JP3128425B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP3128425B2
JP3128425B2 JP7055494A JP7055494A JP3128425B2 JP 3128425 B2 JP3128425 B2 JP 3128425B2 JP 7055494 A JP7055494 A JP 7055494A JP 7055494 A JP7055494 A JP 7055494A JP 3128425 B2 JP3128425 B2 JP 3128425B2
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    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11C8/08Word line control circuits, e.g. drivers, boosters, pull-up circuits, pull-down circuits, precharging circuits, for word lines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M2209/00Organic macromolecular compounds containing oxygen as ingredients in lubricant compositions
    • C10M2209/02Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C10M2209/08Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing monomers having an unsaturated radical bound to a carboxyl radical, e.g. acrylate type
    • C10M2209/084Acrylate; Methacrylate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10NINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS C10M RELATING TO LUBRICATING COMPOSITIONS
    • C10N2070/00Specific manufacturing methods for lubricant compositions
    • C10N2070/02Concentrating of additives

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばフラッシュメ
モリ等の非同期式の半導体記憶装置に係わり、特に、電
源電圧を昇圧して生成した内部電圧を使用する半導体記
憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、NOR型フラッシュメモリの読
み出し回路を示すものである。ワード線駆動回路61の
出力端にはワード線WLが接続され、このワード線WL
にはEEPROM(Electlically Erasable Programmabl
e Read Only Memory) によって構成されたメモリセルM
Cの制御ゲートが接続されている。ワード線駆動回路6
1の電源電位SWは、プログラム時高電位のVppに設定
され、読み出し時はVccに設定される。データの読み出
し時、非選択ワード線は0V、選択ワード線はVccに設
定される。選択セルのうち、データが消去され、閾値電
圧がVcc以下のセルはオン状態となり、データ“1”が
読み出される。一方、データが書き込まれ、閾値電圧が
Vcc以上のセルはオフ状態となり、データ“0”が読み
出される。特に、消去状態のセルは、図7に示すよう
に、閾値電圧の分布の最大値と電源電位Vccとの差VM
が大きいほど大きな電流を流すことができるため、読み
出し速度を高速化できる。
【0003】ところで、近年、マイクロプロセッサ等の
消費電力を削減するため、電源電圧をTTLレベルの5
V±0.5Vから3.3V±0.3Vへ低下させる傾向
がある。しかし、図6に示す回路構成のまま電源電圧を
低下させ、性能も満足させようとした場合、図7に示す
閾値電圧の分布を狭める必要がある。しかし、フラッシ
ュメモリにおけるセルの閾値電圧の分布は、メモリセル
の形状、不純物濃度等のプロセスのばらつきに依存し、
閾値電圧の分布を狭めることは容易ではない。このた
め、図6に示すような、ワード線に電源電圧Vccを直接
