JP2683117B2 - エンコーダー - Google Patents
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01D—MEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01D5/00—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
- G01D5/26—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
- G01D5/32—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
- G01D5/34—Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
- G01D5/36—Forming the light into pulses
- G01D5/38—Forming the light into pulses by diffraction gratings
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/12—Analogue/digital converters
- H03M1/22—Analogue/digital converters pattern-reading type
- H03M1/24—Analogue/digital converters pattern-reading type using relatively movable reader and disc or strip
- H03M1/28—Analogue/digital converters pattern-reading type using relatively movable reader and disc or strip with non-weighted coding
- H03M1/30—Analogue/digital converters pattern-reading type using relatively movable reader and disc or strip with non-weighted coding incremental
- H03M1/301—Constructional details of parts relevant to the encoding mechanism, e.g. pattern carriers, pattern sensors
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Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はエンコーダーに関し、特に、回折格子と回折
格子に入射する光束の相対的な変位を、回折格子から射
出するいくつかの回折光同志を干渉させて形成した干渉
光を光電変換することにより検出するエンコーダーに関
する。
格子に入射する光束の相対的な変位を、回折格子から射
出するいくつかの回折光同志を干渉させて形成した干渉
光を光電変換することにより検出するエンコーダーに関
する。
従来より、NC工作機械等で、被検物体の位置や角度変
位を検出するセンサーとしてエンコーダーが使用されて
いる。そして、近年この種のエンコーダーに対して高分
解能化と高精度化が益々要求されてきている。
位を検出するセンサーとしてエンコーダーが使用されて
いる。そして、近年この種のエンコーダーに対して高分
解能化と高精度化が益々要求されてきている。
変位検出用の光学式スケールとして回折格子を用い、
回折格子の記録密度を数ミクロン/ピツチにし、回折格
子から射出するいくつかの回折光を互いに干渉させるこ
とでスケールの変位に応じた周期信号を得る方式が高分
解能、高精度なエンコーダーが既に知られているが、更
なる高精度化、高分解能化のために回折格子の記録密度
を波長オーダー程度に上げると、回折光の回折角度(回
折格子からの射出角)が大きくなり、光学部品の配置が
面倒になるという問題点が発生する。
回折格子の記録密度を数ミクロン/ピツチにし、回折格
子から射出するいくつかの回折光を互いに干渉させるこ
とでスケールの変位に応じた周期信号を得る方式が高分
解能、高精度なエンコーダーが既に知られているが、更
なる高精度化、高分解能化のために回折格子の記録密度
を波長オーダー程度に上げると、回折光の回折角度(回
折格子からの射出角)が大きくなり、光学部品の配置が
面倒になるという問題点が発生する。
例えば、第6図に示す従来のエンコーダーは以下のよ
うな動作によってスケールの変位に応じた信号を発生さ
せている。
うな動作によってスケールの変位に応じた信号を発生さ
せている。
レーザーダイオード1からの光束をコリメータレンズ
2で平行光束にして回折格子5上の点P1に垂直に入射さ
せ、点P1から射出した+1次反射回折光(R1+)をミラ
ー6を介してビームスプリツター4まで戻すと同時に点
P1から射出した−1次反射回折光(R1−)をミラー62を
介してビームスプリツター4まで戻し、ビームスプリツ
ター4を介して±1反射回折光を重ねあわせて干渉させ
る。回折格子5が格子1ピツチ分だけ移動するあいだに
+1次回折光の波面の位相が『2π進み』、−1次回折
光の波面の位相が『2π遅れる』という原理によって、
2光束を干渉させて形成した干渉光で格子1ピツチの移
動に応じて2周期の明暗変化が観測される。即ち回折格
子5の格子本数の2倍の周期信号が取り出せる。
2で平行光束にして回折格子5上の点P1に垂直に入射さ
せ、点P1から射出した+1次反射回折光(R1+)をミラ
ー6を介してビームスプリツター4まで戻すと同時に点
P1から射出した−1次反射回折光(R1−)をミラー62を
介してビームスプリツター4まで戻し、ビームスプリツ
ター4を介して±1反射回折光を重ねあわせて干渉させ
る。回折格子5が格子1ピツチ分だけ移動するあいだに
+1次回折光の波面の位相が『2π進み』、−1次回折
光の波面の位相が『2π遅れる』という原理によって、
2光束を干渉させて形成した干渉光で格子1ピツチの移
動に応じて2周期の明暗変化が観測される。即ち回折格
子5の格子本数の2倍の周期信号が取り出せる。
しかしながら、前述したように、回折格子5の記録密
度(ピツチ)が細かくなるほど回折光の回折角が大きく
なるので、回折格子5から射出する回折光の射出角が90
゜近くなる。従って、回折格子5に接触しないようにミ
ラー61、62を回折格子5の近傍に設置しなければなら
ず、このような設置は極めて面倒である。更に、回折格
子5の格子ピツチをレーザーダイオード1からの光束の
波長以下にすると、回折光が取り出せなけなり、回折格
子5の変化を検出することすら不可能になる。
度(ピツチ)が細かくなるほど回折光の回折角が大きく
なるので、回折格子5から射出する回折光の射出角が90
゜近くなる。従って、回折格子5に接触しないようにミ
ラー61、62を回折格子5の近傍に設置しなければなら
ず、このような設置は極めて面倒である。更に、回折格
子5の格子ピツチをレーザーダイオード1からの光束の
波長以下にすると、回折光が取り出せなけなり、回折格
子5の変化を検出することすら不可能になる。
本件出願人は、この様な問題を解消し、回折格子のピ
ツチが細かくなっても容易に回折光を取り出せるエンコ
ーダーを、特願平1−120046号で開示した。
ツチが細かくなっても容易に回折光を取り出せるエンコ
ーダーを、特願平1−120046号で開示した。
本発明は、上記先願のエンコーダーの改良に関するも
のであり、その目的は、干渉光を光電変換することによ
り得られる信号の振幅や位相を安定させることにある。
のであり、その目的は、干渉光を光電変換することによ
り得られる信号の振幅や位相を安定させることにある。
この目的を達成するために、本発明のエンコーダー
は、光源からの光束を分割して光束R1と光束R2とを形成
する第1偏光ビームスプリツターと上記光束R1の光路L1
及び上記光束R2の光路L2に設けた第1λ/4板とを備え、
回折格子上記光束R1を回折させて生じる正の第1回折光
が上記光路L1に沿って進み、上記回折格子で光束R2を回
