JP3656363B2 - Loading cam device for toroidal type continuously variable transmission - Google Patents
Loading cam device for toroidal type continuously variable transmission Download PDFInfo
- Publication number
- JP3656363B2 JP3656363B2 JP14628397A JP14628397A JP3656363B2 JP 3656363 B2 JP3656363 B2 JP 3656363B2 JP 14628397 A JP14628397 A JP 14628397A JP 14628397 A JP14628397 A JP 14628397A JP 3656363 B2 JP3656363 B2 JP 3656363B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- cam
- input
- cage
- rolling element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Friction Gearing (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の変速機として使用されるトロイダル型無段変速機に組み込まれるローディングカム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
主に自動車用の変速機として従来より研究が進められているトロイダル型無段変速機は、互いに対向する面がそれぞれ円弧形状の凹断面を有する入力ディスク及び出力ディスクと、これらのディスク間に挟持される回転自在なパワーローラとを組み合わせた構造となっており、パワーローラの回転軸の傾斜角度を調節することで入力ディスク/出力ディスク間に回転速度差を生じさせて、変速動作を行うようにしている。この際、駆動力伝達ロス回避の点からパワーローラの周面は入力ディスク及び出力ディスクに対して空転することなく当接していなければならないため、入力ディスクからパワーローラに加わるトルク入力軸方向の力の大きさを変化させて、入力ディスク/パワーローラ間及びパワーローラ/出力ディスク間に常に適切な大きさの摩擦力が発生するよう調節している。調節のためには、入力トルクに応じて入力軸方向への押圧力を増減させることができるローディングカム装置を用いる。
【0003】
この種のローディングカム装置としては、例えば特開平1−299358号公報において開示されている構造のものがある。このローディングカム装置は、円周方向に亘る凹凸形状を有したカム面が形成されておりトルク入力軸に係合していてトルク入力軸と一体的に回転するカムディスクと、同様のカム面がカムディスクのカム面と対向する面に設けられておりトルク入力軸と相対的に回転する入力ディスクと、これらの間に挟持される略円輪形状の保持器と、この保持器の円周方向に亘って複数箇所設けられた開口部にそれぞれ配設される転動体とから構成される。また、それぞれの転動体は、保持器の開口部において保持器の半径方向を中心軸として転動自在な状態で保持されており、各転動体の側面がカムディスク及び入力ディスクの両カム面の凹凸に当接するように組み込まれている。
【0004】
上記構成のローディングカム装置を組み込んだトロイダル型無段変速機では、カムディスクが回転すると転動体を介して入力ディスクが同期回転し、さらにパワーローラを介することで出力ディスクが逆回転する。したがって、トルク入力軸に入力される回転運動は、逆方向の回転運動として出力ディスクへと伝達されトルク出力軸から取り出される。この際、パワーローラの周面が入力ディスクの外周付近と出力ディスクの中心付近とにそれぞれ当接するようにパワーローラの回転軸の傾斜角度を変化させることでトルク入力軸からトルク出力軸への増速が行なわれ、これとは逆に、パワーローラの周面が入力ディスクの中心付近と出力ディスクの外周付近とにそれぞれ当接するようにパワーローラの回転軸の傾斜角度を変化させることでトルク入力軸からトルク出力軸への減速が行なわれる。また、両者の中間の変速比についても、パワーローラの回転軸の傾斜角度を適当に調節することにより、ほぼ無段階に得ることができる。
【0005】
このようなトロイダル型無段変速機の動作中にカムディスクと入力ディスクの間にトルク差が発生すると、両ディスクは転動体の転動を伴って相対回転する。このため、カムディスクのカム面の凸部によって複数の転動体が入力ディスクのカム面に押し付けられることとなり、入力ディスクがパワーローラに押し付けられ、さらにパワーローラが出力ディスクに押し付けられる結果、入力ディスク/パワーローラ間及びパワーローラ/出力ディスク間に適切な大きさの摩擦力が発生する。なお、押し付け時の焼き付きを防止するために、カムディスク及び出力ディスクの両カム面と各転動体との間には潤滑油が供給される。
【0006】