供給する方式に代えて、図8、図9に示すようなワード
線駆動方式が考えられている。
【0004】図8に示す方式は、選択時に電源電圧Vcc
を昇圧してワード線を駆動するものであり、図9に示す
方式は、昇圧回路91によって常時電源電圧Vccから昇
圧電位Vint を生成しておき、これを内部電源として使
用するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す回路におい
て、ワード線は次のようにして昇圧される。先ず、選択
されたワード線については、リセット信号Reset、昇圧
信号Boot をそれぞれローレベルとし、選択信号Selを
ハイレベルとする。すると、ワード線WLの電位VWL
は、 VWL=Vcc−Vthn …(1) にプリチャージされる。但し、Vthn は、NチャネルM
OSFETの閾値電圧である。この後、昇圧信号Boot
をハイレベルとすると、ワード線WLの電位VWLは、 VWL=Vcc{1+(CWL/Cboot)}−Vthn …(2) に昇圧される。ここで、CWLはワード線の容量、Cboot
は昇圧用キャパシタの容量である。この状態から非選択
状態に移行させるには、選択信号Selをローレベルと
し、リセット信号Resetをハイレベルとすればよい。
【0006】この方法において、ワード線WLの電位V
WLを高くするには、(2)式より明らかなように、次の
条件が必要となる。 Cboot>>CWL つまり、ワード線の容量以上の容量を有する昇圧用キャ
パシタを設ける必要がある。メモリセルを複数ずつ分割
するなどしてワード線の容量を低減した場合において
も、ワード線の容量の数倍の容量を有する昇圧用キャパ
シタをチップ内に形成しなければならず、その占有面積
が膨大となる。
【0007】一方、図9に示す回路において、昇圧回路
91により昇圧された電位はキャパシタ92に蓄積され
る。このキャパシタ92の容量は全ワード線の容量以上
とする必要がないため、その占有面積は図8に示す回路
に比べて少ない。しかし、通常のフラッシュメモリのよ
うに非同期型のメモリは、図10に示すように、最初の
アドレス信号AR0が変化してから最後のアドレス信号A
Rnが変化し、真の選択アドレス信号が確定するまでの不
確定な時間、すなわち、スキュー時間Tskewを許してい
る。このため、最後のアドレス信号ARnが確定してから
データが出力されるまでのアクセスタイムTacc は、ス
キュー時間Tskewの長短とは無関係に決まらなければな
らないことを意味する。ところが、メモリ内部の動作と
しては、スキュー時間Tskewには、必ずいずれかのワー
ド線が選択されており、ワード線駆動回路をCMOSイ
ンバータによって構成している場合、論理レベルの遷移
時に貫通電流が流れることが知られている。したがっ
て、図9に示す回路構成では、スキュー時間Tskewの
間、常に貫通電流が流れていることが考えられ、スキュ
ー時間が長い場合、内部電圧Vint が低下し、ひいては
動作速度の低下が生じ、最悪の場合、誤動作を生ずる可
能性を有している。
【0008】そこで、キャパシタ92の容量を大きく
し、許されるスキュー時間を大きくすることが考えられ
る。しかし、キャパシタ92の容量はあくまでも有限で
あり、仕様上無限のスキュー時間を許容している電源電
圧Vccが5Vの製品や3.3V対応の製品との整合をと
ることができない。しかも、この方法の場合、キャパシ
タ92の占有面積が増大するため得策ではない。
【0009】この発明は、上記課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、キャパシタの占有面積を
増大することなく、アドレス信号のスキューが無限に続
いた場合においても、内部電源電圧の低下を防止し、性
能劣化を抑えることが可能な半導体記憶装置を提供しよ
うとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体記憶装
置は、電源電圧を昇圧した内部電圧が供給される論理ゲ
ートを有し、この論理ゲートにより、アドレス信号に対
して非同期で一意のメモリセルを選択する半導体記憶装
置であって、第1のキャパシタを有し、第1のパルス信
号に応じて前記第1のキャパシタを充電して前記内部電
圧を発生し、前記論理ゲートに供給する第1の昇圧手段
と、前記アドレス信号の変化を検出する検出手段と、こ
の検出手段がアドレスの変化を検出している間、前記第
1のパルス信号より高い周波数の第2のパルス信号を生
成する生成手段と、前記生成手段に接続されるとともに
前記第1のキャパシタより小さい容量の第2のキャパシ
タを有し、前記生成手段から出力される第2のパルス信
号に応じて前記第2のキャパシタを充電し前記内部電圧
を発生して前記論理ゲートに供給する第2の昇圧手段と
を具備している。また、本発明の半導体記憶装置は、複
数のメモリセルと、電源電圧を昇圧して生成された内部
電圧が供給され、アドレス信号に応じて前記複数のメモ
リセルの中から1つのメモリセルを選択する選択手段
と、前記アドレス信号の変化を検出する検出手段と、こ
の検出手段がアドレスの変化を検出している間、第1の
パルス信号を生成する生成手段と、前記生成手段に接続
され、前記生成手段により生成された第1のパルス信号
とこの第1のパルス信号より低い周波数の第2のパルス
信号が供給され、前記第1、第2のパルス信号を選択的
に出力する論理回路と、前記論理回路に接続されるとと
もにキャパシタを有し、前記論理回路から出力される第
1、第2のパルス信号の一方に応じて前記キャパシタを
充電し、前記内部電源を生成して前記選択手段に供給す
る昇圧手段とを具備している。
【0011】さらに、本発明の半導体記憶装置は、複数
のメモリセルと、前記メモリセルにそれぞれ接続される
複数のワード線と、アドレス信号に応じて前記複数のワ
ード線の中から1つのワード線を選択する選択手段と、
前記選択手段に接続され、前記選択手段により選択され
たワード線を電源電圧を昇圧して生成した内部電圧に基
づいて駆動する駆動手段と、前記駆動手段に接続される
とともに第1のキャパシタを有し、第1のパルス信号に
応じて前記第1のキャパシタを充電して内部電圧を生成
し、この内部電圧を前記駆動手段に供給する第1の昇圧
回路と、前記アドレス信号の変化を検出する検出手段
と、前記検出手段に接続され、この検出手段がアドレス
の変化を検出している間、前記第1のパルス信号より高
い周波数の第2のパルス信号を生成する発振器と、前記
発振器に接続されるとともに前記第1のキャパシタより
容量が小さな第2のキャパシタを有し、前記発振器から
出力される第2のパルス信号に応じて前記第2のキャパ
シタを充電し、前記内部電圧を生成する第2の昇圧手段
とを具備している。 また、本発明の半導体記憶装置は、
複数のメモリセルと、前記メモリセルにそれぞれ接続さ
れる複数のワード線と、アドレス信号に応じて前記複数
のワード線の中から1つのワード線を選択する選択手段
と、前記選択手段に接続され、前記選択手段により選択
されたワード線を電源電圧を昇圧して生成した内部電圧
に基づいて駆動する駆動手段と、前記アドレス信号の変
化を検出する検出手段と、前記検出手段に接続され、第
1のパルス信号を生成する発振器と、前記発振器に接続
され、前記発振器からの第1のパルス信号とこの第1の
パルス信号より周波数の低い第2のパルス信号が供給さ
れ、前記第1、第2のパルス信号を選択的に出力する論
理回路と、前記論理回路に接続されるとともにキャパシ
タを有し、前記論理回路から供給される第1、第2のパ
ルス信号の一方に応じて前記キャパシタを充電して前記
内部電圧を生成し、この内部電圧を前記駆動手段に供給
する昇圧手段とを具備している。
【0012】さらに、前記論理ゲートの前段には、前記
アドレス信号に含まれる高周波成分を遮断する低域通過
フィルタが設けられている。また、前記検出手段の後段
には、アドレス信号の変化に応じて発生する高周波成分
を遮断する低域通過フィルタが設けられている。
【0013】さらに、前記生成手段は、フリップフロッ
プ回路を構成し、一方入力端に前記検出手段の出力信号
が供給される第1の論理ゲートと、この第1の論理ゲー
トの出力端が一方入力端に接続され、出力端が前記第1
の論理ゲートの他方入力端に接続された第2の論理ゲー
トと、この第2の論理ゲートの出力端と他方入力端の相
互間に接続された遅延回路とを具備している。
【0014】
【0015】
【作用】すなわち、この発明において、検出手段がアド
レス信号の変化を検出し、その出力信号がアクティブと
なっている間、生成手段は所定周波数のパルス信号を生
成し、昇圧手段は生成手段から出力されるパルス信号に
応じて電源電圧を昇圧して内部電圧を発生している。し
たがって、アドレス信号が変化している間は生成手段に
よって内部電圧が発生されているため、アドレス信号の
スキューが無限に続いた場合においても、内部電圧の低
下を防止できる。
【0016】しかも、高い周波数のパルス信号によって
内部電圧を発生しているため、キャパシタの容量は小さ
くてよく、チップに対するキャパシタの占有面積を削減
できる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1はこの発明の第1の実施例を示すも
のである。図1において、例えば行アドレス信号AR0
Rnはスキューを検出する検出回路11に供給される。
この検出回路11はアドレス遷移検出回路(ATD)を