折させて生じる負の第2回折光が上記光路L2に沿って進
むように上記光束R1と光束R2を上記回折格子に入射させ
ると共に上記第1及び第2回折光を上記第1偏光ビーム
スプリツターを介して重畳せしめる第1光学手段と、上
記第1光学手段からの上記第1及び第2回折光を互いに
分離せしめる第2偏光ビームスプリツターと第2偏光ビ
ームスプリツターからの上記第1回折光の光路L3及び第
2回折光の光路L4に設けた第2λ/4板とを備え、上記回
折格子で上記第1回折光を回折させて生じる正の第1再
回折光が上記光路L3に沿って進み、上記回折格子で上記
第2回折光を回折させて生じる負の第2再回折光が上記
光路L4に沿って進むように上記第1及び第2回折光を上
記回折格子に入射させると共に上記第1及び第2再回折
光を上記第2偏光ビームスプリツターを介して重畳せし
める第2光学手段と、上記第2光学手段からの上記第1
及び第2再回折光を互いに干渉させて形成した干渉光を
電気信号に変換する変換手段とを有し、上記光路L1及び
L4を介して上記変換手段に入射する光と上記光路L2及び
L4を介して上記変換手段に入射する光の光路長差と、上
記光路L1及びL3を介して上記変換手段に入射する光と上
記光路L2及びL3を介して上記変換手段に入射する光の光
路長差を、上記光源からの光束の可干渉距離より大きく
したことを特徴としている。
は、光源からの光束を分割して光束R1と光束R2とを形成
する第1偏光ビームスプリツターと上記光束R1の光路L1
及び上記光束R2の光路L2に設けた第1λ/4板とを備え、
回折格子上記光束R1を回折させて生じる正の第1回折光
が上記光路L1に沿って進み、上記回折格子で光束R2を回
折させて生じる負の第2回折光が上記光路L2に沿って進
むように上記光束R1と光束R2を上記回折格子に入射させ
ると共に上記第1及び第2回折光を上記第1偏光ビーム
スプリツターを介して重畳せしめる第1光学手段と、上
記第1光学手段からの上記第1及び第2回折光を互いに
分離せしめる第2偏光ビームスプリツターと第2偏光ビ
ームスプリツターからの上記第1回折光の光路L3及び第
2回折光の光路L4に設けた第2λ/4板とを備え、上記回
折格子で上記第1回折光を回折させて生じる正の第1再
回折光が上記光路L3に沿って進み、上記回折格子で上記
第2回折光を回折させて生じる負の第2再回折光が上記
光路L4に沿って進むように上記第1及び第2回折光を上
記回折格子に入射させると共に上記第1及び第2再回折
光を上記第2偏光ビームスプリツターを介して重畳せし
める第2光学手段と、上記第2光学手段からの上記第1
及び第2再回折光を互いに干渉させて形成した干渉光を
電気信号に変換する変換手段とを有し、上記光路L1及び
L4を介して上記変換手段に入射する光と上記光路L2及び
L4を介して上記変換手段に入射する光の光路長差と、上
記光路L1及びL3を介して上記変換手段に入射する光と上
記光路L2及びL3を介して上記変換手段に入射する光の光
路長差を、上記光源からの光束の可干渉距離より大きく
したことを特徴としている。
本発明の実施例を説明する前に、上記特願平1−1200
46号で開示したロータリーエンコーダについて述べ、本
発明の課題を示す。
46号で開示したロータリーエンコーダについて述べ、本
発明の課題を示す。
第1図は、この先願のロータリーエンコーダーを示す
斜視図である。
斜視図である。
同図において、1はレーザーダイオードから成る光
源、2はコリメーターレンズ、31,32はプリズム、41,42
はプリズム31,32中の偏光ビームスプリツター面、5は
回転デイスク板(回折格子)、63,64,65,66はミラー、7
1,72,73は1/4波長板、8は1/2波長板、9は非偏光ビー
ムスプリツター、10,11は偏光素子(例えば偏光板や偏
光プリズム)、S1,S2は受光素子である。
源、2はコリメーターレンズ、31,32はプリズム、41,42
はプリズム31,32中の偏光ビームスプリツター面、5は
回転デイスク板(回折格子)、63,64,65,66はミラー、7
1,72,73は1/4波長板、8は1/2波長板、9は非偏光ビー
ムスプリツター、10,11は偏光素子(例えば偏光板や偏
光プリズム)、S1,S2は受光素子である。
光源1から射出した波長λのレーザー光束をコリメー
タレンズ2によって平行光束にし、この平行光束をプリ
ズム31に入射させてプリズム31の所定箇所に設けたミラ
ー面や偏光ビームスプリツター面41によって対称な光路
L1,L2に沿って進む2光束R1,R2に分割し、各々の光束R
1,R2をミラー63で反射せしめて1/4波長板71を通過させ
てから回転デイスク板5上に設けた格子ピツチPの放射
状回折格子の第1の点(P1)に同時に入射させる。ここ
で、回折格子で回折して点P1から射出する複数の回折光
のうち光束R1の+1次反射回折光と光束R2の−1次反射
回折光が各々元の光路L1,L2を逆進する方向に出射する
ように、あらかじめ光束R1,R2の入射角θ0をθ0=sin
-1(λ/2P)に設定しておく。また光束R1とR2は、偏光
ビームスプリツター面41で分割された時点で偏光面が互
いに直交した直線偏光になっているが、1/4波長板71を
往復通過することで光束R1とR2の偏光面が入れ替わる。
つまり、光束R1は偏光ビームスプリツター面41を透過し
た直線偏光(P偏光)であるから光束R1の+1次回折光
(R1+)は1/4波長板71を介してS偏光となり、偏光ビ
ームスプリツター面41で反射しプリズム31から出射す
る。また光束R2は偏光ビームスプリツター面で反射した
直線偏光(S偏光)であるから光束R2の−1次回折光
(R2−)は1/4波長板71を介してP偏光となり、偏光ビ
ームスプリツター面41を透過しプリズム31から、光束
(R1+)と重なりあって出射する。光束R1の+1次回折
光(R1+)と光束R2の−1次回折光(R2−)は、重なり
あったままプリズム3のミラー64,65により伝送され1/2
波長板8を透過してプリズム32に入射する。そして、プ
リズム32の所定箇所に設けたミラー面や偏光ビームスプ
リツター面42によって光束(R1+)を光路L3に沿って進
行させ光束(R2−)を光路L4に沿って進行させ、各々ミ
ラー66で反射せしめて1/4波長板72を通過させた後に回
転デイスク板5上に設けた放射状回折格子の第2の点
(P2)に、前述の角度θ0で入射させる、ここで、1/2
波長板8は+1次回折光(R1+)の偏光面をS偏光から
P偏光に変換し、−1次回折光(R2−)の偏光面をP偏
光からS偏光に変換している。また、点P1とP2は回転デ
イスク板5の回転軸0に対して対称な位置関係に設定し
ておく。回折格子で反射回折して点P2より出射した複数
の反射回折光のうち、光束(R1+)の+1次再回折光
(R1++)は元の光路L3に逆進し、1/4波長板72を再び
通過してS偏光になり、プリズム32内の偏光ビームスプ
リツター面42で反射されプリズム32を射出する。一方、
光束(R2−)の−1次再回折光(R2−−)は元の光路L4
を逆進し1/4波長板72を再び透過してP偏光になり、プ
リズム32内の偏光ビームスプリツター面42を透過して+
1次再回析光(R1++)と重なりあってプリズム32を出
射する。重なりあった2光束は1/4波長板73を通過する
ことにより互いに偏光面が逆向きに回転する円偏光とな
るので、この互いに逆回りの円偏光同志が合成された光
束の偏光状態は直線偏光となる。この直線偏光光束の偏
光方位は、回転デイスク板5の回転に応じて変化する、
+1次再回折光(R1++)と一次再回折光(R2−−)の
波面の位相差によって決まり、位相差が0,π/4,2π/4,3
π/4,4π/4,5π/4,…,8π/4と変化していくあいだに直
線偏光光束の偏光方位は45゜,67.5゜,90゜,112.5゜,135
゜,157.5゜,…,225゜(45゜)と回転していく。そこ
で、この光束を非偏光ビームスプリツター9にて等光量
の2光束に分割した後、一方の光束を偏光素子10を用い
て特定の偏光成分のみを分離してとりだして、干渉光を
受光素子S1に入射させ、もう一方を偏光素子11を用いて
特定の偏光成分のみを分離して取り出して、干渉光を受
光素子S2に入射させれば、受光素子S1,S2からそれぞれ
回転デイスク板5の回転量に応じた周期的な信号が出力
される。ここで偏光素子10と11で取り出す偏光成分を互
いに45゜ずらしておけば、受光素子S1,S2に入射する干
渉光の明暗変化のタイミングが互いに1/4周期(出力信
号の位相でπ/2)だけずれる。従って、第1図の実施例
同様、これらの互いに90゜位相がずれた2相の周期信号
を電気的な増幅や二値化の処理をしてやれば、回転デイ
スク板5の回転角度や回転方向を検出することができ
る。
タレンズ2によって平行光束にし、この平行光束をプリ
ズム31に入射させてプリズム31の所定箇所に設けたミラ
ー面や偏光ビームスプリツター面41によって対称な光路
L1,L2に沿って進む2光束R1,R2に分割し、各々の光束R
1,R2をミラー63で反射せしめて1/4波長板71を通過させ
てから回転デイスク板5上に設けた格子ピツチPの放射
状回折格子の第1の点(P1)に同時に入射させる。ここ
で、回折格子で回折して点P1から射出する複数の回折光
のうち光束R1の+1次反射回折光と光束R2の−1次反射
回折光が各々元の光路L1,L2を逆進する方向に出射する
ように、あらかじめ光束R1,R2の入射角θ0をθ0=sin
-1(λ/2P)に設定しておく。また光束R1とR2は、偏光
ビームスプリツター面41で分割された時点で偏光面が互
いに直交した直線偏光になっているが、1/4波長板71を
往復通過することで光束R1とR2の偏光面が入れ替わる。
つまり、光束R1は偏光ビームスプリツター面41を透過し
た直線偏光(P偏光)であるから光束R1の+1次回折光
(R1+)は1/4波長板71を介してS偏光となり、偏光ビ
ームスプリツター面41で反射しプリズム31から出射す
る。また光束R2は偏光ビームスプリツター面で反射した
直線偏光(S偏光)であるから光束R2の−1次回折光
(R2−)は1/4波長板71を介してP偏光となり、偏光ビ
ームスプリツター面41を透過しプリズム31から、光束
(R1+)と重なりあって出射する。光束R1の+1次回折
光(R1+)と光束R2の−1次回折光(R2−)は、重なり
あったままプリズム3のミラー64,65により伝送され1/2
波長板8を透過してプリズム32に入射する。そして、プ
リズム32の所定箇所に設けたミラー面や偏光ビームスプ
リツター面42によって光束(R1+)を光路L3に沿って進
行させ光束(R2−)を光路L4に沿って進行させ、各々ミ
ラー66で反射せしめて1/4波長板72を通過させた後に回
転デイスク板5上に設けた放射状回折格子の第2の点
(P2)に、前述の角度θ0で入射させる、ここで、1/2
波長板8は+1次回折光(R1+)の偏光面をS偏光から
P偏光に変換し、−1次回折光(R2−)の偏光面をP偏
光からS偏光に変換している。また、点P1とP2は回転デ
イスク板5の回転軸0に対して対称な位置関係に設定し
ておく。回折格子で反射回折して点P2より出射した複数
の反射回折光のうち、光束(R1+)の+1次再回折光
(R1++)は元の光路L3に逆進し、1/4波長板72を再び
通過してS偏光になり、プリズム32内の偏光ビームスプ
リツター面42で反射されプリズム32を射出する。一方、
光束(R2−)の−1次再回折光(R2−−)は元の光路L4
を逆進し1/4波長板72を再び透過してP偏光になり、プ
リズム32内の偏光ビームスプリツター面42を透過して+
1次再回析光(R1++)と重なりあってプリズム32を出
射する。重なりあった2光束は1/4波長板73を通過する
ことにより互いに偏光面が逆向きに回転する円偏光とな
るので、この互いに逆回りの円偏光同志が合成された光
束の偏光状態は直線偏光となる。この直線偏光光束の偏
光方位は、回転デイスク板5の回転に応じて変化する、
+1次再回折光(R1++)と一次再回折光(R2−−)の
波面の位相差によって決まり、位相差が0,π/4,2π/4,3
π/4,4π/4,5π/4,…,8π/4と変化していくあいだに直
線偏光光束の偏光方位は45゜,67.5゜,90゜,112.5゜,135
゜,157.5゜,…,225゜(45゜)と回転していく。そこ
で、この光束を非偏光ビームスプリツター9にて等光量
の2光束に分割した後、一方の光束を偏光素子10を用い
て特定の偏光成分のみを分離してとりだして、干渉光を
受光素子S1に入射させ、もう一方を偏光素子11を用いて
特定の偏光成分のみを分離して取り出して、干渉光を受
光素子S2に入射させれば、受光素子S1,S2からそれぞれ
回転デイスク板5の回転量に応じた周期的な信号が出力
される。ここで偏光素子10と11で取り出す偏光成分を互
いに45゜ずらしておけば、受光素子S1,S2に入射する干
渉光の明暗変化のタイミングが互いに1/4周期(出力信
号の位相でπ/2)だけずれる。従って、第1図の実施例
同様、これらの互いに90゜位相がずれた2相の周期信号
を電気的な増幅や二値化の処理をしてやれば、回転デイ
スク板5の回転角度や回転方向を検出することができ
る。
本ロータリーエンコーダーにおいては、回転デイスク
板5の放射状回折格子のピツチが光源1からの光束の波
長λと等しくなったとしても、光束R1及びR2の点P1及び
P2に対する入射角を30゜程度にすることができ、また、
±1次回折光及び±1次再回折光の射出角も30゜程度に
することができる。従って、光学系の配置に制約を受け
ることなく高分解能なエンコーダーを作成することが可
能である。
板5の放射状回折格子のピツチが光源1からの光束の波
長λと等しくなったとしても、光束R1及びR2の点P1及び
P2に対する入射角を30゜程度にすることができ、また、
±1次回折光及び±1次再回折光の射出角も30゜程度に
することができる。従って、光学系の配置に制約を受け
ることなく高分解能なエンコーダーを作成することが可
能である。
更に、本ロータリーエンコーダーは光束R1及びR2を回
転デイスク板5上の互いに対称な点P1,P2で回折させて
いるので、回転デイスク板5の回転中心0と放射状回折
格子の中心(放射中心)の偏心の影響を軽減させた、高
精度の回転状態の検出を達成している。
転デイスク板5上の互いに対称な点P1,P2で回折させて
いるので、回転デイスク板5の回転中心0と放射状回折
格子の中心(放射中心)の偏心の影響を軽減させた、高
精度の回転状態の検出を達成している。
また、プリズム31からプリズム32伝送される±1次回
折光の光路がほぼ共通であるため、周囲の温度変動によ
り互いの光路長差が大きく生じることがなく、極めて安
定した検出が行える。
折光の光路がほぼ共通であるため、周囲の温度変動によ
り互いの光路長差が大きく生じることがなく、極めて安
定した検出が行える。
以上の説明で回折光の次数として+1次や−1次を用
いているが、本願では±符号は第4図(A)〜(E)に
示すように回折格子5の移動方向と光束の進行方位がず
らされる方向が一致するほうを+、それと逆の場合を−
としている。
いているが、本願では±符号は第4図(A)〜(E)に
示すように回折格子5の移動方向と光束の進行方位がず
らされる方向が一致するほうを+、それと逆の場合を−
としている。
第1図に示すロータリーエンコーダーにおいて、プリ
ズム31,32の各々の偏光ビームスプリツター面41,42は、
本来、P偏光の光のみを透過し、S偏光の光のみを反射
させるべきものであるが、実際には、このような完全な
偏光ビームスプリツター面を形成するのは容易ではな
い。従って、プリズム31の偏光ビームスプリツター面41
から光路L1に沿って回折格子上の点P1に入射する光と、
同じく光路L2に沿って回折格子上の点P1に入射する光
は、各々P偏光成分とS偏光成分とが含まれることにな
り、1/4波長板71を介して偏光ビームスプリツター面41
へ入射する+1回折光(R1+)、−1次回折光(R2−)
は、各々「S偏光+ある量のP偏光」、「P偏光+ある
量のS偏光」を含む。+1次回折光(R1+)のS偏光光
と−1次回折光(R2−)のP偏光光とは、偏光ビームス
プリツター面41を介して互いに重なり合い、そこから射
出するが、偏光ビームスプリツター面41の上述の如き不
完全性に伴ない、+1次回折光(R1+)のP偏光光(以
下、+1次不要回折光と称す)と−1次回折光(R2−)
のS偏光光(以下、−1次の不要回折光と称す。)も、
偏光ビームスプリツター面41を介して重なり合い、そこ
から射出する。
ズム31,32の各々の偏光ビームスプリツター面41,42は、
本来、P偏光の光のみを透過し、S偏光の光のみを反射
させるべきものであるが、実際には、このような完全な
偏光ビームスプリツター面を形成するのは容易ではな
い。従って、プリズム31の偏光ビームスプリツター面41
から光路L1に沿って回折格子上の点P1に入射する光と、
同じく光路L2に沿って回折格子上の点P1に入射する光
は、各々P偏光成分とS偏光成分とが含まれることにな
り、1/4波長板71を介して偏光ビームスプリツター面41
へ入射する+1回折光(R1+)、−1次回折光(R2−)
は、各々「S偏光+ある量のP偏光」、「P偏光+ある
量のS偏光」を含む。+1次回折光(R1+)のS偏光光
と−1次回折光(R2−)のP偏光光とは、偏光ビームス
プリツター面41を介して互いに重なり合い、そこから射
出するが、偏光ビームスプリツター面41の上述の如き不
完全性に伴ない、+1次回折光(R1+)のP偏光光(以
下、+1次不要回折光と称す)と−1次回折光(R2−)
のS偏光光(以下、−1次の不要回折光と称す。)も、
偏光ビームスプリツター面41を介して重なり合い、そこ
から射出する。
ここで、±1次の不要回折光は、プリズム3を通過
し、1/2波長板8に入射する、+1次の不要回折光は1/2
波長板8を介してS偏光光になり、−1次の不要回折光
は1/2波長板8を介してP偏光光となる。そして、これ
ら±1次の不要回折光がプリズム32の偏光ビームスプリ
ツター面42に入射すると、+1次の不要回折光が反射し
て光路L4へ向けられ、−1次の不要回折光が透過して光
路L3へ向けられる。+1次の不要回折光は、光路L4に沿
って進み、λ/4板72を介して、回折格子上の点P2に入射
し、−1次の不要回折光は、光路L3に沿って進み、λ/4
板72を介して、回折格子上の点P2に入射する。+1次の
不要回折光が回折格子で反射回折されて生じる−1次の
不要再回折光は、光路L4へ向かって射出し、−1次の不
要回折光が回折格子で反射回折されて生じる+1次の不
要再回折光は光路L3に向かって射出する。−1次の不要
再回折光は光路L4に沿ってλ/4板72を介して偏光ビーム
スプリツター面42へ向けられ、+1次の不要再回折光は
光路L3に沿ってλ/4板72を介して偏光ビームスプリツタ
ー面42へ向けられる。この時、λ/4板72の作用で−1次
の不要再回折光はP偏光光に、+1次不要再回折光はS
偏光光になっており、−1次の不要再回折光が偏光ビー
ムスプリツター面42で透過し、+1次の不要再回折光が
偏光ビームスプリツター面42を反射し、偏光ビームスプ
リツター面42から、互いに重なり合って±1次の不要再
回折光が射出する。そして、これらの±1次の不要再回
折光の光路は、±1次再回折光(R1++,R2−−)の光
路と一致するから、±1次再回折と共に受光素子S1,S2
へ向かうことになる。
し、1/2波長板8に入射する、+1次の不要回折光は1/2
波長板8を介してS偏光光になり、−1次の不要回折光
は1/2波長板8を介してP偏光光となる。そして、これ
ら±1次の不要回折光がプリズム32の偏光ビームスプリ
ツター面42に入射すると、+1次の不要回折光が反射し
て光路L4へ向けられ、−1次の不要回折光が透過して光
路L3へ向けられる。+1次の不要回折光は、光路L4に沿
って進み、λ/4板72を介して、回折格子上の点P2に入射
し、−1次の不要回折光は、光路L3に沿って進み、λ/4
板72を介して、回折格子上の点P2に入射する。+1次の
不要回折光が回折格子で反射回折されて生じる−1次の
不要再回折光は、光路L4へ向かって射出し、−1次の不
要回折光が回折格子で反射回折されて生じる+1次の不
要再回折光は光路L3に向かって射出する。−1次の不要
再回折光は光路L4に沿ってλ/4板72を介して偏光ビーム
スプリツター面42へ向けられ、+1次の不要再回折光は
光路L3に沿ってλ/4板72を介して偏光ビームスプリツタ
ー面42へ向けられる。この時、λ/4板72の作用で−1次
の不要再回折光はP偏光光に、+1次不要再回折光はS
偏光光になっており、−1次の不要再回折光が偏光ビー
ムスプリツター面42で透過し、+1次の不要再回折光が
偏光ビームスプリツター面42を反射し、偏光ビームスプ
リツター面42から、互いに重なり合って±1次の不要再
回折光が射出する。そして、これらの±1次の不要再回
折光の光路は、±1次再回折光(R1++,R2−−)の光
路と一致するから、±1次再回折と共に受光素子S1,S2
へ向かうことになる。
ここで、−1次の不要再回折光は、回折格子上の点P1
からの+1次回折光が回折格子上の点P2で再回折して生
じた−1次回折光であるから、回折格子が変位しても位
相の変化は生じない。一方、+1次の不要再回折光は、
回折格子上の点P1からの−1次回折光が回折格子上の点
P2で再回折して生じた+1次回折光であるから、やは
り、回折格子が変位しても位相の変化は生じない。
からの+1次回折光が回折格子上の点P2で再回折して生
じた−1次回折光であるから、回折格子が変位しても位
相の変化は生じない。一方、+1次の不要再回折光は、
回折格子上の点P1からの−1次回折光が回折格子上の点
P2で再回折して生じた+1次回折光であるから、やは
り、回折格子が変位しても位相の変化は生じない。
ところが、−1次不要再回折光は、一次再回折光(R2
−−)の偏光方位と同じ偏光方位をもち、+1次不要再
回折光は、+1次再回折光(R1++)の偏光方位と同じ
偏光方位をもつから、−1次不要再回折光と−1次再回
折光(R2−−)が互いに干渉し、+1次不要再回折光と
+1次再回折光(R1++)が互いに干渉する。従って、
受光素子S1,S2からの信号は、±1次再回折光(R1++,
R2−−)による干渉光の明暗変化に応じた正弦波信号
が、この±1次不要回折光の作用で±1次再回折光に生
じる強度変化に対応する正弦波信号で変調された信号に
なる。尚、前述のように、±1次再回折光(R1++,R2
−−)の干渉による正弦波信号は、回折格子が1ピツチ
分だけ変位することにより4周期生じる。一方、±1次
不要回折光の作用による正弦波信号は、回折格子が1ピ
ツチ分だけ変位することにより2周期生じる。
−−)の偏光方位と同じ偏光方位をもち、+1次不要再
回折光は、+1次再回折光(R1++)の偏光方位と同じ
偏光方位をもつから、−1次不要再回折光と−1次再回
折光(R2−−)が互いに干渉し、+1次不要再回折光と
+1次再回折光(R1++)が互いに干渉する。従って、
受光素子S1,S2からの信号は、±1次再回折光(R1++,
R2−−)による干渉光の明暗変化に応じた正弦波信号
が、この±1次不要回折光の作用で±1次再回折光に生
じる強度変化に対応する正弦波信号で変調された信号に
なる。尚、前述のように、±1次再回折光(R1++,R2
−−)の干渉による正弦波信号は、回折格子が1ピツチ
分だけ変位することにより4周期生じる。一方、±1次
不要回折光の作用による正弦波信号は、回折格子が1ピ
ツチ分だけ変位することにより2周期生じる。
このようにして、受光素子S1,S2からの正弦波信号の
振幅と位相が変調され、その波形が乱れる。この波形の
乱れは、回折格子の変位を測定する時の精度を低下させ
る要因となる。特に、受光素子S1,S2から得られる正弦
波信号を電気的に分割して多数個のパルスを生成するよ
うな(電気分割)処理を行う場合など、正確にパルスを
生成することができなくなる。
振幅と位相が変調され、その波形が乱れる。この波形の
乱れは、回折格子の変位を測定する時の精度を低下させ
る要因となる。特に、受光素子S1,S2から得られる正弦
波信号を電気的に分割して多数個のパルスを生成するよ
うな(電気分割)処理を行う場合など、正確にパルスを
生成することができなくなる。
本発明の課題は、上述した、受光素子S1,S2からの正
弦波信号の振幅と位相の乱れをなくすことにあり、これ
は、以下に示す実施例により解決される。
弦波信号の振幅と位相の乱れをなくすことにあり、これ
は、以下に示す実施例により解決される。
第2図は、本発明の一実施例を示す斜視図であり、1
は光源で、ここではマルチモード半導体レーザーを用い
ている。2はコリメータレンズ、31,32はプリズム、41,
42は偏光ビームスプリツター面、5は回転デイスク板
(回折格子)、71,72,73は1/4波長板、8は1/2波長板、
