JP3394173B2 - ガス放電パネル及びその排気方法 - Google Patents

ガス放電パネル及びその排気方法

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    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス放電パネル
及びその排気方法に関し、さらに詳しくは、製造時にお
けるガスの排気および導入を良好にしたパネル構造と排
気方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス放電パネルは、一対の基板を微少間
隔で配置し、周辺をシール材からなる封止部で封止する
ことによって内部に放電空間を形成した自己発光型のパ
ネルであり、壁掛けTV用のプラズマディスプレイパネ
ル(PDP)等に適用されている。
【0003】カラー表示を可能にしたPDPでは、通
常、放電空間の表示領域は隔壁によって仕切られてお
り、例えばマトリクス表示方式の代表的なものとして、
3電極面放電形式のAC型PDPでは、画面となる表示
領域に、高さ100〜200μm、幅30〜50μm程
度のストライプ状(帯状)の複数の隔壁が、200μm
程度の間隔で並列に配置されている。この隔壁が形成さ
れた表示領域は、シール材から放出されるガスによって
汚染されるのを避けるために、隔壁と封止部との間に例
えば1〜3cm程度の幅の隙間(非表示領域)が設けら
れる。そして、このような隔壁で仕切られた放電空間に
は、Xe,Ne等の放電ガスが混入されている。
【0004】この放電ガスの導入は、通常、以下のよう
にして行われる。すなわち、図33に示すように、隔壁
51が形成された背面側基板52の封止部53で囲まれ
た領域内の一角に通気孔54を設けておく。そして、図
34(a)に示すように、前面側基板55の周囲に塗布
された低融点ガラスのシール材56を加熱により溶かし
て前面側基板55と背面側基板52とを貼り合わせ、封
止部53を形成する。なお、その加熱の際に、前記封止
用の低融点ガラスを接着材として使用し、背面側基板5
2の通気孔54にガラス製の通気管57を接着する作業
が同時に施される。
【0005】この後、まず、図34(b)に示すよう
に、接着した通気管57を通してパネル内の不純物ガス
を排気し、次に、図34(c)に示すように、同じ通気
管57を通して放電空間内に放電ガスを導入し、所望の
圧力に到達後、通気管の先端開口を封止して、PDPを
完成させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなストライプ状の隔壁を備えるPDPでは、このよう
なガスの排出および導入の際、放電空間内の当該隔壁が
通気の障害となる。すなわち、図35に示すように、隔
壁と隔壁との間の隔壁間溝部(細長いストライプ状の空
洞「キャビティー」)の通気コンダクタンス(ガスの通
過の容易度)のほうが、隔壁形成領域と封止部53との
間の隔壁周辺空隙の通気コンダクタンスよりも小さいた
めに、不純物ガスは、矢印Sで示すように、隔壁周辺空
隙を通って排出される。また、放電ガスの導入時にも、
同じ理由から、図36の矢印Tで示すように、放電ガス
は隔壁周辺空隙を通って導入される。
【0007】このように、PDPでは、不純物ガスや放
電ガスは、主として隔壁周辺空隙を流れ、隔壁間溝部を
流れることは少ない。そのため、封止工程時の加熱等に
より隔壁間で不純物ガスが発生しても、これを十分に排
出することができず、不純物ガスは隔壁間溝部に残留し
て、パネル内部に再吸着し、AC型PDPの場合MgO
などの保護膜表面を汚染したりして、これがパネルの表
示特性を低下させる。また、このことを改善するため
に、不純物ガスの排気時間を長くすると、パネルの作製
時間が長くなり、生産性の低下に結びつく。
【0008】このように、ストライプ状の隔壁を備える
PDPにおいては、パネルの内部構造に起因する通気コ
ンダクタンスの不均一性により、単純に圧力差を利用し
た排気だけでは、不純物ガスを短時間で十分に除去する
ことは不可能である。
【0009】そこで、このような隔壁間溝部に残留する
不純物ガスを強制的に除去する方法として、不純物ガス
を抜き取る際にパネルを加熱しながらパネル内に清浄化
用のガスを導入し、ガスの置き換えにより不純物ガスを
排出するという方法が考えられている(特開平5−23
4512号公報参照)。
【0010】すなわち、パネルの背面側基板に2つの通
気孔を対角線上に設け、パネルを加熱した状態で一方の
通気孔から不純物ガスを抜き取ると同時に他方の通気孔
から清浄化用のガスを流し込む方法が考えられている。
【0011】しかし、この方法においても、ガスは、図
37の矢印Uで示すように、隔壁間溝部を通過するより
もむしろ隔壁周辺空隙を通過するため、隔壁間溝部に残
留する不純物ガスを十分に除去することができなかっ
た。このため、ストライプ状の隔壁を備えるPDPから
不純物ガスを完全に抜き出すことが可能な技術の出現が
望まれていた。
【0012】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、パネル内の隔壁周辺空隙に通気障壁を設
けることにより、当該隔壁周辺空隙の通気コンダクタン
スよりも隔壁間溝部のそれを大きくし、隔壁間溝部内に
対する不純物ガスの十分な排出及び放電ガスの十分な導
入を可能にしたガス放電パネル及びその排気方法を提供
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、放電空間を
形成する2枚の基板間の表示部に対応する領域に放電部
を仕切るためのストライプ状の複数の隔壁が並列に配置
され、周辺に封止部が設けられたガス放電パネルであっ
て、前記パネルの周辺部にパネル内外の通気を可能とす
る一方と他方の通気孔を設け、かつ少なくとも両側に位
置する各隔壁と封止部との間にそれぞれ通気障壁を設
け、それにより一方の通気孔から導入されたガスが隔壁
と隔壁との間を通過して他方の通気孔から排出されるよ
うにしたことを特徴とするガス放電パネルである。
【0014】この発明のパネル構造によれば、一方の通
気孔から導入されたガスは、パネルの両側の隔壁と封止
部との間(隔壁周辺空隙)が広いためここを通り抜けよ
うとするが、ここには通気障壁が設けられており、この
通気障壁によってガスの通過が阻止されるので、ガスは
隔壁と隔壁との間を通過して他方の通気孔から強制的に
排出されることになり、これにより、隔壁と隔壁との間
の隔壁間溝部に存在する不純物ガスを完全に抜き出すこ
とができ、また隔壁間溝部に十分なガスを導入すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明において、基板として
は、従来のたとえばPDPのようなガス放電パネルに用
いられる公知のガラス基板を適用することができる。
【0016】隔壁は、ガスが通過できる直線状、蛇行状
のものが複数本、並列に配置されていればよく、断面形
状については特に限定はされない。隔壁の材料として
