JP2970369B2 - 内燃機関のスロットル弁制御装置 - Google Patents
内燃機関のスロットル弁制御装置Info
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- JP2970369B2 JP2970369B2 JP5337956A JP33795693A JP2970369B2 JP 2970369 B2 JP2970369 B2 JP 2970369B2 JP 5337956 A JP5337956 A JP 5337956A JP 33795693 A JP33795693 A JP 33795693A JP 2970369 B2 JP2970369 B2 JP 2970369B2
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- lever
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関のスロットル
弁の制御装置に関する。
弁の制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、例えば特開昭63−167037号
公報にもあるように、内燃機関のスロットル弁の制御装
置として、スロットル弁の開度を、アクセルペダルとは
別のアクチュエータを介しても制御可能として、車輪が
スリップを起こしたときなどに、スリップを抑制するよ
うにスロットル弁の開度を減少させ、駆動トルクを減ら
す出力補正装置が知られている。
公報にもあるように、内燃機関のスロットル弁の制御装
置として、スロットル弁の開度を、アクセルペダルとは
別のアクチュエータを介しても制御可能として、車輪が
スリップを起こしたときなどに、スリップを抑制するよ
うにスロットル弁の開度を減少させ、駆動トルクを減ら
す出力補正装置が知られている。
【0003】いわゆる一軸式のトラクションコントロー
ル機構であって、車輪のスリップ状態を検出すると、ス
ロットル弁の開度をアクチュエータにより強制的に戻
し、機関の発生トルクを減少させ、スリップ状態を解消
するものである。この場合、スロットル弁とアクセルペ
ダルとはロストモーション機構を介して連動し、トラク
ションコントロール機構が作動したときには、ロストモ
ーションスプリングを伸ばしながらスロットルシャフト
を回転させ、アクセルペダルとは無関係にスロットル弁
の開度を減少させられるようになっている。
ル機構であって、車輪のスリップ状態を検出すると、ス
ロットル弁の開度をアクチュエータにより強制的に戻
し、機関の発生トルクを減少させ、スリップ状態を解消
するものである。この場合、スロットル弁とアクセルペ
ダルとはロストモーション機構を介して連動し、トラク
ションコントロール機構が作動したときには、ロストモ
ーションスプリングを伸ばしながらスロットルシャフト
を回転させ、アクセルペダルとは無関係にスロットル弁
の開度を減少させられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スロットル弁の制御装置にあって、トラクションコント
ロール機構が適正に作動するかどうかをチェックする場
合、スロットル弁が全閉状態にあるアイドル時などは、
それ以下にスロットル弁を閉じ方向に駆動することがで
きないため、スロットル弁が開いている運転状態で、ア
クチュエータを作動させて、スロットル弁の開度が減少
するかどうかを判定する必要がある。
スロットル弁の制御装置にあって、トラクションコント
ロール機構が適正に作動するかどうかをチェックする場
合、スロットル弁が全閉状態にあるアイドル時などは、
それ以下にスロットル弁を閉じ方向に駆動することがで
きないため、スロットル弁が開いている運転状態で、ア
クチュエータを作動させて、スロットル弁の開度が減少
するかどうかを判定する必要がある。
【0005】しかし、運転中にこのようにアクセル開度
と無関係に、強制的にスロットル弁を開閉すれば機関出
力が変動し、運転性に思わぬ影響を及ぼすことがある。
と無関係に、強制的にスロットル弁を開閉すれば機関出
力が変動し、運転性に思わぬ影響を及ぼすことがある。
【0006】本発明は、運転性に影響を与えることな
く、出力補正機構の作動をチェック可能とすることを目
的とする。
く、出力補正機構の作動をチェック可能とすることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、アクセルペダル(9a)に対してロストモーショ
ン機構(11)を介して連動するスロットル弁(4)
と、スロットル弁(4)の開度をアクチュエータを介し
てアクセル開度と無関係に制御する出力補正機構(1
2)とを備えた内燃機関のスロットル弁制御装置におい
て、機関回転数NEを検出する手段(23)と、スロッ
