JP2518350B2 - ベンゾチアゾロン類の製造方法 - Google Patents

ベンゾチアゾロン類の製造方法

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JP2518350B2 JP63127287A JP12728788A JP2518350B2 JP 2518350 B2 JP2518350 B2 JP 2518350B2 JP 63127287 A JP63127287 A JP 63127287A JP 12728788 A JP12728788 A JP 12728788A JP 2518350 B2 JP2518350 B2 JP 2518350B2
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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は一般式(II) 〔式中、R1,R2はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基もしくはシアノ基を表わす。〕 で示される3−クロロメチル−2(3H)−ベンゾチアゾ
ロン類の製造方法に関する。
〈従来の技術〉 3−クロロメチル−2(3H)−ベンゾチアゾロンは植
物生長調節剤の重要な中間体として知られており(例え
ば、特開昭44-151966号公報)、その製造方法としては
2(3H)−ベンゾチアゾロンの3位にヒドロキシメチル
基を導入し、しかる後ヒドロキシメチル基をクロルメチ
ル基に変換する方法が知られている(例えば米国特許第
3050526号)。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、2(3H)−ベンゾチアゾロンを用いる
公知方法では、アニリンから2(3H)−ベンゾチアゾロ
ンを製造するのに3〜4つの反応工程を必要とする(例
えば、Heterocyclic Compounds Vol.5,P.484(John Wil
ey & Sons,1957))のみならず該化合物から目的化合
物(II)を製造するのに上述のように更に2つの反応工
程を必要し、公知方法は工程が複雑で操作も極めて繁雑
であるという工業上の大きな問題点を有していた。
本発明者らは公知方法のかかる問題点を解決すべく鋭
意検討を重ねた結果、トリアジン誘導体を用いることに
よる工業的に極めて優れた3−クロロメチル−2(3H)
−ベンゾチアゾロン類の製造方法を見出すとともに、更
に種々の検討を加えて本発明を完成した。
すなわち本発明は、(1)一般式(I) 〔式中、R1,R2はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基もしくはシアノ基を表わす。〕 で示されるトリアジン誘導体にクロルカルボニルスルフ
エニルクロリドを作用させ、しかる後にルイス酸を作用
させることを特徴とする一般式(II) 〔式中、R1,R2は前記と同じ意味を表わす。〕 で示されるベンゾチアゾロン類の製造方法。
および(2)一般式(III) 〔式中、R1,R2は前記と同じ意味を表わす。〕 で示されるアニリン類にホルムアルデヒドを反応させ
て、一般式(I) 〔式中、R1,R2は前記と同じ意味を表わす。〕 で示されるトリアジン誘導体を得、次いで、クロルカル
ボニルスルフエニルクロリドを作用させ、しかる後にル
イス酸を作用させることを特徴とする一般式(II) 〔式中、R1,R2は前記と同じ意味を表わす。〕 で示されるベンゾチアゾロン類の製造方法を提供するも
のである。
以下、本発明について詳細に説明する。
一般式(I)で示されるトリアジン誘導体は一般式
(III)で示されるアニリン類とホルムアルデヒドとの
既知の方法(例えばR.C.Elderfield著Heterocyclic Com
