JP2971338B2 - 易染性メタ型芳香族ポリアミド繊維 - Google Patents
易染性メタ型芳香族ポリアミド繊維Info
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Description
色可能なメタ型芳香族ポリアミド繊維に関するものであ
る。
格の殆どが芳香族環から構成されているため、優れた耐
熱性、難燃性及び防炎性を有する。従って、この繊維
は、耐熱性が要求される産業資材用途、難燃性や防炎性
が重視される衣料及びインテリア用途に好適であり、特
に難燃性及び防炎性を生かした衣料、寝装品及びインテ
リア分野への用途が急速に広がりつつある。これらの分
野では着色した繊維を使用するのが一般的であるが、メ
タ型芳香族ポリアミド繊維は優れた物性を有する反面、
ポリマー分子鎖が剛直なため通常の方法ではその染色が
難しい。
らの分野で使用するために、種々の改良法が提案されて
きた。例えば、特開昭50−59522号公報には特定
の顔料をメタ型芳香族ポリアミド繊維に含有させた着色
繊維が提案されているが、繊維の製造工程で顔料を含有
させるため、製造時(色替時)のロスが多くなり、その
ため小ロット生産への対応が困難であったり、要求され
る各種の色相の繊維を得るのが難しいという欠点があっ
た。また、染色性を向上させる手段として、特開昭55
−21406号公報にはキシリレンジアミンを共重合さ
せたポリマーを混合する方法が提案されているが、この
ようにポリマー鎖に第3成分を共重合させたポリマーの
用途は易染性繊維の製造に限られるため、重合装置の稼
働率が下がるなどコストアップの問題が生じる。さら
に、特公昭52−43930号公報には特定範囲の気孔
直径、ボイド容積及び密度を有する、染色性が改善され
た多孔性芳香族ポリアミド繊維が提案されているが、こ
の繊維の染色性は十分でなく、染色時に染料とともに染
色助剤を必要とする等、染色条件の設定が難しく、また
染色後の廃液の処理が困難になる等の問題があった。ま
た、特開昭62-78285号公報には界面活性剤を含
有させた実質的に非晶質の芳香族ポリアミド繊維が提案
されているが、この繊維は染色時に該界面活性剤が繊維
から脱落するために十分な染色性が得られないという問
題がある。
の如き従来のメタ型芳香族ポリアミド繊維における問題
点を解決し、寝具、衣料、インテリアの分野で使用でき
る着色した繊維を、安価に且つ迅速に提供することがで
きる、染色性に優れたメタ型芳香族ポリアミド繊維を提
供することにある。
香族ポリアミド繊維の染色性を向上させるために各種の
添加剤を検討した結果、アルキルベンゼンスルフォン酸
オニウム塩を添加すれば染色性が向上すること、さらに
含ハロゲンアルキル(フェニル)フォスフェートを添加
すれば一段と染色性が向上することを見出し、本発明に
到達した。
ンゼンスルフォン酸オニウム塩をメタ型芳香族ポリアミ
ドの繰返し単位を基準として2.8〜7.0モル%、好
ましくはさらに含ハロゲンアルキル(フェニル)フォス
フェートをメタ型芳香族ポリアミドの重量を基準として
0.5〜5.0重量%含有するメタ型芳香族ポリアミド
組成物から構成され、熱延伸が施されてなる易染性メタ
型芳香族ポリアミド繊維。」が提供される。
ポリアミドは、主骨格を構成する芳香族環が、実質的に
アミド結合でメタ型に結合されてなるものであるが、全
繰返し単位の15モル%未満の範囲で第3成分が共重合
されたものであっても差し支えない。なかでも、全繰返
し単位の85モル%以上がメタフェニレンイソフタルア
ミド単位であるメタ型芳香族ポリアミド、特にポリメタ
フェニレンイソフタルアミドが好ましい。
来公知の界面重合法により製造することができる。ポリ
マーの重合度は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒と
して測定した固有粘度(IV)で、1.3〜1.9dl
/gの範囲にあることが好ましい。
リアミドにアルキルベンゼンスルフォン酸オニウム塩を
含有させることが肝要であり、十分な染色性の改善効果
を得るためには、メタ型芳香族ポリアミドの繰返し単位
を基準として、アルキルベンゼンスルフォン酸オニウム
塩の含有量を2.8〜7.0モル%、好ましくは3.5
〜7.0モル%程度にする必要がある。この含有量が
