JP2014049748A - 太陽電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】太陽電池を、太陽電池素子と、前記太陽電池素子の受光面に空隙を介して設けられた拡散層とから構成する。
【選択図】図1
Description
おり、火力発電などに代わるクリーンな発電装置として太陽電池、および当該太陽電池を複数、電気的に接続した太陽電池モジュールが注目されており、研究開発が盛んである。
図1は、本発明の実施形態にかかる太陽電池の概略断面図である。
本実施形態の太陽電池10における太陽電池素子11としては、特に限定されることはなく、従来従来公知のものを適宜選択して用いることができる。このような太陽電池素子11としては、例えば、単結晶シリコーン型太陽電池素子、多結晶シリコーン型太陽電池素子、アモルファスシリコーン型太陽電池素子、化学物系太陽電池素子、色素増感型太陽電池素子、量子ドット型太陽電池素子、および有機薄膜型太陽電池素子等を挙げることができる。
本実施形態の太陽電池10における空隙12は、前述したように、拡散層13を通過した光が直接太陽電池素子11に入射することを防止し、拡散層13を通過した光を太陽電池素子11に入射する際に再度屈折ないし反射させるために存在する。したがって、当該作用効果を奏することができる空隙であればよく、その他は特に限定されない。
本実施形態の太陽電池10における拡散層13としては、入射される光を拡散し、白味を発現することができるものであれば特に限定されることはなく、たとえば従来公知の各種拡散層を適宜選択して用いることができる。
図2は、本発明の第1の実施形態にかかる太陽電池モジュールの断面図である。なお、図2において、前記図1に示した太陽電池10と同じ構成については同じ符号を付ける。
本実施形態にかかる太陽電池モジュール100における空隙12および拡散層13については、上記「太陽電池10」における太陽電池素子、空隙および拡散層と同じであるため、ここでの説明は省略する。
図1に示す第1の実施形態にかかる太陽電池モジュール100にあっては、太陽電池素子11、空隙12、および拡散層13、受光面側熱可塑性樹脂層30、裏面側熱可塑性樹脂層31、PET樹脂層33、バックシート34、および封止材35、により構成されているが、これらの構成はあくまでも例示であり、本願発明の太陽電池モジュールは、当該構成に限定されることはなく、種々の構成を採用することができる。また、これらの材質もこれに限定されることはなく、種々の材料から選択することができる。
本実施形態にかかる太陽電池モジュール200における着色層20は着色粒子を含むが、当該着色粒子については特に限定されることはなく、所望する色、つまり太陽電池素子11の色に応じて、従来公知の種々の着色粒子から適宜選択して用いればよい。具体的には、各種染料や各種顔料、さらにはこれらを適宜組み合わせて用いることができる。また、着色粒子の形状についても特に限定されることはなく、球状、針状、鱗片状などの粒子を用いればよく、また大きさについても1nm〜100μm程度の大きさの粒子を用いればよい。
ΔE={(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2}1/2
ΔE:色差
ΔL*:太陽電池の光電変換層のL*と着色層のL*との差
Δa*:太陽電池の光電変換層のa*と着色層のa*との差
Δb*:太陽電池の光電変換層のb*と着色層のb*との差
L*、a*、およびb*:1976年に国際照明委員会(CIE)により勧告され、JIS Z8729に規定されたL*a*b*表色系の値
以下の要領で、本発明の実施例1の太陽電池モジュールを作成した。
電極基材として厚み50μmのTi箔(竹内金属箔工業株式会社)上に、エタノール中で酸化チタン粒子(P25:日本エアロジル株式会社)に0.5%エチルセルロース(STD−100:日新化成工業株式会社)を混合させたペーストを塗布、乾燥させた。次いで、ロール小型プレス機を用いて0.5t/cmの圧力で速度1m/minでロールプレスし、その後、500℃で30分焼成し、膜厚が5μmの多孔質層形成用層を得た。
実施例1の太陽電池モジュールの電池性能、および受光面の白色度を測定したところ以下の通りであった。
・光電変換効率:2.0%
・出力特性 :開放電圧1.5V
・白色度 :56.5%
上記実施例1におけるバックシートの内側に黒色の着色層を設けた以外、上記実施例1とすべて同じ条件により実施例2の太陽電池モジュールを作成した。
実施例2の太陽電池モジュールの電池性能、および受光面の白色度を測定したところ以下の通りであった。
・光電変換効率:2.1%
・出力特性 :開放電圧1.5V
・白色度 :56.0%
上記実施例1におけるPET樹脂層上に熱可塑性樹脂層を配置し、拡散層とPET樹脂層との間を前記熱可塑性樹脂層で埋めるように全面にわたって熱ラミネートした以外、上記実施例1とすべて同じ条件により比較例1の太陽電池モジュールを作成した。なお、比較例1の太陽電池モジュールにあっては、拡散層の下に空隙は存在していなかった。
比較例1の太陽電池モジュールの電池性能、および受光面の白色度を測定したところ以下の通りであった。
・光電変換効率:2.5%
・出力特性 :開放電圧1.6V
・白色度 :18.26%
上記実施例1〜2および比較例1の太陽電池モジュールの測定結果から、本発明の実施例1〜2の太陽電池モジュールは、いずれも比較例1の太陽電池モジュールと電池性能は同等であることが分かった。一方で、本願発明の実施例1〜2の太陽電池モジュールは、拡散層のみならず、その下に空隙が存在しているため、拡散層のみを有する比較例1の太陽電池モジュールと比べて、白色度が増した。さらに、実施例2の太陽電池モジュールは、着色層を有しているため、実施例1の太陽電池モジュールに比べて、表面の白色が均一であった。
11…太陽電池素子
12…空隙
13…拡散層
20…着色層
30…受光面側熱可塑性樹脂層
31…裏面側熱可塑性樹脂層
33…PET樹脂層
34…バックシート
35…封止材
100,200…太陽電池モジュール
Claims (1)
- 太陽電池素子と、
前記太陽電池素子の受光面に空隙を介して設けられた拡散層と、を有し、
前記拡散層はその表面に凹凸を有しており、
前記拡散層の凹凸のうち凸部分が前記太陽電池素子の受光面と直接接触していることで、前記凸部分がスペーサーとして機能し、前記凹凸のうち凹部分が前記空隙となっていることを特徴とする太陽電池。
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-
2013
- 2013-02-14 JP JP2013026448A patent/JP2014049748A/ja active Pending
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