JP3346379B2 - 角速度センサおよびその製造方法 - Google Patents
角速度センサおよびその製造方法Info
- Publication number
- JP3346379B2 JP3346379B2 JP2000286516A JP2000286516A JP3346379B2 JP 3346379 B2 JP3346379 B2 JP 3346379B2 JP 2000286516 A JP2000286516 A JP 2000286516A JP 2000286516 A JP2000286516 A JP 2000286516A JP 3346379 B2 JP3346379 B2 JP 3346379B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- electrode
- mass
- etching
- fixed electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01P—MEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
- G01P15/00—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
- G01P15/02—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
- G01P15/08—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
- G01P2015/0805—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
- G01P2015/0808—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
- G01P2015/0811—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
- G01P2015/0814—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type
Landscapes
- Pressure Sensors (AREA)
- Gyroscopes (AREA)
Description
御や運動制御などに利用される角速度センサ並びにその
製造方法に関するものである。
度などを検出する慣性力センサには、圧電式、歪ゲージ
式、差動トランスを利用した磁気方式、およびコンデン
サの容量変化を検出する容量式など各種のものがある。
近年、特に半導体のマイクロマシニング技術を応用した
慣性力センサとして、機械的外力により電気抵抗が変化
するピエゾ抵抗効果を利用した加速度センサ、並びにコ
ンデンサの容量の変化を検出することで加速度を算出す
る加速度センサ、および角速度センサが注目を集めてい
る。これらは、装置の小型化、量産性、高精度化および
高信頼性などの長所をもつ。特に、コンデンサの容量の
変化から加速度を電気的に検出する加速度センサについ
ては、CAPASITIVE ACCELEROMET
ER WITH HIGHLY SYMMETRICA
L DESIGN,SENSORS & ACTUAT
ORS,A21−A23(1990)312−315に
記載の技術であり、この技術について以下に図19を用
いて説明する。また、回転運動する物体の角速度をコン
デンサの容量の変化から電気的に検出する角速度センサ
として特開昭62−93668号公報、米国特許475
0364などがある。
ASITIVE ACCELEROMETER WIT
H HIGHLY SYMMETRICAL DESI
GN,SENSORS & ACTUATORS,A2
1−A23(1990)312−315に記載された加
速度センサの平面図(図19(a))とG−Gでの断面
図(図19(b))である。図19において、3は梁、
4は質量体、6および7は固定電極、55は梁3と質量
体4とを有するシリコン基板、56および57はガラス
基板である。この加速度センサの構成および動作を説明
する。この加速度センサは、エッチングにより空洞部を
形成することによりできた梁3および質量体4からなる
シリコン基板55、エッチングにより形成した溝の表面
に固定電極6を取り付けたガラス基板56、並びにエッ
チングにより形成した溝の表面に固定電極7を取り付け
たガラス基板57からなる。シリコン基板55の質量体
4に電極を形成することにより固定電極6と質量体4、
および固定電極7と質量体4とによりコンデンサを2つ
形成している。シリコン基板55の梁3の厚さをその幅
に対し適当に薄くすることにより、本加速度センサのシ
リコン基板55の質量体4はz軸方向の加速度を受ける
と上下方向に振動する。このとき、質量体4の変位によ
るコンデンサの静電容量の変化から加速度を算出する。
より空洞部を形成することによりできた梁3と、質量体
4とを有するシリコン基板55と、エッチングにより形
成した溝の表面に固定電極を取り付けたガラス基板56
およびガラス基板57とをそれぞれ独立に製造した後、
これら3つを接合するという製造工程をとっている。ま
たシリコン基板55に梁3を形成する際、梁3を形成す
る部分にp型不純物による非常に高濃度なドーピングを
行う。これにより、p型不純物によるドーピングを行っ
た部分はエッチングレートが低下する。よって、梁3を
形成する部分にp型不純物による非常に高濃度なドーピ
ングを行った後エッチング処理を行うと梁3を形成する
部分以外の部分にエッチングが進行することにより梁3
が形成される。
は、加速度に起因した質量体4の変位により質量体4と
固定電極6、および質量体4と固定電極7とがなすコン
デンサの静電容量の変化を検出する方式をとっている。
このため、ガラス基板56とガラス基板57とシリコン
基板55とを張り合わせ接合する際に残留ひずみが生じ
るために電極間隔が設計値と異なることが問題である。
また電極間隔が温度変化に応じて変動することにより加
速度センサの特性が変化することが問題である。
程で梁3を形成する部分にp型不純物の非常に高濃度な
ドーピングを行うため完成されたシリコン基板55の梁
3には、p型不純物による残留ひずみを生じる。このた
め梁3の剛性が高くなり、感度(1Gあたりの変位量:
ただし、Gは重力加速度)が低下するといった問題があ
る。また、この残留ひずみの変動によりセンサの特性が
変動し、長期信頼性の面で問題があった。
消するためになされたものであり、信頼性の高い角速度
センサおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
基板とウエハとを接合したものから角速度センサを構成
する素子をエッチングを用いて作る技術(バルクマイク
ロマシニンング技術)を利用して製造した角速度センサ
に関するものである。本発明の第1の構成による角速度
センサは、基板と、該基板に接合し、かつ単結晶シリコ
ンからなるウエハをエッチングすることにより作られた
構造体とを備え、該構造体は、前記基板に対し空隙を有
して位置する2つの質量体と、該質量体のそれぞれを支
持し、かつ前記基板に対し空隙を有して位置する梁と、
該梁を支持し、かつ前記基板に接合するアンカーとを備
えた振動体、前記各質量体の外側に位置する振動モニタ
用固定電極、前記各質量体の間に位置する固定電極、お
よび前記各質量体の下面に位置する下部固定電極を備
え、前記各質量体を可動電極とし、該可動電極の変位を
電気的に検出することを特徴とする角速度センサにおい
て、前記構造体の周囲に補助支持部と、該補助支持部の
上に前記構造体を密閉するための保護基板とを備え、前
記保護基板には、前記構造体が密閉されたままで、前記
各質量体と前記梁とが振動自在となる溝と、前記アンカ
ー及び前記各固定電極に各々設けた金属電極と向かい合
う部分のみに穴とを設け、上記質量体の回りの空洞部を
減圧雰囲気としたものである。
は、第1の構成において、前記補助支持部が前記構造体
と分離しており、前記補助支持部に電極を設け、補助支
持部を接地したものである。
(1)から(4)の工程を含むものである。 (1) 2つの下部固定電極が形成された基板と、表面