は、従来のたとえばPDPのようなガス放電パネルに用
いられる公知の材料を用いることができる。また、封止
部に用いられる材料も、従来のたとえばPDPのような
ガス放電パネルに用いられる公知のシール材を用いるこ
とができる。
【0017】通気孔と通気管としては、パネル内外の通
気を可能とするものであればよく、例えば基板間の封止
部に通気管を取り付け、パネルの側面から突出させるよ
うにして設置することも可能である。また、この通気孔
の形成方法については、従来公知の形成方法を適用する
ことができる。
【0018】通気障壁は、基板に並列に配置された隔壁
の内の一方の端に位置する隔壁と封止部との間と、他方
の端に位置する隔壁と封止部との間との2個所に設け
る。この通気障壁は、隔壁の形成時、隔壁の形成後から
封止部を形成するまでの間、あるいは封止部の形成時の
いずれの時期に形成してもよい。通気障壁の材料として
は、どのようなものを用いてもよく、例えば隔壁と同じ
材料、または封止部と同じ材料のものを用いることもで
きる。
【0019】ガスとしては、例えば、2枚の基板の周辺
部を封止する際に発生する不純物ガスや、清浄化用のガ
ス、あるいは放電ガスなどのあらゆる種類のガスを意味
する。
【0020】上記構成においては、一方の通気孔と他方
の通気孔をパネルの対角線上に配置し、隔壁と隔壁との
間をガスが順に通過するように、隔壁1本毎に、隔壁の
一端と封止部との間および隔壁の他端と封止部との間に
互い違いに通気障壁を設けた構造としてもよい。
【0021】あるいは、一方の通気孔と他方の通気孔を
パネルの一辺に対して並列に配置し、隔壁と隔壁との間
をガスが順に通過するように、隔壁1本毎に、隔壁の一
端と封止部との間および隔壁の他端と封止部との間に互
い違いに通気障壁を設けた構造としてもよい。
【0022】さらに、一方の通気孔と他方の通気孔をパ
ネルの対角線上に配置し、両側に位置する一方の隔壁に
おいては隔壁の一端と封止部との間に、他方の隔壁にお
いては隔壁の他端と封止部との間に、それぞれ通気障壁
を配置した構造としてもよい。
【0023】また、一方の通気孔を、パネルの一方辺の
近傍に並列に配置した一対の通気孔とし、他方の通気孔
を、パネルの他方辺の近傍に並列に配置した一対の通気
孔とする。つまりパネルの4隅に4つの通気孔を設け、
両側に位置する各隔壁の側面と封止部との間に、それぞ
れ通気障壁を配置した構造としてもよい。
【0024】通気障壁は、隔壁または封止部と一体的に
形成されていてもよい。つまり通気障壁は、隔壁と同じ
材料を用いて形成してもよいし、封止部と同じ材料を用
いて形成してもよい。
【0025】一方の通気孔の形成されたパネル周辺部の
隔壁と封止部との間には、ガスを放電させる浄化用電極
を設けるようにしてもよい。。この場合、浄化用電極
は、隔壁と交差する方向に並列に配置された一対の電極
で構成することができる。
【0026】あるいは、一方の基板が、隔壁と並列に配
置されたアドレス電極を有する基板である場合には、浄
化用電極は、他方の基板において隔壁と交差する方向に
配置した電極で構成することができる。この場合、浄化
用の放電は、浄化用電極とアドレス電極との間で生じさ
せるようにする。
【0027】この発明においては、パネル内の不純物ガ
スを、清浄化用のガスにより強制的に排出するために、
隔壁の配置を工夫している。すなわち、ガス放電パネル
を構成する2枚の基板の一方に、パネル内外の通気を可
能とする2つ以上の通気孔を設け、少なくとも一方の通
気孔から導入されるガスが他方の通気孔から排出される
ときに隔壁間溝部の通気コンダクタンスが隔壁周辺空隙
の通気コンダクタンスよりも大きくなるように、隔壁の
配置を工夫したパネル構造とする。
【0028】このとき、パネル内に、問題となる不純物
ガスを吸着する物質、例えば、ゲッター材を導入し、そ
のゲッター材近傍の通気コンダクタンスが隔壁周辺空隙
の通気コンダクタンスよりも大きくなるように、隔壁の
配置を工夫したパネル構造としてもよい。
【0029】作製したパネルの排気工程時には、通気孔
のうち少なくとも一つ以上からパネル内部を排気する。
そして、なんらかの手段によって、パネルの隔壁間溝部
から不純物ガスを放出させる。この放出させる手段とし
ては、例えば、パネルを加熱してもよく、また、パネル
内部にガスを導入してパネルの放電電極あるいは浄化専
用の電極で放電を生じさせてもよい。また、両者を組み
合わせても良い。
【0030】パネルのいずれかの通気孔から、放電ガ
ス、あるいは、パネル内を清浄化することを目的とした
ガス、例えば、N2、Ne、He、Ar、またはこれら
の混合ガスをパネル内部に導入することで、パネルから
放出された隔壁間溝部にある不純物ガスを押し出して、
排気用の通気孔から排出する。あるいはこの不純物ガス
をゲッター材等に誘導して吸着させ隔壁間溝部から除去
する。その後、ガスの導入を中止し、パネル内の排気を
継続する。この操作は必要であれば何回か行うようにす
る。
【0031】その後、上記操作が全て終了した後にパネ
ルを室温にし、排気を終了し、パネル内へ所望の圧力ま
で放電ガスを導入し封止する。
【0032】この様な構造をとることにより以下のよう
な作用がある。すなわち、不純物ガスを低減すること
で、表示特性の改善を図ることができる。また、ガス導
入により不純物ガスを強制的に排除するので、パネル内
を真空排気しただけの場合よりも排気・ガス導入時間を
短縮することができ、生産性が向上する。
【0033】また、本発明においては、パネル内に浄化
専用電極を設け、排気工程の際に浄化用の放電を生じさ
せて、パネル内の清浄化を行うことができる。
【0034】すなわち、排気工程においては、パネル内
を加熱排気後、ガスをパネル内部へ導入する前に、パネ
ル内の電極であらかじめ放電を生じさせ、多量の活性な
ガスを発生させてから、ガスを導入する。導入するガス
は、放電ガス、あるいは、放電させてもパネルの表示特
性に劣化を及ぼさないもので、パネル内を清浄化するこ
とを目的としたガス、例えば、N2、Ne、He、A
r、またはこれらの混合ガスを用いる。そして、この活
性な粒子を利用して表示エリア内の不純物を除去する。
このとき、活性な粒子を利用して、パネル内部で放電を
生じさせるようにしてもよい。
【0035】パネルの浄化用放電を発生させる電極構造
は、次のようにする。すなわち、パネル内で、ガスが入
ってくる側の放電隔壁外の表示に関係しない部分(隔壁
と封止部との間)に、排気時にのみ使用する浄化用電極
を形成しておく。
【0036】この浄化用電極は、隔壁外の隔壁周辺空隙
にあることから、放電隔壁内よりも放電空間が広いため
放電が起こりやすい。また、表示に関係ないので、電極
の形状を表示エリア部よりも放電が起こりやすい形状に
してもよい。放電を生じさせる電極対の配置は、同一基
板上にあってもよいし、対向基板上にあってもよい。こ
の部分で放電させることで活性な粒子を発生させ、放電
させやすくしてから表示部内を放電させる。また、この
とき、表示エリア外で最初の放電が起こりやすいよう
に、先に述べたように、導入するガスをあらかじめ放電
してから導入してもよい。