また、特開平1−299358号公報において開示されている構造のローディングカム装置では、上述の転動体と保持器の開口部とが直接接触する面積を小さくするために、転動体の保持器外径方向の端面とこの端面が接する保持器の開口部周縁との間に、転動体の径よりも小さい径を持つ当接部を形成するようにしている。これにより、カムディスクの高速回転に伴って発生する大きな遠心力の影響を受けた転動体が開口部の保持器外径側の周縁へと強く押し付けられる場合に、転動体と保持器開口部の間に働く摩擦力が低減される。その結果、カムディスクと入力ディスクの間にトルク差が発生して両ディスクが相対回転する際の転動体の転動が滑らかに行われて、入力ディスクに加わる押圧力の大きさがより緻密に制御されるため、入力ディスク/パワーローラ間、及びパワーローラ/出力ディスク間にそれぞれ発生する摩擦力の大きさが適正に保たれ、滑りが生じることもない。こうして、特開平1−299358号公報において開示されている構造のローディングカム装置を用いれば、駆動力の伝達効率の悪化を防止して、トルク差に応じた適切な変速比が得られるようになる。
【0007】
さらに、特開平1−299358号公報において開示されている構造のローディングカム装置では、保持器の各開口部に保持される転動体が、幅が狭い複数の転動体要素を直列に組み合わせること(例えば3連)で構成されるような場合にも、隣接した転動体要素の間に発生する摩擦力を低減させるために、各転動体要素の一端面中央部に転動体要素の径よりも小さい径の当接部を形成するようにしている。なお、この様な複数の転動体要素を組み合わせて成る転動体の場合には、各転動体要素が互いに独立して回転可能であるため、転動体の転動時に生じる内周側と外周側との回転速度差を吸収することができる利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特開平1−299358号公報において開示されている構造のローディングカム装置は、短時間に連続して発生する比較的小さなトルク変動に対する変速動作の追従性を上げる点では一定の効果を有するものである。しかしながら、上述のローディングカム装置では、依然として転動体(又は最外周に位置する転動体要素)と保持器の開口部の間や、隣接した転動体要素同士の間に直接的な接触があるため、例えば入力トルクに急激な変化が生じた場合などには、転動体(又は転動体要素)の端面に大きな摩擦力が発生することになる。このような摩擦力は転動体の転動を妨げる抵抗として作用するため、カムディスクと入力ディスクの相対回転時に、両ディスクのトルク差に応じた適切な押圧力を発生させることができず、パワーローラの滑りを招いて駆動力の伝達効率を悪化させてしまう。
【0009】
さらに上述のローディングカム装置では、転動体(又は最外周に位置する転動体要素)と保持器開口部の直接的な接触や隣り合う転動体要素同士の直接的な接触が長時間続くと、転動体要素端面や保持器の開口部周縁の摩耗が進んで、部品の破損が生じやすくなる。また、このような直接接触の繰り返しにより発生する機器や部品の振動は、機械故障の間接的な原因となるばかりか、騒音を伴うことで自動車等の搭乗者に不快感を与えることにもなる。このため、保持器開口部の直接的な接触や隣り合う転動体要素同士の直接接触の防止を図らなければならない。
【0010】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、転動体(又は最外周に位置する転動体要素)/保持器開口部間、及び隣り合う各転動体要素間の直接的な接触を排除してこれらの端面に生じる摩擦力を低減させることで、カムディスクと入力ディスクが相対回転する際の転動体の転動を滑らかに行わせて、両ディスクの間に発生するトルク差に応じた適切な押圧力を発生させることができるトロイダル型無段変速機のローディングカム装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トルク入力軸に対して一体的に回転可能かつトルク入力軸方向への移動が制限されるように係止されて取り付けられるカムディスクと、前記トルク入力軸に対して相対的に回転可能かつトルク入力軸方向への移動が可能なように前記カムディスクと対向して取り付けられる入力ディスクと、前記カムディスク及び前記入力ディスクの間に挟持される略円輪形状の保持器と、前記保持器の円周方向複数箇所に形成された開口部に前記保持器の半径方向の軸を中心として転動自在に保持される複数個の円筒ころとから構成され、前記カムディスク及び前記入力ディスクの互いに対向する面がそれぞれ円周方向に亘る凹凸形状を有したカム面として形成されており、前記複数個の円筒ころが前記カムディスク及び前記入力ディスクの両カム面に当接するように配設されていて、前記カムディスクと前記入力ディスクの間に発生するトルク差に応じて前記複数個の円筒ころが前記両カム面の凹凸間を転動することで前記入力ディスクに加わる前記入力軸方向の押圧力が変化するトロイダル型無段変速機のローディングカム装置に関するものであり、本発明の上記目的は、前記各円筒ころの前記保持器外径方向の端面と前記各開口部周縁との間にそれぞれ軸受を設けることにより達成される。また、本発明の上記目的は、前記各円筒ころをそれぞれ独立して転動可能な複数個の円筒ころから構成し、最外周に位置する前記各円筒ころの前記保持器外径方向の端面と前記各開口部周縁との間、及び前記各円筒ころの隣り合う端面同士の間にそれぞれ軸受を設けることでより効果的に達成される。さらにまた、本発明の上記目的は、前記各円筒ころの隣り合う端面同士の間にそれぞれ軸受を設けることで一層効果的に達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置に用いられる保持器の一実施例を示した正面図である。本発明は保持器開口部に転動体(又は複数個の転動体要素)を組み込む部分に特徴を有するものであり、他の部分については、従来のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置と同等に構成することができる。したがって、以下では、本発明に特有の保持器及び転動体(又は複数個の転動体要素)の構成について詳しく説明する。
