JP2578936Y2 - ボールねじ用軸受ユニット - Google Patents

ボールねじ用軸受ユニット

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JP2578936Y2
JP2578936Y2 JP1991080569U JP8056991U JP2578936Y2 JP 2578936 Y2 JP2578936 Y2 JP 2578936Y2 JP 1991080569 U JP1991080569 U JP 1991080569U JP 8056991 U JP8056991 U JP 8056991U JP 2578936 Y2 JP2578936 Y2 JP 2578936Y2
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Japan
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bearing unit
ball screw
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ball
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登志夫 小楠
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はボールねじ用軸受ユニ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボールねじの両端部を回転自在に支持す
る軸受ユニットとして、固定側軸受ユニットと支持側軸
受ユニットを用い、固定側ユニットによりボールねじの
一端を軸方向への移動を制限して支持せしめ、支持側軸
受ユニットによりボールねじの他端を軸方向への移動を
許容して支持せしめることが従来から行われている。支
持側軸受ユニットにより、軸方向への移動を許容して支
持せしめるのは、ボールねじの熱膨張による伸縮を吸収
するためである。
【0003】上記のごとき従来のボールねじ用軸受ユニ
ットのハウジングは、鋼材から切削加工により製作され
ていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来のように軸受ユニ
ットのハウジングを切削加工により製作すると、加工工
数が非常に多くなり、生産能率が悪い欠点があった。ま
た生産能率を上げるために加工工数を減らすと、余分な
肉厚部が残存し、結果的に重量が重くなる欠点があっ
た。
【0005】また、ボールねじ用軸受ユニットは、ねじ
軸の回転に伴って、このねじ軸上を機械部品等が装着さ
れたナットが移動するため、このナットの位置によって
大幅に変化する振動負荷を受ける。従来の鋼材から製作
されたハウジングは振動の減衰能が劣るため、この大幅
に変化する振動が、殆ど減衰されずに前記ナットに装着
された機械部品等や、前記ハウジングを支えるフレーム
等に伝達され、前記ナットやフレーム等に装着された機
械部品等の寿命を縮めたり、その性能に悪影響を及ぼし
たりする問題がある。
【0006】そこで、この考案は、ボールねじ用軸受ユ
ニットにおける上記の欠点を解消し、その生産能率をあ
げると共に軽量化を図り、かつ機械部品等を振動から保
護することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案のボールねじ用軸受ユニットは、ボール
ねじの両端部を軸受により支持し、この各軸受を2つの
ハウジング内に別々に組込み、このハウジングの一方に
前記軸受を軸方向に固定して配置し、他方に前記軸受を
軸方向にスライド可能に配置して、前記各ハウジングを
ダクタイル鋳鉄の鋳造品により形成した構成を採用した
のである。
【0008】
【作用】固定側軸受ユニットとして使用する場合は、ハ
ウジングのボア内径面に軸受の一端が係合する段部を設
け、軸受の他端に押さえ蓋を当て、その押さえ蓋をハウ
ジングの端面に固定して使用する。
【0009】支持側軸受ユニットとして使用する場合
は、ハウジングのボア内径を一定として、軸受をその内
径面に嵌入して使用する。
【0010】ハウジングをダクタイル鋳鉄で構成するこ
とにより、軸受ユニットに負荷され る振動を大幅に減衰
させることができる。ダクタイル鋳鉄を採用したのは、
ダクタイル鋳鉄が振動減衰能に優れ、かつ鋼と同等の強
度と靱性を有するためである。ねずみ鋳鉄等の普通鋳鉄
も振動減衰能は優れるが、強度と靱性が低いため、普通
鋳鉄を用いた場合は、ハウジングを厚肉化する必要があ
り、その重量が鋼材を用いた場合よりも却って重くなり
好ましくない。
【0011】