【0037】さらに、また、不純物の除去がスムーズに
行えるように、ガスを導入しつつ放電し排気してもよ
い。この場合は、ガスがパネル内をスムーズに流れるよ
うな構造が望ましく、例えば、前述の通気障壁を持つパ
ネル構造が望ましい。
【0038】この際、前面側基板に、例えば、ストライ
プ状、またはメッシュ状のような隔壁構造があっても支
障はない。放電の順序は、表示領域外の浄化用電極で放
電を生じさせ、パネルの表示領域の電極が放電しやすい
ようにしてから表示領域内で放電を生じさせる。
【0039】パネル内の浄化操作は必要であれば何度で
も行ってよい。その後、上記操作を全て終了した後に、
パネルを室温にし、排気している通気孔を閉じ、所望の
圧力になるまでパネルに放電ガスを導入し封止する。こ
のとき、導入前にガスをあらかじめ放電させながら導入
してもよい。
【0040】この様な構造をとることにより以下のよう
な作用がある。すなわち、放電の利用により、低温でも
十分に排気することができるので、従来よりも排気・ガ
ス導入時間を短縮することができ、生産性が向上する。
【0041】以下、図面に示す実施の形態に基づいてこ
の発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定
されるものではない。以下においては、ガス放電パネル
としてカラー表示用のAC駆動型PDPを例に挙げて説
明する。
【0042】図1はこの発明のカラー表示用のAC駆動
型PDPの構造を示す斜視図である。この図において、
1はカラー表示用のAC駆動型PDPである。前面側の
ガラス基板(以下、前面側基板という)11の内面に
は、マトリクス表示のラインL毎に一対のサステイン電
極X,Yが配列されている。サステイン電極X,Yは、
それぞれが透明電極12と金属電極13とからなり、誘
電体層17で被覆され、誘電体層17は酸化マグネシウ
ム(MgO)からなる保護膜18で覆われている。
【0043】背面側のガラス基板(以下、背面側基板と
いう)21の内面には、下地層22、アドレス電極A、
絶縁層24が順次形成された後、アドレス電極Aを挟む
ように帯状の隔壁29が形成されている。帯状の隔壁2
9によって規定される細長い隔壁間溝部には、3色
(R,G,B)の蛍光体層28R,28G,28Bが形
成されている。表示の1ピクセル(画素)は、ライン方
向に並ぶ3つのサブピクセルからなる。隔壁29によっ
て放電空間30がマトリクス表示のライン方向にサブピ
クセル毎に区画され、かつ放電空間30の間隙寸法が一
定に保持されている。
【0044】このように、PDP1(以下、単に「パネ
ル」ともいう)は、表示のための放電維持を行うサステ
イン電極X,Yを持つ前面側基板11と、表示点をアド
レスするための放電を発生するアドレス電極A、放電を
物理的に仕切るための隔壁29および蛍光体層28R,
28G,28Bを持つ背面側基板21とを貼り合わせた
構造となっている。
【0045】以下、PDP1の構造の詳細例を第1〜第
10構造例として説明する。 ・第1構造例 図2は第1構造例のPDPの外観を示す斜視図である。
この例では、図に示すように、背面側基板21には、ほ
ぼ対角線上に背面側基板21を貫通する2つの通気孔3
1a,31bを設けている。
【0046】隔壁は、図3に示すような構造のストライ
プ状の隔壁を並列に設けている。すなわち、図中左端の
隔壁29を、左下の通気孔31aの方向へ封止部32の
近くまで延ばし、その次の隔壁は隣接する隔壁とは反対
方向へ封止部32の近くまで延ばし、次々と隔壁が互い
違いになるように配列している。ただし、最終的には図
中右端の隔壁29が右上の通気孔31bの方向へ延びる
ように隔壁の数を調整する。封止部32としては公知の
シール材を用いている。
【0047】延ばした隔壁29と封止部32との間には
隙間があるが、この隙間は、延ばした隔壁29と封止部
32との間の通気コンダクタンス(排気コンダクタンス
ともいう)が、隔壁29の延ばした反対側の一端と封止
部32との間の通気コンダクタンスよりも小さくなる程
度の隙間とする。なお、この隙間をさらにつめて、隔壁
29を封止部32に接触させるようにしてもよい。
【0048】この構造例では、隔壁の上から見た形状は
直線状であるが、蛇行するような形状であってもよい。
このような構造の背面側基板21と前面側基板11とを
貼り合わせ、同時に通気孔31a,31bに後述するガ
ラス製の通気管を取り付ける。
【0049】・第2構造例 図4は第2構造例のPDPの外観を示す斜視図である。
この例では、図に示すように、背面側基板21には、背
面側基板21の上辺とほぼ平行に背面側基板21を貫通
する2つの通気孔31a,31bを設けている。
【0050】隔壁は、図5に示すような構造の直線状の
隔壁を平行に設けている。上述したように、通気孔31
a,31bを対角線上ではなく一方側に対向させて設け
ているため、第1構造例とは、通気孔31aに隣接する
隔壁の配置だけが異なる。すなわち、図中左端の隔壁2
9を、左上の通気孔31aの方向へ封止部32の近くま
で延ばし、あとは第1構造例と同様に、その次の隔壁は
隣接する隔壁とは反対方向へ封止部32の近くまで延ば
し、次々と隔壁が互い違いになるように配列している。
ただし、最終的には図中右端の隔壁29が右上の通気孔
31bの方向へ延びるように隔壁の数を調整する。この
とき、延ばした隔壁29は、第1構造例と同様に、封止
部32に接触させてもよい。
【0051】この構造例では、隔壁の上から見た形状は
直線状であるが、蛇行するような形状であってもよい。
このような構造の背面側基板21と前面側基板11とを
貼り合わせ、同時に通気孔31a,31bに後述する通
気管を取り付ける。
【0052】・第3構造例 この第3構造例のPDPでは、第1構造例と同様に、ほ
ぼ対角線上に2つの通気孔31a,31bを設けてい
る。
【0053】隔壁は、図6に示すような構造の直線状の
隔壁を平行に設けている。すなわち、図中両側の隔壁2
9を、それぞれ通気孔31a,31bの方向へ、封止部
32の近くまで延ばし、それ以外の隔壁は従来のままの
形状とする。このとき、両側の延ばした隔壁29は、第
1および第2構造例と同様に、封止部32に接触させて
もよい。
【0054】この構造例は、単に両側の隔壁29だけを
延長させたものであり、第1および第2構造例に比べて
隔壁の形状の変更が少なく、また隔壁の数を調整する必
要もないため、形成が容易である。
【0055】この構造例では、隔壁の上から見た形状は
直線状であるが、蛇行するような形状であってもよい。
このような構造の背面側基板21と前面側基板11とを
貼り合わせ、同時に通気孔31a,31bに後述する通
気管を取り付ける。
【0056】・第4構造例 図7は第4構造例のPDPの外観を示す斜視図である。
この例では、図に示すように、背面側基板21には、4
隅に4つの通気孔31a,31b,31c,31dを設
けている。4つの通気孔31a,31b,31c,31
dの内、上2つの通気孔31b,31dをガス導入口と
し、下2つの通気孔31a,31cを排気口とする。こ
れは上下の役割が逆であってもよい。