の結晶面が(110)面であり、かつ2つのエッチング
溝を有する単結晶シリコンからなるウエハとを、前記エ
ッチング溝と前記下部固定電極とが対向するように接合
する工程、 (2) 前記ウエハの前記エッチング溝を有する面の背
面に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜に希望するパターンを得
るためにエッチングを用いて不要な絶縁膜を除去した
後、異方性エッチングを用いて前記ウエハの(111)
面に沿ってエッチングすることにより、前記基板に対し
空隙を有して位置する2つの質量体と、該質量体のそれ
ぞれを支持し、かつ前記基板に対し空隙を有して位置す
る梁と、該梁を支持し、かつ前記基板に接合するアンカ
ーとを備えた振動体、前記各質量体の外側に位置する振
動モニタ用固定電極、前記各質量体の間に位置する固定
電極、及び前記振動体と前記各固定電極とからなる構造
体の周囲に位置する補助支持部を形成する工程 (3) 前記アンカーと前記各固定電極との上に金属電
極を選択メタライズする工程 (4) 前記各質量体と前記梁とが振動自在となる溝
と、前記アンカー及び前記各固定電極に各々設けた金属
電極と向かい合う部分のみに穴とを設けた保護基板を、
前記ウエハ上に設置し、前記保護基板と前記ウエハとを
減圧雰囲気で陽極接合する工程
のである。図1(a)は、この加速度センサの平面図、
図1(b)は、A−Aで切断したときの断面図、図1
(b)は、図1(a)をB−Bで切断したときの断面図
を表す。
アンカー、6は固定電極、7は固定電極、8は金属電
極、9はシリコンからなる基板である。梁3、質量体4
およびアンカー5は一体化形成され振動体を構成する。
さらに振動体と、固定電極6と、固定電極7とで構造体
を構成する。構造体は、基板9に絶縁膜を介して接合さ
れた表面の結晶面が(110)である単結晶シリコンか
らなるウエハを異方性エッチングすることにより作る。
振動体には電極が形成されている。これにより質量体4
は固定電極6と、固定電極7との間を変位することが可
能な可動電極を構成する。構造体の側面の結晶面は、ウ
エハの表面の結晶面(110)面に対して垂直となる
(111)面で構成されている。振動体、固定電極6お
よび固定電極7の表面には金属電極8が形成されてい
る。振動体の梁3と質量体4とは、基板9に対し、例え
ば約2μmから3μmの空隙を有しており、アンカー5
が基板9に接合している。
定の方向(参考例1ではy方向)の感度のみ大きくする
ことが望ましい。これを実現するためには、前記特定の
方向の感度を他の方向の感度よりも十分高くなるように
設計すればよい。このため梁3は、厚さtに比べ幅wが
極めて小さくなるようなハイアスペクト(例えば、w/
t<0.1)な構造を有している。梁3をハイアスペク
トな構造にすることによりx軸、y軸およびz軸にそれ
ぞれ等しい慣性力を加えたとき、質量体4のz軸方向の
変位は、y軸方向の変位に対して数十倍小さく設計する
こと(例えば、1/50以下)が可能となり、z軸方向
の感度を非常に低く設計することが可能となる。また、
x軸方向の変位は、梁3の圧縮モードまたは引張りモー
ドにより規定され、z軸方向の曲げモードに比較して小
さくできるので、z軸方向の変位よりもさらに小さく設
計することが可能となる。
り、その鋭角は、70.53度、鈍角は109.47度
である。このような角度になるのは、ウエハに作り込ま
れる構造体の側面の結晶面が(110)面に垂直となる
ような(111)面で形成されるように異方性エッチン
グを行ったためである。
いて図2を用いて説明する。図2において、10および
11は、質量体4と固定電極7、および質量体4と固定
電極6とが形成するコンデンサ、12はAC信号源、1
3は反転増幅器、14はコンデンサ10とコンデンサ1
1とを有する加速度センサ素子、15はチャージアン
プ、16は同期検波器などの復調器、17はLPFから
なるフィルタである。今、y軸正の方向に外力を加えた
とする。この時、加速度センサにはy軸負の方向に慣性
力をうけるので質量体4はy軸負の方向に変位する。質
量体4には、電極が形成されているので質量体4は、可
動電極とみることができる。この質量体4の変位によ
り、質量体4と、固定電極6と固定電極7とがなすコン
デンサの静電容量が慣性力を受ける前に比べ変化をおこ
す。この様子を図2(a)に、また図2(a)をコンデ
ンサ10、および11に置き換えたものを図2(b)に
示す。また、加速度センサ素子14を用いて加速度を検
出するための検出回路の一例を図2(c)で図示する。
検出回路の一例としては、発振周波数の変化を調べる回
路、コンデンサの容量変化に伴うインピーダンス変化を
取り出す回路、電化蓄積の差動量を電圧に変換する回路
などがある。ここでは、質量体4の変位によるコンデン
サの容量変化に伴うインピーダンス変化を計測しその値
から加速度を算出するような回路の構成について説明す
る。
AC信号源12と反転増幅器13により固定電極6と、
固定電極7とにそれぞれ位相の反転した電圧を加える。
固定電極6と質量体4との電極間距離と、固定電極7と
質量体4との電極間距離との和を2d、質量体4の平衡
状態(外力が加わらない状態)からの変位をΔdとする
と差動容量ΔCおよび質量体4に流れる電流Iは次式で
表される。 ΔC ≒ 2C0×Δd/d ( Δd《d のとき )・・・・(1) I = jω×ΔC×V ・・・・(2) ここで、 C0: 平衡状態における固定電極6または固定電極7と質量体4と がなすコンデンサの静電容量 I : 質量体4に流れる電流 V : AC信号源12の電圧 ω : AC信号源12の角周波数 t : 時間 質量体4に流れる電流をチャージアンプ15により検出
し、これを電圧に変換する。これに後段の同期検波器な
どからなる復調器16により復調される。この後、LP
Fなどのフィルタ17を通して質量体4の変位による2
つのコンデンサの差動容量変化に比例した電圧信号を出
力する。本発明に係わる加速度センサは、このように加
速度に応じて差動容量が変化するので、その差動容量の
変化にともない出力される電圧信号により加速度を検出
する構成となっている。さらに、梁3と質量体4とがウ
エハ面内で180度の回転対称となるような形状をもつ
ことより、質量体4は、y軸方向の慣性力に対して平行
に変位することができ、質量体4が平行に変位すること
により、質量体4の変位する量を大きくすることができ
るため、質量体4と、固定電極6および7とがなすコン
デンサの静電容量の変化を大きくすることができる。
について説明する。図3において、18および19は酸
化膜、20は単結晶シリコンからなり結晶面が(11
0)面を有するデバイスウエハ、21はエッチング溝、
22および23は酸化膜または窒化膜などからなるパッ
シベーション膜、24はp型またはn型の不純物拡散
層、25は加速度を検出するための検出回路IC、26
は検出回路IC25を組み込むためのシリコンIC基
板、27はボンディングワイヤーである。まず、デバイ
スウエハ20上に厚さ3μm程度の酸化膜18を堆積し
た後、半導体リソグラフィー技術を用いて酸化膜18上
にパターンを形成する。その後ドライエッチングまたは
ウエットエッチングにより酸化膜18表面から2μmか
ら3μm程度の深さをもつエッチング溝21を形成す
る。また、エッチング溝21は完成後の質量体4および
梁3を自由に振動させるためのものであるから、基板9
上の酸化膜19の上にエッチング溝21を設けてもよ
い。その後、このデバイスウエハ20と酸化膜19を堆
積した基板9を融合接合(ヒュージョンボンディング)
技術を用いて両者を接合する(図3(a))。
デバイスウエハ20の厚さを所望する厚さに調節する
(図3(b))。この後、デバイスウエハ20の表面を
保護するためにパッシベーション膜22、および基板9
の表面を保護するためにパッシベーション膜23をCV
D法(LPCVD、PECVDなど)やスパッタ法によ
りデバイスウエハ20、および基板9の表面に形成す
る。その後、パッシベーション膜22の表面に加速度セ
ンサを構成する構造体の平面図パターンをドライエッチ
ング(例えば、反応性イオンエッチング(RIE)な
ど)で形成する。
速度センサのパターンを形成する際、デバイスウエハ2