【0013】
略円輪形状をした保持器1の円周上には4か所の開口部2が等間隔で設けられている。また、それぞれの開口部2にはローラー形状の転動体3が収められており、さらに各転動体3は幅の狭い独立して転動可能な3個の転動体要素3aが直列に組み合わされて構成されている。各開口部2の保持器内径側及び外径側の周縁上、ならびにそれぞれの転動体要素3aの中心には貫通した穴が穿たれており、この穴に通される丸棒状のピン4の両端部は保持器1の開口部2周縁にかしめてある。したがって、保持器の半径方向に沿って各開口部に取り付けられたピン4は、各転動体要素3aを開口部2に保持すると共に、各転動体要素3aの回転軸としても機能する。なお、このようにして貫通するピン4を用いて各転動体要素3aを保持し、ピン4の両端部を保持器1にかしめるようにすると、各転動体要素3aと保持器1とが予め一体化されるため、トロイダル型無段変速機の組立て工程におけるローディングカム装置の組み込みを容易に行える。
【0014】
本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置では、最外周に位置する転動体要素/保持器開口部間、及び隣り合う転動体要素間にそれぞれ軸受を設けることで、各転動体要素の回転抵抗を大幅に低減させている。図2は、最外周に位置する各転動体要素3aの保持器1最外径方向の端面と保持器1の開口部2の外径側周縁との間に軸受5を設けた場合の開口部2付近の構成例を示す部分図である。また図3は、隣り合う転動体要素3aの対向する端面間に軸受5を設けた場合の開口部2付近の構成例を示す部分図である。さらに図4は、図2及び図3の軸受を組み合わせて用いた構成例を示す部分図であり、最外周に位置する転動体要素3aと保持器1の開口部2との間、及び隣り合う転動体要素3aの間にそれぞれ軸受5が設けられている。なお、これらの軸受としては、転がり軸受及び滑り軸受のいずれも使用可能である。
【0015】
上述の様に構成される保持器1及び転動体要素3aを組み込んだ本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置は、前述した従来のトロイダル形無段変速機に組み込まれたローディングカム装置と同様の原理により、入力ディスクをトルク入力軸方向に押圧しながら、カムディスクから入力ディスクへとトルク入力軸の回転運動を伝達する。また、カムディスクと入力ディスクの間に相対回転が生じたときには、転動体要素が転動することで両ディスクのトルク差に応じた押圧力を入力ディスクに加える。
【0016】
しかも、本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置では、カムディスクが高速回転して各転動体要素3aに強い遠心力が作用し、各転動体3aが保持器1外周方向に強く押し付けられているときに各転動体要素3aの転動が生じても、それぞれの転動体要素3aは軸受5を介して保持器1の開口部2又は隣り合う他の転動体要素3aと接触しているために、各転動体要素3aの端面に働く摩擦力は直接接触する場合と比べて飛躍的に小さくなる。また、最外周に位置する転動体要素3aと保持器1の開口部2の間や隣り合った転動体要素3aの間の直接的な接触が一切排除される。
【0017】
なお、最外周に位置する転動体要素3aと保持器1の開口部2の間、及び隣り合う転動体要素3aの間のうち、摩擦力による損失が最も大きく発生するのは、前者であるため、少なくともこの部分には軸受5を設けることが望ましい。さらに、隣り合う転動体要素3a間にも軸受5を設けるようにすれば、上述の摩擦力低減作用が一層大きく現れる。
【0018】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置によれば、転動体(又は最外周に位置する転動体要素)/保持器開口部間、及び隣り合う転動体要素間にそれぞれ軸受を設けることで、各転動体又は転動体要素の転動に対する抵抗となる摩擦力を大幅に低減させることができる。この結果、カムディスクと入力ディスクが相対回転する際の転動体又は転動体要素の転動が滑らかに行われるようになり、両ディスクの間に発生するトルク差に応じた適切な押圧力が入力ディスクに対して供給されるため、パワーローラの滑りが発生せず、駆動力の伝達効率の向上が可能となる。
【0019】
また、本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置では、転動体(又は最外周に位置する転動体要素)と保持器開口部の直接的な接触や、隣り合った転動体要素の間の直接的な接触が一切排除されるため、転動体要素端面や保持器周縁部の摩耗が促進されず、部品の破損が生じやすくなることがない。また、直接接触の繰り返しによる振動が発生しないため、機械の故障の間接的な原因となったり、騒音を伴うことで自動車等の搭乗者に不快感を与えたりすることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置の一実施例に用いられる保持器を示す正面図である。
【図2】本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置の一実施例における保持器の開口部付近を拡大して示す部分図である。
【図3】本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置の変形例における保持器の開口部付近を拡大して示す部分図である。