【0057】隔壁は、図8に示すような構造の直線状の
平行な隔壁29と、通気障壁としての通気阻止用隔壁2
9aを設けている。すなわち、並列に配置されている隔
壁の内、両側の隔壁29の側面から、上下の通気孔を分
ける通気阻止用隔壁29aを封止部32の近傍まで延ば
している。
【0058】この通気阻止用隔壁29aの位置は、両側
の隔壁29の側面であれば同じ位置である必要はなく、
それぞれ任意の位置であってもよい。ただし、通気阻止
用隔壁29aと封止部32との隙間は、この隙間の通気
コンダクタンスを隔壁間溝部のものよりも小さくすると
いう意味あいで、隔壁間溝部よりも狭くすることが望ま
しい。
【0059】この場合、通気阻止用隔壁29aは封止部
32に接触させてもよい。この構造例では、隔壁29お
よび通気阻止用隔壁29aの上から見た形状は直線状で
あるが、蛇行するような形状であってもよい。
【0060】このような構造の背面側基板21と前面側
基板11とを貼り合わせ、同時に通気孔31a,31
b,31c,31dに後述する通気管を取り付ける。こ
の場合、通気管を4本取り付けることになり、組立工程
は通気孔が2つのものよりも煩雑になるが、下2つの通
気孔31a,31cから上2つの通気孔31b,31d
へガスを流す(あるいはその逆も可)ことができ、排気
およびガス導入経路が2倍となるため、排気・ガス導入
時間の短縮が可能となる。
【0061】・第5構造例 図9は第5構造例のPDPの内部構造を示す説明図であ
る。この例は、パネル内の基本構造は第3構造例と同じ
であるが、隔壁を設けて通気を阻止するのではなく、隔
壁とは異なる任意の材料の通気障壁27aを設けて通気
を阻止している。通気障壁27aは、左端の隔壁29の
一端と封止部32との間と、右端の隔壁29の他端と封
止部32との間とに、それらの間をそれぞれ狭めるよう
に形成している。通気障壁27aは、全ての隔壁29の
一端と他端に、第1構造例に示すように互い違いにそれ
ぞれ設けるようにしてもよい。
【0062】・第6構造例 図10は第6構造例のPDPの内部構造を示す説明図で
ある。この例は、パネル内の基本構造は第4構造例と同
じであるが、通気孔が2つである。そして、第5構造例
と同じ材料の通気障壁27bで通気を阻止している。こ
の例では、第4構造例の通気阻止用隔壁29aに代えて
通気障壁27bを設けている。
【0063】通気障壁27bを設ける位置は、隔壁29
の側面であればどのような位置であってもよい。この例
においても、第5構造例で示したような通気障壁27a
を、全ての隔壁29の一端と他端に、第1構造例に示す
ように互い違いにそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0064】・第7構造例 図11は第7構造例のPDPの内部構造を示す説明図で
ある。この例は、第6構造例のパネルの通気孔を4つに
したものであり、パネル内の基本構造は第4構造例と同
じである。
【0065】通気障壁27cを設ける位置は、隔壁29
の側面であればどのような位置であってもよい。上記第
5〜第7構造例においては、通気障壁27a,27b,
27cは、隔壁29の形成時に同時に形成してもよい
し、封止部32の形成時に同時に形成してもよい。
【0066】・第8構造例 図12は第8構造例のPDPの内部構造を示す説明図で
ある。この例は、パネル内の基本構造は第5構造例と同
じであるが、封止部32の一部を突出させて通気障壁3
2aを形成している。通気障壁32aは、全ての隔壁2
9の一端と他端の対応個所に、第1構造例に示すように
互い違いにそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0067】・第9構造例 図13は第9構造例のPDPの内部構造を示す説明図で
ある。この例は、パネル内の基本構造は第6構造例と同
じであるが、封止部32の一部を突出させて通気障壁3
2bを形成している。
【0068】通気障壁32bを設ける位置は、隔壁29
の側面に対応する位置であればどのような位置であって
もよい。また、第8構造例で示したような通気障壁32
aを、全ての隔壁29の一端と他端の対応個所に、第1
構造例に示すように互い違いにそれぞれ設けるようにし
てもよい。
【0069】・第10構造例 図14は第10構造例のPDPの内部構造を示す説明図
である。この例は、パネル内の基本構造は第7構造例と
同じであるが、封止部32の一部を突出させて通気障壁
32cを形成している。通気障壁32cを設ける位置
は、隔壁29の側面に対応する位置であればどのような
位置であってもよい。
【0070】以上で第1〜第10構造例を説明したが、
これらのいずれにおいても、通気管の封着は、図15
(a)に示すように、前面側基板11の周囲に塗布され
た低融点ガラスからなる封止部32を加熱により溶かし
て前面側基板11と背面側基板21とを貼り合わせる際
に、各通気孔にそれぞれセットした融着用のガラスペー
スト34aを溶融することにより通気管33を接着す
る。
【0071】そして、パネル内に残留する不純物ガスを
強制的に除去するために、図15(b)に示すように、
不純物ガスを抜き取る際にパネル内に清浄化用のガスを
導入し、ガスの置き換えにより不純物ガスを排出する。
すなわち、一方の通気管33を通して放電ガスを導入し
ながら、他方の通気管33を通して内部を排気し、所望
の圧力に到達後、通気管33を封止してPDPを完成さ
せる。
【0072】図16(a)および図16(b)は通気管
内に不純物ガスを吸収(吸着)する不純物ガス吸収剤を
配置した例を示す説明図である。これらの図に示すよう
に、通気管33内に不純物ガス吸収剤を配置するように
してもよい。この場合、パネルは、第1〜第10構造例
のいずれのPDPであってもよい。
【0073】不純物ガス吸収剤の配置は、図16(a)
に示すように、封止部32を溶かして前面側基板11と
背面側基板21とを貼り合わせて各通気孔にそれぞれ通
気管33を接着する際に、図16(b)に示すように、
少なくとも一つ以上の通気管33内に、例えばゲッター
材のような不純物ガス吸収剤34を導入して固定する。
これは全ての通気管33に導入してもよいし、一部の通
気管33だけに導入してもよい。また、不純物ガス吸収
剤34を入れた通気管33を封じるようにしてもよい。
【0074】次に、上記において説明した構造を持つP
DPの排気および放電ガスの導入工程およびその装置例
について説明する。以下においては、この排気・ガス導
入工程例を第1〜第6排気・ガス導入工程例として説明
する。
【0075】・第1排気・ガス導入工程例 この工程例においては、図17に示す装置でPDP1の
排気・ガス導入を行う。この図において、35は通気管
を封止する前のPDP1を加熱するオーブン、36は排
気装置、37は排気装置36の真空度を示す真空計、3
8は排気バルブ、39は清浄化ガスボンベ、40は清浄
化ガス導入バルブ、41は放電ガスボンベ、42は放電
ガス導入バルブである。導入側の通気管は33aとし、
排出側の通気管は33bとして示している。
【0076】オーブン35内には、第1〜第10構造例
