JP3433843B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents
車両用空気調和装置Info
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Description
いは冷却して車内を冷暖房する車両用空気調和装置であ
り、特に電気自動車の空調装置として用いられるヒート
ポンプ式の空気調和装置に関するものである。
て、外気吸入口或いは内気吸入口から内気或いは外気を
吸入する電動ファンと、この吸入空気と熱交換するヒー
トポンプユニットとを有しており、車内暖房するときは
ヒートポンプユニットでこの吸入空気を加熱し、また、
車内冷房するときは吸入空気を冷却し、この熱交換され
た空気を車内に送風して車内空調を行っている。
制御されているときは、以下の式で算出された温度(T
AO;目標吹出温度)に基づいて選択制御される。即
ち、 TAO=Ks・Ts−Kr・Tr−Kam・Tam−K
rad・Trad+C 上式中のTsは利用者により設定された設定温度、Tr
は内気温度、Tamは外気温度、Tradは日射量を温
度換算した数値、Ksは設定温度係数、Krは内気温度
係数、Kamは外気温度係数、Kradは日射量係数、
Cは補正係数であり、各係数は対象空間の大きさ等に応
じて適宜の実数値が選ばれる。
モードが目標吹出温度に基づき選択制御され、かつ、外
気モード或いは内気モードの一方で吸入制御がされる。
気調和装置では、暖房運転モードで外気モードが選択さ
れている場合には、外気温度が非常低く暖房負荷が大き
くなっているときでも、この低温外気のみで運転が継続
され、他方、冷房運転モードで外気モードが選択されて
いるときは、外気温度が非常高く冷房負荷が大きくなっ
ているときでも、高温外気のみで運転が継続され、空調
負荷に対する冷暖房運転の効率が悪く、省エネ上不利な
ものであり、電気自動車ではその走行距離を大きく低下
させる結果となっていた。
で、その目的とするところは、外気吸入手段及び内気吸
入手段はもとより内外気吸入手段も選択でき、これらの
各吸入手段を空調負荷に対応して駆動することにより省
エネを図ることができる車両用空気調和装置を提供する
ことにある。
するため、請求項1の発明に係る車両用空気調和装置
は、外気の吸入を可能にする外気吸入手段と、内気の吸
入を可能にする内気吸入手段と、外気及び内気の双方の
吸入を可能にする内外気吸入手段と、上記各吸入手段を
任意に選択できるマニュアルスイッチ手段と、該各吸入
手段を自動的に選択するオートスイッチ手段と、上記各
吸入手段を通じて送風機により送風された空気を加熱す
る暖房運転手段と、同じく送風機で送風された空気を冷
却する冷房運転手段と、内気の温度を検出する内気温度
検出器と、外気の温度を検出する外気温度検出器と、上
記各運転手段、上記各スイッチ手段及び上記各温度検出
器の検出温度の温度差に基づき上記各吸入手段を選択的
に駆動する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記マ
ニュアルスイッチ手段で外気吸入手段が選択されている
ときは、上記各温度検出器の検出温度に基づき外気吸入
手段或いは内外気吸入手段を選択的に駆動するよう設定
したことを特徴とする。
気調和装置において、上記制御手段は、上記オートスイ
ッチ手段が選択され冷房運転手段が駆動しているとき
は、上記各温度検出器の検出温度に基づき、上記外気吸
入手段、上記内気吸入手段或いは上記内外気吸入手段を
選択的に駆動するよう設定したことを特徴とする。
係る車両用空気調和装置において、上記制御手段は、上
記オートスイッチ手段が選択され冷房運転手段が駆動し
ているときは、上記各温度検出器の検出温度に基づき、
上記外気吸入手段、上記内気吸入手段或いは上記内外気
吸入手段を選択的に駆動するよう設定したことを特徴と
する。
との温度差に基づき外気吸入手段、内気吸入手段及び内
外気吸入手段を選択的に駆動し、空調負荷に対応する空
調を実現できる。また、マニュアルスイッチ手段で外気
吸入手段が選択されているときで、暖房運転モードで外
気温度が低く暖房負荷が大きくなっているときは内外気
吸入手段に変更され、内気及び外気の双方を加熱し暖房
運転を継続する。また、冷房運転モードで外気温度が高
く冷房負荷が大きくなっているときは、同じく内外気吸
入手段に変更する。
手段が選択され冷房運転手段が駆動しているときで、外
気温度が高く冷房負荷が大きくなっているときは内気吸
入手段を選択し、外気温度が低く冷房負荷が小さくなっ
ているときは外気吸入手段を選択し、また、その冷房負
荷が内気吸入手段の駆動条件と外気吸入手段の駆動条件
との間にあるときは、内外気吸入手段を選択する。
空気調和装置の一実施例を示すもので、図1は車両用空
気調和装置の概略構成図、図2の(a)(b)は各種吸入モー
ドを示す概略図である。
ト1と、ヒートポンプユニット2とを備えたもので、こ
のダクト1の風上側に外気吸入口3及び内気吸入口4を
設け、この各吸入口3,4を電動の切換えダンパ5によ
り開閉するようになっている。
に外気吸入口3を開放し、内気吸入口4を閉鎖する外気
モード、図2の(a)に示すように外気吸入口3を閉鎖
し、内気吸入口4を開放する内気モード、図2の(b)に
示すように外気吸入口3及び内気吸入口4の双方を開放
する内外気モードを有し、これらの吸入口3,4及び切
換えダンパ5により外気吸入手段、内気吸入手段及び内
外気吸入手段を構成している。
動ファン6を設置する一方、ヒートポンプユニット2の
熱交換端末である第1熱交換器2a及び第2熱交換器2
bをダクト1内に配置しており、各熱交換器2a,2b
を通じて内外気を加熱(暖房運転モード)又は冷却(冷
房運転モード)するようになっている。
た空調空気はダクト1の風下側に有するベント吹出口
7、フット吹出口8或いはデフ吹出口9から車内に吹き
出され、その吹出制御は各ダンパ7a,8a,9aによ
って行われる。
において、本発明は吸入モードのマニュアルスイッチ及
びオートスイッチを有し、その吸入モードを外気温度と
内気温度との差、即ち空調負荷に基づき駆動制御するこ
とにある。これを図3乃至図7の(a)(b)を参照して説明
する。
U、ROM、RAM等を具備したマイコン10にて制御
されるもので、このマイコン10は、マニュアルスイッ
チ11の外気吸入選択信号及び内気吸入選択信号、オー
トスイッチ12のオン・オフ信号、温度設定器13の設
定信号、日射量検出器14、外気温度検出器15及び内
気温度検出器16の検出信号に基づきなされるもので、
これらの信号に基づき切換えダンパ駆動回路17を介し
て切換えダンパ5を図4乃至図7の(a)(b)に示すように
駆動制御する。また、温度設定器13及び各種検出器1
4〜16により上述した目標吹出温度を算定して冷房或
いは暖房運転モードを設定し、また、外気温度検出器1
5及び内気温度検出器16により温度差(Tr−Ta
m;内気検出温度−外気検出温度)を算出している。こ
こで、運転中の温度差をT0、吸入モード変更の設定温
度差をT1,T2,T3,T4,T5,T6,T7で表記する
とともに、図6の(a)中ではT1<T2に、図6の(b)中で
はT3<T4に、図7の(b)中ではT5<T6<T7にそれぞ
れ設定されている。
ュアルスイッチ11で外気吸入信号が入力され、また、
目標吹出温度に基づき暖房運転モードが選択されている
場合について、図4の(a)及び図6の(a)に基づき説明す
る。
入力されているときは、まず、外気モードが選択される
(ST1)。ここで、T0<T2の条件が成立しなくなっ
たとき、即ちこの外気モード中で外気温度が低くなり暖
房負荷が高くなったときは、外気と内気の双方を通風す
る内外気モードに変更する(ST2,ST3)。また、
この内外気モードの運転中にT0>T1の条件が成立しな
くなったとき(ST4)、即ち外気温度が高くなり暖房
負荷が小さくなったときは、再度外気モードに変更す
る。
信号が入力され、また、目標吹出温度に基づき冷房運転
モードが選択されている場合について、図4の(b)及び
図6の(b)に基づき説明する。
入力されているときは、上記と同様に、外気モードが選
択される(ST1)。ここで、T0>T3の条件が成立し
なくなったとき、即ちこの外気モード中で外気温度が高
くなり冷房負荷が高くなったときは、外気と内気の双方
を通風する内外気モードに変更する(ST2,ST
3)。また、この内外気モードの運転中にT0<T4の条