pounds,Vol 7,p.627(John Wiley & Sons,1961))に
準拠して製造することができる。
アニリン類(III)としては置換基R1,R2が例えば水素
原子、クロル、ブロム、ヨウ素などのハロゲン原子、メ
チル、エチル、プロピル、ブチルなどのアルキル基、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどのアルコ
キシ基、アシル基、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニルな
どのアルコキシカルボニル基、シアノ基などであるアニ
リン類が挙げられる。
またホルムアルデヒドとしては例えばパラホルムアル
デヒド、ホルマリン等が用いられ、その使用量はアニリ
ン類に対し通常1〜10当量、好ましくは1〜3当量であ
る。
反応溶媒としては通常メタノール、エタノール等のア
ルコール類が用いられるが、必要に応じてヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン等の炭化水素系溶媒、クロルベンゼ
ン、ジクロルメタン、クロロホルム、ジクロルエタン等
のハロゲン系溶媒もしくは混合溶媒も用いることができ
る。
反応温度は通常0℃〜溶媒の沸点であり、好ましくは
0〜50℃である。反応時間は通常1〜10時間で十分であ
る。
かくしてトリアジン誘導体(I)が生成するが、この
ものは反応マスから通常の方法により単離して次工程の
原料とすることもできるし、単離することなしに次工程
に供することもできる。
トリアジン誘導体(I)にクロルカルボニルスルフェ
ニルクロリドを作用させ、しかる後にルイス酸を作用さ
せる工程における溶媒としては、通常ジクロルメタン、
クロロホルム、四塩化炭素、ジクロルエタン、トリクレ
ン等のハロゲン系溶媒が用いられるが、必要に応じエー
テル系溶媒、炭化水素系溶媒、アセトニトリル、ニトロ
メタン、二硫化炭素等も用いることができる。
クロルカルボニルスルフェニルクロリドを作用させる
に当り該クロリドはトリアジン誘導体(I)に対し3〜
5当量通常使用される。温度は通常−20℃〜溶媒の沸点
の範囲から選定されるが、0℃〜室温が好ましい。時間
は温度にも依るが通常1〜10時間程度である。
次いで作用せしめるルイス酸としては、例えば塩化ア
ルミニウム、塩化鉄、塩化スズ、塩化チタン等が挙げら
れるが、塩化アルミニウムが通常使用される。その使用
量はトリアジン誘導体(I)に対し通常3〜5当量であ
る。
温度は通常−20℃〜溶媒の沸点の範囲から選定される
が、0℃〜室温が好ましい。反応は温度にも依るが通常
2〜10時間程度で完結する。
この様にしてベンゾチアゾロン類(II)が生成する
が、このものは通常反応マスより無機物を除去後、ジク
ロロメタン、クロロホルム等の有機溶媒で抽出、水洗
し、次いで溶媒を留去することにより得ることができ
る。
また得られたベンゾチアゾロン類(II)は、例えば再
結晶、カラムクロマトグラフィーまたは蒸留等によって
精製することも可能である。
〈発明の効果〉 かくして目的とする3−クロロメチルベンゾチアゾロ
ン類が製造されるが、本発明によれば目的物がトリアジ
ン誘導体から一挙に得られ、しかもトリアジン誘導体も
アニリン類から一挙に得られるので、工程、設備等の簡
素化、作業の単純化など種々の合理化を計ることができ
る。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、
本発明はこれ等のみに限定されるものではない。
実施例1 1,3,5−トリフェニル−S−トリアジン1.05gを20mlの
ジクロルメタンに溶解した後、室温で攪拌しながらクロ
ルカルボニルスルフェニルクロリド1.44gを加えて同温
度で2時間攪拌を続けた。
次いで同温度で攪拌しながら無水塩化アルミニウム1.