構成する複数の排他的論理和回路11a及び遅延回路
(DL)11bと、これら排他的論理和回路11aの出
力信号が供給されるオア回路11cとによって構成され
ている。すなわち、行アドレス信号AR0〜ARnは各排他
的論理和回路11aの一方入力端に供給されるととも
に、遅延回路(DL)11bを介して排他的論理和回路
11aの他方入力端に供給される。これら排他的論理和
回路11aの各出力端はオア回路11cの入力端に接続
され、このオア回路11cの出力端は発振回路12に接
続されている。この発振回路12は検出回路11から検
出信号が出力されている間、所定周期の信号を発振する
ものであり、ナンド回路12a、12bによって構成さ
れたフリップフロップ回路FFと、遅延回路(DL)1
2cによって構成されている。すなわち、前記オア回路
11cの出力端はナンド回路12aの一方入力端に接続
され、このナンド回路12aの他方入力端はナンド回路
12bの出力端に接続されている。ナンド回路12aの
出力端はナンド回路12bの一方入力端に接続され、他
方入力端は遅延回路12cを介してナンド回路12bの
出力端に接続されている。
【0018】前記発振回路12の出力端はバッファアン
プ13を介して補助昇圧回路14に供給される。この補
助昇圧回路14はゲート及びソースに電源電圧Vccが供
給されるNチャネルトランジスタ14aと、このトラン
ジスタ14aドレインにゲート及びソースが接続された
Nチャネルトランジスタ14bと、このトランジスタ1
4bのゲートと前記バッファアンプ13の出力端に接続
されたキャパシタ14cとによって構成されている。こ
の補助昇圧回路14は発振回路12から出力されるパル
ス信号に応じて、内部電源電圧Vint を発生するもので
ある。この補助昇圧回路14の出力端には主昇圧回路1
5の出力端が接続されている。この主昇圧回路15はパ
ルス信号φに応じて、内部電源電圧Vint を常時発生す
るものである。すなわち、この主昇圧回路15はゲート
及びソースに電源電圧Vccが供給されるNチャネルトラ
ンジスタ15aと、このトランジスタ15aドレインに
ゲート及びソースが接続されたNチャネルトランジスタ
15bと、このトランジスタ15bのゲートに一端が接
続され、他端にパルス信号φが供給されるキャパシタ1
5cとによって構成されている。この主昇圧回路15は
リーク電流を補う程度のポンプ能力の比較的低い回路で
あり、前記パルス信号φは常時供給されている。このパ
ルス信号φの周期は例えば100nsに設定されてい
る。
【0019】上記主昇圧回路15及び補助昇圧回路14
の出力端と接地間には平滑用のキャパシタ16が接続さ
れ、これら出力端と電源電圧Vccの相互間にはリミッタ
17が接続されている。このリミッタ17は内部電源電
圧Vint が電源電圧Vcc以上に上昇しないようにしてい
る。さらに、主昇圧回路15及び補助昇圧回路14の出
力端にはワード線駆動回路18が接続され、このワード
線駆動回路18は、前記アドレス信号をデコードする行
デコーダ19の出力信号によって駆動される。すなわ
ち、このワード線駆動回路18は、CMOSインバータ
を構成する複数のPチャネルトランジスタ18aと、複
数のNチャネルトランジスタ18bとよって構成されて
いる。各Pチャネルトランジスタ18aのソースは前記
主昇圧回路15及び補助昇圧回路14の出力端に接続さ
れ、各Pチャネルトランジスタ18aとNチャネルトラ
ンジスタ18bのドレインはそれぞれワード線WL0〜
WLnに接続されている。これらワード線WL0〜WL
nには図示せぬEEPROMの制御ゲートが接続され、
例えばNOR型フラッシュメモリが構成されている。さ
らに、Nチャネルトランジスタ18bのソースは接地さ
れ、各Pチャネルトランジスタ18aとNチャネルトラ
ンジスタ18bのゲートは前記行デコーダ19の出力端
に接続されている。
【0020】上記構成において、図2を参照して動作に
ついて説明する。行アドレス信号AR0が変化すると、排
他的論理和回路11aからは遅延回路11bに設定され
た遅延時間に対応したパルス幅を有する信号Saが出力
される。他の排他的論理和回路11aからも行アドレス
信号の変化に応じて信号Saが出力され、これら信号S
aはオア回路11cに供給される。このオア回路11c
からはこれら信号Saの論理和をとった信号Sbが出力
される。この信号Sbはアドレス信号にスキューが発生
していることを示すものであり、この信号Sbは発振回
路12に供給される。この発振回路12はナンド回路1
2aの一方入力端がいかなるレベルであっても、遅延回
路12cの出力信号がハイレベルとなると、出力信号が
ローレベルとなる。すなわち、信号Sbがハイレベルで
ある間、遅延回路12cに設定された遅延時間に相当す
る周期のパルス信号Scを発生する。このパルス信号S
cの周期は、例えば2ns〜5nsに設定されている。
このパルス信号Scは、バッファアンプ13を介して補
助昇圧回路14に供給され、この補助昇圧回路14はパ
ルス信号Scに応じて内部電源電圧Vint を発生する。
前記パルス信号Scの周期はパルス信号φに比べて周期
が短いため、補助昇圧回路14のポンプ能力は主昇圧回
路15に比べて大きく設定されている。このように、ア
ドレス信号にスキューが生じている間は、補助昇圧回路
14及び主昇圧回路15から内部電源電圧Vint が供給
される。したがって、アドレス信号のスキューが無限に
続いた場合においても、内部電源電圧Vint は変化しな
い。
【0021】また、行デコーダ19は行アドレス信号に
応じて、内部電源電圧Vint が供給されるワード線駆動
回路18の入力レベルを変化させる。この時、ワード線
駆動回路18には貫通電流iL が流れるが、補助昇圧回
路14及び主昇圧回路15から出力される電流iS と貫
通電流iL との関係がiS ≧iL であれば、内部電源電
圧Vint が低下することはない。さらに、電流iS が過
剰となった場合においても、リミッタ17が動作し内部
電源電圧Vint は変化しない。
【0022】一方、行アドレス信号が確定すると、前記
信号Sa、Sbは共にローレベルとなり、発振回路12
は発振を停止し、補助昇圧回路14は昇圧動作を停止す
る。したがって、アドレス信号の確定後は主昇圧回路1
5のみから内部電源電圧Vint が供給される。
【0023】上記実施例によれば、検出回路11によっ
てアドレス信号のスキューが検出されている間、発振回
路12はパルス信号Scを発振し、補助昇圧回路14は
この信号Scに応じて内部電源電圧Vint を発生してい
る。しかも、前記パルス信号Scの周波数は主昇圧回路
15に供給されるパルス信号φの周波数より高く、補助
昇圧回路14は主昇圧回路15に比べてポンプ能力が高
い。したがって、スキュー時間が無限に続いた場合にお
いても、内部電源電圧Vint の低下を防止できる。
【0024】さらに、補助昇圧回路14及び主昇圧回路
15に使用されるキャパシタ14c、15cの容量は、
図8に示すキャパシタCbootに比べて小さくすることが
できる。すなわち、キャパシタCbootは、例えば16M
ビットのメモリセル場合、約2000pFであるのに対
して、キャパシタ14c、15cの容量は上記パルス信
号Scの周波数、内部電圧の場合、キャパシタ14cが
例えば1pF、キャパシタ15cが例えば10pF程度
である。したがって、キャパシタの占有面積を従来に比
べて大幅に縮小することができる。
【0025】図3は、この発明の第2の実施例を示すも
のであり、図1と同一部分には同一符号を付す。一般
に、デコーダは遅延成分を含むため、低域通過フィルタ
の役割を果たしている。このため、行デコーダ15の低
域遮断周波数の上限が十分に低くない場合、ワード線駆
動回路18に貫通電流iL が流れる頻度が増加し、電流
S の供給が追い付かなくなる可能性を有している。し
かし、行デコーダ15の低域遮断周波数は製造プロセス
に応じて一定しないものであり、何等かの対策が必要と
なる。
【0026】そこで、この実施例は、行デコーダ19と
ワード線駆動回路(WDRC)18の相互間に低域遮断
周波数が明確に設定された低域通過フィルタ(LPF)
31を挿入している。この低域通過フィルタ31の低域
遮断周波数fcは例えば200MHzに設定される。
【0027】この実施例によれば、行デコーダ19の出
力信号を低域遮断周波数が明確な低域通過フィルタ31
を介してワード線駆動回路18に供給することにより、
製造プロセスのばらつきに影響を受けることなく、ワー
ド線駆動回路18に貫通電流が流れることを防止でき
る。
【0028】しかも、この低域通過フィルタ31を遅延
回路を用いて構成する場合、この遅延時間を前記発振回
路12の遅延回路12cに設定された遅延時間の倍以上
とすることにより、貫通電流のインターバルより補助昇
圧回路14が電流を供給するインターバルの方を短くす
ることができるため、内部電源電圧Vint の低下を一層
防止できる。
【0029】尚、第2の実施例において、低域通過フィ
ルタ31は行デコーダ19の前段に挿入しても同様の効
果を得ることができる。図4は、この発明の第3の実施
例を示すものであり、図1と同一部分には同一符号を付
す。検出回路11の出力信号Saは、排他的論理和回路
11aから出力される短いパルス幅の信号Sbをオア回
路11cでを論理和とって生成している。したがって、
信号Saは、高周波成分を含んでいる可能性を有してお
り、発振回路12の発振動作が不安定となることが考え
られる。
