JP2864443B2 - 車両用ドアの自動閉扉式ロック装置のスイッチと自動閉扉式ロック方法 - Google Patents

車両用ドアの自動閉扉式ロック装置のスイッチと自動閉扉式ロック方法

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JP2864443B2
JP2864443B2 JP11639293A JP11639293A JP2864443B2 JP 2864443 B2 JP2864443 B2 JP 2864443B2 JP 11639293 A JP11639293 A JP 11639293A JP 11639293 A JP11639293 A JP 11639293A JP 2864443 B2 JP2864443 B2 JP 2864443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ドアの自動閉扉
式ロック装置のスイッチと自動閉扉ロック方法に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】従来、公知の実願昭59−7359号(実
開昭60−120173号)のマイクロフィルムには、
閉扉するとストライカと係合して回転するラッチと、前
記ラッチの前記回転で押圧されてON・OFFされるス
イッチと、前記スイッチのONで通電されOFFで通電
が断たれるモータからなり、前記ラッチがハーフラッチ
になると自動的に前記モータに通電されてフルラッチに
回転させるようにした車両用ドアの自動閉扉式ロック装
置のスイッチにおいて、前記スイッチは、ハーフラッチ
でONになって前記モータに通電され、フルラッチで通
電が断たれるようにした装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知の自動ロック
装置は、フルラッチになるとモータの通電が断たれるよ
うにしているが、フルラッチ位置になっても、ラチェッ
トがフルラッチ係合段部に完全に係合したかどうか分か
らず、不完全係合の半ドアのまま走行することがあった
りする不具合があった。特に、長期間使用した車両で
は、摩耗等により、フルラッチの噛合い時期にずれを生
じ、上記不具合が見られた。これを防止するには、フル
ラッチで通電が断たれるようにせず、フルラッチを越え
て過剰回転する位置まで継続して通電するようにすると
よい。そして、前記モータは過剰回転終了では自動的に
逆転するように構成するとよい。このようにすると、確
実にフルロックされる。
【発明の目的】完全なオートロックをする。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、閉扉
すると車体1側のストライカ10と係合して回転するラ
ッチ13と、前記ラッチ13の外周面に形成したハーフ
ラッチ係合段部29及びフルラッチ係合段部31と、前
記ハーフラッチ係合段部29及びフルラッチ係合段部3
1のいずれかに係合して前記ラッチ13の逆転を防止す
るラチェット14と、前記ラッチ13の回転で押圧され
てON・OFFされるスイッチ26と、前記スイッチ2
で作動する自動閉扉用モータ40と、前記自動閉扉用
モータ40により牽引されるワイヤー36と、前記ワイ
ヤー36により回転させられる回転レバー33からな
り、閉扉により前記ラッチ13がハーフラッチになると
前記スイッチ26がONになって自動的に前記モータ4
0に通電されて前記ワイヤー36を介し前記回転レバー
33を回転させ、前記回転レバー33の回転で前記ラッ
チ13をフルラッチになるようにした車両用ドアの自動
閉扉式ロック装置のスイッチ26において、前記スイッ
チ26は、前記ラッチ13がフルラッチ位置になっても
継続して前記モータ40に通電して前記ラッチ13が過
剰回転するようにし、前記過剰回転終了では自動的に前
記モータ40に逆転の通電をして前記モータ40を自動
的に逆転させてフルラッチにし、前記モータ40の逆転
への通電は前記ラッチ13のフルラッチ係合段部31に
前記ラチェット14が係合してメカロックされると自動
的に切れるようにした車両用ドアの自動閉扉式ロック装
置のスイッチとしたものである。また、前記ラッチ13
には、前記ラッチ13と一緒に回転するラッチアーム2
5を配設し、前記スイッチ26は前記ラッチアーム25
でON・OFFするようにした車両用ドアの自動閉扉式
ロック装置のスイッチとしたものである。また、閉扉す
るとストライカ10と係合して回転するラッチ13と、
前記ラッチ13の外周面に形成したハーフラッチ係合段
部29及びフルラッチ係合段部31と、前記ハーフラッ
チ係合段部29及びフルラッチ係合段部31のいずれか
に係合して前記ラッチ13の逆転を防止するラチェット
14と、前記ラッチ13の回転で押圧されてON・OF
Fされるスイッチ26と、自動閉扉用モータ40と、該
モータ40で巻回される回動レバ33−を備え、閉扉し
て前記ラッチ13がハーフラッチまで回転すると前記ス
イッチ26がONになって前記モータ40を正転させ、
前記モータ40が正転すると前記回動レバー33を回転
させて前記ラッチ13をフルラッチを越えた過剰回転位
置まで回転させ、前記過剰回転位置では前記スイッチ2
6を自動的に切替えて前記モータ40に逆転の通電をし
て逆転させ、前記モータ40が逆転すると前記回動レバ
ー33は戻り回転して前記ラッチ13をフルラッチ
し、フルラッチになりメカロックされると自動的に前記
モータ40への通電は断つようにした車両用ドアの自動
閉扉式ロック方法としたものである。
【0005】
【実施例の構成】本発明の一実施例の構成を図面に従い
説明する。図1は車体に装着した場合の全体概要図を示
しており、1は車体、2は車体1の前側に取付けたスイ
ング式ドア、3はスライド式ドアであり車体1に設けた
ガイドレール4に添って前後に移動して開閉する。5は
スライド式ドア3に設けたアウターオープンハンドル、
6は同キーシリンダ、7は通常シルノブと呼ばれるイン
サイドロック操作部材、8は前記スライド式ドア3内に
設けられるロック装置、9も前記スライド式ドア3内に
設けられる操作機構部である。
【0006】前記ロック装置8は、車体側に固定されて
いるストライカ10と係合して前記スライド式ドア3を
閉扉状態に保持するもので、前記ロック装置8は図1
び図2のようにスライド式ドア3の後端部に固定されて
いる。図3〜図6において、11はロック装置8を構成
する合成樹脂製のロックボディであり、ドア3に装着さ
れた状態における後面側(背面側)には収納空間12を
形成し、前記収納空間12には図4のごとくラッチ13
をラッチ軸15により、ラチェット14をラチェット軸
16により夫々軸止する。
【0007】17はロックボディ11に形成したストラ
イカ10の進入路であり、図3のように進入路17の上
部位置にラッチ軸15が挿通される軸孔18を、前記軸
孔18のさらに上部に軸孔18を中心とする半円弧溝1
9を形成する。半円弧溝19には、図6のように、ロッ
クボディ11を前後方向に貫通する半円弧溝19より幅
の狭い円弧孔20を形成する。図6のように前記ラッチ
13には前方に突出する大径ピン部22と小径ピン部2
3からなる段付ピン21を設け、前記大径ピン部22は
前記半円弧溝19内に臨ませ、前記小径ピン部23は前
記円弧孔20を貫通してロックボディ11の前側に突出
させる。図4において24は前記半円弧溝19内に嵌合
させた大径ピン部22を押すコイルバネであり、ラッチ
13を図4において反時計方向に付勢する。
【0008】図6において、前記ロックボディ11の背
面側(通常、ロック装置は、カバープレート57のある
側を正面側と呼び、バックプレート53のある側を背面
側という)には、前記ラッチ13と連動して回転するラ
ッチアーム25を配設する。ラッチアーム25は、図
〜図10のように全体として略L型を呈し、その一片の
基部は、前記ラッチ軸15に回転自在に軸止され、ラッ
チアーム25の先端側には前記段付ピン21の小径ピン
部23を係合させ、ラッチ13が回転すると、ラッチア
ーム25はラッチ軸15を中心に連動して一緒に回転す
るように構成する。26は前記ラッチ13の回転位置を
検出するためのスイッチで、前記ラッチアーム25の先
側に設けた押圧片27が当接するとON・OFFする。
【0009】図7〜図10は、ラッチ13及びラッチア
ーム25の回転位置とスイッチ26との関係を示したも
のである。図7のラッチ13はオープン位置であり、オ
ープン位置のときは、ラッチアーム25の押圧片27
は、スイッチ26のスイッチアーム28より離れていて
非接触であり、スイッチ26はOFFである。図8はラ
チェット14がラッチ13のハーフラッチ係合段部29
に係合したハーフラッチ状態であり、この位置までラッ
チ13が回転すると、押圧片27はスイッチアーム28
と当接してスイッチ26の接点30(図7)を押圧して
スイッチ26をONとする。なお、実施品では、スイッ
チ26は、ラッチ13がハーフラッチ位置になる直前に
OFFからONになるようにするのがよい。
【0010】図9は、ラッチ13のフルラッチ係合段部
31にラチェット14が係合したフルラッチ状態であ
り、この状態までラッチ13が回動しても押圧片27は
接点30を押し続け、スイッチ26はONのままであ
る。図10は、ラッチ13のフルラッチ係合段部31と
ラチュット14の爪は離れているように、ラッチ13が
フルラッチ位置を越えて過剰回転した状態で、この状態
では、押圧片27はスイッチアーム28を押す作用はな
くなり、スイッチ26の接点30は元に戻って突出し、
スイッチ26はOFFとなる。
【0011】即ち、スイッチ26は、ラッチ13がハー
フラッチ位置とフルラッチ位置の間にあるときはONと
なり、ハーフラッチ位置より手前のとき、及びフルラッ
チ位置を越えて過剰回転したときはOFFになるように
形成されている。なお、実施品では、ラッチ13がハー
フラッチ位置になる直前位置まで回転するとスイッチ2
6はONになり自動閉扉用モータ40に通電し、ラッチ
13がフルラッチ位置を越えて多少過剰回転するとスイ
ッチ26はOFFになって自動閉扉用モータ40を逆転
させ、フルラッチ位置でメカロックされると逆転は停止
するようにするとよい。
【0012】前記ロックボディ11の上方位置には図5
のように回転軸32を回転自在に取付け、回転軸32の
後端には扇型形状の回動レバー33の要部を固定する。
回転軸32と回動レバー33は一体回転する。実施例に
おける回動レバー33は、図6のように、2枚の金属プ
レート33A、33Bを張り合わせて形成し、2枚の金
属プレート33A、33Bの外周部34にU字状のガイ
ド溝35を形成し、ガイド溝35にワイヤー36を掛け
回し、ワイヤー36の一端の金属止具37を外周部34
に形成したフック38に係止する。図5で、39は回動
レバー33を反時計方向に付勢するバネである。前記ワ
イヤー36は前記操作機構部9の自動閉扉用モータ40
(図2)により牽引されるもので、モータ40によりワ
イヤー36が牽引されると、回動レバー33はバネ39
の弾力に抗して図5において時計回転する。
【0013】前記ロックボディ11に回転自在に取付け
られている前記回転軸32の前端には、図4のように連
動レバー41の基部を固定する。回転軸32と連動レバ
ー41とは連動回転する。連動レバー41の先端回動部
には、押圧体42の基部を軸43により軸止する。押圧
体42は図4と図6のように、一対のプレート44と両
プレート44の先端の間にガイドピン45により軸止さ
れているコロ46とから構成される。図6のように、ガ
イドピン45の前端の突出部は、前記ロックボディ11
に形成した案内溝47に摺動自在に嵌合させる。
【0014】前記案内溝47は、右半分の前記軸孔18
(ラッチ軸15)を中心とする円弧溝47Aと、左半分
の前記軸孔18から離れる方向に伸びる退避溝47Bと
からなり、全体としては左右に長く形成されている。4
8は前記ラッチ13の上部側に形成した係合片であり、
係合片48の回転軌跡は前記円弧溝47Aと重合するよ
うに構成され、ラッチ13がハーフラッチ位置にある
と、係合片48は前記円弧溝47Aの左端位置に重合す
る。
【0015】詳細は後述するが、前記自動閉扉用モータ
40(図12)は、前記スイッチ26が前記ラッチ13
のハーフラッチ状態を検出すると(図8)通電されて前
記ワイヤー36を巻取り、回動レバー33と回転軸32
及び連動レバー41とを介して押圧体42をスライドさ
せる。すると、押圧体42のコロ46は、ガイドピン4
5と退避溝47Bにより誘導されて、前記円弧溝47A
の左端位置の図4の仮線位置にあるラッチ13の係合片
48に当接し、ラッチ13をモータ40の力により、強
制的にフルラッチの実線位置に回転させる。
【0016】しかして、図5において、49は下部にあ
る前記ラチェット軸16に回転自在に遊嵌軸止したラチ
ェットアームであり、ラチェットアーム49とラチェッ
ト14とは、ロックボディ11に形成した円弧透孔50
を貫通して伸びる連結ピン51により連結し、両者を一
体的に回転するように構成する。52はロックボディ1
1の後側に固定したバックプレート53の直角屈曲部
に、軸54により回転自在に軸止した第2ラチェットア
ームであり、第2ラチェットアーム52を回転させる
と、その一端55が前記第1ラチェットアーム49の他
端56に係合して第1ラチェットアーム49を回転さ
せ、このことによりラチェット14をラッチ13から離
脱させる。図6の57は、前記収納空間12の前面を閉
塞する金属のカバープレートである。
【0017】つぎに、前記操作機構部9について説明す
ると、58は前記モータ40の減速室59を固定したベ
ースフレームであり、ベースフレーム58の左端には、
軸60(図13び図16を参照)によりオープンレバ
ー61を回転自在に軸止する。オープンレバー61は三
方に突出する脚を有し、図15Aに図示した第一脚部6
2には、図11のスライド式ドア3のアウターオープン
ハンドル5に至るロッド63を係止する円弧孔64と、
スライド式ドア3のインナーオープンハンドル65に至
るロッド66を係止する円弧孔67とを形成する。オー
プンレバー61の第二脚部68には、L型溝69を形成
する。L型溝69は、前記軸60より放射方向に伸びる
係合溝70と、前記係合溝70の先端より屈曲する空振
溝71とから構成する。72は、オープンレバー61を
図12において時計方向に付勢するバネであり、図12
のようにオープンレバー61はベースフレーム58に形
成した突起73に当接して停止する。
【0018】図15Bに図示した74は、図16のよう
にオープンレバー61と一緒に前記軸60に回転自在に
軸止した略L型の伝達レバーであり、その一端75には
前記オープンレバー61のL型溝69の係合溝70と重
合する長孔76を形成する。伝達レバー74の他端77
には、図5の前記第2ラチェットアーム52に至るロッ
ド78を係止する。79は、伝達レバー74を図12に
おいて時計方向に付勢するバネである。図15Dに図示
した80は、前記ロック装置8をロック状態とアンロッ
ク状態とに切替えるロックレバーであり、図12のよう
に軸81によりベースフレーム58に回転自在に軸止さ
れる。ロックレバー80には、前記キーシリンダ6に至
るロッド82、びインサイドロック操作部材7に至る
ロッド83を連結する。ロックレバー80の一端84に
は、軸85により移動杆86の基部87を回転自在に軸
止する。移動杆86の先端88にはピン89を突出さ
せ、前記ピン89を前記伝達レバー74の長孔76
前記オープンレバー61のL型溝69の双方に係合させ
る。
【0019】図12及び図13に図示したロックレバー
80の位置はアンロック位置であり、この位置では、前
記軸85は前記軸60と軸心が一致する位置となり、前
記ピン89は、オープンレバー61のL型溝69の係合
溝70と前記伝達レバー74の長孔76との双方に係合
することになる。図13の状態で、オープンレバー61
を反時計回転させると、ピン89が係合溝70と長孔7
6とに係合しているため、伝達レバー74も反時計回転
して、ロッド78を介して図5の第2ラチェットアーム
52を回転させ、前記したように、ラチェット14をラ
ッチ13から離脱させることができる。
【0020】ロックレバー80は、図12の位置から反
時計回転させ、移動杆86のピン89をL型溝69の係
合溝70の左端に臨ませた位置がロック位置となる。こ
の状態では、オープンレバー61を反時計回転させて
も、ピン89は空振溝71内を移動するだけで、伝達レ
バー74を回転させることはできず、したがって、開扉
できない。図12の90は、前記ロックレバー80を動
力によりロック位置とアンロック位置に切替え得るロッ
ク用モータであり、ロック用モータ90の出力軸91に
はレバー92の基部を固定し、前記レバー92の突起9
3を前記ロックレバー80の二又部94に係合させる。
【0021】図12、図18のように、前記ベースフレ
ーム58の略中心付近には一つの軸95により回転部材
96(図17A)とワイヤー回転アーム104を回転自
在に軸止する。回転部材96の外周にはモータ40の駆
動歯車97と噛合うギア部98を、前記ギア部98の内
側には、前記軸95を中心とする円弧溝99を形成し、
前記円弧溝99にベースフレーム58から切り起こした
突片100を係合させる。101は回転部材96に形成
した略L型を呈する切欠溝101であり、前記軸95に
対して放射方向に伸びる係合溝102と前記係合溝10
2の先端に形成した外部に開放する円周方向の空振溝1
03とから構成される。
【0022】104は前記軸95に回転自在に軸止した
ワイヤー回転アームであり(図18参照)、その一端1
05には前記ワイヤー36の他端を係止し、他端106
には前記切欠溝101の係合溝102と重合する長孔1
07を形成する。108は前記軸95と平行の軸109
によりベースフレーム58に回転自在に軸止した中間レ
バーであり、中間レバー108の基部110の長孔11
1には図15Aのオープンレバー61の第三脚部112
に設けたピン113を係合させ、先端114には、図1
7Cの移動杆115の基端116を軸117により連結
する。前記移動杆115の基端116は、前記軸95の
近傍位置であって、常時は軸95と軸117は、軸心が
一致している。移動杆115の先端118には、前記切
欠溝101び長孔107の双方に係合するピン119
を形成する。そのため、中間レバー108は、公知例と
異なり、移動杆115の頭を叩かず、静粛にオートクロ
ーズを中止できる。
【0023】前記軸117は、前記オープンレバー61
がバネ79の弾力で突起73に当って停止したときは前
記軸95の軸心と一致し、この状態では、移動杆115
のピン119は、前記切欠溝101の係合溝102
長孔107と係合し、モータ40により駆動歯車97を
回転させて回転部材96を反時計回転させると、ピン1
19が係合溝102と長孔107に係合しているためワ
イヤー回転アーム104も連動して回転する。これによ
り、ワイヤー36が巻取られて、図5において、回動レ
バー33は時計回転する。しかし、モータ40が作動中
にアウターオープンハンドル5又はインナーオープンハ
ンドル65によりオープンレバー61を回転させると、
中間レバー108は時計回転して移動杆115のピン1
19は切欠溝101の空振溝103に臨み、回転部材9
6とワイヤー回転アーム104との連結は断たれ、モー
ター40からの動力伝達はなくなってワイヤー回転アー
ム104は元のフリーの状態になるから、ワイヤー36
は回動レバー33のバネ39の弾力により戻されること
になる。この動力伝達を断つ機構が安全機構Xとなる。
【0024】120はベースフレーム58に取付けたド
ア側のコントローラであり、前記スイッチ26に至る信
号ケーブル121と、前記モータ40に至るコード12
2とを有する。コントローラ120は、スイッチ26が
ONになるとモータ40を正転させてワイヤー36を巻
取り、その後、スイッチ26がOFFになると、モータ
40を逆転させてワイヤー36を戻すようになってい
る。
【0025】なお、123は端子124とコントローラ
120とを接続する電源コード、125は端子126と
ロック用モータ90とを接続する電源コード、127は
車体1のバッテリー、128は車体1側のコントロー
ラ、129は車体1側の端子、130はモータ40の過
電流を検出する検知器である。前記端子124び前記
端子126はスライド式ドア3の閉扉作動を行なうと、
車体1に設けた端子129に接触して、ロック用モータ
90びコントローラ120に電力を供給する。
【0026】以上説明した操作機構部9は、図2のよう
に、インサイドロック操作部材7の下方位置で、各ハン
ドル5、65とロック装置8との間になるように配置さ
れ、その結果、インサイドロック操作部材7とロックレ
バー80とは略垂直に伸びる一本のロッド83により、
また、オープンレバー61とハンドル5及びハンドル6
5とは、略水平に伸びるロッド63、66により、ま
た、伝達レバー74(オープンレバー61)と第2ラチ
ェットアーム52とは、略水平に伸びるロッド78によ
りそれぞれ直接連結できる。
【0027】
【作用の説明】
【自動閉扉の作用】開扉状態にあるスライド式ドア3を
手動によりスライドさせて軽く閉めると、最初に、端子
124び端子126が車体1のバッテリー側の端子1
29に接触し、これにより、車体1側のコントローラ1
28は内部のタイマーT1を作動させるとともに、コン
トローラ120びロック用モータ90に電源コード1
23び電源コード125を介して必要な電力を供給す
る。スライド式ドア3は慣性により更に閉まり、ロック
装置8のラッチ13が車体1のストライカ10と係合し
て回転し、図8のようにラッチ13のハーフラッチ係合
段部29にラチェット14が係合するハーフラッチ状態
までになると、段付ピン21によりラッチ13と連結さ
れたラッチアーム25の押圧片27によりスイッチ26
のスイッチアーム28を介して接点30を押圧して、ス
イッチ26をONさせる。スイッチ26がONになる
と、コントローラ120はハーフラッチ状態と看做し、
内部タイマーT2を作動させるとともにモータ40に通
電して駆動歯車97を回転させて、回転部材96を図1
2において反時計回転させる。すると、移動杆115の
ピン119は回転部材96の係合溝102とワイヤー回
転アーム104の長孔107とに係合しているため、ワ
イヤー回転アーム104も連動して回転してワイヤー3
6を巻取り、図5において回動レバー33を時計回転さ
せる。
【0028】しかして、回動レバー33は回転軸32に
固定され、回転軸32には連動レバー41を固定してい
るため、連動レバー41は図4において反時計回転し、
連動レバー41に取付けた押圧体42は案内溝47とガ
イドピン45との係合に案内させながら、移動すること
になる。移動する押圧体42のコロ46は、ハーフラッ
チ位置にあるラッチ13の係合片48と当接して、ラッ
チ13を図4において強制的に時計回転させ図9のフル
ラッチ位置になる。しかし、図9のフルラッチ位置では
依然として接点30は押圧されているので、モータ40
は通電され続け、図10のようにフルラッチ位置を越え
て過剰回転すると、スイッチ26の接点30は開放され
てOFFとなる。スイッチ26がOFFになると、ドア
側のコントローラ120はラッチ13が過剰回転位置ま
で回転したと看做し、これにより、モータ40を逆転さ
せる。モータ40が逆転すると、図5のワイヤー36は
緩められ、回動レバー33はバネ39の弾力により図5
において反時計回転してワイヤー36を巻取り、押圧体
42も図4の位置に復帰し、ラッチ13はバネ24の弾
力によりフルラッチ位置に戻され、ラッチ13のフルラ
ッチ係合段部31にラチェット14が係合して、閉扉が
完了する。なお、この場合のスイッチ26のOFFによ
り逆転したモータ40は、回転部材96の円弧溝99が
ベースフレーム58の突片100に当接してメカロック
状態になると、検知器130がこれにより生じる過電流
を検知して、給電が停止される。このように、突片10
0に当接してメカロック状態になって検知器130によ
り給電が停止された場合は、最初に戻るから、図7のよ
うに、スイッチ26がOFFでもモータ逆転の通電はし
ない。
【0029】
【手動閉扉の作用】つぎに、手動閉扉について説明する
と、開扉状態にあるスライド式ドア3を手動によりスラ
イドさせて強く閉めると、周知のように、ロック装置8
のラッチ13が車体1のストライカ10と係合してフル
ラッチ位置まで回転し、ラッチ13のフルラッチ係合段
部31にラチェット14が係合して、閉扉が完了する。
この操作では、ラッチ13が回転することにより、前記
自動閉扉で説明したように、スイッチ26がON・OF
Fするが、ラッチ13が過剰回転するほど強く閉扉した
ときは、スイッチ26のONによりモータ40が正転し
ても、押圧体42が僅かに動いた瞬間にスイッチ26が
OFFとなり、これによりモータ40は直ちに逆転して
元に戻る。また、ラッチ13がちようどフルラッチにな
る強さで閉扉したときには、ラッチ13の過剰回転を検
知できないので、モータ40は自動閉扉と同じ操作を行
ない、ラッチ13を過剰回転させてから元に戻ることに
なる。
【0030】
【開扉作用】閉扉したスライド式ドア3を開くときは、
アウターオープンハンドル5はインナーオープンハン
ドル65を操作して、ロッド63又はロッド66を介し
てオープンレバー61を図12において、反時計回転さ
せる。すると、移動杆86のピン89がオープンレバー
61の係合溝70と伝達レバー74の長孔76とに係合
しているため、オープンレバー61と連動して伝達レバ
ー74も回転し、ロッド78を介して図5の第2ラチェ
ットアーム52を回転させる。回転した第2ラチェット
アーム52の一端55は第1ラチェットアーム49の他
端56と当接して、第1ラチェットアーム49を回転さ
せ、第1ラチェットアーム49に連結ピン51により連
結したラチェット14を回転させて、ラチェット14を
ラッチ13から離脱させ開扉する。
【0031】
【ロック作用】キーシリンダ6はインサイドロック操
作部材7又はロック用モータ90によりロックレバー8
0を、図12において、反時計回転させて、移動杆86
のピン89をオープンレバー61の空振溝71に臨ませ
ると、ロック状態となる。この状態では、前記開扉操作
を行なっても、移動杆86のピン89はオープンレバー
61の空振溝71内を移動するだけであるから、オープ
ンレバー61の回転は伝達レバー74に伝わらず、開扉
できない。
【0032】
【手動安全機構】自動閉扉の作動中、指等をスライド式
ドア3に挟み込んでしまったときは、直ちに、アウター
オープンハンドル5又はインナーオープンハンドル65
を操作してオープンレバー61を回転させる。すると、
オープンレバー61にピン113により直接連結された
中間レバー108が軸109を中心に時計回転し、中間
レバー108の先端114に軸止されていて、その軸止
の軸117の位置が回転部材96とワイヤー回転アーム
104の軸止の軸95と軸心が一致している移動杆11
5のピン119は、切欠溝101の係合溝102から空
振溝103に摺動して移動する。これにより、ピン11
9を介して連結されていた回転部材96とワイヤー回転
アーム104との連結状態は解除され、以後は、モータ
40の動力は回動レバー33側には伝わらず、強制閉扉
は解除される。また、アウターオープンハンドル5
インナーオープンハンドル65により、オープンレバー
61を回転させるから、前記開扉操作のように開扉作動
も同時に行なわれる。また、スライド式ドア3をロック
状態にして閉扉したときに、指を挟んだときは、オープ
ンレバー61の回転は伝達レバー74には伝わらないた
め、開扉はできないが、直ちに強制閉扉は中止され、重
大な事故に至ることを未然に防止できる。
【0033】また、スライド式ドア3を閉扉するとき、
ストライカ10と係合したラッチ13がいったんハーフ
ラッチ位置まで回転したにも拘らず、ラチェット14が
ラッチ13のハーフラッチ係合段部29に係合できず
に、バネ24の弾力によりラッチ13がオープン位置に
戻って、ストライカ10との係合が解除されてしまうこ
とがあるが、このような場合にも、本発明では、モータ
40はスイッチ26のONにより正転し、OFFにより
逆転する機構であるから、モータ40の正転は一瞬だけ
となり、ストライカ10と係合していないラッチ13を
フルラッチ位置に回転させることはない。
【0034】また、前記検知器130による過電流の検
出には、もう1つの作用がある。即ち、前記したよう
に、モータ40が逆転しているときに、過電流を検出す
ると、正規の逆転作動の終了と見做しモータ40を停止
させるが、モータ40が正転中に過電流を検出すると、
スイッチ26等の故障と見做し、直ちにモータ40を逆
転させ、再度過電流を検出したら、モータ40を停止さ
せるのである。
【0035】
【発明の効果】前記公知の自動ロック装置は、フルラッ
チになるとモータの通電が断たれるようにしているが、
フルラッチ位置になっても、ラチェットがフルラッチ係
合段部に完全に係合したかどうか分からず、不完全係合
の半ドアのまま走行することがあったりする不具合があ
った。特に、長期間使用した車両では、摩耗等により、
フルラッチの噛合い時期にずれを生じ、上記不具合が見
られた。しかるに、本発明は、閉扉すると車体1側の
トライカ10と係合して回転するラッチ13と、前記ラ
ッチ13の外周面に形成したハーフラッチ係合段部29
及びフルラッチ係合段部31と、前記ハーフラッチ係合
段部29及びフルラッチ係合段部31のいずれかに係合
して前記ラッチ13の逆転を防止するラチェット14
と、前記ラッチ13の回転で押圧されてON・OFFさ
れるスイッチ26と、前記スイッチ26で作動する自動
閉扉用モータ40と、前記自動閉扉用モータ40により
牽引されるワイヤー36と、前記ワイヤー36により回
転させられる回転レバー33からなり、閉扉により前記
ラッチ13がハーフラッチになると前記スイッチ26が
ONになって自動的に前記モータ40に通電されて前記
ワイヤー36を介し前記回転レバー33を回転させ、前
記回転レバー33の回転で前記ラッチ13をフルラッチ
になるようにした車両用ドアの自動閉扉式ロック装置の
スイッチ26において、前記スイッチ26は、前記ラッ
チ13がフルラッチ位置になっても継続して前記モータ
40に通電して前記ラッチ13が過剰回転するように
し、前記過剰回転終了では自動的に前記モータ40に逆
転の通電をして前記モータ40を自動的に逆転させてフ
ルラッチにし、前記モータ40の逆転への通電は前記ラ
ッチ13のフルラッチ係合段部31に前記ラチェット1
4が係合してメカロックされると自動的に切れるように
した車両用ドアの自動閉扉式ロック装置のスイッチとし
たものであるから、前記ラッチ13フルラッチ位置に
なっても継続して前記モータ40に通電して前記ラッチ
13過剰回転させので、従来のようにフルラッチに
なったかどうか不明ということはなく、確実にフルラッ
チでき、前記過剰回転終了では前記モータ40に自動的
に逆転の通電をして前記モータ40を逆転させるから、
過剰回転したラッチはフルラッチ位置まで自動的に戻る
ので、容易確実に自動ロックすることができる。また、
前記ラッチ13には、前記ラッチ13と一緒に回転する
ラッチアーム25を配設し、前記スイッチ26は前記ラ
ッチアーム25でON・OFFするようにした車両用ド
アの自動閉扉式ロック装置のスイッチとしたものである
から、前記スイッチ26は、確実に作動する。また、閉
扉するとストライカ10と係合して回転するラッチ13
と、前記ラッチ13の外周面に形成したハーフラッチ係
合段部29及びフルラッチ係合段部31と、前記ハーフ
ラッチ係合段部29及びフルラッチ係合段部31のいず
れかに係合して前記ラッチ13の逆転を防止するラチェ
ット14と、前記ラッチ13の回転で押圧されてON・
OFFされるスイッチ26と、自動閉扉用モータ40
と、該モータ40で巻回される回動レバ33ーを備え、
閉扉して前記ラッチ13がハーフラッチまで回転すると
前記スイッチ26がONになって前記モータ40を正転
させ、前記モータ40が正転すると前記回動レバー33
を回転させて前記ラッチ13をフルラッチを越えた過剰
回転位置まで回転させ、前記過剰回転位置では前記スイ
ッチ26を自動的に切替えて前記モータ40に逆転の通
電をして逆転させ、前記モータ40が逆転すると前記回
動レバー33は戻り回転して前記ラッチ13をフルラッ
にし、フルラッチになりメカロックされると自動的に
前記モータ40への通電は断つようにした車両用ドアの
自動閉扉式ロック方法としたものであるから、特に、閉
扉して前記ラッチ13がハーフラッチまで回転すると前
記スイッチ26がONになって前記モータ40を正転さ
せ、前記モータ40が正転すると前記回動レバー33を
回転させて前記ラッチ13をフルラッチを越えた過剰回
転位置まで回転させるので、確実にフルロックでき、前
記過剰回転位置で前記スイッチ26を自動的に切替えて
前記モータ40に逆転の通電をして逆転させるようにし
たから、過剰回転したラッチ13は自動的に戻ってフル
ロックにし、前記ラッチ13がフルラッチになってメカ
ロックされると自動的に前記モータ40の逆転の通電は
断たれるようにしたので、車両用ドアの自動ロックが容
易確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 概略説明図。
【図2】 スライド式ドアの内部の概略図。
【図3】 ロックボディの背面図。
【図4】 ロックボディの収納凹部にラッチ、ラチェ
ット等を取付けた背面図。
【図5】 ロック装置の正面図。
【図6】 ロック装置VI−VI断面図。
【図7】 ラッチがオープン位置のときの関係図。
【図8】 ラッチがハーフラッチ位置のときの関係
図。
【図9】 ラッチがフルラッチ位置のときの関係図。
【図10】 ラッチが過剰回転位置のときの関係図。
【図11】 操作機構部の全体図。
【図12】 操作機構部の詳細図。
【図13】 オープンレバーびロックレバー部分の拡
大図。
【図14】 ベースフレームの正面図。
【図15】 レバー群の分解図。
【図16】 断面図。
【図17】 レバー群の分解図。
【図18】 断面図。
【図19】 制御関係のブロック図。
【図20】 フローチャート図。
【図21】 公知例図。
【符号の説明】
1…車体、2…スイング式ドア、3…スライド式ドア、
4…ガイドレール、5…アウターオープンハンドル、6
…キーシリンダ、7…インサイドロック操作部材(シル
ノブ)、8…ロック装置、9…操作機構部、10…スト
ライカ、11…ロックボディ、12…収納空間、13…
ラッチ、14…ラチェット、15…ラッチ軸、16…ラ
チェット軸、17…進入路、18…軸孔、19…円弧
溝、20…円弧孔、21…段付ピン、22…大径ピン
部、23…小径ピン部、24…バネ、25…ラッチアー
ム、26…スイッチ、27…押圧片、28…スイッチア
ーム、29…ハーフラッチ係合段部、30…接点、31
…フルラッチ係合段部、32…回転軸、33…回動レバ
ー、34…外周部、35…ガイド溝、36…ワイヤー、
37…金属止具、38…フック、39…バネ、40…自
動閉扉用モータ、41…連動レバー、42…押圧体、4
3…軸、44…プレート、45…ガイドピン、46…コ
ロ、47…案内溝、47A…円弧溝、47B…退避溝、
48…係合片、49…第1ラチェットアーム、50…
孔、51…連結ピン、52…第2ラチェットアーム、5
3…バックプレート、54…軸、55…一端、56…他
端、57…カバープレート、58…ベースフレーム、5
9…減速室、60…軸、61…オープンレバー、62…
第一脚部、63…ロッド、64…円弧孔、65…インナ
ーオープンハンドル、66…ロッド、67…円弧孔、6
8…第二脚部、69…L型溝、70…係合溝、71…空
振溝、72…バネ、73…突起、74…伝達レバー、7
5…一端、76…長孔、77…他端、78…ロッド、7
9…バネ、80…ロックレバー、81…軸、82…ロッ
ド、83…ロッド、84…一端、85…軸、86…移動
杆、87…基部、88…先端、89…ピン、90…ロッ
ク用モータ、91…出力軸、92…レバー、93…突
起、94…二又部、95…軸、96…回転部材、97…
駆動歯車、98…ギア部、99…円弧溝、100…突
片、101…切欠溝、102…係合溝、103…空振
溝、104…ワイヤー回転アーム、105…一端、10
6…他端、107…長孔、108…中間レバー、109
…軸、110…一端、111…長孔、112…第三脚
部、113…ピン、114…他端、115…移動杆、1
16…基端、117…軸、118…先端、119…ピ
ン、120…コントローラ、121…信号ケーブル、1
22…コード、123…電源コード、124…端子、1
25…電源コード、126…端子、127…バッテリ
ー、128…コントローラ、129…端子、130…検
知器、X…安全機構。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉扉すると車体1側のストライカ10と
    係合して回転するラッチ13と、前記ラッチ13の外周
    面に形成したハーフラッチ係合段部29及びフルラッチ
    係合段部31と、前記ハーフラッチ係合段部29及びフ
    ルラッチ係合段部31のいずれかに係合して前記ラッチ
    13の逆転を防止するラチェット14と、前記ラッチ1
    3の回転で押圧されてON・OFFされるスイッチ26
    と、前記スイッチ26で作動する自動閉扉用モータ40
    と、前記自動閉扉用モータ40により牽引されるワイヤ
    ー36と、前記ワイヤー36により回転させられる回転
    レバー33からなり、閉扉により前記ラッチ13がハー
    フラッチになると前記スイッチ26がONになって自動
    的に前記モータ40に通電されて前記ワイヤー36を介
    し前記回転レバー33を回転させ、前記回転レバー33
    の回転で前記ラッチ13をフルラッチになるようにした
    車両用ドアの自動閉扉式ロック装置のスイッチ26にお
    いて、前記スイッチ26は、前記ラッチ13がフルラッ
    チ位置になっても継続して前記モータ40に通電して前
    記ラッチ13が過剰回転するようにし、前記過剰回転終
    了では自動的に前記モータ40に逆転の通電をして前記
    モータ40を自動的に逆転させてフルラッチにし、前記
    モータ40の逆転への通電は前記ラッチ13のフルラッ
    チ係合段部31に前記ラチェット14が係合してメカロ
    ックされると自動的に切れるようにした車両用ドアの自
    動閉扉式ロック装置のスイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ラッチ13に
    は、前記ラッチ13と一緒に回転するラッチアーム25
    を配設し、前記スイッチ26は前記ラッチアーム25で
    ON・OFFするようにした車両用ドアの自動閉扉式ロ
    ック装置のスイッチ。
  3. 【請求項3】 閉扉するとストライカ10と係合して回
    転するラッチ13と、前記ラッチ13の外周面に形成し
    たハーフラッチ係合段部29及びフルラッチ係合段部3
    1と、前記ハーフラッチ係合段部29及びフルラッチ係
    合段部31のいずれかに係合して前記ラッチ13の逆転
    を防止するラチェット14と、前記ラッチ13の回転で
    押圧されてON・OFFされるスイッチ26と、自動閉
    扉用モータ40と、該モータ40で巻回される回動レバ
    33ーを備え、閉扉して前記ラッチ13がハーフラッチ
    まで回転すると前記スイッチ26がONになって前記モ
    ータ40を正転させ、前記モータ40が正転すると前記
    回動レバー33を回転させて前記ラッチ13をフルラッ
    チを越えた過剰回転位置まで回転させ、前記過剰回転位
    置では前記スイッチ26を自動的に切替えて前記モータ
    40に逆転の通電をして逆転させ、前記モータ40が逆
    転すると前記回動レバー33は戻り回転して前記ラッチ
    13をフルラッチにし、フルラッチになりメカロックさ
    れると自動的に前記モータ40への通電は断つようにし
    た車両用ドアの自動閉扉式ロック方法。
JP11639293A 1993-04-20 1993-04-20 車両用ドアの自動閉扉式ロック装置のスイッチと自動閉扉式ロック方法 Expired - Lifetime JP2864443B2 (ja)

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