JP2005510355A - Uv吸収剤、アシルホスフィンオキシドおよびヒドロキシケトン光開始剤を含む硬化性混合物 - Google Patents

Uv吸収剤、アシルホスフィンオキシドおよびヒドロキシケトン光開始剤を含む硬化性混合物 Download PDF

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Abstract

耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール紫外線吸収剤(UVA)を含む光硬化性被覆配合物は、α−ヒドロキシケトンとビスアシルホスフィンオキシド光開始剤の組み合わせを用いて効果的に光硬化される。光開始剤、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシドと1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンの組み合わせが、この目的に特に効果的である。

Description

本発明は、耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール紫外線吸収剤(UVA)を含む被覆配合物を、光硬化する方法を目的とする。
耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、例えば、米国特許第5,977,219号に開示されている。耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールを含む太陽熱制御膜は、米国特許第6,187,845号および第6,191,199号に開示されている。
驚くべきことに、耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤を含む光硬化性被覆配合物は、α−ヒドロキシケトンとビスアシルホスフィンオキシド光開始剤の組み合わせを用いて効果的に光硬化される。UV吸収剤は、光硬化に必要な光を阻止するので、これは驚くべきことである。赤方偏移のためより多くのUV光線を吸収することから、現在のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールのような極めて効果的なUV吸収剤にとって、これは驚くべきことである。
本発明の目的は、高性能の耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤を含む、光硬化された薄い保護被覆を提供することである。
開示されているものは、保護被覆膜の形成方法であって、
被覆組成物を紫外線、または日光もしくは日光と同等の光源により照射して、前記組成物を硬化することを含み、
前記被覆組成物が、
a)少なくとも1種のエチレン性不飽和重合性化合物と、
b)少なくとも1種の耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤と、
c)
i)少なくとも1種のα−ヒドロキシケトン光開始剤、および
ii)少なくとも1種のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤を含む光開始剤の組み合わせ、とを含み、
成分b)のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
1およびG1′は、独立して、水素またはハロゲンであり、
2およびG2′は、独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素原子1〜12個のペルフルオロアルキル、−COOG3、−P(O)(C652、−CO−G3、−CO−NH−G3、−CO−N(G32、−N(G3)−CO−G3、E3SO−もしくはE3SO2−であるか;またはG2′は、水素でもあり、
3は、水素、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり;
1は、水素、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか;またはE1は、1もしくは2個のヒドロキシ基で置換されている炭素原子1〜24個のアルキルであり、
1が、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであル場合、G2は、水素であることもでき、
2およびE2′は、独立して、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか;あるいはE2およびE2′は、独立して、1個以上の−OH、−OCOE11、−OE4、−NCO、−NH2、−NHCOE11、−NHE4もしくは−N(E42またはそれらの混合物により置換されている炭素原子1〜24個の前記アルキルもしくは炭素原子2〜18個の前記アルケニルであり、ここでE4は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルであるか;または1個以上の−O−、−NH−もしくは−NE4−基またはそれらの混合物で中断され、非置換または1個以上の−OH、−OE4もしくは−NH2基またはそれらの混合物で置換されていることができる前記アルキルもしくは前記アルケニルであり、
3は、炭素原子1〜20個のアルキル、炭素原子2〜20個のヒドロキシアルキル、炭素原子2〜9個のアルコキシカルボニルで置換されているアルキル、炭素原子3〜18個のアルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、炭素原子6〜10個のアリール、あるいは炭素原子1〜4個のアルキル1個もしくは2個、または1,1,2,2−テトラヒドロペルフルオロアルキル(ここでペルフルオロアルキル部分は、炭素原子6〜16個のものである)で置換されている前記アリールであり、
nは、1または2であり、
nが1の場合、
5は、OE6もしくはNE78であるか、あるいはE5は、−PO(OE122、−OSi(E113もしくは−OCO−E11、または−O−、−S−もしくは−NE11で中断され、非置換または−OHもしくは−OCO−E11で置換されていることができる直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C24アルキル、非置換または−OHで置換されているC5〜C12シクロアルキル、非置換または−OHで置換されている直鎖状もしくは分岐鎖状C2〜C18アルケニル、C7〜C15アラルキル、−CH2−CHOH−E13またはグリシジルであるか、あるいは
5は、−X−(Z)p−Y−E15
(ここで、
Xは、−O−または−N(E16)−であり、
Yは、−O−または−N(E17)−であり、
Zは、C2〜C12アルキレン、1〜3個の窒素原子、酸素原子もしくはその混合物で中断されているC4〜C12アルキレン、またはそれぞれヒドロキシル基で置換されているC3〜C12アルキレン、ブテニレン、ブチニレン、シクロヘキシレンもしくはフェニレンである)であり、
mは、0、1または2であり、
pは1であるか、またはXおよびYが、それぞれ−N(E16)−および−N(E17)−である場合、pは0でもあり、
6は、水素、非置換または1個以上のOH、OE4もしくはNH2基で置換されている直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C24アルキルであるか、あるいは−OE6は、−(OCH2CH2wOHまたは−(OCH2CH2wOE21(ここで、wは、1〜12であり、そしてE21は、炭素原子1〜12個のアルキルである)であり、
7およびE8は、独立して、水素、炭素原子1〜18個のアルキル、−O−、−S−もしくは−NE11−で中断されている直鎖状もしくは分岐鎖状C3〜C18アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C6〜C14アリールまたはC1〜C3ヒドロキシルアルキルであるか、あるいはE7およびE8は、N原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、もしくはモルホリン環であり、
9は、C2〜C8アルキレン、C4〜C8アルケニレン、C4アルキニレン、シクロヘキシレンであるか、−O−または−CH2−CHOH−CH2−O−E14−O−CH2−CHOH−CH2−で中断されている直鎖状若しくは分岐鎖状C4〜C10アルキレンであり、
10は、−O−、シクロヘキシレンまたは下記式:
Figure 2005510355
で中断されていることができる直鎖状もしくは分岐鎖状C2〜C12アルキレンであるか、あるいは
10およびE11は、2個の窒素原子と一緒になって、ピペラジン環を形成し、
11は、水素、直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C18アルキル、C5〜C12シクロアルキル、直鎖状もしくは分岐鎖状C2〜C18アルキニル、C6〜C14アリールまたはC7〜C15アラルキルであり、
12は、直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C18アルキル、直鎖状もしくは分岐鎖状C3〜C18アルケニル、C5〜C10シクロアルキル、C6〜C16アリールまたはC7〜C15アラルキルであり、
13は、H、−PO(OE122で置換されている直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C18アルキル、非置換またはOH、C7〜C15アラルキルもしくは−CH2OE12で置換されているフェニルであり、
14は、直鎖状もしくは分岐鎖状C2〜C8アルキレンであるか、−O−、シクロアルキレン、アリーレンまたは下記式:
Figure 2005510355
で中断されている直鎖状もしくは分岐鎖状C4〜C10アルキレンであり、
ここで、E7およびE8は、独立して、水素、炭素原子1〜18個のアルキルであるか、あるいはE7およびE8は、一緒になって、炭素原子4〜6個のアルキレン、3−オキサペンタメチレン、3−イミノペンタメチレンまたは3−メチルイミノペンタメチレンであり、
15は、基−CO−C(E18)=C(H)E19であるか、またはYが−N(E17)−である場合、E17と一緒になって、基−CO−CH=CH−CO−を形成し、ここで、E18は、水素またはメチルであり、そしてE19は、水素、メチルまたは−CO−X−E20であり、ここでE20は、水素、C1〜C12アルキルまたは下記式:
Figure 2005510355
(式中、E1、G2、X、Z、mおよびpは、上記と同義である)の基であり、E16およびE17は、互いに独立して、水素、C1〜C12アルキル、1〜3個の酸素原子で中断されているC3〜C12アルキルであるか、あるいはシクロヘキシルまたはC7〜C15アラルキルであり、E16は、また、Zがエチレンである場合、E17と一緒になって、エチレンを形成し、
Lは、炭素原子1〜12個のアルキレン、炭素原子2〜12個のアルキリデン、ベンジリデン、p−キシリレン、α,α,α′,α′−テトラメチル−m−キシリレンまたはシクロアルキリデンであり、
nが2の場合、
2のうちの1個が、水素でもあり、そして
5は、二価基−O−E9−O−または−N(E11)−E10−N(E11)−のうちの1個である〕で示されるものであり、
成分i)のα−ヒドロキシケトン光開始剤が、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
11およびR12は、互いに独立して、水素、C1〜C6アルキル、フェニル、C1〜C6アルコキシ、OSiR16(R172または−O(CH2CH2O)q−C1〜C6アルキルであるか、あるいは
11およびR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し、
qは1〜20の数であり、
13は、OH、C1〜C16アルコキシまたは−O(CH2CH2O)q−C1〜C6アルキルであり、
14は、水素、C1〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシ、−OCH2CH2−OR15、基CH2=C(CH3)−であるか、または下記式:
Figure 2005510355
(式中、lは、2〜10の数である)であり、
15は、水素、−COCH=CH2または−COC(CH3)=CH2であり、そして
16およびR17は、互いに独立して、C1〜C8アルキルまたはフェニルである〕で示されるものであり、
成分ii)のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤が、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
50は、C1〜C12アルキル、シクロヘキシル、非置換または1〜4個のハロゲンもしくはC1〜C8アルキルで置換されているフェニルであり、
51およびR52は、互いに独立して、C1〜C8アルキルであり、
53は、水素またはC1〜C8アルキルであり、そして
54は、水素またはメチルである〕で示されるものであることを含む方法である。
本発明の耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、既知であり、米国特許第5,977,219号、第6,166,218号、および第6,262,151号、ならびに米国特許出願第09/851,453号、2001年5月8日出願、および第09/772,245号、2001年1月29日出願に記載されている(関連する開示は、参照として本明細書に組み込まれる)。
本発明のα−ヒドロキシケトンおよびビスアシルホスフィンオキシド光開始剤は、既知であり、例えば、米国特許第5,942,290号、第5,534,559号および第6,020,528号に記載されている(関連する開示は、参照として本明細書に組み込まれる)。
例えば、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
1は、水素であり、
2は、水素、シアノ、クロロ、フルオロ、−CF3、−CO−G3、E3SO−またはE3SO2−であり、
3は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、
1は、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、
2は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくはフェニルアルキルであるか;あるいはE2は、1個以上の−OH、−OCOE11、−OE4、−NCO、−NH2、−NHCOE11、−NHE4もしくは−N(E42またはそれらの混合物により置換されている炭素原子1〜24個の前記アルキルもしくは炭素原子2〜18個の前記アルケニルであり、ここでE4は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルであるか;または1個以上の−O−、−NH−もしくは−NE4−基またはそれらの混合物で中断され、非置換または1個以上の−OH、−OE4もしくは−NH2またはそれらの混合物で置換されることができる前記アルキルもしくは前記アルケニルであるか、
3は、炭素原子1〜20個のアルキル、炭素原子2〜20個のヒドロキシアルキル、炭素原子3〜18個のアルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、炭素原子6〜10個のアリール、あるいは炭素原子1〜4個のアルキル1もしくは2個または1,1,2,2−テトラヒドロペルフルオロアルキル(ここでペルフルオロアルキル部分は、炭素原子6〜16個のものである)で置換されている前記アリールであるか、
あるいは
1は、水素であり、
2は、クロロ、フルオロ、−CF3、E3SO−またはE3SO2−であり、
1は、水素または炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルであり、
2は、上記と同義であり、そして
3は、炭素原子1〜7個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルである〕で示されるものである。
別の実施態様では、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤(UVA's)が、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
1は、水素であり、
2は、−CF3またはフルオロであり、
1は、水素、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、または炭素原子7〜15個のフェニルアルキルであり、
1が炭素原子7〜15個のフェニルアルキルである場合、G2は、水素であることもでき、
5は、−OE6もしくは−NE78であるか、または
5は、−X−(Z)p−Y−E15であり、
(ここで、
Xは、−O−または−N(E16)−であり、
Yは、−O−または−N(E17)−であり、
Zは、C2〜C12アルキレン、1〜3個の窒素原子、酸素原子もしくはその混合物で中断されているC4〜C12アルキレン、またはそれぞれヒドロキシル基で置換されているC3〜C12アルキレン、ブテニレン、ブチニレン、シクロヘキシレンもしくはフェニレンである)であり、
mは0、1、2または3であり、
pは1であるか、またはXおよびYが、それぞれ−N(E16)−および−N(E17)−である場合、pは0でもあり、
15は、基−CO−C(E18)=C(H)E19であるか、またはYが−N(E17)−である場合、E17と一緒になって、基−CO−CH=CH−CO−を形成し、ここで、E18は、水素またはメチルであり、そしてE19は、水素、メチルまたは−CO−X−E20であり、ここでE20は、水素、C1〜C12アルキルまたは下記式:
Figure 2005510355
の基である〕で示されるものである。
更に別の実施態様では、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤が、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
2は、−CF3であり、
2′は、水素または−CF3であり、
2およびE2′は、独立して、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、そして、
Lは、炭素原子1〜12個のアルキレン、炭素原子2〜12個のアルキリデン、ベンジリデン、p−キシリレン、α,α,α′,α′−テトラメチル−m−キシリレンまたはシクロアルキリデンである〕で示されるものである。
別の実施態様では、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤が、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
1は、水素であり、
2は、−CF3であり、
1は、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、
2は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか;あるいはE2は、1個以上の−OH、−OCOE11、−NH2もしくは−NHCOE11またはそれらの混合物により置換されている炭素原子1〜24個の前記アルキルもしくは炭素原子2〜18個の前記アルケニルであるか;または1個以上の−O−で中断され、非置換または1個以上の−OHで置換されることができる前記アルキルもしくは前記アルケニルであるか、
あるいは
1は、水素であり、
2は、−CF3であり、
1は、水素、炭素原子4〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、または炭素原子7〜15個のフェニルアルキルであり、そして
2は上記と同義である〕で示されるものである。
別の実施態様では、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤が、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
1は、水素であり、
2は、−CF3であり、
1は、水素、炭素原子4〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、または炭素原子7〜15個のフェニルアルキルであり、
5は、−OE6もしくは−NE78であり、
6は、水素、非置換または1個以上のOH基で置換されている直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C24アルキルであるか、あるいは−OE6は、−(OCH2CH2wOHまたは−(OCH2CH2wOE21(ここで、wは、1〜12であり、そしてE21は、炭素原子1〜12個のアルキルである)であり、
7およびE8は、独立して、水素、炭素原子1〜18個のアルキル、−O−、−S−もしくは−NE11−で中断されている直鎖状もしくは分岐鎖状C3〜C18アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C6〜C14アリールまたはC1〜C3ヒドロキシルアルキルであるか、あるいはE7およびE8は、N原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、もしくはモルホリン環である〕で示されるものである。
例えば、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、下記式:
Figure 2005510355
〔式中、
2は、−CF3であり、
2′は、水素または−CF3であり、
2およびE2′は、独立して、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、そして、
Lはメチレンである〕で示されるものである。
例えば、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤は、
(a)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(b)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(c)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(d)2,2′−メチレン−ビス〔6−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−tert−オクチルフェノール〕;(e)メチレン−2−〔4−tert−オクチル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕2′−〔4−tert−ブチル−6−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕;
(f)3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
(g)メチル 3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
(h)イソオクチル 3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
(i)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
(j)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(k)5−オクチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(l)5−ドデシルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(m)5−オクチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(n)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(o)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−ノニルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(p)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
(q)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
(r)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(s)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(t)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−ドデシル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(u)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
(v)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
(w)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
(x)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(y)5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(z)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(aa)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(bb)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(cc)5−フェニルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(dd)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(ee)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(ff)イソオクチル 3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
(gg)2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(hh)2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミル−フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
(ii)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;及び
(jj)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール
からなる群より選択される化合物である。
興味深いα−ヒドロキシケトン光開始剤は、R11およびR12が、互いに独立して、水素、C1〜C6アルキルまたはフェニルであるか、あるいはR11およびR12が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し、R13がOHであり、そしてR14が、水素、C1〜C12アルキル、C1〜C12アルコキシ、−OCH2CH2OR15、−C(CH3)=CH2であるか、または下記式:
Figure 2005510355
である、ものである。
例えば、α−ヒドロキシケトン光開始剤として適切なものは、R11およびR12が、互いに独立して、メチルまたはエチルであるか、あるいはR11およびR12が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し、R13が水素であり、そしてR14が、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたは−OCH2CH2OHである、ものである。
例えば、適切なα−ヒドロキシケトン光開始剤は、
α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−イソプロピルフェニル)プロパノン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−ドデシルフェニル)プロパノン及び
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパノン
である。
本発明のα−ヒドロキシケトン光開始剤は、例えば、Irgacure(登録商標)184としてCiba Specialty Chemicalsから入手可能である、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンである。
例えば、ビスアシルホスフィンオキシド光開始剤において、R50は、C2〜C10アルキル、シクロヘキシル、あるいは非置換または1〜4個のC1〜C4アルキル、ClもしくはBrで置換されているフェニルである。
別の実施態様では、R50は、C3〜C8アルキル、シクロヘキシル、あるいは非置換またはC1〜C4アルキルにより2−,3−,4−若しくは2,5−位置で置換されているフェニルである。
例えば、R50は、C4〜C12アルキルまたはシクロヘキシルであり、R51およびR52は、互いに独立して、C1〜C8アルキルであり、そしてR53は、水素またはC1〜C8アルキルである。
例えば、R51およびR52は、C1〜C4アルキルであり、そしてR53は、水素またはC1〜C4アルキルである。
別の実施態様では、R51およびR52は、メチルであり、R53は、水素またはメチルであり、そしてR50は、イソブチルまたはフェニルである。
例えば、R51、R52およびR53はメチルである。
別の実施態様では、R51、R52およびR53は、メチルであり、そしてR54は、水素である。
別の実施態様では、R50は、C3〜C8アルキルである。
例えば、R50はイソブチルである。
例えば、R50は、フェニルである。
本発明のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤は、例えば、Ciba Specialty Chemicalsから入手可能である、Irgacure(登録商標)819、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシドである。
直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルまたはドデシルである。
本発明のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、被覆組成物の重量に基づき、約0.5重量%〜約5重量%で使用される。例えば、本発明のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、被覆組成物の重量に基づき、約0.5重量%〜約4重量%、約0.5重量%〜約3重量%、約0.5重量%〜約2重量%または約0.5重量%から約1重量%で使用される。例えば、本発明のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、被覆組成物の重量に基づき、約1重量%〜約5重量%、約2重量%〜約5重量%、約3重量%〜約5重量%または約4重量%から約5重量%で使用される。例えば、本発明のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、被覆配合物の重量に基づき、約1重量%〜約4.5重量%または約2重量%〜約4重量%で使用される。
α−ヒドロキシケトン光開始剤は、被覆組成物の重量に基づき、約1重量%〜約7重量%で本発明の被覆組成物に存在する。例えば、α−ヒドロキシケトン光開始剤は、被覆配合物の重量に基づき、約1重量%〜約2重量%、約1重量%〜約3重量%、約1重量%〜約4重量%、約1重量%〜約5重量%または約1重量%〜約6重量%で存在する。例えば、α−ヒドロキシケトン光開始剤は、被覆組成物の重量に基づき、約2重量%〜約7重量%、約3重量%〜約7重量%、約4重量%〜約7重量%、約5重量%〜約7重量%または約6重量%〜約7重量%で存在する。例えば、α−ヒドロキシケトン光開始剤は、被覆組成物の重量に基づき、約2重量%〜約6重量%、または約3重量%〜約5重量%で存在する。
本発明のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤は、被覆組成物の重量に基づき、約0.1重量%〜約2重量%で使用される。例えば、本発明のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤は、被覆配合物の重量に基づき、約0.1重量%〜約1.5重量%、約0.1重量%〜約1重量%または約0.1重量%〜約0.5重量%で使用される。例えば、本発明のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤は、被覆組成物の重量に基づき、約0.2重量%〜2重量%、約0.5重量%〜約2重量%または約0.7重量%〜約2重量%で使用される。例えば、本発明のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤は、被覆組成物の重量に基づき、約0.2重量%〜約1.5重量%または約0.5重量%〜約1重量%で使用される。
α−ヒドロキシケトン光開始剤は、例えば、ビスアシルホスフィンオキシド光開始剤の過剰量において使用される。
α−ヒドロキシケトンとビスアシルホスフィンオキシドの重量比は、例えば、約5:1〜約15:1である。例えば、α−ヒドロキシケトンとビスアシルホスフィンオキシドの重量比は、約5:1〜約12:1、約5:1〜約10:1、約5:1〜約9:1、約5:1〜約8:1、または約5:1〜約7:1である。例えば、α−ヒドロキシケトンとビスアシルホスフィンオキシドの重量比は、約7:1〜約15:1、約8:1〜約15:1、約9:1〜約15:1、約10:1〜約15:1、または約12:1〜約15:1である。例えば、α−ヒドロキシケトンとビスアシルホスフィンオキシドの重量比は、約7:1〜約12:1、または約8:1〜約11:1である。
本発明の被覆の効果的な硬化は、α−ヒドロキシケトン光開始剤のみにより可能である。
エチレン性不飽和重合性化合物は、1個または1個以上のオレフィン二重結合を有することができる。これらは、低分子化合物(モノマー)または高分子化合物(オリゴマー)であってよい。
1個の二重結合を有するモノマーの典型的な例は、アルキルもしくはヒドロキシアルキルアクリラートまたはメタクリラートであり、例えば、メチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシルおよび2−ヒドロキシエチルアクリラート、アクリル酸イソボルニル、ならびにメタクリル酸メチルおよびエチルである。これらのモノマーの更なる例は、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−置換(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニルのようなビニルエステル、イソブチルビニルエーテルのようなビニルエーテル、スチレン、アルキルスチレン、ハロスチレン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンである。
2個以上の二重結合を有するモノマーの例は、エチレングリコールジアクリラート、プロピレングリコールジアクリラート、ネオペンチルグリコールジアクリラート、ヘキサメチレングリコールジアクリラート、ビスフェノールAジアクリラート、4,4′−ビス(2−アクリロイルオキシエトキシ)ジフェニルプロパン、トリメチロールプロパントリアクリラート、ペンタエリトリトールトリアクリラートおよびテトラアクリラート、ペンタエリトリトールジビニルエーテル、アクリル酸ビニル、ジビニルベンゼン、コハク酸ジビニル、フタル酸ジアリル、リン酸トリアリル、イソシアヌル酸トリアリルまたはトリス(2−アクリロイルエチル)イソシアヌラートである。高分子量(オリゴマー)ポリ不飽和化合物の例は、アクリル化エポキシ樹脂、アクリル化ポリエーテル、アクリル化ポリウレタンおよびアクリル化ポリエステルである。不飽和オリゴマーの更なる例は、通常、マレイン酸、フタル酸および1個以上のジオールから調製され、約500を超える分子量を有する不飽和ポリエステル樹脂である。この種類の不飽和オリゴマーは、プレポリマーとしても知られている。
不飽和化合物の典型的な例は、エチレン性不飽和カルボン酸のエステルおよびポリオールまたはポリエポキシド、ならびにエチレン性不飽和基を鎖もしくは側基に有するポリマーであり、不飽和ポリエステル、ポリアミドおよびポリウレタン、ならびにそれらのコポリマー、ポリブタンジエンとブタンジエンのコポリマー、ポリイソプレンとイソプレンのコポリマー、(メタ)アクリル基を側鎖に有するポリマーおよびコポリマー、ならびにそのようなポリマーの1個以上の混合物が含まれる。
不飽和カルボン酸の例示は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、不飽和脂肪酸、例えば、リノレン酸もしくはオレン酸である。
適切なポリオールは、芳香族、脂肪族および脂環式ポリオールである。芳香族ポリオールは、典型的には、ヒドロキノン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ならびにノボラックおよびクレゾールである。 ポリエポキシドには、前述のポリオールに基づくもの、例えば、芳香族ポリオールおよびエピクロロヒドリンに基づくものが含まれる。更なる適切なポリオールは、ヒドロキシル基をポリマー鎖または側基に有するポリマーおよびコポリマーであり、例えば、ポリビニルアルコールおよびそのコポリマー、またはヒドロキシアルキルポリメタクリラートもしくはそのコポリマーである。他の適切なポリオールは、ヒドロキシル末端基を有するオリゴエステルである。
脂肪族および脂環式ポリオールの例示は、例えば炭素原子2〜12個を有するアルキレンジオールであり、エチレングリコール、1,2−または1,3−プロパンジオール、1,2−、1,3−または1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ドデカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、例えば200〜1500の分子量を有するポリエチレングリコール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−、1,3−または1,4−シクロヘサンジオール、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、グリセロール、トリス(β−ヒドロキシエチル)アミン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトールおよびソルビトールが含まれる。
ポリオールは、1個または異なる不飽和カルボン酸により部分的に、または完全にエステル化されていてよく、この場合、部分エステルの遊離ヒドロキシル基は改質されている、例えば、エーテル化、または他のカルボン酸によりエステル化されていることができる。
エステルの例示は下記である:トリメチロールプロパントリアクリラート、トリメチロールエタントリアクリラート、トリメチロールプロパントリメタクリラート、トリメチルロールエタントリメタクリラート、テトラメチレングリコールジメタクリラート、トリエチレングリコールジメタクリラート、テトラエチレングリコールジアクリラート、ペンタエリトリトールジアクリラート、ペンタエリトリトールトリアクリラート、ペンタエリトリトールテトラアクリラート、ジペンタエリトリトールジアクリラート、ジペンタエリトリトールトリアクリラート、ジペンタエリトリトールテトラアクリラート、ジペンタエリトリトールペンタアクリラート、ジペンタエリトリトールヘキサアクリラート、トリペンタエリトリトールオクタアクリラート、ペンタエリトリトールジメタクリラート、ペンタエリトリトールトリメタクリラート、ジペンタエリトリトールジメタクリラート、ジペンタエリトリトールテトラメタクリラート、トリペンタエリトリトールオクタメタクリラート、ペンタエリトリトールジイタコナート、ジペンタエリトリトールトリスイタコナート、ジペンタエリトリトールペンタイタコナート、ジペンタエリトリトールヘキサイタコナート、エチレングリコールジアクリラート、1,3−ブタンジオールジアクリラート、1,3−ブタンジオールジメタクリラート、1,4−ブタンジオールジイタコナート、ソルビトールトリアクリラート、ソルビトールテトラアクリラート、ペンタエリトリトール改質トリアクリラート、ソルビトールテトラメタクリラート、ソルビトールペンタアクリラート、ソルビトールヘキサアクリラート、オリゴエステルアクリラートおよびメタクリラート、グリセロールジアクリラートおよびトリアクリラート、1,4−シクロヘキサンジアクリラート、200〜1500の分子量を有するポリエチレングリコールのビスアクリラートおよびビスメタクリラート、またはこれらの混合物。多官能化モノマーおよびオリゴマーは、例えば、UCB Chemicals, Smyrna, GeorgiaおよびSartomer, Exton, Pennsylvaniaから入手可能である。
また、適切なエチレン性不飽和重合性化合物は、例えば2〜6個、例えば2〜4個のアミノ基を有する芳香族、脂環式および脂肪族ポリアミンの同一または異なる不飽和カルボン酸のアミドでもある。そのようなポリアミンの例は、エチレンジアミン、1,2−または1,3−プロピレンジアミン、1,2−、1,3−または1,4−ブチレンジアミン、1,5−ペンチレンジアミン、1,6−ヘキシレンジアミン、オクチレンジアミン、ドデシレンジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミン、フェニレンジアミン、ビスフェニレンジアミン、ビス(β−アミノエチル)エーテル、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、ビス(β−アミノエトキシ)エタンまたはビス(β−アミノプロポキシ)エタンである。他の適切なポリアミンは、追加のアミノ基を側鎖に有することができるポリマーおよびコポリマー、ならびにアミノ末端基を有するオリゴアミドである。
そのような不飽和アミドの例は下記である:メチレンビスアクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド、ジエチレントリアミントリスメタクリルアミド、ビス(メタクリルアミドプロポキシ)エタン、β−メタクリルアミドエチルメタクリラート、N−〔(β−ヒドロキシエトキシ)エチル〕アクリルアミド。
適切な不飽和ポリエステルおよびポリアミドは、典型的に、マレイン酸およびジオールまたはジアミンから誘導される。マレイン酸は、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸またはクロロマレイン酸のような他のジカルボン酸により部分的に置き換えることができる。ポリエステルの反応性を制御し、架橋密度に影響を及ぼし、したがって生成物の特性に影響を及ぼすために、不飽和ジカルボン酸に加えて、異なる量のフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、コハク酸またはアジピン酸のような飽和ジカルボン酸を使用することが可能である。不飽和ポリエステルは、スチレンのようなエチレン性不飽和コモノマーと一緒に使用することができる。また、ポリエステルおよびポリアミドは、ジカルボン酸およびエチレン性不飽和ジオールまたはジアミンから、特に、典型的に6〜20個の炭素原子を有する長鎖のものから誘導されることができる。ポリウレタンは、典型的に、飽和または不飽和ジイソシアナート、ならびに不飽和および飽和ジオールから誘導されるものである。
適切なアクリル酸ポリエステルまたはアクリル化ポリエステルは、オリゴマー、典型的にはエポキシド、ウレタン、ポリエーテルまたはポリエステルを、アクリル酸ヒドロキシエチルまたはアクリル酸ヒドロキシプロピルのようなアクリラートと反応させて得られる。
ポリブタジエンおよびポリイソプレン、ならびにそのコポリマーは既知である。適切なコモノマーには、エチレン、プロペン、ブテン、ヘキセン、(メタ)アクリラート、アクリロニトリル、スチレンまたは塩化ビニルのようなオレフィンが含まれる。(メタ)アクリラート基を側鎖に有するポリマーも既知である。これらは、典型的には、ノボラックに基づくエポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反応生成物、(メタ)アクリル酸でエステル化されたポリビニルアルコールもしくはそのヒドロキシアルキル誘導体のホモ−またはコポリマー、あるいはヒドロキシアルキル(メタ)アクリラートでエステル化された(メタ)アクリラートのホモ−およびコポリマーであることができる。
モノマーは、例えば、アルキル−もしくはヒドロキシアルキルアクリラートまたはメタクリラート、スチレン、エチレングリコールジアクリラート、プロピレングリコールジアクリラート、ネオペンチルグリコールジアクリラート、ヘキサメチレングリコールジアクリラートもしくはビスフェノールAジアクリラート、4,4′−ビス(2−アクリロイルオキシエトキシ)ジフェニルプロパン、トリメチロールプロパントリアクリラート、ペンタエリトリトールトリアクリラートもしくはテトラアクリラート、例えば、アクリラート、スチレン、ヘキサメチレングリコールもしくはビスフェノールAジアクリラート、4,4′−ビス(2−アクリロイルオキシエトキシ)ジフェニルプロパンまたはトリメチロールプロパントリアクリラートである。
オリゴマーポリ不飽和化合物は、マレイン酸、フマル酸、フタル酸および1個または1個以上のジオールから調製され、典型的に約500〜3000の分子量を有する、例えば、アクリル酸ポリエステルまたは不飽和ポリエステル樹脂である。
不飽和カルボン酸は、例えば、アクリル酸およびメタクリル酸である。
光重合性化合物は、それ自体またはあらゆる所望の混合物で使用される。ポリオール(メタ)アクリラートの混合物の使用が適切である。
結合剤を不飽和光重合性化合物に加えることもできる。結合剤の添加は、光重合性化合物が液体または粘性物質である場合、特に有用である。結合剤の量は、組成物の全体に基づき、5〜95重量%、例えば、10〜90重量%、例えば、40〜90重量%であることができる。結合剤の選択は、使用分野、ならびに組成物の水性および有機溶媒系中で展開する能力、支持体への接着性および酸素に対する感受性のような所望の特性に左右される。
適切な結合剤は、典型的に約5,000〜2,000,000、例えば、10,000〜1,000,000の分子量を有するポリマーである。 例示は下記である:メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸のコポリマー、ポリ(メタクリル酸アルキル)、ポリ(アクリル酸アルキル)を含むアクリラートおよびメタクリラートのホモ−およびコポリマー;酢酸セルロール、アセト酪酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロースのようなセルロースエステルおよびエーテル;ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルホルマール、環化生ゴム、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリテトラヒドロフランのようなポリエーテル;ポリスチレン、ポリカルボナート、ポリウレタン、塩素化ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/塩化ビニリデンのコポリマー、塩化ビニリデンとアクリロニトリルと、メタクリル酸メチルと、酢酸ビニルとのコポリマー、酢酸ポリビニル、コポリ(エチレン/酢酸ビニル)、ポリカプロラクタムおよびポリ(ヘキサメチレンアジパミド)のようなポリマー、ポリ(エチレングリコールテレフタラート)およびポリ(ヘキサメチレングリコールスクシナート)のようなポリエステル。
不飽和化合物は、非光重合性膜形成成分と混合して使用することもできる。これらの成分は、物理的に乾燥させたポリマーであるか、または有機溶媒、例えばニトロセルロースもしくはアセト酪酸セルロース中のその溶液であることができる。光重合性不飽和モノマーは、ラジカルカチオン硬化性ブレンドのようなラジカルイオン硬化性ブレンドの成分であることができる。また、重要なものは、粉末被覆、積層物、特定の接着剤およびコンフォーマルコーティングで使用されるような熱および光誘導硬化サイクルの両方を受ける系である。
更なる不飽和モノマーを追加的に含有する、プレポリマーとポリ不飽和モノマーの混合物は、塗料系において頻繁に使用されている。この場合のプレポリマーは、主に塗膜の特性を決定し、それを変えることにより、当業者は、硬化皮膜の特性に影響を与えることができる。ポリ不飽和モノマーは、塗膜を不溶性にする架橋剤として作用する。モノ不飽和モノマーは、反応性希釈剤として作用し、その助けにより、溶媒を使用することなく粘性を低下させる。更に、硬化速度、架橋密度および表面特性のような硬化組成物の特性は、モノマーの選択により左右される。
不飽和ポリエステル樹脂は、通常、モノ不飽和モノマー、例えばスチレンと一緒に、2成分系で使用される。
電子豊富(electron-rich)/電子不足(electron-poor)モノマー2成分系は、多くの場合、厚い着色被覆で使用される。例えば、ビニルエーテル/不飽和ポリエステル系が、粉末被覆系で使用され、スチレン/不飽和ポリエステル系が、ゲルコートで使用される。
適切な方法は、エチレン性不飽和重合性化合物が、少なくとも1個のオリゴマー化合物と少なくとも1個のモノマーとの混合物である、ものである。
興味深い方法は、エチレン性不飽和重合性化合物が、1)不飽和ポリエステル、特にマレイン酸、フマル酸および/またはフタル酸、ならびに1個以上のジオールから調製され、500〜3,000の分子量を有するものと、2)アクリラート、メタクリラートもしくはスチレン、またはこれらの組み合わせとの混合物である、ものである。
重要な方法は、また、エチレン性不飽和重合性化合物が、1)不飽和ポリエステルと、2)アクリラートもしくはメタクリラート、またはそれらの組み合わせとの混合物である、ものである。
興味深い別の方法は、エチレン性不飽和重合性化合物が、1)不飽和ポリエステルアクリラートと、2)アクリラートもしくはメタクリラート、またはそれらの組み合わせとの混合物である、ものである。
本発明の光重合性被覆組成物は、更なる添加剤を追加的に含有することができる。その例は、早期重合を防ぐことを意図する熱抑制剤、例えば、ヒドロキノン、ヒドロキノン誘導体、p−メトキシフェノール、β−ナフトール、または2,6−ジ(tert−ブチル)−p−クレゾールのような立体障害フェノールである。暗闇保存安定性を向上させるため、ナフテン酸銅、ステアリン酸銅もしくはオクチル酸銅を含む銅化合物、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリエチルホスファイト、トリフェニルホスファイトもしくはトリベンジルホスファイトを含むリン化合物、テトラメチルアンモニウムクロリドもしくはトリメチルベンジルアンモニウムクロリドのような第四級アンモニウム化合物、またはN−ジエチルヒドロキシルアミンのようなヒドロキシルアミン誘導体を加えることが可能である。重合中における大気酸素の排除は、パラフィンまたは同様のロウ様物質を加えることにより実施することができ、それらは、ポリマーにおいて溶解性が乏しいため、重合の開始時に表面に移動し、空気が系に進入することを防ぐ透明皮膜を形成する。同様に、酸素不透過性層を塗布することもできる。UV吸収剤、典型的にはヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、ヒドロキシフェニルベンゾフェノン、オキサニリドもしくはヒドロキシフェニル−s−トリアジン型、またはこれらを組み合わせたものが、光安定剤として加えることができる。UV光線を吸収しない光安定剤、例えば、立体障害アミン(HALS)類のものを加えることが有利でありうる。UV吸収剤またはHALSの種類から選択される光安定剤は、個別に、または任意の組み合わせで使用することができる。
そのような標準的なUV吸収剤及び光安定剤の例は下記である。
1.2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類、例えば、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3−sec−ブチル−5−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ビス(α,α―ジメチルベンジル)−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−5−〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル〕−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−5−〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル〕−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−ドデシル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2′−メチレン−ビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール〕;2−〔3−tert−ブチル−5−(2−メトキシカルボニルエチル)−2−ヒドロキシフェニル〕−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;下記式:
Figure 2005510355
(式中、Rは、3′−tert−ブチル−4′−ヒドロキシ−5′−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニルである);2−〔2−ヒドロキシ−3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェニル〕ベンゾトリアゾール;2−〔2−ヒドロキシ−3−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)−フェニル〕ベンゾトリアゾール。
2.2−ヒドロキシベンゾフェノン類、例えば、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2′,4′−トリヒドロキシおよび2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ誘導体。
