JP2018071130A - Drain plug device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、排水口に取り付けられた弁部材を操作し、排水口の開閉を行う排水栓装置に関するものである。 The present invention relates to a drain plug device that operates a valve member attached to a drain port to open and close the drain port.
従来の排水栓装置としては、特許文献1に記載のように、伝達部材としてレリースワイヤを利用し、弁体を下方から突き上げることで排水口の開閉を行う構造が知られている。このような排水栓装置においては、操作部とレリースワイヤが連動する構造となっており、操作部を押し込むことでレリースワイヤ内部のインナーワイヤが弁部材側へと前進するとともに、レリースワイヤ端部に形成された昇降部が突出して弁部材を突き上げ、上昇させる。この時、弁部材の周囲に嵌着されたパッキンが排水口周縁から離間することにより、排水口が開放されて槽体内部の排水を排出することが可能となる。一方、操作部を引き上げると、上記インナーワイヤが操作部側へと後退し、昇降部も下降する。この時、弁部材は自重によって下降し、パッキンが排水口周縁に当接することにより排水口が閉塞される。このように、排水栓装置は操作部に操作を加えることによって排水口の開閉を操作する装置である。
As a conventional drain plug device, as disclosed in
上記特許文献1に記載の排水栓装置は、昇降部が弁部材の直下に配置されており、直接弁部材を突き上げる構造となっている。従って、上昇状態の弁部材に対して上方から何らかの衝撃が加わった場合、弁部材及び昇降部が下降してしまうという問題があった。又、多量の排水が生じ、排水口より下流側の排水流路が満水状態となることでサイホン現象が発生した場合、当該現象に伴う負圧によって弁部材が引き込まれ、弁部材及び昇降部が下降してしまうという問題があった。当該弁部材の予期せぬ下降を防ぐための方法として、排水栓装置に公知のスラストロック等のロック機構を組み込むことも可能であるが、当該ロック機構は構造が複雑であり、製造コストが増加するとともに、当該ロック機構に起因する作動不良も多い。又、スラストロック等を用いた排水栓装置は、その構造上、押動操作のみであったり、一方方向に回動させるのみであったりと、操作部の操作方法が限定されてしまう。
又、上記のような排水栓装置は排水流路内に昇降部が突出しており、清掃が困難である、という問題を有していた。
The drain plug device described in
Further, the drain plug device as described above has a problem that the elevating part protrudes into the drainage flow path and it is difficult to clean.
本発明は上記問題に鑑み、排水栓装置の作動の安定化、及び清掃性の向上等を課題とする。 In view of the above problems, an object of the present invention is to stabilize the operation of the drain plug device and improve the cleaning property.
上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明は、槽体の底面に設けた排水口と、
排水口から連続する排水流路を内部に有する排水配管と、
排水口を開閉する弁部材と、
押し引き操作によって伝達部を介して弁部材の動作を操作する操作部と、
操作部に加えられた操作によって作動し、弁部材を昇降させる昇降部と、
昇降部を進退可能に配置する収納筒部と、
係止部と被係止部から成り、弁体の上昇状態を保持する係止構造を備え、
上記係止部及び被係止部の内、少なくともどちらか一方は他方に向けて突出する突出部分を有するとともに、他方は上記突出部分に係止されることを特徴とする排水栓装置である。
The present invention according to
A drainage pipe having a drainage channel continuous from the drainage port;
A valve member for opening and closing the drain port;
An operation part for operating the operation of the valve member via the transmission part by a push-pull operation;
An elevating part that operates by an operation applied to the operating part and raises and lowers the valve member;
A storage cylinder portion in which the elevating portion is disposed so as to be able to advance and retreat; and
It consists of a locking part and a locked part, and has a locking structure that holds the valve body in an elevated state,
At least one of the locking portion and the locked portion has a protruding portion that protrudes toward the other, and the other is a drain plug device that is locked to the protruding portion.