件が成立しなくなったとき(ST4)、即ち外気温度が
低くなり冷房負荷が小さくなったときは、再度外気モー
ドに変更する。
択して吸入モード制御を行うとき、この空調負荷に対応
する吸入モードが自動的に選択される。なお、マニュア
ルスイッチ11で内気吸入選択がされているときは、暖
房或いは冷房のいずれの運転モードにおいても内気吸入
モードが選択される。
標吹出温度に基づき冷房運転モードが選択されていると
きの吹出制御について、図5及び図7の(b)に基づいて
説明する。
(ST1)、起動時のときは更にT0≧T7か或いはT0
≦T5かを判定する(ST2,ST3)。ここで、T0≧
T7の条件が成立するとき、即ち外気温度が低く冷房負
荷が小さいときは外気モードで運転する(ST4)。ま
た、T0≦T5の条件が成立するとき、即ち冷房負荷が大
きいときは内気モードで運転する(ST5)。他方、何
れの条件も成立しないときは(T5<T0<T7)、内気
及び外気の双方を吸入する内外気モードで運転する(S
T6)。
ド、内気モード或いは内外気モードが設定され運転が継
続されるが、この運転継続中、これらの各モードが再度
判定され(ST7,ST8)、ここで、外気モードのと
きはT0>T6の条件が成立するか否か判定され(ST
9)、この条件が成立しないとき、即ち空調負荷が多少
高くなったときは、内外気モードに変更する(ST1
0)。
ると判定されたときは、更にT0≧T7か或いはT0≦T5
かを判定し、ここで、T0≧T7の条件が成立するとき、
即ち冷房負荷が小さくなっているときは外気モードに変
更し、また、T0≦T5の条件が成立しているとき、即ち
冷房負荷が大きくなっているときは内気モードに変更す
る(ST11〜ST14)。
定され、この条件が成立しないとき、即ち空調負荷が多
少小さくなったときは内外気モードに変更する(ST1
5、ST16)。
荷に対応する各吸入モード運転が行われる。なお、暖房
運転モードにおいては図7の(a)に示されるように内気
モードに固定されている。
前記実施例では吸入口3,4及び切換えダンパ5により
外気吸入手段、内気吸入手段及び内外気吸入手段を構成
しているが、各吸入手段毎に吸入口及びダンパを設けて
構成しても良く、また、内外気モードにおけるダンパ位
置をT0に基づき無段階に可変しても良い。
項3の発明によれば、マニュアル制御及びオート制御の
いずれの運転制御においても、内気温度と外気温度との
差、即ち空調負荷に対応する各吸入モードが選択され、
省エネ上優れた車両用空気調和装置が実現される。
略図
チャート
ート
ド切換え仕様を示す図
換え仕様を示す図
10…マイコン、11…マニュアルスイッチ、12…オ
ートスイッチ、15…外気温度検出器、16…内気温度
検出器。
Claims (2)
- 【請求項1】 外気の吸入を可能にする外気吸入手段
と、内気の吸入を可能にする内気吸入手段と、外気及び
内気の双方の吸入を可能にする内外気吸入手段と、 上記各吸入手段を任意に選択できるマニュアルスイッチ
手段と、該各吸入手段を自動的に選択するオートスイッ
チ手段と、 上記各吸入手段を通じて送風機により送風された空気を
加熱する暖房運転手段と、同じく送風機で送風された空
気を冷却する冷房運転手段と、 内気の温度を検出する内気温度検出器と、外気の温度を
検出する外気温度検出器と、 上記各運転手段、上記各スイッチ手段及び上記各温度検
出器の検出温度の温度差に基づき上記各吸入手段を選択
的に駆動する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記マニュアルスイッチ手段で外気吸
入手段が選択されているときは、上記各温度検出器の検
出温度に基づき外気吸入手段或いは内外気吸入手段を選
択的に駆動するよう設定した ことを特徴とする車両用空
気調和装置。 - 【請求項2】 上記制御手段は、上記オートスイッチ手
段が選択され冷房運転手段が駆動しているときは、上記
各温度検出器の検出温度に基づき、上記外気吸入手段、
上記内気吸入手段或いは上記内外気吸入手段を選択的に
駆動するよう設定したことを特徴とする請求項1記載の
車両用空気調和装置。
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