46gを徐々に加えて同温度で10時間攪拌を続けた。
反応後反応マスを氷水20gに注加した後、ジクロルメ
タンで2回(10m×2)抽出を行った。有機層を合わ
せ、これを水20ml、飽和食塩水20mlで順次洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去を行った。
次いで得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で
精製を行い、3−クロロメチル−2(3H)−ベンゾチア
ゾロン1.17gを得た。収率59% m.p.128 129℃ 実施例2 実施例1において、1,3,5−トリフェニル−S−トリ
アジンの代りに1,3,5−トリ(p−トリル)−S−トリ
アジン1.19gを用いる以外は実施例1と同様にして3−
クロロメチル−4−メチル−2(3H)−ベンゾチアゾロ
ン1.38gを得た。収率65% m.p.113〜114℃ マス分析 m/e 213(M+1 H‐NMR(▲δCDCi3 ppm▼,TMS) 2.75(s,3H),5.95(s,2H),6.90〜7.45(m,3H) 実施例3 実施例1において、1,3,5−トリフェニル−S−トリ
アジンの代りに1,3,5−(P−クロルフェニル)−S−
トリアジン0.42gを用いる以外は実施例1と同様にして
3−クロロメチル−6−クロル−2(3H)−ベンゾチア
ゾロン0.36gを得た。収率51%、mp.135〜137℃ マス分析 m/e 233(M+1 H‐NMR(▲δCDCl3 ppm▼,TMS) 5.75(s,2H),6.95〜7.55(m,3H) 実施例4 実施例1において、1,3,5−トリフェニル−S−トリ
アジンの代りに1,3,5−(P−ブロムフェニル)−S−
トリアジン0.55gを用いる以外は実施例1と同様にして
3−クロロメチル−6−ブロム−2(3H)−ベンゾチア
ゾロン0.34gを得た。収率41%、mp.128〜130℃ マス分析 m/e 278(M+1 H‐NMR(▲δCDCl3 ppm▼,TMS) 5.75(s,2H),7.00〜7.50(m,3H) 実施例5 エタノール10mlにアニリン0.93gを溶解し、室温下に
攪拌しながら40%ホルマリン溶液1.5mlを加え、0.5時間
攪拌した。
次いで50mlのベンゼンを加えてエタノールと水を共沸
留去した後、ベンゼンを留去し、20mlのジクロルメタン
を加えた。
これにクロルカルボニルフルフェニルクロリド1.44
g、塩化アルミニウム1.46gを実施例1と同様にして順次
反応させた後、後処理することにより3−(クロロメチ
ル)−2(3H)−ベンゾチアゾロン0.6gを得た。mp.128
〜129℃ 実施例6 エタノール50mlにP−トルイジン10gを溶解した後、
室温下で攪拌しながら40%のホルマリン溶液15mlを加え
た後、0.5時間攪拌を続けた。
析出した粗結晶を取し、これをヘプタン100mlでソ
ックスレー抽出を行った後、得られたヘプタン溶液を室
温まで放冷した。析出した結晶を取・乾燥して1,3,5
−トリス(P−トリル)−S−トリアジン8.5gを得た。
無色針状晶、mp.124〜127℃ 収率67% 次いで、1,3,5−トリフェニル−S−トリアジンの代
りに上記結晶1.19gを用いる以外は実施例1と同様に反
応、後処理を行い3−クロロメチル−6−メチル−2
(3H)−ベンゾチアゾロン456mgを得た。収率65%、mp.
122〜124℃ マス分析 m/e 213(M+1 H‐NMR(▲δCDCl3 ppm▼,TMS) 2.35(s,3H),5.70(s,2H),7.10〜7.30(m,3H)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔式中、R1,R2はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ア
    ルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボ
    ニル基もしくはシアノ基を表わす。〕 で示されるトリアジン誘導体にクロルカルボニルスルフ
    エニルクロリドを作用させ、しかる後にルイス酸を作用
    させることを特徴とする一般式(II) 〔式中、R1,R2は前記と同じ意味を表わす。〕 で示される3−クロロメチルベンゾチアゾロン類の製造
    方法。
  2. 【請求項2】一般式(III) 〔式中、R1,R2はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ア
    ルキル基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボ
    ニル基もしくはシアノ基を表わす。〕 で示されるアニリン類にホルムアルデヒドを反応させ
    て、一般式(I) 〔式中、R1,R2は前記と同じ意味を表わす。〕 で示されるトリアジン誘導体を得、次いで、クロルカル
    ボニルスルフエニルクロリドを作用させ、しかる後にル
    イス酸を作用させることを特徴とする一般式(II) 〔式中、R1,R2は前記と同じ意味を表わす。〕 で示される3−クロロメチルベンゾチアゾロン類の製造
    方法。
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