JP2007175854A - ワーク支持方法及びワーク支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを正確に支持することができて、高い加工精度を達成することができるワーク支持方法及びワーク支持装置を提供する。
【解決手段】ワークWをその軸線を中心に回転させながら、ワークWの外周面に加工を施すようにした工作機械のワーク支持方法において、ワークWを一対の仮支持部材40A,40Bにより支持位置に仮支持する。その仮支持状態で、ワークWの両端部を一対のピボット44A,44Bにより端面側から挟持して、ワークWの中心軸線L1を回転軸線L2上に位置決め配置する。その位置決め配置状態で、ワークWの両端部を一対のチャック46A,46Bにより外周側から把持する。そのワークWの把持状態で、ピボット44A,44BによるワークWの両端面側からの挟持を解放する。
【選択図】図5

Description

この発明は、旋盤等の工作機械におけるワーク支持方法及びワーク支持装置に関するものである。
一般に、ワークをその軸線を中心に回転させながら、ワークの外周面に加工を施すようにした旋盤等の工作機械においては、ワークの中心軸線を回転軸線上に正確に位置決めした状態で、ワークの両端部を高精度に支持する必要がある。このような要望に対処するため、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるような構成のワーク支持装置が従来から提案されている。すなわち、特許文献1に記載の構成では、ワークが一端部において外周側から把持されるとともに、他端部において端面側からピンポイントにて当接支持されている。また、特許文献2に記載の構成では、ワークが両端部において端面側からピンポイントにて挟持されている。
特開2005−205505号公報 特開2005−125429号公報
ところが、特許文献1及び特許文献2に記載の従来装置においては、ワークが端面側から挟持された状態にあるので、ワークに対してその軸線方向に沿って両端から中央側に向かい圧縮力が作用する。このため、その圧縮反力が工作機械の装置フレームに対してワークの中心軸線と直交する外方向に作用し、その装置フレームに撓みが生じて、加工精度に悪影響を及ぼすという問題があった。さらに、ワークの両端面の円錐孔にニードル状のピボットを係合させてワークを挟持する場合には、装置フレームの撓みのために、ピボット先端の先鋭点が上向きになって、円錐孔の内奥の収束点とピボット先端の先鋭点との間にずれが生じ、加工精度がさらに悪化することになった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、ワークを両端部において位置ずれを生じることなく正確に支持することができて、高い加工精度を達成することができるワーク支持方法及びワーク支持装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、ワークをその軸線を中心に回転させながら、ワークの外周面に加工を施すようにした工作機械のワーク支持方法において、ワークを支持位置に仮支持した状態で、ワークの両端部を端面側から挟持して、ワークの中心軸線を回転軸線上に位置決め配置し、その位置決め配置状態で、ワークの両端部を外周側から把持し、その把持状態で、前記ワークの両端面側からの挟持を解放することを特徴としている。
従って、このワーク支持方法によれば、ワークの端面側からの挟持にともない、ワークに対してその軸線方向に沿う圧縮力が作用するのを抑制することができる。よって、装置フレームに対して圧縮反力が作用することもなく、装置フレームに撓みが生じるおそれを防止することができる。また、ワークの両端面の円錐孔にニードル状のピボットを係合させるようにした場合でも、円錐孔の内奥の収束点とピボット先端の先鋭点との間にずれが生じるおそれはない。よって、ワークを両端部において位置ずれを生じることなく正確に支持することができて、ワークの加工精度を向上させることができる。
また、前記の方法において、ワークを両端部の軸部にて把持するとよい。このようにした場合、ワークの両端軸部の外周面はワークの中心軸線に対して予め芯出し加工されているため、ワークを把持するのに好都合である。
さらに、この発明は、ワークをその軸線を中心に回転させながら、ワークの外周面に加工を施すようにした工作機械のワーク支持装置において、ワークを支持位置に仮支持する仮支持手段と、仮支持状態のワークの両端部を端面側から挟持して、ワークの中心軸線を回転軸線上に位置決め配置する位置決め手段と、位置決め配置状態のワークの両端部を外周側から把持する把持手段とを備え、その把持手段によるワークの把持状態で、前記位置決め手段によるワークの両端面側からの挟持を解放することを特徴としている。
