いと、伸線時に断線が生じ易いためである。
【0025】
Cu−Ag系合金のAg含有量を2〜20mass%としたのは、Ag含有量が2mass%未満だと、屈曲寿命が劣るためであり、Ag含有量が20mass%よりも多いと、伸線時に断線が生じ易いと共に、非常に高価なものとなってしまうためである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0027】
本発明者らは、耐屈曲性に優れ、かつ、耐食性および接続性に優れた複合導体を得るべく、心材を構成する銅−金属繊維導体の表面を、単相の金属または合金で被覆した。ここで、被覆層の構成材は、複合導体同士の端末接続の際に害を与えないものを選択した。
【0028】
本発明の第1の実施の形態の複合導体の横断面図を図1に示す。
【0029】
図1に示すように、本発明の複合導体1は、銅−金属繊維導体からなる心材2の外周に、Au(Ag、Sn、Ni、又はハンダでも良い)からなり、層厚が0.5μm以上の耐食層3を形成したものである。
【0030】
心材2を構成する銅−金属繊維導体としては、Cu−Nb系合金、Cu−Ag系合金、又はCu−Fe系合金が挙げられる。ここで、Cu−Nb系合金の場合はNb含有量が3〜35mass%のものが、また、Cu−Ag系合金の場合はAg含有量が2〜20mass%のものが、心材2の構成材として用いられる。
【0031】
耐食層3の層厚の上限は特に限定するものではないが、複合導体1の細径化を図る観点から、10μm以下が好ましい。
【0032】
また、耐食層3の構成金属(又は合金)の1つであるハンダは、環境面(特に、製造従事者の環境面)への配慮から、Pbフリーであることが望ましい。
【0033】
さらに、耐食層3の構成金属(又は合金)としては、上述した金属(又は合金)の他に、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金等が挙げられる。
【0034】
また更に、耐食層3は、前述した金属(又は合金)の単層構造に限定するものではなく、複層構造、例えば、Ni下地層の上にPdメッキ層を形成した(又はNiPメッキ下地層の上にAgメッキ層を形成した)二層構造、Ni下地層の上に、順にPd層、Auメッキ層を形成した三層構造であってもよい。
【0035】
本発明の複合導体1によれば、銅−金属繊維導体からなる心材2の外周に、Au、Ag、Sn、Ni、又はハンダからなり、層厚が0.5μm以上の耐食層3を形成しているため、前述した従来の複合線と比較して、導電性、加工性、強度、および耐屈曲性は同等のまま、耐食性を大幅に向上させることができる。
【0036】
また、耐食層3を構成するAu、Ag、Sn、Ni、又はハンダは、複合導体1同士の端末をハンダ付けなどで接続する際に、接続を阻害するおそれがなく、良好な接続性を有している。
【0037】
さらに、本発明の複合導体1は、高強度で、かつ、耐屈曲性が高いため、単線材として用いることができる。
【0038】
また更に、本発明の複合導体1は、高強度で、耐屈曲性が高く、かつ、耐食性が良好であるため、信頼性に優れている。
【0039】
次に、本発明の複合導体1の製造方法を説明する。
【0040】
先ず、心材2として、銅−金属繊維導体(例えば、Cu−20mass%Nb)からなる線材を形成し、この線材に1次減面加工を施す。
【0041】
その後、線材にメッキを施し、Au(Ag、Sn、Ni、又はハンダ)の耐食層3を所定の厚さで形成する。
【0042】
最後に、メッキ後の線材に2次減面加工を施し、本発明の複合導体1を得る。このようにして得られた複合導体1よりも更に長尺のものを得たい場合は、初期の線材の重量(太さ及び長さ)を大きくすればよい。これにより、必要な長さの複合導体が得られる。
【0043】
1次減面加工および2次減面加工としては特に限定するものではなく、ドローベンチによる冷間引抜き加工及び伸線加工、熱間引抜き加工等が挙げられる。
【0044】
耐食層3の形成方法としては、電解メッキ法、無電解メッキ法、溶融メッキ法などが挙げられる。特に、Au(Sn又はハンダ)の耐食層3を形成する場合は、電気メッキ法または溶融メッキ法が用いられ、Ag(又はNi)の耐食層3を形成する場合は、電気メッキ法が用いられる。
【0045】
複合導体1同士の端末接続法としては、YAGレーザおよびCO2 レーザによる溶接法、レーザによるハンダ付け、赤外線や光によるハンダ付け、又は熱ツールによるハンダ付け等が挙げられる。
【0046】
本発明の複合導体1の製造方法によれば、既存の設備を大幅に更新することなく、最外層にAu、Ag、Sn、Ni、又はハンダからなる耐食層3を有した複合導体1を得ることができる。
【0047】
また、1次減面加工と2次減面加工の中間時に耐食層3を形成する本発明の複合導体1の製造方法によれば、複合導体1の生産性が良好となる。
【0048】
尚、本発明においては、1次減面加工と2次減面加工の中間時に耐食層3を形成する場合について説明しているが、耐食層3の形成は、2次減面加工が終了した後であってもよい。この方法の場合、従来の複合線に対しても適用することが可能となる。
【0049】
また、本発明においては、減面加工が2工程からなる場合について説明しているが、3工程以上であってもよい。
【0050】
次に、本発明の第2の実施の形態の複合導体を添付図面に基いて説明する。
【0051】
第2の実施の形態の複合導体の横断面図を図2に示す。尚、図1と同様の部材には同じ符号を付している。
【0052】
図2に示すように、本実施の形態の複合導体11は、銅−金属繊維導体からなる心材2の外周にCu又はCu合金の被覆層(金属被覆層)10を形成し、その被覆層10の外周に、Au(Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金でもよい)からなり、層厚が0.5μm以上の耐食層13を形成したものである。
【0053】
耐食層13および被覆層10のそれぞれの層厚は特に限定するものではないが、複合導体11の細径化を図る観点から、耐食層13および被覆層10を合わせた層厚を10μm以下にすることが好ましく、特に耐食層13の層厚を1〜3μm、被覆層10の層厚を2〜5μmとすることが好ましい。
【0054】
本実施の形態の複合導体11によれば、図2に示すように被覆層10の上に耐食層13を形成しているため、耐食層13の層厚を、図1に示した耐食層3の層厚よりも薄くすることができ、本発明の複合導体1と比較して、製造コストを低減することができる。
