JP2006181945A - インサート成形装置、インサート成形用端子材およびインサート成形方法 - Google Patents

インサート成形装置、インサート成形用端子材およびインサート成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006181945A
JP2006181945A JP2004379859A JP2004379859A JP2006181945A JP 2006181945 A JP2006181945 A JP 2006181945A JP 2004379859 A JP2004379859 A JP 2004379859A JP 2004379859 A JP2004379859 A JP 2004379859A JP 2006181945 A JP2006181945 A JP 2006181945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
mold
molded product
terminal piece
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004379859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4046726B2 (ja
Inventor
Takashi Anno
貴司 安納
Akihiko Hara
昭彦 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
I Pex Inc
Original Assignee
Dai Ichi Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi Seiko Co Ltd filed Critical Dai Ichi Seiko Co Ltd
Priority to JP2004379859A priority Critical patent/JP4046726B2/ja
Publication of JP2006181945A publication Critical patent/JP2006181945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4046726B2 publication Critical patent/JP4046726B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】成形装置の簡素化、小型化および成形サイクルの短縮化を図ることができ、材料の無駄を低減することのできるインサート成形技術を提供する。
【解決手段】インサート成形装置10は、端子リール1に巻かれたフープ状の端子材2を端子リール1とともに支持するリールスタンド3と、端子材2を所定の長さに切断して複数の端子片とする端子切断装置4と、端子片を所定の間隔に整列させる端子整列装置と、整列された端子片を搬送する端子片搬送装置と、機台7に固定された固定金型である下金型8に対して接触・離隔可能な可動金型である上金型9と、上金型9を駆動して型締めを行う型開閉機構11と、下金型8と上金型9との型締めで形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入して成形品を形成する樹脂注入機構14と、下金型8から成形品を取り出して搬送する成形品搬送装置50と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気・電子部品などの製造工程において用いられるインサート成形技術に関し、特に、電気コネクタの製造装置および製造方法に関するものである。
電気・電子部品などの製造工程において採用されているインサート成形方法としては、従来、帯状の金属材料にプレス加工を施して複数の微小ワークを連鎖形状に形成したフープ材を用いた成形方法がある。この成形方法においては、リールに巻かれたフープ材を連続したままの状態で一方の側から成形装置に供給するとともに、この成形装置の金型を挟んだ他方の側でフープ材を巻き取るようにし、成形装置の1回の成形動作ごとにフープ材を所定量だけ送りながら成形作業が行われる。そして、成形装置の所定位置で金型に挟まれたフープ材のワーク周辺に溶融樹脂が射出・充填された後、樹脂が硬化すると、フープ材と樹脂とが一体化した複合部品が形成される。この成形方法は、フープ材を切断することなく金型内に供給して成形を行い、成形後もフープ材が連続した状態で取り出し作業を行うことができるため、成形装置の構造がシンプルであるという利点がある。
しかしながら、この成形方法は、電子コネクタの端子間ピッチの小さい製品の場合、隣り合う端子同士の間隔が狭く、製品の外郭部分が端子に干渉するため、予めその部分の端子を切断、廃棄するなどの前処理を施す必要があり、材料の無駄が生じる。また、同品種で端子本数の異なるコネクタについては、端子数毎に切断を行う箇所が異なるため、生産の切替を行うたびに切断位置を変更する必要があり、これに多くの手間が掛かり、コスト上昇を招くという問題がある。
このような問題を解決するため、フープ材を所定の長さに切断してからインサート成形を行うインサート成形システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このインサート成形システムにおいては、材料供給手段から供給されるフープ材を所定の切断長さに切断してカット材とする切断手段と、該カット材を成形金型に所定姿勢でセットするセット手段と、が設けられている。そして、前記カット材を材料供給方向に所定間隔で整列させる整列手段を設け、前記セット手段が該整列させた複数のカット材を成形金型にセットするというものである。このインサート成形システムによれば、必要分のフープ材を予め切断して使用し、製品の外郭部分とフープ材が干渉する部分が発生しないため、材料の無駄を低減することができる。
特開平7−256694号公報
特許文献1記載のインサート成形システムにおいて、前記セット手段は、ロボットアームにワーク供給用真空チャックを設けて、カット材を成形金型にセットするものである。また、成形後は、別のロボットアームに機械式チャックを設けて金型内より成形品を取り出す構造となっている。従って、このインサート成形システムにおける一連の成形サイクルは、次のような工程となる。
(1)成形金型の型締めが行われた後、成形工程が実行される。
(2)成形金型が開いて、第1のロボットアームが金型内に進入する。
(3)金型内エジェクト装置にて成形品を離型した後、第1のロボットアームで成形品を取り出す。
