JP2940371B2 - 車両用補助舵角制御装置 - Google Patents
車両用補助舵角制御装置Info
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Description
ック制御等により補助舵角を与える車両用補助舵角制御
装置に関する。
イトフィードバック制御により後輪に補助舵角を与える
車両用補助舵角制御装置としては、例えば、特開平2−
18168号公報に記載の装置が知られている。
モデルである規範モデルを持ち、車速と操舵角と規範モ
デルを用いてヨーレイト目標値を決め、このヨーレイト
目標値に遅れ要素を介在させて得られた値をヨーレイト
フィードバック系で用いるヨーレイト推定値とすること
で、フィードバック系は主に外乱やパラメータ変動を吸
収する場合でのみ作動するようにした技術が開示されて
いる。
来の車両用補助舵角制御装置にあっては、規範ヨーレイ
トと車両ヨーレイトの差であるヨーレイト偏差を使って
ヨーレイトフィードバック制御が行なわれるが、低μ路
等での車両スリップ時に運転者が修正舵を与える場合
や、車両のドリフト走行を運転者が行う場合のカウンタ
を当てた走行状態、つまり、車両旋回方向に対して逆方
向にハンドルを切っての走行状態では、運転者自ら意図
したハンドル操作により車両挙動を制御しようとしてい
るものの、フィードバック系では車速とステアリング舵
角により求められる規範ヨーレイトが大きくずれてしま
い、その結果、後輪舵角も得たい車両挙動に対してずれ
て操舵され運転者に違和感を与えることになる。
ヨーレイト偏差しきい値以上となった場合はカウンタ走
行状態と判断し、フィードバック制御を中止している。
レイト偏差しきい値を大きく設定すると、低μ路走行時
にカウンタ走行判断が遅れ、フィードバック制御が中止
されず、すぐにカウンタを当てるような走行において
は、制御中止の効果が低くなる。一方、ヨーレイト偏差
しきい値を小さく設定すると、高μ路走行時に過剰にカ
ウンタ走行状態と誤判断してしまい、ヨーレイトフィー
ドバック制御の機能を低減させてしまう。
されたもので、その目的とするところは、ヨーレイトフ
ィードバック制御等により補助舵角を与える車両用補助
舵角制御装置において、低μ路カウンタ走行時における
車両挙動安定性の確保と、高μ路走行時における外乱安
定性確保との両立を図ることにある。
請求項1記載の本発明では、図1のクレーム対応図に示
すように、車速検出手段aと、ステアリング舵角検出手
段bと、車速検出値とステアリング舵角検出値に基づい
て自車に生じる運動状態量を推定する運動状態量推定手
段cと、推定される運動状態量と同種の運動状態量を検
出する運動状態量検出手段dと、運動状態量検出値と運
動状態量推定値との偏差を算出する運動状態量偏差算出
手段eと、運動状態量偏差に基づく補償により補助舵角
フィードバック目標値を算出する補助舵角フィードバッ
ク目標値算出手段fと、路面摩擦係数相当値を検出する
路面摩擦係数相当値検出手段gと、路面摩擦係数相当値
が大きいほど運動状態量偏差しきい値を大きな値に設定
し、ステアリング舵角が所定値以上で、且つ、算出され
た運動状態量偏差が運動状態量偏差しきい値以上の時、
運動状態量の発生を打ち消す方向にハンドル操作をして
いるか否かにかかわらずカウンタ走行状態であると判断
するカウンタ走行判断手段hと、カウンタ走行判断時、
フィードバック制御を中止する方向に補助舵角フィード
バック目標値を修正するカウンタ走行対応目標値修正手
段iと、修正を受けない補助舵角フィードバック目標値
あるいは修正された補助舵角フィードバック目標値が得
られる制御指令を補助舵角アクチュエータjに出力する
補助舵角制御手段kとを備えていることを特徴とする。
ここで、本発明で用いる「カウンタ走行状態」とは、旋
回時に算出された運動状態量偏差が運動状態量偏差しき
い値以上であるという条件を満足する走行状態を意味
し、いわゆる運動状態量を打ち消す方向に当て舵をする
カウンタ操作による走行という意味のみを指すものでは
ない。
しては、例えば、ヨーレイトセンサからのヨーレイト検
出値に基づく推定横加速度と横加速度センサからの実横
加速度との差である横加速度偏差をとり、横加速度偏差
が大であるほど路面摩擦係数が低μであると検出する手
段が用いられる。
車速検出手段aからの車速検出値とステアリング舵角検