のPDP、あるいはさらに不純物ガス吸収剤34を付加
したPDPを配置する。配管は、PDP1の一方の通気
管33bには排気装置36につながる排気バルブ38を
取り付け、他方の通気管33aには清浄化ガスボンベ3
9につながる清浄化ガス導入バルブ40と放電ガスボン
ベ41につながる放電ガス導入バルブ42とを取り付け
る。
【0077】なお、第4構造例、第7構造例、あるいは
第10構造例のPDPを取り付ける場合は、それぞれ排
気用の配管を2本、ガス導入用の配管を2本用意して取
り付ける。
【0078】清浄化ガスは、不純物の除去に使用した場
合にパネル特性に影響を与えないガスであればどのよう
なものでもよく、また複数使用してもよい。例えば、N
2、Ne、He、Ar、またはこれらの混合ガスでもよ
い。また、放電ガスを清浄化ガスの代わりに使用しても
よい。その場合にはガスボンベとバルブは各ひとつにな
る。
【0079】排気工程は次の順序で行う。まず、パネル
の温度を制御するためにパネルをオーブン35に入れ
る。次に、清浄化ガス導入バルブ40と放電ガス導入バ
ルブ42を閉めたまま、排気バルブ38だけを開け、排
気装置36によってパネル内部を排気する。この排気を
適当に行いながら、オーブン35で、パネルの温度プロ
ファイルが図18のグラフとなるように温度制御を行
う。
【0080】すなわち、パネルを、パネル内の不純物ガ
スが脱離するような温度となるまで加熱する。パネルが
この所定の脱離温度に到達した後は、しばらくこの温度
を維持し、パネル内部に吸着している不純物ガスを脱離
させる。
【0081】続いて、ガス導入工程では、清浄化ガス導
入バルブ40を開けて清浄化ガスを導入し、そのままの
状態でしばらく維持する。このとき、途中からガスの種
類を入れ替えても良い。例えば、Ne導入後途中からN
2に変更しても良い。
【0082】このようにして清浄化ガスをパネル内に導
入した場合、清浄化ガスの流れは、第1構造例のPDP
では、図3の矢印Aで示すような流れとなり、第2構造
例のPDPでは、図5の矢印Bで示すような流れとな
り、第3構造例のPDPでは、図6の矢印Cで示すよう
な流れとなり、第4構造例のPDPでは、図8の矢印D
で示すような流れとなる。
【0083】また、第5構造例のPDPでは、図9の矢
印Eで示すような流れとなり、第6構造例のPDPで
は、図10の矢印Fで示すような流れとなり、第7構造
例のPDPでは、図11の矢印Gで示すような流れとな
る。
【0084】さらに、第8構造例のPDPでは、図12
の矢印Hで示すような流れとなり、第9構造例のPDP
では、図13の矢印Iで示すような流れとなり、第10
構造例のPDPでは、図14の矢印Jで示すような流れ
となる。
【0085】このように、清浄化ガスは隔壁間溝部を通
過し、隔壁内部で発生した不純物ガスを排出側の通気管
33bまで押し出し排出する。
【0086】図16で示したように、通気管33a,3
3b内に不純物ガス吸収剤を配置している場合には、導
入側の通気管33a内の不純物ガス吸収剤によって清浄
化ガスの純化が行われ、排出側の通気管33b内の不純
物ガス吸収剤によって不純物ガスの吸収が行われる。
【0087】その後、清浄化ガス導入バルブ40を閉じ
てガス導入を停止し、オーブン35によりパネルの温度
が室温になるように制御する。パネルの温度が室温に到
達後、排気バルブ38を閉じ、放電ガス導入バルブ42
を開けてパネル内に所望の圧力の放電ガスを導入して、
通気管33a,33bを封止する。
【0088】・第2排気・ガス導入工程例 この工程例においては、第1排気・ガス導入工程例と同
じ装置を用いる。オーブン35内には、第1排気・ガス
導入工程例と同様に、第1〜第10構造例のPDP、あ
るいはさらに不純物ガス吸収剤34を付加したPDPを
配置する。この工程例では、排気工程とガス導入工程に
おける温度制御の方法が、第1排気・ガス導入工程例と
は異なり、オーブン35で、パネルの温度プロファイル
が図19のグラフとなるように温度制御を行う。
【0089】すなわち、パネルが所定の不純物ガス脱離
温度に到達するまでの過程において、特定の温度に達し
た段階で何回か清浄化ガス導入バルブ40を開け、清浄
化ガス39を導入する。清浄化ガスは第1排気・ガス導
入工程例と同じものを用いる。
【0090】特定の温度に到達した段階では、その温度
を維持しながら清浄化ガス39を導入し、その後、清浄
化ガス導入バルブ40を閉じて排気する。パネルが所定
の不純物ガス脱離温度に到達するまで、何度かこの操作
を繰り返す。
【0091】このような操作を行った場合、パネルが所
定の不純物ガス脱離温度に達するまでの時間と手間はか
かるが、各段階の特定の温度で放出のピークを持つガ
ス、例えばH2Oなどを排出することができる。パネル
が所定の不純物ガス脱離温度に到達した以降の工程は、
第1排気・ガス導入工程例と同じである。
【0092】・第3排気・ガス導入工程例 この工程例においては、図20に示す装置でPDP1の
排気・ガス導入を行う。この装置は、基本的には図17
に示したものと同じであるが、図17の装置とは、ガス
導入側と排気側とのパイプを接続し、そのパイプに排気
バルブ43を設けたところが異なっている。これによ
り、排気時にガス導入口としていた通気管33aから排
気を行うことができる。
【0093】オーブン35内には、第1および第2排気
・ガス導入工程例と同様に、第1〜第10構造例のPD
P、あるいはさらに不純物ガス吸収剤34を付加したP
DPを配置する。排気工程およびガス導入工程における
温度制御は、第1および第2排気・ガス導入工程例のい
ずれの制御を行ってもよい。
【0094】排気工程では、清浄化ガス導入バルブ40
と放電ガス導入バルブ42を閉め、排気バルブ38と排
気バルブ43を開け、排気装置36によりパネル内部を
排気する。
【0095】ガス導入工程では、排気バルブ43を閉
め、清浄化ガス導入バルブ40を開け、清浄化ガスの導
入後は、清浄化ガス導入バルブ40を閉じ、排気バルブ
43を開いて排気する。
【0096】放電ガスを導入する際には、排気バルブ3
8と排気バルブ43を閉じ、放電ガス導入バルブ42を
開けてパネル内に所望の圧力の放電ガス41を導入し
て、通気管33a,33bを封止する。その他の操作は
第1または第2排気・ガス導入工程例と同じである。
【0097】この工程例では、配管の系統は複雑になる
が、両方の通気管33a,33bから排気することがで
きるので、排気時間を短縮することができる。
【0098】・第4排気・ガス導入工程例 この工程例においては、図21に示す装置でPDP1の
排気・ガス導入を行う。この装置は、基本的には図17
に示したものと同じであるが、図17の装置とは、PD
P1に放電を生じさせることができるように、パネルの
電極に任意の波形の電圧を印加できる放電発生装置44
を設けたところが異なっている。PDP1の各部の電極
は、配線により放電発生装置44に接続されている。そ
の他の排気およびガス導入の配管の接続等は、第1およ
び第2排気・ガス導入工程例と同じである。
【0099】オーブン35内には、第1および第2排気