(4)第2のロボットアームで成形金型内に次の成形工程のカット材の供給を行い、位置決めし、その後、第2のロボットアームは原位置に戻る。このとき、第1のロボットアームは、成形品を次の工程へと受け渡す。
(5)成形金型が閉じて型締めが行われた後、再び成形工程が実行される。
このような成形工程においては、金型が開いた後に第1のロボットアームが進入して、取り出し動作を終えた後、第2のロボットアームにて次工程ワークの供給が行われる。従って、第1のロボットアームまたは第2のロボットアームが金型内に位置している間は、これらのロボットアームと金型との干渉を回避するため、金型は型締め工程を開始せず待機状態に保たれる。このため、型開き時間が長くなってしまい、一連の成形サイクルが長くなる。また、このインサート成形システムの場合、ワークの移動を行うための搬送手段として複数のロボットアームが必要であるため、装置の大型化、複雑化を招き、製造コストも高くなる。
本発明が解決しようとする課題は、成形装置の簡素化、小型化および成形サイクルの短縮化を図ることができ、材料の無駄を低減することができ、生産性も向上する、インサート成形技術を提供することにある。
本発明のインサート成形装置は、
連鎖形状をした金属製の端子材を所定の長さに切断して端子片とする端子切断装置と、
前記端子片を整列させる端子整列装置と、
機台に固定された固定金型に対して接触・離隔可能な可動金型と、
前記可動金型を駆動して型締め・型開放を行う型開閉機構と、
前記端子片整列装置で整列された端子片を前記固定金型と前記可動金型との対向領域外から前記対向領域内のセット位置まで搬送する端子片搬送装置と、
前記固定金型と前記可動金型との型締めで形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入して前記端子片と一体化した成形品を形成する樹脂注入機構と、
前記セット位置から前記成形品を取り出して前記固定金型と前記可動金型との対向領域外へ搬送する成形品搬送装置と、を備え
前記端子片の少なくとも一部が前記固定金型と前記可動金型とで挟持されているとき、前記端子片搬送装置が前記セット位置から前記対向領域外へ移動可能および/または前記成形品搬送装置が前記対向領域外から前記セット位置へ移動可能であることを特徴とする。
このような構成とすれば、端子片の少なくとも一部が固定金型と可動金型とで挟持されているとき、端子片搬送装置がセット位置から固定金型と可動金型の対向領域外へ移動すること、および/または成形品搬送装置が固定金型と可動金型の対向領域外からセット位置へ移動することが可能となる。このため、固定金型と可動金型との間に端子片が挟持されている間に、端子片搬送装置が次工程の端子片をセット位置まで搬入するための準備移動すること、および/または成形品搬送装置が成形品をセット位置から搬出するための準備移動が可能となる。
従って、端子片をセットした後の端子片搬送装置が前記対向領域内から前記対向領域外へ移動する時間および/または成形品搬送装置が前記対向領域外の成形品搬出位置から前記対向領域内の成形品受け取り位置まで移動する時間を短縮することができ、成形サイクルの短縮が可能である。また、所定長さに切断された端子片を整列させて成形を行うので、邪魔な端子を切断する必要がなく、材料の無駄を低減することができる。
ここで、前記固定金型若しくは前記可動金型の一部に、型締時に前記可動金型の開閉動作と共に前記端子片を保持して型開閉方向へ移動し、前記固定金型内の所定位置に前記端子片を挿入する端子片保持部材を設けることが望ましい。このような構成とすれば、可動金型の動作とともに端子片を保持して移動し、固定金型内の所定位置に端子片を挿入することが可能となるため、端子片の受け渡しが効率化され、成形サイクルを短縮することができる。
この場合、前記端子片搬送装置により搬送される前記端子片の移動経路となる端子片搬送レールと、前記成形品搬送装置によって搬送される前記成形品の移動経路となる成形品搬送レールとを設け、前記端子片搬送レール、前記端子片保持部材および前記成形品搬送レールを、前記端子片および前記成形品の搬送方向に沿って直線状に配置することが望ましい。このような構成とすれば、端子片を最短距離で固定金型へ受け渡すことが可能となるため、動作効率が向上し、さらに成形サイクルを短縮することができる。
また、前記固定金型および/または前記可動金型に、型締め状態において前記端子片搬送装置または前記成形品搬送装置が通過可能な切欠き部を設けることが望ましい。このような構成とすれば、固定金型と可動金型とが型締めされた状態において端子片搬送装置、成形品搬送装置が通過可能となって、固定金型および/または可動金型により近い位置に端子片搬送装置、成形品搬送装置を配置することができるようになるため、インサート成形装置の小型化を図ることができる。
さらに、前記端子材として、複数列のキャリアホールが開設されたキャリア部を有するフープ状の端子材を使用し、前記端子片搬送装置若しくは前記成形品搬送装置に、前記端子材を切断して形成された前記端子片の一つの列の前記キャリアホールに挿入されて位置決めを行う位置決めピンを設け、成形時の前記固定金型若しくは前記可動金型の内部に、他列の前記キャリアホールに挿入されて位置決めを行う位置決めピンを設けることができる。
このような構成とすれば、端子片のキャリアホールの一列に、端子片搬送装置若しくは成形品搬送装置に設けられた位置決めピンを挿入して端子片の位置決めを行い、固定金型若しくは可動金型内部に設けられた位置決めピンを他列のキャリアホールに挿入することによって、さらに端子片の位置決めを行うことが可能となるため、各装置間の端子片の受渡しがスムーズとなるとともに、正確な位置決めが可能となる。
一方、前述のインサート成形装置で使用する端子材として、帯状金属板の長手方向に沿って側部寄りの領域に設けられたキャリア部と、前記キャリア部から前記帯状金属材の幅方向に形成された複数の端子部とを備え、前記キャリア部に、複数列のキャリアホールを設けたものを使用することができる。
このような端子材を使用すれば、前述と同様、この端子材を切断して形成された端子片のキャリアホールの一列に、端子片搬送装置若しくは成形品搬送装置に設けられた位置決めピンを挿入するとともに、固定金型若しくは可動金型内部に設けられた位置決めピンを他列のキャリアホールに挿入して端子片の位置決めを行うことが可能となるため、各装置間の端子片の受渡しがスムーズとなるとともに、正確な位置決めが可能となる。
次に、本発明のインサート成形方法は、
連鎖状をした金属製の端子材を所定長さに切断して端子片とする端子切断工程と、
前記端子片を整列させる端子片整列工程と、
機台に固定された固定金型に対し接触・離隔可能な可動金型を駆動して型締めを行う型開閉工程と、
整列された前記端子片を前記固定金型と前記可動金型との対向領域外から前記対向領域内のセット位置まで端子片搬送装置で搬送する端子片搬送工程と、
前記固定金型と前記可動金型の型締めで形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入して前記端子片と一体化した成形品を形成する樹脂注入工程と、
前記セット位置から前記成形品を取り出して前記対向領域外へ成形品搬送装置で搬送する成形品搬送工程と、を備え、
前記端子片の少なくとも一部が前記固定金型と前記可動金型とで挟持された状態にあるとき、前記端子片搬送装置が前記セット位置から前記対向領域外へ移動する工程および/または前記成形品搬送装置が前記対向領域外から前記セット位置まで移動する工程を設けたことを特徴とする。
このような構成とすれば、端子片の少なくとも一部が固定金型と可動金型とで挟持されているとき、端子片搬送装置がセット位置から固定金型と可動金型の対向領域外へ移動すること、および/または成形品搬送装置が固定金型と可動金型の対向領域外からセット位置へ移動することが可能となる。このため、固定金型と可動金型との間に端子片が挟持されている間に、端子片搬送装置が次工程の端子片をセット位置まで搬入するための準備移動すること、および/または成形品搬送装置が成形品をセット位置から搬出するための準備移動が可能となる。従って、端子片をセット位置まで搬入する時間および/または成形品をセット位置から搬出する時間を短縮することができ、成形サイクルの短縮が可能である。
ここで、前記型開閉工程において可動金型が開いた後、前記成形品搬送工程における前記成形品の取り出し動作と、前記端子片搬送工程における前記端子片の供給動作とを同時に行うことが望ましい。このような構成とすれば、端子片搬送工程および成形品搬送工程が同時に実行されることとなるため、成形サイクルをさらに短縮することができる。
この場合、前記端子材として、複数列のキャリアホールが開設されたキャリア部を有するフープ状の端子材を使用し、前記端子片搬送工程および/または成形品搬送工程において、前記端子材から切断して形成された前記端子片の一つの列のキャリアホールを利用して搬送し、成形時の前記固定金型若しくは前記可動金型内での前記端子片の位置決めの際には、他列のキャリアホールを利用して位置決めを行うことが望ましい。
このような構成とすれば、端子片搬送工程および/または成形品搬送工程における位置決め時には一列のキャリアホールを用い、固定金型若しくは可動金型内での端子片の位置決め時には他列のキャリアホールを使用することが可能となり、各工程における位置決め時に使用するキャリアホールを別々の列とすることができるため、端子材、端子片の位置決めを行うタイミングを各工程間で重複させることができる。従って、端子材、端子片の確実な位置決めが実現できるだけでなく、設計の自由度が増し、各装置内のパーツ形状もシンプルになりコストダウンが可能である。
本発明により、成形装置の簡素化、小型化および成形サイクルの短縮を図ることができ、材料の無駄を低減することができるため、生産性が向上する。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について詳しく説明する。図1は本発明の実施の形態であるインサート成形装置を示す概略正面図、図2は図1に示すインサート成形装置の一部省略平面図、図3は図1に示すインサート成形装置を用いて製造されるコネクタの概略工程を示す斜視図である。
図1,図2に示すように、本実施形態のインサート成形装置10は、端子リール1に巻かれたフープ状のインサート成形用の端子材2を端子リール1とともに支持するリールスタンド3と、端子材2を所定の長さに切断して複数の端子片2aとする端子切断装置4と、端子片2aを所定の間隔に整列させる端子整列装置5と、整列された端子片2aを搬送する端子片搬送装置6と、機台7に固定された固定金型である下金型8に対して接触・離隔可能な可動金型である上金型9と、上金型9を駆動して型締めを行う型開閉機構11と、下金型8と上金型9との型締めで形成されるキャビティ12内に溶融樹脂を注入して成形品13を形成する樹脂注入機構14と、下金型8から成形品13を取り出して搬送する成形品搬送装置50と、を備えている。
図3(a)に示すように、インサート成形装置10で使用する端子材2は、帯状金属板の長手方向に沿って片方の側部寄りの領域に設けられたキャリア部2xと、キャリア部2xから当該帯状金属材の幅方向に形成された複数の端子2cからなる櫛状の端子部2yとを備え、キャリア部2xに、長手方向に沿って2列の複数のキャリアホール2s,2tを設けている。ここで、複数のキャリアホール2sの配列をA列とし、複数のキャリアホール2tの配列をB列とする。
ここで、図1〜図3を参照して、インサート成形装置10によってコネクタを製造する際の概略工程について説明する。プレス加工により図3(a)に示す形状にされた端子材2は、端子リール1から端子切断装置4に送り込まれ、ここで図3(b)に示すような所定長さの端子片2aに切断される。この後、端子片2aは端子整列装置5および端子片搬送装置6を経由して、成形部30にある下金型8と上金型9との間の所定位置に位置決めしてセットされた後、型開閉機構11により下降する上金型9と下金型8との間に挟持され、樹脂注入機構14から端子2cの先端部分に射出された溶融樹脂により、図3(c)に示すような成形品13が端子片2aと一体成形される。
そして、下金型8と上金型9との間から図3(c)に示す状態で取り出された成形品13付きの端子片2aは、成形品搬送装置50で搬送された後、所定の切断装置などによって切断線CLで切断され、製品であるコネクタ62が完成する。なお、製品によっては、端子部2yの先端部分を所定形状に曲げるための曲げ加工工程、検査工程などの後工程が設けられることもある。
次に、図4〜図13を参照して、インサート成形装置10の構造、機能およびインサート成形装置10によるコネクタ製造工程について詳しく説明する。図4,図5に示すように、端子切断装置4は、フープ状の端子材2を所定長さ分だけ間欠的に送って切断を行い、所定長さの端子片2aとする装置である。端子切断装置4は、端子材2を間欠送りする定寸送りモータ15と、端子材2を切断する受け側であるカットダイ16と、端子材2の切断部分を押さえつけるストリッパ17と、端子材2を切断するカッタ18と、ストリッパ17およびカッタ18を上下動させる駆動装置(図示せず)とを備えている。
