JP3537497B2 - ラベリング装置 - Google Patents

ラベリング装置

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JP3537497B2 JP18470794A JP18470794A JP3537497B2 JP 3537497 B2 JP3537497 B2 JP 3537497B2 JP 18470794 A JP18470794 A JP 18470794A JP 18470794 A JP18470794 A JP 18470794A JP 3537497 B2 JP3537497 B2 JP 3537497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器の凸状被貼着面に
ラベルを貼着するためのラベリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、容器にはラベルが接着剤
を介して貼着されているのが一般的であり、ラベルを容
器に装着する装置として、例えば特開平4-142241号公報
に記載のものがある。同公報に記載の装置は、所定長さ
に切断されたラベルが回転する吸着ドラムに吸着され、
移送装置にて移送される円筒状の容器を回転させなが
ら、ラベルを容器の周面に貼着するようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
装置は、容器の周方向の任意の位置にラベルを貼着する
構成であるため、上記の如く容器が円筒状である場合に
は支障はないが、例えば図10(イ)に示す平面視略扇形
の容器50においては、その所定の凸状被貼着面52にラベ
ル51を貼着することは不可能である。
【0004】そこで、同図(ロ)に示す如く、容器50を
回転可能な容器供給用のドラム54に形成した凹部55に嵌
入して容器50の凸状被貼着面52を露出させ、該ドラム54
を回転させながら吸着ドラム57に吸着されたラベル51を
凸状被貼着面52にを貼着している。
【0005】しかしながら、上記手段では、容器供給用
のドラム54の周面と容器50の凸状被貼着面52とを面一に
するには、ドラム54の半径と容器50の凸状被貼着面52の
曲率半径とを一致させる必要があり、容器50が大型にな
る程大径のドラム54が必要となり、装置の大型化を招来
すると共に、各大きさの容器50に応じて専用のドラム54
を準備しなければならず、その段取り換えの作業が煩雑
で面倒である。
【0006】仮に、ドラム54の凹部55を大型の容器50に
設定した場合には、小径の容器50を凹部55に嵌入する
と、容器50の凸状被貼着面52とドラム54の周面とが面一
とならず、この結果、ラベル51の両端部を確実に貼着で
きず、別途ラベル51を容器50に押圧させる押圧装置が必
要となる欠点がある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、容器が嵌入されるドラムを使用することな
く、ラベルを容器に確実且つ綺麗に貼着することがで
き、しかも、作業能率の向上を図ることが可能となり、
装置の小型化を図ることができるラベリング装置を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためにラベリング装置としてなされたもので、その
特徴は、回転駆動されるドラム7に保持されたラベル2
を、移送装置17にて移送される容器16の凸状被貼着面16
aに貼着するようにしたラベリング装置において、前記
容器16の凸状被貼着面16aの貼着開始部16bを前記ドラ
ム7に押圧すべく、該容器16をラベル貼着開始位置に回
転させる容器回転装置26が設けられ、容器16の凸状被貼
着面16aがラベル2を介してドラム7周面を凸状被貼着
面16aの貼着終了部16cまで転動自在に設けられてな
り、前記容器回転装置 26 は、前記容器 16 に当接し且つ移
送装置 17 による容器 16 の移送速度よりも速く回転するベ
ルト 21 を備えたベルトコンベア装置 19 と、該ベルトコン
ベア装置 19 により回転される容器 16 をラベル貼着開始位
置に位置決めするためのガイド体 25 とからなることにあ
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】本発明のラベリング装置において、ラベル2が