・ガス導入工程例と同様に、第1〜第10構造例のPD
P、あるいはさらに不純物ガス吸収剤34を付加したP
DPを配置する。排気工程およびガス導入工程における
温度制御は、第1排気・ガス導入工程例の温度制御を適
用する。
【0100】排気・ガス導入工程は、基本的には、第1
排気・ガス導入工程例と同じであるが、パネルが所定の
不純物ガス脱離温度に到達して、清浄化ガス39を導入
した時点で放電発生装置44を作動させ、パネル内で放
電を生じさせる。
【0101】この放電により、保護層等の表面に吸着し
ている不純物ガスが叩き出されて排出されやすくなる。
この放電は、サステイン電極X−Y間、あるいはサステ
イン電極Y−アドレス電極A間、さらには後述する専用
の浄化用電極で生じさせてもよい。印加する電圧波形は
適当なものを用いる。放電を終了した後は、導入するガ
スの種類を入れ替えても良い。例えば、Neを導入して
放電し、放電終了後、N2に入れ替えてもよい。清浄化
ガス39を導入した後の操作は、第1排気・ガス導入工
程例と同じある。
【0102】このように放電発生装置44を設けること
により、装置は複雑になるが、パネルの排気・ガス導入
時の任意の時にパネル内部で放電を生じさせることがで
きるので、不純物ガスの除去に有効である。
【0103】・第5排気・ガス導入工程例 この工程例においては、第4排気・ガス導入工程例と同
じ装置を用いる。オーブン35内には、第4排気・ガス
導入工程例と同様に、第1〜第10構造例のPDP、あ
るいはさらに不純物ガス吸収剤34を付加したPDPを
配置する。この工程例では、排気工程とガス導入工程に
おける温度制御の方法が、第1排気・ガス導入工程例と
は異なり、オーブン35で、パネルの温度プロファイル
が図19のグラフとなるように温度制御を行う。すなわ
ち、第2排気・ガス導入工程例と同じ温度制御を行う。
【0104】すなわち、パネルが所定の不純物ガス脱離
温度に到達するまでの過程において、特定の温度に達し
た段階で何回か清浄化ガス導入バルブ40を開け、清浄
化ガス39を導入し、その際、第4排気・ガス導入工程
例と同じように、放電発生装置44を作動させ、PDP
1内で放電を生じさせる。清浄化ガスは第4排気・ガス
導入工程例と同じものを用いる。清浄化ガス39を導入
した後の操作は、第1排気・ガス導入工程例と同じあ
る。
【0105】・第6排気・ガス導入工程例 この工程例においては、図22に示す装置でPDP1の
排気・ガス導入を行う。この装置は、基本的には図21
に示したものと同じであるが、図21の装置とは、ガス
導入側と排気側とのパイプを接続し、そのパイプに排気
バルブ43を設けたところが異なっている。これによ
り、排気時にガス導入口としていた通気管33aから排
気を行うことができる。この排気バルブ43の構成およ
び作用は、第6排気・ガス導入工程例で示したものと同
じである。
【0106】排気工程は、基本的には、第3排気・ガス
導入工程例と同じである。ただし、清浄化ガス39を導
入した時点で、放電発生装置44を作動させ、PDP1
内で放電を生じさせる操作については第4排気・ガス導
入工程例と同じである。清浄化ガス39を導入した後の
操作は、第3排気・ガス導入工程例と同じある。
【0107】次に、排気時の放電に使用する浄化用電極
の例を示す。この浄化用電極の特徴を図23で説明す
る。この図に示すように、前面側基板11におけるパネ
ルの表示エリア外の隔壁の最も近傍に、排気時のみに使
用する一対の浄化用電極45を設ける。以下、浄化用電
極45の他の構造例を示す。
【0108】図24は浄化用電極45間でより放電を起
こしやすいように、浄化用電極45の間隔を、表示に使
用するサステイン電極X,Y間の間隙よりも狭めた例で
ある。
【0109】図25は浄化用電極45間でより放電を起
こしやすいように、浄化用電極45の電極の幅を、表示
に使用するサステイン電極X,Yの電極の幅よりも広く
した例である。
【0110】図26は浄化用電極45間でより放電を起
こしやすいように、浄化用電極45の電極表面上の絶縁
膜の厚みを、表示に使用するサステイン電極X,Yの電
極表面上の絶縁膜の厚みよりも薄くした例である。この
例では、領域45aの部分だけ絶縁膜の厚みを薄くして
いる。
【0111】以上の例では、浄化用電極45の双方を同
じ前面側基板11に設けて、面放電を生じさせるように
しているが、この浄化用電極45は、面放電を生じさせ
る構造・配置だけでなく、対向放電を生じさせる構造・
配置であってもよい。
【0112】図27および図28は浄化用電極45に対
向放電を生じさせる構造・配置の例を示している。
【0113】図27は前面側基板11に片側の浄化用電
極45を形成しておき、前面側基板11側の浄化用電極
45と、背面側基板21側のアドレス電極Aとの間で浄
化用の放電を生じさせるようにした例である。
【0114】図28は背面側基板21側のアドレス電極
Aは全て片側だけに形成しておき、前面側基板11側に
一方の浄化用電極45を形成し、背面側基板21の対応
する位置に他方の浄化用電極45を形成し、双方の浄化
用電極45間で浄化用の放電を生じさせるようにした例
である。
【0115】対向放電させる場合には、以上のような電
極構造をパネル内に形成する。ただし、これまで示した
例はパネルの一辺側に浄化用電極45を一組だけ配置し
ているが、表示特性に影響がない範囲で対向する二辺に
設けてもよく、また、浄化用電極45は複数組設けても
よい。
【0116】浄化用電極45を形成する前面側基板11
は、その表面に隔壁があってもよい。例えば、メッシュ
状あるいは、ストライプ状の隔壁があってもよい。ま
た、浄化用電極45はストライプ状のものを示したが、
どのような形状であってもよく、例えば、くし形形状で
あってもよい。
【0117】以上の浄化用電極45の構造は、上記した
第1〜第10構造例のPDPのいずれにでも適用可能で
ある。
【0118】次に、上記において説明した構造を持つP
DPの排気および放電ガスの導入工程およびその装置例
を第7排気・ガス導入工程例として説明する。
【0119】・第7排気・ガス導入工程例 この工程例においては、図29に示す装置でPDP1の
排気・ガス導入を行う。この装置例は、以下の排気・ガ
ス導入工程に必要な機器を全て網羅しているが、必ずし
も全てが必要なわけではない。
【0120】PDP1の通気管への配管の取り付けは、
通気管が一本の場合は、排気およびガス導入バルブを兼
用したバルブを取り付ける。パネルに付いている通気管
が複数ある場合は、排気装置36につながる排気バルブ
38と、放電ガスボンベ41および清浄化用放電ガスボ
ンベ39aにつながるガス導入バルブ38aを各々取り
付ける。ただし、それらは排気バルブ43を介してつな
がっており、それぞれの役割を自由に変えてもよい。
【0121】清浄化用放電ガスを流す場合には、配管の
接続はパネル内でガスの導入側に浄化用電極が位置する
ようにする。清浄化用放電ガスを放電させる場合には、
清浄化ガス導入バルブ40の配管経路に放電発生装置4
6を接続する。また、パネル内で放電を起こす場合に
は、パネル内の電極の任意の場所に任意の電圧波形を印
