JP2012243436A - 光電変換素子およびその製造方法ならびに電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光電変換素子は、多孔質電極3と対極6との間に、ヨウ化物イオンよりもヨウ素分子と強い相互作用を示す化合物からなる添加剤を含むヨウ素レドックス系電解液からなる電解質層7を有する。ヨウ化物イオンよりもヨウ素分子と強い相互作用を示す化合物からなる添加剤は、好適には、共役酸のpKa (H2 O)が9.12以上の非イオン性添加剤および/またはアニオンの共役酸のpKa (H2 O)が4.76以上のイオン性添加剤である。非イオン性添加剤は、例えば、ヘテロ環化合物、環状アミン、鎖状アミン、ジアミン、アミジン、グアニジンおよびホスファゼンからなる群より選ばれた少なくとも一つである。
【選択図】図1
Description
多孔質電極と対極との間に、ヨウ化物イオンよりもヨウ素分子と強い相互作用を示す化合物からなる添加剤を含むヨウ素レドックス系電解液からなる電解質層を有する光電変換素子である。
多孔質電極と対極との間に設ける電解質層を、ヨウ化物イオンよりもヨウ素分子と強い相互作用を示す化合物からなる添加剤を含むヨウ素レドックス系電解液により形成する工程を有する光電変換素子の製造方法である。
少なくとも一つの光電変換素子を有し、
上記光電変換素子が、
多孔質電極と対極との間に、ヨウ化物イオンよりもヨウ素分子と強い相互作用を示す化合物からなる添加剤を含むヨウ素レドックス系電解液からなる電解質層を有する光電変換素子である電子機器である。
トリフルオロスルホネート(guanidinium trifluorosulfonate))、EMImSCN(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム チオシアネート(1-ethyl-3-methylimidazolium thiocyanate))、EMImOTf(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロスルホネート(1-ethyl-3-methylimidazolium trifluorosulfonate))、EMImTFSI(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(1-ethyl-3-methylimidazolium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide))、EMImTfAc(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロアセテート(1-ethyl-3-methylimidazolium trifluoroacetate))、EMImDINHOP(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ジネオヘキシルホスフィネート(1-ethyl-3-methylimidazolium dineohexylphosphinate))、EMImMeSO3 (1−エチル−3−メチルイミダゾリウム
メチルスルホネート(1-ethyl-3-methylimidazolium methylsulfonate))、EMImDCA(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ジシアノアミド(1-ethyl-3-methylimidazolium dicyanoamide))、EMImBF4 (1−エチル−3−メチルイミダゾリウム テトラフルオロボレート(1-ethyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate)) 、EMImPF6 (1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ヘキサフルオロホスフェート(1-ethyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate)) 、EMImFAP(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート(1-ethyl-3-methylimidazolium tris(pentafluoroethyl)trifluorophosphate))、EMImEt2 PO4 (1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ジエチルホスフェート(1-ethyl-3-methylimidazolium diethylphosphate))およびEMImCB11H12(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム 1−カルバ−closo −ドデカボレート(1-ethyl-3-methylimidazolium 1-carba-closo-dodecaborate))からなる群より選ばれた少なくとも一種類の添加剤を添加することが有効であることを見出した。この添加剤(第2の添加剤)を構成するカチオンおよびアニオンの化学構造は下記のとおりである。
・[OTf]
1.第1の実施の形態(色素増感光電変換素子およびその製造方法)
2.第2の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
3.第3の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
4.第4の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
5.第5の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
6.第6の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