2.8モル%未満では十分な染色性の改善効果が得られ
ない場合が多く、一方7.0モル%を越えると製糸工程
において単糸切れが多くなる。
フォン酸オニウム塩としては、ヘキシルベンゼンスルフ
ォン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、ヘキシルベン
ゼンスルフォン酸トリブチルベンジルフォスフォニウム
塩、ドデシルベンゼンスルフォン酸テトラフェニルフォ
スフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルフォン酸トリブ
チルテトラデシルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼ
ンスルフォン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、ドデ
シルベンゼンスルフォン酸トリブチルベンジルアンモニ
ウム塩等の化合物を挙げることができる。これらのなか
でもドデシルベンゼンスルフォン酸テトラブチルフォス
フォニウム塩又はドデシルベンゼンスルフォン酸トリブ
チルベンジルアンモニウム塩は、入手しやすく、また熱
的安定性も良好なうえ、N−メチル−2−ピロリドンに
対する溶解度も高いため特に好ましい。
ン酸オニウム塩が配合されたメタ型芳香族ポリアミド組
成物は、さらに含ハロゲンアルキル(フェニル)フォス
フェートを含むのが好ましい。かかる組成物からなるメ
タ型芳香族ポリアミド繊維は、さらに優れた染色性を有
する。
(フェニル)フォスフェートとは、ハロゲン化アルキル
フォスフェート、ハロゲン化アルキル・フェニルフォス
フェート又はハロゲン化フェニルフォスフェート等であ
り、具体的には、例えばトリス(β−クロロプロピル)
フォスフェート、トリス(2,3−ジクロロプロピル)
フォスフェート、トリクロロエチルフォスフェート、フ
ェニールジクロロプロピルフォスフェート、トリス(ジ
クロロフェニル)フォスフェート等の化合物を挙げるこ
とができ,なかでも、トリス(β−クロロプロピル)フ
ォスフェート又はトリス(ジクロロフェニル)フォスフ
ェートが特に好ましい。これらの化合物は、メタ型芳香
族ポリアミドに単独で配合した場合には染色性を向上さ
せる効果はほとんど認められないけれど、アルキルベン
ゼンスルフォン酸オニウム塩と併用した場合には、特異
な染色性向上効果をもたらす。
ェートの組成物中における含有量は、メタ型芳香族ポリ
アミドの重量を基準として0.5〜5.0重量%、好ま
しくは1.8〜5.0重量%、さらに好ましくは3.0
〜5.0重量%の範囲が望ましい。0.5重量%未満で
は特異な染色性向上効果が得られず、一方5.0重量%
を越えると、染色性の向上効果がそれ程大きくならず、
染色時の染斑が目立つようになる。
ンスルフォン酸オニウム塩及び含ハロゲンアルキル(フ
ェニル)フォスフェートとを混合するに際しては、溶媒
中にメタ型芳香族ポリアミドを溶解して溶液とし、それ
にアルキルベンゼンスルフォン酸オニウム塩及び含ハロ
ゲンアルキル(フェニル)フォスフェートを、適当な溶
媒中に溶かした溶液として、あるいは溶液とすることな
くそのまま添加混合する方法、あるいは、メタ型芳香族
ポリアミド、アルキルベンゼンスルフォン酸オニウム塩
及び含ハロゲンアルキル(フェニル)フォスフェートを
混合し、次いでこの混合物を溶媒に溶解する方法等を用
いることができる。このようにして得られたドープを、
次いで、公知の方法により紡糸・熱延伸して繊維に成形
する。
と、ポリメタフェニレンイソフタルアミドのN−メチル
−2−ピロリドン(NMP)溶液にアルキルベンゼンス
ルフォン酸オニウム塩及び含ハロゲンアルキル(フェニ
ル)フォスフェートを加えてドープを調製する。このド
ープを、ノズルより、塩化カルシウムを主成分とする無
機水溶液中に押し出し、凝固させ、水洗後沸水中で延伸
し、次いで300〜325℃の熱板上でさらに延伸し、
オイリングを行い、繊維とする。短繊維の場合には、さ
らに捲縮を付与した後カットし、次いで紡績することに
よって易染性紡績糸を得る。
お、実施例及び比較例における各特性値は、以下の方法
で測定した。
エストロールネイビーブルーN−2RL(住友化学)8
%owf、酢酸0.3g/リットル、硝酸ナトリウム2
5g/リットルからなる染液を用い、繊維と染液の比を
1:40とし、130℃で90分間染色した。染色後、
ハイドロサルファイト1g/リットル、アミラジンD1
g/リットル、水酸化ナトリウム1g/リットルからな
る液を用い、浴比1:40で、80℃で30分間還元洗
浄し、水洗後乾燥した。この繊維1.3gを内径31m
m、深さ13mmのセルに詰め、ミノルタ分光測色計C
M−2002を用い、10度視野、D76光源、正反射
除去の条件で測色しL*値を染色性の指標とした。
し、オストワルド粘度計用い30℃で測定した。 <繊度> 繊維の繊度はJIS−L−1015に準拠し測定した。 <強度、伸度> 繊維の強度、伸度はJIS−L−1074に準拠し、試
長20mm、初荷重1/20g/de、伸長速度20m
m/分で測定した。
オニウム塩含有量> イオウの標準サンプルとして既知の濃度の(NH4)2S
O4水溶液を分析用ろ紙に0.1cc滴下し、真空乾燥
後蛍光X線定量分析により検量線を作成する。繊維約5
0mgと塩化カルシウム約20mgをNMP5.0cc
に110℃で1時間加熱して溶解し、分析用ろ紙に一定
量(0.1cc)滴下後、真空乾燥する。この試料を蛍
光X線分析で定量し先に求めた検量線より繊維中のイオ
ウ濃度を求め、このイオウが総てアルキルベンゼンスル
フォン酸オニウム塩に由来するものとして含有量に換算
する。
ル)フォスフェート含有量> 上記と同様にして濃度既知のリンの標準サンプルから蛍
光X線分析により検量線を作成し、繊維中のリン濃度を
求め、このリンが総て含ハロゲンアルキル(フェニル)
フォスフェートに由来するものとして含有量に換算す
る。
レンイソフタルアミド30gをN−メチル−2−ピロリ
ドン(NMP)110gに溶解し、さらに3.6gのド
デシルベンゼンスルフォン酸テトラブチルフォスフォニ
ウム塩を混合し、溶解し、減圧脱泡して紡糸ドープとし
た。
7mm、孔数200の紡糸口金から凝固浴中に湿式紡糸
した。凝固浴の組成は塩化カルシウム40重量%、NM
P5重量%及び水55重量%であり、凝固浴の温度は8
5℃であった。この糸条を凝固浴中を約10cm走行さ
せ、6.2m/分の速度で引き出した。次いでこの糸条
を水洗し、95℃の温水中で2.4倍に延伸し、200
℃のロールで乾燥した後、320℃の熱板上で1.75
倍に延伸して、400de/200フィラメントの延伸
糸を得た。全延伸倍率は4.2であった。
ルアミド30gをNMP110gに溶解し、さらに3.
6gのドデシルベンゼンスルフォン酸トリブチルベンジ
ルアンモニウム塩を2gのNMPに溶解したものをこれ
に混合し、溶解し、減圧脱泡して紡糸ドープとした。こ
のドープを用い、実施例1と同様にして紡糸延伸し、4
00de/200フィラメントの延伸糸を得た。
ニウム塩5.7gをNMP110gに溶解し、さらにI
Vが1.35dl/gのポリメタフェニレンイソフタル
アミド30gをこれに溶解し、減圧脱泡して紡糸ドープ
とした。このドープを用い、実施例1と同様にして紡糸
延伸し、400de/200フィラメントの延伸糸を得
た。
ニウム塩2.7gをNMP110gに溶解し、さらにI
Vが1.35dl/gのポリメタフェニレンイソフタル
アミド30gをこれに溶解し、減圧脱泡して紡糸ドープ
とした。このドープを用い、実施例1と同様にして紡糸
延伸し、400de/200フィラメントの延伸糸を得
た。
ニウム塩6.0gをNMP110gに溶解し、さらにI
Vが1.35dl/gのポリメタフェニレンイソフタル
アミド30gをこれに溶解し、減圧脱泡して紡糸ドープ
とした。このドープを用い、実施例1と同様にして紡糸
延伸し、400de/200フィラメントの延伸糸を得
た。
示す。アルキルベンゼンスルフォン酸オニウム塩を添加
したこれらの実施例では、いずれも染色性が向上してい
る。しかしながら、実施例4の染色性向上効果はやや小
さく、一方比較例1は染色性の向上は十分であるもの
の、繊維強度が低下し、また製糸中の単糸切れも多くな
った。
ルアミド30gをNMP110gに溶解し、さらに3.
6gのドデシルベンゼンスルフォン酸テトラブチルフォ
スフォニウム塩と1.5gのトリス(β−クロロプロピ
ル)フォスフェートを混合、溶解し、減圧脱泡して紡糸
ドープとした。このドープを用い、実施例1と同様にし
て紡糸延伸し、400de/200フィラメントの延伸
糸を得た。
ルアミド30gをNMP110gに溶解し、さらに3.
6gのドデシルベンゼンスルフォン酸トリブチルベンジ
ルアンモニウム塩と1.5gのトリス(β−クロロプロ
ピル)フォスフェートを2gのN−メチル−2−ピロリ
ドンに溶解したものをこれに混合し、溶解し、減圧脱泡
して紡糸ドープとした。このドープを用い、実施例1と
同様にして紡糸延伸し、400de/200フィラメン
トの延伸糸を得た。
ニウム塩3.6g及びトリス(ジクロロフェニル)フォ
スフェート1.5gをNMP110gに溶解し、さらに
IVが1.35dl/gのポリメタフェニレンイソフタ
ルアミド30gをこれに溶解し、減圧脱泡して紡糸ドー
プとした。このドープを用い、実施例1と同様にして紡
糸延伸し、400de/200フィラメントの延伸糸を
得た。
ニウム塩2.25g及びトリス(β−クロロプロピル)
フォスフェート2.4gをNMP110gに溶解し、さ
らにIVが1.35dl/gのポリメタフェニレンイソ
フタルアミド30gをこれに溶解し、減圧脱泡して紡糸
ドープとした。このドープを用い、実施例1と同様にし
て紡糸延伸し、400de/200フィラメントの延伸
糸を得た。
をNMP110gに溶解し、さらにIVが1.35dl
/gのポリメタフェニレンイソフタルアミド30gをこ
れに溶解し、減圧脱泡して紡糸ドープとした。このドー
プを用い、実施例1と同様にして紡糸延伸し、400d
e/200フィラメントの延伸糸を得た。
ニウム塩2.25g及びトリス(β−クロロプロピル)
フォスフェート0.45gをNMP110gに溶解し、
さらにIVが1.35dl/gのポリメタフェニレンイ
ソフタルアミド30gをこれに溶解し、減圧脱泡して紡
糸ドープとした。このドープを用い、実施例1と同様に
して紡糸延伸し、400de/200フィラメントの延
伸糸を得た。
ニウム塩3.6g及びトリス(β−クロロプロピル)フ
ォスフェート0.9gをNMP110gに溶解し、さら
にIVが1.35dl/gのポリメタフェニレンイソフ
タルアミド30gをこれに溶解し、減圧脱泡して紡糸ド
ープとした。このドープを用い、実施例1と同様にして
紡糸延伸し、400de/200フィラメントの延伸糸
を得た。
維の物性の測定結果を表2に示す。アルキルベンゼンス
ルフォン酸オニウム塩と含ハロゲンアルキル(フェニ
ル)フォスフェートとを併用したこれらの実施例では、
いずれも染色性が著しく向上している。しかし、比較例
2では染色性が極めて悪く、トリス(β−クロロプロピ
ル)フォスフェート自体には、染色性を向上させる効果
はないことがわかる。なお、含ハロゲンアルキル(フェ
ニル)フォスフェートの使用量が少ない実施例9では、
染色性の改善効果がやや小さく、一方含ハロゲンアルキ
ル(フェニル)フォスフェートの使用量が多い実施例1
0では、染色性の改善は十分であるものの、染斑が大き
く最終製品での品位が低下しやすい。
染性メタ型芳香族ポリアミド繊維は、メタ型芳香族ポリ
アミド繊維本来の優れた耐熱性、難燃性及び防炎性を損
うことなく、優れた染色性を兼ね備えており、着色が必
要な寝具、衣料、インテリアの分野で有効に活用するこ
とができる。特に、含ハロゲンアルキル(フェニル)フ
ォスフェートを配合することにより、難燃性が向上する
こともさることながら、アルキルベンゼンスルフォン酸
オニウム塩のみを添加した場合に比べて、染色性が飛躍
的に向上し、染色コストを下げることができるというメ
リットを有する。
Claims (6)
- 【請求項1】 アルキルベンゼンスルフォン酸オニウム
塩をメタ型芳香族ポリアミドの繰返し単位を基準として
2.8〜7.0モル%含有するメタ型芳香族ポリアミド
組成物から構成され、熱延伸が施されてなる易染性メタ
型芳香族ポリアミド繊維。 - 【請求項2】 含ハロゲンアルキル(フェニル)フォス
フェートを、メタ型芳香族ポリアミドの重量を基準とし
て0.5〜5.0重量%含有する請求項1記載の易染性
メタ型芳香族ポリアミド繊維。 - 【請求項3】 メタ型芳香族ポリアミドの繰返し単位の
85モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミド単位
である請求項1又は2記載の易染性メタ型芳香族ポリア
ミド繊維。 - 【請求項4】 アルキルベンゼンスルフォン酸オニウム
塩が、ドデシルベンゼンスルフォン酸オニウム塩である
請求項1又は2記載の易染性メタ型芳香族ポリアミド繊
維。 - 【請求項5】 アルキルベンゼンスルフォン酸オニウム
塩が、アルキルベンゼンスルフォン酸テトラブチルフォ
スフォニウム塩又はアルキルベンゼンスルフォン酸トリ
ブチルベンジルアンモニウム塩である請求項1又は2記
載の易染性メタ型芳香族ポリアミド繊維。 - 【請求項6】 含ハロゲンアルキル(フェニル)フォス
フェートが、トリス(β−クロロプロピル)フォスフェ
ート又はトリス(ジクロロフェニル)フォスフェートで
ある請求項2記載の易染性メタ型芳香族ポリアミド繊
維。
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