【図4】本発明のトロイダル型無段変速機のローディングカム装置の他の実施例における保持器の開口部付近を拡大して示す部分図である。
【符号の説明】
1 保持器
2 開口部
3 転動体
3a 転動体要素
4 ピン
5 軸受[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a loading cam device incorporated in a toroidal type continuously variable transmission used as a transmission of an automobile, for example.
[0002]
[Prior art]
A toroidal-type continuously variable transmission, which has been studied mainly as a transmission for automobiles, is sandwiched between an input disk and an output disk, each of which has an arcuate concave cross section on the surfaces facing each other. It is structured to be combined with a freely rotatable power roller, and by adjusting the tilt angle of the rotation axis of the power roller, a rotational speed difference is generated between the input disk and the output disk to perform a speed change operation. I have to. At this time, since the peripheral surface of the power roller must abut against the input disk and the output disk without slipping in order to avoid driving force transmission loss, the torque in the input shaft direction applied to the power roller from the input disk Is adjusted so that an appropriate amount of frictional force is always generated between the input disk / power roller and between the power roller / output disk. For the adjustment, a loading cam device that can increase or decrease the pressing force in the input shaft direction according to the input torque is used.
[0003]
An example of this type of loading cam device is one disclosed in JP-A-1-299358. This loading cam device has a cam surface having a concavo-convex shape extending in the circumferential direction, is engaged with the torque input shaft, and rotates with the torque input shaft. An input disk that is provided on the surface of the cam disk that faces the cam surface and rotates relative to the torque input shaft, a substantially ring-shaped cage that is sandwiched therebetween, and a circumferential direction of the cage It is comprised from the rolling element each arrange | positioned in the opening part provided in multiple places. In addition, each rolling element is held in a state in which it can freely roll around the radial direction of the cage in the opening of the cage, and the side surfaces of each rolling element are the cam surfaces of the cam disk and the input disk. It is incorporated so as to come into contact with the unevenness.
