JP3972644B2 - Overhead console - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の天井に配設されるオーバーヘッドコンソールに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来のオーバーヘッドコンソールを示す説明図である。同図に示すように、このオーバーヘッドコンソール100は、車両の天井Rに取付られるハウジング101と、前記ハウジング101に回転自在に支持された容器状のケース102と、を備えている。
【0003】
ケース102は、ハウジング101の下面に形成された開口部103を開閉するようになっており、全閉状態でハウジング11内に収容され且つ全開状態(図中二点鎖線)でハウジング101外に露出して収容物(例えば眼鏡)を取り出し可能としている。
【0004】
このケース102は、ロック手段104により通常は全閉位置にあり、該ロック手段の押釦部105を押してロックを解除すると自重により開動する。
【0005】
ケース102の回転軸Pには、図示せぬスプリングおよび歯車からなる減速機構が付加され、ゆっくりとケース102が開動するようになっている。これはケース102が全閉位置から全開位置までそのまま自重開動して収容物が飛び出してしまう、といったことを防ぐためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術にあっては減速機構を付加することにより、原価・工数が増加してしまう問題があった。
【0007】
本発明はこのような従来技術を背景に為されたものであって、比較的に低コストでケースの自重開動に起因する収容物の飛び出しを防止するオーバーヘッドコンソールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、車両の天井に取り付られるハウジングと、前記ハウジングに回転自在に支持されて該ハウジングの下面に形成された開口部を開閉し、全閉状態でハウジング内に収容され且つ全開状態でハウジング外に出て収容物を取り出し可能とする容器状のケースと、を備え、前記ケースが自重で開動するオーバーヘッドコンソールにおいて、前記ハウジングまたは前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの開閉途中で前記他方と摺動接触し前記ケースの通り抜けを許容するが前記ケースの自重開動による通り抜けを許容せずに一旦停止させるストッパ部を、設け、前記ストッパ部は、前記ケースの軌道と干渉する位置に前記ハウジングから突設され、撓み変形しつつ前記ケースの通り抜けを許容する可撓アームとして構成され、前記ストッパ部はその幅寸法が基端から先端に向けて漸次縮小して構成されるとともに基端部にリブを備えることを特徴とする。
【0009】
このような構成により、自重開動するケースはストッパ部により一旦停止される。そして、一旦停止したケースを手動で全開位置まで移動することで、ケース内の収容物を取り出せる。
【0010】
つまり、請求項1記載の発明によれば、ケースが自重開動途中で一旦停止されるため、ケース内の収容物の飛び出しを防止できる。このとき、単に、摺動抵抗によりケースの自重開動を一旦停止させるストッパ部を設けるに過ぎないため、従来の減速機構に比べて原価・工数が低減される。また請求項1記載の発明では、前記ストッパ部が、前記ケースの軌道と干渉する位置に前記ハウジングから突設され、撓み変形しつつ前記ケースの通り抜けを許容する可撓アームとして構成され、前記ストッパ部はその幅寸法が基端から先端に向けて漸次縮小して構成されるとともに基端部にリブを備えため、一旦停止位置にかけて摺動抵抗が漸次増大することとなる。そのため、ケースを確実かつスムーズに制動することができ、ケースの自重開動に起因するケース内の収容物の飛び出しをより確実に防止できる。また、ストッパ部の撓み変形を利用した比較的単純な構成となる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のオーバーヘッドコンソールにおいて、前記ストッパ部は前記一方に一体形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、さらに原価・工数を低減できる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のオーバーヘッドコンソールにおいて、前記ストッパ部または前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの衝突力を衝突方向と略垂直方向への前記ストッパ部の撓み変形に変換する傾斜面を形成したことを特徴とするものである。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、傾斜面によってケースの衝突力がストッパ部の撓み変形にスムーズに変換される。そのため、ケース衝突時における急激な制動を防止でき、これにより、ケースの自重開動に起因するケース内の収容物の飛び出しをさらに確実に防止できる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載のオーバーヘッドコンソールにおいて、前記ストッパ部または前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの全開位置直前で前記ストッパ部の復元力を受けてケースを全開位置にガイドする傾斜面を設けたこと特徴とするものである。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項記載の発明の効果に加え、ストッパ部の復元力を受けてケースを全開位置にガイドする傾斜面によって、ケースをスムーズに全開位置に開動できるとともに、全開位置からスムーズに閉動できる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載のオーバーヘッドコンソールにおいて、ストッパ部がケースの全開位置で撓みから復元するように設定されていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項記載の発明の効果に加え、ストッパ部がケースの全開位置で撓み変形から復元するように設定されているため、良好な節度感をもってケースを全開位置に開くことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図7を基に説明する。図1はこの実施形態のオーバーヘッドコンソールの下面図、図2aは同オーバーヘッドコンソールの図1中A−A断面であってケースの全開位置を示す図、図2bは図2a中の要部の上面視図、図3は同オーバーヘッドコンソールのケースの自重開動途中で接触初期を示す図、図4は同オーバーヘッドコンソールのケースの自重開動途中で摺動中を示す図、図5は同オーバーヘッドコンソールのケースの一旦停止位置を示す図、図6は同オーバーヘッドコンソールのケースの全開位置を示す図、図7は同オーバーヘッドコンソールの要部斜視図である。
【0024】
この実施形態のオーバーヘッドコンソール1は、車両の天井Rに取り付けられるハウジング11と、前記ハウジング11下面に開口する収容部12の開口部12aから出没するケース13と、を備えている。このオーバーヘッドコンソール1は、運転席および助手席の中間位置で天井Rに取り付けられ、ハウジング11の収容部14とレンズ15との間に形成された灯室16内に左右一対の図示せぬマップランプを配設してなるマップランプユニット17を備え、スイッチSW1,SW2によって点灯・消灯するようになっている。
【0025】
ケース13は、ハウジング11の収容部12の開口部12aを開閉する板状部13a、該板状部13aとの間に容器形状を形成する底壁13bおよび縦壁13cおよび一対の側壁13dと、を備えて構成され、例えば眼鏡等を収めることができる。このケース13は、略U字状の左右一対のアーム13e、13eを介して該アーム13e、13eの先端部の回転軸Pを中心にハウジング11に回転自在に支持されていて、全閉位置でハウジング11内に収容される一方、全開位置でハウジング11外に出て収容物を取り出し可能としている。
【0026】
ハウジング11には、該ケース13を全閉位置にロックする図示せぬロック手段が設けられており、プッシュボタン18の押圧によりロック手段によるロックが解除されると、ケース13が全閉位置から自重で開動するようになっている。この実施形態にあっては、ケース13の自重開動に起因する収容物の飛び出しを防止するための工夫が為されており、ハウジング11に一体形成されたストッパ部19によって、ケース13内の収容物が飛び出さない程度の位置でケース13の自重開動を一旦停止させるようになっている。
【0027】
このストッパ部19は、ケース13の開閉途中で突起20と摺動接触しケース13の突起20の通り抜けを許容するがケース13の自重開動による通り抜けを許容せずに一旦停止させるように設定されてるもので、より具体的には以下のようになっている。
【0028】
ストッパ部19は、ハウジング11の上面から突設された可撓アームとして構成され、ケース13のアーム13e、13eの軌道より若干外側にオフセットされ且つ前記ケース13の両アーム13e、13eの外側面に設けられた突起20、20の軌道と干渉する位置に設けられている。このストッパ部19は、基端部に補強用のリブ21、21を備えるとともにその幅寸法が基端から先端に向けて漸次縮小して構成され、基端側ほど撓みに対する復元力が大きく先端側ほど撓みに対する復元力が小さくなっている。
【0029】
ケースの自重開動により、ケース13の突起20が衝突すると該衝突力を受けて衝突方向(図中矢示X)と垂直方向(図中矢示Y)へ撓み変形しつつ該ケース13の突起20を摺動させる。ストッパ部19は、この摺動抵抗によってケース13を一旦停止させるものである。
【0030】
ここで、確実かつスムーズにケース13を停止させるため、接触初期から一旦停止位置にかけて摺動抵抗が漸次増大するような工夫もなされている。つまり、ストッパ部19の撓み変形量を漸次増大させることで摺動抵抗を漸次増大させ、確実かつスムーズにケース13を一旦停止させている。まず、ケース13の突起20に、該突起20の衝突力をストッパ部19の撓み変形に変換する傾斜面20aを設けたことで、摺動初期において、ストッパ部19の撓み変形量が漸次増大するようにしている。また、摺動後期においては、突起20がストッパ部19の基端側に移行するように突起20の回転軌道を設定することで、ストッパ部19の撓み変形量が漸次増大するようしている。
【0031】
ここで、ケース13の突起20は、上記の傾斜面20aに加え、該傾斜面20aで撓み変形されたストッパ部19の内側面と摺動する摺動面20bと、ケース13の全開位置の直前でストッパ部19の復元力を受けてケース13を全開位置にガイドする傾斜面20cと、を備えおり、ケース13の全開位置でストッパ部19が完全に復元するように設定されている。
【0032】
このように構成されたオーバーヘッドコンソール1のケース13の開動を、図3〜図7を参照しつつ経時的に説明する。
【0033】
まず、図1、2に示すようなケース13の全閉位置において、プッシュボタン18を押釦によりロック手段のロックが解除されると、ケース13は全閉位置から自重開動を始める。
【0034】
自重開動を始めたケース13は徐々に開動速度を上げていき、図3に示すように、該ケース13の突起20がハウジング11のストッパ部19に衝突する。これにより、ケース13が制動を始める。
【0035】
ケース13の突起20の衝突力は該突起20の傾斜面20aによってストッパ20の撓み変形にスムーズに変換されて、これによりケース13は急激な制動力を受けることなくその突起20が除々にストッパ部19の内側面に乗り上げていく(図4)。
【0036】
