JP2007320275A - ポリプロピレン系予備発泡粒子を用いた型内発泡成形体の製造方法 - Google Patents
ポリプロピレン系予備発泡粒子を用いた型内発泡成形体の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 特性の異なる2以上のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子が略区画状に存在してなる型内発泡成形体の製造方法において、少なくとも一区画を構成するポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子が、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して脂肪族系石油樹脂および/または脂環族系石油樹脂を1重量部以上8重量部以下含んでなるポリプロピレン系樹脂組成物を基材樹脂としてなることを特徴とする型内発泡成形体の製造方法。
【選択図】なし
Description
(1)前記ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して脂肪族系石油樹脂および/または脂環族系石油樹脂1重量部以上8重量部以下を添加するポリプロピレン系樹脂組成物が、特性の異なる2以上のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子のうち、適正成形加熱圧力が最も高いポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の基材樹脂であること、
(2)前記特性の異なる2以上のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を型内で加熱した後の型内発泡圧力の差が0.15MPa以内であること、
(3)特性の異なる2以上のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子が略区画状に存在してなる型内発泡成形体の製造方法において、特性の異なる2以上の予備発泡粒子を略区画状にするために型内発泡成形金型内の成形空間が仕切部材によって区画されており、該仕切部材が固定櫛歯であること、
(4)前記特性が、予備発泡粒子の発泡倍率、プロピレン系樹脂融点、プロピレン系樹脂のMFR、プロピレン系樹脂の曲げ弾性率からなる群から選ばれるいずれかひとつ以上であること、
を特徴とする前記記載の型内発泡成形体の製造方法に関する。
(製造例1)予備発泡粒子Aの製造
プライムポリマー製ポリプロピレン、樹脂融点148℃、MFR9.0g/10min、曲げ弾性率1350MPaを100重量部に対して荒川化学製アルコンP−140を5重量部添加したものを押し出し機によって混合、ペレット化したものを密閉容器内で揮発性発泡剤及び水などの分散媒に分散させ、前記ペレットが軟化する温度以上に加熱して発泡剤を含有させたのち、密閉容器の一端を開放する事によって、容器内の内圧よりも低圧の雰囲気中に放出させる事によって5倍に予備発泡させた。予備発泡粒子Aの適正加熱圧力は0.30MPaであり、適正加熱時間は35秒で発泡圧は0.30MPaであり、適正水冷時間は160秒である。
プライムポリマー製ポリプロピレン、樹脂融点145℃、MFR7.0g/10min、曲げ弾性率700MPaを100重量部に対して荒川化学製アルコンP−140を5重量部添加したものを押し出し機によって混合、ペレット化したものを密閉容器内で揮発性発泡剤及び水などの分散媒に分散させ、前記ペレットが軟化する温度以上に加熱して発泡剤を含有させたのち、密閉容器の一端を開放する事によって、容器内の内圧よりも低圧の雰囲気中に放出させる事によって30倍に予備発泡させた。予備発泡粒子Bの適正加熱圧力は0.26MPaであり、適正加熱時間は25秒で発泡圧は0.26MPaであり、適正水冷時間は80秒である。
プライムポリマー製ポリプロピレン、樹脂融点145℃、MFR7.0g/10min、曲げ弾性率700MPaを押し出し機によって混合、ペレット化したものを、密閉容器内で揮発性発泡剤及び水などの分散媒に分散させ、前記ペレットが軟化する温度以上に加熱して発泡剤を含有させたのち、密閉容器の一端を開放する事によって、容器内の内圧よりも低圧の雰囲気中に放出させる事によって20倍に予備発泡させた。予備発泡粒子Cの適正加熱圧力は0.30MPaであり、適正加熱時間は25秒で発泡圧は0.30MPaであり、適正水冷時間は120秒である。
プライムポリマー製ポリプロピレン、樹脂融点140℃、MFR7.0g/10min、曲げ弾性率900MPaを押し出し機によって混合、ペレット化したものを、密閉容器内で揮発性発泡剤及び水などの分散媒に分散させ、前記ペレットが軟化する温度以上に加熱して発泡剤を含有させたのち、密閉容器の一端を開放する事によって、容器内の内圧よりも低圧の雰囲気中に放出させる事によって45倍に予備発泡させた。予備発泡粒子Dの適正加熱圧力は0.24MPaであり、適正加熱時間は25秒で発泡圧は0.24MPaであり、適正水冷時間は80秒である。
プライムポリマー製ポリプロピレン、樹脂融点148℃、MFR9.0g/10min、曲げ弾性率1350MPaを押し出し機によって混合、ペレット化したものを密閉容器内で揮発性発泡剤及び水などの分散媒に分散させ、前記ペレットが軟化する温度以上に加熱して発泡剤を含有させたのち、密閉容器の一端を開放する事によって、容器内の内圧よりも低圧の雰囲気中に放出させる事によって5倍に予備発泡させた。予備発泡粒子Eの適正加熱圧力は0.34MPaであり、この場合の適正加熱時間は45秒で発泡圧は0.40MPaであり、適正水冷時間は200秒である。
プライムポリマー製ポリプロピレン、樹脂融点145℃、MFR7.0g/10min、曲げ弾性率700MPaを押し出し機によって混合、ペレット化したものを密閉容器内で揮発性発泡剤及び水などの分散媒に分散させ、前記ペレットが軟化する温度以上に加熱して発泡剤を含有させたのち、密閉容器の一端を開放する事によって、容器内の内圧よりも低圧の雰囲気中に放出させる事によって30倍に予備発泡させた。予備発泡粒子Fの適正加熱圧力は0.30MPaであり、この場合の適正加熱時間は30秒で発泡圧は0.30MPaであり、適正水冷時間は120秒である。
予備発泡粒子Aと予備発泡粒子Cを用いて成形を行った。ここで適用した成形条件としては、予備発泡粒子Aの良好な成形体の内部融着を得る必要がある事と、予備発泡粒子Aと予備発泡粒子Cの接合面の良好な融着状態を確保するために、予備発泡粒子Aの成形条件を設定する事となり、成形サイクル時間としては215秒となる。この時の、1ショット当たりの蒸気使用量は18kgであり、予備発泡粒子Aと予備発泡粒子Cにおける発泡圧差は0となる。
予備発泡粒子Bと予備発泡粒子Dを用いて成形を行った。ここで適用される成形条件としては、予備発泡粒子Bの良好な成形体の内部融着を得る必要がある事と、予備発泡粒子Bと予備発泡粒子Dの接合面の良好な融着状態を確保するために、予備発泡粒子Bの成形条件を設定する事となり、成形サイクル時間としては145秒となる。この時の、1ショット当たりの蒸気使用量は15kgであり、第1原料と2原料における発泡圧差は0.02MPaとなる。
予備発泡粒子Cと予備発泡粒子Eを用いて成形を行った。ここで適用される成形条件としては、予備発泡粒子Eの良好な成形体の内部融着を得る必要がある事と、予備発泡粒子Cと予備発泡粒子Eの接合面の良好な融着状態を確保するために、予備発泡粒子Eの成形条件を設定する事となり、トータル成形時間としては265秒となる。
予備発泡粒子Dと予備発泡粒子Fを用いて成形を行った。ここで適用される成形条件としては、予備発泡粒子Fの良好な成形体の内部融着を得る必要がある事と、予備発泡粒子Dと予備発泡粒子Fの接合面の良好な融着状態を確保するために、予備発泡粒子Fの成形条件を設定する事となり、トータル成形時間としては170秒となる。
Claims (7)
- 特性の異なる2以上のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子が略区画状に存在してなる型内発泡成形体の製造方法において、少なくとも一区画を構成するポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子が、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して脂肪族系石油樹脂および/または脂環族系石油樹脂を1重量部以上8重量部以下含んでなるポリプロピレン系樹脂組成物を基材樹脂としてなることを特徴とする型内発泡成形体の製造方法。
- 前記ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して脂肪族系石油樹脂および/または脂環族系石油樹脂1重量部以上8重量部以下を添加するポリプロピレン系樹脂組成物が、特性の異なる2以上のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子のうち、適正成形加熱圧力が最も高いポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の基材樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の型内発泡成形体の製造方法。
- 前記特性の異なる2以上のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を型内で加熱した後の型内発泡圧力の差が0.15MPa以内であることを特徴とする請求項1または2に一項記載の型内発泡成形体の製造方法。
- 特性の異なる2以上のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子が略区画状に存在してなる型内発泡成形体の製造方法において、特性の異なる2以上の予備発泡粒子を略区画状にするために型内発泡成形金型内の成形空間が仕切部材によって区画されており、該仕切部材が固定櫛歯であることを特徴とする請求項1〜3何れか一項に記載の型内発泡成形体の製造方法。
- 前記特性が、ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の発泡倍率、プロピレン系樹脂融点、プロピレン系樹脂のMFR、プロピレン系樹脂の曲げ弾性率からなる群から選ばれるいずれかひとつ以上である事を特徴とする請求項1〜4何れか一項に記載の型内発泡成形体の製造方法。
- 請求項1〜5何れか一項に記載の製造方法によって製造された型内発泡成形体。
- 特性の異なる2以上の予備発泡粒子が略区画状に存在している境界面に溝および/または有底孔が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の型内発泡成形体。
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---|---|---|---|---|
JP2009280783A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-12-03 | Kaneka Corp | ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子、及び型内発泡成形体 |
US10017619B2 (en) | 2015-03-13 | 2018-07-10 | Kaneka Corporation | Polypropylene resin foamed particles and method for producing same |
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JPH0291133A (ja) * | 1988-09-28 | 1990-03-30 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子およびその製造法 |
JP2001328133A (ja) * | 2000-05-24 | 2001-11-27 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 熱可塑性合成樹脂の型内発泡成形方法及び装置並びに型内発泡成形品 |
-
2006
- 2006-06-05 JP JP2006155656A patent/JP2007320275A/ja active Pending
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