JP3752627B2 - 金属製インサートレス自動車用ウェザーストリップ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製インサート（芯金）の埋設を不要とし、軽量化と生産性の向上さらには、リサイクル性の向上を図った自動車用ウエザーストリップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１乃至図３を参照して説明する。自動車のドア開口部１やトランク部２等に取付けられるウエザーストリップ２０は、一般に、断面略Ｕ字状のグリップ部２１と中空状のシール部２２とで構成され、グリップ部２１をドア開口部１等に沿って形成したフランジ３に挟持させている。そして、このグリップ部２１には、フランジ３に対する組付き力を高めるために金属製Ｍのインサート２３を埋設している。
【０００３】
また、従来、金属製インサート２３を埋設したウエザーストリップ２０のコーナー部は、押出成形することができないので、型成形によって成形し、押出成形部に接続している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、グリップ部２１に埋設するインサート２３は金属製Ｍであるため重量が嵩み、ウエザーストリップ２０および自動車の軽量化を図る点から好ましくない。また、金属製インサート２３を埋設するための工程を必要とするので、生産性の点からも好ましくない。さらに、金属製インサート２３を埋設すると、錆が発生し易いと共に、取付け作業時における安全性においても問題がある。
【０００５】
また、ウエザーストリップ２０のコーナー部は型成形によって成形し、押出成形部と接続しているので、成形作業が面倒であるといった問題もある。
【０００６】
本発明はこうした点に鑑み創案されたもので、金属製インサートを不要とし、生産性に優れ、錆が発生せず、取付け作業時の安全性の高い自動車用ウエザーストリップを提供することを課題とする。また、成形作業の容易なウエザーストリップの成形方法を提供することも課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の内面にインナーリップ１３ａ，１３ｂを一体成形したグリップ部１１と，前記グリップ本体１２の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ１４と，カバーリップ又は装飾リップ１４よりも外側のシール部１５とからなり，自動車のドア開口部１やトランク部２等に形成したコーナー部を含むフランジ３に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ本体１２の奥底部１２ｃ及び車内側側壁１２ａをＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈで形成し、しかもグリップ本体のＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈの断面方向の長さが、車内側側壁１２ａの長さＰより、車外側側壁１２ｃの長さＱを短く設定し、コーナー部における追従性を良くしてなるものである。
【０００８】
請求項２の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の内面にインナーリップ１３を一体成形したグリップ部１１と，前記グリップ本体１２の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ１４と，カバーリップ又は装飾リップ１４よりも外側のシール部１５とからなり，自動車のドア開口部１やトランク部２等に形成したコーナー部を含むフランジ３に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ本体１２の奥底部１２ｃ及び車内側側壁１２ａにＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈで形成し、しかもグリップ部のＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈの断面方向の長さが、車内側側壁１ ２ａの長さＰより、車外側側壁１２ｂの長さＱを短く設定し、コーナー部における追従性を良くし、かつ，少なくとも前記グリップ本体１２の車内側側壁１２ａに、切欠部１６を形成したものである。
【０００９】
請求項３の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の内面にインナーリップ１３を一体成形したグリップ部１１と，前記グリップ本体１２の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ１４と，カバーリップ又は装飾リップ１４よりも外側のシール部１５とからなり、自動車のドア開口部１やトランク部２等に形成したコーナー部を含むフランジ３に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ本体１２の奥底部１２ｃ及び車内側側壁１２ａにＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈで形成し、かつ，前記グリップ本体１２の車内側側壁１２ａの内面に，インナーリップ１３ａを設け、前記インナーリップ１３ａとグリップ本体１２の車内側側壁１２ａとにまたがって，切欠部１６を形成し、コーナー部における追従性を良くしてなるものである。
【００１０】
