JP2826914B2 - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JP2826914B2 JP2826914B2 JP3261132A JP26113291A JP2826914B2 JP 2826914 B2 JP2826914 B2 JP 2826914B2 JP 3261132 A JP3261132 A JP 3261132A JP 26113291 A JP26113291 A JP 26113291A JP 2826914 B2 JP2826914 B2 JP 2826914B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の半導体装置の構造に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、半導体装置の特性改善、
特に、順方向特性、逆方向特性、スイッチング特性につ
いての改善のため、開発が進められ、種々の構造が提案
されている。
特に、順方向特性、逆方向特性、スイッチング特性につ
いての改善のため、開発が進められ、種々の構造が提案
されている。
【0003】図1に従来の半導体装置についての断面構
造図を示す。図1は本発明者等が特願平3−11534
1「ショットキバリア半導体装置」により発明した構造
であり、1は一導電型半導体領域、例えば、N型シリコ
ン半導体、1′は低抵抗の一導電型半導体領域、例え
ば、N+型シリコン半導体、2は逆導電型半導体領域、
例えば、P+型シリコン半導体、3は一電極金属、4は
オ−ミック電極金属、5はトレンチ溝による凹部、6は
凸部、Aはアノ−ド、Cはカソ−ドである。
造図を示す。図1は本発明者等が特願平3−11534
1「ショットキバリア半導体装置」により発明した構造
であり、1は一導電型半導体領域、例えば、N型シリコ
ン半導体、1′は低抵抗の一導電型半導体領域、例え
ば、N+型シリコン半導体、2は逆導電型半導体領域、
例えば、P+型シリコン半導体、3は一電極金属、4は
オ−ミック電極金属、5はトレンチ溝による凹部、6は
凸部、Aはアノ−ド、Cはカソ−ドである。
【0004】前記の特願平3−115341では、一電
極金属3としてショットキバリア接触を形成する公知の
金属を選択し、順方向特性を改善すると共に、逆バイ
(2)アス時には一導電型半導体領域1と一電極金属3
が形成するショットキバリア接触面eから延びる空間電
荷層を逆導電型半導体領域2が形成するPN接合からの
空間電荷層で両側からはさみ込むことにより、ある逆電
圧以上で3方向の空間電荷層が併合し、接触面eにかか
る電界強度Eが低い値におさえられ逆漏れ電流を改善す
る。なお、このような効果は接触面eがショットキバリ
ア接触を形成する場合に限らず、オ−ミック接触であっ
ても同様である。
極金属3としてショットキバリア接触を形成する公知の
金属を選択し、順方向特性を改善すると共に、逆バイ
(2)アス時には一導電型半導体領域1と一電極金属3
が形成するショットキバリア接触面eから延びる空間電
荷層を逆導電型半導体領域2が形成するPN接合からの
空間電荷層で両側からはさみ込むことにより、ある逆電
圧以上で3方向の空間電荷層が併合し、接触面eにかか
る電界強度Eが低い値におさえられ逆漏れ電流を改善す
る。なお、このような効果は接触面eがショットキバリ
ア接触を形成する場合に限らず、オ−ミック接触であっ
ても同様である。
【0005】しかして、セルサイズCW内における有効
なチャネル幅を決定する相隣る逆導電型半導体領域2の
最近接距離Wとすると、現在の半導体製造技術では、順
電流有効領域比 α=W/CW<0.2〜0.4 程度と
ならざるを得ない。従って、必要とする順電流を決定す
る最近接距離Wを確保するためにはセルサイズCWは極
めて大きくなる。即ち、特性面で優れていても半導体チ
ップの形状が大きくなり、高価な半導体装置となる。
なチャネル幅を決定する相隣る逆導電型半導体領域2の
最近接距離Wとすると、現在の半導体製造技術では、順
電流有効領域比 α=W/CW<0.2〜0.4 程度と
ならざるを得ない。従って、必要とする順電流を決定す
る最近接距離Wを確保するためにはセルサイズCWは極
めて大きくなる。即ち、特性面で優れていても半導体チ
ップの形状が大きくなり、高価な半導体装置となる。
【0006】
【発明の目的】本発明は前記せる従来装置の問題点を解
消し、逆漏れ電流、及び順電圧降下が小さく、高速でか
つ、低損失の半導体装置を順電流有効領域比αの大きな
構造で得ることを目的とする。
消し、逆漏れ電流、及び順電圧降下が小さく、高速でか
つ、低損失の半導体装置を順電流有効領域比αの大きな
構造で得ることを目的とする。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図2の断面構造図に示し、
図1と同一符号は同一部分をあらわす。2aは凸部6の
上部に形成された第1の逆導電型半導体領域、2bは凸
部6の底部及び側部の下方にわたり形成された第2の逆
導電型半導体領域であり、第1の領域2aと第2の領域
2bがはさむ凸部6の側部に一電極金属3によりショッ
トキ又はオ−ミックの接触面e′を形成する。
図1と同一符号は同一部分をあらわす。2aは凸部6の
上部に形成された第1の逆導電型半導体領域、2bは凸
部6の底部及び側部の下方にわたり形成された第2の逆
導電型半導体領域であり、第1の領域2aと第2の領域
2bがはさむ凸部6の側部に一電極金属3によりショッ
トキ又はオ−ミックの接触面e′を形成する。
【0008】具体的には、N型シリコン半導体基板にト
レンチ溝を公知の方法で形成し、凹部5及び凸部6を設
けて、第1の逆導電型半導体領域2a、及び第2の逆
(3)導電型半導体領域2bの位置にボロン原子をイオ
ン注入法又は気相拡散法でP+領域として形成する。次
いで、一電極金属3を蒸着法により形成した。
レンチ溝を公知の方法で形成し、凹部5及び凸部6を設
けて、第1の逆導電型半導体領域2a、及び第2の逆
(3)導電型半導体領域2bの位置にボロン原子をイオ
ン注入法又は気相拡散法でP+領域として形成する。次
いで、一電極金属3を蒸着法により形成した。
【0009】第2の逆導電型半導体領域2bは凸部6の
底部及び側部の一部に及んで形成することが望ましい
が、少なくとも底部の角部に形成する必要がある。
底部及び側部の一部に及んで形成することが望ましい
が、少なくとも底部の角部に形成する必要がある。
【0010】各部の形状については、第1の領域2aと
第2の領域2bの最近接距離WL、相隣る第2の領域の各
2b間の最近接距離L、接触面e′から延びる零バイア
ス時の空間電荷層の深さWbi、絶縁破壊時の空間電荷層
WB、第2の領域2bにおけるWbiの位置f点での接線
が接触面e′となす角度θとすると、WL及びLが2Wb
iより小さいか、又は、少なくとも2WB以内であり、θ
を60度≦θ≦180度に形成することが好ましい。こ
のようにして、アノ−ドA及びカソ−ドC間に、第1の
領域2aと、それぞれの第2の領域2bによりはさまれ
た2つの金属と半導体の接触面e′をもつ一導電型半導
体1を基体とする半導体装置を形成する。即ち、図2に
おける凸部6の左右それぞれに、接触面e′をもつ、図
1と同様の動作原理による半導体装置を形成できる。
第2の領域2bの最近接距離WL、相隣る第2の領域の各
2b間の最近接距離L、接触面e′から延びる零バイア
ス時の空間電荷層の深さWbi、絶縁破壊時の空間電荷層
WB、第2の領域2bにおけるWbiの位置f点での接線
が接触面e′となす角度θとすると、WL及びLが2Wb
iより小さいか、又は、少なくとも2WB以内であり、θ
を60度≦θ≦180度に形成することが好ましい。こ
のようにして、アノ−ドA及びカソ−ドC間に、第1の
領域2aと、それぞれの第2の領域2bによりはさまれ
た2つの金属と半導体の接触面e′をもつ一導電型半導
体1を基体とする半導体装置を形成する。即ち、図2に
おける凸部6の左右それぞれに、接触面e′をもつ、図
1と同様の動作原理による半導体装置を形成できる。
【0011】図1の接触面eと図2の接触面e′を同一
面積にすると、図2の本発明構造においては順電流有効
領域比αを図1の従来構造の2倍にできる。
面積にすると、図2の本発明構造においては順電流有効
領域比αを図1の従来構造の2倍にできる。
【0012】一導電型半導体表面を凹凸状とするトレン
チ溝の形成においては、複数個の短冊状配列トレンチ溝
により、前記の順電流有効領域比αを2倍とすることが
できるが、図3の平面構造図のように、複数個の島状配
列トレンチ溝の形成により、セルの3次元寸法の工夫に
より、有効領域比αを4倍以上とすることも可能であ
る。
チ溝の形成においては、複数個の短冊状配列トレンチ溝
により、前記の順電流有効領域比αを2倍とすることが
できるが、図3の平面構造図のように、複数個の島状配
列トレンチ溝の形成により、セルの3次元寸法の工夫に
より、有効領域比αを4倍以上とすることも可能であ
る。
【0013】以上のごとく、本発明構造は、図1での説
明による逆漏れ電流抑制効果をそ(4)こなうことな
く、接触面e′の拡大、即ち、セル内有効面積の増大が
できる。同一順電流に対し、接触面e′の電流密度を減
少でき、e′がショットキ接触である場合には、その順
電圧降下を低減し得る。又、電流密度を図1の従来構造
と同等とした場合にはチップ寸法を小さくでき、従って
安価な半導体装置を得る。
明による逆漏れ電流抑制効果をそ(4)こなうことな
く、接触面e′の拡大、即ち、セル内有効面積の増大が
できる。同一順電流に対し、接触面e′の電流密度を減
少でき、e′がショットキ接触である場合には、その順
電圧降下を低減し得る。又、電流密度を図1の従来構造
と同等とした場合にはチップ寸法を小さくでき、従って
安価な半導体装置を得る。
【0014】又、接触面e′をオ−ミック接触とした場
合は、第1の領域2a及び第2の領域2bの形成にもと
づき一導電型半導体領域内に電子ポテンシアル高さに応
じた電気特性を示し、接触面e′をショットキ接触とし
た場合と同様の順方向、逆方向の整流特性を観測でき
た。
合は、第1の領域2a及び第2の領域2bの形成にもと
づき一導電型半導体領域内に電子ポテンシアル高さに応
じた電気特性を示し、接触面e′をショットキ接触とし
た場合と同様の順方向、逆方向の整流特性を観測でき
た。
【0015】図2の断面構造におけるトレンチ溝、即
ち、凹部5の形状は台形、長方形に限定されず、又、第
2の領域2bの形状や各部の距離、寸法関係も実施例に
限定されるものではない。その他の変形、変換、付加等
の変更についても本発明の要旨の範囲で本願権利に包含
される。
ち、凹部5の形状は台形、長方形に限定されず、又、第
2の領域2bの形状や各部の距離、寸法関係も実施例に
限定されるものではない。その他の変形、変換、付加等
の変更についても本発明の要旨の範囲で本願権利に包含
される。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように、順方向特性、逆
方向特性、及びスイッチング特性の優れた半導体装置を
順電流有効領域比を増大した構造で得ることができ、シ
ョットキ又はオ−ミック接触面の電流密度の低減、又は
チップサイズの減少による経済化を達成でき、パワ−用
をはじめ各種の産業機器に利用される半導体装置に適用
し、その効果極めて大なるものである。
方向特性、及びスイッチング特性の優れた半導体装置を
順電流有効領域比を増大した構造で得ることができ、シ
ョットキ又はオ−ミック接触面の電流密度の低減、又は
チップサイズの減少による経済化を達成でき、パワ−用
をはじめ各種の産業機器に利用される半導体装置に適用
し、その効果極めて大なるものである。
【図1】従来の半導体装置の断面構造図である。
【図2】本発明の実施例を示す断面構造図である。
【図3】(5)本発明の実施例を示す平面構造図であ
る。
る。
1 一導電型半導体領域 1′ 低抵抗の一導電型半導体領域 2 逆導電型半導体領域 2a 第1の逆導電型半導体領域 2b 第2の逆導電型半導体領域 3 一電極金属 4 オ−ミック電極金属 5 凹部 6 凸部 A アノ−ド C カソ−ド e、e′接触面 f 接点 CW セルサイズ W 相隣る2の最近接距離 WL 2aと2b間の最近接距離 Wbi 零バイアス時の空間電荷層の深さ WB 絶縁破壊時の空間電荷層幅 L 相隣る2bの最近接距離 θ 角度
Claims (1)
- 【請求項1】 一導電型半導体表面を凹凸状にするトレ
ンチ溝を形成した半導体装置において、凸部の上部に第
1の逆導電型半導体領域、凸部の底部又は側部の一部を
含む底部に第2の逆導電型半導体領域を形成し、第1と
第2の逆導電型半導体領域がはさむ凸部の両側部にショ
ットキ又はオーミック接触を形成する金属層を設けたこ
とを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3261132A JP2826914B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 半導体装置 |
US07/870,268 US5262669A (en) | 1991-04-19 | 1992-04-17 | Semiconductor rectifier having high breakdown voltage and high speed operation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3261132A JP2826914B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575098A JPH0575098A (ja) | 1993-03-26 |
JP2826914B2 true JP2826914B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=17357541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3261132A Expired - Fee Related JP2826914B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-09-12 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2826914B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11297994A (ja) * | 1998-04-07 | 1999-10-29 | Hitachi Ltd | 半導体装置 |
JP4097417B2 (ja) | 2001-10-26 | 2008-06-11 | 株式会社ルネサステクノロジ | 半導体装置 |
JP5621198B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2014-11-05 | 日産自動車株式会社 | 半導体装置 |
JP5511019B2 (ja) * | 2011-11-04 | 2014-06-04 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置 |
JP2015076592A (ja) * | 2013-10-11 | 2015-04-20 | 住友電気工業株式会社 | 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4568958A (en) * | 1984-01-03 | 1986-02-04 | General Electric Company | Inversion-mode insulated-gate gallium arsenide field-effect transistors |
JPS6212169A (ja) * | 1985-07-09 | 1987-01-21 | Matsushita Electronics Corp | 半導体装置 |
JP3061342U (ja) * | 1999-02-09 | 1999-09-17 | ビッグボーン商事 株式会社 | 携帯電話器用ポケット付手提袋 |
-
1991
- 1991-09-12 JP JP3261132A patent/JP2826914B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0575098A (ja) | 1993-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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