トル弁開度TVOを検出する手段(20)と、アクセル
開度ACOを検出する手段(22)と、前記回転数とス
ロットル弁開度とに基づいてスロットル弁開度が所定の
範囲だけ変化しても出力が変動しない診断運転領域を判
定する手段51と、診断運転領域にあるときに前記アク
チュエータを所定量だけ駆動させる手段52と、この駆
動後にアクセル開度とスロットル弁開度とを比較して出
力補正機構(12)の故障を判定する手段53とを備え
る。
うに、アクセルペダル(9a)に対してロストモーショ
ン機構(11)を介して連動するスロットル弁(4)
と、スロットル弁(4)の開度をアクチュエータを介し
てアクセル開度と無関係に制御する出力補正機構(1
2)とを備えた内燃機関のスロットル弁制御装置におい
て、機関回転数NEを検出する手段(23)と、スロッ
トル弁開度TVOを検出する手段(20)と、アクセル
開度ACOを検出する手段(22)と、前記回転数とス
ロットル弁開度とに基づいてスロットル弁開度が所定の
範囲だけ変化しても出力が変動しない診断運転領域を判
定する手段51と、診断運転領域にあるときに前記アク
チュエータを所定量だけ駆動させる手段52と、この駆
動後にアクセル開度とスロットル弁開度とを比較して出
力補正機構(12)の故障を判定する手段53とを備え
る。
【0008】
【作用】出力補正機構の故障の診断は、スロットル弁の
開度が所定の範囲だけ変化しても、機関の出力トルクが
変化しない運転領域、例えば、低速高負荷運転領域で実
行される。このため、アクセルペダルの開度と無関係
に、出力補正機構のアクチュエータが一定量だけ駆動さ
れ、スロットル弁の開度を変化させても、機関の出力は
変化しない。そして、この状態で、アクセル開度とスロ
ットル弁開度を比較し、両方の開度に差がなければ、出
力補正機構が適正に作動しないものとして、故障を判断
するし、差があれば適正に作動しているものと判断す
る。
開度が所定の範囲だけ変化しても、機関の出力トルクが
変化しない運転領域、例えば、低速高負荷運転領域で実
行される。このため、アクセルペダルの開度と無関係
に、出力補正機構のアクチュエータが一定量だけ駆動さ
れ、スロットル弁の開度を変化させても、機関の出力は
変化しない。そして、この状態で、アクセル開度とスロ
ットル弁開度を比較し、両方の開度に差がなければ、出
力補正機構が適正に作動しないものとして、故障を判断
するし、差があれば適正に作動しているものと判断す
る。
【0009】
【実施例】図2、図3に本発明の実施例を示す。
【0010】図2に、スロットル弁制御装置を模式的に
あらわすもので、吸入空気通路3にはスロットルシャフ
ト2に固定されたスロットル弁4が介装され、スロット
ルシャフト2の回転に応じて通路面積を制御し、機関の
吸入空気量を増減する。
あらわすもので、吸入空気通路3にはスロットルシャフ
ト2に固定されたスロットル弁4が介装され、スロット
ルシャフト2の回転に応じて通路面積を制御し、機関の
吸入空気量を増減する。
【0011】スロットルシャフト2の一方の延長部には
ロストモーションレバー5が固着され、また、同軸上に
リンクレバー6が回転自在に取付けられ、このリンクレ
バー6はアクセルレバー7とリンク7aにより連係し、
このアクセルレバー7はアクセルペダル9aに連係する
ワイヤ9bに連結し、アクセルペダル9aの開度が変化
すると、アクセルレバー7、リンク7aを介してリンク
レバー6が回動する。アクセルレバー7は第1のリター
ンスプリング8により、アクセルペダルを戻す方向に付
勢される。
ロストモーションレバー5が固着され、また、同軸上に
リンクレバー6が回転自在に取付けられ、このリンクレ
バー6はアクセルレバー7とリンク7aにより連係し、
このアクセルレバー7はアクセルペダル9aに連係する
ワイヤ9bに連結し、アクセルペダル9aの開度が変化
すると、アクセルレバー7、リンク7aを介してリンク
レバー6が回動する。アクセルレバー7は第1のリター
ンスプリング8により、アクセルペダルを戻す方向に付
勢される。
【0012】また、リンクレバー6とロストモーション
レバー5とは、スロットルシャフト2の周囲に巻き回し
たロストモーションスプリング10により連係し、この
スプリング力で、ロストモーションレバー5がリンクレ
バー6に追従するように付勢され、したがって通常の状
態では、アクセルレバー7を介してリンクレバー6が開
き方向に回動すると、ロストモーションスプリング10
を介して付勢されるロストモーションレバー5も同一方
向に互いに当接するまで回動し、スロットル弁4を開
く。なお、ロストモーションレバー5とリンクレバー6
とは、スロットル弁4の閉じ方向に機械的に当接し、リ
ンクレバー6の戻り側への作動により、ロストモーショ
ンレバー5を強制的にスロットル閉じ方向に駆動する。