3.置換又は非置換の安息香酸のエステル類、例えば、4−tert−ブチル−フェニルサリチラート、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチルフェニル、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート、ヘキサデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート、オクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート、2−メチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート。
4.アクリラート類、例えばエチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリラート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリラート、メチルα−カルボメトキシシンナマート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナマート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナマート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナマートおよびN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン。
5.立体障害アミン類、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバカート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシナート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバカート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバカート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロナート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−tert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖または環式縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセタート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシラート、1,1′−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)マロナート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバカート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシナート、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖または環式縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス−(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−及び4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン、ならびに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合物(CAS Reg. No. 〔136504-96-6〕);N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ〔4.5〕デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ〔4,5〕デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、N,N′−ビス−ホルミル−N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシ−メチレン−マロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ〔メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)〕シロキサン、マイレン酸無水物α−オレフィン−コポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジンまたは1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物。
6.ヒドロキシ置換アルコキシ基によりN原子が置換されている立体障害アミン、例えば、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−ヘキサデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−オキシル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとt−アミルアルコールの炭素ラジカルとの反応性生成物、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバカート、ビス(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アジパート、ビス(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)スクシナート、ビス(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)グルタラートおよび2,4−ビス{N−〔1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル〕−N−ブチルアミノ}−6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリアジンのような化合物。
7.オキサミド類、例えば、4,4′−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2′−ジエトキシオキサニリド、2,2′−ジオクチルオキシ−5,5′−ジ−tert−ブチルオキサニリド、2,2′−ジドデシルオキシ−5,5′−ジ−tert−ブトキサニリド、2−エトキシ−2′−エチルオキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2′−エトキサニリドおよびそれと2−エトキシ−2′−エチル−5,4′−ジ−tert−ブトキサニリドとの混合物、o−およびp−メトキシ−ジ置換オキサニリドの混合物、ならびにo−およびp−エトキシ−ジ置換オキサニリドの混合物。
8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン類、例えば、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン,2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン,2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシ−プロポキシ)−フェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス〔2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−〔3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ〕フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ノニルオキシプロポキシ)−5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−フェニル〕−1,3,5−トリアジン。
9.ホスファイト類およびホスホナイト類、例えば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト類、フェニルジアルキルホスファイト類、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリトリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスファイト、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリス(tert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4′−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−ジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12−メチル−ジベンゾ〔d,g〕〔1,3,2〕−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、2,2′,2″−ニトリロ〔トリエチルトリス(3,3′,5,5′−テトラ−tert−ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル)ホスファイト〕、2−エチルヘキシル(3,3′,5,5′−テトラ−tert−ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル)ホスファイト。
加えて、中でも充填剤、流動助剤、定着剤、ヒュームドシリカのようなレオロジー改質剤、顔料、染料、蛍光増白剤、湿潤剤および界面活性剤のような種類から選択される添加剤を、本発明の方法および組成物に使用することができる。
有利には、本発明のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールの1種以上の混合物が使用される。別の特定の実施態様では、ヒドロキシフェニルトリアジンUV吸収剤およびヒンダードアミン光安定剤からなる群より選択される追加の添加剤が使用される。ヒンダードアミン光安定剤は、N原子において任意の置換基、例えば、アルコキシおよびヒドロキシ置換アルコキシ基を有する立体障害アミン添加剤を包含する、一般的用語である。
本発明の被覆膜の厚さ(乾燥皮膜厚)は、例えば、約5μ〜約125μである。例えば、本発明の乾燥(硬化)皮膜厚は、約5μ〜約100μ、約5μ〜約75μ、約5μ〜約50μ、または約5μ〜約25μである。例えば、本発明の乾燥皮膜厚は、約12.5μ〜約125μ、約25μ〜約125μ、約50μ〜約125μ、約75μ〜約125μ、または約100μ〜約125μである。例えば、本発明の乾燥被覆膜厚は、約12.5μ〜約87.5μ、または約25μ〜約62.5μである。
本発明により調製される皮膜は、例えば、ウィンドウフィルム、グラフィックオーバーコート、太陽熱制御膜、バックライトディスプレイフィルム、オーバーラミネートフィルム(エクステリアまたはインテリアデジタルグラフィック等)、標識、積層艶消し、インクジェット媒体被覆、エレクトロクロミック/フォトクロミック用途、オプティカルライトフィルム(optical light film)、安全ガラス/フロントガラス中間層、金型膜、転写式ステッカー、落書き防止膜、特殊包装用、コンパクトディスクコート、ポリマー支持体用(例えば、機械および自動車部品のようなプラスチック製部品用)の保護覆、および他の高性能薄膜用途に有利に使用される。
本発明の皮膜は、下にある支持体をUV放射線の悪影響から防ぐために特に効果的である。例えば、下にある支持体に存在する染料または顔料を退色から保護するために特に効果的である。
上記支持体に液体組成物、溶液または懸濁液を塗布することにより、支持体表面を被覆することができる。溶媒およびその濃度の選択は、主に配合物の種類および使用される被覆方法に左右される。溶媒は、不活性であるべきであり、換言すれば、成分とあらゆる化学反応を起こすべきではなく、被覆操作の後、乾燥工程で再び除去することができるべきである。適切な溶媒の例は、メチルエチルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、N−メチルピロリドン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1,2−ジメトキシエタン、酢酸エチル、酢酸n−ブチルおよびエチル3−エトキシプロピオナートのような、ケトン、エーテルおよびエステル類である。懸濁液は、スピンコート、浸清塗り、流し塗り、ナイフコート、はけ塗り、噴霧またはリバースロール塗布のような既知の被覆技術により支持体に均一に塗布される。感光層を仮の軟質支持体に塗布し、次に積層により層を移転して最終支持体、例えば、銅積層回路基板を被覆することも可能である。
本発明の方法は、更に放射線硬化性粉末被覆に使用することができる。粉末被覆は、固体樹脂、ならびに反応性二重結合を含むモノマー、例えば、マレアート、ビニルエーテル、アクリラート、アクリルアミドおよびその混合物に基づくことができる。ラジカルUV硬化性粉末被覆は、例えば、文献"Radiation Curing of Powder Coating", Conference Proceedings, Radtech Europe 1993 by M. Wittig and Th. Gohmannで記載されているように、不飽和ポリエステル樹脂を、固体アクリルアミド(例えば、メチルメタクリルアミドグリコラート)および本発明のラジカル光開始剤系と混合して調製することができる。同様に、ラジカルUV硬化性粉末被覆は、不飽和ポリエステル樹脂を、固体アクリラート、メタクリラートまたはビニルエーテルおよび本発明の光開始剤系と混合して調製することができる。粉末被覆は、また、例えば、DE−A−4228514およびEP−A−0636669に記載されている結合剤を含むことができる。UV硬化性粉末被覆は、また、白色または着色顔料を含んでもよい。したがって、例えば、ルチル型二酸化チタンを、硬化された粉末被覆に良好な隠蔽力を与えるため、50重量%までの濃度で使用することができる。この方法には、通常、粉末を静電または摩擦静電(tribostatic)吹付けにより支持体、例えば、金属または木材に塗布し、加熱して粉末を溶融し、平滑な膜が形成された後、例えば、中圧水銀灯、メタルハライドランプまたはキセノンランプを使用する紫外線および/または可視光線を用いて被覆を放射線硬化することが含まれる。放射線硬化性粉末被覆のその熱硬化性対応物に対する特に有利な点は、平滑で非常に光沢のある被覆の形成を確実にするため、粉末粒子が溶融した後、流動時間を選択的に延長できることである。熱硬化性系と異なり、放射線硬性化粉末被覆は、相対的に低い温度で溶融するので、寿命を縮める好ましくない影響がなく調製することができる。このため、木材またはプラスチックのような感熱性支持体の被覆としても適している。本発明の光開始剤系に加えて、粉末被覆配合物は、UV吸収剤を含むこともできる。適切な例は、上記項目1〜8に示されている。
本発明の組成物の感光性は、一般的に、UV領域(約200nm)から約600nmまでの範囲である。適切な放射線は、例えば、日光または人工光源からの光を含む。したがって、多数の非常に異なる種類の光源を使用することができる。点光源および平面放熱器(ランプカーペット)の両方が適している。例は、カーボンアークランプ、キセノンアークランプ、中圧、高圧および低圧水銀灯、所望であれば金属ハロゲン化物でドープされているもの(金属ハロゲンランプ)、マイクロ波励起金属蒸気ランプ、エキシマーランプ、超化学線蛍光管、蛍光灯、アルゴン白熱灯、電子閃光灯、写真用投光ランプ、電子線およびX線である。例えば、Hgランプ、鉄ドープHgランプまたはGaドープHgランプが適している。日光と同等の人工光源を使用することができ、例えば、Philips TL05 または TL09 特殊蛍光灯ような特殊蛍光灯のような低強度ランプである。ランプと被覆される本発明の支持体との間隔は、用途、ランプの種類および/または強度に応じて変えることができ、例えば、2cm〜150cmである。また適切なものは、例えば、可視領域のレーザーである。硬化は、透明層(例えば、ガラスまたはプラスチックシートをはめた窓)の後ろで実施することができる。
低強度で発光する光源を使用する場合、複雑で高価な装置は不必要であり、この場合の組成物は、特に特殊な外部用途に使用することができる。日光または日光と同等な光源による硬化は、UV硬化の標準ベルト移動法(the standard moving belt method)の代替法である。平面部品に特に適切なベルト移動法と対照的に、日光硬化は、静止物および固定物または構造物の外面被覆に使用することができる。これらは、典型的に、とりわけEP−A−160723に開示されているように、建物、建物の正面、橋、船または道路および用地のマーキングの被覆である。
日光または日光と同等な光源による硬化は、省エネルギー型の方法であり、外面の塗装において揮発性有機成分の環境への放出が起こらない。しかし、日光または日光と同等な光源による硬化は、角度のある部分が日光に曝されるように設置されている物体の連続硬化にも適している。これに関連して、鏡または反射鏡を使用することもできる。
硬化性組成物も本発明の主題である。したがって、更に開示されているものは、光硬化性被覆組成物であって、
前記被覆組成物が、
a)少なくとも1種のエチレン性不飽和重合性化合物と、
b)少なくとも1種の耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤と、
c)
i)少なくとも1種のα−ヒドロキシケトン光開始剤、および
ii)少なくとも1種のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤を含む光開始剤の組み合わせ、とを含むものである。
個別の成分およびその選択肢は、既に上記で示されており、それらもこの組成物に適用される。
下記の実施例は説明目的のためである。
実施例1:溶液中のUV吸収スペクトル
本発明のベンゾトリアゾールは、ベンゾトリアゾールのベンゾ環の5位に種々の電子求引置換基を有し、フェニル環の3位および5位に種々の置換基を有する。UV吸収スペクトルを、約20mg/L濃度の酢酸エチル中で測定した。本発明の化合物は、ベンゾ環の5位に水素のみを有する化合物と比べて、明らかに赤方偏移した。
Figure 2005510355