従って、このワーク支持装置の発明においても、前記ワーク支持方法と同様の作用を得ることができる。
以上のように、この発明によれば、ワークの高精度加工が可能になって、旋盤等の工作機械におけるワーク支持方法及び支持装置として有用であるという効果を発揮する。
以下に、この発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
はじめに、ワークWの形状構成について説明する。図1、図2及び図5に示すように、このワークWは全体として円柱状をなし、その中央部には被加工部Waが設けられるとともに、その被加工部Waの両端には軸部Wbが形成されている。この軸部Wbは、ワークWが構成部品として所定の装置に組み付けられる際に、軸受によって支持される部分であって、旋盤による被加工部Waの加工前に、軸部Wbの外周面が中心軸線L1に対して所定の周面上に位置するように芯出し加工されている。軸部Wbの外端には突出部Wcが形成され、その突出部Wcの端面には、図7に示すように、円錐状の支持孔Wdが形成されている。
次に、この実施形態の旋盤の構成を説明する。図1〜図4に示すように、フレーム11上にはワーク支持装置12が配設され、このワーク支持装置12によりワークWがその中心軸線L1を回転軸線L2上に位置決め配置した状態で、両端の軸部Wbにて支持される。ワーク支持装置12には一対の回転用モータ13,14が装備され、これらの回転用モータ13,14の同期回転により、ワークWがその回転軸線L2の周りで回転される。なお、一方の回転用モータ14は、前記回転軸線L2から外れたところに配置され、後述する伝達機構39を介してワーク支持装置12と連結されている。
図1〜図4に示すように、前記ワーク支持装置12の前方側において、フレーム11上にはメインテーブル15及びサブテーブル16が共通の一対のレール17を介して、ワークWの中心軸線L1に沿う方向へ移動可能に支持されている。両テーブル15,16とフレーム11との間にはそれぞれ移動用リニアモータ18が配設され、この移動用リニアモータ18により、両テーブル15,16が一体的に移動される。すなわち、フレーム11上にはレール17と平行に延びるステータ18aが設置され、両テーブル15,16にはステータ18aに対応する移動子18bが設置され、それらのステータ18a及び移動子18bの作用により両テーブル15,16が往復動される。そして、この場合、図10に示す制御装置50の作用により、両テーブル15,16間の間隔が一定に維持される。
前記メインテーブル15上には工具20を保持した工具保持盤19が垂直軸線を中心に回転可能に支持され、この工具保持盤19の回転により、工具20がワークWに対応する加工位置と、そこから離間した工具交換位置とに切替え配置される。サブテーブル16とフレーム11との間にはフレキシブルベルト21が接続されるとともに、このフレキシブルベルト21により給電線(図示しない)や油圧チューブ(図示しない)が支持されている。メインテーブル15とサブテーブル16との間には前記給電線及び油圧チューブに接続された給電線(図示しない)及び油圧チューブ(図示しない)が架設されている。そして、サブテーブル16に支持された給電線及び油圧チューブと、両テーブル15,16間の給電線及び油圧チューブを介して、メインテーブル15の電気部品や油圧機器に対して給電や圧油供給が間接的に行われる。これにより、フレキシブルベルト21,給電線及び油圧チューブ等の剛性や張力変動等にともなう負荷や振動等の各種の物理的な影響がメインテーブル15にほとんど作用しないようになっている。
そして、ワークWがワーク支持装置12上に支持された状態で、回転用モータ13,14により中心軸線L1の周りで回転されながら、移動用リニアモータ18によりテーブル15,16が移動されて、工具保持盤19上の工具20がワークWの被加工部Waに対して切削等の所要の加工が施される。
図1〜図4に示すように、前記ワーク支持装置12の後方側において、フレーム11上には移動台22が一対のレール23を介して、ワークWの中心軸線L1に沿う方向へ移動可能に支持されている。ワークWの下方から後方に延びるように、移動台22上には削り屑排出用樋24が配設されている。移動台22とフレーム11との間にはステータ25aと移動子25bとよりなる移動用リニアモータ25が配設され、この移動用リニアモータ25により移動台22が前記工具20と対応する位置に移動される。そして、工具20によるワークWの被加工部Waの加工にともなって発生する削り屑が、削り屑排出用樋24を介して後方へ排出される。