7.第7の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
8.第8の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
9.第9の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
10.第10の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
11.第11の実施の形態(色素増感光電変換素子およびその製造方法)
12.第12の実施の形態(色素増感光電変換素子およびその製造方法)
13.第13の実施の形態(色素増感光電変換素子の製造方法)
14.第14の実施の形態(色素増感光電変換素子およびその製造方法)
15.第15実施の形態(色素増感光電変換素子およびその製造方法)
16.第16の実施の形態(光電変換素子およびその製造方法)
[色素増感光電変換素子]
図1はこの色素増感光電変換素子を示す要部断面図である。
(1)ヘテロ環化合物(heterocycles)
・ピリジン(pyridine)
・ピロリジン(pyrrolidine)
・キヌクリジン(quinuclidine)
・ピペリジン(piperidine)
・モルホリン(morpholine)
・1級アミン(aliphatic amine)
・2級アミン(secondary amine)
・3級アミン(tertiary amine)
・鎖状ジアミン(linear diamine)
、benzylなどの芳香族系構造である。炭化水素基は置換されていてもよい。tmgは下記に示す通りである。
イオン性添加剤はアニオンとカチオンとからなる。アニオンとしては、例えば、次のようなものが挙げられる。
(1)カルボキシアニオン(carboxylate anion)
COO−H酸の共役アニオンであり、下記の通りである。
4−N,N−ジメチルアミノピリジン(4-N,N-dimethylaminopyridine,4−DMN−Py)
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテート(1-ethyl-3-methylimidazoliumacetate, EMImOAc)
・EMImTFSI:1−エチル−3−メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(1-ethyl-3-methylimidazolium bis(trifluoromethanesulfonyl)imide)
・EMImFAP:1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート(1-ethyl-3-methylimidazolium tris(pentafluoroethyl)trifluorophosphate)
・EMImBF4 :1−エチル−3−メチルイミダゾリウム テトラフルオロボレート(1-ethyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate)
・EMImOTf(1−エチル−3−メチルイミダゾリウム トリフルオロスルホネート(1-ethyl-3-methylimidazolium trifluorosulfonate) )
・P222 MOMTFSI(トリエチル(メトキシメチル)ホスホニウム ビス(トリフルオロメチルスホニル)イミド(triethyl(methoxymethyl)phosphonium bis(trifluoromethylsufonyl)imide)
次に、この色素増感光電変換素子の製造方法について説明する。
まず、透明基板1の一主面にスパッタリング法などにより透明導電層を形成して透明電極2を形成する。
以上により、目的とする色素増感光電変換素子が製造される。
次に、この色素増感光電変換素子の動作について説明する。
この色素増感光電変換素子は、光が入射すると、対極6を正極、透明電極2を負極とする電池として動作する。その原理は次の通りである。なお、ここでは、透明電極2の材料としてFTOを用い、多孔質電極3の材料としてTiO2 を用い、レドックス対としてI- /I3 - の酸化還元種を用いる。また、多孔質電極3に一種類の光増感色素が結合していることを想定する。
2I- → I2 + 2e-
I2 + I- → I3 -
I3 - → I2 + I-
I2 + 2e- → 2I-
色素増感光電変換素子を以下のようにして製造した。
多孔質電極3を形成する際の原料であるTiO2 のペースト状分散液は、「色素増感太陽電池の最新技術」(荒川裕則監修、2001年、(株)シーエムシー)を参考にして作製した。すなわち、まず、室温で撹拌しながらチタンイソプロポキシド125mlを0.1Mの硝酸水溶液750mlに徐々に滴下した。滴下後、80℃の恒温槽に移し、8時間撹拌を続けたところ、白濁した半透明のゾル溶液が得られた。このゾル溶液を室温になるまで放冷し、ガラスフィルタでろ過した後、溶媒を加えて溶液の体積を700mlにした。得られたゾル溶液をオートクレーブへ移し、220℃で12時間水熱反応を行わせた後、1時間超音波処理して分散化処理を行った。次に、この溶液をエバポレータを用いて40℃で濃縮し、TiO2 の含有量が20wt%になるように調製した。この濃縮ゾル溶液に、TiO2 の質量の20%分のポリエチレングリコール(分子量50万)と、TiO2 の質量の30%分の粒子直径200nmのアナターゼ型TiO2 とを添加し、撹拌脱泡機で均一に混合し、粘性を増加させたTi O2 のペースト状分散液を得た。
実施例2においては、電解液に加える添加剤としてキヌクリジンの代わりにEMImOAcを用いて調製した電解液を用いることを除いて、実施例1と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
第2の実施の形態による色素増感光電変換素子の製造方法においては、多孔質電極3への光増感色素の吸着を以下のようにして行う。
この後、図6Cに示すように、保持材9を上昇させる。
色素増感光電変換素子を以下のようにして製造した。
多孔質電極3を形成する際の原料であるTiO2 のペースト状分散液は、「色素増感太陽電池の最新技術」(荒川裕則監修、2001年、(株)シーエムシー)を参考にして作製した。すなわち、まず、室温で撹拌しながらチタンイソプロポキシド125mlを0.1Mの硝酸水溶液750mlに徐々に滴下した。滴下後、80℃の恒温槽に移し、8時間撹拌を続けたところ、白濁した半透明のゾル溶液が得られた。このゾル溶液を室温になるまで放冷し、ガラスフィルタでろ過した後、溶媒を加えて溶液の体積を700mlにした。得られたゾル溶液をオートクレーブへ移し、220℃で12時間水熱反応を行わせた後、1時間超音波処理して分散化処理を行った。次に、この溶液をエバポレータを用いて40℃で濃縮し、TiO2 の含有量が20wt%になるように調製した。この濃縮ゾル溶液に、TiO2 の質量の20%分のポリエチレングリコール(分子量50万)と、TiO2 の質量の30%分の粒子直径200nmのアナターゼ型TiO2 とを添加し、撹拌脱泡機で均一に混合し、粘性を増加させたTi O2 のペースト状分散液を得た。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
上述のように、第2の実施の形態においては、多孔質電極3とほぼ同一の平面形状を有し、光増感色素溶液を保持する保持材9による一回の押圧により多孔質電極3の全面に光増感色素溶液を供給し、多孔質電極3の全体に光増感色素を吸着させている。これに対し、第2の実施の形態においては、多孔質電極3の面積よりも断面積が小さい保持材9を用い、この保持材9を多孔質電極3上で場所を変えながら複数回、多孔質電極3に押圧することにより、最終的に多孔質電極3の全体に光増感色素を吸着させる。
この第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
第4の実施の形態においては、多色の色素増感光電変換素子を製造する場合について説明する。
この後、図8Cに示すように、保持材9a、9bを上昇させる。
この第4の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様な利点に加えて、次のような利点を得ることができる。すなわち、多孔質電極3のうちの互いに異なる複数の領域に吸着させる光増感色素の選択により、これらの領域が互いに異なる多色の模様などの外観を呈する色素増感光電変換素子を、製造工程を複雑化することなく簡単に製造することができる。しかも、互いに異なる光増感色素溶液をそれぞれ保持する複数の保持材(例えば、保持材9a、9b)を多孔質電極3の上面の各部位に押圧するだけで各光増感色素溶液を選択的に供給することができるので、各領域に各光増感色素をにじみを抑えつつ吸着させることができる。このため、多孔質電極3のうちの互いに種類が異なる光増感色素が吸着した複数の領域間の境界を鮮明にすることができ、多色に色分けした領域を明確な境界をもって形成することができ、高画質でコントラスト制御が容易な色素増感光電変換素子を容易に実現することができる。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
第5の実施の形態においては、多色の色素増感光電変換素子を製造する場合について説明する。
この第5の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様な利点に加えて、第4の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
第6の実施の形態においては、多孔質電極3に光増感色素を吸着させた後に、何らかの目的でこの多孔質電極3から選択的に光増感色素を脱離させる方法について説明する。
図10A〜Cはこの多孔質電極3からの光増感色素の脱離工程を示す。
この第6の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様な利点に加えて、多孔質電極3の所望の領域から容易に光増感色素を脱離させることができるという利点を得ることができる。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
第7の実施の形態においては、第2の実施の形態による色素増感光電変換素子の製造方法において、透明基板1上に形成された透明電極2の表面をTiCl4 水溶液で処理する工程(工程A)、その後に透明電極2の表面を水、エタノールにより洗浄する工程(工程B)、焼成により多孔質電極3を形成した後、この多孔質電極3の表面をTiCl4 水溶液で処理する工程(工程C)、その後にこの多孔質電極3の表面を水、エタノールにより洗浄する工程(工程D)、多孔質電極3に光増感色素を吸着させた後に、多孔質電極3を洗浄液、例えばアセトニトリルにより洗浄する工程(工程E)、および、その後に多孔質電極3に電解液を含浸させる工程(工程F)のいずれか一つまたは二つ以上を、液を保持する保持材による押圧により実行する。
この第7の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様な利点に加えて、透明電極2および多孔質電極3の表面の処理や洗浄を容易に行うことができるという利点を得ることができる。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
第8の実施の形態においては、第2の実施の形態による色素増感光電変換素子の製造方法において、電解液の注入を、電解液を保持する保持材による押圧により行う。
図13A〜Cはこの電解液の注入工程を示す。
次に、図13Cに示すように、保持材13を上昇させる。
この後、対極6を封止材8に貼り合わせて色素増感光電変換素子を製造する。
この第8の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様な利点に加えて、次のような利点を得ることができる。すなわち、従来のODFを用いて電解液を注入する場合には、透明基板1上の透明電極2上に多孔質電極3を形成し、透明電極2の外周部に封止材8を塗布した後、多孔質電極3の上方からODFにより電解液を供給する。しかしながら、この方法では、電解液の近傍に未硬化の封止材8が存在することから、電解液がこの未硬化の状態の封止材8に接触すると、硬化不良や電解液のリークなどを引き起こすため、注液条件の制御が必要であり、煩雑である。これに対し、この第7の実施の形態によれば、電解液を保持する保持材17を多孔質電極3に押圧することにより電解液18を多孔質電極3上に付着させるため、所望の部位に正確に電解液18を注入することができる。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
色素増感光電変換素子をロール・ツー・ロール(roll-to-roll)プロセスにより製造する試みが行われている。第9の実施の形態においては、ロール・ツー・ロールプロセスにより色素増感光電変換素子を製造する場合に、液を使用する各種の工程を液を保持する保持材を押圧することにより実行する方法について説明する。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
第10の実施の形態においては、ロール・ツー・ロールプロセスにより色素増感光電変換素子を製造する場合に、液を使用する各種の工程を液を保持する保持材を押圧することにより実行する方法について説明する。
この第10の実施の形態によれば、第9の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
[色素増感光電変換素子]
この色素増感光電変換素子においては、電解質層7を構成する電解液に、第1の添加剤に加えて、上述の種々の第2の添加剤のうちの少なくとも一種類を添加する。第2の添加剤の組成は必要に応じて選ばれるが、例えば0.01M以上1M以下、典型的には0.05M以上0.5M以下である。
この色素増感光電変換素子の製造方法は、電解質層7を構成する電解液に、第1の添加剤に加えて、上述の種々の第2の添加剤のうちの少なくとも一種類を添加することを除いて、第1の実施の形態と同様である。
実施例4においては、溶媒としての1.0Mの1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド(MPImI)/EMImTCBに、ヨウ素I2 0.10g、添加剤として0.3MのN−ブチルベンズミダゾール(NBB)、第1の添加剤としてキヌクリジン(Q)、第2の添加剤として0.1MのGuOTfを溶解させ、電解液を調製した。その他は実施例1と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImSCNを用いたことを除いて、実施例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImOTfを用いたことを除いて、実施例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImTFSIを用いたことを除いて、実施例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImTfAcを用いたことを除いて、実施例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImDINHOPを用いたことを除いて、実施例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImMeSO3 を用いたことを除いて、実施例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
光増感色素として、下記の構造式で表されるZ991を用いた。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImDCAを用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImBF4 を用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImPF6 を用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImFAPを用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImTFSIを用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImOTfを用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImTfAcを用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImMeSO3 を用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImEt2 PO4 を用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてEMImCB11H12を用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてGuSCNを用いたことを除いて、実施例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液に添加する第2の添加剤としてGuSCNを用いたことを除いて、実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
[色素増感光電変換素子]
この色素増感光電変換素子においては、電解質層7が、電解液を含む、あるいは電解液が含浸された多孔質膜により形成されている。電解質層7を構成する多孔質膜としては、 例えば、有機高分子化合物からなる各種の不織布が用いられる。表6に多孔質膜として用いられる不織布の具体例を挙げるが、これに限定されるものではない。
この色素増感光電変換素子の製造方法について説明する。
まず、透明基板1の一主面にスパッタリング法などにより透明導電層を形成して透明電極2を形成する。
次に、第1の実施の形態と同様にして、多孔質電極3に光増感色素を結合させる。
次に、図16Bに示すように、透明基板1上の多孔質電極3上に、電解液を含む多孔質膜からなる電解質層7を設置する。
以上により、目的とする色素増感光電変換素子が製造される。
色素増感光電変換素子を以下のようにして製造した。
実施例1と同様にして多孔質電極3を形成する。
一方、溶媒としての3−メトキシプロピオニトリル(MPN)に、1.0Mの1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド(MPImI)、0.1Mのヨウ素I2 、そして添加剤として0.3MのN−ブチルベンズミダゾール(NBB)を溶解させ、電解液を調製した。そして、空隙率71.4%、膜厚31.2μmのポリオレフィンからなる多孔質膜にこの電解液を含浸させた。
次に、この多孔質膜をプレスにより膜面に垂直方向に圧縮する。圧縮後の多孔質膜の実空隙率は50%であった。
電解液を含浸させる多孔質膜として、空隙率70.7%、膜厚30μmのポリオレフィンからなる多孔質膜を用いて電解質層7を形成した。その他は実施例22と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液を含浸させる多孔質膜として、空隙率70.5%、膜厚44μmのポリオレフィンからなる多孔質膜を用いて電解質層7を形成した。その他は実施例22と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液を含浸させる多孔質膜として、空隙率79%、膜厚28μmのポリエステルからなる多孔質膜を用いて電解質層7を形成した。その他は実施例22と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液を含浸させる多孔質膜として、空隙率72.8%、膜厚29.8μmのセルロースからなる多孔質膜を用いて電解質層7を形成した。その他は実施例22と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液を含浸させる多孔質膜として、空隙率78.3%、膜厚32μmのポリエステルからなる多孔質膜を用いて電解質層7を形成した。その他は実施例22と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
電解液を含浸させる多孔質膜として、空隙率82.7%、膜厚22μmのポリエステルからなる多孔質膜を用いて電解質層7を形成した。その他は実施例22と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
多孔質膜を用いないで電解液のみからなる電解質層7を形成した。その他は実施例22と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
[色素増感光電変換素子の製造方法]
図20A〜Cは第12の実施の形態による色素増感光電変換素子の製造方法を示す。
図20Aに示すように、この色素増感光電変換素子の製造方法においては、まず、第1の実施の形態と同様にして、多孔質電極3を形成する。
次に、図20Cに示すように、電解質層7および封止材8の上に、対向基板4上に設けられた対極6を設置し、対向基板4を電解質層7に押し付けてこの電解質層7をその面に垂直な方向に圧縮するとともに、加熱により封止材8を硬化させ、封止を行う。この際、電解質層7を構成する多孔質膜の厚さは圧縮により減少するが、最終的な多孔質膜の実空隙率が所望の値になるようにする。
以上により、目的とする色素増感光電変換素子が製造される。
以上により、目的とする色素増感光電変換素子が製造される。
この第13の実施の形態によれば、第1および第12の実施の形態と同様な利点に加えて、封止材8の形成プロセスを省略することができることにより、色素増感光電変換素子をより簡単に製造することができるという利点を得ることができる。
[色素増感光電変換素子]
この色素増感光電変換素子は、電解質層7を構成する電解液に6.04≦pKa (H2 O)≦7.3の第3の添加剤が添加されている点を除いて、第1の実施の形態による色素増感光電変換素子と同様である。このような第3の添加剤は、ピリジン系添加剤や複素環を有する添加剤などである。ピリジン系添加剤の具体例を挙げると、2−NH2−Py、4−MeO−Py、4−Et−Pyなどである。複素環を有する添加剤の具体例を挙げると、MIm、24−Lu、25−Lu、26−Lu、34−Lu、35−Luなどである。
この色素増感光電変換素子の製造方法は、電解質層7を構成する電解液に6.04≦pKa (H2 O)≦7.3の第3の添加剤を添加することを除いて、第1の実施の形態による色素増感光電変換素子の製造方法と同様である。
実施例1の電解液に、第1の添加剤としてのキヌクリジン(Q)および第2の添加剤としてのGuOTfに加えて、第3の添加剤として2−NH2−Py 0.054gを溶解させ、電解液を調製した。その他は実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
第3の添加剤として4−MeO−Pyを用いて電解液を調製した。その他は実施例29と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
第3の添加剤として4−Et−Pyを用いて電解液を調製した。その他は実施例29と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
第3の添加剤としてMImを用いて電解液を調製した。その他は実施例29と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
第3の添加剤として24−Luを用いて電解液を調製した。その他は実施例29と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
第3の添加剤として25−Luを用いて電解液を調製した。その他は実施例29と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
第3の添加剤として26−Luを用いて電解液を調製した。その他は実施例29と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
第3の添加剤として34−Luを用いて電解液を調製した。その他は実施例29と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
第3の添加剤として35−Luを用いて電解液を調製した。その他は実施例29と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
溶媒としての3−メトキシプロピオニトリル(MPN)に、1.0Mの1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムヨーダイド(MPImI)、0.1Mのヨウ素I2 、そして添加剤として0.3MのN−ブチルベンズミダゾール(NBB)を溶解させることにより調製された電解液に第1の添加剤および第2の添加剤を添加しないものを用いた。その他は実施例11と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてTBPを用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として4−ピコリン(4−pic)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてメチルイソニコチネート(4−COOMe−Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として4−シアノピリジン(4−CN−Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として4−アミノピリジン(4−NH2−Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として4−(メチルアミノ)ピリジン(4−MeNH−Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として3−メトキシピリジン(3−MeO−Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として2−メトキシピリジン(2−MeO−Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてメチルニコチネート(3−COOMe−Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてピリジン(Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として3−ブロモピリジン(3−Br−Py)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてN−メチルベンズイミダゾール(NMB)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてピラジン(pirazine)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてチアゾール(thiazole)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてN−メチルピラゾール(Me−pyrazole)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてキノリン(quinoline)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてイソキノリン(isoquinoline)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として2,2’−ビピリジル(bpy)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてピリダジン(pyridazine)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてピリミジン(pyrimidine)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤としてアクリジン(acridine)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
添加剤として5,6−ベンゾキノリン(56−benzoquinoline)を用いて電解液を調製した。その他は比較例4と同様にして色素増感光電変換素子を製造した。
Cells,2003,80,167 で報告されたものを参照した。図24は各溶媒の分子量に対して光電変換効率の差ΔEffをプロットしたものである。
[色素増感光電変換素子]
この色素増感光電変換素子においては、多孔質電極3が金属/金属酸化物微粒子により形成され、典型的には、これらの金属/金属酸化物微粒子が焼結されたものにより形成されている。図25にこの金属/金属酸化物微粒子41の構造の詳細を示す。図25に示すように、金属/金属酸化物微粒子41は、金属からなる球状のコア41aとこのコア41aの周りを取り囲む金属酸化物からなるシェル41bとからなるコア/シェル構造を有する。この金属/金属酸化物微粒子41の金属酸化物からなるシェル41bの表面に一種類または複数種類の光増感色素(図示せず)が結合(あるいは吸着)する。
この色素増感光電変換素子の製造方法は、多孔質電極3を金属/金属酸化物微粒子41により形成することを除いて、第1の実施の形態の色素増感光電変換素子の製造方法と同様である。
次に、この色素増感光電変換素子の動作について説明する。
この色素増感光電変換素子は、光が入射すると、対極6を正極、透明電極2を負極とする電池として動作する。その原理は次の通りである。なお、ここでは、透明電極2の材料としてFTOを用い、多孔質電極3を構成する金属/金属酸化物微粒子41のコア41aの材料としてAu、シェル41bの材料としてTiO2 を用い、レドックス対としてI- /I3 - の酸化還元種を用いることを想定している。ただし、これに限定されるものではない。
2I- → I2 + 2e-
I2 + I- → I3 -
I3 - → I2 + I-
I2 + 2e- → 2I-
[光電変換素子]
この光電変換素子は、多孔質電極3を構成する金属/金属酸化物微粒子41に光増感色素が吸着していないことを除いて、第15の実施の形態による色素増感光電変換素子と同様である。
この光電変換素子の製造方法は、多孔質電極3を構成する金属/金属酸化物微粒子41に光増感色素を吸着させないことを除いて、第15の実施の形態による色素増感光電変換素子の製造方法と同様である。
次に、この光電変換素子の動作について説明する。
この光電変換素子は、光が入射すると、対極6を正極、透明電極2を負極とする電池として動作する。その原理は次の通りである。なお、ここでは、透明電極2の材料としてFTOを用い、多孔質電極3を構成する金属/金属酸化物微粒子41のコア41aの材料としてAu、シェル41bの材料としてTiO2 を用い、レドックス対としてI- /I3 - の酸化還元種を用いることを想定している。ただし、これに限定されるものではない。
2I- → I2 + 2e-
I2 + I- → I3 -
I3 - → I2 + I-
I2 + 2e- → 2I-
第15の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
例えば、上述の実施の形態および実施例において挙げた数値、構造、構成、形状、材料などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構造、構成、形状、材料などを用いてもよい。
Claims (20)
- 多孔質電極と対極との間に、ヨウ化物イオンよりもヨウ素分子と強い相互作用を示す化合物からなる添加剤を含むヨウ素レドックス系電解液からなる電解質層を有する光電変換素子。
- 上記添加剤は、共役酸のpKa (H2 O)が9.12以上の非イオン性添加剤および/またはアニオンの共役酸のpKa (H2 O)が4.76以上のイオン性添加剤である請求項1記載の光電変換素子。
- 上記非イオン性添加剤は、ヘテロ環化合物、環状アミン、鎖状アミン、ジアミン、アミジン、グアニジンおよびホスファゼンからなる群より選ばれた少なくとも一つである請求項2記載の光電変換素子。
- 上記非イオン性添加剤は、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジノピリジン、キヌクリジンおよび4−アミノピリジンからなる群より選ばれた少なくとも一つである請求項3記載の光電変換素子。
- 上記イオン性添加剤は、カルボキシアニオン、アルコキシアニオン、メルカプトアニオン、炭素アニオンおよびアミドアニオンからなる群より選ばれた少なくとも一つを含む化合物である請求項2記載の光電変換素子。
- 上記イオン性添加剤は、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテートおよび/または1−エチル−3−メチルイミダゾリウムデカノネートである請求項5記載の光電変換素子。
- 上記電解質層が上記電解液を含む多孔質膜からなる請求項1記載の光電変換素子。
- 上記多孔質膜が不織布からなる請求項7記載の光電変換素子。
- 上記不織布がポリオレフィン、ポリエステルまたはセルロースからなる請求項8記載の光電変換素子。
- 上記多孔質膜の空隙率が80%以上100%未満である請求項9記載の光電変換素子。
- 上記光電変換素子は上記多孔質電極に光増感色素が結合した色素増感光電変換素子である請求項1記載の光電変換素子。
- 上記多孔質電極は半導体からなる微粒子により構成されている請求項11記載の光電変換素子。
- 上記電解液の溶媒が、電子対受容性の官能基を有するイオン液体と電子対供与性の官能基を有する有機溶媒とを含む請求項1記載の光電変換素子。
- 多孔質電極と対極との間に設ける電解質層を、ヨウ化物イオンよりもヨウ素分子と強い相互作用を示す化合物からなる添加剤を含むヨウ素レドックス系電解液により形成する工程を有する光電変換素子の製造方法。
- 上記添加剤は、共役酸のpKa (H2 O)が9.12以上の非イオン性添加剤および/またはアニオンの共役酸のpKa (H2 O)が4.76以上のイオン性添加剤である請求項14記載の光電変換素子の製造方法。
- 上記非イオン性添加剤は、ヘテロ環化合物、環状アミン、鎖状アミン、ジアミン、アミジン、グアニジンおよびホスファゼンからなる群より選ばれた少なくとも一つである請求項15記載の光電変換素子の製造方法。
- 上記非イオン性添加剤は、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジノピリジン、キヌクリジンおよび4−アミノピリジンからなる群より選ばれた少なくとも一つである請求項16記載の光電変換素子の製造方法。
- 上記イオン性添加剤は、カルボキシアニオン、アルコキシアニオン、メルカプトアニオン、炭素アニオンおよびアミドアニオンからなる群より選ばれた少なくとも一つを含む化合物である請求項15記載の光電変換素子の製造方法。
- 上記イオン性添加剤は、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテートおよび/または1−エチル−3−メチルイミダゾリウムデカノネートである請求項18記載の光電変換素子の製造方法。
- 少なくとも一つの光電変換素子を有し、
上記光電変換素子が、
多孔質電極と対極との間に、ヨウ化物イオンよりもヨウ素分子と強い相互作用を示す化合物からなる添加剤を含むヨウ素レドックス系電解液からなる電解質層を有する光電変換素子である電子機器。
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