【実施例】固定側軸受ユニット1は、図1乃至図3に示
すように、ハウジング2、2列アンギュラ玉軸受3、押
さえ蓋4、一対のシール部材5、5’の組合せにより構
成される。
【0012】ハウジング2は、ダクタイル鋳鉄により鋳
造されたものであり、中央部に軸方向のボア7が設けら
れ、そのボア7のまわりのハウジング部分は、上面が四
角形の平坦面をなし、またその両側面は垂直面であり、
更にその両側面の下半部に取付部8、8が設けられてい
る。取付部8、8の上面に上下方向の取付孔9が設けら
れる。
【0013】上記のボア7の内径面の一端に近い部分に
段部10が設けられ、その段部10によって区画された
大径部に2列アンギュラ玉軸受3が嵌入され、その大径
部の一端に押さえ蓋4が取付けられる。
【0014】上記の押さえ蓋4は、ハウジング2の中央
部分のボア大径側の端面に合致するよう四角形の外形を
有し、ビス11によりその端面に固定される。また押さ
え蓋4は、その中心部分に前記の玉軸受3の外輪12の
内径とほぼ等しい開口13を有し、その開口13内端の
突出部13’を玉軸受3の外輪12に押し当てる。また
開口13の内径面にシール部材5が装着される。
【0015】なお、ボア7の小径側内径面にもシール部
材5’が装着される。
【0016】支持側軸受ユニット14は、図4及び図5
に示すように、ハウジング15は前述の固定側軸受ユニ
ット1のハウジング2と同様のものであるが、ボア16
の内面は同一径であり、単列玉軸受17が嵌入される。
【0017】図6は、上記の各軸受ユニット1、14の
使用状態を示すものであり、固定軸受ユニット1側にお
いては、ボールねじ18の軸部19端部に形成した大径
部20を玉軸受3の内輪21の一端に係合せしめる。ま
た軸部19に嵌合した内輪21の他端に軸部19に嵌合
した間座6を当てると共に、軸部19に形成したねじ部
22に螺合したロックナット23を上記の間座6に当
て、ロックナット23を締付ける。これにより固定側軸
受ユニット1はボールねじ18の軸部19に固定され
る。
【0018】一方、支持側軸受ユニット14において
は、その玉軸受17の内輪24にボールねじ18の他方
の軸部19’が嵌入される。軸部19’の止め輪26に
より軸方向に固定される。上記玉軸受17の外輪25
は、ボールねじ18が熱伸縮した場合にその伸縮に追従
してボア16の内径面を軸方向に移動する。
【0019】
【考案の効果】以上のように、この考案のボールねじ用
軸受ユニットは、そのハウジングをダクタイル鋳鉄によ
る鋳造品により構成したものであるから、鋳造後の加工
部位を非常に少なくすることができ、加工工数削減に大
きく寄与する。また、鋳造品であるため、複雑な形状に
することが可能となり、また無駄な肉をカットすること
ができるので大幅な軽量化が可能となった。
【0020】更に、材料としてダクタイル鋳鉄を用いた
ことにより、機械的強度は鋼材を用いたものと同等であ
り、かつ振動減衰能に優れるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定側軸受ユニットの斜視図
【図2】同上の正面図
【図3】同上の断面図
【図4】支持側軸受ユニットの斜視図
【図5】同上の断面図
【図6】使用状態の斜視図
【符号の説明】
1 固定側軸受ユニット 2 ハウジング 3 玉軸受 4 押さえ蓋 5、5’ シール部材 6 間座 7 ボア 8 取付部 9 取付孔 10 段部 11 ビス 12 外輪 13 開口 13’ 突出部 14 支持側軸受ユニット 15 ハウジング 16 ボア 17 玉軸受 18 ボールねじ 19、19’ 軸部 20 大径部 21 内輪 22 ねじ部 23 ロックナット 24 内輪 25 外輪 26 止め輪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじの両端部が軸受により支持さ
    れ、この各軸受が2つのハウジング内に別々に組込ま
    れ、このハウジングの一方に前記軸受が軸方向を固定し
    て配置され、他方に前記軸受が軸方向にスライド可能に
    配置され、前記各ハウジングがダクタイル鋳鉄の鋳造品
    により形成されたボールねじ用軸受ユニット。
JP1991080569U 1991-10-03 1991-10-03 ボールねじ用軸受ユニット Expired - Fee Related JP2578936Y2 (ja)

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JPH0530562U JPH0530562U (ja) 1993-04-23
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