9は非偏光ビームスプリツタ、10,11は検光子、S1,S2は
受光素子、14,15は互いに同じ厚さのガラス板、16は折
り返しミラーである。第2図と第1図を比較すると解る
ように、本実施例のエンコーダーは、ガラス板14,15、
折り返しミラー16を備えている以外は、第1図で示した
エンコーダーと全く同一での系を有している。尚、100
は読取りユニツトを示す。
は光源で、ここではマルチモード半導体レーザーを用い
ている。2はコリメータレンズ、31,32はプリズム、41,
42は偏光ビームスプリツター面、5は回転デイスク板
(回折格子)、71,72,73は1/4波長板、8は1/2波長板、
9は非偏光ビームスプリツタ、10,11は検光子、S1,S2は
受光素子、14,15は互いに同じ厚さのガラス板、16は折
り返しミラーである。第2図と第1図を比較すると解る
ように、本実施例のエンコーダーは、ガラス板14,15、
折り返しミラー16を備えている以外は、第1図で示した
エンコーダーと全く同一での系を有している。尚、100
は読取りユニツトを示す。
光源1から射出した光束は、コリメータレンズ2によ
って、平行光束に変換され、プリズム31に入射する。そ
して、この平行光束は、プリズム31に形成したミラーを
介して偏光ビームスプリツター面41によって光束R1,R2
に2分割され、光束R2はガラス板14によって、光束R1に
対して所定量の光路長差を付与される。光束R1,R2は各
々対応する光路L1,L2に沿って進行する。ここで光路L1,
L2の各光路長|L1|,|L2|は以下のように設定してある。
って、平行光束に変換され、プリズム31に入射する。そ
して、この平行光束は、プリズム31に形成したミラーを
介して偏光ビームスプリツター面41によって光束R1,R2
に2分割され、光束R2はガラス板14によって、光束R1に
対して所定量の光路長差を付与される。光束R1,R2は各
々対応する光路L1,L2に沿って進行する。ここで光路L1,
L2の各光路長|L1|,|L2|は以下のように設定してある。
|L1|−|L2|=Δ12≠0 次に、光束R1(P偏光+ある量のS偏光)、R2(S偏
光+ある量のP偏光)は、各々1/4波長板71を透過して
から、回転デイスク板5上に設けた放射状回折格子上の
点P1に、互いに逆側から同時に入射する。ここで前述の
様に、これらの光束R1,R2が点P1で回折されて点P1から
射出する複数の回折光のうち、光束R1が回折されて生じ
た+1次反射回折光(R1+1)と光束R2が回折されて生じ
た−1次反射回折光(R2-1)が、元の光路L1,L2を逆進
する様に、第4図(C)に示す通り予め光束R1,R2の入
射角をθ0[=sin-1(λ/2p)]に設定しておく。この
ようにして得られた+1次反射回折光(R1+1)、−1次
反射回折光(R2-1)は、デイスク5が放射状回折格子の
1ピツチ分だけ回転する間にそれらの波面の位相が、+
1次反射回折光(R1+1)は『2π進み』、−1次反射回
折光(R2-1)は『2π遅れる』という位相の変化を与え
られる。
光+ある量のP偏光)は、各々1/4波長板71を透過して
から、回転デイスク板5上に設けた放射状回折格子上の
点P1に、互いに逆側から同時に入射する。ここで前述の
様に、これらの光束R1,R2が点P1で回折されて点P1から
射出する複数の回折光のうち、光束R1が回折されて生じ
た+1次反射回折光(R1+1)と光束R2が回折されて生じ
た−1次反射回折光(R2-1)が、元の光路L1,L2を逆進
する様に、第4図(C)に示す通り予め光束R1,R2の入
射角をθ0[=sin-1(λ/2p)]に設定しておく。この
ようにして得られた+1次反射回折光(R1+1)、−1次
反射回折光(R2-1)は、デイスク5が放射状回折格子の
1ピツチ分だけ回転する間にそれらの波面の位相が、+
1次反射回折光(R1+1)は『2π進み』、−1次反射回
折光(R2-1)は『2π遅れる』という位相の変化を与え
られる。
また、光束R1とR2は、偏光ビームスプリツター面41の
作用で、偏光面が互いに直交した略直線偏光になってい
るが、各光束が1/4波長板71を往復透過することで、±
1次反射回折光(R1+1とR2-1)の偏光面の関係が入れ替
わる。従って、+1次反射回折光(R1+1)は『S偏光+
ある量のP偏光』、−1次反射回折光(R2-1)は『P偏
光+ある量のS偏光』になっている。+1次反射回折光
(R1+1)のS偏光成分は、偏光ビームスプリツター面41
で反射し、プリズム31から出射する。また−1次反射回
折光(R2-1)のP偏光成分は、偏光ビームスプリツター
面41を透過し、プリズム31から、+1次反射回折光(R1
+1,S偏光成分と重なりあって出射する。
作用で、偏光面が互いに直交した略直線偏光になってい
るが、各光束が1/4波長板71を往復透過することで、±
1次反射回折光(R1+1とR2-1)の偏光面の関係が入れ替
わる。従って、+1次反射回折光(R1+1)は『S偏光+
ある量のP偏光』、−1次反射回折光(R2-1)は『P偏
光+ある量のS偏光』になっている。+1次反射回折光
(R1+1)のS偏光成分は、偏光ビームスプリツター面41
で反射し、プリズム31から出射する。また−1次反射回
折光(R2-1)のP偏光成分は、偏光ビームスプリツター
面41を透過し、プリズム31から、+1次反射回折光(R1
+1,S偏光成分と重なりあって出射する。
しかし、偏光ビームスプリツター面41の特性の不完全
性によって、+1次反射回折光(R1+1)に含まれていた
微量のP偏光成分の一部も、偏光ビームスプリツター面
41で反射し、−1次反射回折光(R2-1)に含まれていた
微量のS偏光成分の一部も、偏光ビームスプリツター面
41を透過し、互いに重なり合ってプリズム31より出射す
る。
性によって、+1次反射回折光(R1+1)に含まれていた
微量のP偏光成分の一部も、偏光ビームスプリツター面
41で反射し、−1次反射回折光(R2-1)に含まれていた
微量のS偏光成分の一部も、偏光ビームスプリツター面
41を透過し、互いに重なり合ってプリズム31より出射す
る。
±1次反射回折光(R1+1とR2-1)は、互いに重なりあ
ったまま、プリズム3に伝送され、プリズム3で反射せ
しめられて、そして1/2波長板8を透過し、偏光面が互
いに入れ替えられる。つまり+1次反射回折光(R1+1)
は『P偏光+ある量のS偏光』に、−1次反射回折光
(R2-1)は『S偏光+ある量のP偏光』になる。各回折
光(R1+1とR2-1)はプリズム32に入射し、プリズム32に
形成したミラーを介して偏光ビームスプリツター面42に
入射し、それによって互いに分割される。各回折光(R1
+1とR2-1)のP偏光成分は光路L3に、S偏光成分は光路
L4に進行させられる。ここで、P偏光成分の光路L3には
ガラス板15が設けられており、光路L3,L4の各光路長|L3
|,|L4|は、次の関係を満たすように設定されている。
ったまま、プリズム3に伝送され、プリズム3で反射せ
しめられて、そして1/2波長板8を透過し、偏光面が互
いに入れ替えられる。つまり+1次反射回折光(R1+1)
は『P偏光+ある量のS偏光』に、−1次反射回折光
(R2-1)は『S偏光+ある量のP偏光』になる。各回折
光(R1+1とR2-1)はプリズム32に入射し、プリズム32に
形成したミラーを介して偏光ビームスプリツター面42に
入射し、それによって互いに分割される。各回折光(R1
+1とR2-1)のP偏光成分は光路L3に、S偏光成分は光路
L4に進行させられる。ここで、P偏光成分の光路L3には
ガラス板15が設けられており、光路L3,L4の各光路長|L3
|,|L4|は、次の関係を満たすように設定されている。
|L3|−|L4|=Δ34≠0 |L1|+|L3|=|L2|+|L4| ここで、上記Δ34と先に示したΔ12の値は、光路L1と
光路L3を介して受光素子S1,S2に入射する光と、光路L2
と光路L3を介して受光素子S1,S2に入射する光の光路長
差、及び光路L2と光路L4を介して受光素子S1,S2に入射
する光と光路L1と光路L4を介して受光素子S1,S2に入射
する光の光路長差が、光源1からの光束の可干渉距離よ
り大きくなるように設定してある。さて、±1次反射回
折光(R1+1とR2-1)は、各々1/4波長板72を透過した