【0055】
次に、図2に示した複合導体11の製造方法を説明する。
【0056】
先ず、銅−金属繊維導体(例えば、Cu−20mass%Nb)からなるロッドを形成する。このロッドをCu(又はCu合金)管内に挿入してビレットを形成した後、ビレットに熱間押出し加工を施し、外周にCu(又はCu合金)の被覆層10を有する線材を形成する。その後、線材に1次減面加工を施す。
【0057】
次に、1次減面加工後の線材にメッキを施し、Au(Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金でも良い)の耐食層13を所定の厚さで形成する。
【0058】
最後に、メッキ後の線材に2次減面加工を施し、本実施の形態の複合導体11を得る。このようにして得られた複合導体11よりも更に長尺のものを得たい場合は、初期のロッドの重量(太さ及び長さ)を大きくすればよい。これにより、必要な長さの複合導体が得られる。
【0059】
尚、本実施の形態においては、1次減面加工と2次減面加工の中間時に耐食層13を形成する場合について説明しているが、耐食層13の形成は、2次減面加工が終了した後であってもよい。
【0060】
次に、図2に示した複合導体11の他の製造方法を説明する。
【0061】
先ず、図1に示した複合導体1の製造方法と同様にして線材を形成し、この線材に1次減面加工を施す。
【0062】
次に、1次減面加工後の線材にCu(又はCu合金)メッキを施し、被覆層10を所定の厚さで形成する。Cu(又はCu合金)メッキ後、線材に2次減面加工を施す。
【0063】
次に、2次減面加工後の線材にAu(Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金でも良い)メッキを施し、耐食層13を所定の厚さで形成し、本実施の形態の複合導体11を得る。このようにして得られた複合導体11よりも更に長尺のものを得たい場合は、初期の線材の重量(太さ及び長さ)を大きくすればよい。これにより、必要な長さの複合導体が得られる。
【0064】
尚、本実施の形態においては、1次減面加工と2次減面加工の中間時に被覆層10をメッキ形成する場合について説明しているが、被覆層10の形成は、2次減面加工が終了した後であってもよい。また、本実施の形態においては、2次減面加工後に耐食層13をメッキ形成する場合について説明しているが、耐食層13の形成は、2次減面加工前であってもよい。
【0065】
上記2つの複合導体11の製造方法においても、本発明の複合導体1の製造方法と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
【0066】
次に、本発明の複合導体1を用いたケーブルについて説明する。
【0067】
本発明の複合導体1を用いたケーブル21の横断面図を図3に示す。
【0068】
図3に示すように、本発明の複合導体1を用いたケーブル21は、図1に示した複合導体1からなる単線材を心線22とし、その心線22の外周に樹脂層23を形成し、その樹脂層23の外周に、複数本(図3中では15本)の線材24を長手方向に配列して外部導体25を形成し、その外部導体25の外周にジャケット層26を形成してなるものである。
【0069】
次に、第3の実施の形態の複合導体11を用いたケーブルについて説明する。
【0070】
図3に示すように、第3の実施の形態の複合導体11を用いたケーブル31は、図2に示した複合導体11からなる単線材を心線32とし、その心線32の外周に樹脂層33を形成し、その樹脂層33の外周に、複数本(図3中では15本)の線材34を長手方向に配列して外部導体35を形成し、その外部導体35の外周にジャケット層36を形成してなるものである。
【0071】
心線22,32の直径としては、特に限定するものではないが、0.04mm以上が好ましく、特に0.06mm前後が望ましい。
【0072】
樹脂層23,33の構成材としては、充実フッ素樹脂などが挙げられる。また、樹脂層23,33の層厚は、特に限定するものではないが、40〜80μmが好ましく、特に60μm前後が望ましい。
【0073】
線材24,34の構成材としては、図1,図2に示した複合導体1,11の他に、Cu合金(例えば、Cu−0.15mass%Sn合金)などが挙げられる。また、線材24,34の直径は、特に限定するものではないが、複合導体1,11の場合、0.02〜0.06mmが好ましく、特に0.04mm前後が望ましく、また、Cu合金の場合、0.01〜0.04mmが好ましく、特に0.025mm前後が望ましい。
【0074】
ジャケット層26,36の構成材としては、フッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと示す)などが挙げられる。また、ジャケット層26,36の層厚は、特に限定するものではないが、フッ素樹脂の場合、20〜60μmが好ましく、特に40μm前後が望ましく、また、PETの場合、10〜40μmが好ましく、特に20μm前後が望ましい。
【0075】
ケーブル21,31によれば、本発明の複合導体1又は複合導体11の単線材で心線22,32を形成しているため、撚線材を心線として用いていた従来のケーブルと比較して、耐屈曲性を大きく低下させることなく、端末接続性が良好となる。
【0076】
また、心線22,32が単線材であるため、撚線工程を必要とせず、結果として、製造コストの低減を図ることができると共に、製造工程省略によるケーブルの信頼性向上を図ることができる。
【0077】
【実施例】
(実施例1)
CaOルツボを用いた真空高周波溶解法により、φ32mmで、かつ、Cu−20mass%Nbからなる銅−金属繊維導体ロッドを形成する。このロッドに面削加工を施してφ25mmに形成した後、内径25mm、外径28mmのCu管内に挿入し、ビレットを形成する。
【0078】
次に、ビレットを400℃に加熱した後、液圧押出し法で熱間押出しを行い、φ8mmの複合材を形成する。この複合材に、ドローベンチによる冷間引抜き加工及び伸線加工を施し、φ0.16mmに形成する。その後、この線材に電気メッキ法を用いてAgメッキを施し、外周にAg耐食層を形成する。
【0079】
最後に、Agメッキ後の線材に冷間伸線加工を施し、層厚1μmのAg耐食層を有するφ0.1mmの複合導体を作製する。
【0080】
(比較例1)
実施例1と同様にして複合材を形成し、この複合材に、ドローベンチによる冷間引抜き加工及び伸線加工を施し、φ0.1mmの線材を作製する。
【0081】
実施例1の複合導体および比較例1の線材について、強度、耐屈曲性、耐食性、および接続性の評価を行った。
【0082】
ここで、耐屈曲性は、曲げ歪み1%で屈曲試験を行った場合における破断屈曲回数(屈曲寿命)により評価した。
【0083】
屈曲試験を行うためのベンディングヘッド41は、図4(a)に示すように、一対のリング42a,42bとクランプ44とを有しており、このリング42a,42b間に所定の長さの複合導体(又は線材)43が挾まれている。複合導体43の一端はクランプ44で固定されていると共に、他端には所定の重量のロード45が重りとして固定される。ベンディングヘッド41はニップ点を回動中心点とし、図示しない駆動手段により、右回り又は左回りに90°回転する。
【0084】
屈曲試験は、ベンディングヘッド41を右回りに90°回転させて図4(a)の状態から図4(b)の状態にし、複合導体43に一方向(図4中では右方向)への曲げを付与した後、ベンディングヘッド41を左回りに90°回転させて図4(a)の状態に戻すことで、一方向への屈曲工程が終了する。その後、ベンディングヘッド41を左回りに90°回転させて図4(a)の状態から図4(c)の状態にし、複合導体43に他方向(図4中では左方向)への曲げを付与した後、ベンディングヘッド41を右回りに90°回転させて図4(a)の状態に戻すことで、他方向への屈曲工程が終了する。この屈曲工程を交互に繰り返し行うと、ある時点で複合導体43が破断する。この破断時迄の屈曲回数を屈曲寿命とする。
【0085】
実施例1の複合導体は、導電率が50%IACSで使用可能領域にあり、引張強さが 1,350MPa、屈曲寿命は28,500回であり、強度および耐屈曲性に優れていた。
【0086】
耐食試験における温度履歴のプロファイルを図5に示す。
【0087】
図5に示すように、4時間かけて23℃から65℃に昇温した後、5時間保持を行い、その後、4時間かけて65℃から23℃に降温した後、1時間保持を行い、その後、2時間かけて23℃から−10℃に降温した後、5時間保持を行い、その後、2時間かけて−10℃から23℃に昇温した後、1時間保持を行うという温度履歴を1サイクルとし、複合導体に、湿度90%の雰囲気下×10サイクルの耐食試験を行った。その後、耐食試験後における複合導体および線材の変色状況について評価を行った。
【0088】
その結果、比較例1の線材は、耐食層を有していないため、線材表面が著しく変色していたのに対して、Ag耐食層を有する実施例1の複合導体においては、変色が観察されなかった。
【0089】
接続性の評価としてハンダ付け性の試験を行った。ここで、ハンダとしては、PbフリーのSn100%のものを用い、また、ハンダ付け法としては、光ハンダ付けを用いた。
【0090】
その結果、実施例1の複合導体においては、ハンダ付けの際にハンダの濡れ不良はなかった。また、実施例1の複合導体は単線材であるため、狭ピッチのハンダ付けを行ってもハンダブリッジなどが生じることはなかった。すなわち、実施例1の複合導体は良好な接続性を有していた。
【0091】
よって、本発明の複合導体である実施例1の複合導体は、耐屈曲性と耐食性を合わせ持ち、優れた信頼性を有していると共に、接続性も良好であった。
【0092】
(実施例2−1)
先ず、実施例1と同様にして、Cu−5mass%Nbの銅−金属繊維導体からなるロッドを形成する。その後、液圧押出し法で熱間押出しを行う。
【0093】
次に、熱間押出し後のφ8mmの線材に冷間伸線加工を施し、φ0.1mmの線材を形成する。その後、この線材に電気メッキ法を用いてSnメッキを施し、外周に層厚1μmのSn耐食層を有する複合導体を作製する。
【0094】
(実施例2−2)
Cu−15mass%Nbの銅−金属繊維導体からなるロッドを用いる以外は、実施例2−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0095】
(実施例2−3)
Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体からなるロッドを用いる以外は、実施例2−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0096】
(実施例2−4)
Cu−25mass%Nbの銅−金属繊維導体からなるロッドを用いる以外は、実施例2−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0097】
(実施例3)
Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体からなるロッドを用い、外周に層厚1μmのAg耐食層を形成する以外は、実施例2−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0098】
(実施例4)
Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体からなるロッドを用い、外周に層厚1μmのNi耐食層を形成する以外は、実施例2−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0099】
(実施例5−1)
先ず、Cu−10mass%Nbの銅−金属繊維導体ロッドを形成する。その後、このロッドをCu管内に挿入した後、ビレットを加熱すると共に、液圧押出し法で熱間押出しを行い、複合線材を形成する。
【0100】
次に、複合線材に冷間伸線加工を施し、外周に層厚2μmのCu被覆層を有するφ0.1mmの線材を形成する。その後、この線材に電気メッキ法を用いてSnメッキを施し、外周に層厚1μmのSn耐食層を有する複合導体を作製する。
【0101】
(実施例5−2)
Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体ロッドを用いる以外は、実施例5−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0102】
(実施例5−3)
Cu−35mass%Nbの銅−金属繊維導体ロッドを用いる以外は、実施例5−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0103】
(実施例6)
Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体ロッドを用い、外周に層厚1μmのAg耐食層を形成する以外は、実施例5−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0104】
(実施例7)
Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体ロッドを用い、外周に層厚1μmのNi耐食層を形成する以外は、実施例5−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0105】
(実施例8)
Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体ロッドを用い、外周に層厚0.5μmのAu耐食層を形成する以外は、実施例5−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0106】
(実施例9)
先ず、Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体ロッドを形成する。その後、このロッドをCu−35mass%Zn管内に挿入した後、ビレットを加熱すると共に、液圧押出し法で熱間押出しを行い、複合線材を形成する。
【0107】
次に、複合線材に冷間伸線加工を施し、外周に層厚2μmのCu−Zn被覆層を有するφ0.1mmの線材を形成する。その後、この線材に電気メッキ法を用いてSnメッキを施し、外周に層厚1μmのSn耐食層を有する複合導体を作製する。
【0108】
(実施例10−1)
先ず、竪型真空溶解装置を用いて鋳造を行い、φ10mmで、かつ、Cu−2mass%Agからなる銅−金属繊維導体荒引線を形成する。
【0109】
次に、この荒引線に、加工度35%で、450℃×1.5hrの1次加熱処理を施す。その後、この線材に、加工度65%で、450℃×1.5hrの2次加熱処理を施す。その後、この線材に、加工度90%で、350℃×1hrの3次加熱処理を施す。
【0110】
次に、この線材に冷間伸線加工を施し、φ0.1mmの線材を形成する。その後、この線材に電気メッキ法を用いてCuメッキを施し、外周に層厚2μmのCu被覆層を有する線材を形成する。
【0111】
最後に、この線材に電気メッキ法を用いてSnメッキを施し、外周に層厚1μmのSn耐食層を有する複合導体を作製する。
【0112】
(実施例10−2)
Cu−10mass%Agの銅−金属繊維導体荒引線を用いる以外は、実施例10−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0113】
(実施例10−3)
Cu−20mass%Agの銅−金属繊維導体荒引線を用いる以外は、実施例10−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0114】
(実施例11−1)
線材にAgメッキを施し、外周に層厚1μmのAg耐食層を形成する以外は、実施例10−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0115】
(実施例11−2)
線材にAgメッキを施し、外周に層厚1μmのAg耐食層を形成する以外は、実施例10−2と同様にして、複合導体を作製する。
【0116】
(実施例11−3)
線材にAgメッキを施し、外周に層厚1μmのAg耐食層を形成する以外は、実施例10−3と同様にして、複合導体を作製する。
【0117】
(実施例12−1)
線材にNiメッキを施し、外周に層厚1μmのNi耐食層を形成する以外は、実施例10−1と同様にして、複合導体を作製する。
【0118】
(実施例12−2)
線材にNiメッキを施し、外周に層厚1μmのNi耐食層を形成する以外は、実施例10−2と同様にして、複合導体を作製する。
【0119】
(実施例12−3)
線材にNiメッキを施し、外周に層厚1μmのNi耐食層を形成する以外は、実施例10−3と同様にして、複合導体を作製する。
【0120】
(比較例2)
先ず、Cu−20mass%Nbの銅−金属繊維導体ロッドを形成する。その後、このロッドをCu管内に挿入した後、ビレットを加熱すると共に、液圧押出し法で熱間押出しを行い、複合線材を形成する。
【0121】
次に、複合線材に冷間伸線加工を施し、外周に層厚2μmのCu被覆層を有するφ0.1mmの線材を作製する。
【0122】
(比較例3)
タフピッチ銅(以下、TPCと示す)からなるφ0.1mmの線材を作製する。
【0123】
実施例2〜12の複合導体および比較例2,3の線材の諸元(心材の化学組成、耐食層(又は心材の化学組成、金属被覆層、および耐食層)を表1に示す。
【0124】
【表1】
【0125】
次に、実施例2〜12の複合導体および比較例2,3の線材の特性(引張強さ(MPa)、屈曲寿命(回)、耐食性、接続性、および総合評価)を表2に示す。ここで、耐屈曲性の評価は、実施例1の時と同様に行い、比較例2の線材の屈曲寿命の7倍の半分(( 1,000×7)÷2= 3,500(回))を合格とした。また、耐食性および接続性の評価は、実施例1の時と同様に行い、良好なものを○、良くないものを×とした。さらに、総合評価は、優良を○、良くないものを×とした。
【0126】
【表2】
【0127】
表2に示すように、本発明の複合導体である実施例2〜12の複合導体においては、引張強さがいずれも高く(890〜1,450MPa)、屈曲寿命がいずれも合格( 4,850〜30,000回)、耐食性および接続性がいずれも良好であり、総合評価は優良であった。
【0128】
また、本発明の複合導体である実施例2〜12の複合導体においては、いずれも導電率が50%IACS以上であり、特に導電率が低いものはなく、ケーブルに適用可能であった。
【0129】
これに対して、比較例2の線材は、引張強さは1,320MPaと高いと共に、屈曲寿命は17,900回と長く、かつ、接続性も良好であったが、最外層に形成されているのはCu被覆層であるため、表面が激しく酸化されていた。すなわち、耐食性が良くなく、結果として、総合評価も良くない。
【0130】
また、比較例3の線材は、接続性は良好であったが、TPC単体からなるため、引張強さは580MPaと低いと共に、屈曲寿命は1,000回と短く、かつ、表面は激しく酸化されていた。すなわち、引張強さ、耐屈曲性、および耐食性が良くなく、結果として、総合評価も良くない。
【0131】
本発明の複合導体は、パソコン用内部配線、携帯電話用内部配線、医療用信号線、又は移動体通信などの伝送分野における信号送受信システム内の信号送受信用線等の導体として適用することができる。
【0132】
また、本発明の複合導体を用いたケーブルは、超音波診断用プローブケーブル等の高精度画像を得るための多心ケーブル等に適用することができる。
【0133】
以上、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定されることは言うまでもない。
【0134】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0135】
(1)単線からなる心材と、心材の外周に形成された、Au、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金のいずれかからなる耐食層とからなる心線と、心線の外周を覆っている樹脂層と、樹脂層の外周を覆っている外部導体と、外部導体の外周を覆っているジャケット層とを備える同軸ケーブルであって、心材は、3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなり、心線の引張強度が890MPa以上であり、かつ、耐食層の層厚が0.5μm以上3μm以下であることで、前述した従来の複合線と比較して、更なる細径化を図りつつ、引張強度、屈曲寿命が良好であり、耐腐食性を確実に向上させることができる。
【0136】
(2) 既存の設備を大幅に更新することなく、(1)の耐食層を最外層に有した複合導体を製造することができる。
【0137】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の複合導体の横断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の複合導体の横断面図である。
【図3】 本発明の複合導体を用いたケーブルの横断面図である。
【図4】 屈曲試験を行うためのベンディングヘッドの概略図である。
【図5】 耐食試験における温度履歴のプロファイルである。
【符号の説明】
1,11 複合導体
2 心材
3 耐食層
10 被覆層(金属被覆層)
21 ケーブル
22 心線
25 外部導体

Claims (8)

  1. 単線からなる心材と、該心材の外周に形成された、Au、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金のいずれかからなる耐食層とからなる心線と、該心線の外周を覆っている樹脂層と、該樹脂層の外周を覆っている外部導体と、該外部導体の外周を覆っているジャケット層とを備える同軸ケーブルであって、
    前記心材は、3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなり、
    前記心線の引張強度が890MPa以上であり、かつ、前記耐食層の層厚が0.5μm以上3μm以下であることを特徴とする同軸ケーブル。
  2. 単線からなる心材と、該心材の外周に形成されたCu又はCu合金の金属被覆層と、その金属被覆層の外周に形成された、Au、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金のいずれかからなる耐食層とからなる心線と、該心線の外周を覆っている樹脂層と、該樹脂層の外周を覆っている外部導体と、該外部導体の外周を覆っているジャケット層とを備える同軸ケーブルであって、
    前記心材は、3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなり、
    前記心線の引張強度が890MPa以上であり、かつ、前記耐食層の層厚が0.5μm以上3μm以下であることを特徴とする同軸ケーブル。
  3. 3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなる線材に減面加工を施し、
    その減面加工の中間時又は減面加工終了後、線材の外周にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を0.5μm以上3μm以下の層厚でメッキすることで心線を形成し、
    該心線の外周に樹脂層を形成し、該樹脂層の外周に複数本の線材を長手方向に配列して外部導体を形成し、該外部導体の外周にジャケット層を形成する
    ことを特徴とする同軸ケーブルの製造方法。
  4. Cu又はCu合金の金属被覆層を最外層に備え、かつ3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなる線材を形成した後、その線材に減面加工を施し、その減面加工の中間時又は減面加工終了後、線材の外周にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を0.5μm以上3μm以下の層厚でメッキすることで心線を形成し、
    該心線の外周に樹脂層を形成し、該樹脂層の外周に複数本の線材を長手方向に配列して外部導体を形成し、該外部導体の外周にジャケット層を形成する
    ことを特徴とする同軸ケーブルの製造方法。
  5. 3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAg を含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなる線材に減面加工を施し、その減面加工の中間時、線材の外周にCu又はCu合金の金属被覆層を形成し、金属被覆層形成後又は減面加工終了後、金属被覆層の外周にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni 合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を0.5μm以上3μm以下の層厚でメッキすることで心線を形成し、
    該心線の外周に樹脂層を形成し、該樹脂層の外周に複数本の線材を長手方向に配列して外部導体を形成し、該外部導体の外周にジャケット層を形成する
    ことを特徴とする同軸ケーブルの製造方法。
  6. 3〜35mass%のNbを含有するCu−Nb系合金又は2〜20mass%のAgを含有するCu−Ag系合金のいずれかから選択される銅−金属繊維導体からなる線材に減面加工を施し、減面加工終了後、線材の外周にCu又はCu合金の金属被覆層を形成し、金属被覆層形成後、金属被覆層の外周にAu、Ag、Sn、Ni、ハンダ、Zn、Pd、Sn-Ni合金、Ni-Co 合金、Ni-P合金、Ni-Co-P 合金、Cu-Zn 合金、Sn-Bi 合金、Sn-Ag-Cu合金、Sn-Cu 合金、又はSn-Zn 合金の耐食層を0.5μm以上3μm以下の層厚でメッキすることで心線を形成し、
    該心線の外周に樹脂層を形成し、該樹脂層の外周に複数本の線材を長手方向に配列して外部導体を形成し、該外部導体の外周にジャケット層を形成する
    ことを特徴とする同軸ケーブルの製造方法。
  7. 上記Au、Sn、又はハンダの耐食層を、電気メッキ法または溶融メッキ法で形成する請求項乃至請求項いずれかに記載の同軸ケーブルの製造方法。
  8. 上記Ag又はNiの耐食層を、電気メッキ法で形成する請求項乃至請求項いずれかに記載の同軸ケーブルの製造方法。
JP35615599A 1999-12-15 1999-12-15 同軸ケーブル及びその製造方法 Expired - Lifetime JP4000729B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35615599A JP4000729B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 同軸ケーブル及びその製造方法
US09/834,724 US6649843B2 (en) 1999-12-15 2001-04-16 Composite conductor, production method thereof and cable using the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35615599A JP4000729B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 同軸ケーブル及びその製造方法
US09/834,724 US6649843B2 (en) 1999-12-15 2001-04-16 Composite conductor, production method thereof and cable using the same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001176332A JP2001176332A (ja) 2001-06-29
JP4000729B2 true JP4000729B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=26580385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35615599A Expired - Lifetime JP4000729B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 同軸ケーブル及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6649843B2 (ja)
JP (1) JP4000729B2 (ja)

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295011A (ja) * 2000-04-05 2001-10-26 Hitachi Cable Ltd 耐屈曲銅合金線及びそれを用いたケーブル
JP4686931B2 (ja) * 2001-08-06 2011-05-25 日立電線株式会社 超極細同軸ケーブル
US7978861B2 (en) * 2004-05-17 2011-07-12 Sperian Hearing Protection, Llc Method and apparatus for continuous noise exposure monitoring
JP4311277B2 (ja) * 2004-05-24 2009-08-12 日立電線株式会社 極細銅合金線の製造方法
US8021300B2 (en) * 2004-06-16 2011-09-20 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Three-dimensional fly-through systems and methods using ultrasound data
DE102004043020B3 (de) * 2004-09-06 2006-04-27 eupec Europäische Gesellschaft für Leistungshalbleiter mbH Bonddraht und Bondverbindung
US7235743B2 (en) * 2005-04-14 2007-06-26 Schlumberger Technology Corporation Resilient electrical cables
US7259331B2 (en) * 2006-01-11 2007-08-21 Schlumberger Technology Corp. Lightweight armor wires for electrical cables
TWI396268B (zh) * 2006-05-25 2013-05-11 Taiwan Semiconductor Mfg 複合連結線與其製造方法
US7390963B2 (en) * 2006-06-08 2008-06-24 3M Innovative Properties Company Metal/ceramic composite conductor and cable including same
DE102006052706A1 (de) * 2006-11-08 2008-05-15 Jumatech Gmbh Drahtbeschriebene Leiterplatte
CN101009409A (zh) * 2007-01-26 2007-08-01 番禺得意精密电子工业有限公司 使端子可防虹吸的方法及使用该方法制造的端子
JP5010300B2 (ja) * 2007-02-02 2012-08-29 富士電線工業株式会社 同軸ケーブル、及び同軸ケーブル用内部導体の製造方法