レバー5とは、スロットルシャフト2の周囲に巻き回し
たロストモーションスプリング10により連係し、この
スプリング力で、ロストモーションレバー5がリンクレ
バー6に追従するように付勢され、したがって通常の状
態では、アクセルレバー7を介してリンクレバー6が開
き方向に回動すると、ロストモーションスプリング10
を介して付勢されるロストモーションレバー5も同一方
向に互いに当接するまで回動し、スロットル弁4を開
く。なお、ロストモーションレバー5とリンクレバー6
とは、スロットル弁4の閉じ方向に機械的に当接し、リ
ンクレバー6の戻り側への作動により、ロストモーショ
ンレバー5を強制的にスロットル閉じ方向に駆動する。
【0013】これらにより、ロストモーション機構11
を構成し、後述する出力補正機構により、アクセルペダ
ル9aの開度と無関係に、スロットルシャフト2を回転
駆動することが可能となっている。
を構成し、後述する出力補正機構により、アクセルペダ
ル9aの開度と無関係に、スロットルシャフト2を回転
駆動することが可能となっている。
【0014】一方、スロットルシャフト2の反対側の突
出部には、出力補正機構としてのトラクションコントロ
ール機構12のトラクションレバー15が固着され、さ
らに同軸上には、ギヤ16が回転自在に取付られ、ギヤ
16は側面から突出させた係止片が、トラクションレバ
ー15に対してスロットル弁4の閉じ方向に当接するよ
うになっている。ギヤ16はアクチュエータとしてのD
Cモータ18によって駆動される中間ギヤ19と噛合
し、車輪のスリップ発生時にDCモータ18の回転によ
り、中間ギヤ19を介してギヤ16が回転し、トラクシ
ョンレバー15によりスロットル弁4を強制的に閉じる
(ただし、説明の便宜上、ギヤ16,19等は模式的に
図示してある)。
出部には、出力補正機構としてのトラクションコントロ
ール機構12のトラクションレバー15が固着され、さ
らに同軸上には、ギヤ16が回転自在に取付られ、ギヤ
16は側面から突出させた係止片が、トラクションレバ
ー15に対してスロットル弁4の閉じ方向に当接するよ
うになっている。ギヤ16はアクチュエータとしてのD
Cモータ18によって駆動される中間ギヤ19と噛合
し、車輪のスリップ発生時にDCモータ18の回転によ
り、中間ギヤ19を介してギヤ16が回転し、トラクシ
ョンレバー15によりスロットル弁4を強制的に閉じる
(ただし、説明の便宜上、ギヤ16,19等は模式的に
図示してある)。
【0015】なお、実際のスロットル弁4の開度は、ス
ロットルシャフト2の回転位置を検出するスロットル弁
開度センサ20により検出され、車輪のスリップ発生時
には、コントローラ21からの信号により、スロットル
開度が目標値と一致するように、DCモータ18の回転
が制御される。
ロットルシャフト2の回転位置を検出するスロットル弁
開度センサ20により検出され、車輪のスリップ発生時
には、コントローラ21からの信号により、スロットル
開度が目標値と一致するように、DCモータ18の回転
が制御される。
【0016】なお、コントローラ21には、アクセルペ
ダルの開度を検出するアクセル開度センサ22、機関回
転数センサ23からの信号も入力し、車輪のスリップ発
生時にはこれらの信号からスリップ率を求め、スリップ
状態に応じて目標とするスロットル開度を演算し、DC
モータ18を駆動し、目標開度までスロットル弁4を絞
り、機関のトルクを減らし、駆動車輪のスリップを抑制
するのである。
ダルの開度を検出するアクセル開度センサ22、機関回
転数センサ23からの信号も入力し、車輪のスリップ発
生時にはこれらの信号からスリップ率を求め、スリップ
状態に応じて目標とするスロットル開度を演算し、DC
モータ18を駆動し、目標開度までスロットル弁4を絞
り、機関のトルクを減らし、駆動車輪のスリップを抑制
するのである。
【0017】なお、通常の状態では、前記ギヤ16は、
スロットル弁4の通常作動範囲においてトラクションレ
バー15と当接することのない初期位置に、リターンス
プリング17及びDCモータ18により戻されている。
スロットル弁4の通常作動範囲においてトラクションレ
バー15と当接することのない初期位置に、リターンス
プリング17及びDCモータ18により戻されている。
【0018】ところで、このコントローラ21は、トラ
クションコントロール機構12が適正に作動するかどう
かをチェックするための故障診断を、特定の運転条件に
おいて実行する。この診断操作は、トラクションコント
ロール機構12を作動させても、機関の出力トルクが変
化しない特定の運転領域で行う。
クションコントロール機構12が適正に作動するかどう
かをチェックするための故障診断を、特定の運転条件に
おいて実行する。この診断操作は、トラクションコント
ロール機構12を作動させても、機関の出力トルクが変