次に、前記ワーク支持装置12及びその関連構成について詳細に説明する。図1〜図5に示すように、ワーク支持装置12には、ワークWの一端側の軸部Wbを支持するように、フレーム11の一側上面に配設された固定側支持機構31と、ワークWの他端側の軸部Wbを支持するように、フレーム11の他側上面に配設された移動側支持機構32とが装備されている。固定側支持機構31においては、フレーム11上に固定側ヘッド33が固定配置され、その固定側ヘッド33には固定側支持筒34が回転軸線L2上で回転可能に支持されている。固定側ヘッド33には前記回転用モータ13が固定側支持筒34と同軸上に配設され、この回転用モータ13により固定側支持筒34が回転される。
前記移動側支持機構32においては、フレーム11上に移動側ヘッド35が一対のレール36を介してワークWの中心軸線L1に沿う方向へ移動可能に配設され、その移動側ヘッド35には移動側支持筒37が固定側ヘッド33と同一の回転軸線L2上で回転可能に支持されている。移動側ヘッド35とフレーム11との間にはステータ38aと移動子38bとよりなる移動用リニアモータ38が配設され、この移動用リニアモータ38により、移動側ヘッド35が固定側ヘッド33と接近離間する方向へ移動される。移動側ヘッド35上には前記回転用モータ14が配設され、この回転用モータ14によりプーリ及びベルトよりなる伝達機構39を介して移動側支持筒37が回転される。
図1、図2、図5及び図6に示すように、前記固定側及び移動側の支持機構31,32におけるヘッド33,35の先端部近傍には仮支持手段としての仮支持部材40A,40Bが回動軸41を介して回動可能に支持され、それらの先端上面にはワークWの両端突出部Wcを下方から仮支持するためのV字状の支持凹部40aが形成されている。両ヘッド33,35内にはサーボモータ等よりなる駆動源42A,42Bが配設され、これらの駆動源42A,42Bにて回動軸41が回動されることにより、仮支持部材40A,40Bが図6に実線で示す上方の仮支持位置と、同図に鎖線で示す下方の退避位置とに切替え配置される。そして、図5及び図6に示すように、両仮支持部材40A,40Bが仮支持位置に配置された状態で、それらの支持凹部40aにワークWの両端突出部Wcが支持されて、ワークWが両支持機構31,32間の所定の支持位置に仮支持される。
図2、図5及び図7に示すように、前記固定側及び移動側の支持機構31,32における支持筒34,37の中心には固定側及び移動側の位置決めロッド43A,43Bが回転軸線L2に沿う方向へ進退移動可能に支持されている。各位置決めロッド43A,43Bの先端には、ワークWの両端面の支持孔Wdに係合可能な位置決め手段としての円錐先鋭状のピボット44A,44Bが突出形成されている。固定側及び移動側のヘッド33,35の外面には位置決め用シリンダ45A,45Bが配設され、それらのピストンロッド45aの先端が各位置決めロッド43A,43Bに連結されている。
そして、図7及び図7に示すように、ワークWが仮支持部材40A,40Bにて仮支持された状態で、各位置決め用シリンダ45A,45Bにより位置決めロッド43A,43Bが内方(相手位置決めロッド43A,43B側)のへ前進移動されたとき、ピボット44A,44BがワークWの両端面の支持孔Wdに係合される。これにより、ワークWの両端部が端面側から挟持されて、ワークWの中心軸線L1が回転軸線L2と一致するように位置決め配置される。
図2,図3及び図5に示すように、前記固定側及び移動側の支持機構31,32における支持筒34,37の内端には、把持手段としての固定側及び移動側のチャック46A,46Bが回転軸線L2と同軸上に配設されている。各チャック46A,46Bの先端内周面には、ワークWの両端軸部Wbの外周面に当接可能な把持チップ47が固設されている。そして、図7に示すように、ワークWがピボット44A,44Bにて位置決めされた状態で、移動側ヘッド35が固定側ヘッド33に向かって接近移動されたとき、ワークWの両端の軸部Wbがこれらのチャック46A,46Bにより外周側から把持される。
また、前記両チャック46A,46Bの把持チップ47の内周面は、ワーク支持装置12に対するワークWの支持に先立って、工具保持盤19に保持された図示しないチップ研削用の工具により、回転軸線L2に対して所定の円周上に位置するように研削加工される。この場合、固定側支持機構31及び移動側支持機構32において、回転用モータ13,14により固定側支持筒34及び移動側支持筒37が各別に回転されながら、工具保持盤19が固定側及び移動側のチャック46A,46Bと対応する位置に移動されて、各把持チップ47の研削加工が行われる。
図2に示すように、前記フレーム11上にはリニアスケール48がワークWの中心軸線L1に沿う方向へ延長配置されている。工具保持盤19を支持するテーブル15,16、削り屑排出用樋24を支持する移動台22及び移動側支持筒37を支持する移動側ヘッド35には、リニアスケール48に対応するセンサ51(図10において図示)がそれぞれ配設されている。そして、これらのセンサ51にてリニアスケール48上が読み取られることにより、テーブル15,16、移動台22及び移動側ヘッド35の移動位置が検出されて、それらが所要位置に移動されるように制御される。
次に、前記のように構成されたワーク支持装置12によるワークWの支持動作を説明する。
さて、図5に示す状態では、移動側支持機構32の移動側ヘッド35がワークWの長さに合わせて後退位置に配置されて、その移動側ヘッド35に支持された移動側支持筒37と固定側支持機構31の固定側ヘッド33に支持された固定側支持筒34との間に広い間隔が形成されている。また、固定側位置決めロッド43Aが突出位置に配置されるとともに、移動側位置決めロッド43Bが没入位置に配置されている。さらに、固定側及び移動側の仮支持部材40A,40Bが固定側及び移動側のチャック46A,46Bに接近する上方の仮支持位置に配置されている。そして、この状態でワークWがその突出部Wcにおいて両仮支持部材40A,40B上に設置されるとともに、ワークWの一端側の支持孔Wdに固定側位置決めロッド43Aの先端の固定側ピボット44Aが係合されている。
この状態において、移動側位置決め用シリンダ45Bにより、移動側位置決めロッド43Bが前進移動されると、図8(a)に示すように、移動側ピボット44BがワークWの他端側の支持孔Wdに係合される。これにより、ワークWが固定側及び移動側のピボット44A,44Bにより両端面から挟持されて、ワークWの中心軸線L1が回転軸線L2と一致するように位置決め配置される。
その後、図8(b)に示すように、固定側の仮支持部材40Aが上方の仮支持位置から下方の退避位置に切替え配置される。また、固定側位置決め用シリンダ45Aの突出圧力が低減されて、固定側位置決めロッド43Aが没入可能になるとともに、移動用リニアモータ38により移動側ヘッド35が固定側ヘッド33に向かって前進移動される。これにより、ワークWが両ピボット44A,44B間に位置決め挟持された状態で固定側支持筒34側に移動されて、そのワークWの一端側の突出部Wcが固定側支持筒34内に進入され、一端側の軸部Wbが固定側チャック46Aにより外周側から把持される。
さらに、図9(a)に示すように、この状態から移動側の仮支持部材40Bが上方の仮支持位置から下方の退避位置に切替え配置される。それとともに、移動用リニアモータ38により移動側ヘッド35が固定側ヘッド33に向かってさらに前進移動される。これにより、ワークWが両ピボット44A,44B間に位置決め挟持されたままの状態で、そのワークWの他端側の突出部Wcが移動側支持筒37内へ相対的に進入され、他端側の軸部Wbが移動側チャック46Bにより外周側から把持される。
その後、固定側及び移動側の位置決め用シリンダ45A,45Bが没入動作され、図9(b)に示すように、固定側及び移動側の位置決めロッド43A,43Bが没入移動される。これにより、固定側及び移動側のピボット44A,44BがワークWの両端の支持孔Wdから離脱され、ワークWに対する両端面からの挟持が解放される。従って、ワークWはその両端の軸部Wbにおいて固定側及び移動側のチャック46A,46Bにより外周側から把持された状態となる。この状態で、回転用モータ13,14により、固定側支持筒34及び移動側支持筒37が同期回転されて、ワークWが中心軸線L1の周りで回転され、工具20が同中心軸線L1方向の所要位置に移動され、あるいは中心軸線L1に沿う方向における所要の運動を行い、その工具20により被加工部Waの外周面が研削加工される。
なお、研削加工時には、削り屑排出用樋24が工具20とともに研削加工部の下部に配置され、研削加工にともなって発生する削り屑を受けて、後方へ排出させる。
このワークWの加工時には、ワークWがその両端面側から挟持されることなく、両端の軸部Wbにおいて外周側から把持された状態にある。このため、ワークWに対して中心軸線L1に沿う方向に圧縮力が作用することはなく、装置フレーム11にその圧縮反力が作用することもなくて、装置フレーム11に撓みが生じるおそれを防止することができる。また、ワークWの支持過程で位置決めのために使用されたピボット44A,44BがワークWの両端の支持孔Wdから離脱された状態にあるため、ピボット44A,44Bの先鋭点と支持孔Wdの内奥の収束点との間に位置ずれが生じることもない。従って、ワークWを両端部において位置ずれを生じることなく正確に支持することができて、被加工部Waに対して高精度の加工を施すことができる。
また、工具20がワークWの前記中心軸線L1に沿って移動される際、すなわち、メインテーブル15が移動される際には、制御装置50はセンサ51からの位置検出信号に基づいて、メインテーブル15とともにサブテーブル16も同一間隔を保持して一体に移動される。従って、フレキシブルベルト21のテンション変動や剛性等にともなう負荷,あるいはフレキシブルベルト21の振動等の各種の物理的な影響がメインテーブル15に直接作用しないため、それらの影響によりメインテーブル15の位置精度が低下するのを防止できる。従って、高精度加工を実現できる。
この実施形態の効果を列挙すれば以下の通りである。
(1) ワークWを両端部において位置ずれを生じることなく正確に支持することができて、被加工部Waに対して高精度の加工を施すことができる。
(2) メインテーブル15の位置精度を確保でき、高精度加工を実現できる。
(3) 工具20が位置する切削加工部の移動に追従して削り屑排出用樋24が移動されるため、切削加工部で生じる削り屑を散乱させることなく回収して排出させることができる。
(変更例)
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態において、固定側ヘッド33についても移動側ヘッド35と同様に、フレーム11上に移動可能に配設すること。
・ 前記実施形態において、突出部Wcが存在しないワークW、つまり被加工部Waと軸部WbのみのワークWに対して加工を施すようにすること。この場合、支持孔Wdは軸部Wbの端面に形成される。
(他の技術的思想)
前記実施形態から把握されるが、請求項に記載されていない技術的思想は以下の通りである。
(a) 所定範囲において移動される複数のテーブル(15)(16)のうちの一つに工具(20)を搭載するとともに、工具(20)を有しないテーブルにフレキシブルベルト(21)を接続し、それらのテーブル(15)(16)間を給電線及び油圧チューブの少なくとも一方によって接続したことを特徴とする工作機械。
(b) 前記複数のテーブル(15)(16)が加工位置に配置されたワークの中心軸線(L1)に沿って移動されることを特徴とする前記技術的思想(a)項に記載の工作機械。
(c) 前記複数のテーブル(15)(16)は制御手段(50)により位置制御を受けながら一体的に移動されることを特徴とする前記技術的思想(a)または(b)項に記載の工作機械。
一実施形態のワーク支持装置を備えた旋盤を示す正面図。 図1の旋盤の一部を断面にして示す平面図。 図2の旋盤を拡大して示す平面図。 図1の旋盤を拡大して示す側面図。 図1の旋盤におけるワーク支持装置を概略的に示す断面図。 図5の6−6線における部分拡大断面図。 図5のワーク支持装置におけるワークとピボットとの係合部を示す部分拡大断面図。 (a)は、図5の状態からワークの両端をピボットによって挟持した状態を示す断面図、(b)は、(a)の状態からワークの一方の軸部を把持した状態を示す断面図。 (a)は、図8(b)の状態からワークの他方の軸部を把持した状態を示す断面図、(b)は、(a)の状態からピボットを後退させた状態を示す断面図。 旋盤の電気的構成を示すブロック図。
符号の説明
11…フレーム、12…ワーク支持装置、13,14…回転用モータ、20…工具、31…固定側支持機構、32…移動側支持機構、33…固定側ヘッド、34…固定側支持筒、35…移動側ヘッド、37…移動側支持筒、40A,40B…仮支持手段としての固定側及び可動側の仮支持部材、43A,43B…固定側及び可動側の位置決めロッド、44A,44B…位置決め手段としての固定側及び可動側のピボット、45A,45B…固定側及び可動側の位置決め用シリンダ、46A,46B…把持手段としての固定側及び可動側のチャック、W…ワーク、Wa…被加工部、Wd…軸部、L1…中心軸線、L2…回転軸線。

Claims (3)

  1. ワークをその軸線を中心に回転させながら、ワークの外周面に加工を施すようにした工作機械のワーク支持方法において、
    ワークを支持位置に仮支持した状態で、ワークの両端部を端面側から挟持して、ワークの中心軸線を回転軸線上に位置決め配置し、
    その位置決め配置状態で、ワークの両端部を外周側から把持し、
    その把持状態で、前記ワークの両端面側からの挟持を解放することを特徴としたワーク支持方法。
  2. ワークを両端部の軸部にて把持することを特徴とした請求項1に記載のワーク支持方法。
  3. ワークをその軸線を中心に回転させながら、ワークの外周面に加工を施すようにした工作機械のワーク支持装置において、
    ワークを支持位置に仮支持する仮支持手段と、
    仮支持状態のワークの両端部を端面側から挟持して、ワークの中心軸線を回転軸線上に位置決め配置する位置決め手段と、
    位置決め配置状態のワークの両端部を外周側から把持する把持手段と
    を備え、
    その把持手段によるワークの把持状態で、前記位置決め手段によるワークの両端面側からの挟持を解放することを特徴とするワーク支持装置。
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