[0004]
In the toroidal type continuously variable transmission incorporating the loading cam device having the above-described configuration, when the cam disk rotates, the input disk rotates synchronously via the rolling elements, and further, the output disk rotates reversely via the power roller. Accordingly, the rotational motion input to the torque input shaft is transmitted to the output disk as a rotational motion in the reverse direction and is extracted from the torque output shaft. At this time, the inclination angle of the rotation axis of the power roller is changed from the torque input shaft to the torque output shaft so that the peripheral surface of the power roller is in contact with the vicinity of the outer periphery of the input disk and the center of the output disk. Contrary to this, torque input is performed by changing the tilt angle of the rotating shaft of the power roller so that the peripheral surface of the power roller is in contact with the vicinity of the center of the input disk and the outer periphery of the output disk, respectively. Deceleration from the shaft to the torque output shaft is performed. Further, an intermediate gear ratio can be obtained almost steplessly by appropriately adjusting the inclination angle of the rotating shaft of the power roller.
[0005]
When a torque difference is generated between the cam disk and the input disk during the operation of such a toroidal type continuously variable transmission, the two disks rotate relative to each other with the rolling elements rolling. For this reason, a plurality of rolling elements are pressed against the cam surface of the input disk by the convex portion of the cam surface of the cam disk, the input disk is pressed against the power roller, and the power roller is further pressed against the output disk. / Friction force of appropriate magnitude is generated between the power roller and between the power roller and the output disk. In order to prevent seizure during pressing, lubricating oil is supplied between the cam surfaces of the cam disk and the output disk and the rolling elements.
[0006]
Further, in the loading cam device having the structure disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 1-299358, the outer diameter of the rolling element cage is reduced in order to reduce the area where the rolling element and the opening of the cage are in direct contact with each other. An abutting portion having a diameter smaller than the diameter of the rolling element is formed between the end surface in the direction and the peripheral edge of the opening of the cage that is in contact with the end surface. As a result, when the rolling element affected by the large centrifugal force generated by the high-speed rotation of the cam disk is strongly pressed against the peripheral edge of the opening on the cage outer diameter side, the rolling element and the cage opening are The frictional force acting between them is reduced. As a result, a torque difference is generated between the cam disk and the input disk, and the rolling elements roll smoothly when the two disks rotate relative to each other, and the magnitude of the pressing force applied to the input disk becomes more precise. Because of the control, the magnitude of the frictional force generated between the input disk / power roller and between the power roller / output disk is maintained appropriately, and no slip occurs. In this way, when the loading cam device having the structure disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 1-299358 is used, the transmission efficiency of the driving force is prevented from deteriorating and an appropriate gear ratio according to the torque difference can be obtained. .
[0007]
Furthermore, in the loading cam device having a structure disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 1-299358, the rolling elements held in the openings of the cage are formed by combining a plurality of rolling element elements having a narrow width in series (for example, Even in the case where the three rolling elements are configured, in order to reduce the frictional force generated between the adjacent rolling element, a diameter smaller than the diameter of the rolling element at the center of one end surface of each rolling element. The contact portion is formed. In the case of a rolling element formed by combining a plurality of such rolling element elements, the respective rolling element elements can be rotated independently of each other. There is an advantage that the difference in rotational speed can be absorbed.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The loading cam device having the structure disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 1-299358 has a certain effect in that the follow-up performance of the speed change operation with respect to relatively small torque fluctuations continuously generated in a short time is improved. . However, in the above-described loading cam device, there is still direct contact between the rolling elements (or the rolling element located on the outermost periphery) and the opening of the cage, or between adjacent rolling element elements, For example, when an abrupt change occurs in the input torque, a large frictional force is generated on the end face of the rolling element (or rolling element). Such a frictional force acts as a resistance that prevents the rolling element from rolling, so that when the cam disk and the input disk rotate relative to each other, an appropriate pressing force corresponding to the torque difference between the two disks cannot be generated. The sliding of the roller is caused and the transmission efficiency of the driving force is deteriorated.
[0009]
Furthermore, in the above-described loading cam device, if direct contact between the rolling elements (or rolling element located on the outermost periphery) and the cage opening or direct contact between adjacent rolling element elements continues for a long time, The wear of the moving element end face and the peripheral edge of the opening of the cage proceeds, and the parts are easily damaged. In addition, such vibrations of equipment and parts caused by repeated direct contact not only cause an indirect cause of mechanical failure, but also cause discomfort to passengers such as automobiles due to noise. . For this reason, it is necessary to prevent direct contact between the cage openings and direct contact between adjacent rolling element elements.
[0010]
The present invention has been made under the circumstances as described above, and the object of the present invention is between the rolling elements (or the rolling element located on the outermost periphery) / the cage opening and between each adjacent rolling element. By eliminating the direct contact and reducing the frictional force generated on these end faces, the rolling of the rolling element when the cam disk and the input disk rotate relative to each other is made smooth and generated between both disks. It is an object of the present invention to provide a loading cam device for a toroidal type continuously variable transmission capable of generating an appropriate pressing force according to a torque difference.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a cam disk that can be integrally rotated with respect to a torque input shaft and is locked and attached so that movement in the direction of the torque input shaft is restricted, and a cam disk that rotates relative to the torque input shaft. An input disk that is mounted to face the cam disk so as to be movable in the direction of the torque input shaft, and a substantially ring-shaped cage that is sandwiched between the cam disk and the input disk; The cam disk and the input disk, comprising: a plurality of cylindrical rollers that are rotatably held around the radial axis of the cage in openings formed at a plurality of locations in the circumferential direction of the cage. opposing surfaces is formed as a cam surface having an irregular shape over a circumferential direction, respectively, both mosquito of the plurality of cylindrical rollers the cam disc and the input disc Have been arranged so as to contact the surface, the by said plurality of cylindrical rollers in accordance with the torque difference the cam disk to occur between the input disk rolls between irregularities of both cam surfaces The present invention relates to a loading cam device for a toroidal-type continuously variable transmission in which a pressing force applied to an input disk changes in the input shaft direction, and the object of the present invention is to provide an end surface of each cylindrical roller in the outer diameter direction of the cage. This is achieved by providing a bearing between each of the openings. The above-described object of the present invention, said respective cylindrical roller was composed of rollers independently plurality of possible roll cylinder, the end surface of the cage outer diameter direction of the rollers each cylinder positioned in the outermost periphery This is achieved more effectively by providing bearings between the peripheral edges of the openings and between adjacent end faces of the cylindrical rollers . Furthermore, the above object of the present invention can be achieved more effectively by providing bearings between adjacent end faces of each cylindrical roller .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a cage used in a loading cam device of a toroidal type continuously variable transmission according to the present invention. The present invention is characterized in that the rolling element (or a plurality of rolling element elements) is incorporated into the cage opening, and the other parts are equivalent to the loading cam device of the conventional toroidal continuously variable transmission. Can be configured. Therefore, below, the structure of the holder | retainer and rolling element (or several rolling element element) peculiar to this invention is demonstrated in detail.
[0013]
Four
[0014]
In the loading cam device of the toroidal type continuously variable transmission according to the present invention, by providing bearings between the rolling element element / cage opening located on the outermost periphery and between adjacent rolling element elements, Rotational resistance is greatly reduced. FIG. 2 shows an opening when a
[0015]
The loading cam device of the toroidal type continuously variable transmission of the present invention incorporating the
[0016]
In addition, in the loading cam device of the toroidal type continuously variable transmission according to the present invention, the cam disk rotates at a high speed and a strong centrifugal force acts on each rolling element 3a, and each rolling element 3a presses strongly in the outer circumferential direction of the
[0017]
In addition, it is the former that the loss due to the frictional force is the largest among the rolling element 3a located on the outermost periphery and the
[0018]
【The invention's effect】
As described above, according to the loading cam device of the toroidal-type continuously variable transmission of the present invention, the rolling element (or the rolling element located on the outermost periphery) / the opening of the cage and adjacent rolling element By providing the bearings between them, it is possible to significantly reduce the frictional force that becomes resistance to rolling of each rolling element or rolling element. As a result, rolling of the rolling element or rolling element when the cam disk and the input disk rotate relative to each other is performed smoothly, and an appropriate pressing force corresponding to the torque difference generated between the two disks is input. Since the power is supplied to the disc, the power roller does not slip and the transmission efficiency of the driving force can be improved.