図4,図5および図7(a)に示すように、端子整列装置5は、端子切断装置4で切断されて形成された複数の端子片2aを所定間隔ごとに整列させ、端子片搬送装置6へと受け渡す装置である。端子整列装置5は、端子材2より切り離された端子片2aが個別に載置される複数の端子片搬送レール19と、これら複数の端子片搬送レール19をそれぞれ上下に摺動自在に保持するブラケット20と、各端子片搬送レール19を下方向へ付勢するバネ21と、端子片搬送レール19の押え部材であるカバー22と、ブラケット20全体が下流側へ動作するときのガイドとなるリニアガイド23と、リニアガイド23をガイドとして、端子整列装置5全体を図5に示す左右方向に動作させる駆動装置(図示せず)とを備えている。
また、端子片2aにおけるA列のキャリアホール2sの配列ピッチに対応した位置に設けられ、端子片搬送レール19と一体化されたスライダ24とブラケット20との間に挟まれて上下に摺動自在に動作する位置決めピン25と、位置決めピン25を上方向へ付勢するバネ26と、端子材2をカットする時にスライダ24を個別に上方向へシフトするシリンダ27と、端子片搬送装置6の直下に位置し、プッシャ29を介して全てのスライダ24を上昇させるシリンダ28とが設けられている。
端子片搬送装置6は、端子整列装置5において整列された端子片2aを成形部30の所定位置へ搬送する装置である。端子片搬送装置6は、B列のキャリアホール2tの配列ピッチに対応した位置決めピン31と、位置決めピン31を保持する複数のピンホルダ32と、これら複数のピンホルダ32を固定する連結バー33と、連結バー33に取り付けられた、下流側へ動作するときのガイドとなるリニアガイド34と、リニアガイド34をガイドとして端子片搬送装置6全体を図2に示す左右方向に動作させる駆動装置(図示せず)と、リニアガイド34を固定するスタンド34aと、成形部30へ複数の端子片2aを搬送する案内となる連結レール35とを備えている。
ここで、成形部30の構成について説明する。図1に示すように、成形部30の機台7に固定された固定プラテン36と、固定プラテン36に対して4本のタイバー37を案内軸として接離自在に摺動する可動プラテン38と、固定プラテン36に固定した固定金型である下金型8と、可動プラテン38に固定した可動金型である上金型9と、上金型9を上下動させる駆動装置を内蔵した型開閉機構11と、型締めした上金型9と下金型8との間のキャビティ12(図8参照)に溶融樹脂を注入する樹脂注入機構14と、を備えている。
上金型9には、端子片2aの位置決めを行う位置決めピン39と、溶融樹脂が充填される上キャビティ40と、溶融樹脂の注入口であるゲート41が設けられている。このゲート41はサブマリンゲート方式を採用しており、成形後、上金型9と下金型8とが離隔することによって成形品のゲート部分を破断するようになっている。
下金型8には、溶融樹脂の湯道であるランナー溝42と、下キャビティ43とが設けられ、下キャビティ43の底部には、成形品13およびランナー44を押し上げるエジェクタ装置(図示せず)が設置されている。さらに、下キャビティ43の背面側には、上下動自在に動作可能な端子片保持部材45と、端子片保持部材45の押え部材であるカバー46とが設けられている。端子片保持部材45の内部には、端子片2aの位置決めを行うための複数の位置決めピン47が上下動自在に設置されている。位置決めピン47は、上金型9の位置決めピン39と同列上であって、位置決めピン39と重ならないように設置されている。また、下金型8の下部には、端子片保持部材45を上下に駆動させるシリンダ48が設けられている。
また、図8に示すように上金型9と下金型8とには、型締めした状態で端子片搬送装置6および成形品搬送装置50が通過可能な切欠き49が設けられているため、型締した状態においても端子片搬送装置6および成形品搬送装置50は切欠き49内を往来することができる。
次に、図2,図8に示すように、ランナー取り出し装置51は、取り出しアーム52と、成形品13のスプルー54をチャッキングするチャック爪53と、取り出しアーム52を駆動する駆動装置(図示せず)とを備え、成形後のスプルー54およびランナー44を取出すための装置である。
ここで、図2および図12〜図13を参照しながら、成形品搬送装置50について説明する。成形品搬送装置50は、成形を終えた成形品13を成形部30より下流側へ搬送する装置である。成形品13のB列のキャリアホール2tの配列ピッチに対応した位置決めピン55と、位置決めピン55を保持するピンホルダ56と、ピンホルダ56を固定する連結バー57とが設けられ、リニアガイド34およびスタンド34aは端子片搬送装置6との共用としている。また、リニアガイド34をガイドとして、成形品搬送装置50全体を図2の左右方向に動作させるための駆動装置(図示せず)が設けられている。
成形品搬送装置50の下部には、成形後の成形品13を搬送する案内路となる成形品搬送レール58が設置されている。本実施形態では、リニアガイド34をスタンド34aを介して機台7上に設けているが、固定金型である下金型8の上部に直接固定してもよい。また、シリンダ27,28,48あるいはその他の駆動装置(図示せず)は、本実施形態で示したシリンダ方式のほか、ボールねじを介して電動モータの回転を直線運動に変換する方式を採用することもできる。
次に、インサート成形装置10における成形工程について説明する。複数のキャリアホール2s,2tが2列(A列およびB列)設けられた端子材2を使用した例について説明する。図1に示すように、端子材2と層間紙2pとを重ね合わせて巻回された状態にある端子リール1から、リールスタンド3に設置された巻き取りモータ59で層間紙2pを巻き取ることによって端子リール1を若干量解き、フープ状の端子材2を端子切断装置4に向かって供給する。次に、供給された端子材2のキャリアホール2s,2tにピンなど(図示せず)を挿入し、定寸送りモータ15によって端子材2を所定長さ分送り出す。
図5に示すように、端子切断装置4において、送り出された端子材2の定められたA列キャリアホール2sの直下に、端子片搬送レール19内に挿設された位置決めピン25が位置する状態でブラケット20を待機させる。すると端子片搬送レール19がシリンダ27によって上昇し、送り出された端子材2の下面と端子片搬送レール19の上面が接する位置まで上昇する。このような上昇過程で、キャリアホール2sに位置決めピン25が挿入され、端子材2の位置決めが行われる。
送り出された端子材2の先端部は、端子切断装置4のカットダイ16と、駆動装置(図示せず)によって下降するストリッパ17との間に挟持され、カッタ18によって所定長さの端子片2aに切断される。このとき、切断される端子材2の直下に上昇していた端子片搬送レール19は、シリンダ27によって上方向に押し上げられているため、端子材2の切断後も、端子片2aはカッタ18と端子片搬送レール19とで挟持された状態で下方向へ移動する。