請求項４に記載の金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、請求項１乃至３のいずれかの発明において、グリップ本体１２の内面側または外面側あるいは両面側を少なくとも部分的に露出させた形態で、Ｈｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈである高剛性材１８を埋設してなるものである。
【００１１】
請求項５の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、請求項１〜４のいずれかの発明において、グリップ本体１２を、コーナー部に沿った形状に折曲げ、加熱・冷却してなるものである。
【００１２】
請求項６の記載に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、請求項１〜５のいずれかの発明において、グリップ本体１２を、押出し加熱成形後の予熱によって、コーナー部に沿った形状に折曲成形してなるものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】
金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０の第一実施形態を、図４に示す。このウエザーストリップ１０は、グリップ部１１と中空状のシール部１５とで構成される。グリップ部１１は、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の両内面に複数のインナーリップ１３ａ，１３ｂを一体成形すると共に、外面の車内側にカバーリップ又は装飾リップ１４を一体成形している。このグリップ部１１は、自動車のドア開口部１に形成したコーナー部を含むフランジ３を挟持する状態で組付く。また、シール部１５は、グリップ本体１２の外面の車外側に一体成形され、ドアパネルに弾接してボディとドアとの間をシールする。なお、シール部１５は図示した中空状に限定されるものではなく、リップ状のものでも良い。
【００１４】
そして、グリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず、その全体をＨｓ９０゜以上（スプリング式硬さ試験による）の高硬度ゴム材であるＥＰＤＭソリッドゴムＨで形成している。また、インナーリップ１３ａ，１３ｂおよびカバーリップ又は装飾リップ１４はＨｓ０゜〜８０゜の通常硬度ゴムＪ（本発明はＨｓ４０゜〜６０゜でも成立する）で形成し、シール部１５はスポンジゴムＫで形成している。
【００１５】
このウエザーストリップ１０は、金属製インサートを埋設していないので、当該ウエザーストリップ１０およびそれを取付ける自動車の軽量化を図ることができる。また、金属製インサートを埋設する工程を省くことができるので、生産コストを軽減して、生産性を向上させることができる。なお、グリップ本体１２は、高硬度ゴム材で形成しているので、金属製インサートを埋設していないにもかかわらず、フランジ３に対する組付き力を、従来の金属製インサートを埋設したものと同様に強固なものとすることができる。
【００１６】
本発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０の第二実施形態を、図５に示す。当該ウエザーストリップ１０の特徴は、グリップ本体１２は、その全体ではなく、一部を除く大部分をＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材Ｈで形成すると共に、当該一部を通常硬度材（ゴム材または樹脂材）Ｊで形成し、かつ、グリップ部１１のシール部１５を一体成形していない他方側および，他方側から延設したインナーリップ１３ａに、複数の切欠部１６を断続的に形成したことである。また、図４，図５では、インナーリップ１３ａ，１３ｂはすべて通常硬度ゴムとして例示したが、車外側側壁１２ｂの２つの小突部状のインナーリップ１３ｂは高硬度ゴム材としても良い。
【００１７】
グリップ本体１２の一部を通常硬度材Ｈで形成し、グリップ本体の車内側側壁１２ａおよびインナーリップ１３ａに切欠部１６を形成することによって、コーナー部における追従性を良くすることができ、フランジ３への取付けを容易なものとすることができる。また、インナーリップ１３ａは切欠いていない部分もあるため、コーナー部における保持性も確保する事が出来る。
【００１８】
前記において大部分とは、少なくとも、グリップ本体１２の車内側側壁１２ａおよび底部壁１２ｃの両方を合わせた範囲以上を指し、通常硬度材Ｊと高硬度材Ｈの境界線が車外側側壁の任意の場所に存在するすべての場合を指すものとする。
【００１９】
切欠部１６は断続的に、ある一部分にのみ設けるようにしても良いし、全体に設けても良いものとする。切欠部１６の間隔は５ｍｍ程度に設定するのが好ましく、また、切欠部１６を設ける範囲は自動車の車体のコーナーＲのＲ止まり位置から約２０ｍｍ程度の位置まで設けるのが好ましい。
【００２０】
切欠きは、押出しの前後のいずれに設けてもよい。
【００２１】
本発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０の第三実施形態を、図６に示す。その特徴は、グリップ本体１２に、金属製インサートに代えて、その内面側のほぼ全域を露出する形態で、Ｈｓ９０゜以上の高硬度ゴム材（または高硬度樹脂材）Ｈである高剛性材１８を埋設したことである。
【００２２】