化合物Aは、オクチル3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメートである。
化合物Bは、2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−6−(5−トリフルオロメチル−ベンゾトリアゾール−2−イル)−フェノールである。
実施例2:UV硬化性配合物
ウレタンアクリラートオリゴマー(20g、Bomar、BR 5824)、エトキシル化ビスフェノールAジアクリラート(20g、Sartomer、SR 601)、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリラート(32g、Sartomer、SR492)、ジ−トリメチロールプロパンテトラアクリラート(25g、Sartomer、SR 355)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド(0.33g、Ciba、Irgacure(登録商標)819)、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(2.67g、Ciba、Irgacure(登録商標)184)、および場合により本発明のベンゾトリアゾール(3g、配合物の重量に基づき3%)を、必要な補助装置を備えた実験室規模の反応器に加えた。混合物を撹拌し、50〜80℃で1時間穏やかに加熱し、その後、塊を周囲温度に冷却し、更に1時間撹拌した。
UV硬化皮膜の調製
Bird Filmアプリケーターを使用してアクリラート樹脂をガラスプレートに塗布し、続いて窒素雰囲気下、Fusionコンベヤーベルトシステム(窒素不活性化能力を有するFusionUVモデルDRS-10/12コンベヤーシステム)でUV光線に曝露することにより、50μ厚膜を調製した。ランプは、“D-lamp”(Feドープ水銀電球)を備えたFusion VPS/I600(F600シリーズ)照射器である。微量酸素分析器(Alpha Omega Instruments、Series 2000モデル)を使用して、光硬化している間、O2レベルを測定した。窒素のパージ下、コンベヤーベルトの速度50ft/minで、酸素レベルは、典型的には<200ppmであった。
VPS 600ユニットは、異なる電圧設定で操作され、それにより光の出力強度を制御した。ベルトの速度は、全操作の間中、50ft/minの速度に維持した。
実施例3:MEK二重摩擦試験(Double Rub Test)
耐溶剤性は、MEK(メチルエチルケトン)二重摩擦試験を使用して測定した。この手順は、Z. Jovanovic et al Verfkroniek 2001, 74(11), 29-32で見出される。被覆の表面を破損または損傷するために必要な二重摩擦の回数は、Crockmeter (Am. Assoc. of Textile Chemist Colorants、米国特許第2,114,831号)を使用して測定した。
MEK二重摩擦は、耐溶剤性と相互に関連し、硬化度を増加させる。硬化度は、光開始剤を活性化するために使用される光線の量と関連する。一般的に、MEK二重値は、光線量の増加関数であり、ある一定の平坦値に達する。MEK二重摩擦の最大値100は、これらの被覆が完全に硬化されていると解釈され、換言すれば、MEK値の100以上が得られた場合、耐溶剤性は、光線量と無関係である。
Figure 2005510355
UVA=紫外線吸収剤
化合物Bは、2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−6−(5−トリフルオロメチル−ベンゾトリアゾール−2−イル)−フェノールである。
これは、被覆が赤方偏移ベンゾトリアゾールの存在下で容易に硬化され、それが硬化率または硬化速度に有害ではないということ実証した。
実施例4:親指ひねり試験(Thumb-Twist Test)
親指ひねり試験を使用して硬化の程度を評価し、これは合否判定試験であった。この試験の参考は、C. Lowe, Volume VI, Test methods for UV & EB Curable Systems, p. 74 (Wiley/SITA Series in Surface Coatings Technology, SITA Technology Limited, 1996)である。UV線量を増加させながら曝露して、一連の被覆を実施した。親指ひねりが表面の損傷を起こした場合に不合格とし、それは被覆が硬化不足であることを示している。親指ひねりに合格するために必要な線量は、表面の損傷が起こらない場合のものである。
Figure 2005510355
UVA=紫外線吸収剤
化合物Bは、2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−6−(5−トリフルオロメチル−ベンゾトリアゾール−2−イル)−フェノールである。
これは、被覆が赤方偏移ベンゾトリアゾールの存在下で容易に硬化され、それが硬化率または硬化速度に有害ではないということ更に実証した。
実施例5:UV安定性および耐光脱色性
UV吸収スペクトルを硬化皮膜から取って、UV硬化の間にUV吸収剤の光脱色が起こるかどうかを測定した。光学濃度がほとんどか、全く変化しないことが、極めて望ましい。
Figure 2005510355
配合物は、それぞれ、3重量%の2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−6−(5−トリフルオロメチル−ベンゾトリアゾール−2−イル)−フェノールを含有する。
UV吸収剤から起こった吸収(光学密度)は、実験の誤差の範囲内であり、光線量に対して不変である。硬化被覆におけるUV吸収剤のUV吸収スペクトルに変化が起こらなかったという事実は、本発明の化合物が、UV曝露条件下で残存できることを実証した。更に、極めて高い光曝露下(>13J/cm2)においても、これらの化合物の光退色が起こらなかったことが見出された。この結果は、本発明の化合物が、現在研究中のものよりもさらに高い曝露を必要とする光硬化性被覆にも使用することができることを実証した。
実施例6
1重量%のヒンダードアミン光安定剤、例えば、Ciba Specialty Chemicalsから入手可能なTinuvin(登録商標)123、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバカートを更に含めて、実施例2〜5を繰り返した。すばらしい結果が得られた。
実施例7
UVAを、2種のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールの1:1混合物またはヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールとヒドロキシフェニルトリアジンの1:1混合物に代えて、実施例2〜6を繰り返した。例えば、
2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−6−(5−トリフルオロメチル−ベンゾトリアゾール−2−イル)−フェノール及び2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−6−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−フェノール又は
2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−6−(5−トリフルオロメチル−ベンゾトリアゾール−2−イル)−フェノール及び2−〔4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)1,3,5−トリアジン
の1:1混合物である。
すばらしい結果が得られた。