端子材2の切断が終わると、所定長さの端子片2aを端子片搬送レール19の上面に乗せた状態でシリンダ27が下降し、端子片搬送レール19も元の位置へ戻る。そして、ストリッパ17およびカッタ18が上昇して元の位置へ戻ると、端子片搬送レール19の上面に端子片2aを保持した状態で、端子整列装置5全体が所定ストロークだけ下流側へ移動する。
このような動作を所定回数反復することにより、複数の端子片2aを下金型8に配置するときと同じ配置となるように、複数の端子片2aがそれぞれ複数の端子片搬送レール19上にセットされる。本実施形態では、下金型8および上金型9が4コ取り仕様の金型であるため前述の動作を4回繰り返すこととなる。
前記工程が終了し、全ての端子片搬送レール19の上面に端子片2aがセットされると、ブラケット20は、端子片搬送装置6の直下であるD位置(図5,図6参照)まで移動する。そして、D位置に待機するシリンダ28の先端に固定されたプッシャ29と、図5の左端に位置する端子片搬送レール19の下端部分のスライダ24とが、図7(a)に示すように係合した後、シリンダ28が作動して全てのスライダ24が上昇する。
そして、図7(a),(b)に示すように、端子片搬送レール19が上昇する過程で、A列のキャリアホール2sに挿入されていた位置決めピン25は、ブラケット20の下部と位置決めピン25の鍔部が接することによって一定高さまで上昇した時点で、位置決めピン25は上昇せず、その先端は、A列のキャリアホール2sより抜ける設定となっている。このとき、端子片2aの直上位置に待機する端子片搬送装置6のピンホルダ32に設けられた位置決めピン31が端子片2aのB列のキャリアホール2tに挿入されることにより位置決めされる。その設定としては、位置決めピン31が端子片2aのB列のキャリアホール2tに挿入された後、位置決めピン25がA列のキャリアホール2sから抜ける設定とする。このような設定とすれば、端子片2aは常にいずれかの位置決めピン25,31によって位置決めされることとなるため、端子片2aの位置ズレが発生せず、正確に位置決めすることができる。
図6(b),(c)に示すように、端子片搬送レール19は上昇したままの状態で、端子片搬送装置6の連結バー33は駆動装置(図示せず)によってリニアガイド34に案内され、下流側へと移動する。それにより、位置決めピン31に挿入された複数の端子片2aは、端子片搬送レール19上面に支持され、連結レール35を乗り継ぎ、成形部30の下金型8内まで移動する。
図9(a),図11(a)に示すように、端子片搬送装置6によって下金型8内へ搬送されてきた端子片2aは、端子片保持部材45を案内路として搬送され、下金型8上の所定のセット位置で停止する。また、端子整列装置5は、このサイクルで成形を行う全ての端子片2aの搬送が終了した後、元の位置へ戻って前述した端子材2のカット動作を行って、次の成形サイクルに備える。
次に、図11(b),(c)に示すように、型開閉機構11により、可動プラテン38に取り付けられた上金型9が下降して型締めが行われる。このとき、図11(b)に示すように、上金型9内に設けられた位置決めピン39が、端子片2aのA列のキャリアホール2sに挿入され、上金型9に対する端子片2aの正確な位置決めがなされる。この後の型締め動作の過程において、図11(c)に示すように、上金型9と端子片保持部材45とによって端子片2aが挟まれ、この状態のまま端子片保持部材45が押し下げられる。これにより、端子片搬送装置6側の位置決めピン31が、端子片2aのB列のキャリアホール2tから離脱する。これによって、端子片2aの金型内の正確な位置決めが可能となる。さらに、型締め動作の過程において、端子片2aの使用されていないA列のキャリアホール2sに位置決めピン47が挿入される。即ち、端子片2aは、型締め状態のときには、それぞれ複数の位置決めピン39と位置決めピン47とによって位置決めされる。従って、成形時の端子片2aの位置決めを、より確実に行うことができる。
次に、図9(b),図11(c),図12(a),(b)に示すように、端子片2aのキャリアホール2tから位置決めピン31が離脱した後、端子片搬送装置6は元の位置へ戻り、次の成形工程の端子片2aの整列準備を行う。また、端子片搬送装置6が上金型9および下金型8の内部から退避したら、成形品搬送装置50は、上金型9および下金型8の直前位置に待機し、成形品13の取り出し作業に備える。このような、端子片搬送装置6、成形品搬送装置50の動作は、前述したように、端子片2aのキャリアホール2tから位置決めピン31が離脱した後であれば、型締め動作過程の途中であっても、型締め動作の完了後であっても行われるので、次工程への動作の待ち時間なしで移動可能であり、成形サイクルを短縮することができる。
図11(c)に示すように、型締めが完了し、図12(a)に示すように端子片搬送装置6が上金型9および下金型8の内部から退避すると、成形部30の樹脂注入機構14が下降して上金型9の上端面であるノズル部9aに当接し、図12(b)に示すように、公知の射出技術によって溶融樹脂60が射出され、スプルー54およびランナー溝42を通って、上金型9と下金型8との間のキャビティ12に注入され、端子片2aと一体化される。
次に、図10(a),図12(c)に示すように、成形工程が完了すると、可動プラテン38が上昇して上金型9が所定高さまで上昇する。本実施形態では上金型9のゲート41部分がサブマリンゲート方式となっているため、上金型9の上昇過程において、ランナー44と成形品13とが切断分離される。そして、取り出しアーム52が、その先端部に位置するチャック爪53を開いた状態で、上金型9と下金型8との間に進入する。
そして、図13(a)に示すように、成形品13は、下金型8のランナー溝42の下部に挿設されているエジェクタピン63と、スプルー54の下部に挿設されているエジェクタピン61とが、駆動装置(図示せず)によって上昇することにより、下金型8より離型する。このとき、端子片保持部材45も同期して上昇し、端子片保持部材45上にある端子片2a部分も同時に上昇する。
そして、図13(b)に示すように、シリンダ48(図8参照)を駆動させて端子片保持部材45のみを上昇させる。このとき、成形品13の直上位置には、成形品搬送装置50のピンホルダ56が待機しており、下金型8上の成形された端子片2aのB列のキャリアホール2tに位置決めピン55が挿入される。端子片保持部材45の上昇過程においては、係合機構(図示せず)により位置決めピン47は高さ方向で固定され、端子片保持部材45のみが上昇するようになっているため、成形品13のA列のキャリアホール2sより位置決めピン47が離脱する。また、前述の動作と同時に、取り出しアーム52のチャック爪53によってスプルー54部分が把持される。
そして、図13(c)に示すように、スプルー54部分を把持したチャック爪53は、ランナー44がピンホルダ56に接触しない高さ位置まで上昇し、取り出しアーム52の動作により、所定のランナー廃棄位置までスプルー54およびランナー44を移動させて廃棄する。
次に、図10(b),図13(c)に示すように、成形品13は、ピンホルダ56の位置決めピン55を用いて、成形品搬送装置50により、成形品搬送レール58上を移動して次の工程へと移送される。この工程の際に、次の工程である、成形部30に対する端子片2aの供給動作が同時に行われる。即ち、端子片搬送装置6のピンホルダ32と、成形品搬送装置50のピンホルダ56とが同時に動作する。
成形品搬送装置50により成形品搬送レール58上を移動して行った成形品13は、その後、主にキャリアカット工程および検査工程などを経た後、最終的な製品形状に加工され、図3(d)で示したコネクタ62が完成する。
本実施形態において、端子片搬送装置6は、位置決めピン31がキャリアホール2tから離脱した後、上金型9と下金型8との対向領域外へ移動し、次の成形サイクルの端子片2aを金型内に挿入する準備工程である、端子整列装置5と端子片搬送装置6との間で端子片2aを受け渡す工程と、成形品搬送装置50の成形部30直上位置での待機とを、上金型9と下金型8との型締め中に行うことができる。これにより、型締め、成形を行っている間に次工程の端子片2aの準備を行い、金型が開くより前にその準備を終えて、型開きしてエジェクト後に迅速に金型内に次工程の端子片2aを供給することができるため、成形サイクルを大幅に短縮することができる。
同様に、端子片搬送装置6が退避した後に、成形品搬送装置50は、金型からの成形品13の受取り位置まで移動して、型開きと同時に金型から成形品13を受け取ることができるので、前述と同じように成形サイクルの短縮が可能である。
また、下金型8内に端子片保持部材45を設けることによって、効率的な端子片2aの受け渡しが可能となり、型締めの際にはその位置決めを利用して、端子片2aを確実に上金型9および下金型8の内部にセットすることができる。
以上のように、本実施形態のインサート成形装置10によれば、一連の成形サイクルを短縮でき、生産性の高いインサート成形装置が実現する。また、従来技術で使用されている材料供給用の搬送ロボットが不要であり、構造もシンプルになるので、インサート成形装置の簡素化、小型化を通じてコストダウンも実現することができる。
なお、本実施形態で使用している端子材2では、1つの端子2cについて1組のキャリアホール2s,2tを配置しているが、複数の端子2cについて1組のキャリアホール2s,2tを配置した構成とすることもできる。また、本実施形態では端子2cについて複数の櫛状のものをインサート成形するものとしたが、立体的な形状を有する端子形状であってもよい。さらに、キャリアホール2s,2tの配列形態についても本実施形態における同位相配列に限定するものではないので、例えば、キャリアホール2s,2tを千鳥状配列とすることもできる。
また、本実施形態では、複数列のキャリアホール2s,2tを有する端子材2を切断して形成された端子片2aを、インサート成形装置10の端子片搬送装置6若しくは成形品搬送装置50と、下金型8との間で受け渡しする工程について説明したが、これに限定するものではなく、成形品と端子を圧入して組み立てる構造のコネクタの製造工程においても利用することができる。例えば、端子片の切断、曲げ、圧入などを行う各種装置間における端子片の受け渡し工程においても利用可能であり、各種装置間における搬送時間の短縮および端子片の位置決め精度の向上などの効果を得ることができる。特に、コネクタの端子間のピッチが極小となった昨今では、複数列のキャリアホールを有する端子材を使用することにより、本実施形態で示したように、端子片の正確な位置決めが可能となり、且つ、生産サイクルの高速化を実現することができる。
本発明は、電気・電子部品などの製造工程において広く利用することができる。
本発明の実施の形態であるインサート成形装置を示す概略正面図である。 図1に示すインサート成形装置の一部省略平面図である。 図1に示すインサート成形装置を用いて製造されるコネクタの概略工程を示す斜視図である。 図1に示すインサート成形装置の部分平面図である。 図1に示すインサート成形装置の一部正面図である。 図1に示すインサート成形装置の動作工程を示す部分正面図である。 (a)は図5におけるB矢視図、(b)は図6(b)におけるC矢視図である。 図1におけるA−A矢視図である。 図1に示すインサート成形装置の動作工程を示す部分平面図である。 図1に示すインサート成形装置の動作工程を示す部分平面図である。 図1に示すインサート成形装置の動作工程を示す部分断面図である。 図1に示すインサート成形装置の動作工程を示す部分断面図である。 図1に示すインサート成形装置の動作工程を示す部分断面図である。
符号の説明
1 端子リール
2 端子材
2a 端子片
2c 端子
2p 層間紙
2s,2t キャリアホール
2x キャリア部
2y 端子部
3 リールスタンド
4 端子切断装置
5 端子整列装置
6 端子片搬送装置
7 機台
8 下金型
9 上金型
9a ノズル部
10 インサート成形装置
11 型開閉機構
12 キャビティ
13 成形品
14 樹脂注入機構
15 定寸送りモータ
16 カットダイ
17 ストリッパ
18 カッタ
19 端子片搬送レール
20 ブラケット
21,26 バネ
22,46 カバー
23,34 リニアガイド
24 スライダ
25,31,39,47,55 位置決めピン
27,28,48 シリンダ
29 プッシャ
30 成形部
32,56 ピンホルダ
33,57 連結バー
34a スタンド
35 連結レール
36 固定プラテン
37 タイバー
38 可動プラテン
40 上キャビティ
41 ゲート
42 ランナー溝
43 下キャビティ
44 ランナー
45 端子片保持部材
49 切欠き
50 成形品搬送装置
51 ランナー取り出し装置
52 取り出しアーム
53 チャック爪
54 スプルー
58 成形品搬送レール
59 巻き取りモータ
60 溶融樹脂
61,63 エジェクタピン
62 コネクタ
CL 切断線

Claims (9)

  1. 連鎖形状をした金属製の端子材を所定の長さに切断して端子片とする端子切断装置と、
    前記端子片を整列させる端子整列装置と、
    機台に固定された固定金型に対して接触・離隔可能な可動金型と、
    前記可動金型を駆動して型締め・型開放を行う型開閉機構と、
    前記端子片整列装置で整列された端子片を前記固定金型と前記可動金型との対向領域外から前記対向領域内のセット位置まで搬送する端子片搬送装置と、
    前記固定金型と前記可動金型との型締めで形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入して前記端子片と一体化した成形品を形成する樹脂注入機構と、
    前記セット位置から前記成形品を取り出して前記固定金型と前記可動金型との対向領域外へ搬送する成形品搬送装置と、を備えたインサート成形装置において、
    前記端子片の少なくとも一部が前記固定金型と前記可動金型とで挟持されているとき、前記端子片搬送装置が前記セット位置から前記対向領域外へ移動可能および/または前記成形品搬送装置が前記対向領域外から前記セット位置へ移動可能であることを特徴とするインサート成形装置。
  2. 前記固定金型若しくは前記可動金型の一部に、型締時に前記可動金型の開閉動作と共に前記端子片を保持して型開閉方向へ移動し、前記固定金型内の所定位置に前記端子片を挿入する端子片保持部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のインサート成形装置。
  3. 前記端子片搬送装置により搬送される前記端子片の移動経路となる端子片搬送レールと、前記成形品搬送装置によって搬送される前記成形品の移動経路となる成形品搬送レールとを設け、前記端子片搬送レール、前記端子片保持部材および前記成形品搬送レールを、前記端子片および前記成形品の搬送方向に沿って直線状に配置したことを特徴とする請求項2記載のインサート成形装置。
  4. 前記固定金型および/または前記可動金型に、型締め状態において前記端子片搬送装置または前記成形品搬送装置が通過可能な切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインサート成形装置。
  5. 前記端子材として、複数列のキャリアホールが開設されたキャリア部を有するフープ状の端子材を使用し、前記端子片搬送装置若しくは前記成形品搬送装置に、前記端子材を切断して形成された前記端子片の一つの列の前記キャリアホールに挿入されて位置決めを行なう位置決めピンを設け、成形時の前記固定金型若しくは前記可動金型の内部に、他列の前記キャリアホールに挿入されて位置決めを行なう位置決めピンを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインサート成形装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のインサート成形装置で使用する端子材であって、帯状金属板の長手方向に沿って側部寄りの領域に設けられたキャリア部と、前記キャリア部から前記帯状金属材の幅方向に形成された複数の端子部とを備え、前記キャリア部に、複数列のキャリアホールを設けたことを特徴とするインサート成形用端子材。
  7. 連鎖状をした金属製の端子材を所定長さに切断して端子片とする端子切断工程と、
    前記端子片を整列させる端子片整列工程と、
    機台に固定された固定金型に対し接触・離隔可能な可動金型を駆動して型締めを行う型開閉工程と、
    整列された前記端子片を前記固定金型と前記可動金型との対向領域外から前記対向領域内のセット位置まで端子片搬送装置で搬送する端子片搬送工程と、
    前記固定金型と前記可動金型の型締めで形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入して前記端子片と一体化した成形品を形成する樹脂注入工程と、
    前記セット位置から前記成形品を取り出して前記対向領域外へ成形品搬送装置で搬送する成形品搬送工程と、を備えたインサート成形方法において、
    前記端子片の少なくとも一部が前記固定金型と前記可動金型とで挟持された状態にあるとき、前記端子片搬送装置が前記セット位置から前記対向領域外へ移動する工程および/または前記成形品搬送装置が前記対向領域外から前記セット位置まで移動する工程を設けたことを特徴とするインサート成形方法。
  8. 前記型開閉工程において可動金型が開いた後、前記成形品搬送工程における前記成形品の取り出し動作と、前記端子片搬送工程における前記端子片の供給動作とを同時に行うことを特徴とする請求項7記載のインサート成形方法。
  9. 前記端子材として、複数列のキャリアホールが開設されたキャリア部を有するフープ状の端子材を使用し、前記端子片搬送工程および/または成形品搬送工程において、前記端子材から切断して形成された前記端子片の一つの列のキャリアホールを利用して搬送し、成形時の前記固定金型若しくは前記可動金型内での前記端子片の位置決めの際には、他列のキャリアホールを利用して位置決めを行うことを特徴とする請求項7または8記載のインサート成形方法。
JP2004379859A 2004-12-28 2004-12-28 インサート成形装置、インサート成形用端子材およびインサート成形方法 Expired - Fee Related JP4046726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004379859A JP4046726B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 インサート成形装置、インサート成形用端子材およびインサート成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004379859A JP4046726B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 インサート成形装置、インサート成形用端子材およびインサート成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006181945A true JP2006181945A (ja) 2006-07-13
JP4046726B2 JP4046726B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=36735394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004379859A Expired - Fee Related JP4046726B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 インサート成形装置、インサート成形用端子材およびインサート成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4046726B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029119A (ja) * 2007-07-05 2009-02-12 Kyosan Denki Co Ltd プレス・モールド複合型成形方法及びその装置並びにそれらによって成形された金属樹脂成形品
JP2010105209A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Daiichi Seiko Kk インサート成形装置及びインサート成形方法
JP2015076244A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 Jx日鉱日石金属株式会社 端子列付き帯状部材の製造方法、端子列付き帯状部材及び金型
JP2016203418A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 スターテクノ株式会社 インモールド成形システム及びインモールド成形方法
KR101945835B1 (ko) * 2017-08-31 2019-02-08 이랑산업 주식회사 개량된 배출구조를 갖는 사출물용 취출장치
CN112917816A (zh) * 2021-03-16 2021-06-08 上海稳羿科技有限公司 自动上料机及其控制方法
CN114405564A (zh) * 2022-01-19 2022-04-29 无锡国盛生物工程有限公司 一种用于核酸检测的微流控生物芯片及生产工艺
CN116373209A (zh) * 2023-06-05 2023-07-04 宁波中车时代传感技术有限公司 一种塑封电流检测装置的制作方法及塑封电流检测装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029119A (ja) * 2007-07-05 2009-02-12 Kyosan Denki Co Ltd プレス・モールド複合型成形方法及びその装置並びにそれらによって成形された金属樹脂成形品
JP2010105209A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Daiichi Seiko Kk インサート成形装置及びインサート成形方法
JP2015076244A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 Jx日鉱日石金属株式会社 端子列付き帯状部材の製造方法、端子列付き帯状部材及び金型
JP2016203418A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 スターテクノ株式会社 インモールド成形システム及びインモールド成形方法
KR101945835B1 (ko) * 2017-08-31 2019-02-08 이랑산업 주식회사 개량된 배출구조를 갖는 사출물용 취출장치
CN112917816A (zh) * 2021-03-16 2021-06-08 上海稳羿科技有限公司 自动上料机及其控制方法
CN114405564A (zh) * 2022-01-19 2022-04-29 无锡国盛生物工程有限公司 一种用于核酸检测的微流控生物芯片及生产工艺
CN114405564B (zh) * 2022-01-19 2023-05-09 无锡国盛生物工程股份有限公司 一种用于核酸检测的微流控生物芯片及生产工艺
CN116373209A (zh) * 2023-06-05 2023-07-04 宁波中车时代传感技术有限公司 一种塑封电流检测装置的制作方法及塑封电流检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4046726B2 (ja) 2008-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5891483A (en) Automatic molding machine using release film
US10093048B2 (en) Molding system and method of manufacturing molded article
EP1920900A1 (en) Insert molding machine with automatic hoop feeding system
EP2362823B1 (en) Plastic injection device having a transfer system, as well as a plastic injection method carried out including said plastic injection device
CN109109261B (zh) 智能化插头组装设备
JP5131763B2 (ja) 異色又は異材質からなる複合成形品の射出成形装置
JP4046726B2 (ja) インサート成形装置、インサート成形用端子材およびインサート成形方法
KR0137851B1 (ko) 트랜스퍼 성형 방법 및 트랜스퍼 성형 기계
KR20030034370A (ko) 인서트부재를 갖는 사출물의 제조방법 및 그 장치
CN108582641B (zh) 卡托自动化生产方法
JP2002544001A (ja) エンボス加工されたパターンを有するプラスチック部品の製作法及び該方法を実施するための装置
JP2010036567A (ja) 複合成形装置及びその複合成形装置の中間成形物の移載装置
CN113085082B (zh) 全自动插五金切水口的注塑成型设备及其制作工艺
CN113334667B (zh) 树脂模制装置及树脂模制方法
JP4815283B2 (ja) 成形・成膜システム
JPH10230531A (ja) 加飾成形品の製造装置
JPH0535658B2 (ja)
WO2005021233A1 (ja) 加飾成型品の成形装置および方法
KR20100105812A (ko) 베어링캡소재용 절삭기
JP2000317979A (ja) インサート成形装置
JP2023063186A (ja) 射出成形装置および射出成形方法
JPH0546897Y2 (ja)
JPH0911271A (ja) 自動インサート成形装置
JPH02125709A (ja) プラスチックの成形装置、成形方法および移送用治具
JPH0256789B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4046726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees