JP2906802B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
内燃機関の空燃比制御装置Info
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Description
燃機関」を「エンジン」ということがある)の減速運転
状態が検出されると、燃焼室へ供給される混合気の空燃
比を理論空燃比よりも希薄(リーン)側に制御する内燃
機関の空燃比制御装置に関する。
体的には、エンジン負荷状態が所定の負荷レベル以下の
運転状態)では、混合気の燃焼が悪化するため、排気系
に設けられた酸素センサ(O2 センサ)の出力に基づく
空燃比のフィードバック制御を行なっても、排気の浄化
状態は必ずしも良化せず、むしろこのような運転状態に
おいては、空燃比をリーン設定した方が、燃費やHC
(炭化水素)排出の低減の関係から良い結果が得られる
場合があり、このため減速運転中に空燃比のフィードバ
ック制御を停止して、リーン設定する技術が提案されて
いる。
ような従来の内燃機関の空燃比制御装置では、エンジン
の負荷状態(例えば体積効率やマニホルド絶対圧力)が
設定値以下の運転状態では、エンジンの暖機状態にかか
わらず、一定のリーン化率で空燃比設定を行なっている
ため、必ずしも最適な設定状態が得られているとはいえ
なかった。
たもので、内燃機関の暖機状態に応じてリーン化率を設
定できるようにすることにより、減速運転中において最
適な空燃比制御を行なえるようにした、内燃機関の空燃
比制御装置を提供することを目的とする。
機関の空燃比制御装置は、内燃機関の暖機中は基本燃料
噴射量に低温時ほど燃料が増量されるように大きめに設
定される暖機増量係数を用いて補正を加えるとともに、
内燃機関の減速運転状態を検出する減速運転状態検出手
段により内燃機関の減速運転状態が検出されると、リー
ン化係数を設定して該基本燃料噴射量に補正を加えるこ
とにより、燃焼室へ供給される混合気の空燃比を理論空
燃比よりも希薄側に制御する空燃比制御手段とをそな
え、該空燃比制御手段を、内燃機関が暖機中で減速運転
状態である場合、内燃機関の冷態時の方が内燃機関の温
態時よりも空燃比が希薄側になるように該リーン化係数
を設定するように構成することを特徴としている。
は、減速運転状態検出手段にて内燃機関の減速運転状態
が検出されると、空燃比制御手段で、リーン化係数を設
定することにより、燃焼室へ供給される混合気の空燃比
を理論空燃比よりも希薄側に制御することが行なわれる
が、更にこの空燃比制御手段においては、内燃機関の冷
態時の方が内燃機関の温態時よりもリーン化係数が大き
く設定され、燃焼室へ供給される混合気の空燃比が理論
空燃比よりも希薄側に制御される。
説明する。 (a)第1実施例の説明 図1〜図6は本発明の第1実施例としての内燃機関の空
燃比制御装置を示すもので、図1はその制御系を示すブ
ロック図、図2はその制御系のハードブロック図、図3
は本装置を有するエンジンシステムの全体構成図、図4
はその制御要領を説明するフローチャート、図5,図6
はその作用説明図である。
は、図3のようになるが、この図3において、エンジン
(内燃機関)EGはその燃焼室1に通じる吸気通路2お
よび排気通路3を有しており、吸気通路2と燃焼室1と
は吸気弁4によって連通制御されるとともに、排気通路
3と燃焼室1とは排気弁5によって連通制御されるよう
になっている。
アクリーナ6,スロットル弁7および電磁式燃料噴射弁
(インジェクタ)8が設けられており、排気通路3に
は、その上流側から順に排ガス浄化用の触媒コンバータ
(三元触媒)9および図示しないマフラ (消音器)が設
けられている。なお、吸気通路2には、サージタンク2
aが設けられている。
部分に気筒数だけ設けられている。今、本実施例のエン
ジンEGが直列4気筒エンジンであるとすると、インジ
ェクタ8は4個設けられていることになる。即ちいわゆ
るマルチポイント燃料噴射(MPI)方式の多気筒エン
ジンであるということができる。また、スロットル弁7
はワイヤケーブルを介してアクセルペダルに連結されて
おり、これによりアクセルペダルの踏込み量に応じて開
度が変わるようになっているが、更に吸気通路2におけ
るスロットル弁7の配設部分をバイパスするバイパス通
路2bが設けられており、このバイパス通路2bには、
スロットルバイパス弁としてのアイドルスピードコント
ロール弁(ISC弁)41とワックス弁42が併設され
ている。
後述の電子制御ユニット(ECU)23からの制御信号
を受けて、バイパス通路2bの吸気通路2へのバイパス
開口2b−1を開閉しうるもので、ワックス弁42は、
ワックスを収納した感熱部で検知したエンジン温度に応
じて、バイパス通路2bの吸気通路2へのバイパス開口
2b−2を開閉しうるものである。
ダルを踏まなくても、ISC弁41の開度を調整するこ
とにより、吸気通路2を流通する吸気量を増減して、ア
イドル運転時のエンジン回転数制御を実行できるように
なっている。また、エンジン冷態時のフリクションロス
の増大に対処するため、上記のISC弁41を低温時に
開放して、特に低負荷時の吸入空気量を増大させている
(これを所謂ファーストアイドル状態という)。
開度に応じエアクリーナ6を通じて吸入された空気が吸
気マニホルド部分でインジェクタ8からの燃料と適宜の
空燃比となるように混合され、燃焼室1内で点火プラグ
35を適宜のタイミングで点火させることにより、燃焼
せしめられて、エンジントルクを発生させたのち、混合
気は、排ガスとして排気通路3へ排出され、触媒コンバ
ータ9で排ガス中のCO,HC,NOxの3つの有害成
分を浄化されてから、マフラで消音されて大気側へ放出
されるようになっている。
に、種々のセンサが設けられている。まず吸気通路2側
には、そのエアクリーナ配設部分に、吸入空気量をカル
マン渦情報から検出するエアフローセンサ11,吸入空
気温度を検出する吸気温センサ12および大気圧を検出
する大気圧センサ13が設けられており、そのスロット
ル弁配設部分に、スロットル弁7の開度を検出するポテ
ンショメータ式のスロットルセンサ14,アイドリング
状態を検出するアイドルスイッチ15等が設けられてい
る。
9の上流側部分に、排ガス中の酸素濃度(O2 濃度)を
検出する酸素濃度センサ(空燃比センサ;O2 センサ)
17が設けられている。さらに、その他のセンサとし
て、エンジン冷却水温を検出する水温センサ19や、図
2に示すごとく、クランク角度を検出するクランク角セ
ンサ21(このクランク角センサ21はエンジン回転数
を検出する回転数センサも兼ねている)および第1気筒
(特定気筒あるいは基準気筒)が上死点にあることを検
出するTDCセンサ(気筒判別センサ)22がそれぞれ
ディストリビュータに設けられている。
は、ECU23へ入力されるようになっている。なお、
ECU23へは、バッテリ24の電圧を検出するバッテ
リセンサ25からの電圧信号や始動時を検出するクラン
キングスイッチ26あるいは車速センサ20からの信号
も入力されるようになっている。
は、図2のようになるが、このECU23はその主要部
としてCPU27をそなえており、このCPU27へ
は、吸気温センサ12,大気圧センサ13,スロットル
センサ14,O2 センサ17,水温センサ19およびバ
ッテリセンサ25からの検出信号が入力インタフェイス
28およびA/Dコンバータ30を介して入力されると
ともに、アイドルスイッチ15,クランキングスイッチ
26,車速センサ20からの検出信号が入力インタフェ
イス29を介して入力されるようになっている。また、
エアフローセンサ11,クランク角センサ21,TDC
センサ22からの検出信号はCPU27の入力ポートに
直接入力されるようになっている。
て、プログラムデータや固定値データを記憶するROM
31,更新して順次書き替えられるRAM32およびバ
ッテリ24が接続されている間はその記憶内容が保持さ
れることによってバックアップされたバッテリバックア
ップRAM33との間でデータの授受を行なうようにな
っている。
ンスイッチをオフすると消えてリセットされるようにな
っている。また、CPU27で演算結果に基づく燃料噴
射制御信号は、噴射ドライバ34を介して、4つのイン
ジェクタ8(正確には、インジェクタソレノイド用のト
ランジスタ)へ出力されるようになっている。なお、前
述のISC弁41のための制御信号は、CPU27から
ドライバ40を介して、ISC弁41へ供給されるよう
になっている。
ると、CPU27からは後述の手法で演算された燃料噴
射用制御信号がドライバ34を介しインジェクタソレノ
イドへ出力されて、4つのインジェクタ8を順次駆動さ
せてゆくようになっているが、かかる燃料噴射制御(イ
ンジェクタ駆動時間制御)のために、ECU23は、図
1に示すように、まずインジェクタ8のための基本駆動
時間TB を決定する基本駆動時間決定手段51を有して
おり、この基本駆動時間決定手段51はエアフローセン
サ11からの吸入空気量A情報とクランク角センサ21
からのエンジン回転数N情報とからエンジン1回転あた
りの吸入空気量A/N情報を求め、この情報に基づき基
本駆動時間TB を決定するものである。
(基準電圧)との比較結果に応じてフィードバック時補
正係数P/2+I(=KAF)を設定するフィードバック
時空燃比補正係数設定手段53が設けられるとともに、
空燃比補正係数I+KAFM (=KAF)を設定する空燃比
補正係数設定手段54とが設けられており、更に後述の
切替制御手段57からの制御信号を受けて切り替わる切
替手段52A,52Bによって、これらのフィードバッ
ク時空燃比補正係数設定手段53および空燃比補正係数
設定手段54のいずれか一方の出力が選択されるように
なっている。なお、上記において、Pは比例値、Iは積
分値、KAFM はエンジン負荷,エンジン回転数に応じて
設定される係数である。
3つのI値設定手段54−1〜54−3,切替手段54
−4およびKAFM 設定手段54−5をそなえて構成され
ている。ここで、I値設定手段54−1は、I=1.0
を設定するもので、I値設定手段54−2は、I=1.
05を設定するもので、I値設定手段54−3は、エン
ジン冷却水温Twに応じてマップ値I(Tw)(このマ
ップは図5に示す特性を記憶している)を読み出して、
これをI値として設定するものである。ここで、I値設
定手段54−3では、エンジンEGの冷態時の方が温態
時より、I値が小さく設定されるようになっていること
が、図5からわかる。なお、リーン化の度合を表す係数
をリーン化係数と言うとすれば(この場合、リーン化の
度合が大きいほどリーン化係数は大きくなる)、後述の
記載からわかるようにI値が1.0よりも大きいとリッ
チ化されるので、I値が1.0よりも小さいとリーン化
され、I値が小さい程リーン化の度合が大きいことにな
るが、これから、エンジンEGの冷態時の方が温態時よ
りもI値が小さく設定されるということは、エンジンE
Gの冷態時の方が温態時よりもリーン化係数が大きく設
定されているということになる。
57からの制御信号を受けて、上記のI値設定手段54
−1〜54−3の内の1つを選択するものであるが、各
I値設定手段54−1〜54−3が選ばれるための条件
は以下の通りである。 (1)I値設定手段54−1が選択されるための条件 減速ゾ−ンで、エンジン回転数が所定値(これを解除
回転数という)NL より小さい場合(図6のゾーンA参
照)。 減速ゾ−ンではなく、空燃比フィードバック制御開始
水温Tw1より低い場合。 減速ゾ−ンではなく、高負荷ゾーンである場合(図6
のゾーンD参照)。 (2)I値設定手段54−2が選択されるための条件 減速ゾ−ンではなく、空燃比フィードバック制御開始
水温Tw1以上で、高負荷ゾーンでなく、O2 センサが
不活性の場合。 (3)I値設定手段54−3が選択されるための条件 減速ゾ−ンで、エンジン回転数が解除回転数NL 以上
の場合(図6のゾーンB参照)。
とエンジン回転数とに応じて係数K AFM を設定するもの
である。また、エンジン冷却水温Tw,吸気温,大気圧
等に応じた補正係数K〔この補正係数Kはエンジン冷却
水温Twに応じて設定されるので、低温時(暖機時)は
リッチ化設定されるようになっている〕を設定する補正
手段55が設けられており、更にはバッテリ電圧に応じ
て駆動時間を補正するためデッドタイム(無効時間)T
D を設定するデッドタイム補正手段56も設けられてい
る。
4の切替制御を行なう切替制御手段57が設けられてい
る。ここで、この切替制御手段57による切替手段52
A,52B,54−4の切替制御について説明する。す
なわち、この切替制御手段57は、減速ゾ−ンではな
く、空燃比フィードバック制御開始水温Tw1以上で、
高負荷ゾーンではなく、O2 センサが活性の場合(図6
のゾーンC参照)に、フィードバック時空燃比補正係数
設定手段53を選択するとともに、上記の条件を1つで
も満足していなければ(図6のゾーンA,B,D参
照)、空燃比補正係数設定手段54を選択するように、
切替手段52A,52Bを制御するとともに、上記のI
値設定手段54−1が選択されるための条件を満足すれ
ば、I値設定手段54−1を選択し、上記のI値設定手
段54−2が選択されるための条件を満足すれば、I値
設定手段54−2を選択し、上記のI値設定手段54−
3が選択されるための条件を満足すれば、I値設定手段
54−3を選択するように、切替手段54−4を制御す
るのである。
正係数KAF(2/P+IまたはI×KAFM ),補正係数
K等で決まる燃料噴射時間Tinj (=TB ×KAF×K+
TD)で燃料が噴射されるようになっているのである。
このようにして、上記のECU23は、エンジンEGの
減速運転状態を検出する減速運転状態検出手段と、この
減速運転状態検出手段にてエンジンEGの減速運転状態
が検出されると、リーン化係数を設定することにより、
燃焼室へ供給される混合気の空燃比を理論空燃比よりも
リーン側に制御する空燃比制御手段との機能を有してい
ることになり、更にエンジンEGの減速運転時に設定さ
れるリーン化係数をエンジンの暖機状態に応じて設定す
る機能も有していることになる。
の方が温態時よりもI値が小さく設定され(図5参
照)、これからエンジンEGの冷態時の方が温態時より
もリーン化係数が大きく設定され、燃焼室へ供給される
混合気の空燃比が理論空燃比よりも希薄側に制御される
されるようになっている。また、アイドル回転数を含む
低回転数運転状態(解除回転数よりも低い運転域)でI
=1.0にすることができるので、この低回転数運転状
態でリーン化係数の設定を禁止する手段の機能もそなえ
ていることになる。
4に示すフローチャートを用いて説明する。まず、ステ
ップA1で、運転状態を入力し、ステップA2で、減速
ゾーンかどうかを、検出Evがエンジン負荷情報を有す
る減速ゾーン上限判定Ev(Evは体積効率)(図6参
照)よりも小さいかどうかで判定する。もし、減速ゾー
ンであれば、ステップA3で、エンジン回転数が解除回
転数NL 以上かどうかを判定する。エンジン回転数が解
除回転数NL 以上の場合、即ち図6のゾーンBの場合
は、ステップA4で、エンジン冷却水温に応じてマップ
値(図5参照)を読み出し、Iに入力する。そして、そ
の後は、ステップA4−2で、エンジン負荷,エンジン
回転数に応じて係数KAFM を設定し、ステップA5で、
KAF=I×KAFMとおく。これにより、図5からもわか
るように、エンジン冷態時の方がエンジン温態時より、
リーン化係数が大きく設定され、その結果、低温時に高
負荷運転等に対処するため暖機増量係数が大きめに設定
されていることを勘案すると、上記のようにリーン化係
数を大きく設定され、燃焼室へ供給される混合気の空燃
比が理論空燃比よりも希薄側に制御されることにより、
特に低温減速時のHCの排出量を低減することができ、
又燃費も改善することができるのである。
解除回転数NL より低い場合、即ち図6のゾーンAの場
合は、ステップA7で、I=1.0としてから、ステッ
プA4−2で、エンジン負荷,エンジン回転数に応じて
係数KAFM を設定し、更にステップA5で、KAF=I×
KAFM =KAFM とおく。このようにして、アイドル回転
数を含む低回転数運転状態でリーン化が禁止(停止)さ
れるので、ストールの発生の蓋然性を低減できる。
ップA6で、フィードバック開始水温Tw1以上かどう
かが判定され、もしフィードバック開始水温Tw1より
低い場合は、ステップA7で、I=1.0としてから、
ステップA4−2で、エンジン負荷,エンジン回転数に
応じて係数KAFM を設定し、更にステップA5で、K AF
=I×KAFM =KAFM とおく。もし、フィードバック開
始水温Tw1以上の場合は、更にステップA8で、高負
荷ゾーンかどうかを判定し、高負荷ゾーンであれば、や
はりステップA7で、I=1.0としてから、ステップ
A4−2で、エンジン負荷,エンジン回転数に応じて係
数KAFM を設定し、更にステップA5で、KAF=I×K
AFM =KAFM とおく。もし、高負荷ゾーンでなければ、
ステップA9で、O2 センサ不活性かどうかが判定さ
れ、もしO2 センサ不活性の場合は、ステップA10
で、I=1.05とおいて、リッチ化してから、ステッ
プA4−2で、エンジン負荷,エンジン回転数に応じて
係数KAFM を設定し、更にステップA5で、KAF=I×
KAFM =1.05×KAFM とおく。
ン運転域が図6のゾーンCに示すフィードバックゾーン
にある場合であるが、この場合、まずステップA11
で、フィードバック開始直後であるかどうかが判定され
る。もしそうであれば、ステップA12で、I=1.0
とおいてから、ステップA14で、KAF=P/2+Iと
おく。また、フィードバック開始直後でない場合は、ス
テップA13で、O2 センサ出力と基準値との比較結果
に基づきI値を設定して、ステップA14で、K AF=P
/2+Iとおく。これにより、O2 センサ出力に基づく
空燃比フィードバック制御が行なわれる。
とは、補正係数Kおよび無効時間TD の設定が行なわれ
る(ステップA15)。また、基本駆動時間TB の設定
も適宜行なわれている。したがって、エンジン運転状態
が図6のゾーンCにある場合(フィードバック運転域)
は、O2 センサ出力に基づく空燃比フィードバック制御
が行なわれるとともに、エンジン運転状態が図6のゾー
ンD(高負荷運転域)にある場合は、リーン化が禁止さ
れ、更にO2 センサ不活性時は、リッチ化される一方、
エンジン運転状態が図6のゾーンB(低回転数運転域を
除く減速運転域)にある場合は、エンジン冷態時の方が
エンジン温態時より、リーン化係数が大きく設定され、
燃焼室へ供給される混合気の空燃比が理論空燃比よりも
希薄側に制御されるため、特に低温減速時のHCの排出
量を低減することができ、又燃費も改善することができ
る。
(低回転数運転域を含む減速運転域)にある場合は、リ
ーン化が禁止(停止)されるので、ストールの発生の蓋
然性を低減できる。さらに、減速ショックやエンジン低
回転域でのエンジンストップ(エンスト)をなくすこと
ができるため、ドライバビリティを向上できる。
御装置の制御要領を説明するフローチャートであるが、
この第2実施例は、エンジン冷態時の方がエンジン温態
時よりもI値を小さく設定してリーン化係数を大きく設
定し、燃焼室へ供給される混合気の空燃比が理論空燃比
よりも希薄側に制御する手段として、I値を階段状(2
段階)に変更し、ひいてはリーン化係数を階段状(2段
階)に変更する手段を使用したものである。なお、前述
の第1実施例では、リーン化係数を連続的に変更するも
のが使用されていた。
定手段54−3が、エンジン冷却水温Twが所定値Tw
2(Tw2s>Tw1)以下だとI=0.9に設定し、
エンジン冷却水温Twが所定値Tw2より高いとI=
0.95に設定するものである以外、他の構成は、前述
の第1実施例のものとほぼ同様である。以下に、この第
2実施例における燃料噴射制御について、図7に示すフ
ローチャートを用いて説明する。
し、ステップB2で、フィードバック開始水温Tw1以
上かどうかが判定される。もし、フィードバック開始水
温Tw1より低いと、ステップB3で、I=1.0とお
き、もし、フィードバック開始水温Tw1以上である
と、ステップB4で、高負荷ゾーンであるかどうかが判
定される。もし、そうでれば、ステップB3で、I=
1.0とおき、もし高負荷ゾーンでなければ、ステップ
B5で、減速ゾーンかどうかを、検出Evがエンジン負
荷情報を有する減速ゾーン上限判定Evよりも小さいか
どうかで判定する。もし、減速ゾーンであれば、ステッ
プB6で、エンジン回転数が解除回転数NL 以上かどう
かを判定する。エンジン回転数が解除回転数NL 以上の
場合は、ステップB7で、エンジン冷却水温Twが所定
値Tw2より高いかどうかが判定される。もし、エンジ
ン冷却水温Twが所定値Tw2より高いとI=0.95
に設定し(ステップB8)、エンジン冷却水温Twが所
定値Tw2以下だとI=0.9に設定する(ステップB
9)。このように、エンジン冷態時の方がエンジン温態
時より、リーン化係数を大きく設定し、燃焼室へ供給さ
れる混合気の空燃比が理論空燃比よりも希薄側に制御す
ることにより、前述の第1実施例と同様の理由によっ
て、特に低温減速時のHCの排出量を低減することがで
き、又燃費も改善できるものである。
解除回転数NL より低い場合は、ステップB3で、I=
1.0とする。これにより、アイドル回転数を含む低回
転数運転状態でリーン化が禁止(停止)されるので、ス
トールの発生の蓋然性を低減できる。また、減速ゾーン
でない場合は、ステップB12で、O2 センサ不活性か
どうかを判定し、もしO2 センサ不活性であれば、ステ
ップB13で、I=1.05に設定する。
9,B13で、I値を所定値に設定したあとは、ステッ
プB10で、エンジン負荷,エンジン回転数に応じて係
数K AFM を設定し、ステップB11で、KAF=I×K
AFM とおく。ところで、減速ゾーンでなく、O2 センサ
活性の場合は、ステップB14で、フィードバック開始
直後であるかどうかが判定される。もしそうであれば、
ステップB15で、I=1.0とおいてから、ステップ
B17で、KAF=P/2+Iとおく。また、フィードバ
ック開始直後でない場合は、ステップB16で、O2セ
ンサ出力と基準値との比較結果に基づきI値を設定し
て、ステップB17で、KAF=P/2+Iとおく。これ
により、O2 センサ出力に基づく空燃比フィードバック
制御が行なわれる。
あとは、補正係数Kおよび無効時間TD の設定が行なわ
れる(ステップB18)。また、基本駆動時間TB の設
定も適宜行なわれている。したがって、この第2実施例
においても、エンジン運転状態が図6のゾーンCにある
場合(フィードバック運転域)は、O2 センサ出力に基
づく空燃比フィードバック制御が行なわれるとともに、
エンジン運転状態が図6のゾーンD(高負荷運転域)に
ある場合は、リーン化が禁止され、更にO2 センサ不活
性時は、リッチ化される一方、エンジン運転状態が図6
のゾーンB(低回転数運転域を除く減速運転域)にある
場合は、エンジン冷態時の方がエンジン温態時より、リ
ーン化係数が大きく設定され、燃焼室へ供給される混合
気の空燃比が理論空燃比よりも希薄側に制御されるた
め、特に低温減速時のHCの排出量を低減することがで
き、又燃費も改善できるほか、エンジン運転状態が図6
のゾーンA(低回転数運転域を含む減速運転域)にある
場合は、リーン化が禁止(停止)されるので、ストール
の発生の蓋然性をも低減できるのである。さらに、減速
ショックやエンジン低回転域でのエンストをなくすこと
ができるため、ドライバビリティを向上できる。
の空燃比制御装置によれば、内燃機関の暖機中は基本燃
料噴射量に低温時ほど燃料が増量されるように大きめに
設定される暖機増量係数を用いて補正を加えるととも
に、内燃機関の減速運転状態を検出する減速運転状態検
出手段により内燃機関の減速運転状態が検出されると、
リーン化係数を設定して該基本燃料噴射量に補正を加え
ることにより、燃焼室へ供給される混合気の空燃比を理
論空燃比よりも希薄側に制御する空燃比制御手段とをそ
なえ、該空燃比制御手段を、内燃機関が暖機中で減速運
転状態である場合、内燃機関の冷態時の方が内燃機関の
温態時よりも空燃比が希薄側になるように該リーン化係
数を設定するように構成されているので、内燃機関の減
速運転時の空燃比設定を最適なものとすることができ、
これにより、低燃費化のほか、有害物質の排出低減、特
に低温減速時のHCの排出量を低減でき、又燃費も改善
できる利点がある。
制御装置の制御系を示すブロック図である。
制御装置を示すハードブロック図である。
である。
るフローチャートである。
るフローチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の暖機中は基本燃料噴射量に低
温時ほど燃料が増量されるように大きめに設定される暖
機増量係数を用いて補正を加えるとともに、内燃機関の
減速運転状態を検出する減速運転状態検出手段により内
燃機関の減速運転状態が検出されると、リーン化係数を
設定して該基本燃料噴射量に補正を加えることにより、
燃焼室へ供給される混合気の空燃比を理論空燃比よりも
希薄側に制御する空燃比制御手段とをそなえ、該空燃比制御手段が、内燃機関が暖機中で減速運転状態
である場合、内燃機関の冷態時の方が内燃機関の温態時
よりも空燃比が希薄側になるように該リーン化係数を設
定する ことを特徴とする、内燃機関の空燃比制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2671992A JP2906802B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2671992A JP2906802B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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