ドラム7により移送されて来ると、容器回転装置26は、
移送装置17によりラベル2と同期して移送される容器16
をラベル貼着開始位置まで回転させる。容器16はその貼
着開始部16b がドラム7に当接されると、貼着開始部16
b にラベル2の先端が貼着される。
【0013】更に、ドラム7の回転に伴って容器16は貼
着開始部16b から貼着終了部16cにわたってドラム7周
面上を転動し、このとき、ドラム7には容器16の凸状被
貼着面16aにラベル2を押圧する力が作用し、ラベル2
を確実に容器16に貼着させることが可能となる。
【0014】
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1乃至図6は本発明の第1実施例を示
し、図1において、1は例えば商品名等が印刷され、且
つ片面の全面に感熱接着剤が塗布された長尺状のポリエ
ステル製フィルムよりなる感熱ラベル連続体2aを巻回し
た巻取ロールで、送りローラ3を介して繰り出し自在で
ある。尚、感熱接着剤としては、特に限定されるもので
はないが、加熱後所定の時間粘着性を持続するディレイ
ドタック接着剤、あるいは加熱することにより活性化し
て粘着性を発揮するホットメルト接着剤が好適である。
【0016】4は前記感熱ラベル連続体2aを所定寸法の
個々のラベル2として切断形成するためのカットユニッ
トで、ラベル2を真空吸引によって吸着保持可能なロー
ラ5に回転カッター刃6を対向させて設けたものであ
る。
【0017】7は回転中心軸9が鉛直状に設定されて駆
動回転自在に設けられた保持体としての吸着ドラムで、
その外周面には前記カットユニット4からラベル2を真
空吸引作用によって受領して吸着保持するための吸引孔
(図示省略)が設けられている。
【0018】12は前記吸着ドラム7に吸着されたラベル
2の感熱接着剤を加熱するための加熱装置で、吸着ドラ
ム7の近傍で且つ前記カットユニット4の下流側に設け
られている。加熱装置12内にはヒーター13が内蔵されて
おり、このヒーター13は熱風をラベル2の感熱接着剤全
面に向けて噴出可能である。11a は繰り出されるフィル
ム2aに張力を付与する吸引ファン11b 又は噴出ファンを
備えたエアーダンサーである。
【0019】15はラベル装着対象物としての容器16を吸
着ドラム7に一定間隔で移送供給するための供給装置
で、ベルトコンベア18により移送される多数の容器16を
分割させて移送する移送装置としてのスクリュー軸17を
備えている。容器16は、図6に示す如く外周面が凸状の
円弧面を有する平面視略扇形状を呈し、且つ、下部に向
けて小径となるテーパー状に形成され、長辺に相当する
凸状被貼着面16aにラベル2が貼着されるようになって
いる。
【0020】19は容器16を回転させるためのベルトコン
ベア装置で、前記スクリュー軸17の下方で且つスクリュ
ー軸17に沿って設けられている。ベルトコンベア装置19
は、図2及び図3に示す如く容器16の下部に押圧される
環状のベルト21と、該ベルト21を回転させるための一対
のプーリー22,23とから構成されている。ベルト21の回
転速度は、上記スクリュー軸17が容器16を移送する速度
よりも速く設定されており、スクリュー軸17で移送され
て来た容器16は、ベルト21により先端角部(貼着開始
部)16b 側が吸着ドラム7に当接するように回転され
る。尚、ここで容器16の回転とは、スクリュー軸17によ
り移送される容器16が、その状態から貼着開始部16b が
吸着ドラム7に当接するように、姿勢変更することをい
う。
【0021】25は前記容器16の回転位置を位置決めする
ためのガイド体で、スクリュー軸17と所定間隔を有し且
つスクリュー軸17に沿って設けられている。該ガイド体
25の下流側の一端25aは吸着ドラム7の周面に沿う円弧
状に形成され、且つ吸着ドラム7に近接している。ま
た、ガイド体25のスクリュー軸17側の縁部25bは、図3
に示す如く吸着ドラム7の周面から突出しないように、
吸着ドラム7外周面の接線Lよりも若干回転中心軸9側
に設けられている。
【0022】従って、スクリュー軸17により移送される
容器16が、前記ベルトコンベア装置19により回転する
と、容器16はその貼着開始部16b がガイド体25の縁部25
bに当接して回転角度(ラベル貼着開始位置)が位置決
めされ、その状態にて容器16は吸着ドラム7に当接し、
吸着ドラム7の回転により後端角部である貼着終了部16
cまで転動自在に設けられてる。尚、上記ベルトコンベ
ア装置19及びガイド体25により容器回転装置26が構成さ
れている。
【0023】28は前記ベルト21により吸着ドラム7に押
圧された容器16が、ベルトコンベア装置19を通過した後
に、更に、容器16を吸着ドラム7に押圧させるための押
圧体で、押圧体28は、その後面に設けられたスプリング
28a により、弾発付勢されている。尚、ここで、上記ベ
ルトコンベア装置19及び押圧体28により、容器16をドラ
ム7側に押圧するための押圧手段が構成されている。
【0024】本実施例は以上の構成からなり、次にその
装置を使用してラベル2を容器16に貼着する場合につい
て説明する。先ず、カットユニット4にて所定長に切断
されたラベル2を、感熱接着剤が表面となるように矢印
方向に回転する吸着ドラム7の外周面に吸着保持させ
る。ラベル2が前記加熱装置13の前方に達すると、ヒー
ター13から熱風がラベル2の全面に設けられた感熱接着
剤に向けて噴出されることとなる。この際、感熱接着剤
は所定の温度まで急速に加熱され活性化し、粘着性を発
揮する。
【0025】一方、容器16がスクリュー軸17にて移送さ
れると、容器回転装置26のベルト21により矢印a方向に
回転され、その貼着開始部16b がガイド体25の縁部25b
に当接し、容器16はラベル貼着開始位置となり、その状
態で移送される(図3参照)。更に、ガイド体25に位置
決めされた容器16は貼着開始部16b が吸着ドラム7に当
接する。このとき、図2に示す如くベルト21は容器16を
吸着ドラム7側に押圧するため、容器16はテーパ状に形
成されていても、凸状被貼着面16aが吸着ドラム7の全
幅にわたって密着する。尚、容器16が吸着ドラム7に当
接する位置は、図4に示す如く吸着ドラム7の中心線O
に対して上流側に位置している。
【0026】更に、容器16は移送されながら吸着ドラム
7により転動するのであるが、吸着ドラム7に吸着され
たラベル2は、容器16の移送と同期して移送されること
から、回転する容器16の貼着開始部16b と吸着ドラム7
との間にラベル2が入り込み、容器16の貼着開始部16b
はラベル2の先端に押圧される。容器16は移送されなが
ら吸着ドラム7の周面を転動するため、容器16の転動時
にラベル2は活性化されて粘着性を発揮している感熱接
着剤を介して容器16に順次貼着されていく。
【0027】容器16が吸着ドラム7の中心線Oの位置に
達した際に、容器16の凸状被貼着面16aの中央位置が当
接し(図5参照)、更に、容器16は押圧体28に押圧され
た状態で転動しながら移送され、容器16の貼着終了部16
cが吸着ドラム7に当接される際に、ラベル2の容器16
への貼着が完了し、ラベル2が貼着された容器16はベル
トコンベア18により次工程に移送される。
【0028】上記の如く本実施例は、吸着ドラム7に容
器16のラベル2が貼着される面を当接させた状態で、吸
着ドラム7の回転を利用して容器16を転動させながら、
ラベル2を容器16に貼着する構成であるので、ラベル2
をその縁部にわたって確実に貼着させることが可能とな
る。
【0029】また、容器16を直線状に移送させながらラ
ベル2を容器16に貼着することができることから、従来
例で例示した容器供給用のドラムを採用して容器16を蛇
行させたり、屈曲状に移送する場合に比し、該ドラムが
不要となり、装置の小型化を図ることができる。尚、上
記上記ベルトコンベア装置19及び押圧体28により、容器
16をドラム7側に押圧するための押圧手段を構成した
が、ベルトコンベア装置19のベルト21長さを延長して、
押圧体28を省略するようにしても良い。
【0030】図7乃至図9は本発明の第2実施例を示
し、本実施例は、前記第1実施例が平面視略扇形状の容
器16を例示したが、円柱状の容器16に把手33が突設され
ている。また、上記移送装置は、スクリュー軸17に代え
て、上記容器16の下部が上方から回転自在に嵌入される
凹部35を有する複数の治具36が、循環移送される構成で
ある。
【0031】上記位置決め手段としては、容器32の側方
から突出して把手33に係止するストッパー38が、複数間
隔を有して設けられ、これらストッパー38は各治具36の
移送速度と同期して循環移送されるようになっている。
尚、各ストッパー38は治具36に一体的に取付けても、あ
るいは、治具36とは別体に設けたものであっても良い。
【0032】各容器16は、図8(イ)に示す如くストッ
