JP3482786B2 - ジアリールカーボネートの製法 - Google Patents
ジアリールカーボネートの製法Info
- Publication number
- JP3482786B2 JP3482786B2 JP26063296A JP26063296A JP3482786B2 JP 3482786 B2 JP3482786 B2 JP 3482786B2 JP 26063296 A JP26063296 A JP 26063296A JP 26063296 A JP26063296 A JP 26063296A JP 3482786 B2 JP3482786 B2 JP 3482786B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxalate
- diaryl
- group
- alkali metal
- reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
の製造原料として有用なジアリールカーボネートを製造
する方法に関する。
として、ジアリールオキサレートを脱カルボニル反応さ
せてジアリールカーボネートを生成させる方法が知られ
ているが、この方法は目的のジアリールカーボネートの
收率が著しく低いという問題を有している。例えば、シ
ュウ酸ジフェニル(ジフェニルオキサレート)を蒸留フ
ラスコ中で煮沸して炭酸ジフェニル(ジフェニルカーボ
ネート)を製造する方法〔有機合成協会誌,5,報47
(1948),70〕では、この文献記載の反応式にも
示され、また副生物として単離されているようにフェノ
ールが副生し、更に二酸化炭素も副生して、目的の炭酸
ジフェニルの收率が著しく低くなる。
ート触媒の存在下に50〜150℃で液相で加熱してカ
ーボネートジエステルを製造する方法も提案されている
(USP4544507号公報)。しかし、この方法で
は、記載されている実施例に示されるように、カリウム
フェノラート触媒の存在下でジフェニルオキサレートを
加熱しても、主生成物として得られるものは目的のジフ
ェニルカーボネートではなく原料のジフェニルオキサレ
ートである。このように、ジアリールオキサレートの脱
カルボニル反応によってジアリールカーボネートを收率
よく製造できる方法は知られていなかった。
オキサレートを脱カルボニル反応させてジアリールカー
ボネートを製造する方法において、ジアリールカーボネ
ートを收率よく製造できる方法を提供することを課題と
する。
ールオキサレートをアルカリ金属のカルボン酸塩の存在
下で加熱して脱カルボニル反応させることを特徴とする
ジアリールカーボネートの製法によって達成される。
ートは次式で示されるジアリールオキサレートの脱カル
ボニル反応によって生成する。
素数1〜12のアルキル基、(b)メトキシ基、エトキ
シ基等の炭素数1〜12のアルコキシ基、(c)ニトロ
基、又は(d)フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子
などを有する置換フェニル基、及び(3)ナフチル基な
ど、が挙げられる。これらのアリール基の中ではフェニ
ル基が好ましい。
これら異性体としては、(a)2−(又は3−、4−)
メチルフェニル基、2−(又は3−、4−)エチルフェ
ニル基等の炭素数1〜12のアルキル基を有する2−
(又は3−、4−)アルキルフェニル基、(b)2−
(又は3−、4−)メトキシフェニル基、2−(又は3
−、4−)エトキシフェニル基等の炭素数1〜12のア
ルコキシ基を有する2−(又は3−、4−)アルコキシ
フェニル基、(c)2−(又は3−、4−)ニトロフェ
ニル基、(d)2−(又は3−、4−)フルオロフェニ
ル基、2−(又は3−、4−)クロロフェニル基等のハ
ロゲン原子を有する2−(又は3−、4−)ハロフェニ
ル基、などが挙げられる。
ニルオキサレート、ビス(2−メチルフェニル)オキサ
レート、ビス(3−メチルフェニル)オキサレート、ビ
ス(4−メチルフェニル)オキサレート、ビス(2−ク
ロロフェニル)オキサレート、ビス(3−クロロフェニ
ル)オキサレート、ビス(4−クロロフェニル)オキサ
レート、ビス(2−ニトロフェニル)、ビス(3−ニト
ロフェニル)オキサレート、ビス(4−ニトロフェニ
ル)オキサレートなどが具体的に挙げられる。また、そ
の他のジアリールオキサレートは公知の方法に基づいて
合成される。これらのジアリールオキサレートの中で
は、ジフェニルオキサレートが好ましい。
てアルカリ金属のカルボン酸塩が使用される。アルカリ
金属(リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、
セシウム等)のカルボン塩としては、これらアルカリ金
属の脂肪族カルボン酸塩、芳香族カルボン酸塩などが使
用される。アルカリ金属のカルボン酸塩の中では、アル
カリ金属の脂肪族カルボン酸塩が好ましい。
は、例えば、ギ酸リチウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリ
ウム、ギ酸ルビジウム、ギ酸セシウム、酢酸リチウム、
酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ルビジウム、酢酸