0の結晶面方位を考慮にいれておく必要がある。これ
は、デバイスウエハ20にエッチング処理を施す際に垂
直方向のエッチングの進行が横方向のエッチングのエッ
チングの進行よりも速く、エッチング処理終了後には、
垂直または垂直に近い断面形状が得られれば、デバイス
ウエハ20により形成される固定電極6と質量体4とが
なす電極面間のギャップ、および固定電極7と質量体4
とがなす電極面間のギャップの広がりを抑えることがで
き、かつエッチングにより形成される電極面がデバイス
ウエハ20の表面に対してともに垂直となるような構造
となるためである。
横方向のエッチングのエッチングの進行よりも速く、エ
ッチング処理終了後には、デバイスウエハ20の表面に
対し、垂直となる断面形状が得られるようなエッチング
方法を異方性エッチングという。表面の結晶面が(11
0)である単結晶シリコンをエッチングする際、エッチ
ング液の浸透により形成される側面の結晶面が(11
0)面に対して垂直となる(111)面となるようにエ
ッチングを行ったときエッチング液の横方向の進行をか
なり抑えることが可能となることが知られている。この
ため、結晶の表面が(110)であるデバイスウエハ2
0において異方性エッチングを行うためには、エッチン
グ液の浸透により形成される側面の結晶面がデバイスウ
エハ20の表面の結晶面である(110)面に対して垂
直となるような(111)面となる結晶面の面方位を調
べておく必要がある。
して、デバイスウエハ20の結晶方向を確認するために
デバイスウエハ20に付けられたメジャーフラット(方
位マーク)をもとにして(111)面を調べる方法があ
る。または、結晶面が(110)であるデバイスウエハ
20のパッシベーション膜22の上にあらかじめ面方位
を調べるための例えば角度を0.1度づつずらせたいく
つかの矩形状のパターンを形成し、これらのパターンに
エッチングを行い、横方向のエッチングの進行速度が最
小となる面を採用するようにしてもよい(図示せず)。
される側面の結晶面が(110)面に対し垂直となるよ
うな(111)面となるようにデバイスウエハ20のパ
ッシベーション膜22上に加速度センサを構成する構造
体および固定電極のパターンを形成した後、異方性エッ
チング液(例えば、KOH、TMAH、ヒドラジン、C
sOHなど)を用いてパッシベーション膜22のパター
ン面からデバイスウエハ20と酸化膜18の境界に到達
するまで異方性エッチングを行う。この工程により加速
度センサの基本的構成要素である振動体と、固定電極6
と、固定電極7とを有する構造体が、同一のデバイスウ
エハ20から形成される(図3(c))。異方性エッチ
ングの深さは、製造する加速度センサの電極間のギャッ
プと、エッチングレートの選択比(シリコンの(11
0)面のエッチングレートとシリコンの(111)面の
エッチングレートとの比)と、加速度センサの構造と、
要求性能とにより適切な値が選ばれる。静電容量の変化
から加速度を検出する加速度センサにおいては、電極間
ギャップを小さくすることにより電極間容量を大きくす
ることが、感度を高めるために重要である。形成される
電極間のギャップは、パターニング精度と、エッチング
レートの選択比と、エッチングの深さとに依存する。こ
のためパターニング精度と、エッチングレートの選択比
とを一定値とすると、形成される電極間のギャップの最
小値は、エッチングの深さにより決めることができる。
よって、同じ厚みをもつウエハの異方性エッチングで
も、一方向からの異方性エッチングを行うのと両面から
異方性エッチングを行うのとでは、後者の方が横方向の
エッチングの進行をより抑えることができる。よって、
図3(a)工程において、酸化膜18上にエッチング溝
21を形成した後、エッチング溝21をもつ表面に構造
体のパターンをもつ窒化膜をマスクとしてウエハの厚み
の半分程度の厚みを異方性エッチングを用いてあらかじ
めエッチングしておくのもよい(図示せず)。
により形成された構造体において、その表面のパッシベ
ーション膜22をエッチングにより除去し、p型または
n型の不純物を構造体の表面及び側面に拡散しp型また
はn型の不純物拡散層24を形成する。構造体の表面お
よび側面に不純物拡散層24を形成することにより、固
定電極6、固定電極7および振動体の導電率を高くする
ことができる。ただし、不純物拡散層24を形成する工
程は、デバイスウエハ20の材質である単結晶シリコン
の導電率が高い場合は省略してもよい。その後、振動体
の梁3と質量体4とを支持している酸化膜18をエッチ
ングにより除去し梁3と質量体4とを解放する(図3
(d))。そしてデバイスウエハ20から形成される構
造体の振動体、固定電極6および固定電極7の上に金属
電極8をスパッタ装置などにより選択メタライズする
(図3(e))。
ための検出回路をIC化した検出回路IC25を組み込
んだシリコンIC基板26をダイボンディング剤を用い
て上述の工程により作成された加速度センサ素子14の
上に接合する。または、シリコンの低温融合接合技術を
用いて加速度センサ素子14と接合してもよい。ここで
シリコンの低温融合接合技術を用いるのは検出回路IC
25が熱破壊をおこさないようにするためである(図3
(g))。その後、ボンディングワイヤー27を用いて
構造体、および検出回路IC25の上の金属電極8を配
線する。そしてダイシングにより個々の加速度センサに
分離する。このダイシングの工程は、検出回路IC25
を組み込んだシリコンIC基板26と加速度センサ素子
14とを接合する前に行ってもよい。
めの検出回路をIC化した検出回路IC25を組み込ん
だシリコンIC基板26を別に用意するのではなく、デ
バイスウエハ20にあらかじめ検出回路IC25を組み
込んでおくのでもよい。組み込みの方法として、図3
(b)工程の終了後デバイスウエハ20の上に検出回路
IC25を鏡面化された面に作り込めばよい。または、
初めからデバイスウエハ20にIC化された検出回路I
C25を組込んでおくのでもよい。上述のように図3
(b)工程、つまりデバイスウエハ20の表面を研磨
し、デバイスウエハ20の厚さを所望する厚さに調節し
た後、デバイスウエハ20の上に検出回路IC25を鏡
面化された面に組み込み、パッシベーション膜22を堆
積し、加速度センサのパターンを形成し、異方性エッチ
ングにより振動体、固定電極6、固定電極7、およびシ
リコンIC基板26を形成する。その後、パッシベーシ
ョン膜22を除去し、異方性エッチングにより外気にさ
らされた酸化膜18をエッチングにより除去することに
より梁3と質量体4とを解放する。その後、金属電極8
を形成し、ボンディングワイヤー27を用いて構造体お
よび検出回路IC25の上の金属電極8を配線する(図
3(f))。このような方法を用いると検出回路IC2
5を組み込んだシリコンIC基板26を基板9に接合す
る工程を省略することができる。
サは、製造することができる。これを図4を用いて説明
する。これは、デバイスウエハ20の上に酸化膜18を
堆積しパターン化しエッチングにより酸化膜18上にエ
ッチング溝21を形成するかわりに、デバイスウエハ2
0自体をエッチングすることによりデバイスウエハ20
にエッチング溝21を形成し、その後に酸化膜18を熱
酸化やスパッタ法CVD法を用いてデバイスウエハ20
の上に堆積させる(図4(a))。その後、シリコンの
融合接合を用いて基板9と接合する(図4(b))。そ
の後は、図3(c)工程以降の工程をとることによって
も加速度センサを製造することが可能となる。この方法
のようにデバイスウエハ20自体に適当な深さをもつエ
ッチング溝21をエッチング技術により形成し、その深
さを調整(例えば、数百μm)することにより、図3
(b)の工程、つまりデバイスウエハ20の表面を研磨
しその厚さを調節する工程を省略することができる。
(例えば、アルミノ珪酸塩、ホウ珪酸系のガラスなどの
ようなシリコンの線膨張係数に近い材質)などを基板9
の材料に用いてもよい。このガラスからなる基板9を用
いて加速度センサを製造する工程の一例を図5を用いて
説明する。図5において、28は酸化膜または窒化膜な
どからなるパッシベーション膜である。
デバイスウエハ20にパッシベーション膜28を堆積
し、エッチングを用いてエッチング溝21を形成する
(図5(a))。次にパッシベーション膜28を除去し