加できるようにした放電発生装置44を取り付ける。
【0122】清浄化用放電ガスは、不純物の除去に使用
したときにパネル特性を劣化させないガスなら何でもよ
く、複数使用してもよい。例えば、N2、Ne、He、
Ar、またはこれらの混合ガスでもよい。また、放電ガ
スを清浄化用放電ガスの代わりに使用してもよい。
【0123】排気工程は次の順序で行う。まず、パネル
の温度を制御するためにパネルをオーブン35に入れ
る。次に、全てのガス導入バルブを閉めたまま、排気バ
ルブ38だけを開け、排気装置36によってパネル内部
を排気する。この排気を適当に行いながら、オーブン3
5で、パネルの温度プロファイルが図30のグラフとな
るように温度制御を行う。
【0124】一定の温度に到達した後、ガス導入工程で
は、排気バルブ38を閉めてガス導入バルブ38aを開
ける。そして、清浄化用放電ガス導入バルブ40aを開
け、清浄化用放電ガスをパネル内に排気管を通して導入
する。清浄化用放電ガスの導入工程は、必要であれば何
度でも繰り返してよい。
【0125】このとき、あらかじめ、清浄化用放電ガス
を配管内の放電発生装置46で放電させ、活性な粒子を
形成してからパネル内へ導入し、活性粒子によりパネル
内の不純物を除去する。この際、ガス導入用の通気管が
複数ある場合には、パネル内の不純物を効率的に除去す
ることができる。
【0126】次に、パネル内部で放電を生じさせる例を
示す。この例では、第7排気・ガス導入工程と同じ操作
で、清浄化用放電ガスを導入する。この清浄化用放電ガ
スを利用し、パネル内の表示エリア外の浄化用電極に電
圧を印加して放電を生じさせ、活性な粒子であるプライ
ミング粒子を生成する。このとき、導入する清浄化用放
電ガスをあらかじめ放電発生装置46で放電させてから
導入してもよい。
【0127】浄化用電極が設けられている位置には隔壁
がないので、放電はパネルの端から端まで一様に生じ、
プライミング粒子は一様に発生する。図31に示すよう
に、表示エリア部の放電開始電圧はこの種火効果により
放電開始電圧が低下し、不純物が吸着している保護層の
MgOの表面上でも、極端には高くない電圧で放電が開
始される。そのため、種火に近いところから順に放電が
進んでいく。
【0128】図32は第3構造例のPDPに浄化用電極
を設けた場合の放電の様子を示す説明図であり、この図
に示すように、通気孔31aから清浄化用放電ガスを流
している場合は、隔壁と隔壁との間への清浄化用放電ガ
スの導入も、より効率的になる。この流入するプライミ
ング粒子により、表示部内の全ての領域で放電させ、表
示部内の不純物を除去することができる。この清浄化用
放電ガスを導入して、パネル内部で放電を生じさせる工
程は、適当な温度で何度でも繰り返してもよい。
【0129】以上の工程を終了後、排気バルブ38を開
けて排気を行い、パネルの温度が室温になるように制御
する。パネルの温度が室温に到達後、排気バルブ38を
閉じ、放電ガス導入バルブ42を開けてパネル内に所望
の圧力の放電ガスを導入して、通気管を封止する。
【0130】このようにして、PDP内の隔壁を第1〜
第10構造例のように形成し、第1〜第6排気・ガス導
入工程例のようにして、第1〜第10構造例のPDP、
または不純物ガス吸収剤を付加したPDPを排気・ガス
導入する。あるいは、浄化用電極で浄化用の放電を行わ
せながら、第7排気・ガス導入工程例のようにして、P
DPの排気・ガス導入を行う。これにより、プラズマデ
ィスプレイパネル内の不純物ガスを完全に抜き出して、
放電ガスを導入することができる。これにより、パネル
内に不純物ガスが残留しないので、従来のプラズマディ
スプレイパネルよりも表示特性を向上させることができ
る。
【0131】なお、本実施例においては、PDPとして
カラー表示用のAC駆動型PDPを例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、隔壁さえ
有していれば、あらゆるPDPに適用することができ
る。
【0132】
【発明の効果】この発明によれば、ガス放電パネル内に
残った不純物ガスを確実に除去することができるので、
表示特性の改善を図ることができ、また、排気・ガス導
入工程での処理時間を短縮することができ、生産性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカラー表示用のAC駆動型PDPの
構造を示す斜視図である。
【図2】この発明による第1構造例のPDPの外観を示
す斜視図である。
【図3】この発明による第1構造例のPDPの内部構造
を示す説明図である。
【図4】この発明による第2構造例のPDPの外観を示
す斜視図である。
【図5】この発明による第2構造例のPDPの内部構造
を示す説明図である。
【図6】この発明による第3構造例のPDPの内部構造
を示す説明図である。
【図7】この発明による第4構造例のPDPの外観を示
す斜視図である。
【図8】この発明による第4構造例のPDPの内部構造
を示す説明図である。
【図9】この発明による第5構造例のPDPの内部構造
を示す説明図である。
【図10】この発明による第6構造例のPDPの内部構
造を示す説明図である。
【図11】この発明による第7構造例のPDPの内部構
造を示す説明図である。
【図12】この発明による第8構造例のPDPの内部構
造を示す説明図である。
【図13】この発明による第9構造例のPDPの内部構
造を示す説明図である。
【図14】この発明による第10構造例のPDPの内部
構造を示す説明図である。
【図15】この発明による基板の貼り合わせと通気管の
封着および排気・ガス導入工程を示す説明図である。
【図16】この発明による通気管内に不純物ガス吸収剤
を配置した例を示す説明図である。
【図17】この発明による第1排気・ガス導入工程例の
排気・ガス導入装置を示す説明図である。
【図18】この発明による第1排気・ガス導入工程例に
おけるパネルの温度プロファイルを示すグラフである。
【図19】この発明による第2排気・ガス導入工程例に
おけるパネルの温度プロファイルを示すグラフである。
【図20】この発明による第3排気・ガス導入工程例の
排気・ガス導入装置を示す説明図である。
【図21】この発明による第4および第5排気・ガス導
入工程例の排気・ガス導入装置を示す説明図である。
【図22】この発明による第6排気・ガス導入工程例の
排気・ガス導入装置を示す説明図である。
【図23】この発明による浄化用電極を設けた例を示す
説明図である。
【図24】この発明による浄化用電極を設けた例を示す
説明図である。
【図25】この発明による浄化用電極を設けた例を示す
説明図である。
【図26】この発明による浄化用電極を設けた例を示す
説明図である。
【図27】この発明による浄化用電極を設けた例を示す
説明図である。
【図28】この発明による浄化用電極を設けた例を示す
説明図である。
【図29】この発明による第7排気・ガス導入工程例の
排気・ガス導入装置を示す説明図である。
【図30】この発明による浄化用電極を設けた場合のパ
ネルの温度プロファイルを示すグラフである。
【図31】この発明による放電の広がりを示す説明図で
ある。
【図32】この発明による第3構造例のPDPに浄化用
電極を設けた場合の放電の様子を示す説明図である。
【図33】従来のPDPの隔壁構造を示す説明図であ
る。
【図34】従来の基板の貼り合わせと通気管の封着およ
び排気・ガス導入工程を示す説明図である。
【図35】従来のPDPにおける不純物ガスの流れを示
す説明図である。
【図36】従来のPDPにおける放電ガスの流れを示す
説明図である。
【図37】従来の通気孔を2つ設けたPDPにおけるガ
スの流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 PDP 11 前面側のガラス基板 12 透明電極 13 金属電極 17 誘電体層 18 保護膜 21 背面側のガラス基板 22 下地層 24 絶縁層 28R,28G,28B 蛍光体層 29 隔壁 30 放電空間 31a,31b 通気孔 32 封止部 33,33a,33b 通気管 34 不純物ガス吸収剤 35 オーブン 36 排気装置 37 真空計 38,43 排気バルブ 39 清浄化ガスボンベ 40 清浄化ガス導入バルブ 41 放電ガスボンベ 42 放電ガス導入バルブ 44,46 放電発生装置 45 浄化用電極 A アドレス電極 X,Y サステイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 晋也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小坂 忠義 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−115451(JP,A) 特開 平8−255569(JP,A) 特開 平4−245138(JP,A) 特開 平5−342991(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 11/02 H01J 9/385 H01J 9/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電空間を形成する2枚の基板間の表示
    部に対応する領域に放電部を仕切るためのストライプ状
    の複数の隔壁が並列に配置され、周辺に封止部が設けら
    れたガス放電パネルであって、 前記パネルの周辺部にパネル内外の通気を可能とする一
    方と他方の通気孔を設け、かつ少なくとも両側に位置す
    る各隔壁と封止部との間にそれぞれ通気障壁を設け、そ
    れにより一方の通気孔から導入されたガスが隔壁と隔壁
    との間を通過して他方の通気孔から排出されるようにし
    たことを特徴とするガス放電パネル。
  2. 【請求項2】 前記一方の通気孔と他方の通気孔が、パ
    ネルの対角線上に配置され、前記通気障壁が、隔壁と隔
    壁との間を前記ガスが順に通過するように、隔壁1本毎
    に、隔壁の一端と封止部との間および隔壁の他端と封止
    部との間に互い違いに設けられていることを特徴とする
    請求項1記載のガス放電パネル。
  3. 【請求項3】 前記一方の通気孔と他方の通気孔が、パ
    ネルの一辺に対して並列に配置され、前記通気障壁が、
    隔壁と隔壁との間を前記ガスが順に通過するように、隔
    壁1本毎に、隔壁の一端と封止部との間および隔壁の他
    端と封止部との間に互い違いに設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のガス放電パネル。
  4. 【請求項4】 前記一方の通気孔と他方の通気孔が、パ
    ネルの対角線上に配置され、前記通気障壁が、両側に位
    置する一方の隔壁においては隔壁の一端と封止部との間
    に、他方の隔壁においては隔壁の他端と封止部との間
    に、それぞれ配置されていることを特徴とする請求項1
    記載のガス放電パネル。
  5. 【請求項5】 前記一方の通気孔が、パネルの一方辺の
    近傍に並列に配置された一対の通気孔からなり、前記他
    方の通気孔が、パネルの他方辺の近傍に並列に配置され
    た一対の通気孔からなり、前記通気障壁が、両側に位置
    する各隔壁の側面と封止部との間に、それぞれ配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載のガス放電パネ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記通気障壁が、隔壁または封止部と一
    体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    ガス放電パネル。
  7. 【請求項7】 前記一方の通気孔の形成されたパネル周
    辺部の隔壁と封止部との間に、ガスを放電させる浄化用
    電極を設けたことを特徴とする請求項1記載のガス放電
    パネル。
  8. 【請求項8】 前記浄化用電極が、隔壁と交差する方向
    に並列に配置された一対の電極からなることを特徴とす
    る請求項7記載のガス放電パネル。
  9. 【請求項9】 一方の基板が隔壁と並列に配置されたア
    ドレス電極を有する基板からなり、前記浄化用電極が、
    他方の基板において隔壁と交差する方向に配置された電
    極からなり、この浄化用電極とアドレス電極との間で浄
    化用の放電を生じさせることを特徴とする請求項7記載
    のガス放電パネル。
  10. 【請求項10】 放電空間を介して対向する一対の基板
    の周辺に封止部が設けられ、放電空間の表示部に対応す
    る表示領域に放電部を仕切る複数の平行なストライプ状
    隔壁が設けられたガス放電パネルであって、前記パネルの周辺部にパネル内外の通気を可能とする少
    なくとも一つの通気孔を設け、かつ前記両側に位置する
    各隔壁 と封止部との間の非表示領域に通気障壁を設け
    て、当該非表示領域の通気コンダクタンスを前記隔壁
    間に形成される細長い空洞の通気コンダクタンスより小
    さくし、それにより前記各隔壁間に形成される細長い空
    洞に対する通気孔を介しての排気またはガス導入を良好
    にしたことを特徴とするガス放電パネル。
  11. 【請求項11】 請求項7記載のガス放電パネルの排気
    方法であって、 前記一方の通気孔を通してガスをパネル内に導入しなが
    ら前記他方の通気孔を通してパネル内を排気するととも
    に、導入されたガスを前記浄化用電極により放電させ、
    それによってパネル内部の浄化を行うことを特徴とする
    ガス放電パネルの排気方法。
  12. 【請求項12】 前記浄化用電極でガスを放電させた
    後、その放電による種火を利用してパネルの放電電極に
    より放電を発生させることを特徴とする請求項11記載
    のガス放電パネルの排気方法。
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