セシウム、シュウ酸リチウム、シュウ酸ナトリウム、シ
ュウ酸カリウム、シュウ酸ルビジウム、シュウ酸セシウ
ム、ピルビン酸リチウム、ピルビン酸ナトリウム、乳酸
リチウム、乳酸ナトリウム等のアルカリ金属と炭素数1
〜15の脂肪族カルボン酸との塩(アルカリ金属の脂肪
族カルボン酸塩)が挙げられる。また、アルカリ金属の
芳香族カルボン酸塩としては、例えば、安息香酸リチウ
ム、安息香酸ナトリウム等のアルカリ金属と炭素数7〜
15の芳香族カルボン酸との塩(アルカリ金属の芳香族
カルボン酸塩)が挙げられる。
使用することもできるが、アルミナ、シリカ、シリカア
ルミナ、ゼオライト、ケイソウ土、軽石、活性炭等の担
体に担持させて使用することもできる。このとき、アル
カリ金属のカルボン酸塩の担持量は、担体に対してアル
カリ金属として通常0.1〜50重量%、好ましくは
0.5〜30重量%である。
のである必要はなく、例えば、含浸法、混練法、沈着
法、共沈法、蒸発乾固法、イオン交換法等の通常実施さ
れる方法により、アルカリ金属のカルボン酸塩を担体に
担持させた後、乾燥、焼成する方法によって調製するこ
とができる。乾燥は空気中、50〜100℃で、焼成は
空気中、150〜500℃で通常行われる。
型体で使用される。そのサイズは特に限定されるもので
はないが、通常、粉末では20〜100μmφのもの、
粒状では4〜200メッシュのもの、成型体では長さ
0.5〜10mmのものが好適に使用される。
応は、反応器にジアリールオキサレートとアルカリ金属
のカルボン酸塩を入れて、該ジアリールオキサレート
を、通常100〜450℃、特に160〜400℃、更
には180〜350℃で液相で加熱することによって行
うことが好ましい。このとき、前記の反応式に従って、
ジアリールオキサレートからジアリールカーボネートが
生成すると共に、一酸化炭素が発生する。なお、反応圧
は通常は常圧とされるが、特に制限されるものではな
い。触媒は単独でもまた2種以上混合して使用しても差
し支えなく、その使用量はジアリールオキサレートに対
してアルカリ金属として通常0.001〜50モル%、
好ましくは0.01〜20モル%である。また、触媒は
反応液に溶解又は懸濁させて使用しても差し支えない。
とされないが、スルホラン、N−メチルピロリドン、ジ
メチルイミダゾリドン等の非プロトン性極性溶媒を適宜
使用することもできる。反応器の材質は特に制限される
ものではなく、例えば、ガラス製、ステンレス鋼(SU
S)製の反応器を使用することができる。反応後、生成
したジアリールカーボネートは蒸留等により分離精製さ
れる。
体的に説明する。なお、ジフェニルカーボネートの收率
(モル%)はジフェニルオキサレートに対して求めた。 実施例1 温度計及び還流冷却管を備えた50ml容のガラス製フ
ラスコに、ジフェニルオキサレート(10.0mmo
l)と酢酸リチウム(3.4mmol)を入れて、攪拌
下で265℃まで昇温した後、常圧下、この温度で液相
で3時間加熱して脱カルボニル反応を行った。反応終了
後、反応液を室温まで冷却してガスクロマトグラフィー
((カラム温度:130〜170℃、注入口温度:18
0℃)により分析したところ、ジフェニルカーボネート
の收率は12.6%であった。なお、分析操作によるジ
フェニルオキサレートからのジフェニルカーボネートの
生成は認められなかった。
え、反応温度を250に変えたほかは、実施例1と同様
に反応と分析を行った。その結果、ジフェニルカーボネ
ートの收率は14.5%であった。
に代え、反応温度を250に変えたほかは、実施例1と
同様に反応と分析を行った。その結果、ジフェニルカー
ボネートの收率は10.7%であった。
反応と分析を行った。その結果、ジフェニルカーボネー
トの生成は認められなかった。
応器にジフェニルオキサレート(20.7mmol)を
入れて容器の空間部をアルゴンガスで置換した後、攪拌
下で330℃まで昇温した。そして、常圧下、この温度
で3時間液相で加熱(煮沸)して脱カルボニル反応を行
った。反応終了後、実施例1と同様に分析を行ったとこ
ろ、ジフェニルカーボネートの收率は4.1%であっ
た。
応器に、ジフェニルオキサレート(20.7mmo
l)、カリウムフェノラート(3.8mmol)及びテ
トラヒドロフラン(5.0g)を入れ、容器の空間部を
アルゴンガスで置換した後、攪拌下で100℃まで昇温
した。そして、この温度で3時間液相で加熱して脱カル
ボニル反応を行った。反応終了後、実施例1と同様に分
析を行ったが、ジフェニルカーボネートの生成は認めら
れなかった。実施例及び比較例の結果を表1に示す。
からジアリールカーボネートを收率よく製造することが
できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ジアリールオキサレートをアルカリ金属
のカルボン塩の存在下で加熱して脱カルボニル反応させ
ることを特徴とするジアリールカーボネートの製法。 - 【請求項2】 アルカリ金属のカルボン酸塩がアルカリ
金属の脂肪族カルボン酸塩であることを特徴とする請求