化しない特定の運転領域で行う。
【0019】図3により、この制御動作について説明す
る。
る。
【0020】まず、ステップ1で、トラクションコント
ロール機構(TCS)12が作動中かどうかを判断し、
そうでないときは、ステップ2、3において、エンジン
回転数NEと、アクセル開度ACOと、スロットル弁開
度TVOをそれぞれ読み込む。
ロール機構(TCS)12が作動中かどうかを判断し、
そうでないときは、ステップ2、3において、エンジン
回転数NEと、アクセル開度ACOと、スロットル弁開
度TVOをそれぞれ読み込む。
【0021】ステップ4では、図4、図5にもあるよう
に、故障診断運転領域にあるかどうかを判定するため
の、スロットル弁4の不感帯下限値TVOTを、そのと
きのエンジン回転数NEに基づいてテーブルルックアッ
プにより、算出する。
に、故障診断運転領域にあるかどうかを判定するため
の、スロットル弁4の不感帯下限値TVOTを、そのと
きのエンジン回転数NEに基づいてテーブルルックアッ
プにより、算出する。
【0022】これは、スロットル弁4の開度がある範囲
だけ変化しても、機関出力トルクが変動しない領域にお
いて、トラクションコントロール機構12の故障診断を
行うためで、図4のように、各スロットル弁開度に対し
て、エンジン回転数と出力トルクの関係が定まり、エン
ジン低回転域ほど低いスロットル弁開度で、出力トルク
は最大に収束してしまう。つまり、図5のように、スロ
ットル弁開度に対して、出力トルクがそれ以上に増加し
ない領域、すなわち、不感帯領域が存在するのであり、
この領域において故障診断のためにスロットル弁4を開
閉作動すれば、運転性に悪影響を及ぼすことは無い。な
お、下限値TVOTは、診断時のスロットル弁4の開度
を一定値だけ減少させても、不感帯領域から逸脱しない
領域下限値を規定するものである。
だけ変化しても、機関出力トルクが変動しない領域にお
いて、トラクションコントロール機構12の故障診断を
行うためで、図4のように、各スロットル弁開度に対し
て、エンジン回転数と出力トルクの関係が定まり、エン
ジン低回転域ほど低いスロットル弁開度で、出力トルク
は最大に収束してしまう。つまり、図5のように、スロ
ットル弁開度に対して、出力トルクがそれ以上に増加し
ない領域、すなわち、不感帯領域が存在するのであり、
この領域において故障診断のためにスロットル弁4を開
閉作動すれば、運転性に悪影響を及ぼすことは無い。な
お、下限値TVOTは、診断時のスロットル弁4の開度
を一定値だけ減少させても、不感帯領域から逸脱しない
領域下限値を規定するものである。
【0023】ステップ5でフラグFTESTが1かどう
か、つまり、既に故障診断中かどうかを見て、そうでな
ければ、ステップ6でスロットル弁開度TVOを、不感
帯下限値TVOTと比較して、診断領域にあるかどうか
判定する。
か、つまり、既に故障診断中かどうかを見て、そうでな
ければ、ステップ6でスロットル弁開度TVOを、不感
帯下限値TVOTと比較して、診断領域にあるかどうか
判定する。
【0024】スロットル弁開度TVOが不感帯領域に入
っていれば、診断を行うため、ステップ7でスロットル
弁4の開度を一定の範囲だけ減少させるための目標値T
VOSを設定し、ステップ8でフラグFTEST=1に
して診断に移行する。
っていれば、診断を行うため、ステップ7でスロットル
弁4の開度を一定の範囲だけ減少させるための目標値T
VOSを設定し、ステップ8でフラグFTEST=1に
して診断に移行する。
【0025】ステップ9ではアクセル開度ACOをスロ
ットル弁開度TVOと比較する。故障診断制御に移行す
る直前では、スロットル弁開度はアクセル開度に一致し
ている。そこで、ステップ11に進み、タイマの時間T
iME=TiME+1とし、ステップ12でモータ駆動
開始後の時間TiMEを設定値TiME0と比較し、設
定値に達していなければ、ステップ12でモータの駆動
電流を設定し、トラクションコントロール機構のDCモ
ータ18を一定量だけ回転させ、スロットル弁4の開度
を減少させる。
ットル弁開度TVOと比較する。故障診断制御に移行す
る直前では、スロットル弁開度はアクセル開度に一致し
ている。そこで、ステップ11に進み、タイマの時間T
iME=TiME+1とし、ステップ12でモータ駆動
開始後の時間TiMEを設定値TiME0と比較し、設
定値に達していなければ、ステップ12でモータの駆動
電流を設定し、トラクションコントロール機構のDCモ
ータ18を一定量だけ回転させ、スロットル弁4の開度
を減少させる。
【0026】この状態で診断制御が繰り返され、前記ス
テップ9でスロットル弁開度TVOがアクセル開度AC
Oと相違するときは、トラクションコントロール機構が
正常に作動するものと判断し、ステップ18〜21に移
行し、テストフラグFTEST=0、診断カウンタFL
=0、タイマTiME=0として、かつモータの駆動を
停止し、スロットル弁4の開度を診断前の状態に戻す。
テップ9でスロットル弁開度TVOがアクセル開度AC
Oと相違するときは、トラクションコントロール機構が
正常に作動するものと判断し、ステップ18〜21に移
行し、テストフラグFTEST=0、診断カウンタFL
=0、タイマTiME=0として、かつモータの駆動を
停止し、スロットル弁4の開度を診断前の状態に戻す。
【0027】一方、ステップ9で依然としてスロットル
弁開度TVOがアクセル開度ACOと同一のときは、ス
テップ11でモータ駆動開始後に所定の時間が経過した
ことを条件に、ステップ13以降に進み、テストフラグ
FTEST=0、タイマTiME=0にし、また、故障
の診断カウンタFL=FL+1とする(ステップ14,
15)。
弁開度TVOがアクセル開度ACOと同一のときは、ス
テップ11でモータ駆動開始後に所定の時間が経過した
ことを条件に、ステップ13以降に進み、テストフラグ
FTEST=0、タイマTiME=0にし、また、故障
の診断カウンタFL=FL+1とする(ステップ14,
15)。
【0028】モータ駆動後に一定時間が経過しても、ス
ロットル弁開度TVOが変化しないときは、何らかの異
常があるものと判定できるが、一時的な誤動作というこ
とも考えられるので、ステップ16で、このカウンタ値
FLを設定値FL0と比較する。もし、FL>FL0な
らば、故障診断が連続して所定回数を越えているのであ
るから、このときはステップ17に進み、アラームを点
灯し、運転者に故障を知らせる。
ロットル弁開度TVOが変化しないときは、何らかの異
常があるものと判定できるが、一時的な誤動作というこ
とも考えられるので、ステップ16で、このカウンタ値
FLを設定値FL0と比較する。もし、FL>FL0な
らば、故障診断が連続して所定回数を越えているのであ
るから、このときはステップ17に進み、アラームを点
灯し、運転者に故障を知らせる。
【0029】なお、設定回数に達しないうちは、上記動
作を繰り返し、仮にステップ9でスロットル弁開度TV
Oがアクセル開度ACOから変化すれば、正常動作と認
定して、ステップ18〜21に進み、診断を終了する。
作を繰り返し、仮にステップ9でスロットル弁開度TV
Oがアクセル開度ACOから変化すれば、正常動作と認
定して、ステップ18〜21に進み、診断を終了する。
【0030】以上のように構成され、次に作用について
説明すると、通常の運転時において、アクセルペダルを
踏むと、アクセルドラム9が回動し、これと共にアクセ
ルレバー7、リンク7aを介してリンクレバー6が回動
し、ロストモーションスプリング10を介してロストモ
ーションレバー5がリンクレバー6と当接するまで駆動
され、スロットルシャフト2が回転し、スロットル弁4
が開かれ、機関の吸入空気量が増え、出力が増大する。
逆にアクセルペダルを戻せば、スロットルレバー7、リ
ンクレバー6を介してロストモーションレバー5が戻さ
れ、スロットル弁4が閉じられ、吸入空気量が減り、出
力は減少する。
説明すると、通常の運転時において、アクセルペダルを
踏むと、アクセルドラム9が回動し、これと共にアクセ
ルレバー7、リンク7aを介してリンクレバー6が回動
し、ロストモーションスプリング10を介してロストモ
ーションレバー5がリンクレバー6と当接するまで駆動
され、スロットルシャフト2が回転し、スロットル弁4
が開かれ、機関の吸入空気量が増え、出力が増大する。
逆にアクセルペダルを戻せば、スロットルレバー7、リ
ンクレバー6を介してロストモーションレバー5が戻さ
れ、スロットル弁4が閉じられ、吸入空気量が減り、出
力は減少する。
【0031】一方、このような作動時に、車輪がスリッ
プを起こすと、これを感知してコントローラ21からの
信号により、DCモータ18が回転し、中間ギヤ19、
ギヤ16を介してトラクションレバー15が、スロット
ル弁4の開度を減少させる方向に駆動される。このと
き、ロストモーションスプリング10が伸びるので、ア
クセルペダル9aの開度とは無関係にスロットル弁4の
開度が減少する。
プを起こすと、これを感知してコントローラ21からの
信号により、DCモータ18が回転し、中間ギヤ19、
ギヤ16を介してトラクションレバー15が、スロット
ル弁4の開度を減少させる方向に駆動される。このと
き、ロストモーションスプリング10が伸びるので、ア
クセルペダル9aの開度とは無関係にスロットル弁4の
開度が減少する。
【0032】このスロットル弁4の開度はスロットル開
度センサ20により検出され、スリップ状態に応じて設
定された目標となる開度と一致するように制御される。
このようにして、DCモータ18により強制的にスロッ
トル弁4が閉じられ、機関の出力トルクを下げ、駆動輪