パー38に当接する位置が、ラベル貼着開始位置となり、
その状態で吸着ドラム7の周面に当接する部分が貼着開
始部16b となり、同図(ロ)に示す如く容器16が吸着ド
ラム7に当接して転動する際に、上記実施例と同様にラ
ベル2が容器32の正面に貼着され、ラベル2の貼着が終
了する部分が貼着終了部16cとなる。従って、ラベル2
は容器16の把手33と反対の前面の所定位置に貼着させる
ことが可能となる(図9参照)。
【0033】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば容器16の形状は上記実施例のものに限
定されない。また、ラベル2は感熱接着剤が塗布された
もの以外に、吸着ドラム7に吸着保持されたラベル2
に、接着剤を塗布するようにしても良く、その他の部材
も任意に設計変更自在である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、前記容器の凸状被貼着面の貼
着開始部を前記ドラムに押圧すべく、該容器をラベル貼
着開始位置に回転させる容器回転装置が設けられ、容器
の凸状被貼着面がラベルを介してドラム周面を凸状被貼
着面の貼着終了部まで転動自在に設けられているので、
容器16が非円形であってもその凸状被貼着面にラベルを
確実に且つ綺麗に貼着させることが可能となる。
【0035】しかも、容器の凸状被貼着面がラベルを保
持するドラムの周面を転動する構成であることから、任
意の形状の容器に対応させることができ、従来の容器供
給用のドラムを採用して容器を蛇行させたり、屈曲状に
移送する場合に比し、ドラム及び別途ラベルを容器に押
圧させる押圧装置が不要となり装置の小型化を図ること
ができ、段取り換えの作業に要していた時間や煩雑さ等
が解消でき作業能率の向上を図ることが可能となる。
【0036】また、前記容器回転装置は、前記容器に当
接し且つ移送装置による容器の移送速度よりも速く回転
するベルトを備えたベルトコンベア装置と、該ベルトコ
ンベア装置により回転される容器をラベル貼着開始位置
に位置決めするためのガイド体とからなるので、簡単な
構成により容器の位置決めができる利点がある。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体平面図。
【図2】同ラベルを容器に貼着する状態の断面正面図。
【図3】同要部を示す平面図。
【図4】同容器の貼着開始部を吸着ドラムに当接させた
状態の概略平面図。
【図5】同容器にラベルを貼着する状態を示す概略平面
図。
【図6】容器の斜視図。
【図7】本発明の第2実施例を示す断面正面図。
【図8】(イ)及び(ロ)は同要部を示す平面図。
【図9】容器の斜視図。
【図10】従来例を示し、(イ)は容器の斜視図、(ロ)
は一部断面を含む要部平面図。
【符号の説明】
7…吸着ドラム(ドラム)、2…ラベル、17…スクリュ
ー軸(移送装置)、16…容器、16a …凸状被貼着面、16
b …貼着開始部16、16c …貼着終了部、26…容器回転装
置、21…ベルト、25…ガイド体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるドラム(7)に保持され
    たラベル(2)を、移送装置(17)にて移送される容器
    (16)の凸状被貼着面(16a)に貼着するようにしたラ
    ベリング装置において、前記容器(16)の凸状被貼着面
    (16a)の貼着開始部(16b)を前記ドラム(7)に押
    圧すべく、該容器(16)をラベル貼着開始位置に回転さ
    せる容器回転装置(26)が設けられ、容器(16)の凸状
    被貼着面(16a)がラベル(2)を介してドラム(7)
    周面を凸状被貼着面(16a)の貼着終了部(16c)まで
    転動自在に設けられてなり、前記容器回転装置( 26
    は、前記容器( 16 )に当接し且つ移送装置( 17 )による
    容器( 16 )の移送速度よりも速く回転するベルト( 21
    を備えたベルトコンベア装置( 19 )と、該ベルトコンベ
    ア装置( 19 )により回転される容器( 16 )をラベル貼着
    開始位置に位置決めするためのガイド体( 25 )とからな
    ることを特徴とするラベリング装置。
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