JP2009246844A - 自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板 - Google Patents

自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、小型で広帯域のアンテナ特性を持つ地上デジタル放送波の受信に適した自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板の提供を目的とする。
【解決手段】自動車用窓ガラスに設けられたループ形状のアンテナ導体からなり、該アンテナ導体は該ループ形状の一部が所定長にわたって切除されてなる途切れ部を有し、該途切れ部の両端部又は該両端部近傍部分のそれぞれを給電部とするように設けられた自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、前記アンテナ導体は、前記ループ形状の一部に1つ又は複数の迂回路からなる迂回部を有し、該迂回部は、前記ループ形状の内側周縁部の長さに対しての前記途切れ部の前記ループ形状上の中心から前記迂回部の前記ループ形状上の中心までの距離の割合が0.18〜0.4の範囲となる位置に設けられていることを特徴とする、自動車用高周波ガラスアンテナ。
【選択図】図1

Description

本発明は、ループ形状のアンテナ導体からなる自動車用高周波ガラスアンテナに関する。また、ループ形状のアンテナ導体が設けられた自動車用窓ガラスに関する。
従来、携帯電話用のアンテナとして、ループ状放射導体の一部にメアンダ形状を設けたループアンテナが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の開示技術は、メアンダ形状を設けることによって、ループアンテナの小型化を図っている。
一方、車両用のアンテナとして、ループ状素子を車両の誘電体で構成された部分に設けたループアンテナが知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の開示技術は、ループ状素子の近傍に、ループ状素子を構成する導体から独立した導体で構成された無給電素子を配置することによって、ループアンテナの指向性の改善を図っている。
また、第1の周波数の1波長の電気長を有するループアンテナを設け、第1の周波数と異なる第2の周波数の1/2波長の電気長を有する線状の無給電素子を、ループアンテナに沿ってしかもループアンテナの2つの給電接続端子に跨るように配設したアンテナが知られている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3の開示技術は、アンテナの広帯域化を図っている。
特開2004−112044号公報 特開2006−270602号公報 特開2007−67884号公報
ところで、ガラスアンテナの設置可能な範囲が狭い窓ガラス板を搭載する自動車では、アンテナの小型化の要求が高い一方で、地上デジタル放送波を受信する場合、広帯域の受信性能が求められる。従来の自動車用高周波ガラスアンテナでは、地上デジタル放送波の受信において充分な受信性能を持たせることが難しかった。
また、ガラスアンテナへの給電位置は窓開口部のルーフ側であったり、ピラー側であったりと、車種ごとにアンテナパターンを考える必要があった。
そこで、本発明は、小型で広帯域のアンテナ特性を持つ地上デジタル放送波の受信に適した自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る自動車用高周波ガラスアンテナは、元のループ形状の一部を所定長にわたって切除されてなる途切れ部を形成した形状を有するアンテナ導体であって、該アンテナ導体が前記途切れ部の両端部又は該両端部近傍部分のそれぞれを給電部として自動車用窓ガラスに設けられた自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、前記アンテナ導体は、前記元のループ形状の一部に1つ又は複数の迂回路からなる迂回部を有し、該迂回部は、前記元のループ形状の内周側の周長又は外周側の周長に対して、前記元のループ形状上の前記途切れ部の中心から前記元のループ形状上の前記迂回部の中心までの距離の割合が0.18〜0.4の範囲となる位置に設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る自動車用窓ガラスは、上記アンテナ導体が設けられたことを特徴とする。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナは、所望の放送周波数帯が日本国内地上デジタルテレビ放送、国内UHF帯のアナログテレビ放送又は米国のデジタルテレビ放送等のような広帯域の放送周波数帯であっても、高アンテナ利得で受信できる。特に、日本国内の地上波デジタルテレビ放送帯の水平偏波を受信するのに適している。
また、小型であり、視界を妨げることなく窓に設置でき、美観を損ねることもない。さらに車種によって給電位置が変っても容易にアンテナを設計でき、設置面積も狭く、フロントガラス、ドアガラス、サイド窓ガラス及び後部窓ガラスのいずれにも設置することができ、汎用的である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明の一実施形態である自動車用高周波ガラスアンテナ100の平面図である。図1及び後述する、形態を表現する各図において、方向は特に記載しない場合には図面上での方向をいうものとする。図1並びに後述する図2〜5及び図20は、車内側又は車外側のいずれか一方から見た図である。以下の説明において、特に言及しない場合には、日本国内地上波デジタルテレビ放送に適する実施形態として説明する。また、アンテナ導体の形状に関する説明をする場合には、アンテナ導体がループ形状の導体の一部を切除してなる途切れ部と迂回部とを有するため、途切れ部が繋がった状態、かつ迂回部の両端を結んだ、つまり迂回部を設けなかった場合の形状を「元のループ形状」といい、便宜的に「元のループ形状を有するアンテナ導体」という文言の代わりに「ループ状導体」という文言を用いる場合がある。
図1のガラスアンテナ100おいて、1はアンテナ導体、1fはループ状導体の上辺、1eはループ状導体の下辺、1hはループ状導体の左辺、1gはループ状導体の右辺、2は迂回部、4は給電部である。図1には示されていないが、給電部4の位置にループ状導体の一部を所定長にわたって切除してなる途切れ部が設けられている。
アンテナ導体1は、元のループ形状の一部に複数の迂回路からなる迂回部2を有している。図1の迂回部2は左辺1hに設けられ、コ字形状の迂回路を3個有するメアンダ形状である。本発明のアンテナ導体1は、迂回部2が、ループ状導体の内周側縁部の長さ又は外周側縁部の長さ(迂回部2がない元のループ形状を仮定した場合のループ状導体の内周側の周長又は外周側の周長)に対しての、元のループ形状を仮定しそのループ形状上に位置する給電点4の途切れ部の中心点P1から、迂回部2がないと仮定した元のループ形状上に位置する迂回部2の中心点P2までの距離の割合が0.18〜0.4の範囲となる位置に設けられることで、アンテナ利得を向上させることができる。
図1の態様では、アンテナ導体1は正方形であり、上辺1fと下辺1eが水平となるように設けられている。また、元のループ形状の重心を通り、アンテナ導体1が設けられている窓ガラス板に垂直かつ下辺1eと平行な面を仮想垂直面5とし、元のループ形状の重心を通り、仮想横断面5に垂直な仮想垂直面6としたとき、給電点4は(途切れ部の中心点P1)は上辺1fの元のループ形状上の仮想垂直面6に位置する。つまり、給電点4は上辺1fの中点に位置している。迂回部2の中心点P2は左辺1hの元のループ形状上の仮想横断面5に位置する。つまり、迂回部2の中心点P2は左辺1hの中点に位置している。途切れ部の中心点P1から迂回部2の中心点P2までの距離をL、上辺1f、下辺1eの幅をW11とし、左辺1f、右辺1gの高さをH11とすると、元のループ形状の内側周長に対しての、途切れ部の中心点P1から迂回部2の中心点P2までの距離の割合は、L/2(W11+H11)となる。図1においては、途切れ部の中心点P1から上辺1fと左辺1hの交点までの距離をL1、迂回部の中心点P2から上辺1fと左辺1hの交点までの距離をL2とすると、L=L1+L2=W11=H11となり、L/2(W11+H11)=0.25となる。
図2に示すガラスアンテナ200の例では、アンテナ導体1のループ形状が、長方形を有している。自動車用高周波ガラスアンテナとして実装し易くするために、ループ状導体の形状は長方形、略長方形、長辺及び短辺を有する平行四辺形、長辺及び短辺を有する略平行四辺形、台形又は略台形が好ましい。
本発明では、ループ状導体の形状が長方形以外の、四角形又は略四角形の場合、4つの内角の角度が、それぞれ70〜110°特には、80〜100°であることがアンテナ利得向上及び実装上の便宜の点で好ましい。
ループ状導体の形状が、長方形、略長方形、長辺及び短辺を有する平行四辺形、長辺及び短辺を有する略平行四辺形、台形又は略台形である場合、ループ形状の4つの辺のうち最長の辺(正方形の場合は任意の一辺)の内側周縁の長手方向と水平面とのなす角のうち小さい方の角度の絶対値が0〜30°になるように、アンテナ導体が窓ガラスに設けられていると好ましい。この範囲内であると、この範囲外と比較してアンテナ利得が向上する。地上波デジタルテレビ放送波は主に水平偏波であるため、このような範囲にすることがアンテナ利得を向上させる点で好ましい。この範囲の好ましい範囲は、0〜15°である。
図2の場合、下辺1eと水平面とのなす角のうち小さい方の角度の絶対値が0〜30°になるように、アンテナ導体1が窓ガラスに設けられるとよい。
また本発明では、迂回部2がループ状導体の4つの辺のいずれか一辺に設けられることが好ましく、図2では、迂回部2はループ状導体1の上辺1fに設けられている。また、この場合、給電部4の途切れ部(不図示)は迂回部と同じ辺に位置するように設けられることが好ましく、図2では、途切れ部は迂回部2と同じ辺である上辺1fに位置するように設けられている。同一辺上に迂回部と給電部とを設けることによって、同一辺上に設けない場合に比べて、アンテナ利得の向上と広帯域化の面で優れる。
図2の態様では、給電部4の途切れ部の中心点P1は上辺1fの元のループ形状上の仮想垂直面6に位置している。迂回部2は、給電部4と同じ上辺1fに位置するように上辺1fの左端近傍に設けられ、コ字形状の迂回路を3個有するメアンダ形状である。途切れ部の中心点P1から迂回部2の中心点P2までの距離をL、上辺1f、下辺1eの幅をW21とし、左辺1f、右辺1gの高さをH21とすると、元のループ状導体の内側周長に対しての、途切れ部の中心点P1から迂回部2の中心点P2までの距離の割合L/2(W21+H21)が0.18〜0.4の範囲となるように迂回部2が設けられる。
図3に示すガラスアンテナ300の例では、図2の給電部4以外の形状は図2と同じ形状を有している。図3では、給電部4は、上辺1fの右端近傍に上辺1fを切除してなる途切れ部4cが設けられ、途切れ部4cの両端部それぞれから給電部4が構成され、右辺1gの上端に位置する給電部4aと上辺1fの中心側に位置する給電部4bとの間に途切れ部4cが位置する。また、給電部4a、4bは、他のアンテナ導体の導体幅と比較して幅広に設けられている。給電部を幅広に構成することはインピーダンスマッチングに優れ、反射損失が少なくでき好ましい。
本発明では、ループ状導体の形状が長方形である場合、迂回部がその長方形の長辺のうち一方の長辺の一方の端部又は端部近傍に設けられており、給電部が該長辺の他端部又は他端部近傍に設けられていると好適である。図3では、迂回部2は上辺1fの左端部近傍に設けられており、給電部4a,4bが上辺1fの右端部近傍に設けられている。
図3において、ループ状導体の重心を通り、アンテナ導体1が設けられている窓ガラスの面に垂直であり、かつ、ループ状導体1の下辺1eに平行な面を仮想横断面5といい、該重心を通り、仮想横断面5に垂直な面を仮想垂直面6という。仮想横断面5及び仮想垂直面6は、両者とも、図3の紙面手前から該紙面裏面に向かって伸長されており、該紙面に垂直である。
この場合、アンテナ導体1を仮想横断面5と仮想垂直面6とを境に4つの領域に分割し、途切れ部4cとは反対側における、上側の領域を第1の領域21といい、途切れ部4c側における、上側の領域を第2の領域22といい、途切れ部4c側における、下側の領域を第3の領域23といい、途切れ部4cとは反対側における、下側の領域を第4の領域24というとき、第1の領域21に迂回部2が配設されていることが、アンテナ利得が向上し好ましい。
図4に示すガラスアンテナ400の例では、図3の上辺1fと下辺1e以外の形状は図3と同じ形状を有している。図4では、上辺1fが幅広導体部3を構成しており、下辺1eは補助導体7を有している。
本発明では、アンテナ導体のループ形状が長方形である場合、その長方形の長辺の少なくとも一方の長辺の長さの70%以上が、迂回部が配されている場合はその迂回部を除いて、2〜20mmの幅を有するように設けられると好適である。図4では、上辺1fのうち給電部4bと迂回部2とに挟まれる部分の導体幅H5がその他のアンテナ導体の導体幅より幅広に設けられている。
また本発明では、ループ状導体の形状が長方形である場合、その長方形の長辺の少なくとも一辺が、迂回部が配されている場合はその迂回部を除いて、その長辺と2〜20mmの間隔で平行または略平行となる少なくとも一本の線状の補助導体を有するように設けられている。図4では、下辺1eと平行な一本の補助導線7が間隔H3を空けて設けられている。
ここで、図4に示すガラスアンテナ400の各部の寸法の一例を示す。長さの単位をmmとして、
H1:40 H2:22.5 H3:5 H4:20
H5:5
W1:150 W2:5 W3:20 W4:75
W5:5 W6:10
アンテナ導体1の導体幅 0.8
である。
本発明では、ループ状導体の形状が長方形である場合において、所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとするとき、元のループ形状の長辺の内周側の長さが、0.36・λ〜0.60・λであることが実装上の便宜及びアンテナ利得向上の点では好ましい。なお、地上波デジタルテレビ放送帯(470〜770MHz)の中心周波数は620MHzであり、620MHzにおけるλは309.7mmである。地上波デジタルテレビの放送帯のうち、現行放送が行われている470〜600MHzを受信周波数帯とする場合には、535MHzを中心周波数と設定でき、地上波デジタルテレビ放送帯のうち、470〜710MHzを受信周波数帯とする場合には、590MHzを中心周波数と設定できる。これらを考慮すると具体的には、長方形のループ形状の元のループ形状の長辺の内周側の長さが90〜245mm、特には120〜180mmであることが、アンテナ利得の向上の点で好ましい。図4では150mmである。
また、通信する電波の空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkとしたとき、λ=λ・kである場合に、アンテナ導体は、迂回路と元のループ形状上の途切れ部とを含む内周側の周長が、0.79λ〜2.50λとなるように設けられていると、アンテナ利得向上の点で好ましい。特には、0.875λ〜1.8λ、であることが好ましい。ここで、「迂回路と元のループ形状上の途切れ部とを含む内側周縁部の長さ」とは、途切れ部4cがない(途切れ部が元のループ形状で繋がった状態)とした場合のアンテナ導体の1周長分の内周側縁部の長さであって、途切れ部の元のループ形状に沿った長さと、迂回路の迂回している部分の導体長の長さを含むものである。3などの幅広部や7などの補助導線部や4a,4bなどの給電部がアンテナ導体に形成されている場合には、幅広部3の内周側縁部の長さ、補助導線部の内周側縁部の長さが「内周側の周長」となる。
地上波デジタルテレビ放送帯の中心周波数を考慮すると具体的には、迂回部と元のループ形状上の途切れ部とを含む内側周縁部の長さが、197〜1021mm、特には、300〜650mmである。
また、アンテナ導体の内周側縁部が形づくる図形の最大縦幅Hと最大横幅Wとの関係が、(W/H=1〜9)、特には、W/H=1〜9、であることがアンテナ利得向上の点で好ましい。例えば、ループ状導体の形状が長方形である場合において、長方形の内側に迂回部が形成されるときには、最大縦幅Hと最大横幅Wは当該長方形の最大外形寸法である長辺と短辺の長さに相当し、長方形の外側に迂回部が形成されるときには、最大縦幅Hと最大横幅Wはその外側部分を含めた最大外形寸法に相当する。図1の場合、最大縦幅HはH1に相当し、最大横幅WはW1に相当する。図4では、W/H=3.75である。
また、途切れ部の最短間隔が0.5〜20mm、特には、1〜10mmであることが好ましい。途切れ部の最短間隔が0.5mm以上であると、0.5mm未満であるのと比較して、製造しやすくなる。途切れ部の最短間隔が20mm以下であると、200mm超と比較してアンテナ利得が得られやすくなる。図4では、途切れ部4cの間隔W2は、5mmに設定されている。
また、迂回部は、一つ又は複数の迂回路から構成されている。迂回路の元のループ形状に沿った方向での最大間隔が2.5〜7.5mmであることが好ましく(より好ましくは、3.5〜6.5mm)、迂回路の元のループ形状からの最大離間距離が11〜33mmであることが好ましく(より好ましくは、15.4mm〜28.6mm)であることが好ましい。そして、迂回部は、迂回路を複数個有している場合は、迂回路が設けられる間隔が2.5〜7.5mmとなるように形成されていることが好ましい。また、迂回路の個数は、2〜8個であることが、アンテナ利得が向上し好ましい。図4の場合、迂回路の最大間隔(及び迂回路が設けられる間隔)W5が5mmに設定され、迂回路の最大離間距離H2が22.5mmに設定される。また、迂回路の個数については、2a,2b,2cを一つの迂回路、2e、2f、2gを一つの迂回路、2i,2j,2kを一つの迂回路と定義すると、3個の迂回路が設けられていることになる。また、迂回路の間隔とは、図4の場合、迂回路の辺2cと2eの間隔、辺2gと2iとの間隔に相当する。
また、図4に示す例の迂回部の形状は、迂回路がコ字形状のメアンダ形状である。しかし、これに限定されず、迂回部の形状が、U字形状、略U字形状、V字形状、略V字形状、半円形状又は略半円形状等を有する形状であってもよい。なお、ここでいうコ字形状、U字形状、V字形状、半円形状とは、設置される方向は問わない。つまり、例えばコ字形状であれば、水平右方向に突出した迂回路でなけらばならないということではなく、水平左方向、上方向又は下方向に突出していてもよく、その突出方向は問わない。
また、図4に示す例では、迂回部はループ状導体の内側に伸長されており、このような態様を採ることが小型化でき好ましい。しかし、これに限定されず、迂回部はループ状導体の外側に伸長されていてもよい。また、迂回部はリアクタンス回路の効果を有するよう迂回路の形状が決定され構成される。つまり、迂回部がリアクタンス回路として機能するように迂回路の形状を選択することで、インピーダンスマッチングに優れ、反射損失が少なくでき好ましい。
ところで、図5は、図3に例示のアンテナ導体1をはじめとするアンテナ導体が車両の後部窓ガラス12aの、左上側領域に配設されている実施形態を示す平面図(車内視又は車外視)である。図5において、15aは車体の窓開口部の上側縁部、15dは車体の窓開口部の左側縁部である。車体の窓開口部の縁部とは、窓ガラスがはめ込まれる車体の開口部の周縁であって車体アースとなるべきものをいい、例えば、金属等の導電性材料で構成されている。
アンテナ導体が窓ガラスの上側領域に配設されており、窓開口部の上側縁部15aと対向するすべての上辺の元のループ形状の外周側の最大長W1が、0.36λ〜0.60λである場合には、上側縁部15aと対向するアンテナ導体のすべての上辺との間隔d3の平均値が0.032・λ以上、特には、0.048・λ以上離間されるようにアンテナ導体が配されていることが、アンテナ利得が向上し好ましい。
また、アンテナ導体が窓ガラスの上側領域に配設されており、地上波デジタルテレビ放送を受信する場合であって、窓開口部の上側縁部15aと対向するすべての上辺の元のループ形状の外周側の最大長W1が、90〜245mmである場合には、上側縁部15aと対向するアンテナ導体のすべての上辺との間隔d3の平均値が10mm以上、特には、15mm以上離間されるようにアンテナ導体が配されていることが、アンテナ利得が向上し好ましい。
上側縁部15aから最も離間したアンテナ導体の外周側縁部の部分と、上側縁部15aとの最短間隔が200mm以下、特に150mm以下が視野の確保の点で好ましい。
図5(車内視又は車外視)は、後部窓ガラス板12aにアンテナ導体1が設けられている実施形態であって、後部窓ガラス12aの左上側領域を示している。後部窓ガラス12aに複数本のヒータ線と、該複数本のヒータ線に給電する複数本(図5では1本のみ記載)のバスバとが設けられ、該複数本のヒータ線と該複数本のバスバとでデフォガが構成されている。図5において、8aは最高位のヒータ線、8bは2段目のヒータ線、9bはバスバ、d5は最高位のヒータ線と、該ヒータ線と対向するアンテナ導体のすべての下辺との間隔である。
複数本のヒータ線は水平方向、略水平方向、後部窓ガラス12aの上側縁部に沿う方向又は後部窓ガラス12aの下側縁部に沿う方向に伸長されている。デフォッガの領域以外の、後部窓ガラス12aの上方余白領域にアンテナ導体が配設されている。最高位のヒータ線と対向するアンテナ導体のすべての下辺の元のループ形状の外周側の最大長が、0.36λ〜0.60λであり、最高位のヒータ線と対向するアンテナ導体のすべての下辺との間隔の平均値が0.0097・λ以上、特には、0.016・λ以上離間されるようにアンテナ導体が配されていることが、アンテナ利得が向上し好ましい。
なお、車体の窓開口部の上側縁部15aと最高位のヒータ線8aとの間の間隔は、アンテナ導体を設けるスペース及び省スペース化を考慮すると、100〜200mmが好ましい。
図20は、本発明のアンテナ導体が窓ガラス12に配置される例を示している。4つのアンテナ導体がそれぞれ窓ガラス12の左上側領域、右上側領域、左下側領域及び右下側領域に配設されている。図20において、窓ガラス12が後部窓ガラスの場合は、中央領域にデフォッガ(不図示)が形成されている。しかし、これに限定されず、4つの領域の少なくとも1つに設けられていればよい。また、左側、右側ではなく中央上側領域、中央下側領域に設けられていてもよい。
また、本発明においては、アンテナ導体が窓ガラス板12の、左上側領域に配設される場合、図20の右上側領域に図示された状態で配設されてもよい。同様にアンテナ導体が窓ガラス板12の、右上側領域に配設される場合、図20の左上側領域に図示された状態で配設されてもよい。下側領域も同様である。つまり本発明においては、ループ状導体の周長に対する給電部から迂回部までの距離の割合を0.18〜0.4とすることで、アンテナ利得が向上するため、給電部の位置を問わず、車種によって変更される給電部の位置に対応できる汎用的なガラスアンテナである。
上記のように複数個のアンテナ導体を設置した場合、ダイバーシティ受信となり受信特性が向上し好ましい。
図1〜4に図示のアンテナ導体には、補助アンテナ導体は付設されていない。しかし、これに限定されず、インピーダンスマッチング、位相調整及び指向性調整等のために、アンテナ導体に接続導体を介して又は介さずに、略T字状、略L字状、ループ状等の補助アンテナ導体が付設されていてもよい。
給電線として同軸ケーブルを用いる場合には、途切れ部4cの両端部又は該両端部近傍には、それぞれ同軸ケーブルの内部導体及び同軸ケーブルの外部導体が接続される。該同軸ケーブルは受信機に接続される。なお、該同軸ケーブルを、途切れ部4cの両端部又は該両端部近傍に接続する手段は、半田付け等により直接接続する手段に限定されず、コネクタを介して接続してもよい。
また、アンテナ導体からなる導体層を合成樹脂製フィルムの内部又はその表面に設け、導体層付き合成樹脂製フィルムを後部窓ガラスの車内側表面又は車外側表面に形成してガラスアンテナとしてもよい。さらに、アンテナ導体が形成されたフレキシブル回路基板を後部窓ガラスの車内側表面又は車外側表面に形成してガラスアンテナとしてもよい。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナが設けられる窓ガラスはフロントガラス、ドアガラス、サイド窓ガラス及び後部窓ガラス等どのようなものであってもよく、特に限定されない。
自動車に対する窓ガラスの取り付け角度は、水平方向に対し、18〜90°、特には、24〜90°であることがアンテナ利得を向上させる上で好ましい。
アンテナ導体は、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを窓ガラス板の車内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、窓ガラス板の車両側表面又は車外側表面に形成してもよく、窓ガラスに接着剤等により形成してもよく、窓ガラス自身の内部に設けてもよい。
また、窓ガラスの面上に隠蔽膜を形成し、この隠蔽膜の上にアンテナ導体の一部分又は全体を設けてもよい。隠蔽膜は黒色セラミックス膜等のセラミックスが挙げられる。この場合、窓ガラスの車外側から見ると、隠蔽膜により隠蔽膜上に設けられているアンテナ導体の部分が車外から見えなくなり、デザインの優れた窓ガラスとなる。図4の構成では、給電部と迂回部の少なくとも一部を隠蔽膜上に形成させることで、車外視において導体の細い直線部分のみを見ることになり、デザイン上好ましい。
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されず、本発明の要旨を損なわない限り、各種の改良や変更も本発明に含まれる。以下、図面に従って、実施例を詳細に説明する。
[実施例1]
正方形のガラス基板を窓ガラスと想定し、このガラス基板の中央、かつ車内側の面と仮定する片面上に、図1に示すアンテナ導体1を設け、自動車用高周波ガラスアンテナを構成する。車体やデフォッガはないものと仮定する。
正方形のループ状導体に設けられた迂回部2の位置を変化させて、周波数400〜700MHzにおいて10MHz毎に、FDTD法(Finite−Difference Time−Domain method)に基づく電磁界シミュレーションで数値計算を行い、VSWR(Voltage Standing Wave Ratio)を求めた。迂回部2の位置を変化させるとは、給電部4の途切れ部の中心点P1から迂回部2の中心点P2(外周上の点)までの距離L(=L1+L2)を変化させた。すなわち、迂回部2をループ状導体の外形に沿ってスライドさせたときの給電部4と迂回部2の中心点との距離である。ガラス基板の厚さ等の定数及び平面アンテナの各部の寸法は、
ガラス基板の大きさ :300×300mm
ガラス基板の厚さ :3.10mm
ガラス基板の比誘電率 :7.0
H11,W11 :72mm
W12 :38mm
H15 :5mm
H16 :10mm
アンテナ導体1の導体幅 :0.8mm
給電部3の間隔(電極3aと3bとの間隔) :5mm
ループ周長(迂回路を含む) :516mm
とする。
図6は、給電部4の途切れ部の中心点P1から迂回部2の中心点P2までの距離Lを、迂回部を有しない場合のループ周長L(=2×(H1+W1))で除算した値(=L/L)を横軸とし、400〜700MHzの帯域の範囲においてVSWR≦5.0が成立する割合を縦軸とする、図1に示すアンテナ導体の特性図である。つまり、この割合が大きい程広帯域をカバーするアンテナであることを示す。
図6に示されるように、迂回部が、L/Lが0.19と0.81となる位置のときに、VSWR≦5.0が成立する割合が計算した中では最大となる。すなわち、この位置に迂回部を配置することによって、図1に示すアンテナ導体の形状の中で広帯域をカバーする優れたアンテナ特性が得られる。
[実施例2]
実施例1と同様にガラス基板に図2に示すアンテナ導体1を設け、自動車用高周波ガラスアンテナを構成し、実施例1の場合と同様の条件の電磁界シミュレーションで数値計算を行い、VSWRを求めた。ガラス基板の厚さ等の定数及び平面アンテナの各部の寸法は、
H21 :40mm
W21 :150mm
H22 :22.5mm
ループ周長(迂回路を含む) :515mm
とする。特に示していない定数は、実施例1の場合と同じである。
図7は、給電部4の途切れ部の中心点P1から迂回部2の中心点P2までの距離Lを、迂回部を有しない場合のループ周長L(=2×(H21+W21))で除算した値(=L/L)を横軸とし、400〜700MHzの帯域の範囲においてVSWR≦5.0が成立する割合を縦軸とする、図2に示すアンテナ導体の特性図である。
図7に示されるように、迂回部が、L/Lが0.25と0.75となる位置のときに、VSWR≦5.0が成立する割合が計算した中では最大となる。すなわち、この位置に迂回部を配置することによって、図2に示すアンテナ導体の形状の中で広帯域をカバーする優れたアンテナ特性が得られる。
[実施例3]
実施例1と同様にガラス基板に図3に示すアンテナ導体1を設け、自動車用高周波ガラスアンテナを構成し、実施例1の場合と同様の条件の電磁界シミュレーションで数値計算を行い、VSWRを求めた。ガラス基板の厚さ等の定数及び平面アンテナの各部の寸法は、
H4,W3 :20mm
W2 :5mm
ループ周長(迂回路を含む) :515mm
とする。特に示していない定数は、実施例1、2の場合と同じである。
図8は、給電部4a,4bの途切れ部4cの中心点P1(外周上の点)から迂回部2の中心点P2までの距離Lを、迂回部を有しない場合のループ周長L(=2×(H21+W21))で除算した値(=L/L)を横軸とし、400〜700MHzの帯域の範囲においてVSWR≦5.0が成立する割合を縦軸とする、図3に示すアンテナ導体の特性図である。
図8に示されるように、迂回部が、L/Lが0.29と0.67付近となる位置のときに、VSWR≦5.0が成立する割合が計算した中では最大となる。すなわち、この位置に迂回部を配置することによって、図3に示すアンテナ導体の形状の中で広帯域をカバーする優れたアンテナ特性が得られる。
[実施例4]
図4に示すアンテナ導体1を実際の自動車の後部窓ガラスに取り付け、自動車用高周波ガラスアンテナを構成し、迂回部の位置を変化させてVSWRとアンテナ利得(ゲイン)とを測定した。図5は、本実施例における図4に示すアンテナ導体を自動車の後部窓ガラス12aに取り付けた平面図である。デフォッガを有する後部窓ガラス板12aの左上側(車内視:右ハンドル車であれば運転席側)でデフォッガの上側領域にアンテナ導体を設け、後部窓ガラス板12aは水平面に対して56°傾斜させた状態である。
アンテナ利得の測定は、自動車に対して電波を放射し、角度1°毎に自動車を360°回転させて測定した。電波は水平偏波であり、周波数を470〜770MHzの範囲で3MHz毎に変化させた。電波の発信位置とアンテナ導体との仰角は水平方向(地面と平行な面を仰角=0°、天頂方向を仰角=90°とする場合、仰角=0°の方向)で測定した。アンテナ利得は、自動車を360°(1°毎)回転させて測定した平均値である平均アンテナ利得の、全周波数470〜770MHz(3MHz毎)の平均値とした。基準としたアンテナは、半波長ダイポールアンテナとした。ガラス基板の厚さ等の定数及び平面アンテナの各部の寸法は、
d3,d4,d5 :5mm
とする。特に示していない定数は、実施例3の場合と同じである。
図9は、上記条件で測定した図8の実測データである。図10は、図9と同様にL/Lを横軸とし、上記条件で測定したアンテナ利得(ゲイン)の平均値を示す実測データである。
図9に示されるように、迂回部がL/Lが0.39となる位置のときに、VSWR≦5.0が成立する割合が測定中で最大となる。すなわち、実車上においても、L/Lが0.18〜0.4の範囲になるように迂回部を設けることで広帯域をカバーする優れたアンテナ特性が得られることがわかる。また、同様に図10に示されるように、迂回部がL/Lが0.39となる位置のときに、アンテナ利得(ゲイン)が測定中で最大となる。すなわち、実車上においても、L/Lが0.18〜0.4の範囲になるように迂回部を設けることで、優れたアンテナ利得が得られることがわかる。
[実施例5]
実施例4と同様に実際の自動車の後部窓ガラスに図4に示す幅広導体3の有無と補助導線7の有無とを組み合わせ変えてアンテナ導体を取り付け、実施例4と同様の条件でアンテナ利得を測定した。後部窓ガラスに取り付けるアンテナ導体は、幅広導体3と補助導線7の有無についての4つのパターンについて、アンテナ利得(ゲイン)と周波数との関係を測定した。
図11は、470〜770MHzの帯域での周波数とアンテナ利得との関係を示すグラフである。図11によれば、アンテナ導体1の上辺1fに幅広部3を設けることによって、高周波側のアンテナ利得を向上させることができる。また、アンテナ導体1の下辺1eに補助導線7を設けることによって、低周波側のアンテナ利得を向上させることができる。
以上、上述の内容の本発明のガラスアンテナによれば、迂回部を設けることによって小型化をしつつ、広帯域をカバーするアンテナ特性を得ることができる。つまり、図6〜図10に応じて、要求される特性が得られるように、迂回部の位置を調整すればよい。また、幅広部3や補助導体7を追加することによってアンテナ特性の微調整が可能である。
本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明の一実施形態である自動車用高周波ガラスアンテナ100の平面図である。 本発明の一実施形態である自動車用高周波ガラスアンテナ200の平面図である。 本発明の一実施形態である自動車用高周波ガラスアンテナ300の平面図である。 本発明の一実施形態である自動車用高周波ガラスアンテナ400の平面図である。 図3のアンテナ導体を、実車の後部窓ガラス12aに取り付けた状態図である。 L/Lを横軸とし、VSWR≦5.0の割合を縦軸とする、図1に示すアンテナ導体の特性図である。 L/Lを横軸とし、VSWR≦5.0の割合を縦軸とする、図2に示すアンテナ導体の特性図である。 L/Lを横軸とし、VSWR≦5.0の割合を縦軸とする、図3に示すアンテナ導体の特性図である。 L/Lを横軸とし、VSWR≦5.0の割合を縦軸とする、図4に示すアンテナ導体の実車での特性図である。 L/Lを横軸とし、アンテナ利得(ゲイン)の平均値を縦軸とする、実車上でのゲイン特性図である。 470〜770MHzの帯域での周波数とアンテナ利得との関係を示すグラフである。 本発明のアンテナ導体の窓ガラスへの配設図である。
符号の説明
1 アンテナ導体
2 迂回部
3 幅広部
4a,4b 給電部
4c 途切れ部
5 仮想横断面
6 仮想垂直面
7 補助導体
12 窓ガラス

Claims (16)

  1. 元のループ形状の一部を所定長にわたって切除されてなる途切れ部を形成した形状を有するアンテナ導体であって、該アンテナ導体が前記途切れ部の両端部又は該両端部近傍部分のそれぞれを給電部として自動車用窓ガラスに設けられた自動車用高周波ガラスアンテナにおいて、
    前記アンテナ導体は、前記元のループ形状の一部に1つ又は複数の迂回路からなる迂回部を有し、該迂回部は、前記元のループ形状の内周側の周長又は外周側の周長に対して、前記元のループ形状上の前記途切れ部の中心から前記元のループ形状上の前記迂回部の中心までの距離の割合が0.18〜0.4の範囲となる位置に設けられていることを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナ。
  2. 前記アンテナ導体は、前記元のループ形状が、正方形、長方形、略長方形、長辺及び短辺を有する平行四辺形、長辺及び短辺を有する略平行四辺形、台形又は略台形となるように設けられている請求項1に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  3. 前記アンテナ導体は、前記迂回部が前記元のループ形状の4つの辺のいずれか一辺に設けられ、前記途切れ部が前記迂回部と同じ辺に位置するように設けられている請求項2に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  4. 前記アンテナ導体は、前記元のループ形状が長方形であり、前記迂回部が前記長方形の長辺のうち一方の長辺の一方の端部又は端部近傍に設けられており、前記給電部が該長辺の他端部又は他端部近傍に設けられる請求項1から3のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  5. 前記アンテナ導体は、前記元のループ形状が長方形であり、前記長方形の長辺のうち少なくとも一方の長辺の長さの70%以上が、前記迂回部が配されている場合は該迂回部を除いて、2〜20mmの幅を有するように設けられている請求項1から4のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  6. 前記アンテナ導体は、前記元のループ形状が長方形であり、前記長方形の長辺のうち少なくとも一方の長辺が、前記迂回部が配されている場合は該迂回部を除いて、該長辺と2〜20mmの間隔で平行または略平行となる少なくとも一本の線状の補助導体を有するように設けられている請求項1から7のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  7. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとするとき、
    前記元のループ形状の長辺の内周側の長さが、0.36・λ〜0.60・λである請求項2から6のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  8. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkとしたとき、λ=λ・kである場合に、
    前記アンテナ導体は、前記迂回路と前記元のループ形状上の途切れ部とを含む内周側の周長が、0.79λ〜2.50λとなるように設けられている請求項1から7のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  9. 前記アンテナ導体の内周側縁部で形づくられる図形の最大縦幅Hと最大横幅Wとの関係が、(W/H)=1〜9である請求項1から8のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  10. 前記迂回路は、コ字形状、略コ字形状、U字形状、略U字形状、V字形状、略V字形状、半円形状又は略半円形状となるように形成されている請求項1から9のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  11. 前記迂回路は、前記元のループ形状に沿った方向での最大間隔が2.5〜7.5mmであり、前記元のループ形状からの最大離間距離が11〜33mmであり、前記迂回部は、前記迂回路を複数個有し、前記迂回路が設けられる間隔が2.5〜7.5mmとなるように形成されている請求項10のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  12. 前記迂回部は、リアクタンス回路の効果を有するよう前記迂回路の形状が決定されて構成される請求項1から11のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  13. 所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとするとき、
    前記アンテナ導体は、
    前記自動車用窓ガラスが自動車の窓開口部に搭載された際に窓開口部の上側縁部と、該上側縁部と対向する前記アンテナ導体のすべての上辺との間隔の平均値が0.032・λ以上離間されるように前記自動車用窓ガラスの上側領域に配設され、
    前記上辺の前記元のループ形状の外周側の最大長が、0.36λ〜0.60λであり、
    前記上側縁部から最も離間した前記アンテナ導体の外周側縁部の部分と、前記上側縁部との最短間隔が200mm以下である請求項1から12のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  14. 前記自動車用窓ガラスは、水平方向、略水平方向、該自動車用窓ガラスの上側縁部に沿う方向又は下側縁部に沿う方向に伸長された複数本のヒータ線と、該複数本のヒータ線に給電する複数本のバスバとで構成されたデフォガが設けられ、
    所望の放送周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとし、
    前記アンテナ導体は、
    前記デフォガの前記複数のヒータ線の上段部分と、該上段部分と対向する該アンテナ導体のすべての下辺との間隔の平均値が0.0097・λ以上離間されるように前記自動車用窓ガラスの上側領域に配設され、
    前記下辺の前記元のループ形状の外周側の最大長が、0.36λ〜0.60λである請求項1から13のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  15. 前記アンテナ導体は、合成樹脂製フィルムの内部又はその表面に設けられ、該合成樹脂製フィルムとともに前記自動車用窓ガラスに設けられる請求項1から14のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載のアンテナ導体が設けられたことを特徴とする自動車用窓ガラス。
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