出手段bからのステアリング舵角検出値に基づいて自車
に生じる運動状態量が推定され、運動状態量検出手段d
において、推定される運動状態量と同種の運動状態量が
検出され、運動状態量偏差算出手段eにおいて、運動状
態量検出値と運動状態量推定値との偏差が算出され、補
助舵角フィードバック目標値算出手段fにおいて、運動
状態量偏差に基づく補償により補助舵角フィードバック
目標値が算出される。
路面摩擦係数相当値検出手段gからの路面摩擦係数相当
値が大きいほど運動状態量偏差しきい値が大きな値に設
定され、ステアリング舵角が所定値以上で、且つ、算出
された運動状態量偏差が運動状態量偏差しきい値以上の
時、運動状態量の発生を打ち消す方向にハンドル操作を
しているか否かにかかわらずカウンタ走行状態であると
判断され、カウンタ走行対応目標値修正手段iにおい
て、カウンタ走行判断時、フィードバック制御を中止す
る方向に補助舵角フィードバック目標値が修正される。
正を受けない補助舵角フィードバック目標値あるいは修
正された補助舵角フィードバック目標値が得られる制御
指令が補助舵角アクチュエータjに出力される。
走行判断に用いる運動状態量偏差しきい値が小さな値に
設定されることで、低μ路でカウンタを当てた走行を行
なうと直ちにカウンタ走行状態であると判断され、フィ
ードバック制御を中止する方向に補助舵角フィードバッ
ク目標値が修正され、車両挙動のフィードバック制御に
よる運転者への違和感防止が図られる。また、高μ路走
行時には、カウンタ走行判断に用いる運動状態量偏差し
きい値が大きな値に設定されることで、高μ路で外乱の
影響により運動状態量偏差が大きく表れる時にもカウン
タ走行状態であると誤判断されることがなく、通常のフ
ィードバック制御が実行され、フィードバック制御によ
る外乱安定性の確保が図られる。
する。
装置が適用された四輪操舵車両を示す全体システム図で
ある。
アリングハンドル3と機械リンク式ステアリング機構4
によって行なわれる。これは、例えば、ステアリングギ
ア、ピットマンアーム、リレーロッド、サイドロッド
5,6、ナックルアーム7,8等で構成される。
テアリング装置11(補助舵角アクチュエータjに相
当)によって行なわれる。この後輪9,10間は、ラッ
クシャフト12、サイドロッド13,14、ナックルア
ーム15,16により連結され、ラック12が内挿され
たラックチューブ17には、減速機構18とモータ19
とフェイルセーフソレノイド20が設けられ、このモー
タ19とフェイルセーフソレノイド20は、車速センサ
21(車速検出手段aに相当),前輪舵角センサ22
(ステアリング舵角検出手段bに相当),リア舵角サブ
センサ23,リア舵角メインセンサ24,ヨーレイトセ
ンサ25(運動状態量検出手段dに相当),横加速度セ
ンサ27,ブレーキスイッチ28等からの信号を入力す
るコントローラ26により駆動制御される。
的な構成を示す断面図である。
ックチューブ17はブラケットを介して車体に固定され
ている。そして、ラック12の両端部には、ボールジョ
イント30,31を介してサイドロッド13,14が連
結されている。減速機構18は、モータ19のモータ軸
に連結されたモータピニオン32と、該モータピニオン
32に噛合するリングギア33と、該リングギア33に
固定されると共にラックギア12aに噛み合うラックピ
ニオン35とによって構成されている。従って、モータ
19のモータ軸が回転すると、モータピニオン32→リ
ングギア33→ラックピニオン35へと回転が伝達さ
れ、回転するラックピニオン35とラックギア12aと
の噛み合いによりラックシャフト12が軸方向へ移動し
て後輪9,10の転舵が行なわれる。この後輪9,10
の転舵量は、ラックシャフト12の移動量、即ち、モー
タ軸の回転量に比例する。
により後輪舵角を検出するポテンショメータ構造のリア
舵角メインセンサ24が設けられている。
ロックピン20aが進退可能に設けられていて、電子制
御系等のフェイル時には、ラックシャフト12に形成さ
れたロック溝12bにロックピン20aを嵌入させるこ
とでラックシャフト12を、後輪9,10が中立舵角位
置を保つ位置に固定するようにしている。
26で行なわれる後輪舵角制御作動の流れを示すフロー
チャートであり、以下、各ステップについて説明する。
舵角θと実ヨーレイトψ'sとリア舵角メインセンサ値δ
rsとが読み込まれる。