[0019]
Further, in the loading cam device of the toroidal type continuously variable transmission according to the present invention, the rolling element (or the rolling element located on the outermost periphery) and the cage opening directly contact each other, or between adjacent rolling element. Therefore, the wear of the rolling element end face and the peripheral edge of the cage is not promoted, and the parts are not easily damaged. In addition, since vibration due to repeated direct contact does not occur, it does not cause an indirect cause of machine failure, and does not cause discomfort to passengers such as automobiles due to noise.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a cage used in an embodiment of a loading cam device of a toroidal type continuously variable transmission according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged partial view showing the vicinity of an opening of a cage in an embodiment of a loading cam device for a toroidal-type continuously variable transmission according to the present invention.
FIG. 3 is an enlarged partial view showing the vicinity of an opening of a cage in a modification of the loading cam device of the toroidal type continuously variable transmission according to the present invention.
FIG. 4 is an enlarged partial view showing the vicinity of the opening of the cage in another embodiment of the loading cam device of the toroidal type continuously variable transmission according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14628397A JP3656363B2 (en) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | Loading cam device for toroidal type continuously variable transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14628397A JP3656363B2 (en) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | Loading cam device for toroidal type continuously variable transmission |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10331937A JPH10331937A (en) | 1998-12-15 |
JP3656363B2 true JP3656363B2 (en) | 2005-06-08 |
Family
ID=15404213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14628397A Expired - Fee Related JP3656363B2 (en) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | Loading cam device for toroidal type continuously variable transmission |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3656363B2 (en) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000035100A (en) * | 1998-05-13 | 2000-02-02 | Nissan Motor Co Ltd | Toroidal continuously variable transmission |
JP3598856B2 (en) * | 1998-12-18 | 2004-12-08 | 日産自動車株式会社 | Toroidal continuously variable transmission |
JP2001065656A (en) * | 1999-08-25 | 2001-03-16 | Nsk Ltd | Loading cam device for toroidal type continuously variable transmission |
JP2002181081A (en) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Unisia Jecs Corp | Booster and clutch device |
JP3775660B2 (en) * | 2002-01-17 | 2006-05-17 | 日本精工株式会社 | Cage for loading cam device of toroidal type continuously variable transmission |
JP6831904B2 (en) * | 2017-03-21 | 2021-02-17 | 日本精工株式会社 | Pressing device for toroidal continuously variable transmission |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2057213A (en) * | 1934-04-23 | 1936-10-13 | Gulf Coast Machine & Supply Co | Roller bearing |
US2417398A (en) * | 1945-12-29 | 1947-03-11 | Timken Roller Bearing Co | Tapered roller thrust bearing |
DE3636062A1 (en) * | 1986-10-23 | 1987-11-05 | Daimler Benz Ag | Taper roller thrust bearing |
JP2604422B2 (en) * | 1988-05-24 | 1997-04-30 | 日産自動車 株式会社 | Loading gum device for toroidal continuously variable transmission |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP14628397A patent/JP3656363B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10331937A (en) | 1998-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2578448Y2 (en) | Loading cam device | |
JPH0672656B2 (en) | Loading cam device for toroidal continuously variable transmission | |
JP3656363B2 (en) | Loading cam device for toroidal type continuously variable transmission | |
JP3870592B2 (en) | Half toroidal continuously variable transmission | |
JPH06174030A (en) | Friction wheel type continuously variable transmission | |
JP2006312973A (en) | Loading cam apparatus, toroidal-type continuously variable transmission and friction transmission | |
US6893376B2 (en) | Disc for toroidal type continuously variable transmission and working method therefor | |
JP3870594B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP3622447B2 (en) | Power roller bearing for toroidal-type continuously variable transmission | |
JP3638303B2 (en) | Thrust ball bearing for half toroidal type continuously variable transmission | |
JP3899745B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP3473187B2 (en) | Toroidal type continuously variable transmission | |
JP3653937B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JPH09324841A (en) | Troidal type continuously variable transmission | |
JP2001116098A5 (en) | ||
US5380256A (en) | Toroidal type continuously variable transmission | |
JP4288760B2 (en) | Power roller bearing for toroidal-type continuously variable transmission | |
JP3629898B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP3539062B2 (en) | Toroidal type continuously variable transmission | |
JP4524743B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP3728479B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP2000193057A (en) | Toroidal type continuously variable transmission | |
JP3617258B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4296808B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JPH0633802B2 (en) | Multi-stage transmission |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |