JP2005250137A - 電子写真感光体及び前記感光体を用いるプロセスカートリッジと画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 導電性支持体と、この導電性支持体上に設けられるブチラール系樹脂を結着剤として用いた下引層とを備える電子写真感光体にあって、前記支持体に、拡張Fowkes式で提示される極性エネルギー成分と水素結合エネルギー成分の和がTotalの表面エネルギーの10%以下である界面特性を持つ基材/支持体を組み合わせたことを特徴とする電子写真感光体により解決される。
【選択図】なし
Description
<1> 導電性支持体と、この導電性支持体上に設けられる下引層と、この下引層の上に形成される感光層とを備えた電子写真感光体において、
前記導電性支持体は、表面エネルギーが式(1)で求められる成分解析において、γSに占めるγS bとγS cの和の比率が10%以下であり、該導電性支持体上に形成される下引層は、ブチラール系樹脂と金属酸化物微粒子とを含有することを特徴とする電子写真感光体である。
式(1):γS=γS a+γS b+γS c
(ただし、式中γSはTotalの表面エネルギーを表し、γS aは分散力に基づく表面エネルギーを表し、γS bは極性に基づく表面エネルギーを表し、γS cは水素結合に基づく表面エネルギーをあらわす。)
先ず、感光体の構成について詳述する。図1は本発明で用いられる感光体の好ましい一例を示す断面図である。図1に示した感光体1は、導電性支持体2と、支持体2上に形成された下引層3と、当該下引層3上に形成された感光層4と、を備えている。感光層4は電荷発生層5と電荷輸送層6とからなる2層構造を有しており、下引層3に近い側に電荷発生層5、下引層3から遠い側に電荷輸送層6がそれぞれ配置されている。また、図示していないが、必要に応じて電荷輸送層6の上に保護層を設けてもよい。
(式中、γSはTotalの表面エネルギーを表し、γS aは分散力に基づく表面エネルギーを表し、γS bは極性に基づく表面エネルギーを表し、γS cは水素結合に基づく表面エネルギー表す。)
また、アルミニウムキレート化合物の例としてはアルミニウムイソプロピレート、モノブトキシアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムブチレート、ジエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)などが挙げられる。
なお、下引層3と感光層4との間に中間層を設ける場合、中間層は上層(電荷発生層5など)の塗布性改善の他に、電気的なブロッキング層の役割も果たすが、膜厚が大きすぎる場合には電気的な障壁が強くなりすぎて、減感、あるいは画像形成の繰り返しによる電位の上昇を引き起こす傾向にある。したがって、前述した材料を用いた中間層を形成する場合には、0.1〜5μmの膜厚範囲に好ましく設定される。
保護層は、電子写真感光体1の帯電時における電荷輸送層6の化学的変化を防止したり、感光層4の機械的強度を更に改善する為に用いられる。なお、電荷輸送層6が十分な化学的又は機械的強度を有している場合には、保護層を設けずに電荷輸送層6を最表面層としてもよい。
図3は、本発明のプロセスカートリッジの好適な一実施形態の基本構成を概略構成図である。プロセスカートリッジ100は、電子写真感光体7とともに、帯電手段8、現像手段11、クリーニング手段13、露光のための開口部18、及び除電器14を取り付け、レール16を用いて組み合せて一体化したものである。そして、このプロセスカートリッジ100は、転写手段12と、定着装置15と、図示しない他の構成部分とからなる画像形成装置本体に対して着脱自在としたものであり、電子写真装置本体とともに画像形成装置を構成するものである。
図4は、本発明の画像形成装置の別の一実施形態の基本構成を概略構成図である。図4に示す画像形成装置200は、電子写真感光体7と、電子写感光体7を帯電させる帯電手段8と、帯電手段8に接続された電源9と、帯電手段8によ帯電される電子写真感光体7を露光する露光手段10と、露光手段10により露光された部分を現像する現像手段11と、現像手段11により電子写真感光体7に現像された像を転写する転写手段12と、クリーニング装置13と、除電器14と、定着装置15とを備える。
化学成分JISH4080材料記号A3003に規定されるアルミ導電性支持体は、押し出し法にて円筒成型されたパイプを引き抜きダイスとロッドに支持された引き抜きプラグの組み合わせから成る引き抜き加工装置に2回通し、その後、対角状に配置されたロールから成る矯正装置に通すことで反りやねじれを矯正し、最終的に内外面を灯油により用いて洗浄し、さらに脱脂洗浄する工程からの製造物にて得た。
実施例1で用いた下引層中のブチラール樹脂含有比率を、製膜時固形分重量比にて5重量%としたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
実施例1で用いた導電性支持体が、化学成分、JISA4080材料記号A6063に規定されるアルミ導電性支持体を用いて切削形成した導電性支持体としたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。本比較例の導電性支持体はその表面エネルギ−がγS(46.48dyne/cm)=γS a(41.28dyne/cm)+γS b(0.47dyne/cm)+γS c(4.73dyne/cm)で構成されていた。解析は、実施例1と同手順で成した。
比較例1で用いた下引層2中のブチラール樹脂含有比率を、製膜時固形分重量比にて5%としたこと以外は、比較例2と同様にして電子写真感光体を作成した。
(1)塗布膜厚の関係比較
実施例1、実施例2、比較例1、比較例2の構成にて感光体ドラムを作製する際、導電性支持体上に形成する下引層だけを塗布した膜厚測定用サンプル試作し、導電性支持体上に形成された下引層膜厚を測定した。この時のDIP塗布装置のアーム引き上げ速度は5.5mm/sec設定とした。膜厚測定には渦電流方式の接触型膜厚測定計を用いた。結果を図5に提示した。図中、機能層とは「下引層」のことを示している。
実施例1、比較例1の構成にて試作した感光体ドラムに対し、JIS−K5400¨碁盤目テープ法¨を用いた塗膜密着性評価を実施した。カッターナイフ及びカッターガイドを用い実施例1、比較例1の構成で試作した感光体ドラムの表面に1mm間隔の碁盤目状切り傷を付けた上に粘着テープを貼り付け、該テープを剥がした時の塗布膜剥がれ具合を評価した。結果を表1に示した。
次に実施例1の電子写真感光体を電子写真感光体を帯電させる帯電手段がローラーを用いた接触型帯電器と、露光手段により露光された部分を現像する現像手段が磁性一成分非接触現像方式で、感光体との現像ギャップが現像ローラー脇に配置された円状の規制部材がの感光体当接によって確保される非接触型現像装置と弾性ゴムブレードを感光体に当圧接する事で転写後の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置とを備えているプロセスカートリッジに搭載し。図4と同様な電子写真装置に搭載して、繰り返し画像形成を行った。
比較例1の電子写真感光体を搭載させたこと以外は、実施例3と同様にして繰り返し画像形成を行った。
(3)塗布接着性の評価
実施例3、比較例3の構成にて14Kpサイクルの画像形成を行った際の、塗膜剥離の有無を観察した。結果を表2に示した。
においては、繰り返しによる塗膜剥離は全く観察されなかった。一方、比
較例3の電子写真プロセスにおいては、現像ローラー脇に配置された現像
ギャップ規制部材当接位置に該部材と、クリーニングブレードの当接によ
り発生したと考えられる微少な塗膜剥がれが観測され、また、該塗膜剥が
れは、下引き層が導電性支持体より剥離している状態にあることを確認し
た。繰り返し得られた画像には、剥離した塗膜が感光体とクリーニングブ
レード間に保持された状態から起こるクリーニング不良にて発生する筋が
画像障害として発生していた。
唆される好適事例が観察された。
2 下引き層
3 感光層
4 中間層
5 保護層
6 感光層
7 電子写真感光体
8 帯電手段
9 電源
10 露光手段
11 現像手段
12 転写手段
13 クリーニング装置
14 除電器
15 定着装置
16 取り付けレール
Claims (5)
- 導電性支持体と、この導電性支持体上に設けられる下引層と、この下引層の上に形成される感光層とを備えた電子写真感光体において、
前記導電性支持体は、表面エネルギーが式(1)で求められる成分解析において、γSに占めるγS bとγS cの和の比率が10%以下であり、前記導電性支持体上に形成される前記下引層は、ブチラール系樹脂と金属酸化物微粒子とを含有することを特徴とする電子写真感光体。
式(1):γS=γS a+γS b+γS c
(式中、γSはTotalの表面エネルギーを表し、γS aは分散力に基づく表面エネルギーを表し、γS bは極性に基づく表面エネルギーを表し、γS cは水素結合に基づく表面エネルギー表す。) - 前記式(1)中のγSに占めるγS bの比率が0.1%以下とした請求項1の電子写真感光体。
- 請求項1又は2に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、クリーニング手段及び除電手段のうち少なくとも一つと、を一体に有し、画像形成装置本体に着脱自在であることを特徴としたプロセスカートリッジ。
- 請求項1又は2に記載の電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段により帯電される前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を転写媒体に転写する転写手段とを備えた事を特徴とする画像形成装置。
- 請求項3に記載のプロセスカートリッジを有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004060855A JP2005250137A (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 電子写真感光体及び前記感光体を用いるプロセスカートリッジと画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2000862A1 (en) * | 2007-06-08 | 2008-12-10 | Konica Minolta Business Technologies, INC. | Image-forming apparatus equipped with specified intermediate transfer member |
JP2016188919A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | キヤノン株式会社 | プロセスカートリッジおよび画像形成装置 |
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JPH05289380A (ja) * | 1992-04-14 | 1993-11-05 | Konica Corp | 電子写真感光体 |
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2004
- 2004-03-04 JP JP2004060855A patent/JP2005250137A/ja active Pending
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