センサ25からのヨーレイトセンサ値Vψ' と、温度ド
リフトによる影響を取り除く検出ヨーレイト補正処理に
よって得られた最新のヨーレイトゼロ補正メモリ値V
ψ'om により算出される。
舵角θを用いた位相反転ディレイ制御方式に基づく下記
の式により後輪舵角フィードフォワード目標値δRFF
*(以下、*は目標値を表すものとする。)が算出され
る。
では、アクチュエータモデルを用い、後輪舵角フィード
フォワード目標値δRFF*を与えた場合、実際に後輪舵角
アクチュエータが後輪を操舵する量である後輪舵角推定
値δRFF#(以下、#は推定値を表すものとする。)が算
出される。
角指令値に対し実際のアクチュエータを駆動させて得ら
れる実後輪舵角の伝達特性で与えられる。
速Vとステアリング舵角θと後輪舵角推定値δRFF#を与
えての走行を想定した場合のヨーレイト推定値ψ'#が算
出される。
形2自由度平面車両モデルが用いられる。
ルを用い、ヨーレイト推定値ψ'#から推定ヨーレイト
ψ's# が算出される。
サの周波数応答等のセンサ動特性の実験結果に基づく伝
達関数で与えられる。
定手段cに相当する。
定ヨーレイトψ's# との差によりヨーレイト偏差ψ'eが
算出される(運動状態量偏差算出手段eに相当)。
構成するフィードバック補償器−1により、ヨーレイト
センサ25の出力に含まれる高周波ノイズが除去され
る。
はψ'eであり、出力信号はψ'ec1である。
を構成するフィードバック補償器−2により、外乱に対
する車両の過渡応答が調整される。
補償器−2の入力信号はψ'ec1と車速Vであり、出力信
号はψ'ec2である。
インKP によりフィードバック後輪舵角指令値δRFBO*
が算出される。
Vであり、出力信号はδRFBO* である。
ードバック後輪舵角指令値δRFBO*の最大値を滑らかに
制限したフィードバック後輪舵角制限指令値δRFBL* が
算出される。
車速Vであり、出力信号はδRFBL* である。
角制限指令値δRFBL* にヒステリシスを設け、フィード
バックによる微小な振動を取り除いたフィードバック後
輪舵角ヒス指令値δRFBH* が算出される。
* と後輪舵角フィードバック目標値δRFB*であり、出力
信号はδRFBH* である。
を構成するアクチュエータ位相補償器により、アクチュ
エータ制御系で設定されている伝達特性を希望する伝達
特性に変更して後輪舵角フィードバック目標値δRFB*が
算出される。
はδRFBH* であり、出力信号はδRFB*である。
ードバック目標値算出手段fに相当する。
行対応ロジックにより、カウンタ走行状態であると判断
された時にはフィードバック制御を中止する方向に後輪
舵角フィードバック目標値δRFB*を修正する処理が行な
われる(カウンタ走行対応目標値修正手段iに相当)。
ワード目標値δRFF*と後輪舵角フィードバック目標値δ
RFB*との和により後輪舵角目標値δR*が算出される。
値δrsとロバストモデルマッチング手法を用いて後輪舵
角目標値δR*が得られる指令(PWMによるモータ制御
電流)が出力される(補助舵角制御手段kに相当)。
トローラ26で行なわれるカウンタ走行対応ロジックを
示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明
する。
横加速度推定値Gψ’,横加速度センサ値Gsen ,ヨー
レイト偏差ψ'e,カウンタ走行フラグFLAG_CNT
が読み込まれる。尚、横加速度推定値Gψ’は、車速V
とステアリング舵角θにより推定される。
グFLAG_CNTがFLAG_CNT=1(1;判
断,0;解除)かどうかが判断される。
がカウンタ開始判断しきい値Gψ'_CNTR以上かどうかが
判断される(図6参照)。
をパラメータにしたマップ(図7)からカウンタ開始判
断しきい値ANGL_CNTR が読み込まれる。
カウンタ開始判断しきい値ANGL_CNTR 以上かどうかが判
断される。
と横加速度センサ値Gsen との差をパラメータにしたマ
ップ(図6)からカウンタ開始判断しきい値ψ'e_CNTR_
ONが読み込まれる。
カウンタ開始判断しきい値ψ'e_CNTR_ON以上かどうかが
判断される。
CNTR_TIME_ONが制御周期毎に1づつカウントアップされ
る。
CNTR_TIME_ONが設定時間tc以上かどうかが判断され
る。
グFLAG_CNTがFLAG_CNT=1にセットさ
れる。