このとき、ハウジング11のストッパ部19の撓み変形の変形量の増大に伴って、ハウジング11の撓み反力が漸次増大し、両者の摺動抵抗が漸次増大する。ケース13内に収容物がない場合には、この接触初期段階(図4)で一旦停止することとなる。
【0037】
一方、ケース13内に収容物が収容されている場合には、その収容物の重さに応じて、ケース13は更に開動して、少なくとも図5の状態でケース13の自重開動が一旦停止される。このときは、ケース13の突起20がストッパ部19の基端側に除々に遷移することで、摺動抵抗が漸次増大して確実かつスムーズにケース13が一旦停止される。
【0038】
そして、一旦停止位置からケース13を手動で全開すると、全開位置で収容物を取り出せる(図6)。このとき、ストッパ部19は突起20の摺動面20bと、ケース13の全開位置の直前まで接触しているため、一旦停止位置から全開位置までケース13がぶらつくことなく安定した状態で手動開動される。また、突起20の傾斜面20cによってストッパ部19の復元力を利用しつつケース13を全開位置にガイドするため、ケース13をスムーズに全開位置に開動できる。(また、全開位置からスムーズに閉動できる。)最終的にケース13の全開位置でストッパ部19が完全に復元して、全開時の節度感を得ることができる。
【0039】
なお、この実施形態のオーバーヘッドコンソールは、巨視的に観れば、ケース13の自重回動途中において、一対の可撓アームが、ケース13を受け入れつつケース13を狭持して、該ケース13の自重回動による通り抜けを非許容とした構造と言い換えることができる。
【0040】
上述のように、この実施形態のオーバーヘッドコンソール1によれば、ハウジング11に、ケース13の開閉途中でケース13を接触摺動させてケース13の通り抜けを許容するがケース13の自重開動による通り抜けを許容しないストッパ部19を設けたため、全閉位置から自重開動するケース13がストッパ部19により一旦停止される。そして、一旦停止位置のケース13を手動で全開位置まで開ききることで、ケース13内の収容物を取り出せる。つまり、ケース13が自重開動途中で一旦停止されるため、ケース13内の収容物の飛び出しを防止できる。このとき、単に摺動抵抗によりケース13の自重開動を一旦停止させるストッパ部19をハウジング11に一体形成したに過ぎないため、従来の減速機構に比べて著しく原価・工数が低減することができる。
【0041】
また、従来の減速機構では開動がゆっくり過ぎる場合もあったが、この実施形態のオーバヘッドコンソール1によれば一旦停止位置まで早く開動するので、素早く全開位置まで開くことが可能となり、必要な収容物を早く取り出すことができる利点もある。
【0042】
また、この実施形態のオーバーヘッドコンソール1によれば、ストッパ部19は、ケース13の突起20の軌道と干渉する位置にハウジング11から突設され、ケース13の開閉途中でケース13を接触摺動させてケース13の通り抜けを許容するがケース13の自重開動による通り抜けを許容しない可撓アームとして構成されるため、自重開動中に摺動抵抗を漸次増大するように設定するのが容易となる。そして、自重開動中に摺動抵抗を漸次増大するように設定すれば、確実且つスムーズにケース13を制動でき、さらに確実に収容物の飛び出しを防止しつつケース13を一旦停止できる。
【0043】
また、この実施形態によれば、ケース13の突起20に、ストッパ部19への衝突力をストッパ部19の撓み変形に変換する傾斜面20aを形成したため、ケース13衝突時における急激な制動を防止できる。
【0044】
また、この実施形態のオーバーヘッドコンソール1によれば、ケース13の突起20に、ケース13の全開位置直前でストッパ部19の復元力を受けてケース13を全開位置にガイドする傾斜面20cを設けたため、ケース13をスムーズに全開位置に開動できるとともに全開位置からスムーズに閉動できる。
【0045】
また、この実施形態のオーバーヘッドコンソール1によれば、ストッパ部19がケース13の全開位置で撓みから復元するように設定されているため、良好な節度感をもってケース13を全開できる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ケースが自重開動する構造のオーバーヘッドコンソールにおいて、ハウジングまたはケースのいずれか一方に、前記ケースの開閉途中で前記他方と摺動接触し前記ケースの通り抜けを許容するが前記ケースの自重開動による通り抜けを許容せずに一旦停止させるストッパ部を、設けたことを特徴とするため、ケースが自重開動途中で一旦停止されるため、ケース内の収容物の飛び出しを防止できる。このとき、単に摺動抵抗によりケースの自重開動を一旦停止させるストッパ部を設けるに過ぎないため、従来の減速機構に比べて原価・工数が低減される。
【0047】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、前記ストッパ部は前記一方に一体形成されているため、さらに原価・工数を低減できる。
【0048】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加え、一旦停止位置にかけて摺動抵抗が漸次増大するため、ケースを確実かつスムーズに制動することができる。そのため、ケースの自重開動に起因するケース内の収容物の飛び出しをより確実に防止できる。
【0049】
請求項4記載の発明によれば、前記ストッパ部は、前記ケースの軌道と干渉する位置に前記ハウジングから突設され、撓み変形しつつ前記ケースの通り抜けを許容する可撓アームとして構成されているため、撓み変形量の管理のみで摺動抵抗を管理でき、請求項3記載の発明を比較的に単純な構成により具現化することができる。
【0050】