FR2918786A1 (fr) * 2007-07-10 2009-01-16 Nexans Sa Fil electrique de transmission de signaux destine a l'industrie aeronautique et spatiale.
US7829791B2 (en) * 2008-01-03 2010-11-09 Interplex Nas, Inc. Solder wire construction
US8143523B2 (en) * 2008-10-21 2012-03-27 Baker Hughes Incorporated Downhole cable with thermally conductive polymer composites
WO2010064579A1 (ja) * 2008-12-02 2010-06-10 株式会社フジクラ 伝送ケーブル及びそれを用いた信号伝送ケーブル
EP2233611A1 (de) * 2009-03-24 2010-09-29 MTV Metallveredlung GmbH & Co. KG Schichtsystem mti verbesserter Korrosionsbeständigkeit
JP5061259B2 (ja) * 2010-08-20 2012-10-31 株式会社フジクラ 電線及びコイル
JP5690538B2 (ja) * 2010-09-28 2015-03-25 矢崎総業株式会社 繊維導体の接続構造
KR101230643B1 (ko) * 2010-12-27 2013-02-06 주식회사 제이미크론 팔라듐이 도금된 구리 와이어 제조 방법
CN102175955B (zh) * 2011-02-17 2012-09-05 甘肃电力科学研究院 用于超高压电气设备耐压试验的防风抗晕扩径导线
CN103246385B (zh) * 2012-02-10 2016-05-25 阿尔卑斯电气株式会社 输入装置
JP5865819B2 (ja) * 2012-02-10 2016-02-17 アルプス電気株式会社 入力装置
US20130319726A1 (en) * 2012-05-30 2013-12-05 Freescale Semiconductor, Inc Multi-core wire
CN103219249B (zh) * 2013-03-01 2016-01-06 溧阳市虹翔机械制造有限公司 一种镀钯镀金的双镀层键合铜丝的制造方法
EP2808873A1 (de) * 2013-05-28 2014-12-03 Nexans Elektrisch leitfähiger Draht und Verfahren zu seiner Herstellung
FR3015762B1 (fr) * 2013-12-19 2017-12-15 Nexans Element electriquement conducteur allonge resistant a l'oxydation
CN107112088A (zh) 2014-08-07 2017-08-29 汉高股份有限及两合公司 高温绝缘的铝导体
CN104766661A (zh) * 2015-03-25 2015-07-08 安徽幸福电器电缆有限公司 一种工业用耐腐蚀抗高温电缆
CN107529989B (zh) * 2015-04-14 2023-08-04 皇家飞利浦有限公司 血管内装置、系统和形成方法
KR101659254B1 (ko) * 2015-07-23 2016-09-22 닛데쓰스미킹 마이크로 메탈 가부시키가이샤 반도체 장치용 본딩 와이어
US11296370B2 (en) * 2015-12-03 2022-04-05 Eaglepicher Technologies, Llc Battery having high thermal conductivity case
US9802274B2 (en) * 2016-03-21 2017-10-31 Indium Corporation Hybrid lead-free solder wire
CN106782882A (zh) * 2016-12-15 2017-05-31 苏州陈恒织造有限公司 一种耐腐蚀电缆的制备方法
CN107316671A (zh) * 2017-06-29 2017-11-03 合肥达户电线电缆科技有限公司 一种低电阻率电线及其制作工艺
US10888958B2 (en) * 2018-05-29 2021-01-12 Indium Corporation Hybrid high temperature lead-free solder preform

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5216997A (en) * 1975-07-31 1977-02-08 Toshiba Corp Processing method of multi-superconductor
US4143238A (en) * 1977-02-28 1979-03-06 Belden Corporation Shielded ultra-miniature cable
JPS5472483A (en) * 1977-11-21 1979-06-09 Hitachi Cable Ltd Manufacture of heat-resistant wiring conductor
FR2437686A1 (fr) * 1978-09-29 1980-04-25 Mayer Ferdy Element electrique a pertes, tel que fil, cable et ecran, resistant et absorbant
US4843356A (en) * 1986-08-25 1989-06-27 Stanford University Electrical cable having improved signal transmission characteristics
DE3851801T2 (de) * 1987-07-17 1995-04-13 Fujikura Ltd Verfahren zur Herstellung eines supraleitenden Drahtes mit einem Oxyd-Supraleiter.