のスリップを抑制する。
度センサ20により検出され、スリップ状態に応じて設
定された目標となる開度と一致するように制御される。
このようにして、DCモータ18により強制的にスロッ
トル弁4が閉じられ、機関の出力トルクを下げ、駆動輪
のスリップを抑制する。
【0033】一方、機関の運転条件がトラクションコン
トロール機構12の故障診断を行う運転領域になると、
DCモータ18を駆動してスロットル弁4の開度を一定
範囲だけ減少させ、この状態でアクセル開度ACOとス
ロットル弁開度TVOを比較することにより、故障の診
断を行い、つまり、一定の時間がたってもスロットル弁
開度が変化しないときは、トラクションコントロール機
構12の故障と判断する。
トロール機構12の故障診断を行う運転領域になると、
DCモータ18を駆動してスロットル弁4の開度を一定
範囲だけ減少させ、この状態でアクセル開度ACOとス
ロットル弁開度TVOを比較することにより、故障の診
断を行い、つまり、一定の時間がたってもスロットル弁
開度が変化しないときは、トラクションコントロール機
構12の故障と判断する。
【0034】この場合、図5にも示すように、故障診断
はスロットル弁開度を一定範囲だけ変化させても、機関
出力トルクが変動しないスロットル不感帯領域で行うた
め、車両の運転中にこの故障診断を実行しても、運転性
に何ら悪影響を与えることがない。
はスロットル弁開度を一定範囲だけ変化させても、機関
出力トルクが変動しないスロットル不感帯領域で行うた
め、車両の運転中にこの故障診断を実行しても、運転性
に何ら悪影響を与えることがない。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アクセル
ペダルに対してロストモーション機構を介して連動する
スロットル弁と、スロットル弁の開度をアクチュエータ
を介してアクセル開度と無関係に制御する出力補正機構
とを備えた内燃機関のスロットル弁制御装置において、
機関回転数を検出する手段と、スロットル弁開度を検出
する手段と、アクセル開度を検出する手段と、前記回転
数とスロットル弁開度とに基づいてスロットル弁開度が
所定の範囲だけ変化しても出力が変動しない診断運転領
域を判定する手段と、診断運転領域にあるときに前記ア
クチュエータを所定量だけ駆動させる手段と、この駆動
後にアクセル開度とスロットル弁開度とを比較して出力
補正機構の故障を判定する手段とを備えたため、出力補
正機構の故障の診断が、スロットル弁の開度が所定の範
囲だけ変化しても、機関の出力トルクが変化しない運転
領域で実行され、したがって運転性に悪影響を及ぼすこ
とがなく、故障診断を行うことができる。
ペダルに対してロストモーション機構を介して連動する
スロットル弁と、スロットル弁の開度をアクチュエータ
を介してアクセル開度と無関係に制御する出力補正機構
とを備えた内燃機関のスロットル弁制御装置において、
機関回転数を検出する手段と、スロットル弁開度を検出
する手段と、アクセル開度を検出する手段と、前記回転
数とスロットル弁開度とに基づいてスロットル弁開度が
所定の範囲だけ変化しても出力が変動しない診断運転領
域を判定する手段と、診断運転領域にあるときに前記ア
クチュエータを所定量だけ駆動させる手段と、この駆動
後にアクセル開度とスロットル弁開度とを比較して出力
補正機構の故障を判定する手段とを備えたため、出力補
正機構の故障の診断が、スロットル弁の開度が所定の範
囲だけ変化しても、機関の出力トルクが変化しない運転
領域で実行され、したがって運転性に悪影響を及ぼすこ
とがなく、故障診断を行うことができる。
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施例を模式的に示す構成図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【図4】スロットル弁開度に対する出力特性図である。
【図5】故障診断運転領域を回転数とスロットル弁開度
とで表す説明図である。
とで表す説明図である。
2 スロットルシャフト 4 スロットル弁 11 ロストモーション機構 12 トラクションコントロール機構 18 DCモータ 21 コントローラ 51 診断領域判定手段 52 駆動手段 53 故障判定手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 9/00 - 11/10 F02D 29/00 - 29/06 F02D 41/00 - 41/40 F02D 43/00 - 45/00
Claims (1)
- 【請求項1】アクセルペダルに対してロストモーション
機構を介して連動するスロットル弁と、 スロットル弁の開度をアクチュエータを介してアクセル
開度と無関係に制御する出力補正機構とを備えた内燃機
関のスロットル弁制御装置において、 機関回転数を検出する手段と、 スロットル弁開度を検出する手段と、 アクセル開度を検出する手段と、 前記回転数とスロットル弁開度とに基づいてスロットル
弁開度が所定の範囲だけ変化しても出力が変動しない診
断運転領域を判定する手段と、 診断運転領域にあるときに前記アクチュエータを所定量
だけ駆動させる手段と、 この駆動後にアクセル開度とスロットル弁開度とを比較
して出力補正機構の故障を判定する手段とを備えたこと
を特徴とする内燃機関のスロットル弁制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5337956A JP2970369B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
KR1019940034601A KR0148837B1 (ko) | 1993-12-28 | 1994-12-16 | 내연기관의 스로틀 밸브 제어 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5337956A JP2970369B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189763A JPH07189763A (ja) | 1995-07-28 |
JP2970369B2 true JP2970369B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=18313581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5337956A Expired - Lifetime JP2970369B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 内燃機関のスロットル弁制御装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2970369B2 (ja) |
KR (1) | KR0148837B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2444642A4 (en) * | 2010-01-27 | 2015-11-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | CONTROL METHOD AND DEVICE FOR CONTROLLING A CONTROL VALVE USED IN AN INDUCTION SYSTEM OF AN ENGINE |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4859875B2 (ja) | 2008-05-12 | 2012-01-25 | 三菱重工業株式会社 | ディーゼルエンジンの排ガス再循環制御装置 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5337956A patent/JP2970369B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-12-16 KR KR1019940034601A patent/KR0148837B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2444642A4 (en) * | 2010-01-27 | 2015-11-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | CONTROL METHOD AND DEVICE FOR CONTROLLING A CONTROL VALVE USED IN AN INDUCTION SYSTEM OF AN ENGINE |
US9500148B2 (en) | 2010-01-27 | 2016-11-22 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Control device and control method used for engine intake air-or-gas system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR0148837B1 (ko) | 1998-10-01 |
KR950019112A (ko) | 1995-07-22 |
JPH07189763A (ja) | 1995-07-28 |
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