ウンタ走行判断手段hに相当する。
からの信号がONかどうかが判断される。
減係数FB_CUTが5ms前のフィードバック舵角増減係数
FB_CUT_1から4減算される。
減係数FB_CUTが5ms前のフィードバック舵角増減係数
FB_CUT_1から6加算される。
減係数FB_CUTが255(初期値)以上かどうかが判断さ
れる。
減係数FB_CUTが上限値である255に設定される。
減係数FB_CUTが0以下かどうかが判断される。
減係数FB_CUTが下限値である0に設定される。
ク目標値δRFB*が下記の式により算出される。
ップ78では、横加速度推定値Gψ’をパラメータにし
たマップ(図8)からカウンタ解除判断しきい値ψe'_C
NTR_OFF が読み込まれる。
カウンタ解除判断しきい値ψe'_CNTR_OFF 以下かどうか
が判断される。
CNTR_TIME_OFF が制御周期毎に1づつカウントアップさ
れる。
CNTR_TIME_OFF が設定時間tco以上かどうかが判断さ
れる。
グFLAG_CNTがFLAG_CNT=0にセットさ
れる。
減係数FB_CUTが5ms前のフィードバック舵角増減係数
FB_CUT_1から2加算される。
御作用は、図4に示すフローチャートにしたがって実行
される。
とステアリング舵角θを用いた位相反転ディレイ制御方
式に基づく式により後輪舵角フィードフォワード目標値
δRFF*が算出される。
て、各モデルを用い自車に生じる推定ヨーレイトψ's#
が算出され、ステップ45において、ヨーレイトセンサ
25からのヨーレイトセンサ値Vψ' に基づく実ヨーレ
イトψ'sと推定ヨーレイトψ's# との差であるヨーレイ
ト偏差ψ'eが算出され、ステップ46〜ステップ51に
おいて、ヨーレイト偏差ψ'eに基づく補償により後輪舵
角フィードバック目標値δRFB*が算出される。
走行状態であると判断された時にはフィードバック制御
を中止する方向に後輪舵角フィードバック目標値δRFB*
が修正され、ステップ53において、ステップ41で求
められた後輪舵角フィードフォワード目標値δRFF*とス
テップ52で求められた後輪舵角フィードバック目標値
δRFB*との和により後輪舵角目標値δR*が算出され、ス
テップ54において、後輪舵角目標値δR*が得られる制
御指令が電動式ステアリング装置11のモータ19に出
力される。
作用]上記ステップ52で行なわれるカウンタ走行対応
のフィードバック制御作用について述べる。
c時間継続した時、運動状態量の発生を打ち消す方向に
ハンドル操作をしているか否かにかかわらずカウンタ走
行状態であると判断される。
舵角θにより推定される横加速度推定値Gψ’が小さい
時には、カウンタ走行であるという可能性が低く、この
領域の走行は判断から除外しても問題ないことによる。
リング舵角θが小さい領域での走行時にはカウンタ走行
の可能性が低いことによる。ただし、横加速度推定値G
ψ’が大きな走行時には小さなステアリング舵角θによ
るカウンタ走行でも車両挙動への影響が大きいことで、
図7のマップに示すように、Gψ’が大きいほどカウン
タ開始判断しきい値ANGL_CNTR の値を小さくするように
設定している。
特徴的なヨーレイト偏差条件であるが、このψ'e_CNTR_
ONは固定値で与えられるのではなく、横加速度推定値G
ψ’と横加速度センサ値Gsen との差をパラメータにし
たマップである図6により、横加速度偏差が大きいほど
ψ'e_CNTR_ONの値は小さくする可変値により与えられ
る。
路面に対するタイヤグリップ力が小さくなるため、車速
Vとステアリング舵角θにより推定される横加速度推定
値Gψ’より検出される横加速度センサ値Gsen が小さ
くなるというように、路面摩擦係数が低いほど横加速度
偏差が大きくなる。よって、横加速度偏差が大きいほど
路面摩擦係数が低μであると検出することで、横加速度
偏差を間接的な路面摩擦係数情報とすることができる
(路面摩擦係数相当値検出手段gに相当)。
面μとフィードバック制御要求の関係は、図9に示すよ
うに、路面が低μであるほどヨーレイト偏差が小さくて
もフィードバック制御をさせたくないという関係にあ
る。
マップに表した図10に示すように、横加速度偏差が大
きく、路面μが低μであるほどψ'e_CNTR_ONの値を小さ
な値とするようにした。
タ走行判断に用いるψ'e_CNTR_ONの値が小さな値に設定
されることで、低μ路でカウンタを当てた走行を行なう
と直ちにカウンタ走行状態であると判断され、フィード
バック制御を中止する方向に後輪舵角フィードバック目
標値δRFB*が修正される。
断に用いるψ'e_CNTR_ONの値が大きな値に設定されるこ
とで、高μ路で外乱の影響によりヨーレイト偏差ψ'eが
大きく表れる時にもカウンタ走行状態であると誤判断さ
れることがなく、通常のフィードバック制御が実行さ
れ、ヨーレイトフィードバック制御による外乱安定性の
確保が図られる。
状態により後輪舵角フィードバック目標値δRFB*が変化
させられる。
71において、フィードバック舵角増減係数FB_CUTが5
ms前のフィードバック舵角増減係数FB_CUT_1から4減
算され、徐々にフィードバック制御を中止する方向に後
輪舵角が制御されるが、ブレーキ操作時には、ステップ
72において、フィードバック舵角増減係数FB_CUTが5
ms前のフィードバック舵角増減係数FB_CUT_1から6加
算され、フィードバック制御を維持あるいはフィードバ
ック制御に復帰させる方向に後輪舵角が制御される。こ
れによって、ブレーキ操作時にはフィードバック制御を
中止する方向に後輪舵角を制御することで、却って車両
挙動の急変が大きくなることを防止するようにしてい
る。
時間継続した時、カウンタ走行解除状態であると判断さ
れる。
ψ'eがカウンタ解除判断しきい値ψe'_CNTR_OFF 以下と
いう条件により判断される。
OFF は、図6に示す関係とはほぼ逆の関係にて設定され
る。尚、この解除条件はヨーレイト偏差条件のみとし、
できるだけ早期にカウンタ走行の解除を判断するように
している。
δRFB*を徐々に戻してゆきフィードバック制御に復帰さ
せるようにしている。
ドバック舵角増減係数FB_CUTが5ms前のフィードバッ
ク舵角増減係数FB_CUT_1から2加算され、これをフィー
ドバック舵角増減係数FB_CUTが1(=255/255 でフィー
ドバック制御への完全復帰)となるまで制御周期毎に加
算される。
態から急激にフィードバック制御へ復帰させることによ
る車両挙動の急変が防止される。
トフィードバック制御により後輪舵角を与える車両用補
助舵角制御装置において、横加速度推定値Gψ’と横加
速度センサ値Gsen との横加速度偏差が大きく、路面μ
が低μであるほどψ'e_CNTR_ONの値を小さな値に設定
し、ステアリング舵角θがカウンタ開始判断しきい値AN
GL_CNTR 以上で、且つ、ヨーレイト偏差ψ'eがカウンタ
開始判断しきい値ψ'e_CNTR_ON以上である時にフィード
バック制御を中止する方向に後輪舵角フィードバック目
標値δRFB*を徐々に修正する制御を行なうカウンタ走行
対応ロジックを設けた装置としたため、カウンタ走行時
における運転者へ与える違和感の回避と、高μ路走行時
における外乱安定性確保との両立を図ることができる。
速度推定値Gψ’と横加速度センサ値Gsen との横加速
度偏差の大きさにより検出する装置としたため、車載の
センサを用いて容易にしかも精度良く路面摩擦係数を検
出することができる。
時には、フィードバック制御を維持もしくは復帰する方
向に後輪舵角フィードバック目標値δRFB*を修正する制
御を行なう装置としている。これは、ブレーキ操作を含
むカウンタ走行時にあっては、運転者は車両の減速、即
ち車両の安定性を望んでいると判断されるため、カウン
タ走行時にかかわらずフィードバック制御を実行するこ
とにより車両安定性を確保することができる。
角フィードバック目標値δRFB*を復帰させる制御を行な
う装置としたため、急激なフィードバック制御へ復帰さ
せる場合ような車両挙動の急変を防止することができ
る。
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
を与える補助舵角制御装置の例を示したが、前輪のみあ
るいは前後輪に補助舵角を与えるような補助舵角制御装
置にも適用することができる。
を用いる例を示したが、横速度や横加速度やこれらを複
合的に表したヨー運動量を用いるようにしてもよい。
て、電動式ステアリング装置を用いる例を示したが、油
圧や空圧式ステアリング装置であっても適用できる。
て、横加速度推定値Gψ’と横加速度センサ値Gsen と
の横加速度偏差の大きさにより検出する好ましい例を示
したが、他の間接的な検出手法や直接的に路面状況を検
出することで行なうようにしても良い。
は、ヨーレイトフィードバック制御等により補助舵角を
与える車両用補助舵角制御装置において、路面摩擦係数
相当値を検出する路面摩擦係数相当値検出手段と、路面
摩擦係数相当値が大きいほど運動状態量偏差しきい値を
大きな値に設定し、ステアリング舵角が所定値以上で、
且つ、算出された運動状態量偏差が運動状態量偏差しき
い値以上の時、運動状態量の発生を打ち消す方向にハン
ドル操作をしているか否かにかかわらずカウンタ走行状
態であると判断するカウンタ走行判断手段と、カウンタ
走行判断時、フィードバック制御を中止する方向に補助
舵角フィードバック目標値を修正するカウンタ走行対応
目標値修正手段とを備えた装置としたため、カウンタ走
行時における車両挙動の運停者への違和感防止と、高μ
路走行時における外乱安定性確保との両立を図ることが
できるという効果が得られる。
ム対応図である。
四輪操舵車両を示す全体システム図である。
である。
角制御作動の流れを示すフローチャートである。
タ走行対応ロジックを示すフローチャートである。
ト偏差マップ図である。
ング舵角マップ図である。
ト偏差マップ図である。
レイト偏差と路面μによる平面上に表した図である。
るしきい値を3次元特性で表した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 車速検出手段と、 ステアリング舵角検出手段と、 車速検出値とステアリング舵角検出値に基づいて自車に
生じる運動状態量を推定する運動状態量推定手段と、 推定される運動状態量と同種の運動状態量を検出する運
動状態量検出手段と、 運動状態量検出値と運動状態量推定値との偏差を算出す
る運動状態量偏差算出手段と、 運動状態量偏差に基づく補償により補助舵角フィードバ
ック目標値を算出する補助舵角フィードバック目標値算
出手段と、 路面摩擦係数相当値を検出する路面摩擦係数相当値検出
手段と、 路面摩擦係数相当値が大きいほど運動状態量偏差しきい
値を大きな値に設定し、ステアリング舵角が所定値以上
で、且つ、算出された運動状態量偏差が運動状態量偏差
しきい値以上の時、運動状態量の発生を打ち消す方向に
ハンドル操作をしているか否かにかかわらずカウンタ走
行状態であると判断するカウンタ走行判断手段と、 カウンタ走行判断時、フィードバック制御を中止する方
向に補助舵角フィードバック目標値を修正するカウンタ
走行対応目標値修正手段と、 修正を受けない補助舵角フィードバック目標値あるいは
修正された補助舵角フィードバック目標値が得られる制
御指令を補助舵角アクチュエータに出力する補助舵角制
御手段と、 を備えていることを特徴とする車両用補助舵角制御装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用補助舵角制御装置
において、 前記路面摩擦係数相当値検出手段は、ヨーレイトセンサ
からのヨーレイト検出値に基づく推定横加速度と横加速
度センサからの実横加速度との差である横加速度偏差を
とり、横加速度偏差が大であるほど路面摩擦係数が低μ
であると検出する手段としたことを特徴とする車両用補
助舵角制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33276993A JP2940371B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 車両用補助舵角制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33276993A JP2940371B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 車両用補助舵角制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186989A JPH07186989A (ja) | 1995-07-25 |
JP2940371B2 true JP2940371B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=18258634
Family Applications (1)
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