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加え、前記ストッパ部または前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの衝突力を衝突方向と略垂直方向への前記ストッパ部の撓み変形に変換する傾斜面を形成したため、傾斜面によってケースの衝突力がストッパ部の撓み変形にスムーズに変換される。そのため、ケース衝突時における急激な制動を防止でき、これにより、ケースの自重開動に起因するケース内の収容物の飛び出しをさらに確実に防止できる。
【0051】
請求項6記載の発明によれば、請求項4または5記載の発明の効果に加え、前記ストッパ部または前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの全開位置直前で前記ストッパ部の復元力を受けてケースを全開位置にガイドする傾斜面を設けたため、ケースをスムーズに全開位置に開動できるとともに、全開位置からスムーズに閉動できる。
【0052】
請求項7記載の発明によれば、請求項4〜6のいずれか1項記載の発明の効果に加え、ストッパ部がケースの全開位置で撓みから復元するように設定されているため、良好な節度感をもってケースを全開位置に開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの実施形態のオーバーヘッドコンソールの下面図。
【図2】同オーバーヘッドコンソールのケースの全閉位置を示す説明図であって、分図aは図1中A−A線に沿う断面図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図3】同オーバーヘッドコンソールのケースのストッパ部への接触初期状態を示す説明図であって、分図aは断面図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図4】同オーバーヘッドコンソールのケースのストッパ部との摺動状態を示す説明図であって、分図aは断面図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図5】同オーバーヘッドコンソールのケースの自重開動の一旦停止位置を示す説明図であって、分図aは断面図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図6】同オーバーヘッドコンソールのケースの全開位置を示す説明図であって、分図aは断面図、分図bは分図a中の要部の上面視図。
【図7】図4に示す同オーバーヘッドコンソールの要部斜視図。
【図8】従来のオーバーヘッドコンソールの一従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 オーバーヘッドコンソール
11 ハウジング
12a 開口部
13 ケース
20 ストッパ部
20a 傾斜面
20c 傾斜面
R 天井[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an overhead console disposed on a ceiling of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
FIG. 8 is an explanatory view showing a conventional overhead console. As shown in the figure, the
[0003]
The
[0004]
The
[0005]
A speed reduction mechanism including a spring and a gear (not shown) is added to the rotation shaft P of the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the prior art has a problem that the cost and man-hour increase due to the addition of the speed reduction mechanism.
[0007]
The present invention has been made against the background of such a conventional technique, and an object of the present invention is to provide an overhead console that prevents a container from popping out due to its own weight opening at a relatively low cost.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a housing attached to the ceiling of a vehicle and an opening formed on the lower surface of the housing that is rotatably supported by the housing are opened and closed, and the housing is accommodated in the housing in a fully closed state. A container-like case that can be taken out of the housing in a fully opened state and can take out the stored matter, and in an overhead console in which the case is opened by its own weight, either the housing or the case, There is provided a stopper portion that slides into contact with the other halfway