【0030】そこで、この実施例では、検出回路11と
発振回路12の相互間に低域遮断周波数が明確に設定さ
れた低域通過フィルタ41を挿入している。この低域通
過フィルタ41の低域遮断周波数fcは例えば5MHz
〜10MHzに設定されている。
【0031】この実施例によれば、発振回路12の発振
動作を安定化できるため、補助昇圧回路14の昇圧能力
を低下させることがなく、内部電源電圧Vint を安定に
発生できる。
【0032】図5は、この発明の第4の実施例を示すも
のであり、図1と同一部分には同一符号を付す。第1の
実施例において、補助昇圧回路14を構成するキャパシ
タ14cと主昇圧回路15を構成するキャパシタ15c
は互いに役割が相違する。すなわち、キャパシタ15c
は比較的周波数が低いパルス信号φによって駆動される
ため、容量が大きくても十分充電できる。これに対し
て、キャパシタ14cは高周波に対する応答が速いほ
ど、連続的に電流iS を出力できるため、キャパシタ1
5cに比べて小さな容量であることが望ましい。しか
し、例えば発振回路12の発振周波数とパルス信号φと
の周波数の差を小さくすれば、キャパシタ14cとキャ
パシタ15cとの容量の差を小さくでき、これらキャパ
シタを共有することが可能である。
【0033】この実施例は、キャパシタ14cとキャパ
シタ15cを共有し、補助昇圧回路14と主昇圧回路1
5を1つの昇圧回路によって構成たものである。すなわ
ち、昇圧回路51はゲート及びソースに電源電圧Vccが
供給されるNチャネルトランジスタ51aと、このトラ
ンジスタ51aドレインにゲート及びソースが接続され
たNチャネルトランジスタ51bと、このトランジスタ
51bのゲートに一端が接続されたキャパシタ51cと
によって構成されている。また、発振回路12から出力
されるパルス信号Scとパルス信号φはオア回路52を
介して前記キャパシタ51cの他端に供給される。
【0034】この実施例によれば、昇圧回路を1つとす
ることができるため、チップに対する占有面積を一層削
減することができる。尚、この発明が適用される非同期
型メモリは、NOR型フラッシュメモリに限定されるも
のではなく、例えばスタティックRAMにこの発明をに
適用することも可能である。その他、この発明の要旨を
変えない範囲において、種々変形実施可能なことは勿論
である。
【0035】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、キャパシタの占有面積を増大することなく、アドレ
ス信号のスキューが無限に続いた場合においても、内部
電源電圧の低下を防止でき、性能劣化を抑えることが可
能な半導体記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す回路図。
【図2】図1の動作を説明するために示すタイミングチ
ャート。
【図3】この発明の第2の実施例を示すものであり、要
部を取り出して示す構成図。
【図4】この発明の第3の実施例を示すものであり、要
部を取り出して示す構成図。
【図5】この発明の第4の実施例を示すものであり、要
部を取り出して示す構成図。
【図6】NOR型フラッシュメモリの読み出し回路を示
す回路図。
【図7】図6に示す回路の閾値電圧の分布を示す図。
【図8】従来のワード線駆動方式の一例を示す回路図。
【図9】従来のワード線駆動方式の他の例を示す回路
図。
【図10】アドレス信号のスキューを説明するために示
すタイミングチャート。
【符号の説明】
11…検出回路、12…発振回路、14…補助昇圧回
路、15…主昇圧回路、18…ワード線駆動回路、19
…行デコーダ、31、41…低域通過フィルタ、51…
昇圧回路。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧を昇圧した内部電圧が供給され
    る論理ゲートを有し、この論理ゲートにより、アドレス
    信号に対して非同期で一意のメモリセルを選択する半導
    体記憶装置であって、第1のキャパシタを有し、第1のパルス信号に応じて前
    記第1のキャパシタを充電して前記内部電圧を発生し、
    前記論理ゲートに供給する第1の昇圧手段と、 前記アドレス信号の変化を検出する検出手段と、 この検出手段がアドレスの変化を検出している間、前記
    第1のパルス信号より高い周波数の第2のパルス信号を
    生成する生成手段と、 前記生成手段に接続されるとともに前記第1のキャパシ
    タより小さい容量の第2のキャパシタを有し、前記生成
    手段から出力される第2のパルス信号に応じて前記第2
    のキャパシタを充電し前記内部電圧を発生して前記論理
    ゲートに供給する第2の昇圧手段と を具備することを特
    徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 複数のメモリセルと、 電源電圧を昇圧して生成された内部電圧が供給され、ア
    ドレス信号に応じて前記複数のメモリセルの中から1つ
    のメモリセルを選択する選択手段と、 前記アドレス信号の変化を検出する検出手段と、 この検出手段がアドレスの変化を検出している間、第1
    のパルス信号を生成する生成手段と、 前記生成手段に接続され、前記生成手段により生成され
    た第1のパルス信号とこの第1のパルス信号より低い周
    波数の第2のパルス信号が供給され、前記第1、第2の
    パルス信号を選択的に出力する論理回路と、 前記論理回路に接続されるとともにキャパシタを有し、
    前記論理回路から出力される第1、第2のパルス信号の
    一方に応じて前記キャパシタを充電し、前記内部電源を
    生成して前記選択手段に供給する昇圧手段と を具備する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 複数のメモリセルと、 前記メモリセルにそれぞれ接続される複数のワード線
    と、 アドレス信号に応じて前記複数のワード線の中から1つ
    のワード線を選択する選択手段と、 前記選択手段に接続され、前記選択手段により選択され
    たワード線を電源電圧を昇圧して生成した内部電圧に基
    づいて駆動する駆動手段と、 前記駆動手段に接続されるとともに第1のキャパシタを
    有し、第1のパルス信号に応じて前記第1のキャパシタ
    を充電して内部電圧を生成し、この内部電圧を前記駆動
    手段に供給する第1の昇圧回路と、 前記アドレス信号の変化を検出する検出手段と、 前記検出手段に接続され、この検出手段がアドレスの変
    化を検出している間、前記第1のパルス信号より高い周
    波数の第2のパルス信号を生成する発振器と、 前記発振器に接続されるとともに前記第1のキャパシタ
    より容量が小さな第2のキャパシタを有し、前記発振器
    から出力される第2のパルス信号に応じて前記第2のキ
    ャパシタを充電し、前記内部電圧を生成する第2の昇圧
    手段と を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 複数のメモリセルと、 前記メモリセルにそれぞれ接続される複数のワード線
    と、 アドレス信号に応じて前記複数のワード線の中から1つ
    のワード線を選択する選択手段と、 前記選択手段に接続され、前記選択手段により選択され
    たワード線を電源電圧を昇圧して生成した内部電圧に基
    づいて駆動する駆動手段と、 前記アドレス信号の変化を検出する検出手段と、 前記検出手段に接続され、第1のパルス信号を生成する
    発振器と、 前記発振器に接続され、前記発振器からの第1のパルス
    信号とこの第1のパルス信号より周波数の低い第2のパ
    ルス信号が供給され、前記第1、第2のパルス信号を選
    択的に出力する論理回路と、 前記論理回路に接続されるとともにキャパシタを有し、
    前記論理回路から供給される第1、第2のパルス信号の
    一方に応じて前記キャパシタを充電して前記内部電圧を
    生成し、この内部電圧を前記駆動手段に供給する昇圧手
    段と を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記論理ゲートの前段に前記アドレス信
    号に含まれる高周波成分を遮断する低域通過フィルタを
    設けたことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段の後段にアドレス信号の変
    化に応じて発生する高周波成分を遮断する低域通過フィ
    ルタを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記生成手段は、フリップフロップ回路
    を構成し、一方入力端に前記検出手段の出力信号が供給
    される第1の論理ゲートと、 この第1の論理ゲートの出力端が一方入力端に接続さ
    れ、出力端が前記第1の論理ゲートの他方入力端に接続
    された第2の論理ゲートと、 この第2の論理ゲートの前記出力端と他方入力端の相互
    間に接続された遅延回路とを具備することを特徴とする
    請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
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