Claims (20)

  1. 保護被覆膜の形成方法であって、
    被覆組成物を紫外線、または日光もしくは日光と同等の光源により照射して、前記組成物を硬化することを含み、
    前記被覆組成物が、
    a)少なくとも1種のエチレン性不飽和重合性化合物と、
    b)少なくとも1種の耐久性のある、および/または赤方偏移しているヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤と、
    c)
    i)少なくとも1種のα−ヒドロキシケトン光開始剤、および
    ii)少なくとも1種のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤を含む光開始剤の組み合わせ、とを含み、
    成分b)の前記ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    1およびG1′は、独立して、水素またはハロゲンであり、
    2およびG2′は、独立して、ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素原子1〜12個のペルフルオロアルキル、−COOG3、−P(O)(C652、−CO−G3、−CO−NH−G3、−CO−N(G32、−N(G3)−CO−G3、E3SO−もしくはE3SO2であるか;またはG2′は、水素でもあり、
    3は、水素、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり;
    1は、水素、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか;または、E1は1もしくは2個のヒドロキシ基で置換されている炭素原子1〜24個のアルキルであり、
    1が、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルである場合、G2は、水素であることもでき、
    2およびE2′は、独立して、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか;あるいはE2およびE2′は、独立して、1個以上の−OH、−OCOE11、−OE4、−NCO、−NH2、−NHCOE11、−NHE4もしくは−N(E42またはそれらの混合物により置換されている炭素原子1〜24個の前記アルキルもしくは炭素原子2〜18個の前記アルケニルであり、ここでE4は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルであるか;または1個以上の−O−、−NH−もしくは−NE4−基またはそれらの混合物で中断され、非置換または1個以上の−OH、−OE4もしくは−NH2基またはそれらの混合物で置換されていることができる前記アルキルもしくは前記アルケニルであり、
    3は、炭素原子1〜20個のアルキル、炭素原子2〜20個のヒドロキシアルキル、炭素原子2〜9個のアルコキシカルボニルで置換されているアルキル、炭素原子3〜18個のアルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、炭素原子6〜10個のアリール、あるいは炭素原子1〜4個のアルキル1個もしくは2個または1,1,2,2−テトラヒドロペルフルオロアルキル(ここでペルフルオロアルキル部分は、炭素原子6〜16個のものである)で置換されている前記アリールであり、
    nは、1または2であり、
    nが1の場合、
    5は、OE6もしくはNE78であるか、あるいはE5は、−PO(OE122、−OSi(E113もしくは−OCO−E11、または−O−、−S−もしくは−NE11で中断され、非置換または−OHもしくは−OCO−E11で置換されていることができる直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C24アルキル、非置換または−OHで置換されているC5〜C12シクロアルキル、非置換または−OHで置換されている直鎖状もしくは分岐鎖状C2〜C18アルケニル、C7〜C15アラルキル、−CH2−CHOH−E13またはグリシジルであるか、あるいは
    5は、−X−(Z)p−Y−E15
    (ここで、
    Xは、−O−または−N(E16)−であり、
    Yは、−O−または−N(E17)−であり、
    Zは、C2〜C12アルキレン、1〜3個の窒素原子、酸素原子もしくはその混合物で中断されているC4〜C12アルキレン、またはそれぞれヒドロキシル基で置換されているC3〜C12アルキレン、ブテニレン、ブチニレン、シクロヘキシレンもしくはフェニレンである)であり、
    mは、0、1または2であり、
    pは1であるか、またはXおよびYが、それぞれ−N(E16)−および−N(E17)−である場合、pは0でもあり、
    6は、水素、非置換または1個以上のOH、OE4もしくはNH2基で置換されている直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C24アルキルであるか、あるいは−OE6は、−(OCH2CH2wOHまたは−(OCH2CH2wOE21(ここで、wは、1〜12であり、そしてE21は、炭素原子1〜12個のアルキルである)であり、
    7およびE8は、独立して、水素、炭素原子1〜18個のアルキル、−O−、−S−もしくは−NE11−で中断されている直鎖状もしくは分岐鎖状C3〜C18アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C6〜C14アリールまたはC1〜C3ヒドロキシルアルキルであるか、あるいはE7およびE8は、N原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、もしくはモルホリン環であり、
    9は、C2〜C8アルキレン、C4〜C8アルケニレン、C4アルキニレン、シクロヘキシレンであるか、−O−または−CH2−CHOH−CH2−O−E14−O−CH2−CHOH−CH2−で中断されている直鎖状若しくは分岐鎖状C4〜C10アルキレンであり、
    10は、−O−、シクロヘキシレンまたは下記式:
    Figure 2005510355