during opening and closing and allows the case to pass through, but temporarily stops without allowing the case to pass through due to its own weight opening, and the stopper portion interferes with the track of the case. It is constructed as a flexible arm that protrudes from the housing at a position to allow the case to pass through while being bent and deformed. The stopper portion is characterized by having a rib on the base end portion with its width dimension is configured to shrink gradually toward the tip from the base end.
[0009]
With such a configuration, the case that opens its own weight is temporarily stopped by the stopper portion. Then, by moving the temporarily stopped case to the fully open position, the contents in the case can be taken out.
[0010]
That is, according to the first aspect of the present invention, since the case is temporarily stopped during its own weight opening, it is possible to prevent the contents in the case from jumping out. At this time, the cost and man-hours are reduced as compared with the conventional speed reducing mechanism because the stopper is merely provided to temporarily stop the self-weight opening of the case by sliding resistance. According to a first aspect of the present invention, the stopper portion protrudes from the housing at a position that interferes with the track of the case, and is configured as a flexible arm that allows the case to pass through while being deformed by bending. Since the width dimension of the portion is gradually reduced from the proximal end toward the distal end and the rib is provided at the proximal end portion, the sliding resistance gradually increases once toward the stop position. Therefore, the case can be braked reliably and smoothly, and the jumping of the contents in the case due to the self-weight opening movement of the case can be more reliably prevented. Moreover, it becomes a comparatively simple structure using the bending deformation of the stopper portion.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the overhead console according to the first aspect, the stopper portion is integrally formed with the one side.
[0012]
According to invention of Claim 2, cost and a man-hour can be reduced further.
[0017]
According to a third aspect of the present invention, in the overhead console according to the first or second aspect of the present invention, the collision force of the case is deflected in a direction substantially perpendicular to the collision direction on either the stopper portion or the case. An inclined surface to be converted into deformation is formed.
[0018]
According to the third aspect of the invention, the collision force of the case is smoothly converted into the bending deformation of the stopper portion by the inclined surface. Therefore, sudden braking at the time of a case collision can be prevented, and thereby, the jumping out of the contents in the case due to the self-weight opening movement of the case can be further reliably prevented.
[0019]
According to a fourth aspect of the present invention, in the overhead console according to any one of the first to third aspects, the restoring force of the stopper portion is applied to either the stopper portion or the case immediately before the fully opened position of the case. The inclined surface which receives and guides a case to a full open position is provided.
[0020]
According to the invention of claim 4 , in addition to the effect of the invention of any one of
[0021]
According to a fifth aspect of the present invention, in the overhead console according to any one of the first to fourth aspects, the stopper portion is set so as to be restored from bending at a fully open position of the case. .
[0022]
According to the invention described in claim 5 , in addition to the effect of the invention described in any one of
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 is a bottom view of the overhead console of this embodiment, FIG. 2a is a cross-sectional view of the overhead console taken along line AA in FIG. 1, and shows a fully opened position of the case, and FIG. 2b is a top view of the main part in FIG. FIG. 3 is a diagram showing an initial contact state during the self-weight opening of the overhead console case, FIG. 4 is a diagram showing sliding during the self-weight opening of the overhead console case, and FIG. 5 is a diagram of the overhead console case. FIG. 6 is a view showing a temporary stop position, FIG. 6 is a view showing a fully opened position of the case of the overhead console, and FIG. 7 is a perspective view of a main part of the overhead console.
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
When the
[0030]
Here, in order to stop the
[0031]
Here, the
[0032]
The opening of the
[0033]
First, in the fully closed position of the
[0034]
The
[0035]
The collision force of the
[0036]
At this time, as the amount of deformation of the deformation of the
[0037]
On the other hand, when a stored item is stored in the
[0038]
Then, once the
[0039]
Note that the overhead console of this embodiment, when viewed macroscopically, in the middle of rotating the weight of the
[0040]
As described above, according to the
[0041]
Further, although the conventional speed reduction mechanism may be opened too slowly, according to the
[0042]
Further, according to the
[0043]
Further, according to this embodiment, since the
[0044]
Further, according to the
[0045]
Moreover, according to the
[0046]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, in the overhead console having a structure in which the case is opened by its own weight, either the housing or the case is slidably contacted with the other while the case is being opened and closed to allow the case to pass through. Since the case is provided with a stopper that temporarily stops without allowing the case to pass through due to its own weight opening movement, the case is temporarily stopped during its own weight opening movement, thus preventing the contents in the case from popping out. it can. At this time, the cost and man-hours are reduced as compared with the conventional speed reduction mechanism because the stopper is merely provided to temporarily stop the opening of the case by its sliding resistance.
[0047]
According to the invention described in claim 2, in addition to the effect of the invention described in
[0048]
According to the invention described in claim 3, in addition to the effect of the invention described in
[0049]
According to a fourth aspect of the present invention, the stopper portion protrudes from the housing at a position that interferes with the track of the case, and is configured as a flexible arm that allows the case to pass through while being bent and deformed. Therefore, the sliding resistance can be managed only by managing the deflection amount, and the invention according to claim 3 can be realized with a relatively simple configuration.
[0050]
According to the fifth aspect of the invention, in addition to the effect of the fourth aspect of the invention, either the stopper portion or the case causes the collision force of the case to be approximately perpendicular to the collision direction. Since the inclined surface to be converted into the bending deformation is formed, the collision force of the case is smoothly converted into the bending deformation of the stopper portion by the inclined surface. Therefore, sudden braking at the time of a case collision can be prevented, and thereby, the jumping out of the contents in the case due to the self-weight opening movement of the case can be further reliably prevented.
[0051]
According to the invention described in claim 6, in addition to the effect of the invention described in claim 4 or 5, either one of the stopper part or the case receives the restoring force of the stopper part immediately before the fully opened position of the case. Since the inclined surface for guiding the case to the fully open position is provided, the case can be smoothly opened to the fully open position and can be smoothly closed from the fully open position.
[0052]
According to the invention described in claim 7, in addition to the effect of the invention described in any one of claims 4 to 6, since the stopper portion is set so as to be restored from the bending at the fully open position of the case, it is favorable. The case can be opened to the fully open position with moderation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a bottom view of an overhead console of this embodiment.
2A and 2B are explanatory views showing a fully closed position of the case of the overhead console, where a part a is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 1, and a part b is an upper surface of a main part in the part a. Visual view.
FIGS. 3A and 3B are explanatory diagrams showing an initial contact state of the overhead console with the stopper portion of the case, in which FIG. A is a cross-sectional view, and FIG.
4A and 4B are explanatory views showing a sliding state with a stopper portion of a case of the overhead console, where a partial view a is a cross-sectional view and a partial view b is a top view of a main part in the partial view a.
FIGS. 5A and 5B are explanatory diagrams showing a temporary stop position of the self-weight opening movement of the case of the overhead console, where a part a is a cross-sectional view, and a part b is a top view of a main part in the part a. FIG.
FIGS. 6A and 6B are explanatory views showing the fully opened position of the case of the overhead console, where a part a is a cross-sectional view, and a part b is a top view of a main part in the part a.
7 is a perspective view of a main part of the overhead console shown in FIG. 4. FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a conventional example of a conventional overhead console.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記ハウジングまたは前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの開閉途中で前記他方と摺動接触し前記ケースの通り抜けを許容するが前記ケースの自重開動による通り抜けを許容せずに一旦停止させるストッパ部を、設け、
前記ストッパ部は、前記ケースの軌道と干渉する位置に前記ハウジングから突設され、撓み変形しつつ前記ケースの通り抜けを許容する可撓アームとして構成され、
前記ストッパ部は、幅寸法が基端から先端に向けて漸次縮小して構成されるとともに基端部にリブを備えることを特徴とするオーバーヘッドコンソール。A housing mounted on the ceiling of the vehicle and an opening formed on the lower surface of the housing that is rotatably supported by the housing are opened and closed. A container-like case that can be taken out, and an overhead console in which the case is opened by its own weight,
One of the housing and the case is provided with a stopper portion that is slidably contacted with the other during the opening and closing of the case and allows the case to pass through, but temporarily stops without allowing the case to pass through due to its own weight opening movement. Provided ,
The stopper portion protrudes from the housing at a position that interferes with the track of the case, and is configured as a flexible arm that allows the case to pass through while being bent and deformed.
The stopper console is characterized in that the width of the stopper portion is gradually reduced from the base end toward the tip, and a rib is provided at the base end portion .
前記ストッパ部は前記一方に一体形成されていることを特徴とするオーバーヘッドコンソール。The overhead console of claim 1,
An overhead console, wherein the stopper portion is integrally formed with the one side.
前記ストッパ部または前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの衝突力を衝突方向と略垂直方向への前記ストッパ部の撓み変形に変換する傾斜面を形成したことを特徴とするオーバーヘッドコンソール。The overhead console according to claim 1 or 2 ,
An overhead console characterized in that an inclined surface for converting the collision force of the case into a bending deformation of the stopper portion in a direction substantially perpendicular to the collision direction is formed on either the stopper portion or the case.
前記ストッパ部または前記ケースのいずれか一方に、前記ケースの全開位置直前で前記ストッパ部の復元力を受けてケースを全開位置にガイドする傾斜面を設けたこと特徴とするオーバーヘッドコンソール。In the overhead console of any one of Claims 1-3 ,
An overhead console, wherein either one of the stopper portion or the case is provided with an inclined surface that receives the restoring force of the stopper portion immediately before the fully open position of the case and guides the case to the fully open position.
前記ストッパ部が前記ケースの全開位置で撓みから復元するように設定されていることを特徴とするオーバーヘッドコンソール。In the overhead console of any one of Claims 1-4 ,
An overhead console, wherein the stopper portion is set so as to be restored from bending at a fully opened position of the case.
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