DE69013784T2 (de) * 1989-02-14 1995-03-16 Sumitomo Electric Industries Isolierte drahtlitze.
JPH03184212A (ja) * 1989-12-14 1991-08-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 自動車用電線導体
JP3184212B2 (ja) 1990-11-29 2001-07-09 株式会社リコー カラー表示用パネル、カラー表示装置及びそれを用いたカラー表示方法
US5371484A (en) * 1991-04-04 1994-12-06 Insulated Wire Incorporated Internally ruggedized microwave coaxial cable
JP2538729B2 (ja) * 1991-09-26 1996-10-02 太陽電線株式会社 可動用ケ―ブルとその製造法
JPH06290639A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Fujikura Ltd 高強度高導電率耐屈曲性複合線
DE4310662C2 (de) * 1993-04-01 1995-04-06 Reinshagen Kabelwerk Gmbh Hochfrequenzkabel
JPH0911047A (ja) 1995-06-28 1997-01-14 Hitachi Cable Ltd 放電加工用電極線の製造方法
US5760341A (en) * 1996-09-10 1998-06-02 Medtronic, Inc. Conductor cable for biomedical lead
JPH10180546A (ja) 1996-12-24 1998-07-07 Hitachi Cable Ltd 放電加工用電極線の製造方法
JP3395629B2 (ja) 1998-01-29 2003-04-14 日立電線株式会社 高耐屈曲複合導体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001176332A (ja) 2001-06-29
US6649843B2 (en) 2003-11-18
US20030019661A1 (en) 2003-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4000729B2 (ja) 同軸ケーブル及びその製造方法
JP4143086B2 (ja) 極細銅合金線、極細銅合金撚線及びそれらの製造方法
JP4456696B2 (ja) 同軸ケーブル素線、同軸ケーブル、及び同軸ケーブルバンドル
JP2002352630A (ja) 可動部配線材用撚線導体及びそれを用いたケーブル
JP4143087B2 (ja) 極細絶縁線と同軸ケーブル及びその製造方法並びにこれを用いた多芯ケーブル
JPH0731939B2 (ja) 高強度、良屈曲性導体
JP2002129262A (ja) 極細銅合金線及びその製造方法
KR950005853B1 (ko) 자동차용 도전 와이어
WO2006022117A1 (ja) 同軸ケーブル
JP2008218318A (ja) 配線用導体およびその製造方法
JP2006313745A (ja) アルミニウム製中心導体を有するケーブル
JP2001295011A (ja) 耐屈曲銅合金線及びそれを用いたケーブル
JP4143088B2 (ja) 同軸ケーブル及びその製造方法並びにこれを用いた多芯ケーブル
KR20200139662A (ko) 도금 선봉
JP5468872B2 (ja) 金属−金属ガラス複合材、電気接点部材および金属−金属ガラス複合材の製造方法
JP3376672B2 (ja) 耐屈曲性に優れた電気電子機器用導体
JP3395629B2 (ja) 高耐屈曲複合導体
JPS6047344B2 (ja) 溶融めつき極細銅合金導体
CN118155913B (zh) 高温环境保持高强度高导电的绞线导体及绞线制造方法
JP2005344157A (ja) 錫または錫合金めっき層からのウィスカの生成抑制方法と接触部材
JP7574633B2 (ja) 銅合金線、めっき線、電線、およびケーブル
JPH06290639A (ja) 高強度高導電率耐屈曲性複合線
JP2019114447A (ja) 圧縮撚線導体およびその製造方法
JP7412127B2 (ja) 耐屈曲絶縁電線
JP7042645B2 (ja) 銅被覆マグネシウム線、その絶縁電線及び複合電線

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070806

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4000729

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term