この自動車用ウエザーストリップ１０は、金属製インサートに代えて高硬度ゴム材製の高剛性材１８を埋設しているので、錆が発生しないと共に、取付け作業時における安全性にも優れる。また、軽量化による生産性の向上化も併せて図ることができる。
【００２３】
また、この高剛性材１８は、その内面側等が大きく露出させており、通常硬度の樹脂材等で被覆していないので、樹脂材を節約してコストの低廉化を図ることができる。なお、高剛性材１８は通常硬度の樹脂材Ｊとの接着性に優れるので、このような露出した構成とすることができる。
【００２４】
本発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップの折曲成形方法の第一実施形態を、図７および図８示す。これは、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の内面にインナーリップ１３ａ，１３ｂを一体成形したグリップ部１１と、前記グリップ本体１２の外面に一体成形したシール部１５とからなり、自動車のドア開口部１やトランク部２等に形成したフランジ３に前記グリップ部１１を挟持させて取付けるウエザーストリップを折曲成形する方法である。
【００２５】
この成形方法は、まず、グリップ本体１２に、金属製インサートに代えて、その内面側の略全域が露出する形態で、Ｈｓ９０゜以上の高硬度樹脂材である高剛性材１８を共押出成形によって埋設する。
【００２６】
そして、グリップ本体１２を、共押出成形直後の予熱によって、コーナー部に沿った形状に治具３０を使用して折曲成形する。この折曲成形方法は、特に、図７のＸで示すような、Ｒの大きな部分を折曲げる際に効果的である。
【００２７】
こうして折曲げ成形することにより、コーナー部に沿ったＲを容易に成形することができるので、型成形部を成形する必要がない。従って、成形作業が容易であり、生産性を高めて生産コストの大幅な削減を図ることができる。
【００２８】
本発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップの折曲成形方法の第二実施形態を、図９に示す。この成形方法においては、まず、グリップ本体１２に、金属製インサートに代えて、その内面側の略全域が露出する形態で、Ｈｓ９０゜以上の熱軟化性高硬度樹脂材である高剛性材１８を共押出成形によって埋設する。
【００２９】
そして、グリップ本体１２を、金型３１に挿入して加熱して、いわゆる熱くせ付けし、コーナー部に沿った形状に折曲成形する。この成形方法は、図９のＹで示すような、Ｒの小さい部分を折曲げる際に効果的である。なお、この金型３１を使用しての折曲げ成形は、共押出成形直後に予熱が残存している状態で行うと、より効果的である。
【００３０】
このような折曲げ成形を行うことによっても型成形部を不要とするので、成形作業を容易なものとすることができ、生産コストの大幅な低減を図ることができる。
【００３１】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず、グリップ部本体１２の奥底部１２ｃ及び車内側側壁部１２ａをＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈで形成しているので、フランジ３に対する高い組付き力を維持しつつ、ウエザーストリップ１０およびそれを取付ける自動車の軽量化を図ることができる。また、金属製インサートを埋設する工程を省略することができるので、生産性を高めることができる。
【００３２】
請求項２に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、同様に、軽量化と生産性の向上を図ることができる。また、少なくともグリップ部本体１２の車内側側壁１２ａに切欠部１６を形成しているので、コーナー部における追従性を良くすることができ、フランジ３への取付けを容易なものとすることができる。また、高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈを車外側側壁部１３ｂの先端付近まで延長し、かつ、車外側側壁部に切欠き又はスリットを形成することも出来る。
【００３３】
請求項３に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、同様に軽量化と生産性の向上を図ることができる。また、グリップ部本体１２車内側側壁１２ａと，車内側側壁１２ａのインナーリップ１３ａとにまたがって切欠部１６を形成しているので、コーナー部における追従性を良くすることができ、フランジ３への取付けで容易なものとすることができる。また、インナーリップ１３ａは、切欠いていない部分もあるため、コーナー部における保持生も確保する事が出来る。
【００３４】
請求項４に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、金属製インサートに代えて高硬度ゴム材製または高硬度樹脂材製Ｈの高剛性材１８を埋設しているので、錆の発生を防止することができると共に、取付け作業時における安全性を高めることができる。また、軽量化による生産性の向上化も併せて図ることができる。また、この高剛性材１８は、その内面側等を大きく露出させており、通常硬度の樹脂材等で被覆していないので、樹脂材を節約してコストの低廉化を図ることができる。
【００３５】
請求項５の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、コーナー部に沿った形状に折曲げ、加熱・冷却しているので、自動車車体への取付作業が容易である。