た後、陽極接合を用いてデバイスウエハ20と基板9と
を接合する(図5(b))。または、基板9とデバイス
ウエハ20とを直接陽極接合するのではなく、酸化膜ま
たは窒化膜などからなる絶縁膜を介して基板9とデバイ
スウエハ20とを陽極接合するのでもよい。その後、異
方性エッチングによりデバイスウエハ20から構造体
と、シリコンIC基板26とを作る(図5(c))。パ
ッシベーション膜22を除去し、構造体に金属電極8を
選択メタライズする(図5(d))。あるいは異方性エ
ッチングをするためにパッシベーション膜22に構造体
とシリコンIC基板26のパターンを形成する前に金属
電極8のパターンを形成し、リフトオフによりCr、A
uなどからなる金属電極8を形成してもよい。
れた加速度センサをパッケージ収納した状態の平面図と
側面図(図6及び図7)を示す。図6および図7におい
て、29はリードピン、30はステム、31はキャッ
プ、32は接着剤である。図示したものは、検出回路I
C25を組み込んだシリコンIC基板26が加速度セン
サ素子14の上に接合された加速度センサをパッケージ
したもの(図6)、および検出回路IC25をデバイス
ウエハ20に組み込んで製造した加速度センサをパッケ
ージ(図7)したものである。検出回路をIC化してい
ない場合は、ハイブリッドIC用のセラミック基板上に
検出回路IC25を除いた加速度センサの構成部分と、
検出回路を構成するディスクリート電子部品からなる検
出回路とをマウントしこれをパッケージしてもよい(図
示せず)。キャップ31内には、センサの周波数特性を
調整する場合、必要に応じて圧力媒体(例えば、ある特
定圧力の空気、窒素またはAr等の不活性ガス)や液体
(例えば、シリコンオイルなど)を封入すればよい。
細なごみや埃が加速度センサの電極間に入り込むことに
より加速度センサに悪影響を与えることがあるので、こ
の工程を行う際には、クリーンな環境で行う必要があ
る。またダイシングの工程で発生する切り屑による汚染
から加速度センサを守る必要もある。
い。図8において、33は補助支持部、34は保護基
板、35はエッチング溝である。また保護基板34に
は、エッチング溝35、および金属電極8と向い合う部
分に穴が形成されている。図8のように補助支持部33
を加速度センサ素子14の側面を取り囲むように(検出
回路IC25が同基板上に作られている場合これを含
む)形成し、ガラスなどからなる保護基板34を補助支
持部33と陽極接合することにより加速度センサは汚染
防止される。陽極接合する際、補助支持部33を陽極と
し、保護基板34を陰極として陽極接合をする。また
は、基板9の材質がガラスである場合、基板9を陽極と
し、保護基板34を陰極として陽極接合をするのでもよ
い。または基板9および補助支持部33を陽極とし、保
護基板34を陰極として陽極接合するのでもよい。保護
基板34には、酸化膜または窒化膜などの絶縁膜を有す
るシリコンを用いてもよい。絶縁膜を有するシリコンか
らなる保護基板34を用いる場合は、補助支持部33と
の接合にシリコンの低温融合接合を用いて接合してもよ
い。陽極接合の際には、加速度センサの周波数特性の最
適化を行うために不活性ガスを導入したり、内部圧力を
調整することがある。また補助支持部33に電気的に接
地するための電極を設けて接地することにより、浮遊容
量を安定化することができ、静電シールドとして利用す
ることもできる(図示せず)。
板34を有する加速度センサの構造体は検出回路IC2
5またはディスクリート部品からなる検出回路とともに
セラミックスなどからなる基板上にマウントされ、簡易
なプラスチックパッケージに収納することが可能となる
(図示せず)。これにより、加速度センサのパッケージ
のコストを下げることが可能となり、より低コストの加
速度センサを提供することが可能となる。
量体4の鉛直上方付近に位置する部分には、あらかじめ
ウエットエッチングなどによりエッチング溝35が設け
られており質量体4の上下方向の過大な変位を防ぐスト
ッパの機能をもつ。エッチング溝35は質量体4と梁3
とを自由に振動させるためのものであるからデバイスウ
エハ20にエッチング溝35を設けてもよい。
波数特性を調節するためのダンピング調節機構である。
慣性力により質量体4が変位する際、変位方向に直角な
全ての質量体4の側面は、周囲の媒体(周波数特性を調
整するために封入した圧力媒体や液体など)により抵抗
力をうける。この抵抗力は、質量体4の振動方向に垂直
な側面の面積が大きいほど、大きくなる。図1の加速度
センサにおいて、固定電極6および固定電極7は質量体
4に対向するように配置しているので、これらの構成自
体ダンピング調節機能を有しているといえる。しかし、
図1で構成される加速度センサにおける質量体4の振動
方向に垂直な側面の面積だけでは、希望する抵抗力がえ
られない場合がある。
向に垂直な側面の面積を増やすために、質量体4の相向
かう2辺を櫛形の形状にし、かつこの櫛形の形状に向か
い合う櫛形形状のダンピング調整機構36を設けたもの
である。これにより構造体の表面の結晶面(110)面
に対し35.26度の角度をなす新たな(111)面の
結晶面を生じる。これは、構造体の表面の結晶面である
(110)面と垂直になる2つの(111)面のなす角
度が70.53度をとなる部分に異方性エッチングを行
うことにより形成される。参考例1では(110)面と
35.26度の角度をなす(111)面が生じないよう
に設計している。異方性エッチングを行うことにより
(110)面と35.26度の角度をなす(111)面
が形成される場合、この面が質量体4の運動を妨げない
ように設計しなければならない。
位する際に受ける抵抗力は、質量体4の振動方向に垂直
な側面の面積に比例する。よって、櫛形形状のダンピン
グ調節機構36と質量体4の櫛の本数と長さを調節する
ことにより質量体4の受ける抵抗力を調節することが可
能となり、これより図10のように加速度センサの周波
数特性を任意に調節してやること(例えば、臨界減衰状
態:ζ=0.707、ζ:減衰係数)が可能となる。ま
た、この周波数特性はパッケージ内の気体圧力を変えた
り、粘性がある液体を封入することにより調整すること
も可能である。
36と質量体4のなす櫛形のペアのうち少なくとも1つ
のペアのギャップをある一定値に設計することにより、
過大な衝撃加速度により質量体4が大変位することによ
る梁3の破壊、または質量体4と固定電極の静電引力に
よる吸着を防止するストッパの機能も備えることが可能
となる。以上のように櫛形構造をもつダンピング調節機
構36および質量体4を設けることにより周波数特性、
耐衝撃性、信頼性に優れた加速度センサを提供すること
が可能となる。
において、38および39は櫛形の固定電極、40はア
クチュエート用電極である。質量体4の櫛は、質量体4
の櫛と隣り合う固定電極39の櫛とのギャップを、一方
が他方よりも小さくなるような非対称な配置をしてい
る。これは、慣性力により質量体4が変位する際、質量
体4の櫛と隣合う固定電極39とのギャップが小さい部
分で形成されるコンデンサが、質量体4の櫛と隣合う固
定電極39の櫛とのギャップが大きい部分で形成される
コンデンサよりも、その静電容量を十分大きく変化させ
ることができるようにギャップの値を設計しているから
である。これより、質量体4の櫛と、隣り合う固定電極
39の櫛とのギャップが、一方が他方よりも小さくなる
部分で櫛形電極ペア37を形成しており、1組の櫛形電
極ペアでコンデンサを形成している。また、質量体4の
櫛と隣り合う固定電極38の櫛とにも同じ関係がある。
また、質量体4と固定電極38とがなす櫛形電極ペア3
7のギャップを質量体4と固定電極6との電極間のギャ
ップに等しくし、かつ質量体4と固定電極39とがなす
櫛形電極ペア37のギャップを質量体4と固定電極7と
の電極間のギャップに等しくしている。さらに、固定電
極6と固定電極38とを外部で電気的に接続し、かつ固
定電極7と固定電極39とを外部で電気的に接続してい
る。または、はじめから固定電極6と固定電極38とを
共通にし、かつ固定電極7と固定電極39とを共通にし
てもよい。
する場合、質量体4と固定電極とが形成するコンデンサ
の静電容量が大きい程、加速度をより高感度に検出する
ことが可能である。またコンデンサの静電容量は、電極
面積に比例する。よって固定電極38および固定電極3
9と、質量体4とを櫛形にし、かつ質量体4と、固定電
極38とで形成される櫛形電極ペア37のギャップを質
量体4と固定電極6とのギャップに等しく設定し、かつ
質量体4と固定電極39とで形成される櫛形電極ペア3
7のギャップを質量体4と固定電極7とのギャップに等
しく設定し、かつ櫛形電極ペア37の数を増やすことに
より限られた面積内(素子のサイズが同じであったとし
ても)でコンデンサの静電容量を増加させることが可能
となる。固定電極38および固定電極39を櫛形電極で
構成することにより、固定電極38および固定電極39
は、ダンピング調節機能と、コンデンサの静電容量を増
加させる機能とを合わせもつことになる。よって、櫛形
電極ペア37のペア数の設計においては、両者を考慮に
入れて設計する必要がある。
その中にアクチュエート用電極40を設けている。これ
により加速度センサに自己診断機能をもたせることが可
能である。つまり、アクチュエート用電極40と質量体
4との間に電位差を生じさせると静電引力により質量体
は変位をする。この静電引力は加速度センサに外力を与
えたのに見かけ上等しく、加速度センサの質量体4がこ
れにより確実に変位するかどうかをコンデンサの容量変
化にともない出力された値から診断することができる。
この意味で加速度センサにはアクチュエート用電極40
を設けることにより自己診断機能をもたせることが可能
となる。または、固定電極38の一部を電気的に切り離
すことによりアクチュエート用電極とすることができ
る。このアクチュエート用電極40は、図1、図8、図
9および後述する図12、図13、図16に対しても適
用することが可能となる。また、固定電極6と固定電極
38、または固定電極7と固定電極39のいずれかのペ
アを他方のペアに対して若干質量体4寄りに配置するこ
とにより質量体4の変位を制限するストッパとすること
も可能である。
において41は質量体突き出し部である。図12のよう
に梁3を質量体4から突き出さず、質量体4の一辺にそ
った形にすることで加速度センサをより小型に製造する
ことが可能となる。また、振動体に質量体突き出し部4
1を設けることで、梁3とおよびアンカー5とこの質量
体突き出し部41との間隔を梁3と固定電極との間隔よ
りも小さい値に設計することによりセルフストッパとす
ることが可能である。
る。図13において、42は質量体4の質量を調整する
ための質量体質量調整ホールである。図13は、櫛形の
固定電極6および固定電極7と、ダンピング調節機構3
6と、アクチュエート用電極40と、質量体質量調整ホ
ール42とを設けたものである。この質量体質量調整ホ
ール42の大きさにより質量体4の質量を調節すること
ができる。これより、梁3の長さを変えずに加速度セン
サの周波数特性と、感度の調節とを質量体質量調整ホー
ル42の大きさを変化させることで実行することができ
る。
たものである。これまでの参考例のように構造体がアン
カーを2つ有する場合、基板9と構造体との材質が異な
る場合、線膨張係数が異なるため温度変化により基板9
と振動体の2つのアンカー4に生じるひずみから梁3に
応力を生じるといった問題がある。振動体をこのような
構造にすると、基板9と線膨張係数が異なっても基板9
とアンカーに生じるひずみにより梁3が応力を受けると
いうことはない。
センサを同一の基板上に製造したものである。図15に
おいて、43はx軸方向の加速度を検出するためのx軸
方向加速度センサ、44はy軸方向の加速度を検出する
ためのy軸方向加速度センサである。これによりx軸お
よびy軸の2軸の加速度を測定することが可能となる。
ることが可能な角速度センサであり、本発明による角速
度センサを示すものである。図16は、回転運動をする
物体の角速度を検知する角速度センサの構成を示す平面
図(a)とそのF−Fでの断面図(b)である。図16
において、45は駆動電極、46および47は振動モニ
タ用電極、並びに48および49は下部固定電極であ
る。この角速度センサの振動体は、4つの梁3、2つの
質量体4、および3つのアンカー5を備えている。ま
た、この角速度センサの構造体は、振動体と駆動電極4
5、振動モニタ用固定電極46および振動モニタ用電極
47を備えている。このセンサの具体的な構造は、振動
体において電気的に電位が等しい2つの質量体4の間に
固定電極である駆動電極45を配置し、各質量体4の外
側には振動モニタ用固定電極46、および振動モニタ用
固定電極47を配置したものである。この角速度センサ
は、振動体と、駆動電極45と、振動モニタ用固定電極
46と、振動モニタ用固定電極47とを有する構造体を
同一ウエハから異方性エッチングにより作っている。さ
らに各質量体4の下面に位置する基板9上には、質量体
4の振動を検出するための下部固定電極48と、下部固
定電極49とを設けたものである。また加速度センサと
同様に補助支持部33に電気的に接地するための電極を
設けて接地することにより、浮遊容量を安定化すること
ができ、静電シールドとして利用することもできる(図
示せず)。
用いて説明する。図17において、50および51は質
量体4と、下部固定電極48および49とで構成される
コンデンサ、52はDCバイアス電圧源、53はAGC
(オートゲインコントロール)回路、54はC−V(容
量ー電圧)変換器、58はAC電圧源である。駆動電極
45に接続されたAC電圧源58とバイアスのためのD
Cバイアス電圧源52とにより、2つの質量体4は駆動
電極45との間に生じる静電引力により互いに180度
の位相差をもってAC電圧源58の周波数に応じて励起
振動する。このとき図の平面図に示す水平軸方向の角速
度ベクトルΩxがある場合、すなわち角速度センサが、
水平軸のまわりに回転運動することにより生じる角速度
Ωxがある場合、質量体4には図16(b)F−F断面
図に示す方向に慣性力としてのコリオリ力が発生する。
よって、回転運動をする場合、このセンサの質量体4
は、AC電圧源58による励起振動と、回転運動により
生じたコリオリ力による振動とを重畳した振動をする。
また、AC電圧源58により生じた静電引力による励起
振動の方向と、回転運動により生じたコリオリ力による
振動の方向とは互いに直交する。
y、y方向の速度uy’に以下の関係があるとする。 uy = A×sin(ωrT) ・・・・・・・・・(3) uy’= A×ωr×cos(ωrT) ・・・・・・・・・(4) A : 質量体4のy方向の最大変位 ωr: 質量体4のy方向振動の角周波数 回転運動をするとき、質量体4は、uy’に比例するコ
リオリ力Fcを生じ、その方向は図16に図示した通り
である。コリオリ力Fcは、測定対象の角速度をΩx、
各質量体4の質量をmとすると Fc = 2Ωx×m×uy’ ・・・・・・・・・(5) なる関係がある。また、コリオリ力Fcとz方向の変位
uzとの関係は、z方向の剛性率をkzとすると Fc = kz×uz ・・・・・・・・・(6) なる関係がある。これら(6)、(7)の2式より uz = (2Ωx×m×uy’)/kz ・・・・・・・・・(7) となる。これより質量体4と下部固定電極48との間の
静電容量、並びに質量体4と下部固定電極49との間の
静電容量の変化が励起振動で変調された形で変化するこ
とが分かる。この様子を図17(a)に、またこの等価
回路を図17(b)に図示する。また角速度を検出する
ための検出回路構成の一例を図17(c)に示す。
yは、お互いに位相が180度ずれているため、2つの
質量体に働くコリオリ力Fcの位相もお互いに180度
ずれる。よって、質量体4と下部固定電極48とがなす
コンデンサの容量、並びに質量体4と下部固定電極49
とがなすコンデンサの容量は一方が増加すれば他方は減
少する。この差動容量変化に比例した電圧を図17
(c)で示す回路でとりだす。この検出回路は、図2
(c)と基本的な構成は同じである。異なる点は、質量
体を一定振幅で励起振動させるため、DCバイアス電圧
源52、AC電圧源58とAGC(オートゲインコント
ロール)回路53、振動モニター用電極46および振動
モニタ用電極47を有する点である。またC−V(容量
ー電圧)変換器54は、図2(c)の12、13、1
5、16、17で形成される回路で表される。
検出する角速度センサの製造工程の一例を図18により
説明する。図18は基板9の材質がガラス(例えば、ア
ルミノ珪酸塩、ホウ珪酸系のガラスなどのようなシリコ
ンの線膨張係数に近い材質)である場合の角速度センサ
の製造工程を示す図である。このセンサの製造工程は、
直線運動する物体の加速度を検出する加速度センサの製
造工程と共通している点が多い。ここで、梁3は、その
幅と、厚さとを等しくする必要がある。なぜなら、y軸
方向の振動の駆動周波数は、検出感度を上げるため、そ
の振動方向の構造上の共振点またはその付近を利用する
ため、この周波数で変調されるz軸方向の構造上の共振
点と共通にしておくのが望ましいからである。
グラフィーおよびエッチングによりエッチング溝21を
設け、その後エッチング溝21を設けた表面に酸化膜1
8を形成する。この場合、角速度検出の感度は、質量体
4と下部固定電極48および49とが形成するコンデン
サ容量に依存する。エッチング溝21は質量体4の変位
できる量を規定する。つまり検出感度はエッチング溝2
1の深さに依存するため、数μm(例えば、2μmから
3μm)程度とする。一方、基板9に下部固定電極48
および下部固定電極49を蒸着またはスパッタなどによ
り選択メタライズする(図18(a))。またはリフト
オフにより金属電極8を形成するのでもよい。この後、
デバイスウエハ20と基板9をアライメントし、陽極接
合をする。次に、デバイスウエハ20の厚みを調整す
る。y軸方向の振動の駆動周波数は、検出感度を上げる
ため、その振動方向の構造上の共振点またはその付近を
利用するため、この周波数で変調されるz軸方向の構造
上の共振点と共通にしておくのが望ましい。よって、デ
バイスウエハ20の厚みは、デバイスウエハ20から形
成される梁3の幅と同じになるように調整してやるとよ
い(図18(b))。または、質量体4の質量を調整す
るために質量体4に質量体質量調整ホール42(図示せ
ず)を設けることにより、角速度センサの周波数特性と
感度とを調節することも可能である。
板9と下部固定電極48および下部固定電極49との間
を絶縁する必要があるため、基板9の表面に酸化膜また
は窒化膜からなる絶縁膜を堆積し、下部固定電極48お
よび下部固定電極49のパターンを形成後、蒸着または
スパッタなどにより下部固定電極48および下部固定電
極49を選択メタライズする。または、下部固定電極4
8および下部固定電極49のレジストパターンを形成後
蒸着またはスパッタを行いリフトオフにより下部固定電
極48および下部固定電極49を形成するのでもよい。
または、酸化膜または窒化膜などからなる絶縁膜をマス
クとして基板9自体にp型またはn型の不純物を拡散さ
せることにより形成される不純物拡散層を下部固定電極
48および49としてもよい(図示せず)。この後、デ
バイスウエハ20と基板9をアライメントし、低温融合
接合により両者を接合する。
VDまたはスパッタなどにより窒化膜または酸化膜など
からなるパッシベーション膜22を堆積させた後、パタ
ーニングする(図18(c))。この際、次の工程でデ
バイスウエハ20をエッチングする際に異方性エッチン
グを利用する場合、デバイスウエハ20の結晶方向を考
慮して行わなければならない。結晶方向を調べる方法、
および異方性エッチングについては、既に述べたので、
ここでは省略する。
エッチング、またはドライエッチング(例えば、反応性
イオンエッチング(RIE)法など)を用いてデバイス
ウエハ20を異方性エッチングすることにより振動体、
駆動電極45、振動モニタ用固定電極46、および振動
モニタ用固定電極47を有する構造体、並びに補助支持
部54を作り、パッシベ−ション膜22を除去し、蒸着
またはスパッタなどにより金属電極8を選択メタライズ
する(図18(d))。あるいは異方性エッチングをす
るためにパッシベーション膜22に構造体とシリコンI
C基板26のパターンを形成する前に金属電極8のパタ
ーンを形成し、リフトオフによりCr、Auなどからな
る金属電極8を形成してもよい。
に近い状態)で、エッチング溝35および金属電極8と
向い合う部分に穴を設けた保護基板34(この例では材
質はガラス)と、デバイスウエハ20とを陽極接合す
る。陽極接合する際、補助支持部33を陽極とし、保護
基板34を陰極として陽極接合をする。または、基板9
の材質がガラスである場合、基板9を陽極とし、保護基
板34を陰極として陽極接合をするのでもよい。また
は、基板9および補助支持部33を陽極とし、保護基板
34を陰極として陽極接合するのでもよい。保護基板3
4がシリコンである場合、低温融合接合する。回転運動
する物体の角速度を検出する角速度センサにおいては、
質量体の共振現象を利用するため質量体とその他の電極
との間に生じるダンピング(例えば、空気粘性によるダ
ンピングまたはスクイーズダンピングなど)を極力抑え
る必要がある。よって保護基板34のエッチング溝35
とデバイスウエハ20のエッチング溝21によりできた
質量体4の周りの空洞部は、真空または真空に近い状態
であることが望ましい(図18(e))。
速度を検出する角速度センサの構造体が完成する。この
工程は、前述の直線運動する物体の加速度を検出する加
速度センサの製造工程と共通部分が多いので、直線運動
する物体の加速度を検出する加速度センサの製造工程を
用いて回転運動をする物体の角速度を検出する角速度セ
ンサを製造することが可能である。また角速度を検出す
るための検出回路IC25を基板9に作り込むことも可
能である。
する2つの角速度センサにおいて、AC電圧源58によ
る振動励起方向が互いに直交するように同一基板上に配
置することにより回転方向が異なる2軸に対して角速度
を検出することができる角速度センサができる(図示せ
ず)。
例1から参考例5に述べた少なくともいずれか1つの加
速度センサを同一基板上に作り込むことにより回転運動
による角速度と直線運動による加速度とを検出すること
が可能な角速度センサができる。(図示せず)
サは、基板と、該基板に接合し、かつ単結晶シリコンか
らなるウエハをエッチングすることにより作られた構造
体とを備え、該構造体は、前記基板に対し空隙を有して
位置する2つの質量体と、該質量体のそれぞれを支持
し、かつ前記基板に対し空隙を有して位置する梁と、該
梁を支持し、かつ前記基板に接合するアンカーとを備え
た振動体、前記各質量体の外側に位置する振動モニタ用
固定電極、前記各質量体の間に位置する固定電極、およ
び前記各質量体の下面に位置する下部固定電極を備え、
前記各質量体を可動電極とし、該可動電極の変位を電気
的に検出することを特徴とする角速度センサにおいて、
前記構造体の周囲に補助支持部と、該補助支持部の上に
前記構造体を密閉するための保護基板とを備え、前記保
護基板には、前記構造体が密閉されたままで、前記各質
量体と前記梁とが振動自在となる溝と、前記アンカー及
び前記各固定電極に各々設けた金属電極と向かい合う部
分のみに穴とを設け、上記質量体の回りの空洞部を減圧
雰囲気としたので、信頼性の高い角速度センサが得られ
ると共に、パッケージのコストを下げることが可能とな
る。
は、第1の構成において、前記補助支持部が前記構造体
と分離しており、前記補助支持部に電極を設け、補助支
持部を接地したので、浮遊容量を安定化することができ
る効果がある。
の(1)から(4)の工程を含むもので、高感度、高信
頼性の角速度センサを提供することが可能となる。ま
た、質量体とその他の電極との間に生じるダンピングを
抑制できる効果がある。 (1) 2つの下部固定電極が形成された基板と、表面
の結晶面が(110)面であり、かつ2つのエッチング
溝を有する単結晶シリコンからなるウエハとを、前記エ
ッチング溝と前記下部固定電極とが対向するように接合
する工程、 (2) 前記ウエハの前記エッチング溝を有する面の背
面に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜に希望するパターンを得
るためにエッチングを用いて不要な絶縁膜を除去した
後、異方性エッチングを用いて前記ウエハの(111)
面に沿ってエッチングすることにより、前記基板に対し
空隙を有して位置する2つの質量体と、該質量体のそれ
ぞれを支持し、かつ前記基板に対し空隙を有して位置す
る梁と、該梁を支持し、かつ前記基板に接合するアンカ
ーとを備えた振動体、前記各質量体の外側に位置する振