    で中断されていることができる直鎖状もしくは分岐鎖状C2〜C12アルキレンであるか、あるいは
    10およびE11は、2個の窒素原子と一緒になって、ピペラジン環を形成し、
    11は、水素、直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C18アルキル、C5〜C12シクロアルキル、直鎖状もしくは分岐鎖状C2〜C18アルキニル、C6〜C14アリールまたはC7〜C15アラルキルであり、
    12は、直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C18アルキル、直鎖状もしくは分岐鎖状C3〜C18アルケニル、C5〜C10シクロアルキル、C6〜C16アリールまたはC7〜C15アラルキルであり、
    13は、H、−PO(OE122で置換されている直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C18アルキル、非置換またはOH、C7〜C15アラルキルもしくは−CH2OE12で置換されているフェニルであり、
    14は、直鎖状もしくは分岐鎖状C2〜C8アルキレンであるか、−O−、シクロアルキレン、アリーレンまたは下記式:
    Figure 2005510355

    で中断されている直鎖状もしくは分岐鎖状C4〜C10アルキレンであり、
    ここで、E7およびE8は、独立して、水素、炭素原子1〜18個のアルキルであるか、あるいはE7およびE8は、一緒になって、炭素原子4〜6個のアルキレン、3−オキサペンタメチレン、3−イミノペンタメチレンまたは3−メチルイミノペンタメチレンであり、
    15は、基−CO−C(E18)=C(H)E19であるか、またはYが−N(E17)−である場合、E17と一緒になって、基−CO−CH=CH−CO−形成し、ここで、E18は、水素またはメチルであり、そしてE19は、水素、メチルまたは−CO−X−E20であり、ここでE20は、水素、C1〜C12アルキルまたは下記式:
    Figure 2005510355

    (式中、E1、G2、X、Z、mおよびpは、上記と同義である)の基であり、E16およびE17は、互いに独立して、水素、C1〜C12アルキル、1〜3個の酸素原子で中断されているC3〜C12アルキルであるか、あるいはシクロヘキシルまたはC7〜C15アラルキルであり、E16は、また、Zがエチレンである場合、E17と一緒になって、エチレンを形成し、
    Lは、炭素原子1〜12個のアルキレン、炭素原子2〜12個のアルキリデン、ベンジリデン、p−キシリレン、α,α,α′,α′−テトラメチル−m−キシリレンまたはシクロアルキリデンであり、
    nが2の場合、
    2のうちの1個が、水素でもあり、そして
    5は、二価基−O−E9−O−または−N(E11)−E10−N(E11)−のうちの1個である〕で示されるものであり、
    成分i)のα−ヒドロキシケトン光開始剤が、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    11およびR12は、互いに独立して、水素、C1〜C6アルキル、フェニル、C1〜C6アルコキシ、OSiR16(R172または−O(CH2CH2O)q−C1〜C6アルキルであるか、あるいは
    11およびR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し、
    qは1〜20の数であり、
    13は、OH、C1〜C16アルコキシまたは−O(CH2CH2O)q−C1〜C6アルキルであり、
    14は、水素、C1〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシ、−OCH2CH2−OR15、基CH2=C(CH3)−であるか、または下記式:
    Figure 2005510355

    (式中、lは、2〜10の数である)であり、
    15は、水素、−COCH=CH2または−COC(CH3)=CH2であり、そして
    16およびR17は、互いに独立して、C1〜C18アルキルまたはフェニルである〕で示されるものであり、
    成分ii)のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤が、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    50は、C1〜C12アルキル、シクロヘキシル、非置換または1〜4個のハロゲンもしくはC1〜C8アルキルで置換されているフェニルであり、
    51およびR52は、互いに独立して、C1〜C8アルキルであり、
    53は、水素またはC1〜C8アルキルであり、そして
    54は、水素またはメチルである〕で示されるものであることを含む方法。
  2. ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    1は、水素であり、
    2は、水素、シアノ、クロロ、フルオロ、−CF3、−CO−G3、E3SO−またはE3SO2−であり、
    3は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、
    1は、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、
    2は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくはフェニルアルキルであるか;あるいはE2は、1個以上の−OH、−OCOE11、−OE4、−NCO、−NH2、−NHCOE11、−NHE4もしくは−N(E42またはそれらの混合物により置換されている炭素原子1〜24個の前記アルキルもしくは炭素原子2〜18個の前記アルケニルであり、ここでE4は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルであるか;または1個以上の−O−、−NH−もしくは−NE4−基またはそれらの混合物で中断され、非置換または1個以上の−OH、−OE4もしくは−NH2またはそれらの混合物で置換されることができる前記アルキルもしくは前記アルケニルであるか、
    3は、炭素原子1〜20個のアルキル、炭素原子2〜20個のヒドロキシアルキル、炭素原子3〜18個のアルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、炭素原子6〜10個のアリール、あるいは炭素原子1〜4個のアルキル1もしくは2個または1,1,2,2−テトラヒドロペルフルオロアルキル(ここでペルフルオロアルキル部分は、炭素原子6〜16個のものである)で置換されている前記アリールであるか、
    あるいは
    1は、水素であり、
    2は、クロロ、フルオロ、−CF3、E3SO−またはE3SO2−であり、
    1は、水素または炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルであり、
    2は、上記と同義であり、そして
    3は、炭素原子1〜7個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルである〕で示されるものである、請求項1記載の方法。
  3. ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    1は、水素であり、
    2は、−CF3またはフルオロであり、
    1は、水素、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、または炭素原子7〜15個のフェニルアルキルであり、
    1が炭素原子7〜15個のフェニルアルキルである場合、G2は、水素であることもでき、
    5は、−OE6もしくは−NE78であるか、または
    5は、−X−(Z)p−Y−E15であり、
    (ここで、
    Xは、−O−または−N(E16)−であり、
    Yは、−O−または−N(E17)−であり、
    Zは、C2〜C12アルキレン、1〜3個の窒素原子、酸素原子もしくはその混合物で中断されているC4〜C12アルキレン、またはそれぞれヒドロキシル基で置換されているC3〜C12アルキレン、ブテニレン、ブチニレン、シクロヘキシレンもしくはフェニレンである)であり、
    mは0、1、2または3であり、
    pは1であるか、またはXおよびYが、それぞれ−N(E16)−および−N(E17)−である場合、pは0でもあり、
    15は、基−CO−C(E18)=C(H)E19であるか、またはYが−N(E17)−である場合、E17と一緒になって、基−CO−CH=CH−CO−を形成し、ここで、E18は、水素またはメチルであり、そしてE19は、水素、メチルまたは−CO−X−E20であり、ここでE20は、水素、C1〜C12アルキルまたは下記式:
    Figure 2005510355

    の基である〕で示されるものである、請求項1記載の方法。
  4. ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    2は、−CF3であり、
    2′は、水素または−CF3であり、
    2およびE2′は、独立して、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、そして、
    Lは、炭素原子1〜12個のアルキレン、炭素原子2〜12個のアルキリデン、ベンジリデン、p−キシリレン、α,α,α′,α′−テトラメチル−m−キシリレンまたはシクロアルキリデンである〕で示されるものである、請求項1記載の方法。
  5. ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    1は、水素であり、
    2は、−CF3であり、
    1は、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜4個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、
    2は、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであるか;あるいはE2は、1個以上の−OH、−OCOE11、−NH2もしくは−NHCOE11またはそれらの混合物により置換されている炭素原子1〜24個の前記アルキルもしくは炭素原子2〜18個の前記アルケニルであるか;または1個以上の−O−で中断され、非置換または1個以上の−OHで置換されることができる前記アルキルもしくは前記アルケニルであるか、
    あるいは
    1は、水素であり、
    2は、−CF3であり、
    1は、水素、炭素原子4〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、または炭素原子7〜15個のフェニルアルキルであり、そして
    2は上記と同義である〕で示されるものである、請求項1記載の方法。
  6. ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    1は、水素であり、
    2は、−CF3であり、
    1は、水素、炭素原子4〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、または炭素原子7〜15個のフェニルアルキルであり、
    5は、−OE6もしくは−NE78であり、
    6は、水素、非置換または1個以上のOH基で置換されている直鎖状もしくは分岐鎖状C1〜C24アルキルであるか、あるいは−OE6は、−(OCH2CH2wOHまたは−(OCH2CH2wOE21(ここで、wは、1〜12であり、そしてE21は、炭素原子1〜12個のアルキルである)であり、
    7およびE8は、独立して、水素、炭素原子1〜18個のアルキル、−O−、−S−もしくは−NE11−で中断されている直鎖状もしくは分岐鎖状C3〜C18アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C6〜C14アリールまたはC1〜C3ヒドロキシアルキルであるか、あるいはE7およびE8は、N原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、もしくはモルホリン環である〕で示されるものである、請求項1記載の方法。
  7. ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、下記式:
    Figure 2005510355

    〔式中、
    2は、−CF3であり、
    2′は、水素または−CF3であり、
    2およびE2′は、独立して、炭素原子1〜24個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、炭素原子2〜18個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル、炭素原子5〜12個のシクロアルキル、炭素原子7〜15個のフェニルアルキル、フェニル、または炭素原子1〜4個のアルキル1〜3個によりフェニル環で置換されている前記フェニルもしくは前記フェニルアルキルであり、そして、
    Lはメチレンである〕で示されるものである、請求項1記載の方法。
  8. ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、
    (a)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (b)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (c)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (d)2,2′−メチレン−ビス〔6−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−tert−オクチルフェノール〕;(e)メチレン−2−〔4−tert−オクチル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕2′−〔4−tert−ブチル−6−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕;
    (f)3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸;
    (g)メチル 3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
    (h)イソオクチル 3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
    (i)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
    (j)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (k)5−オクチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (l)5−ドデシルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (m)5−オクチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (n)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (o)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−ノニルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (p)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
    (q)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
    (r)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (s)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (t)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3−ドデシル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (u)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
    (v)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
    (w)5−トリフルオロメチル−2−〔2−ヒドロキシ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール;
    (x)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (y)5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (z)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (aa)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (bb)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (cc)5−フェニルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (dd)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (ee)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (ff)イソオクチル 3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート;
    (gg)2−(2−ヒドロキシ−3−α−クミル−5−tert−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (hh)2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−クミル−フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;
    (ii)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;及び
    (jj)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール
    からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  9. α−ヒドロキシケトン光開始剤において、
    11およびR12が、互いに独立して、水素、C1〜C6アルキルまたはフェニルであるか、あるいはR11およびR12が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し、R13がOHであり、そしてR14が、水素、C1〜C12アルキル、C1〜C12アルコキシ、−OCH2CH2OR15、−C(CH3)=CH2であるか、または下記式:
    Figure 2005510355

    である、請求項1記載の方法。
  10. α−ヒドロキシケトン光開始剤において、
    11およびR12が、互いに独立して、メチルまたはエチルであるか、あるいはR11およびR12が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を形成し、R13が水素であり、そしてR14が、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたは−OCH2CH2OHである、請求項1記載の方法。
  11. α−ヒドロキシケトン光開始剤が、
    α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
    2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパノン、
    2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−イソプロピルフェニル)プロパノン、
    2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−ドデシルフェニル)プロパノン及び
    2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパノン
    からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  12. ビスアシルホスフィンオキシド光開始剤において、
    50が、C2〜C10アルキル、シクロヘキシル、あるいは非置換または1〜4個のC1〜C4アルキル、ClもしくはBrで置換されているフェニルである、請求項1記載の方法。
  13. ビスアシルホスフィンオキシド光開始剤において、
    50が、C4〜C12アルキルまたはシクロヘキシルであり、R51およびR52が、互いに独立して、C1〜C8アルキルであり、そしてR53が、水素またはC1〜C8アルキルである、請求項1記載の方法。
  14. ビスアシルホスフィンオキシド光開始剤において、
    51およびR52が、メチルであり、R53が、水素またはメチルであり、そしてR50が、イソブチルまたはフェニルである、請求項1記載の方法。
  15. ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールが、被覆組成物の重量に基づき、約0.5重量%〜約5重量%で存在する、請求項1記載の方法。
  16. α−ヒドロキシケトン光開始剤が、被覆組成物の重量に基づき、約1重量%〜約7重量%で存在する、請求項1記載の方法。
  17. ビスアシルホスフィンオキシド光開始剤が、被覆組成物の重量に基づき、約0.1重量%〜約2重量%で存在する、請求項1記載の方法。
  18. α−ヒドロキシケトン成分i)とビスアシルホスフィンオキシド成分ii)の重量比が、約5:1〜約15:1である、請求項1記載の方法。
  19. 保護被覆膜の厚さが、約5μ〜約125μである、請求項1記載の方法。
  20. a)少なくとも1種のエチレン性不飽和重合性化合物と、
    b)少なくとも1種の耐久性のある、および/または赤方偏移している、請求項1記載のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤と、
    c)
    i)少なくとも1個のα−ヒドロキシケトン光開始剤、および
    ii)少なくとも1個の請求項1記載のビスアシルホスフィンオキシド光開始剤を含む光開始剤の組み合わせ、とを含む光硬化性被覆組成物。
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