JP2919717B2 - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents

空気調和機の室外ユニット

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JP2919717B2
JP2919717B2 JP5207911A JP20791193A JP2919717B2 JP 2919717 B2 JP2919717 B2 JP 2919717B2 JP 5207911 A JP5207911 A JP 5207911A JP 20791193 A JP20791193 A JP 20791193A JP 2919717 B2 JP2919717 B2 JP 2919717B2
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淳 小林
暁 家村
貞治 斉藤
和伸 細貝
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外装ケースの内側に配
置される電装箱のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】分離型空気調和機は、室内ユニットと室
外ユニットとを対とした構成とし、両ユニットを冷媒管
でつなぐようにしたものである。
【0003】かかる空気調和機の室外ユニットは、該ユ
ニット内を熱交換器、ファン等が配置された熱交換室
と、圧縮機等が配置された機械室とに、仕切板にて区画
されている。
【0004】この種のものでは、機械室と熱交換室との
両方に跨がる上部空間に横長の電装箱が設けられる。こ
のように電装箱を設けた場合には、外装ケース内のデッ
ドスペースに電装箱を設けることになるので、室外ユニ
ットを小形化することができるという利点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、熱交
換室にはファンが設けられており、このファンが例えば
雨水等を跳ね上げるので、熱交換室の上部に位置する上
述の電装箱内には水が浸入するおそれがある。これを解
消するために、従来では、電装箱に蓋体を設けることに
より、水の浸入を防止している。また、熱交換室から機
械室への水の浸入防止として、この蓋体と外装ケースと
の間にシール部材を設けるなどしている。しかしなが
ら、これによると部品点数が増加するので、製造コスト
が高くなるという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、簡単な構成によ
り、しかも確実に電装箱をシールすることのできる構造
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、機械室と熱交換室との両方に跨がる上部
空間に横長の電装箱を備えた空気調和機の室外ユニット
において、この電装箱は上方を開口するとともに、この
電装箱の開口周縁部と室外ユニットの外装ケースとの間
にはシール部を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【0009】
【作用】本発明の空気調和機の室外ユニットは、電装箱
の上方を開口するとともに、この電装箱の開口周縁部
と、室外ユニットの外装ケースとの間にシール部を設け
て、このシール部により電装箱内をシールするので、電
装箱内への水の侵入は阻止される。更に、熱交換室から
機械室へ侵入しようとする水も上記のシール部によりシ
ールされ、浸入は阻止されるようにしても良い。
【0010】
【実施例】以下に、添付図面を参照して本発明の一実施
例を詳細に説明する。
【0011】図1及び図2に示すように、本実施例に係
る空気調和機の室外ユニット2は、、熱交換室3と、機
械室5とから構成されており、これらの室は仕切板9に
より区画されている。
【0012】この室外ユニット2の外装ケース7は、略
コ字状に形成された背面パネル7aと前面パネル7bと
底板7cとを備え、背面パネル7aと前面パネル7bと
底板7cとを箱形に組み立てた後、その上に、キャップ
状の天板100を嵌め合わせて構成される。
【0013】熱交換室3には、熱交換器11と、該熱交
換器11に風を送風するファン13とが配置され、熱交
換器11は、外装ケース7の側面と背面側に沿って延出
するように略L字形に形成されている。
【0014】送風ファン13は、熱交換器11の前面に
配置されており、モータ15の駆動軸に連結されて駆動
される。
【0015】また、背面パネル7aには多数の空気吸込
み孔17が形成され、前面パネル7bには吹出し口19
が形成され、背面側から吸い込んで熱交換した風を前側
から吹き出すようになっている。尚、図2において、モ
ータ15は支持板21により支持されている。
【0016】また、機械室5には、外装ケース7の底板
7cに固定された圧縮機23が収容されている。
【0017】この機械室5と熱交換室3とを区画する仕
切板9は、前面側9aに対して背面側9bが機械室5側
に折り曲げられ、その下側にはリアクター27を覆うカ
バー28が取り付けられている。
【0018】機械室5において、その上方には、機械室
内の駆動を制御する電装部材31、33が収納された電
装箱25が配置されている。この電装箱25は、仕切板
9を跨いで熱交換室3側に延出し、熱交換室3側の上部
には放熱フィン29が下向きに組み込まれている。
【0019】電装箱25内には、コンデンサ31、プリ
ント基盤33等の電装部材の他、図3に示すように、
熱性の電子部品ハイブリッドIC34、ダイオード35
等が収納される。これらは発熱量が大きいため、放熱フ
ィン29に固定される。
【0020】このような構成の室外ユニットにあって、
この実施例によれば、電装箱25は、上面が開放された
ケース37を有し、このケース37の上端面の開口周縁
部には、図3に示すように、シール部200が設けられ
る。
【0021】このシール部200は、図3に示すよう
に、この電装箱25の開口周縁部で熱交換室3に位置す
る部分に設けられ、さらに電装箱25の内部を取り囲む
ように設けられた2つの堰200a,200b(図4)
を有し、図3のA部と、B部の2か所の堰は、切り欠か
れている。このシール部200にはスポンジパッキン等
のシール部材300(図4)が嵌め込まれ、このシール
部材300は、外装ケース7を組み立てる際に、天板1
00の内面に圧接して、電装箱25の内部をシールす
る。また、電装箱25の機械室5に位置する部分にはシ
ール部がなく、電装箱25内の空気と機械室5内との空
気が自由に循環できるようになっている。
【0022】また、図4に示すように、シール部の2つ
の堰は外側200aが低く、内側200bが高く形成さ
れ、万が一シール部材300を通じて雨水等が外側の堰
200aを超えて進入する時、少なくとも電装箱25の
内部には内側の堰200bを超えて雨水が浸入しないよ
う工夫されている。
【0023】さらに、上述のように、A部と、B部の2
か所の堰が切り欠かれるので、堰200a,200b間
に浸入した雨水は、その切り欠き部(A部、B部)を通
じて、電装箱25の外に排出される。
【0024】要するに、この実施例によれば、従来のよ
うに、電装箱25に蓋体を設ける必要がなく、外装ケー
ス7の天板100がその蓋体の役割を果たし、しかもシ
ール部200が電装箱25に浸入する水を確実に阻止す
るので、電装部材等を保護することができる。また、シ
ール部200は熱交換室3と機械室3との間のシール部
を兼ねている。
【0025】シール部材300は、必ずしも堰200
a,200b間に嵌め込む必要はない。天板100の内
面には、結露を防止するために、通常はスポンジ状のパ
ッキンを張り付けている。したがって、例えば、そのパ
ッキンを兼用化して、シール部材300を省略すること
も可能である。
【0026】これによれば、シール部材300の兼用化
が図れるので、コストダウンになるし、しかも作業性が
向上する。また、この時には、ケース37の上端面の堰
200a,200bを省略することも可能である。
【0027】また、電装箱25のケース37は、図5に
示すように、側方に張り出し、この張り出し部37a
は、図3に示すように、ケース37の周囲に延び、ファ
ン13により跳ね上げられる雨水等をかき落としてい
る。
【0028】すなわち、この張り出し部37aは雨水等
がシール部200に直接かからないようにガードしてい
る。
【0029】以上、一実施例に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は、これに限定されるものではない。例え
ば、シール部200の堰200a,200bは何重に設
けても良く、堰を多重にし、さらにパッキンを併用すれ
ば、水の浸入の阻止率が高くなる。
【0030】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば、外気に直接さらされる熱交換室と外気から囲わ
れ圧縮機等を有する機械室との両方に跨る上部空間に横
長の電装箱を備えた空気調和機の室内ユニットにおい
て、この電装箱は上方を開口し、この電装箱の開口周縁
部と室外ユニットの外装ケースとの間で熱交換室に位置
する部分にシール部を設けるとともに、前記電装箱の熱
交換室に位置する部分に放熱性の電子部品を配置したの
で、電装箱の熱交換室に位置する部分に放熱性の電子部
品を配置でき、外気で直接この電子部品が冷却可能にな
るとともに外気からの水等の浸入をシール部で阻止して
いる。同時に電装箱中にこもった熱は電装箱のシール部
の無い位置を介して機械室内に循環し電装箱内の温度上
昇も抑制できるものです。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる室外ユニットの前面ケ
ースを取り外した状態の平面図であって、室外ユニット
の構成を概略的に示した図である。
【図2】図1に示す室外ユニットの分解斜視図である。
【図3】図1に示す室外ユニットの平面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図3のV−V断面図である。
【符号の説明】
2 室内ユニット 3 熱交換室 5 機械室 7 外装ケース 25 電装箱 37 ケース 100 天板 200 シール部 200a,200b 堰 300 シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細貝 和伸 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−480(JP,A) 実開 昭58−129478(JP,U) 実開 平2−54998(JP,U) 実開 昭62−171831(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気に直接さらされる熱交換室と外気か
    ら囲われ圧縮機等を有する機械室との両方に跨る上部空
    間に横長の電装箱を備えた空気調和機の室内ユニットに
    おいて、 この電装箱は上方を開口し、この電装箱の開
    口周縁部と室外ユニットの外装ケースとの間で熱交換室
    に位置する部分にシール部を設けるとともに、前記電装
    箱の熱交換室に位置する部分に放熱性の電子部品を配置
    させることを特徴とする空気調和機の室外ユニット。
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JP5160998B2 (ja) * 2008-08-08 2013-03-13 株式会社コロナ ヒートポンプ装置

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