項1記載のジアリールカーボネートの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26063296A JP3482786B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | ジアリールカーボネートの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26063296A JP3482786B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | ジアリールカーボネートの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10101622A JPH10101622A (ja) | 1998-04-21 |
JP3482786B2 true JP3482786B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=17350626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26063296A Expired - Lifetime JP3482786B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | ジアリールカーボネートの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3482786B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP26063296A patent/JP3482786B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10101622A (ja) | 1998-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5138386B2 (ja) | 置換ビフェニル類の製造方法 | |
US6156925A (en) | Process for the preparation of halogenated phenylmaloates | |
JPS61215399A (ja) | ホスホネート基を含有する除草剤およびベンゾキサジンからの中間体の製造方法 | |
JP3482786B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製法 | |
JP3206451B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製造方法 | |
JP3509419B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製法 | |
EP1002788B1 (en) | Process for preparing halogenated phenylmalonates | |
JP3509420B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製造法 | |
JP3509416B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製造法 | |
JP3509422B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製造方法 | |
JP4032861B2 (ja) | β−オキソニトリル誘導体又はそのアルカリ金属塩の製法 | |
JP3509415B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製造方法 | |
JP3206452B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製造法 | |
JP3220973B2 (ja) | ジアリールカーボネートの製法 | |
JP3814943B2 (ja) | 炭酸ジアルキルの製法 | |
JP3489324B2 (ja) | 炭酸ジアリールの製造法 | |
JP3505991B2 (ja) | 4,5−ジ置換アントラニルアミドの製造法 | |
EP0005280B1 (en) | A process for the reduction of carboxylic acid halides to corresponding aldehydes | |
JP3482765B2 (ja) | 炭酸ジアリールの製法 | |
JP2021178811A (ja) | 芳香族エーテル化合物又は芳香族スルフヒドリル化合物の製造方法 | |
JPH06157421A (ja) | トリスフェノール類のt−ブトキシカーボネートの混合物からなる組成物 | |
JP2589564B2 (ja) | スチレン誘導体類の製法 | |
JP3008296B2 (ja) | ジアリールグリコール酸の製造方法 | |
JPH062716B2 (ja) | 芳香族第二級アミノ化合物の製造方法 | |
JPH07252183A (ja) | フェノール誘導体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |