JP3213662B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3213662B2
JP3213662B2 JP32559293A JP32559293A JP3213662B2 JP 3213662 B2 JP3213662 B2 JP 3213662B2 JP 32559293 A JP32559293 A JP 32559293A JP 32559293 A JP32559293 A JP 32559293A JP 3213662 B2 JP3213662 B2 JP 3213662B2
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air temperature
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外気温を推定する機
能を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】外気温を検知するための外気温センサを
備え、その検知温度に応じて、たとえば室外ファンの速
度制御、インバータの電流レリース制御、設定室内温度
の補正制御を行なう空気調和機がある。
【0003】外気温センサは一般的に室外ユニットに取
付けられるが、この取付けに当たっては外気温センサが
日射や室外熱交換器の輻射熱の影響を受けないよう配慮
する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外気温
センサが日射の影響を受けるかどうかは室外ユニットの
設置状況によって決まることが多く、取付け箇所の選定
が非常に難しいのが実情である。結局は日射の影響を避
けられず、適正な外気温検知ができずに運転制御に支障
を来たす心配がある。
【0005】室外ユニットにおける外気温センサの取付
け箇所を据付け時に作業員が選定するようにすることも
考えられるが、これは作業員にとって面倒なことであ
り、また誤った取付けがなされてしまう心配もある。
【0006】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、外気温センサを要さずに外気
温を捕らえることができ、これにより外気温センサを用
いる場合のような取付け箇所の配慮を不要とし、しかも
日射等の悪影響を受けることもなく、据付け時の作業負
担を軽減しながらまたコストの低減を図りながら信頼性
の高い外気温検知が可能な空気調和機を提供することに
ある。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】 第1 の発明の空気調和機
は、能力可変圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内熱交
換器を接続して冷凍サイクルを構成し、かつ前記圧縮機
に駆動電力を供給するインバータを備え、このインバー
タの出力周波数を空調負荷に応じて制御する空気調和機
において、室外熱交換器の温度を検知する温度センサ
と、運転開始から所定時間は運転開始時の前記温度セン
サの検知温度を外気温として取込む手段と、運転開始か
ら所定時間後は温度センサの検知温度に対するインバー
タの出力周波数に応じた補正により外気温を推定する手
段と、この推定値と運転開始時の温度センサの検知温度
との差を求める手段と、この差が設定値以上のときは運
転開始時の温度センサの検知温度を外気温として取込む
手段と、上記差が設定値以下になるとそこで初めて上記
推定値を外気温として取込む手段と、取込んだ外気温を
用いて運転を制御する制御手段とを備える。
【0010】第2の発明の空気調和機は、能力可変圧縮
機、室外熱交換器、減圧器、室内熱交換器を接続して冷
凍サイクルを構成し、かつ圧縮機に駆動電力を供給する
インバータと室外熱交換器に送風する室外ファンとを備
え、インバータの出力周波数を空調負荷に応じて制御す
る空気調和機において、室外熱交換器の温度を検知する
温度センサと、圧縮機の駆動電流を検出する電流センサ
と、温度センサの検知温度を出力周波数及び駆動電流に
応じて補正して外気温を推定する手段とを備える。
【0011】
【0012】
【作用】 第1 の発明の空気調和機では、運転開始から所
定時間は運転開始時の室外熱交換器の温度を外気温とし
て取込み、運転開始から所定時間後は室外熱交換器の温
度をインバータの出力周波数に応じて補正して外気温を
推定し、この推定値と運転開始時の室外熱交換器の温度
との差を求め、この差が設定値以上のときは運転開始時
の温度センサの検知温度を外気温として取込み、差が設
定値以下になるとそこで初めて上記推定値を外気温とし
て取込み、取込んだ外気温を運転制御に用いる。第2
発明の空気調和機では、室外熱交換器の温度をインバー
タの出力周波数と駆動電流に応じて補正して外気温を推
定する。
【0013】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。図2に示すように、室外ユニットA
および室内ユニットBにヒートポンプ式冷凍サイクルが
搭載される。
【0014】1は能力可変圧縮機で、その圧縮機1の吐
出口に四方弁2を介して室外熱交換器3が接続される。
この室外熱交換器3に減圧器であるところの膨張弁4を
介して室内熱交換器5が接続され、その室内熱交換器5
は四方弁2を介して圧縮機1の吸込口に接続される。
【0015】室外熱交換器3の近傍に室外ファン6、室
内熱交換器5の近傍に室内ファン7が設けられる。室外
熱交換器3に熱交換器温度センサ11が取付けられる。
室内ファン7によって形成される吸込み風路に室内温度
センサ12が設けられる。
【0016】制御回路を図1に示す。室内ユニットBの
室内制御部20が商用交流電源30に接続される。そし
て、室内制御部20に電源ラインACLおよびシリアル
信号ラインSLを介して室外ユニットAの室外制御部4
0が接続される。
【0017】室内制御部20は、マイクロコンピュータ
およびその周辺回路からなる。この室内制御部20に、
受光部21、室内ファンモータ6M、および室内温度セ
ンサ12が接続される。受光部21は、リモートコント
ロール式の操作器(以下、リモコンと略称する)22か
ら送信される赤外線光を受光する。
【0018】室外制御部50はマイクロコンピュータお
よびその周辺回路からなる。この室外制御部50に、四
方弁2、室外ファンモータ6M、熱交換器温度センサ1
1、およびインバータ回路41が接続される。インバー
タ回路41は、電源ラインACLの電圧を整流し、それ
を室外制御部40の指令に応じた所定周波数(およびレ
ベル)の電圧に変換し、出力する。この出力は圧縮機モ
ータ1Mの駆動電力となる。
【0019】ここで、室内制御部20および室外制御部
40は、シリアル信号ラインSLを通して電源電圧同期
のデータ転送を行ない、当該空気調和機を制御するもの
で、次の機能手段を備える。
【0020】[1]圧縮機1の吐出冷媒を図2に示す実
線矢印の方向に流し、これにより冷房サイクルを形成し
て室外熱交換器3を凝縮器、室内熱交換器5を蒸発器と
して機能させ、冷房運転またはドライ運転(=弱冷房運
転)を実行する手段。
【0021】[2]圧縮機1の吐出冷媒を四方弁2の切
換により図2に示す破線矢印の方向に流し、これにより
暖房サイクルを形成して室内熱交換器5を凝縮器、室外
熱交換器3を蒸発器として機能させ、暖房運転を実行す
る手段。
【0022】[3]暖房時、熱交換器温度センサ11の
検知温度が所定値以下たとえば零℃以下になると四方弁
2を切換え、室外熱交換器3に対する除霜運転を実行す
る手段。
【0023】[4]冷房および暖房時、室内温度センサ
12の検知温度Taとリモコン設定温度Tsとの差ΔT
を空調負荷として求め、その差ΔTに応じてインバータ
回路41の出力周波数(圧縮機1の運転周波数)Fを制
御する手段。
【0024】[5]運転開始から所定時間t1 (たとえ
ば60秒)において、運転開始時の熱交換器温度センサ1
1の検知温度Teを外気温Toとして取込む手段。 [6]運転開始から所定時間t1 (たとえば60秒)後、
熱交換器温度センサ11の検知温度Teを出力周波数F
に応じて補正し、これにより外気温Toを推定する手
段。
【0025】[7]取込みまたは推定した外気温Toを
用いて運転を制御する制御手段。 つぎに、上記の構成の作用を図3を参照して説明する。
リモコン22で冷房運転の開始操作がなされると、熱交
換器温度センサ11の検知温度Teが読込まれ、それが
外気温Toとして制御部内のメモリに記憶される。同時
に、タイムカウントtが開始される。
【0026】そして、圧縮機1が起動され、その圧縮機
1から吐出される冷媒が四方弁2、室外熱交換器3、膨
張弁4、室内熱交換器5、四方弁2を通って圧縮機1に
戻り、冷房サイクルが形成される。これにより、室外熱
交換器3が凝縮器、室内熱交換器5が蒸発器として機能
し、室内が冷房される。
【0027】この冷房時、室内温度センサ12の検知温
度Taが読込まれ、それとリモコン22による設定温度
Tsとの差ΔT(=Ta−Ts)が空調負荷として求め
られる。この温度差ΔTに応じた値にインバータ回路4
1の出力周波数(圧縮機1の運転周波数)Fが設定さ
れ、圧縮機1の能力が制御される。
【0028】また、運転中は、メモリに記憶した外気温
Toに応じて種々の制御が実行される。たとえば、外気
温Toに応じて室外ファンモータ6Mの速度タップが切
換えられる。外気温Toが所定値以上と高い場合、イン
バータ回路41の異常温度上昇を避けるため、電流レリ
ース制御が行なわれる。室内の快適性を得るため、外気
温Toに応じて設定温度Tsが補正される。
【0029】タイムカウントtが所定時間t1 に達した
後は、熱交換器温度センサ11の検知温度Teが逐次に
読込まれるとともに、インバータ回路41の出力周波数
Fに対応する補正値f(F)が逐次に読出される。
【0030】補正値f(F)は、出力周波数Fの関数で
あり、図4に示す補正値設定条件としてあらかじめ制御
部内のROMに記憶されている。また、出力周波数Fに
応じて室外送風機6の回転数は段階的(例えば3段階)
に切換えられるので、このf(F)に送風機6の回転数
の変化も加味されていると考えられる。たとえば、出力
周波数Fが10Hzのとき、補正値f(F)として数値“-
1.0”が読出される。出力周波数Fが36Hzであれば、補
正値f(F)として数値“-7.0”が読出される。なお、
図4に示した補正値設定条件は冷房用であり、図示して
いないが暖房用ももちろん用意されている。
【0031】検知温度Teが読込まれ、また補正値f
(F)が読出されると、両者を用いた下式の演算によ
り、外気温の推定値To1 が求められる。 To1 =Te+f(F) すなわち、熱交換器温度Teと外気温Toとの間には、
図5に示すように、出力周波数Fをパラメータとする比
例関係があり、たとえば出力周波数F=86Hzで見ると、
熱交換器温度Teと外気温Toとの間に常に 9.0℃の差
が存在する。この温度差を補正値f(F)として定めて
いる。
【0032】推定値To1 が求まると、それが外気温T
oとして制御部内のメモリに更新記憶される。以後、こ
の推定および更新される外気温Toに基づき、上記した
タップ切換、電流レリース制御、設定温度補正が行なわ
れる。
【0033】なお、熱交換器温度Teと推定値To1
の関係を示したのが図6であり、起動時は運転が不安定
なために図5の比例関係が成り立たず、推定値To1
実際の外気温から大きく離れるが、起動からしばらくし
て運転が安定するようになると図5の比例関係が成り立
ち、推定値To1 が実際の外気温に近付くことが判か
る。
【0034】したがって、起動から所定時間t1 につい
ては、外気温とほぼ等しい状態にある運転開始時の熱交
換器温度Teをそのまま外気温Toとして用いるように
している。そして、所定時間t1 後は、推定値To1
外気温Toとするのである。こうして求められる外気温
Toは、図7に示すように、実際の外気温とほぼ等しい
安定した値となる。
【0035】このように、熱交換器温度Teから外気温
Toを捕らえることにより、外気温センサは不要であ
る。よって、外気温センサを用いる場合のような取付け
箇所の配慮はまったく不要であり、また日射等の悪影響
も皆無であり、据付け時の作業負担を軽減しながら信頼
性の高い外気温検知が可能となる。
【0036】しかも、熱交換器温度センサ11は暖房時
の着霜検知用としてもともと設けられているものであ
り、それを外気温検知に兼用するので、部品の追加は不
要であり、外気温センサが不要となることと合わせてコ
ストの低減が図れる。
【0037】次に、この発明の第2実施例について説明
する。ここでは、室内制御部20および室外制御部40
が次の機能手段を備える。その他の構成については第1
実施例と同じである。
【0038】ここで、室内制御部20および室外制御部
40は、シリアル信号ラインSLを通して電源電圧同期
のデータ転送を行ない、当該空気調和機を制御するもの
で、次の機能手段を備える。
【0039】[1]圧縮機1の吐出冷媒を図2に示す実
線矢印の方向に流し、これにより冷房サイクルを形成し
て室外熱交換器3を凝縮器、室内熱交換器5を蒸発器と
して機能させ、冷房運転またはドライ運転(=弱冷房運
転)を実行する手段。
【0040】[2]圧縮機1の吐出冷媒を四方弁2の切
換により図2に示す破線矢印の方向に流し、これにより
暖房サイクルを形成して室内熱交換器5を凝縮器、室外
熱交換器3を蒸発器として機能させ、暖房運転を実行す
る手段。
【0041】[3]暖房時、熱交換器温度センサ11の
検知温度が所定値以下たとえば零℃以下になると四方弁
2を切換え、室外熱交換器3に対する除霜運転を実行す
る手段。
【0042】[4]冷房および暖房時、室内温度センサ
12の検知温度Taとリモコン設定温度Tsとの差ΔT
を空調負荷として求め、その差ΔTに応じてインバータ
回路41の出力周波数(圧縮機1の運転周波数)Fを制
御する手段。
【0043】[5]運転開始から所定時間t1 (たとえ
ば60秒)において、運転開始時の熱交換器温度センサ1
1の検知温度Teを外気温Toとして取込む手段。 [6]運転開始から所定時間t1 (たとえば60秒)後、
熱交換器温度センサ11の検知温度Teを出力周波数F
に応じて補正し、これにより外気温Toを推定する手
段。
【0044】[7]取込みまたは推定した外気温Toを
用いて運転を制御する制御手段。 [8]運転開始から所定時間t1 後、上記の[6]の機
能手段で求めた推定値To1 と運転開始時の熱交換器温
度センサ11の検知温度Teとの差を求める手段。
【0045】[9]求めた差が設定値α(たとえば 2
℃)以上のときは運転開始時の熱交換器温度センサ11
の検知温度Teを外気温Toとして取込む手段。 [10]求めた差が設定値α以下になるとそこで初めて推
定値To1 を外気温Toとして取込む手段。
【0046】つぎに、上記の構成の作用を図8を参照し
て説明する。運転開始時、まず制御部内のフラグflagが
“0”にセットされる。そして、熱交換器温度センサ1
1の検知温度Teが外気温Toとして制御部内のメモリ
に記憶される。これは、少なくとも運転開始から所定時
間t1 が経過するまで、継続される。
【0047】運転開始から所定時間t1 が経過すると、
熱交換器温度センサ11の検知温度Teが逐次に読込ま
れるとともに、インバータ回路41の出力周波数Fに対
応する補正値f(F)が逐次に読出される。
【0048】そして、読込まれる検知温度Teに対し、
読出される補正値f(F)が加算され、外気温の推定値
To1 が求められる。 To1 =Te+f(F) 推定値To1 が求まると、それとすでに記憶されている
外気温To(つまり運転開始時の熱交換器温度センサ1
1の検知温度Te)との差(=To1 −To)が求めら
れる。
【0049】この差(絶対値)が設定値α以上ならば、
まだ運転が安定していないとの判断の下に、すでに記憶
されている外気温Toがそのまま継続的に有効とされ
る。差が設定値α以下になると、運転が安定したとの判
断の下に、推定値To1 がそこで初めて外気温Toとし
て更新記憶される。以後、フラグflagが“1”にセット
され、推定および更新される外気温Toが有効となる。
【0050】効果については第1実施例と同じである
が、特に推定値To1 を外気温Toとして取込むか否か
の判断を時間経過と推定値To1 の大きさとの2段構え
で判定しているので、外気温Toとしての信頼性が向上
するという効果が加わる。
【0051】次に、この発明の第3実施例について説明
する。この実施例は、第1及び第2の実施例に加え、冷
凍サイクル中の冷媒ガス量を加味して外気温Toを推定
するものである。
【0052】ここでは、図9に示すように、室外ユニッ
トAに電流センサ42が備えられており、この電流セン
サ42は室外制御部40とインバ−タ回路41との間の
電源ラインACLの電流値を検出し、検出結果(検出電
流Iin)を室外制御部40へ送る。
【0053】室内制御部20および室外制御部40は次
の機能手段を備える。 [1]圧縮機1の吐出冷媒を図2に示す実線矢印の方向
に流し、これにより冷房サイクルを形成して室外熱交換
器3を凝縮器、室内熱交換器5を蒸発器として機能さ
せ、冷房運転またはドライ運転(=弱冷房運転)を実行
する手段。
【0054】[2]圧縮機1の吐出冷媒を四方弁2の切
換により図2に示す破線矢印の方向に流し、これにより
暖房サイクルを形成して室内熱交換器5を凝縮器、室外
熱交換器3を蒸発器として機能させ、暖房運転を実行す
る手段。
【0055】[3]暖房時、熱交換器温度センサ11の
検知温度が所定値以下たとえば零℃以下になると四方弁
2を切換え、室外熱交換器3に対する除霜運転を実行す
る手段。
【0056】[4]冷房および暖房時、室内温度センサ
12の検知温度Taとリモコン設定温度Tsとの差ΔT
を空調負荷として求め、その差ΔTに応じてインバータ
回路41の出力周波数(圧縮機1の運転周波数)Fを制
御する手段。
【0057】[5]運転開始から所定時間t1 (たとえ
ば5分)において、運転開始時の熱交換器温度センサ1
1の検知温度TeをToとして取込む手段。 [6]運転開始から所定時間t1 (たとえば5分)後、
出力周波数F(及び室外ファン回転数rps)に応じた
第1の補正値f(F)を読み出す手段。
【0058】[7]運転開始から所定時間t1 (たとえ
ば5分)後、電流センサ42の検知電流Iinに基いて、
出力周波数Fに応じた冷媒ガス量を読み出す手段。 [8]冷媒ガス量に基づき第2の補正値f(I)を読み
出す手段。
【0059】[9]第1の補正値f(F)、第2の補正
値f(I)、及び、熱交換器温度センサ11の検知温度
Teに基づいて外気温の推定値To1 を求める手段。 [10]推定値To1 をToとして更新記憶する手段。
【0060】[11]更新された外気温Toを用いて運転
を制御する制御手段。 つぎに、上記の構成の作用を図10を参照して説明す
る。リモコン22で冷房運転の開始操作がなされると、
熱交換器温度センサ11の検知温度Teが読込まれ、そ
れが外気温Toとして制御部内のメモリに記憶される。
同時に、タイムカウントtが開始される。
【0061】そして、圧縮機1が起動され、その圧縮機
1から吐出される冷媒が四方弁2、室外熱交換器3、膨
張弁4、室内熱交換器5、四方弁2を通って圧縮機1に
戻り、冷房サイクルが形成される。これにより、室外熱
交換器3が凝縮器、室内熱交換器5が蒸発器として機能
し、室内が冷房される。
【0062】この冷房時、室内温度センサ12の検知温
度Taが読込まれ、それとリモコン22による設定温度
Tsとの差ΔT(=|Ta−Ts|)が空調負荷として
求められる。この温度差ΔTに応じた値にインバータ回
路41の出力周波数(圧縮機1の運転周波数)Fが設定
され、圧縮機の能力が制御される。
【0063】また、運転中は、第1実施例と同様に、メ
モリに記憶した外気温Toに応じて種々の制御が実行さ
れる。タイムカウントtが所定時間t1 に達した後は、
熱交換器温度センサ11の検知温度Teと、電流センサ
42の検知電流Iinが逐次読み込まれるとと同時に、イ
ンバ−タ回路41の出力周波数Fに対応する補正値f
(F)、f(I)が逐次に読み出される。
【0064】補正値f(F)は、図11に示すように出
力周波数Fの関数であり、第1実施例と同様に、補正値
設定条件としてあらかじめ制御部内のROMに記憶され
ている。
【0065】補正値f(I)は、図13に示すように冷
媒ガス量の関数であり、冷媒ガス量は、図12に示すよ
うに電流センサ42の検出電流Iinと相関を有してい
る。図12に示すように、冷媒ガス量が変化すると圧縮
機1に作用する負荷が変化し、圧縮機1の駆動に必要な
電流値(電流センサ42の検出電流Iin)も変化する。
この冷媒ガス量と電流Iinとの関係は、出力周波数F
(F1 〜F3 )に応じて異なる。そして、図13に示す
ように、f(I)が分かれば冷媒ガス量が決まる。すな
わち、冷媒ガス量が減ればf(I)は減少する。これら
の相関はあらかじめ制御部内のROMに記憶されてい
る。
【0066】なお、図が繁雑になることを避けるため
に、冷媒ガス量と電流Iinとの関係を3段階(F1 〜F
3 についてのみ)示したが、実際には運転する可能性の
ある周波数の全てにつき冷媒ガス量と電流Iinとの関係
が記憶されている。また、図12及び図13に示した補
正値設定条件は冷房用であり、図示していないが暖房用
ももちろん用意されている。
【0067】検知温度Teが読み込まれ、また、補正値
f(F)、f(I)が読み出されると、両者を用いた下
式の演算により、外気温の推定値To1 が求められる。 To1 =Te+f(F)+f(I) 図14はこの関係を示している。To1 はTeと比例関
係に在る。冷媒量が減少すると、f(I)は増大する。
【0068】以上説明したように本実施例においては、
室外熱交換器3の温度、圧縮機1の出力周波数、及び、
冷媒ガス量に基づいて外気温が設定されるので、第1実
施例と同様の効果を奏する外に、冷媒ガス量の影響を防
ぎながら外気温検知を行うことができる。したがって、
据付時の冷凍サイクル中の冷媒封入量の多少に関わら
ず、外気温検知の推定の正確度を更に向上することがで
きる。なお、この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能であ
る。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように第1および第2の発明
によれば、室外熱交換器の温度から外気温を推定するよ
うにので、外気温センサを要さずに外気温を捕らえるこ
とができ、これにより外気温センサを用いる場合のよう
な取付け箇所の配慮を不要とし、しかも日射等の悪影響
を受けることもなく、据付け時の作業負担を軽減しなが
らまたコストの低減を図りながら信頼性の高い外気温検