後、回転デイスク5上に設けた放射状回折格子上の点P2
に入射する。ここで点P1とP2は回転デイスク5の回転中
心に対して、互いに点対称な位置関係に設定しておく。
光路L3を介して受光素子S1,S2に入射する光と、光路L2
と光路L3を介して受光素子S1,S2に入射する光の光路長
差、及び光路L2と光路L4を介して受光素子S1,S2に入射
する光と光路L1と光路L4を介して受光素子S1,S2に入射
する光の光路長差が、光源1からの光束の可干渉距離よ
り大きくなるように設定してある。さて、±1次反射回
折光(R1+1とR2-1)は、各々1/4波長板72を透過した
後、回転デイスク5上に設けた放射状回折格子上の点P2
に入射する。ここで点P1とP2は回転デイスク5の回転中
心に対して、互いに点対称な位置関係に設定しておく。
点P2より出射した複数の回折光のうち、光路L3を進行
してきた±1次反射(回折光R1+1とR2-1)の、+1次反
射再回折光(R1+1+1とR2-1+1)は、回転デイスク5が放
射状回折格子の1ピツチ分回転する間に、『2π位相が
進んで』元の光路L3を逆進し、光路L4を進行してきた+
1次反射回折光(R2-1とR1+1)の−1次反射再回折光
(R2-1-1とR1+1-1)は、『2π位相が遅れて』元の光路
L4を逆進する。すなわち、回転デイスク5が放射状回折
格子の1ピツチ分回転する時の各光束の波面の位相のず
れは以下のようになる。
してきた±1次反射(回折光R1+1とR2-1)の、+1次反
射再回折光(R1+1+1とR2-1+1)は、回転デイスク5が放
射状回折格子の1ピツチ分回転する間に、『2π位相が
進んで』元の光路L3を逆進し、光路L4を進行してきた+
1次反射回折光(R2-1とR1+1)の−1次反射再回折光
(R2-1-1とR1+1-1)は、『2π位相が遅れて』元の光路
L4を逆進する。すなわち、回転デイスク5が放射状回折
格子の1ピツチ分回転する時の各光束の波面の位相のず
れは以下のようになる。
R1+1+1…+2π+2π=+4π R2-1-1…−2π−2π=−4π R1+1-1(不要再回折光)…+2π−2π=0 R2-1+1(不要再回折光)…−2π+2π=0 次に、各反射再回折光は、1/4波長板72を再び透過
し、+1次反射回折光(R1+1+1とR2-1+1)はS偏光光に
なり、−1次反射再回折光(R2-1-1とR1+1-1)はP偏光
光になり、プリズム32に入射する。プリズム32内の偏光
ビームスプリツター面42で、S偏光光(R1+1+1とR
2-1+1)は反射され、P偏光光(R2-1-1とR1+1-1)は透
過するので、上記4光束は重なり合ってプリズム32を出
射する。そのうち、2光束(R1+1+1とR2-1+1)は偏光面
が互いに一致しているが、それぞれの光路長が R1+1+1…|L1|×2+|L3|×2+L0 R2-1+1…|L2|×2+|L3|×2+L0 (L0は共通部分の光路長) であり、Δl=Δ12×2≠0、なる光路長差Δlが付与
されている。ここで、光路長差Δlが、光源1からの光
の可干渉距離より大きくなるようにΔ12とΔ34の値が設
定されているので2光束(R1+1+1とR2-1+1)は互いに干
渉せず光束(R+1+1)の強度が変調されない。すなわ
ち、光束(R2-1+1)は単なるDC成分になる。また2光束
(R2-1-1とR1+1-1)も偏光面が一致しているが、同様の
理由により光路長差Δl=Δ34×2であり、光束(R
-1-1)の強度は変調されない。S偏光の光束(R1+1+1と
R2-1+1)とP偏光の光束(R2-1-1とR1+1-1)は、1/4波
長板73を透過して、互いに偏光面が逆向きに回転する円
偏光となるので、その合成された光束の偏光状態は直線
偏光となる。この直線偏光光束の偏光方位は、光束(R1
+1+1と光束(R2-1-1)の各波面の位相差によって決まり
回折格子の変位に応じてこの位相差が0、π/4、2π/
4、3π/4、4π/4、5π/4、…、8π/4と変化してい
くあいだに偏光方位は45゜,67.5゜,90゜,112.5゜,135
゜,157.5゜,…,225゜(45゜)と回転していく。そこ
で、この直線偏光光束を非偏光ビームスプリツタ9で同
強度の2光束に分割した後、一方の光束を、検光子10を
用いて、特定の偏光成分のみを分離して取り出して、干
渉光として受光素子S1に入射させ、もう一方の直線偏光
光束を、検光子11を用いて、特定の偏光成分のみを分離
して取り出して、干渉光として受光素子S2に入射させれ
ば、受光素子S1,S2から周期的な正弦波信号が出力され
る。ここで検光子10と11により取り出す偏光成分を互い
に45゜ずらしておけば、各干渉光の明暗変化のタイミン
グが、互いに1/4周期(正弦波信号の位相でπ/2)だけ
ずれる。この様にして得られる2相の正弦波信号を電気
的に増幅し、二値化処理をして、回転角及び回転方向に
対応する角信号を得ることができる。このとき光束(R1
+1-1とR2-1+1)の影響によって、受光素子S1,S2からの
正弦波信号に微量のDC成分が付加されているが、これに
より正弦波信号の振幅や位相の変化は生じず、正しい波
形の信号が得られる。また、後段に設けた回路による正
弦波信号の電気分割も正しく行える。
し、+1次反射回折光(R1+1+1とR2-1+1)はS偏光光に
なり、−1次反射再回折光(R2-1-1とR1+1-1)はP偏光
光になり、プリズム32に入射する。プリズム32内の偏光
ビームスプリツター面42で、S偏光光(R1+1+1とR
2-1+1)は反射され、P偏光光(R2-1-1とR1+1-1)は透
過するので、上記4光束は重なり合ってプリズム32を出
射する。そのうち、2光束(R1+1+1とR2-1+1)は偏光面
が互いに一致しているが、それぞれの光路長が R1+1+1…|L1|×2+|L3|×2+L0 R2-1+1…|L2|×2+|L3|×2+L0 (L0は共通部分の光路長) であり、Δl=Δ12×2≠0、なる光路長差Δlが付与
されている。ここで、光路長差Δlが、光源1からの光
の可干渉距離より大きくなるようにΔ12とΔ34の値が設
定されているので2光束(R1+1+1とR2-1+1)は互いに干
渉せず光束(R+1+1)の強度が変調されない。すなわ
ち、光束(R2-1+1)は単なるDC成分になる。また2光束
(R2-1-1とR1+1-1)も偏光面が一致しているが、同様の
理由により光路長差Δl=Δ34×2であり、光束(R
-1-1)の強度は変調されない。S偏光の光束(R1+1+1と
R2-1+1)とP偏光の光束(R2-1-1とR1+1-1)は、1/4波
長板73を透過して、互いに偏光面が逆向きに回転する円
偏光となるので、その合成された光束の偏光状態は直線
偏光となる。この直線偏光光束の偏光方位は、光束(R1
+1+1と光束(R2-1-1)の各波面の位相差によって決まり
回折格子の変位に応じてこの位相差が0、π/4、2π/
4、3π/4、4π/4、5π/4、…、8π/4と変化してい
くあいだに偏光方位は45゜,67.5゜,90゜,112.5゜,135
゜,157.5゜,…,225゜(45゜)と回転していく。そこ
で、この直線偏光光束を非偏光ビームスプリツタ9で同
強度の2光束に分割した後、一方の光束を、検光子10を
用いて、特定の偏光成分のみを分離して取り出して、干
渉光として受光素子S1に入射させ、もう一方の直線偏光
光束を、検光子11を用いて、特定の偏光成分のみを分離
して取り出して、干渉光として受光素子S2に入射させれ
ば、受光素子S1,S2から周期的な正弦波信号が出力され
る。ここで検光子10と11により取り出す偏光成分を互い
に45゜ずらしておけば、各干渉光の明暗変化のタイミン
グが、互いに1/4周期(正弦波信号の位相でπ/2)だけ
ずれる。この様にして得られる2相の正弦波信号を電気
的に増幅し、二値化処理をして、回転角及び回転方向に
対応する角信号を得ることができる。このとき光束(R1
+1-1とR2-1+1)の影響によって、受光素子S1,S2からの
正弦波信号に微量のDC成分が付加されているが、これに
より正弦波信号の振幅や位相の変化は生じず、正しい波
形の信号が得られる。また、後段に設けた回路による正
弦波信号の電気分割も正しく行える。
第2図において、第4図(B),(D)に示す様に点
P1、点P2に入射する各光束の入射角を図示された状態か
ら多少ずらして、往路の光路と復路の光路が一致しない
様に構成すれば、各光束が回折格子が生じる正反射光が
他の光路に混入しないので好ましい。この構成で、光路
L1に対応する復路L1′の光路長を|L1′|,光路L2に対応
する復路L2′の光路長を|L2′|、光路L3に対応する復
路L3′の光路長を|L3′|、光路L4に対応する復路L4′
の光路長を|L4′|とすれば、第2図と同様、ガラス板
を挿入することで、各光路長が以下の条件を満たすよう
にすれば良い。
P1、点P2に入射する各光束の入射角を図示された状態か
ら多少ずらして、往路の光路と復路の光路が一致しない
様に構成すれば、各光束が回折格子が生じる正反射光が
他の光路に混入しないので好ましい。この構成で、光路
L1に対応する復路L1′の光路長を|L1′|,光路L2に対応
する復路L2′の光路長を|L2′|、光路L3に対応する復
路L3′の光路長を|L3′|、光路L4に対応する復路L4′
の光路長を|L4′|とすれば、第2図と同様、ガラス板
を挿入することで、各光路長が以下の条件を満たすよう
にすれば良い。
|L1|+|L1′|+|L3″|+|L3| =|L2|+|L2′|+|L4″|+|L4| 以上の実施例で説明したエンコーダーでは、光源1と
してマルチモード半導体レーザを用いて、更にガラス板
を挿入するだけで、不要回折光の干渉作用のみを無く
し、必要な±1次再回折光の干渉作用を阻害しないです
む。また、光源は、通常のシングルモード半導体レーザ
ーでも、ガスレーザーでも良い。尚、ガラス板14を光路
L1に挿入した場合は、ガラス板15は光路L4に挿入し、ガ
ラス板14を光路L2に挿入した場合は、ガラス板16は光路
L3に挿入すればよいことは言うまでもない。更に、上記
実施例では回転デイスク(スケール)の回折格子の変位
を測定するものを例示したが、本発明はリニアスケール
に形成した回折格子の変位を測定するリニアエンコーダ
ーにも適用できる。
してマルチモード半導体レーザを用いて、更にガラス板
を挿入するだけで、不要回折光の干渉作用のみを無く
し、必要な±1次再回折光の干渉作用を阻害しないです
む。また、光源は、通常のシングルモード半導体レーザ
ーでも、ガスレーザーでも良い。尚、ガラス板14を光路
L1に挿入した場合は、ガラス板15は光路L4に挿入し、ガ
ラス板14を光路L2に挿入した場合は、ガラス板16は光路
L3に挿入すればよいことは言うまでもない。更に、上記
実施例では回転デイスク(スケール)の回折格子の変位
を測定するものを例示したが、本発明はリニアスケール
に形成した回折格子の変位を測定するリニアエンコーダ
ーにも適用できる。
第3図は、第2図の実施例の変形例を示す概略図であ
り、光路L1,L2間の光路長及び光路L3,L4間の光路長をガ
ラス板14,15を用いることなく、光学部品の形状や配置
によって、互いに異ならしめるように構成したものであ
る。第3図において、第1図及び第2図に示した各部材
と同一の部材に同一符号が符してあり、図から明らかな
ように、本実施例のエンコーダーの機能は第2図のエン
コーダーと同じである。従って、これ以上の説明は略す
ことにする。
り、光路L1,L2間の光路長及び光路L3,L4間の光路長をガ
ラス板14,15を用いることなく、光学部品の形状や配置
によって、互いに異ならしめるように構成したものであ
る。第3図において、第1図及び第2図に示した各部材
と同一の部材に同一符号が符してあり、図から明らかな
ように、本実施例のエンコーダーの機能は第2図のエン
コーダーと同じである。従って、これ以上の説明は略す
ことにする。
第5図は、本発明の構成によるロータリーエンコーダ
100を空気軸受けベアリングから成る回転ステージ114に
取り付けて、その回転ステージ114の一方に磁気デイス
クトラツク信号書き込み用ヘツド112を取り付けて、磁
気デイスク113のトラツク信号書き込み装置に応用した
ものである。
100を空気軸受けベアリングから成る回転ステージ114に
取り付けて、その回転ステージ114の一方に磁気デイス
クトラツク信号書き込み用ヘツド112を取り付けて、磁
気デイスク113のトラツク信号書き込み装置に応用した
ものである。
<発明の効果> 以上説明したように、偏光ビームスプリツタ、波長板
等の光学部品の特性が多少悪くて、不要回折光が光路中
に生じても、エンコーダの出力信号に影響が表われない
ので、比較的安価な光学部品が使用できるとともに、信
号の電気分割による高分解能化がより正確に行える。
等の光学部品の特性が多少悪くて、不要回折光が光路中
に生じても、エンコーダの出力信号に影響が表われない
ので、比較的安価な光学部品が使用できるとともに、信
号の電気分割による高分解能化がより正確に行える。
第1図はロータリーエンコーダーの一例を示す斜視図。 第2図は本発明の一実施例を示す斜視図。 第3図は第2図で示したエンコーダーの変形例を示す斜
視図。 第4図は、回折光の回折次数を説明するための図。 第5図は本発明を磁気デイスクトラツク信号書き込み装
置に応用した例を示す図。 第6図は従来のエンコーダを示す概略図。 1……光源、 2……コリメータレンズ、 3,31,32……プリズム、 41,42……偏光ビームスプリツター面、 5……回転デイスク、 64,65……ミラー、 71,72,73……1/4波長板、 8……1/2波長板、 9……非偏光ビームスプリツタ、 10,11……検光子、 14,15……ガラス板、 S1,S2……受光素子。
視図。 第4図は、回折光の回折次数を説明するための図。 第5図は本発明を磁気デイスクトラツク信号書き込み装
置に応用した例を示す図。 第6図は従来のエンコーダを示す概略図。 1……光源、 2……コリメータレンズ、 3,31,32……プリズム、 41,42……偏光ビームスプリツター面、 5……回転デイスク、 64,65……ミラー、 71,72,73……1/4波長板、 8……1/2波長板、 9……非偏光ビームスプリツタ、 10,11……検光子、 14,15……ガラス板、 S1,S2……受光素子。
Claims (1)
- 【請求項1】光源からの光束を分割して光束R1と光束R2
とを形成する第1偏光ビームスプリツターと上記光束R1
の光路L1及び上記光束R2の光路L2に設けた第1λ/4板と
を備え、回折格子と上記光束R1を回折させて生じる正の
第1回折光が上記光路L1に沿って進み、上記回折格子で
光束R2を回折させて生じる負の第2回折光が上記光路L2
に沿って進むように上記光束R1と光束R2を上記回折格子
に入射させると共に上記第1及び第2回折光を上記第1
偏光ビームスプリツターを介して重畳せしめる第1光学
手段と、上記第1光学手段からの上記第1及び第2回折
光を互いに分離せしめる第2偏光ビームスプリツターと
第2偏光ビームスプリツターからの上記第1回折光の光
路L3及び第2回折光の光路L4に設けた第2λ/4板とを備
え、上記回折格子で上記第1回折光を回折させて生じる
正の第1再回折光が上記光路L3に沿って進み、上記回折
格子で上記第2回折光を回折させて生じる負の第2再回
折光が上記光路L4に沿って進むように上記第1及び第2
回折光を上記回折格子に入射させると共に上記第1及び
第2再回折光を上記第2偏光ビームスプリツターを介し
て重畳せしめる第2光学手段と、上記第2光学手段から
の上記第1及び第2再回折光を互いに干渉させて形成し
た干渉光を電気信号に変換する変換手段とを有し、上記
光路L1及びL4を介して上記変換手段に入射する光と上記
光路L2及びL4を介して上記変換手段に入射する光の光路
長差と、上記光路L1及びL3を介して上記変換手段に入射
する光と上記光路L2及びL3を介して上記変換手段に入射
する光の光路長差を、上記光源からの光束の可干渉距離
より大きくしたことを特徴とするエンコーダー。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1285896A JP2683117B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | エンコーダー |
US07/605,437 US5126562A (en) | 1989-10-31 | 1990-10-30 | Encoder for setting optical path lengths of related beams |