動モニタ用固定電極、前記各質量体の間に位置する固定
電極、及び前記振動体と前記各固定電極とからなる構造
体の周囲に位置する補助支持部を形成する工程 (3) 前記アンカーと前記各固定電極との上に金属電
極を選択メタライズする工程 (4) 前記各質量体と前記梁とが振動自在となる溝
と、前記アンカー及び前記各固定電極に各々設けた金属
電極と向かい合う部分のみに穴とを設けた保護基板を、
前記ウエハ上に設置し、前記保護基板と前記ウエハとを
減圧雰囲気で陽極接合する工程
面図と断面図である。
出原理を示す図、その等価回路を示す図、加速度を検出
するための検出回路の一例を示す図である。
造工程の一例を示す図である。
造工程の一例を示す図である。
造工程の一例を示す図である。
ッケージングの一例を示す図である。
ッケージングの一例を示す図である。
ラス基板でパッケージングしたときの平面図(a)と断
面図(b)を示す図である。
面図と断面図を示す図である。
ダンピング調節を行ったときと行わないときの周波数に
対するゲインの変化を示す図である。
平面図と断面図を示す図である。
一例を示す図である。
一例を示す図である。
一例を示す平面図と断面図である。
一例を示す図である。
の平面図と断面図を示す図である。
の検出原理を示す図、その等価回路を示す図(b)、角
速度を検出するための検出回路の一例を示す図である。
の製造工程の一例を示す図である。
アンカー 6:固定電極 7:固定電極 8:
金属電極 9:基板 10:コンデンサ 1
1:コンデンサ 12:AC信号源 13:反転増幅器 1
4:加速度センサ素子 15:チャージアンプ 16:復調器 1
7:フィルタ 18:酸化膜 19:酸化膜 2
0:デバイスウエハ 21:エッチング溝 22:パッシベーション膜 23:パッシベーション膜 2
4:不純物拡散層 25:検出回路IC 26:シリコンIC基板 2
7:ボンディングワイヤー 28:パッシベーション膜 2
9:リードピン 30:ステム 31:キャップ 3
2:接着剤 33:補助支持部 34:保護基板 3
5:エッチング溝 36:ダンピング調節機構 37
櫛形電極ペア 38:固定電極 39:固定電極 4
0:アクチュエート用電極 41:質量体突き出し部 4
2:質量体質量調整ホール 43:x軸方向加速度センサ 4
4:y軸方向加速度センサ 45:駆動電極 46:振動モニタ用電極 4
7:振動モニタ用電極 48:下部固定電極 49:下部固定電極 5
0:コンデンサ 51:コンデンサ 52:DCバイアス電圧源 53:AGC(オートゲインコントロール)回路 54:C−V(容量ー電圧)変換器 5
5:シリコン基板 56:ガラス基板 57:ガラス基板 5
8:AC電圧源
Claims (3)
- 【請求項1】 基板と、該基板に接合し、かつ単結晶シ
リコンからなるウエハをエッチングすることにより作ら
れた構造体とを備え、該構造体は、前記基板に対し空隙
を有して位置する2つの質量体と、該質量体のそれぞれ
を支持し、かつ前記基板に対し空隙を有して位置する梁
と、該梁を支持し、かつ前記基板に接合するアンカーと
を備えた振動体、前記各質量体の外側に位置する振動モ
ニタ用固定電極、前記各質量体の間に位置する固定電
極、および前記各質量体の下面に位置する下部固定電極
を備え、前記各質量体を可動電極とし、該可動電極の変
位を電気的に検出することを特徴とする角速度センサに
おいて、前記構造体の周囲に補助支持部と、該補助支持
部の上に前記構造体を密閉するための保護基板とを備
え、前記保護基板には、前記構造体が密閉されたまま
で、前記各質量体と前記梁とが振動自在となる溝と、前
記アンカー及び前記各固定電極に各々設けた金属電極と
向かい合う部分のみに穴とを設け、上記質量体の回りの
空洞部を減圧雰囲気としたことを特徴とする角速度セン
サ。 - 【請求項2】 前記補助支持部は前記構造体と分離して
おり、前記補助支持部に電極を設け、前記補助支持部を
接地したことを特徴とする請求項1記載の角速度セン
サ。 - 【請求項3】 下記の(1)から(4)の工程を含むこ
とを特徴とする角速度センサの製造方法。 (1) 2つの下部固定電極が形成された基板と、表面
の結晶面が(110)面であり、かつ2つのエッチング
溝を有する単結晶シリコンからなるウエハとを、前記エ
ッチング溝と前記下部固定電極とが対向するように接合
する工程、 (2) 前記ウエハの前記エッチング溝を有する面の背
面に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜に希望するパターンを得
るためにエッチングを用いて不要な絶縁膜を除去した
後、異方性エッチングを用いて前記ウエハの(111)
面に沿ってエッチングすることにより、前記基板に対し
空隙を有して位置する2つの質量体と、該質量体のそれ
ぞれを支持し、かつ前記基板に対し空隙を有して位置す
る梁と、該梁を支持し、かつ前記基板に接合するアンカ
ーとを備えた振動体、前記各質量体の外側に位置する振
動モニタ用固定電極、前記各質量体の間に位置する固定
電極、及び前記振動体と前記各固定電極とからなる構造
体の周囲に位置する補助支持部を形成する工程 (3) 前記アンカーと前記各固定電極との上に金属電
極を選択メタライズする工程 (4) 前記各質量体と前記梁とが振動自在となる溝
と、前記アンカー及び前記各固定電極に各々設けた金属
電極と向かい合う部分のみに穴とを設けた保護基板を、
前記ウエハ上に設置し、前記保護基板と前記ウエハとを
減圧雰囲気で陽極接合する工程
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000286516A JP3346379B2 (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 角速度センサおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000286516A JP3346379B2 (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 角速度センサおよびその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6160171A Division JPH0832090A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 慣性力センサおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001133479A JP2001133479A (ja) | 2001-05-18 |
JP3346379B2 true JP3346379B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=18770428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000286516A Expired - Lifetime JP3346379B2 (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | 角速度センサおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3346379B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015045596A (ja) * | 2013-08-29 | 2015-03-12 | 株式会社デンソー | 半導体装置 |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002350459A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-12-04 | Akashi Corp | 振動センサ、及び振動センサの製造方法 |
JP2003050248A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-21 | Akashi Corp | 検出装置 |
JP4165360B2 (ja) | 2002-11-07 | 2008-10-15 | 株式会社デンソー | 力学量センサ |
US6938484B2 (en) | 2003-01-16 | 2005-09-06 | The Regents Of The University Of Michigan | Micromachined capacitive lateral accelerometer device and monolithic, three-axis accelerometer having same |
US7131315B2 (en) * | 2004-09-28 | 2006-11-07 | Honeywell International Inc. | Methods and apparatus for reducing vibration rectification errors in closed-loop accelerometers |
EP2063223B1 (en) | 2006-09-15 | 2014-06-18 | Hitachi, Ltd. | Angular velocity sensor |
JP5165294B2 (ja) | 2007-07-06 | 2013-03-21 | 三菱電機株式会社 | 静電容量式加速度センサ |
JP2009198265A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | 静電容量型検出装置及びそれを用いた加速度・角速度検出装置 |
JP2010190636A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Seiko Epson Corp | 加速度センサー |
JP5321150B2 (ja) * | 2009-03-05 | 2013-10-23 | セイコーエプソン株式会社 | 複合センサー |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4422335A (en) * | 1981-03-25 | 1983-12-27 | The Bendix Corporation | Pressure transducer |
JPS58731A (ja) * | 1981-06-25 | 1983-01-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 静電容量式圧力センサ |
JPH0821722B2 (ja) * | 1985-10-08 | 1996-03-04 | 日本電装株式会社 | 半導体振動・加速度検出装置 |
DE4003473A1 (de) * | 1990-02-06 | 1991-08-08 | Bosch Gmbh Robert | Kristallorientierter bewegungssensor und verfahren zu dessen herstellung |
JPH05340959A (ja) * | 1992-06-08 | 1993-12-24 | Nissan Motor Co Ltd | 半導体加速度センサの製造方法 |
JP3638290B2 (ja) * | 1992-10-12 | 2005-04-13 | 株式会社デンソー | 半導体力学センサ |
JPH06163934A (ja) * | 1992-11-16 | 1994-06-10 | Nippondenso Co Ltd | 半導体加速度センサ及びその製造方法 |
JPH0832090A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-02-02 | Mitsubishi Electric Corp | 慣性力センサおよびその製造方法 |
-
2000
- 2000-09-21 JP JP2000286516A patent/JP3346379B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015045596A (ja) * | 2013-08-29 | 2015-03-12 | 株式会社デンソー | 半導体装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001133479A (ja) | 2001-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0832090A (ja) | 慣性力センサおよびその製造方法 | |
US5576250A (en) | Process for the production of accelerometers using silicon on insulator technology | |
US8047075B2 (en) | Vertically integrated 3-axis MEMS accelerometer with electronics | |
US7640803B1 (en) | Micro-electromechanical system inertial sensor | |
US6248610B1 (en) | Vibrating beam accelerometer and method for manufacturing the same | |
US6557414B2 (en) | Inertia sensor and method of fabricating the same | |
GB2249174A (en) | Rate of rotation sensor | |
Funk et al. | A surface micromachined silicon gyroscope using a thick polysilicon layer | |
US6125700A (en) | Vibrating type angular velocity sensor | |
US8443665B2 (en) | Frequency modulated micro gyro | |
JP3346379B2 (ja) | 角速度センサおよびその製造方法 | |
JP4362877B2 (ja) | 角速度センサ | |
JPH06123632A (ja) | 力学量センサ | |
Oh et al. | A tunable vibratory microgyroscope | |
Song et al. | Wafer level vacuum packaged de-coupled vertical gyroscope by a new fabrication process | |
Lee et al. | A de-coupled vibratory gyroscope using a mixed micro-machining technology | |
JP3449130B2 (ja) | 力学量センサおよびそれを用いた集積回路 | |
JP4362739B2 (ja) | 振動型角速度センサ | |
Hu et al. | Design, fabrication, and calibration of a full silicon WLP MEMS sandwich accelerometer | |
JPH08320342A (ja) | 慣性力センサおよびその製造方法 | |
KR100231715B1 (ko) | 평면 진동형 마이크로 자이로스코프 | |
JP3181368B2 (ja) | ジャイロ装置 | |
WO2024212393A1 (zh) | Mems器件及其制造方法 | |
Lee et al. | Dynamically tuned vibratory micromechanical gyroscope accelerometer | |
JPH10256568A (ja) | 半導体慣性センサの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120906 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130906 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |