JP2009060730A - リニアモータ - Google Patents

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友▲垳▼ 李
Yusuke Akami
裕介 赤見
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典之 内海
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Abstract

【課題】軸受部に磁性体粉が入り込むのを防いで、滑らかな摺動性と耐久性を確保できる信頼性の高いリニアモータを提供する。
【解決手段】平板型リニアモータ1Aの軸受ハウジング18を非磁性体で構成し、ハウジング本体20の他端部に、所定距離の空間部25を空けて配置される第1、第2先端側垂設部26a,26bを設け、空間部25にスクレーパ27を磁石保護カバー7と摺動するように配置し、ハウジング本体20に孔28を形成した。軸受ハウジング18が非磁性体であり、軸受24の磁化を防止する。スクレーパ27が磁性体粉を磁石保護カバー7から分離して、磁性体粉が軸受24側に進むことを阻止する。分離された磁性体粉は、孔28を通って外部に排出される。スクレーパ27が磁性体粉の軸受24側への入り込みを防止することにより、滑らかな摺動性と耐久性が確保され、信頼性の高い安定した摺動を実現できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、工作機や自動車、搬送装置など各種産業分野で用いられるリニアモータに関するものである。
従来のリニアモータの一例として、特許文献1に示されるリニアモータがある。特許文献1に示されるリニアモータは、コイル間にグリス溜めを設け、コイルと磁石表面間の隙間に潤滑剤を封入し、軸受部に潤滑剤を供給する構造とし、摺動部の潤滑性を高め耐久性を向上させている。
特開2004−124992号公報
ところで、上述した従来技術では、コイルに電流を流した場合、軸受部の周囲が磁化して磁性体粉が付着し、可動子の移動の際の摺動時に、前記付着した磁性体粉がシール部や軸受部と可動子表面間に入り込み、摺動抵抗が増大し耐久性が低下したり、最悪の場合は軸受部が固着する場合があった。これはリニアモータ内部で磁性体粉が発生したり、もしくはリニアモータ内部に磁性体粉が侵入した場合も同様であり、一度摺動面に入った磁性体粉を除去することは困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、軸受部に磁性体粉が入り込むのを防いで、滑らかな摺動性と耐久性を確保できる信頼性の高いリニアモータを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、直線状に相対移動可能に配置され選択的に固定子、可動子とされ得る第1、第2部材を有するリニアモータであり、前記第1部材には、前記第1、第2部材の相対移動方向に相当するリニアモータ移動方向に沿って複数個の永久磁石が備えられ、前記第2部材には、前記リニアモータ移動方向に沿うように配置される複数の巻線部を含む電機子が備えられ、前記巻線部への通電により前記永久磁石と協働して前記第1、第2部材の相対移動に対する推力を発生して前記第1部材及び又は第2部材を直線運動させるリニアモータにおいて、前記第2部材には、前記電機子に対して前記リニアモータ移動方向に離間して、少なくとも二つの非磁性体からなる軸受ハウジングを設け、該両軸受ハウジングの前記第1部材との対面側には、前記第1部材と摺動する軸受部材を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のリニアモータにおいて、前記軸受部材は非磁性体で構成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又2に記載のリニアモータにおいて、前記軸受ハウジングの前記軸受部材に比して前記電機子から離れた部分に相当する対軸受部材ハウジング外側部に、前記第1部材と摺動し、磁性体粉の前記軸受部材への移動を阻止するスクレーパを脱着自在に設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のリニアモータにおいて、前記対軸受部材ハウジング外側部の前記スクレーパに比して前記電機子から離れた部分に相当する対スクレーパハウジング外側部における前記第1部材に対する対面部に一端部が開口し、前記軸受ハウジングの前記第1部材と反対側の面部に相当する対第1部材ハウジング反対面部に他端部が開口する孔を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載のリニアモータにおいて、前記対第1部材ハウジング反対面部の前記孔の開口部近傍に、第2の永久磁石を設けたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4に記載のリニアモータにおいて、前記対第1部材ハウジング反対面部の前記孔の開口部近傍に、電流供給を受け得るように第2の巻線部を設けたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載のリニアモータにおいて、前記第1、第2部材は、前記第2部材が前記第1部材の外側となり、前記第1部材の外周面が円形をなし、前記第2部材の内周面が円形をなすことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載のリニアモータにおいて、前記第1、第2部材は、前記第1部材が前記第2部材の外側となり、前記第2部材の外周面が円形をなし、前記第1部材の内周面が円形をなすことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項7又は8に記載のリニアモータにおいて、前記第1部材は可動子とされ、前記第2部材は固定子とされることを特徴とする。
請求項1、7、8、9に記載の発明によれば、軸受ハウジングを非磁性体で構成しており、軸受の磁化を防止し、軸受部材への磁性体粉の付着、入り込みを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、軸受部材が非磁性体で構成されており、軸受部材への磁性体粉の付着、入り込み防止を効率良く果すことができる。
請求項3に記載の発明によれば、磁性体粉の軸受部材への移動を阻止するスクレーパが脱着自在であるので、スクレーパにより移動の阻止された磁性体粉を、スクレーパを取り外すことにより排除することができ、保守性が向上する。
請求項4に記載の発明によれば、スクレーパで移動の阻止された磁性体粉について孔を通して外部に排出できる。
請求項5、6に記載の発明によれば、孔から通して排出された磁性体粉が第2の永久磁石又は第2の巻線部に吸着される。
以下、本発明の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。
図1及び図2において、平板型の三相リニア同期モータ(以下、平板型リニアモータという。)1は、電機子2を備える固定子(第2部材)3と、固定子3に対して直線状に(図1左右方向に)相対移動可能に配置され、かつ永久磁石4を備える可動子(第1部材)5と、を有している。
可動子5は、図1左右方向に延びる略板状のヨーク部材6と、ヨーク部材6の表面(図1上側)に図1左右方向に所定間隔で貼付された複数個の前記永久磁石4と、永久磁石4の表面を覆うようにしてヨーク部材6に貼付された非磁性体でできた磁石保護カバー7と、から大略構成されている。
永久磁石4としては、ネオジウム磁石やフェライト磁石等が用いられている。
永久磁石4、ヨーク部材6、磁石保護カバー7の固定には、例えばエポキシ系樹脂の接着剤や、接着強度に優れる構造用接着剤等を用いている。なお、永久磁石は熱減磁するので、永久磁石4の固定には常温放置による硬化、もしくは70℃程度で熱硬化する接着剤を用いている。
固定子3に備えられる電機子2は、板状の磁性体からなるコア16と、コア16の一面側(図1下側)に保持されるU相、V相、W相コイル(巻線部)17U,17V,17Wと、を含んで構成されている。コア16は、圧紛磁心や積層された電磁鋼板、磁性体片より切削加工等によって作製されている。U相、V相、W相コイル17U,17V,17Wは、この順で、図1左から右方向に配置されている。U相、V相、W相コイル17U,17V,17Wへの通電により前記永久磁石4と協働して可動子5の固定子3に対する推力を発生して可動子5を直線運動させるようになっている。
コア16(ひいては電機子2)の両端には、アルミニウムやSUS304等の非磁性体からなる軸受ハウジング18がボルト19により固定されている。軸受ハウジング18は、可動子5に対面して配置される板状のハウジング本体20と、ハウジング本体20の一端部から垂設されてボルト19によりコア16に固定されるハウジング支持部21と、ハウジング本体20の他端部からハウジング支持部21と反対方向に垂設された先端側垂設部22と、から大略構成されている。
ハウジング本体20の可動子5に対面する側には、可動子5と摺動する軸受24(軸受部材)が、コア16と先端側垂設部22との間に収まるようにして設けられている。軸受24は、銅裏金タイプの摺動面テフロン(登録商標)加工や樹脂製のソリッド品を加工して用いられ非磁性体で構成されている。また、軸受24は、先端側垂設部22により、図2右方向の移動が規制されている。
上述したように構成した平板型リニアモータ1では、軸受ハウジング18を非磁性にしたことにより、U相、V相、W相コイル17U,17V,17Wに電流が流れた場合に生じる磁場の変化を遮断し、軸受ハウジング18及び軸受24の磁化を防止する。その結果、軸受24に磁性体粉が吸着されるのを防止し、滑らかな摺動性と耐久性を確保して、信頼性の高い安定した摺動を実現できる。
このように滑らかな摺動性と耐久性を確保して、信頼性の高い安定した摺動を実現できるので、これに伴い平板型リニアモータ1の使用環境が広いものになる。
次に、本発明の第2実施形態を、図3に基づき、図1及び図2を参照して説明する。
第2実施形態に係る平板型リニアモータ1Aは、図1、図2に示す平板型リニアモータ1Aに比して、平板型リニアモータ1Aの軸受ハウジング18が有する先端側垂設部22を廃止し、図3に示すように、ハウジング本体20の他端部に、所定距離の空間部25を空けて配置される第1、第2先端側垂設部26a,26bを設けたこと、前記空間部25に、ゴム、樹脂、又は金属からなる楔形状のスクレーパ27を磁石保護カバー7と摺動するように配置したこと、ハウジング本体20に孔28を形成したことが主に異なっている。スクレーパ27は、ハウジング本体20側に配置されるスクレーパ本体29と、スクレーパ本体29に対して湾曲するように連接され磁石保護カバー7側に配置されるリップ部30と、からなっている。スクレーパ27は、接着等によりハウジング本体20に固定されており、保守時に分解して取替え可能となっている。
ハウジング本体20に形成される孔28は、一端部がハウジング本体20の空間部25が形成された部分におけるスクレーパ本体29に比して電機子2から離れる側の部分(対スクレーパハウジング外側部)に開口し、他端部がハウジング本体20の可動子5と反対側の面部である対可動子ハウジング反対面部32(対第1部材ハウジング反対面部)に開口している。
上述したように構成した平板型リニアモータ1Aでは、可動子5(磁石保護カバー7)に付着された磁性体粉が可動子5の移動に伴ない、仮に空間部25に達しても、スクレーパ27が磁性体粉を磁石保護カバー7から分離して、磁性体粉が軸受24側に進むことを阻止する。そして、磁石保護カバー7から分離された磁性体粉は、孔28を通って外部に排出される。
上述したように、スクレーパ27が磁性体粉を磁石保護カバー7から分離して、磁性体粉の軸受24側への入り込み(噛み込み)を阻止することにより、滑らかな摺動性と耐久性が確保され、信頼性の高い安定した摺動を実現できる。さらに、磁石保護カバー7から分離された磁性体粉は、外部に排出されるので、空間部25に不要に保持されるようなことがなくなる。
上述したように滑らかな摺動性と耐久性を確保して、信頼性の高い安定した摺動を実現できるので、これに伴い平板型リニアモータ1の使用環境が広いものになる。
第2実施形態に係る平板型リニアモータ1Aでは、孔28を設けた場合を例にしたが、これに代えて、孔28を廃止するように構成してもよい。この場合にも、スクレーパ27を設けており、スクレーパ27が磁性体粉を磁石保護カバー7から分離して、磁性体粉の軸受24側への進行ひいては軸受24への入り込みを阻止する。
このため、上記第2実施形態と同様に、滑らかな摺動性と耐久性を確保して、信頼性の高い安定した摺動を実現できるので、これに伴い平板型リニアモータの使用環境が広いものになる。
次に、本発明の第3実施形態を、図4に基づき、図1〜図3を参照して説明する。
第3実施形態に係る平板型リニアモータ1Bは、図3に示すリニアモータ1Aに比して、対可動子ハウジング反対面部32における孔28の開口部の近傍に永久磁石(以下、磁性体粉吸着用磁石。第2の磁石に相当する。)34を配置し、磁性体粉吸着用磁石34が磁性体粉の収集、保持を行うことが主に異なっている。
この第3実施形態に係る平板型リニアモータ1Bでは、スクレーパ27で磁石保護カバー7から磁性体粉が分離され、この分離により、軸受24への磁性体粉の噛み込みを防止し、摺動性と耐久性を確保して、信頼性の高い安定した摺動を実現できる。そして、これに伴い平板型リニアモータ1Bの使用環境が広いものになる。
スクレーパ27で分離された磁性体粉は孔28を通って対可動子ハウジング反対面部32側に排出されて磁性体粉吸着用磁石34に吸着される。この磁性体粉吸着用磁石34に吸着された磁性体粉は、当該平板型リニアモータ1Bの保守時に除去される。磁性体粉吸着用磁石34を設けていない場合には、孔28を通って対可動子ハウジング反対面部32側に排出された磁性体粉が散乱することが起こり得るが、この第3実施形態では、このような磁性体粉の散乱を防止できると共に、散乱に伴なって危惧される散乱された磁性体粉の可動子5側への再付着を抑制することができる。
第3実施形態において、図5に示すように、磁性体粉吸着用磁石に代えて電流が供給されるコイル(磁性体粉吸着用コイル)35を設けて平板型リニアモータ1Cを構成してもよい(第4実施形態)。
この第4実施形態では、磁性体粉吸着用コイル35に電流を流すことにより磁性体粉吸着用コイル35が図4の磁性体粉吸着用磁石34と同様に機能して、磁性体粉の収集及び保持を行い、第3実施形態と同様な効果を奏する。
次に、第5実施形態に係るリニアモータ平板型リニアモータ1Dを、図6に基づき、図4を参照して説明する。
第5実施形態に係る平板型リニアモータ1Dは、図4に示すリニアモータ1B(第3実施形態)に比して、軸受24とコア16との間に永久磁石(以下、軸受コア間磁石37という。)を設けたことが主に異なっている。
第5実施形態に係る平板型リニアモータ1Dによれば、軸受コア間磁石37を設けているので、仮に平板型リニアモータ1D内部(両軸受24間の領域)で磁性体粉(便宜上、内部発生磁性体粉という。)が発生したり、両軸受24間の領域でかつ可動子5と固定子3の間(例えば図1紙面手前側又は向こう側)を通って外部から平板型リニアモータ1D内部(両軸受24間の領域)に磁性体粉が侵入して(侵入した侵入磁性体粉を、便宜上、侵入磁性体粉という。)も、軸受コア間磁石37が内部発生磁性体粉及び侵入磁性体粉を収集、保持する。このため、内部発生磁性体粉及び侵入磁性体粉の軸受24への噛み込みが抑制され、磁性体粉の軸受24への噛み込みによる軸受24の損傷を回避できる。
また、図4に示した第3実施形態と同様に、スクレーパ27、孔28及び磁性体粉吸着用磁石34を備えており、摺動性と耐久性を確保して、信頼性の高い安定した摺動を実現する、磁性体粉の散乱を防止し、磁性体粉の可動子5側への再付着を抑制する、等のように上述した第3実施形態と同等の作用、効果も奏する。
次に、第6実施形態に係る平板型リニアモータ1Eを、図7に基づき、図6(リニアモータ1D)を参照して説明する。
第6実施形態に係る平板型リニアモータ1Eは、磁性体粉吸着用磁石34に代えて、電流供給を受け得る磁性体粉吸着用コイル35を設けたこと、軸受コア間磁石37に代えて、電流供給を受け得る軸受・コア間コイル38を設けたことが主に異なっている。この第6実施形態に係る平板型リニアモータ1Eでは、磁性体粉吸着用コイル35及び軸受・コア間コイル38が電流の供給を受けることにより、第5実施形態(平板型リニアモータ1D)の磁性体粉吸着用磁石34及び軸受コア間磁石37と同様に機能して、第5実施形態と同様の作用、効果を奏することになる。
第1〜6実施形態では、第1部材が可動子5で、第2部材が固定子3である場合を例にしたが、第1部材が固定子で、第2部材が可動子であるように構成してもよい。
また、第1〜6実施形態では、可動子5が永久磁石4を備え、固定子3が電機子2を備える場合を例にしたが、可動子が電機子を備え、固定子が永久磁石を備えるように構成してもよい。
第1〜6実施形態では、軸受24が非磁性体で構成された場合を例にした、本発明はこれに限らず、磁性体で構成してもよい。
次に、第7実施形態に係るリニアモータ1Fを、図8に基づいて説明する。
第7実施形態に係るリニアモータ1Fは、円筒型とされている。
図8において、リニアモータ(以下、円筒型リニアモータという。)1Fは、略筒状の固定子(以下、筒状固定子3Aという。)と筒状固定子3A内に挿通されて筒状固定子3Aに対して図8左右方向に相対移動可能とされた略軸状の可動子5(以下、軸状可動子5Aという。)と、を備えている。筒状固定子3Aには電機子2Aが備えられ、軸状可動子5Aには環状の永久磁石4(以下、環状永久磁石4Aという。)が備えられている。
軸状可動子5Aは、図8左右方向に延びる略軸状のヨーク部材6(以下、軸状ヨーク部材6Aという。)と、軸状ヨーク部材6Aの外周面部に図8左右方向に所定間隔を空けて貼付された複数個の前記環状永久磁石4Aと、環状永久磁石4Aを覆ってこれを保護するように軸状ヨーク部材6Aに外装された筒状磁石保護カバー7Aとを備えている。
筒状固定子3Aに備えられる電機子2Aは、圧紛磁心や積層された電磁鋼板、磁性体片より切削加工等によって作られた筒状のコア(以下、筒状コア16Aという。)と、筒状コア16Aの内周面に保持されるU相、V相、W相コイル17U,17V,17Wと、からなっている。この実施形態ではU相、V相、W相コイル17U,17V,17Wの内側に軸状可動子5Aが挿通されるようになっている。また、U相、V相、W相コイル17U,17V,17Wは2組設けられている。
筒状コア16A(ひいては電機子2)の両端には、アルミニウムやSUS304等の非磁性体からなる筒状軸受ハウジング40がボルト19Aにより固定されている。筒状軸受ハウジング40は、軸状可動子5Aに対面して配置される筒状の筒状ハウジング本体41と、筒状ハウジング本体41の一端部から径方向外方に延びボルト19Aにより筒状コア16Aに固定される円環状ハウジング支持部42と、筒状ハウジング本体41の他端部から径方向内方に延び、図8左右方向に所定の距離を空けて配置される第1、第2フランジ43,44と、から大略構成され、第1、第2フランジ43,44間には環状空間45が形成されている。
筒状ハウジング本体41の軸状可動子5Aに対面する側には、軸状可動子5Aと摺動する軸受24A(軸受部材)が、筒状コア16Aと第1フランジ43との間に収まるようにして設けられている。軸受24Aは、銅裏金タイプの摺動面テフロン(登録商標)加工や樹脂製のソリッド品を加工して用いられ非磁性体で構成されている。また、図8左側の軸受24Aは、第1フランジ43により、図8左方向の移動が規制され、図8右側の軸受24Aは、第1フランジ43により、図8右方向の移動が規制されている。
第1、第2フランジ43,44間の環状空間45に、ゴム、樹脂、又は金属からなる環状で断面略楔形状のスクレーパ(以下、環状スクレーパ27Aという。)が筒状磁石保護カバー7Aと摺動するように配置されている。
環状スクレーパ27Aは、筒状ハウジング本体41側に配置される環状スクレーパ本体29Aと、環状スクレーパ本体29Aに対して図8左右方向に湾曲するように連接され先端側が筒状磁石保護カバー7Aに摺動する環状リップ部30Aと、からなっている。環状スクレーパ27Aは、接着や図示しない固定リング等により筒状ハウジング本体41に固定されており、保守時に分解して取替え可能となっている。
筒状ハウジング本体41には、孔28Aが形成されている。孔28Aは周方向に所定間隔で複数個設けられている。孔28Aの一端部は、筒状ハウジング本体41の環状空間45が形成された部分における環状スクレーパ本体29Aに比して電機子2から離れる側(図8右側)の部分(対スクレーパハウジング外側部)に開口し、他端部が筒状ハウジング本体41の軸状可動子5と反対側の面部である筒状ハウジング本体外周面部50(対第1部材ハウジング反対面部)に開口している。
筒状ハウジング本体外周面部50における孔28Aの開口部の近傍には永久磁石(以下、磁性体粉吸着用磁石34Aという。)が配置されている。
この第7実施形態に係る円筒型リニアモータ1Fでは、環状スクレーパ27A、孔28A及び磁性体粉吸着用磁石34Aを備えており、上記平板型リニアモータ1A〜1Eの場合と同様にして、(i)摺動性と耐久性を確保して、信頼性の高い安定した摺動を実現する、(ii)磁性体粉の散乱を防止し、磁性体粉の軸状可動子5A側への再付着を抑制する、等のように上述した上記平板リニアモータ1A〜1Eと同等の作用、効果を奏する。
第7実施形態において、環状スクレーパ27A、孔28A及び磁性体粉吸着用磁石34Aを廃止するようにしてもよい。
このように構成する場合、筒状軸受ハウジング40が非磁性体であることから、U相、V相、W相コイル17U,17V,17Wに電流を流した場合における軸受24Aの磁化が抑制されることになり、これに伴い磁性体粉が軸受24Aに入り込むことが防止される。このため、滑らかな摺動性及び耐久性が確保される。
また、第7実施形態において、孔28A及び磁性体粉吸着用磁石34Aを廃止するようにしてもよい。このように構成する場合、上述したように非磁性体からなる筒状軸受ハウジング40により、磁性体粉の軸受24への入り込みが防止されることに加えて、環状スクレーパ27Aが、筒状磁石保護カバー7Aに付着された磁性体粉を当該筒状磁石保護カバー7Aから分離する。この場合、磁性体粉の軸受24への入り込み防止ひいては滑らかな摺動性及び耐久性の確保について、非磁性体からなる筒状軸受ハウジング40によって行う場合〔環状スクレーパ27A、孔28A及び磁性体粉吸着用磁石34Aを廃止した場合〕に比して、より適切に果すことができる。
また、第7実施形態において、磁性体粉吸着用磁石34Aを廃止するようにしてもよい。このように構成する場合、環状スクレーパ27Aにより筒状磁石保護カバー7Aから分離された磁性体粉が孔28Aを通して装置外部に排出され、この分、孔28A及び磁性体粉吸着用磁石34Aを廃止した場合に比して、軸受24への磁性体粉の入り込みの機会を少なくできる。
また、第7実施形態において、磁性体粉吸着用磁石34Aに代えて、電流供給を受け得るようにしたコイル(図示省略。第2の巻線部)を設けてもよい。
このように構成した場合、前記コイル(第2の巻線部)に電流を流すことより、このコイルが第7実施形態の磁性体粉吸着用磁石34Aと同等の機能を発揮し、第7実施形態と同等の機能を発揮することになる。
第7実施形態では、第1部材が軸状可動子5A(可動子)で、第2部材が筒状固定子3A(固定子)である場合を例にしたが、第1部材が固定子で、第2部材が可動子であるように構成してもよい。
また、第7実施形態では、軸状可動子5A(可動子)が永久磁石4を備え、筒状固定子3A(固定子)が電機子2を備える場合を例にしたが、軸状可動子5Aが電機子を備え、筒状固定子3Aが永久磁石を備えるように構成してもよい。
また、第7実施形態では、軸受24Aが非磁性体で構成された場合を例にした、本発明はこれに限らず、軸受24Aを磁性体で構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る平板型リニアモータを模式的に示す断面図である。 図1の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る平板型リニアモータを示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る平板型リニアモータを示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る平板型リニアモータを示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る平板型リニアモータを示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係る平板型リニアモータを示す断面図である。 本発明の第7実施形態に係る円筒型リニアモータを模式的に示す断面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D,1E…平板型リニアモータ、1F…円筒型リニアモータ、2,2A…電機子、3…固定子、3A…筒状固定子、4…永久磁石、4A…環状永久磁石、5…可動子、5A…軸状可動子、17U,17V,17W…U相、V相、W相コイル(巻線部)、24、24A…軸受(軸受部材)、27…スクレーパ、27A…環状スクレーパ、28、28A…孔、32…対可動子ハウジング反対面部(対第1部材ハウジング反対面部)、34…磁性体粉吸着用磁石(第2の永久磁石)、50…筒状ハウジング本体外周面部(対第1部材ハウジング反対面部)。

Claims (9)

  1. 直線状に相対移動可能に配置され選択的に固定子、可動子とされ得る第1、第2部材を有するリニアモータであり、前記第1部材には、前記第1、第2部材の相対移動方向に相当するリニアモータ移動方向に沿って複数個の永久磁石が備えられ、前記第2部材には、前記リニアモータ移動方向に沿うように配置される複数の巻線部を含む電機子が備えられ、前記巻線部への通電により前記永久磁石と協働して前記第1、第2部材の相対移動に対する推力を発生して前記第1部材及び又は第2部材を直線運動させるリニアモータにおいて、
    前記第2部材には、前記電機子に対して前記リニアモータ移動方向に離間して、少なくとも二つの非磁性体からなる軸受ハウジングを設け、
    該両軸受ハウジングの前記第1部材との対面側には、前記第1部材と摺動する軸受部材を設けたことを特徴とするリニアモータ。
  2. 請求項1に記載のリニアモータにおいて、前記軸受部材は非磁性体で構成されていることを特徴とするリニアモータ。
  3. 請求項1又2に記載のリニアモータにおいて、前記軸受ハウジングの前記軸受部材に比して前記電機子から離れた部分に相当する対軸受部材ハウジング外側部に、前記第1部材と摺動し、磁性体粉の前記軸受部材への移動を阻止するスクレーパを脱着自在に設けたことを特徴とするリニアモータ。
  4. 請求項3に記載のリニアモータにおいて、前記対軸受部材ハウジング外側部の前記スクレーパに比して前記電機子から離れた部分に相当する対スクレーパハウジング外側部における前記第1部材に対する対面部に一端部が開口し、前記軸受ハウジングの前記第1部材と反対側の面部に相当する対第1部材ハウジング反対面部に他端部が開口する孔を設けたことを特徴とするリニアモータ。
  5. 請求項4に記載のリニアモータにおいて、前記対第1部材ハウジング反対面部の前記孔の開口部近傍に、第2の永久磁石を設けたことを特徴とするリニアモータ。
  6. 請求項4に記載のリニアモータにおいて、前記対第1部材ハウジング反対面部の前記孔の開口部近傍に、電流供給を受け得るように第2の巻線部を設けたことを特徴とするリニアモータ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のリニアモータにおいて、前記第1、第2部材は、前記第2部材が前記第1部材の外側となり、前記第1部材の外周面が円形をなし、前記第2部材の内周面が円形をなすことを特徴とするリニアモータ。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載のリニアモータにおいて、前記第1、第2部材は、前記第1部材が前記第2部材の外側となり、前記第2部材の外周面が円形をなし、前記第1部材の内周面が円形をなすことを特徴とするリニアモータ。
  9. 請求項7又は8に記載のリニアモータにおいて、前記第1部材は可動子とされ、前記第2部材は固定子とされることを特徴とするリニアモータ。
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