請求項2に記載の本発明は、上記収納筒部は排水配管に形成されており、
上記係止構造は、
昇降部に設けられた係止部と、
収納筒部に設けられた被係止部より成ることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置である。
In the present invention according to
The locking structure is
A locking part provided in the elevating part;
The drain plug device according to
請求項3に記載の本発明は、前記係止部は、
昇降部から収納筒部へ向けて突出する突出部分を有するとともに、
外側からの圧力により変形することで被係止部と係止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水栓装置である。
According to a third aspect of the present invention, the locking portion is
While having a protruding portion that protrudes from the elevating part toward the storage cylinder part,
The drain plug device according to claim 1 or 2, wherein the drain plug device is locked with the locked portion by being deformed by pressure from the outside.
請求項4に記載の本発明は、前記係止部は軸方向視略C字のリング体であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の排水栓装置である。 According to a fourth aspect of the present invention, in the drain plug device according to any one of the first to third aspects, the locking portion is a substantially C-shaped ring body in the axial direction. is there.
請求項5に記載の本発明は、前記係止部は軟質部材から成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の排水栓装置である。 The fifth aspect of the present invention is the drain plug device according to any one of the first to fourth aspects, wherein the locking portion is made of a soft member.
請求項6に記載の本発明は、前記操作部は略水平方向に押し引きするように取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の排水栓装置である。
The drain plug apparatus according to any one of
上記本発明においては、押し引き操作によって作動する構造の排水栓装置において、弁部材の予期せぬ下降を防ぎ、装置の作動を安定化させることが可能となる。
又、請求項2に記載の本発明のように、収納筒部に被係止部を構成することにより、清掃時に排水配管の内周面を平滑にすることが可能となるため、清掃性が向上する。
又、請求項3乃至請求項5に記載のように、係止部をC字リングや軟質部材とすることにより、装置を安価にすることが可能となる。
そして、本発明は操作部の大型化を防ぐことが可能であるから、請求項6に記載のように、操作部が略水平方向に押し引きするように取り付けられている排水栓装置において、特に有用である。
In the above-described present invention, in the drain plug device that operates by pushing and pulling operation, it is possible to prevent the valve member from being unexpectedly lowered and to stabilize the operation of the device.
Further, as in the present invention according to
In addition, as described in
And since this invention can prevent the enlargement of an operation part, as shown in
以下、図面を参照しながら本発明の排水栓装置を説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。 Hereinafter, the drain plug device of the present invention will be described with reference to the drawings. The following description is for facilitating understanding of the embodiment, and the present invention is not limited and understood by this.
以下に、本発明の第一実施形態について図1乃至図6を用いて説明する。 Below, 1st embodiment of this invention is described using FIG. 1 thru | or FIG.
図1に示すように、本発明の排水栓装置は、槽体100に取り付けられ、排水栓1、配管5、弁部材15、操作部20、伝達部25、昇降部30より構成されている。尚、以降においては、排水栓1や配管5等、内部に排水流路を有する配管自体を指す場合、「排水配管」とする。又、本発明は弁部材15の上昇状態を保持するための構造として、係止部40及び被係止部35から成る係止構造を備えている。
As shown in FIG. 1, the drain plug device of the present invention is attached to a
槽体100はキャビネット200に載置された箱状の洗面ボウルであり、底面及び側面に開口が形成されている。底面側の開口には排水栓1が取り付けられており、槽体100内部に貯留された湯水を排出する排水口2が形成されている。尚、図2に示すように、排水口2には弁部材15が配置されており、操作部20に加えられた操作によって当該弁部材15が上下動することで槽体100内に湯水を貯留可能となっている。一方、槽体100の側面に形成された開口にはオーバーフロー排水栓4が取り付けられており、ジャバラ状の可撓管を介して排水口2の下流側の枝管部11と連結されている。当該オーバーフロー排水栓4から連続する流路は、槽体100に対して所定以上の水位まで湯水が貯留された際、槽体100より余剰水を排出するオーバーフロー流路として機能する。
The
排水栓1は内部に排水流路を形成する円筒状の排水配管であって、上端外周から外側に向けて鍔部3が形成されており、下端には下水へと連続する配管5が取り付けられている。排水栓1はパッキンを介して鍔部3とナットによって槽体100底面に形成された開口周縁を挟持することにより取り付けられており、当該取り付け状態において、排水栓1の上端は排水口2として機能し、当該排水口2より槽体100内部に貯留された湯水や毛髪等が排出される。
The
配管5は偏芯管であって、屈曲部7及び屈曲部7の上流側と下流側より垂直方向に延びる直管部10から成る主管部6と、主管部6から側方に延設された枝管部11から成る。又、配管5はその下流側において、図示しない排水トラップと接続されている。
屈曲部7は略水平方向に延びる底部8を有し、当該底部8には収納筒部9が形成されている。尚、底部8は排水口2の中心を超える位置まで延設されており、排水口2の中心軸上には収納筒部9が形成されている。
収納筒部9は排水口2の中心軸上において底部8より垂設された筒状の孔部であり、内部には後述する昇降部30が進退可能に収納されている。又、図3乃至図5に示すように、収納筒部9は内部において、係止部40へ向けて突出する段状の被係止部35を有している。ここで、被係止部35より上方における収納筒部9の内径は後述する係止部40の外径よりも大きく、被係止部35より下方における収納筒部9の内径は係止部40の外径よりも小さい。又、収納筒部9は下端に伝達部25端部が接続されている。
枝管部11は屈曲部7の下流側の直管部10から側方に向けて延設されており、上記オーバーフロー排水栓4から延設された可撓管と接続されている。これにより、枝管部11はオーバーフロー流路から流入してきた排水を主管部6と合流させる。
The
The
The
The
弁部材15は排水口2の開閉を行う弁蓋16と、弁蓋16に着脱可能に嵌合された弁軸17と、塵芥を補足する目皿19から構成されている。
弁蓋16は周囲にパッキンが嵌着された止水部材であり、装置の作動時において、弁軸17とともに上下動する。尚、弁蓋16が下降状態にある時、上記パッキンは排水口2の周縁に対して水密に当接することにより、槽体100内部に湯水を貯留可能となる。一方、弁蓋16が上昇状態にある時には、槽体100内部の湯水を排水栓1(排水口2)を通じて下流側へ排出することが可能である。
弁軸17は金属製の筒状体であり、上端が上記弁蓋16裏面に嵌合されているとともに、目皿19の中心に形成された開口を貫通している。又弁軸17は下端において縮径部18を有している。当該縮径部18の外径は配管5の収納筒部9よりも小径であって、図3に示すように、弁部材15の下降時において、縮径部18は収納筒部9内部に配置されている。
The
The
The
操作部20は鍔部を有するフランジ部21と、フランジ部21内を進退可能に配置可能に配置された操作軸22から成る。
フランジ部21は外側方向に突出する鍔部、及び内部に操作軸22が配置される筒部を有し、キャビネット200の側壁である背板201の裏側に配置されたナットと筒部外周の雄螺子が螺合されており、鍔部とナットにより背板201を挟持している。従って、フランジ部21の筒部はその大部分がキャビネット200の裏側に配置されている。又、フランジ部21は図2に示すように、その中心軸が略水平方向となるよう取り付けられており、内部に操作軸22が配置されている。
操作軸22は使用者によって直接押し引き操作が加えられるツマミ部23を一端に備えているとともに、他端にインナーワイヤ27が接続されており、操作軸22に押し引き操作が加えられた際、当該操作に基づいてインナーワイヤ27をアウターチューブ26内で進退させることが可能となっている。又、操作軸22はフランジ部21によってキャビネット200の背板201に取り付けられており、背板201から使用者側へ向けて伸びるように、中心軸が略水平方向となる方向に取り付けられている。
The
The
The
伝達部25は樹脂製のチューブ体であるアウターチューブ26と、金属の撚り線であるインナーワイヤ27より成るレリースワイヤである。アウターチューブ26は内部にインナーワイヤ27が摺動可能に配置されているとともに、一端がフランジ部21に、他端が配管5に固定されている。一方、インナーワイヤ27は一端が操作軸22に、他端が昇降部30に取り付けられており、操作軸22の押し引き操作に伴いアウターチューブ26内を進退可能となっている。従って、操作部20に対して押し込み操作が加わった時、インナーワイヤ27は排水口2側へと摺動するとともに、その排水口2側端部がアウターチューブ26から突出する。対して、操作部20に対して引き込み操作が加わった時、インナーワイヤ27は操作部20側へと摺動するとともに、突出していた排水口2側端部がアウターチューブ26内に収納される。
The
昇降部30はインナーワイヤ27端部と接続されたロッド状の部材であり、配管5の収納筒部9内を昇降可能に配置されている。又、昇降部30は外周にパッキン及び係止部40が取り付けられている。
係止部40は図6に示すように、断面視略三角形状であるとともに、切り欠き部分を有する軸方向視略C字のリング体であり、その外周は被係止部35に向けて突出している。又、係止部40は中心方向に向けて外側より圧力が加わった際、昇降部30中心に向けて収縮するように変形可能となっている。
ここで、図4又は図5(b)に示すように、昇降部30は最大まで上昇した時、その上端が配管5の底部8と面一となる位置に配置される。従って、当該昇降部30が最大まで上昇した状態において、排水配管の内周面は平滑となる。又、この時、係止部40は被係止部35よりも上方に位置しており、その外径は被係止部35の内径よりも大きくなっている。対して、昇降部30が最大まで下降した時には、昇降部30の上端は収納筒部9の内部に収納され、係止部40は収縮することによって被係止部35よりも下方に配置される。
The elevating
As shown in FIG. 6, the locking
Here, as shown in FIG. 4 or FIG. 5B, when the elevating
上記各部材から成る排水栓装置の動作は以下の通りである。
図3に示すように、弁部材15が下降している状態において、操作軸22は使用者側へと突出しており、昇降部30はその上端が底部8よりも下方となる位置に配置されている。この時、係止部40は被係止部35よりも下方に配置されており、収納筒部9の内周面によって外側から圧力が加えられるため、図5(a)のように、昇降部30中心に向けて収縮した状態となっている。又、弁軸17は縮径部18が収納筒部9内に挿通された状態となっている。
上記弁部材15が下降している状態より、使用者によって操作軸22に対して押し込み操作が加えられると、操作軸22端部に接続されたインナーワイヤ27が排水口2側へとアウターチューブ26内を摺動する。この時、当該インナーワイヤ27の摺動により昇降部30が収納筒部9内を上昇し、弁軸17を突き上げることで、弁部材15を上昇させ、図4に示すように、排水口2が開放状態となる。又、昇降部30上端は底部8と面一となり、底部8はその内面が平滑となる。従って、作業者が弁部材15を取り外した際、排水配管内の清掃を容易に行うことが可能となる。又、昇降部30の上昇に伴い係止部40も収納筒部9内を上昇しており、係止部40が被係止部35よりも上方に達した時、係止部40は自身の弾性力によって拡開し、図5(b)のように、その外径が被係止部35の内径よりも大きくなる。従って、弁部材15が下降しようとしても、係止部40が被係止部35に係止されることにより、弁部材15の予期せぬ下降を防ぐことができる。
The operation of the drain plug device comprising the above members is as follows.
As shown in FIG. 3, in a state where the
When the user pushes the
上記弁部材15が上昇している状態より、使用者によって操作軸22に対して引き込み操作が加えられると、インナーワイヤ27が操作部20側へと摺動し、昇降部30が収納筒部9内を下降すると共に、弁部材15が自重によって下降する。この時、弁蓋16周囲に嵌着されたパッキンが排水口2周縁に水密に当接することによって排水口2が閉塞される。又、昇降部30の下降に伴い係止部40も収納筒部9内を下降し、被係止部35と当接する。そして、昇降部30が更に下降を続けると、係止部40は被係止部35によって押し縮められ、図5(a)のように、係止部40は昇降部30中心に向けて収縮する。そして、係止部40の外径が被係止部35の内径よりも小さくなった時、係止部40は被係止部35を超えて、所定位置まで下降することが可能となる。
When the user pulls in the
上記排水栓装置の清掃を行う場合は、上昇状態にある弁部材15を引き上げる。この時、昇降部30は上昇状態にあり、その上端が底部8と面一となっている。従って、排水配管の内周に余計な凹凸が無い平滑な状態となっており、容易に清掃を行うことが可能となる。尚、昇降部30にはパッキンが取り付けられているが、当該パッキンは収納筒部9内の止水を行う他、昇降部30の動作に併せて収納筒部9内のゴミを掻き出すことができる。
When cleaning the drain plug device, the
又、本発明においては係止部40と被係止部35から成る係止構造によって弁部材15の上昇状態を保持している。従って、弁部材15の位置保持のために、スラストロック等のロック機構を組み込む必要がなく、安価にて提供を行うことが可能となる。
In the present invention, the
以下に、図7乃至図12を用いて第二実施形態に係る排水栓装置を説明する。 The drain plug device according to the second embodiment will be described below with reference to FIGS.
図7に示すように、本発明の排水栓装置は、槽体100に取り付けられ、排水栓1、配管5、弁部材15、操作部20、伝達部25、昇降部30より構成されている。尚、以降においては、排水栓1や配管5等、内部に排水流路を有する配管自体を指す場合、「排水配管」とする。又、本発明は弁部材15の上昇状態を保持するための構造として、係止部40及び被係止部35から成る係止構造を備えている。
As shown in FIG. 7, the drain plug device of the present invention is attached to the
槽体100はキャビネット200に載置された箱状の洗面ボウルであり、底面及び側面に開口が形成されている。底面側の開口には排水栓1が取り付けられており、槽体100内部に貯留された湯水を排出する排水口2が形成されている。尚、図8に示すように、排水口2には弁部材15が配置されており、操作部20に加えられた操作によって当該弁部材15が上下動することで槽体100内に湯水を貯留可能となっている。一方、槽体100の側面に形成された開口にはオーバーフロー排水栓4が取り付けられており、ジャバラ状の可撓管を介して排水口2の下流側の枝管部11と連結されている。当該オーバーフロー排水栓4から連続する流路は、槽体100に対して所定以上の水位まで湯水が貯留された際、槽体100より余剰水を排出するオーバーフロー流路として機能する。
The
排水栓1は内部に排水流路を形成する円筒状の排水配管であって、上端外周から外側に向けて鍔部3が形成されており、下端には下水へと連続する配管5が取り付けられている。排水栓1はパッキンを介して鍔部3とアダプター12によって槽体100底面に形成された開口周縁を挟持することによって取り付けられており、当該取り付け状態において、排水栓1の上端は排水口2として機能し、当該排水口2より槽体100内部に貯留された湯水や毛髪等が排出される。又、排水栓1は周囲にアダプター12が取り付けられている。アダプター12は側方に枝管部11が延設されており、当該枝管部11はオーバーフロー排水栓4から延設された可撓管と接続されている。これにより、枝管部11はオーバーフロー流路から流入してきた排水を排水口2から連続する排水流路と合流させる。
The
配管5は上端が排水栓1と接続されているとともに、下端において図示しない排水トラップと接続されている直管状の主管部6と、主管部6より略水平方向に延設された収納筒部9を備えている。
収納筒部9は内部に昇降部30が進退可能に収納されており、図10乃至図11に示すように、その外端には昇降部30へ向けて突出する段状の被係止部35を有している。ここで、被係止部35よりも収納筒部9外端部における収納筒部9の内径は後述する係止部40の外径よりも大きく、被係止部35よりも主管部6側における収納筒部9の内径は係止部40の外径よりも小さい。又、収納筒部9は外端において伝達部25端部が接続されている。
The
As shown in FIGS. 10 to 11, the
弁部材15は排水口2の開閉を行う弁蓋16と、弁蓋16に着脱可能に嵌合された弁軸17と、塵芥を補足する目皿19から構成されている。
弁蓋16は周囲にパッキンが嵌着された止水部材であり、装置の作動時において、弁軸17とともに上下動する。尚、弁蓋16が下降状態にある時、上記パッキンは排水口2の周縁に対して水密に当接することにより、槽体100内部に湯水を貯留可能となる。一方、弁蓋16が上昇状態にある時には、槽体100内部の湯水を排水栓1(排水口2)を通じて下流側へ排出することが可能である。
弁軸17は金属製の筒状体であり、上端が上記弁蓋16裏面に嵌合されているとともに、目皿19の中心に形成された開口を貫通している。
The
The
The
操作部20は鍔部を有するフランジ部21と、フランジ部21内を進退可能に配置可能に配置された操作軸22から成る。
フランジ部21は外側方向に突出する鍔部、及び内部に操作軸22が配置される筒部を有し、キャビネット200の側壁である背板201の裏側に配置されたナットと筒部外周の雄螺子が螺合されており、鍔部とナットにより背板201を挟持している。従って、フランジ部21の筒部はその大部分がキャビネット200の裏側に配置されている。又、フランジ部21は図8に示すように、その中心軸が略水平方向となるよう取り付けられており、内部に操作軸22が配置されている。
操作軸22は使用者によって直接押し引き操作が加えられるツマミ部23を一端に備えているとともに、他端にインナーワイヤ27が接続されており、操作軸22に押し引き操作が加えられた際、当該操作に基づいてインナーワイヤ27をアウターチューブ26内で進退させることが可能となっている。又、操作軸22はフランジ部21によってキャビネット200の背板201に取り付けられており、背板201から使用者側へ向けて伸びるように、中心軸が略水平方向となる方向に取り付けられている。
The
The
The
伝達部25は樹脂製のチューブ体であるアウターチューブ26と、金属の撚り線であるインナーワイヤ27より成るレリースワイヤである。アウターチューブ26は内部にインナーワイヤ27が摺動可能に配置されているとともに、一端がフランジ部21に、他端が配管5に固定されている。一方、インナーワイヤ27は一端が操作軸22に、他端が昇降部30に取り付けられており、操作軸22の押し引き操作に伴いアウターチューブ26内を進退可能となっている。従って、操作部20に対して押し込み操作が加わった時、インナーワイヤ27は排水口2側へと摺動するとともに、その排水口2側端部がアウターチューブ26から突出する。対して、操作部20に対して引き込み操作が加わった時、インナーワイヤ27は操作部20側へと摺動するとともに、突出していた排水口2側端部がアウターチューブ26内に収納される。
The
昇降部30はインナーワイヤ27端部と接続されたロッド状の部材であり、配管5の収納筒部9内を略水平方向に進退可能に配置されている。又、昇降部30は外周にパッキン及び係止部40が取り付けられているとともに、端部にはレバー部28が回動可能に取り付けられている。
係止部40は図12に示すように、断面視略三角形状であるとともに、切り欠き部分を有する軸方向視略C字のリング体であり、その外周は被係止部35に向けて突出している。又、係止部40は中心方向に向けて外側より圧力が加わった際、昇降部30中心に向けて収縮するように変形可能となっている。
ここで、図10又は図11(b)に示すように、操作部20に対して引き込み操作が加えられ、弁部材15が上昇状態にある時、昇降部30は収納筒部9の外端側に配置されるとともに、係止部40は被係止部35よりも収納筒部9の外端側に配置している。この時、係止部40には何ら圧力が加えられておらず、その外径は被係止部35の内径よりも大きくなっている。対して、昇降部30が主管部6側に配置されている時には、係止部40は収縮することによって被係止部35よりも主管部6側に配置される。
レバー部28は昇降部30に対して回動自在に取り付けられており、載置された弁部材15を突き上げる。
The elevating
As shown in FIG. 12, the locking
Here, as shown in FIG. 10 or FIG. 11 (b), when the retraction operation is applied to the
The
上記各部材から成る排水栓装置の動作は以下の通りである。
図9に示すように、弁部材15が下降している状態において、操作軸22は背板201側へ押し込まれており、昇降部30は主管部6側に配置されている。この時、係止部40は被係止部35よりも主管部6側に配置されており、収納筒部9の内周面によって外側から圧力が加えられるため、図11(a)のように、昇降部30の中心に向けて収縮した状態となっている。
上記弁部材15が下降している状態より、使用者によって操作軸22に対して引き込み操作が加えられると、操作軸22端部に接続されたインナーワイヤ27が操作部20側へとアウターチューブ26内を摺動する。この時、当該インナーワイヤ27の摺動により昇降部30が収納筒部9の外端側へ向けて移動し、レバー部28を回動させることで弁部材15を上昇させ、図10に示すように、排水口2が開放状態となる。又、昇降部30の移動に伴い係止部40も収納筒部9の外端側へ向けて移動しており、係止部40が被係止部35よりも収納筒部9の外端側に達した時、係止部40は自身の弾性力によって拡開し、図11(b)のように、その外径が被係止部35の内径よりも大きくなる。従って、弁部材15が下降しようとしても、係止部40が被係止部35に係止されることにより、弁部材15の予期せぬ下降を防ぐことができる。
The operation of the drain plug device comprising the above members is as follows.
As shown in FIG. 9, in the state where the
When the user pulls in the
上記弁部材15が上昇している状態より、使用者によって操作軸22に対して押し込み操作が加えられると、インナーワイヤ27が排水口2側へと摺動し、昇降部30が収納筒部9内を主管部6の中心に向けて摺動すると共に、弁部材15が自重によって下降する。この時、弁蓋16周囲に嵌着されたパッキンが排水口2周縁に水密に当接することによって排水口2が閉塞される。又、昇降部30の移動に伴い係止部40も収納筒部9内を主管部6の中心に向けて摺動し、被係止部35と当接する。そして、昇降部30が更に移動を続けると、係止部40は被係止部35によって押し縮められ、係止部40は昇降部30中心に向けて収縮する。そして、係止部40の外径が被係止部35の内径よりも小さくなった時、係止部40は被係止部35を超えて、図11(a)のように、所定位置まで摺動することが可能となる。
When the user pushes the
上記第一及び第二実施形態において、係止部40は平面視略C字状のリング体であったが、図13乃至図16に示す第三実施形態のように、ゴム等の弾性体から成るパッキン等であっても良い。第三実施形態における係止部40はその外径が被係止部35の内径よりも大きく形成されており、外端が被係止部35へ向けて突出しているが、中心方向に向けて外側より圧力が加わった際には、昇降部30中心に向けて変形し、収縮可能となっている。
上記第三実施形態に係る排水栓装置は、弁部材15の下降時、係止部40は被係止部35の下方に配置されている。この時、係止部40は収納筒部9の内周面によって外側から圧力が加えられており、図16(a)のように、昇降部30中心に向けて収縮した状態となっている。そして、弁部材15(昇降部30)が上昇し、係止部40が被係止部35よりも上方に達した時、係止部40は自身の弾性力によって復元し、図16(b)のように、その外径が被係止部35の内径よりも大きくなる。従って、弁部材15が上昇状態にある時に弁部材15に対して上方より圧力が加わる、又はサイホン現象等により下流側からの引き込みが生じたとしても、係止部40が被係止部35に係止されることにより、弁部材15の予期せぬ下降を防ぐことができる。
一方、操作部20に対する引き込み操作によって昇降部30が下降する際には、被係止部35によって押し縮められ、係止部40は昇降部30中心に向けて収縮する。そして、係止部40の外径が被係止部35の内径よりも小さくなった時、係止部40は段部を超えて、所定位置まで下降することが可能となる。
In the first and second embodiments, the locking
In the drain plug device according to the third embodiment, the locking
On the other hand, when the elevating
本発明の実施形態は以上であるが、本発明は上記各実施形態の形状に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の形状変更を加えても良いものである。 Although the embodiments of the present invention are as described above, the present invention is not limited to the shapes of the above-described embodiments, and various shape modifications may be added without departing from the spirit of the invention.
例えば、各実施形態において、係止構造は排水口側に配置されていたが、伝達部の途中や操作部内部等に配置しても良く、その配置場所は限定されるものではない。 For example, in each embodiment, although the locking structure was arrange | positioned at the drain outlet side, you may arrange | position in the middle of a transmission part, the inside of an operation part, etc., The arrangement | positioning place is not limited.
一方、上記各実施形態において、操作部20はキャビネット200の背板201に取り付けられているが、背板201の裏側には施工のためのスペースがほとんどない場合が多い。従って、操作部20側に係止構造を設けた場合、操作部20が大型化してしまい、レリースワイヤを屈曲させる空間を確保することが困難となる恐れがある。しかし、上記各実施形態のように、被係止部35と係止部40による係止構造が排水口2側に形成されている場合、操作部20を小型化することができ、操作部20が背板201に取り付けられる構造の排水栓装置であっても容易に施工することができるため、より好適である。
On the other hand, in each of the embodiments described above, the
又、各実施形態において、槽体は全て洗面ボウルであったが、浴槽や流し台等であっても良い。尚、操作部が浴槽や流し台の側壁より略水平方向に突出するように配置された排水栓装置が知られているが、当該側壁の裏側は、キャビネットの背板の裏側と同様に、施工のために使用可能なスペースが非常に狭いものである。従って、上記各実施形態と同様に、必要に応じて係止構造を排水口側に設けることで、容易に施工を行うことができる。 Moreover, in each embodiment, although all the tank bodies were wash bowls, a bathtub, a sink, etc. may be sufficient. In addition, although the drain plug device arranged so that the operation part protrudes substantially horizontally from the side wall of the bathtub or sink is known, the back side of the side wall is similar to the back side of the back plate of the cabinet. Therefore, the usable space is very narrow. Therefore, similarly to the above-described embodiments, it is possible to easily perform the construction by providing a locking structure on the drain outlet side as necessary.
又、上記各実施形態において、被係止部35は収納筒部9の内周が全周に亘り内側に突出することによって形成されていたが、所定幅のみ突出する構造であっても良い。又、1つ以上の凸形状である等、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の形状変更を加えても良い。
Moreover, in each said embodiment, although the to-
又、上記各実施形態において、係止部40及び被係止部35は、互いに他方に向けて突出する突出部分を有しているが、本発明の排水栓装置は当該構造に限られるものではない。即ち、係止部40のみが被係止部35へ向けて突出する突出部分を有していても良いものであり、逆に、被係止部35のみが係止部40へ向けて突出する突出部分を有していても良い。例えば、上記第一実施形態の場合、係止部40が収納筒部9の上端に対して直接係止する構造であっても良い。
Moreover, in each said embodiment, although the latching | locking
1 排水栓
2 排水口
3 鍔部
4 オーバーフロー排水栓
5 配管
6 主管部
7 屈曲部
8 底部
9 収納筒部
10 直管部
11 枝管部
12 アダプター
15 弁部材
16 弁蓋
17 弁軸
18 縮径部
19 目皿
20 操作部
21 フランジ部
22 操作軸
23 ツマミ部
25 伝達部
26 アウターチューブ
27 インナーワイヤ
28 レバー部
30 昇降部
35 被係止部
40 係止部
100 槽体
200 キャビネット
201 背板
DESCRIPTION OF
Claims (6)
排水口から連続する排水流路を内部に有する排水配管と、
排水口を開閉する弁部材と、
押し引き操作によって伝達部を介して弁部材の動作を操作する操作部と、
操作部に加えられた操作によって作動し、弁部材を昇降させる昇降部と、
昇降部を進退可能に配置する収納筒部と、
係止部と被係止部から成り、弁体の上昇状態を保持する係止構造を備え、
上記係止部及び被係止部の内、少なくともどちらか一方は他方に向けて突出する突出部分を有するとともに、他方は上記突出部分に係止されることを特徴とする排水栓装置。 A drain outlet provided on the bottom of the tank body;
A drainage pipe having a drainage channel continuous from the drainage port;
A valve member for opening and closing the drain port;
An operation part for operating the operation of the valve member via the transmission part by a push-pull operation;
An elevating part that operates by an operation applied to the operating part and raises and lowers the valve member;
A storage cylinder portion in which the elevating portion is disposed so as to be able to advance and retract;
It consists of a locking part and a locked part, and has a locking structure that holds the valve body in an elevated state,
At least one of the locking portion and the locked portion has a protruding portion that protrudes toward the other, and the other is locked to the protruding portion.
上記係止構造は、
昇降部に設けられた係止部と、
収納筒部に設けられた被係止部より成ることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。 The storage cylinder part is formed in the drain pipe,
The locking structure is
A locking part provided in the elevating part;
The drain plug device according to claim 1, comprising a locked portion provided in the storage tube portion.
昇降部から収納筒部へ向けて突出する突出部分を有するとともに、
外側からの圧力により変形することで被係止部と係止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水栓装置。 The locking portion is
While having a protruding portion that protrudes from the elevating part toward the storage cylinder part,
The drain plug device according to claim 1 or 2, wherein the drain plug device is locked with the locked portion by being deformed by pressure from the outside.
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