【００３６】
請求項６に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、グリップ本体１２を、共押出成形直後の予熱によって、コーナー部に沿った形状に折曲成形するので、型成形部を成形する必要がない。従って、成形作業が容易であり、生産コストの大幅な削減を図ることができる。
【００３７】
また、請求項１又は請求項２に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、グリップ部Ｈｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈの断面方向の長さを、車内側側壁１２ａの長さＰより、車外側側壁１２ｂの長さＱを短く設定しているので、柔軟性が有り、Ｒ追従性もよい。クリップ本体１２を、金型３１に挿入して加熱し、コーナー部に沿った形状に折曲成形するので、型成形部を不要とすることができる。これにより、生産コストの大幅な低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ウエザーストリップが取付けられる自動車を示す側面図である。
【図２】従来例を示すもので、図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図３】従来例を示すもので、図１におけるＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】本発明の第一実施形態を示すもので、図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図５】本発明の第二実施形態を示す斜視図である。
【図６】本発明の第三実施形態を示すもので、図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図７】本発明の折曲成形方法によって成形されるウエザーストリップを示す側面図である。
【図８】本発明の折曲成形方法の第一実施形態を示す概略斜視図である。
【図９】本発明の折曲成形方法の第二実施形態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
１ ドア開口部
２ トランク部
３ フランジ
１０ ウエザーストリップ
１１ グリップ部
１２ グリップ本体
１２ａ 車内側側壁（クリップ本体の）
１２ｂ 車外側側壁（クリップ本体の）
１２ｃ 奥底部（クリップ本体の）
１３ａ インナーリップ（車内側側壁の）
１３ｂ インナーリップ（車外側側壁の）
１４ カバーリップ又は装飾リップ
１５ シール部
１６ 切欠部
１８ 高剛性材
２０ ウエザーストリップ
２１ グリップ部
２２ シール部
２３ 金属製インサート（芯金）
３０ 治具
３１ 金型
Ｈ 高硬度ゴム又は高硬度樹脂，ソリッドゴム
Ｊ 通常硬度ゴム又は通常硬度樹脂
Ｋ スポンジ
Ｍ 金属
Ｐ 車内側側壁の長さ
Ｑ 車外側側壁の長さ
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製インサート（芯金）の埋設を不要とし、軽量化と生産性の向上さらには、リサイクル性の向上を図った自動車用ウエザーストリップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１乃至図３を参照して説明する。自動車のドア開口部１やトランク部２等に取付けられるウエザーストリップ２０は、一般に、断面略Ｕ字状のグリップ部２１と中空状のシール部２２とで構成され、グリップ部２１をドア開口部１等に沿って形成したフランジ３に挟持させている。そして、このグリップ部２１には、フランジ３に対する組付き力を高めるために金属製Ｍのインサート２３を埋設している。
【０００３】
また、従来、金属製インサート２３を埋設したウエザーストリップ２０のコーナー部は、押出成形することができないので、型成形によって成形し、押出成形部に接続している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、グリップ部２１に埋設するインサート２３は金属製Ｍであるため重量が嵩み、ウエザーストリップ２０および自動車の軽量化を図る点から好ましくない。また、金属製インサート２３を埋設するための工程を必要とするので、生産性の点からも好ましくない。さらに、金属製インサート２３を埋設すると、錆が発生し易いと共に、取付け作業時における安全性においても問題がある。
【０００５】
また、ウエザーストリップ２０のコーナー部は型成形によって成形し、押出成形部と接続しているので、成形作業が面倒であるといった問題もある。
【０００６】
本発明はこうした点に鑑み創案されたもので、金属製インサートを不要とし、生産性に優れ、錆が発生せず、取付け作業時の安全性の高い自動車用ウエザーストリップを提供することを課題とする。また、成形作業の容易なウエザーストリップの成形方法を提供することも課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の内面にインナーリップ１３ａ，１３ｂを一体成形したグリップ部１１と，前記グリップ本体１２の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ１４と，カバーリップ又は装飾リップ１４よりも外側のシール部１５とからなり，自動車のドア開口部１やトランク部２等に形成したコーナー部を含むフランジ３に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ本体１２の奥底部１２ｃ及び車内側側壁１２ａをＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈで形成し、しかもグリップ本体のＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈの断面方向の長さが、車内側側壁１２ａの長さＰより、車外側側壁１２ｃの長さＱを短く設定し、コーナー部における追従性を良くしてなるものである。