EP90120825A EP0426125B1 (en) | 1989-10-31 | 1990-10-30 | Encoder |
DE69029644T DE69029644T2 (de) | 1989-10-31 | 1990-10-30 | Kodierer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1285896A JP2683117B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | エンコーダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03146822A JPH03146822A (ja) | 1991-06-21 |
JP2683117B2 true JP2683117B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=17697424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1285896A Expired - Fee Related JP2683117B2 (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | エンコーダー |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0426125B1 (ja) |
JP (1) | JP2683117B2 (ja) |
DE (1) | DE69029644T2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
EP0536655B1 (en) * | 1991-10-03 | 1996-05-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Measuring method and measuring apparatus |
US5436724A (en) * | 1991-10-03 | 1995-07-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Apparatus for measuring relative movement using a diffraction grating having an orthogonally polarized input beam |
JP3218657B2 (ja) * | 1991-12-04 | 2001-10-15 | キヤノン株式会社 | ロータリーエンコーダ |
JP3254737B2 (ja) * | 1992-06-17 | 2002-02-12 | キヤノン株式会社 | エンコーダー |
ES2077520B1 (es) * | 1993-11-08 | 1998-02-16 | Fagor S Coop Ltda | Interferometro con red de difraccion para la medida de longitudes. |
JP3495783B2 (ja) * | 1994-05-13 | 2004-02-09 | キヤノン株式会社 | エンコーダ |
JP3832874B2 (ja) * | 1995-04-05 | 2006-10-11 | キヤノン株式会社 | 光学スケール及びそれを用いたロータリーエンコーダ |
US6081339A (en) | 1997-05-29 | 2000-06-27 | Aim Controls, Inc. | Method and apparatus for measuring the direction and position of rotating bodies |
DE19834107A1 (de) * | 1998-07-29 | 2000-02-03 | Ibm | Atomspeicher |
WO2010047100A1 (ja) * | 2008-10-23 | 2010-04-29 | 株式会社ニコン | エンコーダ |
CN114178904B (zh) * | 2022-02-15 | 2022-06-14 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种机床测量系统的分辨力测量方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0146244B2 (en) * | 1983-11-04 | 2002-07-03 | Sony Precision Technology Inc. | Optical instrument for measuring displacement |
US4967072A (en) * | 1984-09-05 | 1990-10-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Interferometric rotating condition detection apparatus |
JPH0621801B2 (ja) * | 1985-07-03 | 1994-03-23 | キヤノン株式会社 | ロ−タリ−エンコ−ダ− |
JPS6212814A (ja) * | 1985-07-10 | 1987-01-21 | Canon Inc | ロ−タリ−エンコ−ダ− |
JPS62200225A (ja) * | 1986-02-27 | 1987-09-03 | Canon Inc | ロ−タリ−エンコ−ダ− |
JPH073344B2 (ja) * | 1987-06-15 | 1995-01-18 | キヤノン株式会社 | エンコ−ダ− |
JPH01232214A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-18 | Canon Inc | エンコーダ |
JPH0718714B2 (ja) * | 1988-05-10 | 1995-03-06 | キヤノン株式会社 | エンコーダー |
JPH0778433B2 (ja) * | 1988-07-19 | 1995-08-23 | キヤノン株式会社 | ロータリーエンコーダ |
JP2603305B2 (ja) * | 1988-07-19 | 1997-04-23 | キヤノン株式会社 | 変位測定装置 |
JP2586120B2 (ja) * | 1988-09-22 | 1997-02-26 | キヤノン株式会社 | エンコーダー |
-
1989
- 1989-10-31 JP JP1285896A patent/JP2683117B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-10-30 US US07/605,437 patent/US5126562A/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-10-30 DE DE69029644T patent/DE69029644T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1990-10-30 EP EP90120825A patent/EP0426125B1/en not_active Expired - Lifetime
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---|---|
DE69029644D1 (de) | 1997-02-20 |
JPH03146822A (ja) | 1991-06-21 |
DE69029644T2 (de) | 1997-05-28 |
EP0426125A2 (en) | 1991-05-08 |
EP0426125B1 (en) | 1997-01-08 |
EP0426125A3 (en) | 1992-09-30 |
US5126562A (en) | 1992-06-30 |
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