知が可能な空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の制御回路のブロック
図。
【図2】同実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】同実施例の補正値設定条件のフォーマットを示
す図。
【図5】同実施例の熱交換器温度と外気温との比例関係
を示す図。
【図6】同実施例の熱交換器温度と推定値との関係を示
す図。
【図7】同実施例において求まる外気温の変化を示す
図。
【図8】この発明の第2実施例の作用を説明するための
フローチャート。
【図9】この発明の第3実施例の制御回路のブロック
図。
【図10】同実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図11】同実施例の熱交換器温度と出力周波数のみを
考慮した推定値との比例関係を示す図。
【図12】同実施例の駆動電流と冷媒量との関係を示す
図。
【図13】同実施例の冷媒ガス量と第2の補正値との関
係を示す図。
【図14】同実施例の熱交換器温度と出力周波数及び冷
媒ガス量を考慮した推定値との比例関係を示す図。
【符号の説明】
1…能力可変圧縮機、3…室外熱交換器、5…室内熱交
換器、11…熱交換器温度センサ、12…室内温度セン
サ、20…室内制御部、40…室外制御部、41…イン
バータ回路、42…電流センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白川 暢介 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (72)発明者 長澤 敦氏 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (72)発明者 大村 直起 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (72)発明者 上村 俊行 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (72)発明者 古根村 仁 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (56)参考文献 特開 昭62−125244(JP,A) 特開 昭60−62543(JP,A) 特開 昭56−59152(JP,A) 特開 昭54−129738(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 103 F24F 11/02 102 F24F 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能力可変圧縮機、室外熱交換器、減圧
    器、室内熱交換器を接続して冷凍サイクルを構成し、か
    つ前記圧縮機に駆動電力を供給するインバータを備え、
    このインバータの出力周波数を空調負荷に応じて制御す
    る空気調和機において、前記室外熱交換器の温度を検知
    する温度センサと、運転開始から所定時間は運転開始時
    の前記温度センサの検知温度を外気温として取込む手段
    と、運転開始から所定時間後は前記温度センサの検知温
    度を前記出力周波数に応じて補正して外気温を推定する
    手段と、この推定値と運転開始時の前記温度センサの検
    知温度との差を求める手段と、この差が設定値以上のと
    きは運転開始時の前記温度センサの検知温度を外気温と
    して取込む手段と、前記差が設定値以下になるとそこで
    初めて前記推定値を外気温として取込む手段と、取込ん
    だ外気温を用いて運転を制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 能力可変圧縮機、室外熱交換器、減圧
    器、室内熱交換器を接続して冷凍サイクルを構成し、か
    つ前記圧縮機に駆動電力を供給するインバータを備え、
    前記インバータの出力周波数を空調負荷に応じて制御す
    る空気調和機において、前記室外熱交換器の温度を検知
    する温度センサと、前記圧縮機の駆動電流を検出する電
    流検出手段と、前記温度センサの検知温度を前記出力周
    波数及び前記駆動電流に応じて補正して外気温を推定す
    る手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
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