【０００８】
請求項２の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の内面にインナーリップ１３を一体成形したグリップ部１１と，前記グリップ本体１２の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ１４と，カバーリップ又は装飾リップ１４よりも外側のシール部１５とからなり，自動車のドア開口部１やトランク部２等に形成したコーナー部を含むフランジ３に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ本体１２の奥底部１２ｃ及び車内側側壁１２ａにＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈで形成し、しかもグリップ部のＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈの断面方向の長さが、車内側側壁１ ２ａの長さＰより、車外側側壁１２ｂの長さＱを短く設定し、コーナー部における追従性を良くし、かつ，少なくとも前記グリップ本体１２の車内側側壁１２ａに、切欠部１６を形成したものである。
【０００９】
請求項３の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の内面にインナーリップ１３を一体成形したグリップ部１１と，前記グリップ本体１２の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ１４と，カバーリップ又は装飾リップ１４よりも外側のシール部１５とからなり、自動車のドア開口部１やトランク部２等に形成したコーナー部を含むフランジ３に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ本体１２の奥底部１２ｃ及び車内側側壁１２ａにＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈで形成し、かつ，前記グリップ本体１２の車内側側壁１２ａの内面に，インナーリップ１３ａを設け、前記インナーリップ１３ａとグリップ本体１２の車内側側壁１２ａとにまたがって，切欠部１６を形成し、コーナー部における追従性を良くしてなるものである。
【００１０】
請求項４に記載の金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、請求項１乃至３のいずれかの発明において、グリップ本体１２の内面側または外面側あるいは両面側を少なくとも部分的に露出させた形態で、Ｈｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈである高剛性材１８を埋設してなるものである。
【００１１】
請求項５の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、請求項１〜４のいずれかの発明において、グリップ本体１２を、コーナー部に沿った形状に折曲げ、加熱・冷却してなるものである。
【００１２】
請求項６の記載に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、請求項１〜５のいずれかの発明において、グリップ本体１２を、押出し加熱成形後の予熱によって、コーナー部に沿った形状に折曲成形してなるものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】
金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０の第一実施形態を、図４に示す。このウエザーストリップ１０は、グリップ部１１と中空状のシール部１５とで構成される。グリップ部１１は、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の両内面に複数のインナーリップ１３ａ，１３ｂを一体成形すると共に、外面の車内側にカバーリップ又は装飾リップ１４を一体成形している。このグリップ部１１は、自動車のドア開口部１に形成したコーナー部を含むフランジ３を挟持する状態で組付く。また、シール部１５は、グリップ本体１２の外面の車外側に一体成形され、ドアパネルに弾接してボディとドアとの間をシールする。なお、シール部１５は図示した中空状に限定されるものではなく、リップ状のものでも良い。
【００１４】
そして、グリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず、その全体をＨｓ９０゜以上（スプリング式硬さ試験による）の高硬度ゴム材であるＥＰＤＭソリッドゴムＨで形成している。また、インナーリップ１３ａ，１３ｂおよびカバーリップ又は装飾リップ１４はＨｓ０゜〜８０゜の通常硬度ゴムＪ（本発明はＨｓ４０゜〜６０゜でも成立する）で形成し、シール部１５はスポンジゴムＫで形成している。
【００１５】
このウエザーストリップ１０は、金属製インサートを埋設していないので、当該ウエザーストリップ１０およびそれを取付ける自動車の軽量化を図ることができる。また、金属製インサートを埋設する工程を省くことができるので、生産コストを軽減して、生産性を向上させることができる。なお、グリップ本体１２は、高硬度ゴム材で形成しているので、金属製インサートを埋設していないにもかかわらず、フランジ３に対する組付き力を、従来の金属製インサートを埋設したものと同様に強固なものとすることができる。
【００１６】
本発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０の第二実施形態を、図５に示す。当該ウエザーストリップ１０の特徴は、グリップ本体１２は、その全体ではなく、一部を除く大部分をＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材Ｈで形成すると共に、当該一部を通常硬度材（ゴム材または樹脂材）Ｊで形成し、かつ、グリップ部１１のシール部１５を一体成形していない他方側および，他方側から延設したインナーリップ１３ａに、複数の切欠部１６を断続的に形成したことである。また、図４，図５では、インナーリップ１３ａ，１３ｂはすべて通常硬度ゴムとして例示したが、車外側側壁１２ｂの２つの小突部状のインナーリップ１３ｂは高硬度ゴム材としても良い。
【００１７】
グリップ本体１２の一部を通常硬度材Ｈで形成し、グリップ本体の車内側側壁１２ａおよびインナーリップ１３ａに切欠部１６を形成することによって、コーナー部における追従性を良くすることができ、フランジ３への取付けを容易なものとすることができる。また、インナーリップ１３ａは切欠いていない部分もあるため、コーナー部における保持性も確保する事が出来る。
【００１８】
前記において大部分とは、少なくとも、グリップ本体１２の車内側側壁１２ａおよび底部壁１２ｃの両方を合わせた範囲以上を指し、通常硬度材Ｊと高硬度材Ｈの境界線が車外側側壁の任意の場所に存在するすべての場合を指すものとする。
【００１９】
切欠部１６は断続的に、ある一部分にのみ設けるようにしても良いし、全体に設けても良いものとする。切欠部１６の間隔は５ｍｍ程度に設定するのが好ましく、また、切欠部１６を設ける範囲は自動車の車体のコーナーＲのＲ止まり位置から約２０ｍｍ程度の位置まで設けるのが好ましい。
【００２０】
切欠きは、押出しの前後のいずれに設けてもよい。
【００２１】
本発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０の第三実施形態を、図６に示す。その特徴は、グリップ本体１２に、金属製インサートに代えて、その内面側のほぼ全域を露出する形態で、Ｈｓ９０゜以上の高硬度ゴム材（または高硬度樹脂材）Ｈである高剛性材１８を埋設したことである。
【００２２】
この自動車用ウエザーストリップ１０は、金属製インサートに代えて高硬度ゴム材製の高剛性材１８を埋設しているので、錆が発生しないと共に、取付け作業時における安全性にも優れる。また、軽量化による生産性の向上化も併せて図ることができる。
【００２３】
また、この高剛性材１８は、その内面側等が大きく露出させており、通常硬度の樹脂材等で被覆していないので、樹脂材を節約してコストの低廉化を図ることができる。なお、高剛性材１８は通常硬度の樹脂材Ｊとの接着性に優れるので、このような露出した構成とすることができる。
【００２４】
本発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップの折曲成形方法の第一実施形態を、図７および図８示す。これは、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２の内面にインナーリップ１３ａ，１３ｂを一体成形したグリップ部１１と、前記グリップ本体１２の外面に一体成形したシール部１５とからなり、自動車のドア開口部１やトランク部２等に形成したフランジ３に前記グリップ部１１を挟持させて取付けるウエザーストリップを折曲成形する方法である。
【００２５】
この成形方法は、まず、グリップ本体１２に、金属製インサートに代えて、その内面側の略全域が露出する形態で、Ｈｓ９０゜以上の高硬度樹脂材である高剛性材１８を共押出成形によって埋設する。
【００２６】
そして、グリップ本体１２を、共押出成形直後の予熱によって、コーナー部に沿った形状に治具３０を使用して折曲成形する。この折曲成形方法は、特に、図７のＸで示すような、Ｒの大きな部分を折曲げる際に効果的である。
【００２７】
こうして折曲げ成形することにより、コーナー部に沿ったＲを容易に成形することができるので、型成形部を成形する必要がない。従って、成形作業が容易であり、生産性を高めて生産コストの大幅な削減を図ることができる。
【００２８】
本発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップの折曲成形方法の第二実施形態を、図９に示す。この成形方法においては、まず、グリップ本体１２に、金属製インサートに代えて、その内面側の略全域が露出する形態で、Ｈｓ９０゜以上の熱軟化性高硬度樹脂材である高剛性材１８を共押出成形によって埋設する。
【００２９】
そして、グリップ本体１２を、金型３１に挿入して加熱して、いわゆる熱くせ付けし、コーナー部に沿った形状に折曲成形する。この成形方法は、図９のＹで示すような、Ｒの小さい部分を折曲げる際に効果的である。なお、この金型３１を使用しての折曲げ成形は、共押出成形直後に予熱が残存している状態で行うと、より効果的である。
【００３０】
このような折曲げ成形を行うことによっても型成形部を不要とするので、成形作業を容易なものとすることができ、生産コストの大幅な低減を図ることができる。
【００３１】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、断面略Ｕ字状のグリップ本体１２に金属製インサートを埋設せず、グリップ部本体１２の奥底部１２ｃ及び車内側側壁部１２ａをＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈで形成しているので、フランジ３に対する高い組付き力を維持しつつ、ウエザーストリップ１０およびそれを取付ける自動車の軽量化を図ることができる。また、金属製インサートを埋設する工程を省略することができるので、生産性を高めることができる。
【００３２】
請求項２に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、同様に、軽量化と生産性の向上を図ることができる。また、少なくともグリップ部本体１２の車内側側壁１２ａに切欠部１６を形成しているので、コーナー部における追従性を良くすることができ、フランジ３への取付けを容易なものとすることができる。また、高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈを車外側側壁部１３ｂの先端付近まで延長し、かつ、車外側側壁部に切欠き又はスリットを形成することも出来る。
【００３３】
請求項３に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、同様に軽量化と生産性の向上を図ることができる。また、グリップ部本体１２車内側側壁１２ａと，車内側側壁１２ａのインナーリップ１３ａとにまたがって切欠部１６を形成しているので、コーナー部における追従性を良くすることができ、フランジ３への取付けで容易なものとすることができる。また、インナーリップ１３ａは、切欠いていない部分もあるため、コーナー部における保持生も確保する事が出来る。
【００３４】
請求項４に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ１０は、金属製インサートに代えて高硬度ゴム材製または高硬度樹脂材製Ｈの高剛性材１８を埋設しているので、錆の発生を防止することができると共に、取付け作業時における安全性を高めることができる。また、軽量化による生産性の向上化も併せて図ることができる。また、この高剛性材１８は、その内面側等を大きく露出させており、通常硬度の樹脂材等で被覆していないので、樹脂材を節約してコストの低廉化を図ることができる。
【００３５】
請求項５の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、コーナー部に沿った形状に折曲げ、加熱・冷却しているので、自動車車体への取付作業が容易である。
【００３６】
請求項６に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、グリップ本体１２を、共押出成形直後の予熱によって、コーナー部に沿った形状に折曲成形するので、型成形部を成形する必要がない。従って、成形作業が容易であり、生産コストの大幅な削減を図ることができる。
【００３７】
また、請求項１又は請求項２に記載の発明に係る金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップは、グリップ部Ｈｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材Ｈの断面方向の長さを、車内側側壁１２ａの長さＰより、車外側側壁１２ｂの長さＱを短く設定しているので、柔軟性が有り、Ｒ追従性もよい。クリップ本体１２を、金型３１に挿入して加熱し、コーナー部に沿った形状に折曲成形するので、型成形部を不要とすることができる。これにより、生産コストの大幅な低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ウエザーストリップが取付けられる自動車を示す側面図である。
【図２】従来例を示すもので、図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図３】従来例を示すもので、図１におけるＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】本発明の第一実施形態を示すもので、図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図５】本発明の第二実施形態を示す斜視図である。
【図６】本発明の第三実施形態を示すもので、図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図７】本発明の折曲成形方法によって成形されるウエザーストリップを示す側面図である。
【図８】本発明の折曲成形方法の第一実施形態を示す概略斜視図である。
【図９】本発明の折曲成形方法の第二実施形態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
１ ドア開口部
２ トランク部
３ フランジ
１０ ウエザーストリップ
１１ グリップ部
１２ グリップ本体
１２ａ 車内側側壁（クリップ本体の）
１２ｂ 車外側側壁（クリップ本体の）
１２ｃ 奥底部（クリップ本体の）
１３ａ インナーリップ（車内側側壁の）
１３ｂ インナーリップ（車外側側壁の）
１４ カバーリップ又は装飾リップ
１５ シール部
１６ 切欠部
１８ 高剛性材
２０ ウエザーストリップ
２１ グリップ部
２２ シール部
２３ 金属製インサート（芯金）
３０ 治具
３１ 金型
Ｈ 高硬度ゴム又は高硬度樹脂，ソリッドゴム
Ｊ 通常硬度ゴム又は通常硬度樹脂
Ｋ スポンジ
Ｍ 金属
Ｐ 車内側側壁の長さ
Ｑ 車外側側壁の長さ
Claims (6)
- 断面略Ｕ字状のグリップ本体（１２）の内面にインナーリップ（１３ａ，１３ｂ）を一体成形したグリップ部（１１）と，前記グリップ本体（１２）の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ（１４）と，カバーリップ又は装飾リップ（１４）よりも外側のシール部（１５）とからなり，自動車のドア開口部（１）やトランク部（２）等に形成したコーナー部を含むフランジ（３）に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体（１２）に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ部本体（１２）の奥底部（１２ｃ）及び車内側側壁（１２ａ）をＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材（Ｈ）で形成し、しかもグリップ本体のＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材の断面方向の長さが，車内側側壁（１２ａ）の長さ（Ｐ）より，車外側側壁（１２ｂ）の長さ（Ｑ）を短く設定し，コーナー部における追従性を良くしてなる金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ。
- 断面略Ｕ字状のグリップ本体（１２）の内面にインナーリップ（１３）を一体成形したグリップ部（１１）と，前記グリップ本体（１２）の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ（１４）と，カバーリップ又は装飾リップ（１４）よりも外側のシール部（１５）とからなり，自動車のドア開口部（１）やトランク部（２）等に形成したコーナー部を含むフランジ（３）に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体（１２）に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ部本体（１２）の奥底部（１２ｃ）及び車内側側壁（１２ａ）にＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材（Ｈ）で形成し、しかもグリップ本体のＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材の断面方向の長さが，車内側側壁の長さ（Ｐ）より，車外側側壁の長さ（Ｑ）を短く設定し、かつ，少なくとも前記グリップ本体１２の前記車内側側壁（１２ａ）に，切欠き部（１６）を形成し、コーナー部における追従性を良くしてなる金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ。
- 断面略Ｕ字状のグリップ本体（１２）の内面にインナーリップ（１３ａ，１３ｂ）を一体成形したグリップ部（１１）と，前記グリップ本体（１２）の外面に一体成形したカバーリップ又は装飾リップ（１４）と，カバーリップ又は装飾リップ（１４）よりも外側のシール部（１５）とからなり、自動車のドア開口部（１）やトランク部（２）等に形成したコーナー部を含むフランジ（３）に前記グリップ部を挟持させて取付けるコーナー部を含むウエザーストリップであり、前記グリップ本体（１２）に金属製インサートを埋設せず，少なくとも，グリップ部本体（１２）の奥底部（１２ｃ）及び車内側側壁（１２ａ）にＨｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材（Ｈ）で形成し、かつ，前記グリップ本体（１２）の車内側側壁（１２ａ）の内面にインナーリップ（１３ａ）を設け、該インナーリップ（１３ａ）とグリップ本体（１２）の車内側側壁（１２ａ）とにまたがって，切欠部（１６）を形成し、コーナー部における追従性を良くしてなる金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ。
- グリップ本体（１２）の内面側または外面側あるいは両面側を少なくとも部分的に露出させた形態で、Ｈｓ９０゜以上の高硬度ゴム材または高硬度樹脂材（Ｈ）である高剛性材（１８）を埋設してなる請求項１〜３のいずれかに記載の金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ。
- グリップ本体（１２）を、コーナー部に沿った形状に折曲げ、加熱・冷却してなる請求項１〜４のいずれかに記載の金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ。
- グリップ本体（１２）を、押出し加熱成形後の予熱によって、コーナー部に沿った形状に折曲成形してなる請求項１〜５のいずれかに記載の金属製インサートレス自動車用ウエザーストリップ。
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