JP2005150437A - 中間チップモジュール、半導体装置、回路基板、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数のチップ間を電気的に接続可能な中間チップ1と半導体チップ41とが接合されて一体化(モジュール化)された中間チップモジュール50を提供する。
【選択図】 図3
Description
本発明によれば、複数のチップ間を電気的に接続可能な中間チップと半導体チップとを一体化してモジュール化したことにより、チップ強度が向上し、歩留まりの低下が抑えられ、三次元チップ積層する際のハンドリングが容易となる。そして、例えば互いに異なる形態の中間チップモジュールを複数種類形成し、これら複数種類の中間チップモジュールのうち任意の中間チップモジュールどうしを適宜組み合わせるだけで、様々な形態の半導体装置を容易に製造することができ、三次元チップ積層する際の設計上の自由度や構造上の自由度を向上することができる。したがって、多機能化等の特性向上を図ることも可能となる。また、中間チップを含む中間チップモジュールによって所定チップ間の再配置配線を容易に行うこともできる。
本発明によれば、半導体チップのうち素子部や回路部が設けられている能動面及び裏面のうちのいずれか一方の面に中間チップを接合することで、異なる形態の中間チップモジュールを形成することができ、三次元チップ積層する際の設計上の自由度や構造上の自由度を向上することができる。そして、例えば半導体チップの能動面側に中間チップを接合することにより、その半導体チップの能動面に中間チップを介して別の半導体チップ(あるいは別の中間チップや中間チップモジュール)を容易に接続でき、再配置配線を含む半導体装置の製造を容易に行うことができる。また、中間チップを半導体チップの能動面側に接続することにより、その能動面の素子部や回路部を保護することができる。同様に、半導体チップの裏面側に中間チップを接合することにより、その半導体チップの裏面に中間チップを介して別の半導体チップなどを容易に接続できる。
本発明によれば、中間チップと半導体チップとの間に中間層を設けたことにより、その中間層が補強層となってチップの反り(撓み)や破損などを不都合の発生を防止することができる。特に、中間チップモジュールと他のチップあるいは他の中間チップモジュールとの接合時や実装時において、チップの反りや破損等の不都合の発生を防止できる。このように、チップの補強のための中間層を設けることにより、ハンドリングを容易とし、歩留まりの低下を防止することができる。なお、中間層は、チップを補強する他に、チップどうしの接合強度を向上するためや、チップ間あるいは配線間のショートを防ぐための絶縁の目的や、中間チップモジュール全体の厚さ調整を行うために設けるようにしてもよく、それぞれの目的に応じて使用する中間層形成用材料が選択される。
本発明によれば、中間層が絶縁膜を含むことにより、チップ積層時のチップ間のショート(短絡)を防ぐことができ、中間チップモジュールの信頼性を更に向上することができる。
つまり、中間チップ(中間チップモジュール)には、抵抗素子やコンデンサあるいはコイルなどの受動素子が含まれていてもよい。そして、中間チップ及び半導体チップのそれぞれが前記受動素子に電気的に接続可能とすることで、受動素子を介してチップどうしを接続するといったことも可能となり、これにより、半導体装置の設計上の自由度や構造上の自由度を更に向上することができる。
これにより、中間チップの表裏面に受動素子を設けるといった簡易な構成で様々な種類の中間チップモジュールを形成することができ、チップどうしを電気的に接続することができる。そして、これら複数種類の中間チップモジュールのうちから任意の中間チップモジュールを組み合わせて接合することで、様々な半導体装置を容易に製造することができる。
これにより、更に様々な種類の中間チップモジュールを容易に形成することができ、この中間チップモジュールを組み合わせて製造される半導体装置の設計の自由度や構造の自由度を更に向上することができる。そして、中間チップの表裏両面のそれぞれに受動素子を設ける場合において、表面側に設ける第1の受動素子と裏面側に設ける第2の受動素子との種類が異なる構成を採用することも可能であるし、中間チップの表面側のみ(あるいは裏面側のみ)に複数の受動素子を設ける場合において、これら複数の受動素子の種類が互いに異なる構成を採用することも可能である。
本発明によれば、複数のチップ間を電気的に接続可能な中間チップと半導体チップとを一体化してモジュール化して中間チップモジュールを形成したことにより、その中間チップモジュールを複数積層するだけといった簡易な構成で半導体装置を容易に製造することができる。そして、例えば互いに異なる形態の中間チップモジュールを複数種類形成し、これら複数種類の中間チップモジュールのうち任意の中間チップモジュールどうしを適宜組み合わせるだけで、様々な形態の半導体装置を容易に製造することができ、三次元チップ積層する際の設計上の自由度や構造上の自由度を向上することができる。したがって、多機能化等の特性向上を図ることも可能となる。また、中間チップを含む中間チップモジュールによって所定チップ間の再配置配線を容易に行うこともできる。また、モジュール化したことでチップ強度が向上し、歩留まりの低下が抑えられ、三次元チップ積層する際のハンドリングが容易となる。
本発明によれば、中間チップモジュールを積層して形成された半導体装置が実装されているため、高密度化が実現され、実装に関する自由度の高い回路基板を提供することができる。
本発明によれば、中間チップモジュールを積層して形成された半導体装置が実装されているため、高密度化が実現され、実装に関する自由度の高い電子機器を提供することができる。
図1(a)に示すように、半導体チップを形成するための半導体チップ形成用基材であるシリコン基板(ウエハ)10が用意される。なお、シリコン基板10の表面(能動面)側には、トランジスタやメモリ素子を含む素子部や回路部が形成されているが、図示されていない。
次いで、図1(b)に示すように、シリコン基板10の表面の所定位置に形成された開口部に銅などの導電性材料が埋め込まれ、電極部43が形成される。なお、シリコン基板10と電極部43とは、絶縁膜を介して互いに絶縁された状態にある。電極部43は、前記素子部や回路部とは別に設けられたものであって、三次元実装の接続部材として用いられる。そして、シリコン基板10のうち、素子部及び回路部が形成されている能動面(表面)側に、電極部43の一部を構成するポスト電極45が突出するように設けられる。ポスト電極45を含む電極部43は、その素子部及び回路部に電気的に接続されている。
次いで、図1(c)に示すように、必要に応じて、シリコン基板10が薄肉化される。
図2(a)に示すように、中間チップを形成するための中間チップ形成用基材であるシリコン基板(ウエハ)7が用意される。なお、シリコン基板7の表面側には不図示の絶縁膜が形成されている。
次いで、図2(b)に示すように、シリコン基板7の表面の所定位置に形成された開口部に銅などの導電性材料が埋め込まれ、電極部6が形成される。電極部6は、シリコン基板7の表面側に設けられたポスト電極4を備えており、開口部に埋め込まれた電極部(後述する貫通電極3)に対して配線部5を介して電気的に接続されている。なおここでも、シリコン基板7と電極部6とは、絶縁膜を介して互いに絶縁された状態にある。
次いで、図2(c)に示すように、シリコン基板7が薄肉化され、更にシリコン基板7の裏面側を取り除いてシリコン基板7を薄膜化(薄肉化)することで、図2(d)に示すように、シリコン基板7の内部に設けられている導電性材料である電極部6の一部が裏面側より突出して貫通電極(第1の端子)3が形成される。上述したように、シリコン基板7の表面側に設けられたポスト電極4と貫通電極3とは配線部5を介して電気的に接続されている。
なおこの際、基板7の裏面すなわち貫通電極3が突出した側に、貫通電極3を突出させた後、全面に絶縁膜を形成した後、貫通電極3の先端部分のみを露出している(不図示)。すなわち、電気的に接続する電極以外は、絶縁膜で覆われた状態にある。電極露出方法としては、ドライエッチングや研磨、あるいはその併用などの方法がある。
図3(a)に示すように、複数の半導体チップ41を含むシリコン基板10に対して、複数の中間チップ1が接続される。本実施形態では、半導体チップ41の上に中間チップ1が配置(積層)される。そして、半導体チップ41に対して中間チップ1をアライメントしつつ、中間チップ1の貫通電極3の突出部(第1の端子)3aと、半導体チップ41、42のポスト電極45とが、例えば鉛フリーのはんだを介して電気的に接続される。鉛フリーはんだは貫通電極3の突出部3a及びポスト電極45のうち少なくとも一方に予め設けられており、リフローソルダリングによって、中間チップ1及び半導体チップ41が一括して加熱され、貫通電極3とポスト電極45とが加熱接合される。
図4(a)に示すように、基板PB上に中間チップモジュール50が複数積層され、中間チップモジュール50からなる積層体が形成される。ここでは、5つの中間チップモジュール50−1、50−2、50−3、50−4、50−5がこの順で積層されている。なお、図4(a)に示す例においては、中間チップモジュール50として、図3(d)に示した形態のものに対してそれぞれの電極の形成位置が変更されているものが含まれており、上下方向に反転した状態で積層されている。すなわち、図4に示す実施形態においては、互いの異種の中間チップモジュール50が積層された構成となっている。
なお、この接合方法はリフロー法に限るものではなく、フリップチップボンディングのような、加圧加熱方式でもよい。
また、中間層の形成材料としては、前述の絶縁膜(SiO2やSiNなど)やアンダーフィル材(エポキシなどの有機系樹脂)以外にも、ギャップ材のようなものを挟んでもよい。
つまり、中間チップモジュール50には、抵抗素子やコンデンサあるいはコイルなどの受動素子が含まれていてもよい。そして、中間チップ及び半導体チップのそれぞれが受動素子に電気的に接続可能とすることで、受動素子を介してチップどうしを接続するといったことも可能となり、これにより、半導体装置の設計上の自由度や構造上の自由度を更に向上することができる。
図8(a)において、図示しないトランジスタ、メモリ素子、その他の電子素子からなる集積回路が形成されたシリコン基板10の表面には、絶縁膜12が形成されている。この絶縁膜12は、例えば基板10の材料であるSi(シリコン)の酸化膜(SiO2)で形成されている。
この絶縁膜20は、電流リークの発生、酸素及び水分等による基板10の浸食等を防止するために設けられ、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)を用いて形成したテトラエトキシシラン(以下、TEOSという)、すなわちPE−TEOSによって形成される。この絶縁膜20の厚みとしては、例えば2μmとされる。なお、絶縁膜20としては、PE−TEOSに代えて、オゾンCVDを用いて形成したTEOS(O3−TEOS)、又はCVDを用いて形成した酸化シリコンを用いることもできる。
レジストのパターニングが終了した後、ポストベークを行った後、エッチングで電極パッド16の一部を覆う絶縁膜20を除去し、電極パッド16の一部を開口する。なお、エッチングにはドライエッチングを用いるのが好ましく、特に反応性イオンエッチングを用いるのが好ましい。また、エッチングとしてウェットエッチングを用いることもできる。なお、このとき、電極パッド16を構成する第4層16dも併せて除去する。
お、バリア層及びシード層は本段階ではウェハ全面に形成し、最後に不要部をエッチングで除去する。
そして、ダイシングによって個片化することにより、貫通電極44とポスト電極45とを有した半導体チップ41を得る。このように、中間チップと接合する前に、貫通電極及びポスト電極を有する半導体チップ41を形成することもできる。
まず、図12(a)に示すようにシリコンからなる基板7を用意する。ここで、この基板7は、前述のシリコン基板10とは異なり、各種素子からなる集積回路を形成していないものである。したがって、この接続用中間チップの製造は、前記半導体チップとは全く別に形成されることから、この接続用中間チップの歩留まりが半導体チップの歩留まりに影響を及ぼすことはない。
図12(a)は、パッシベーション膜を2ヶ所開口した状態を示す断面図である。なお、パッシベーション膜は、必ずしも必要ではなく、そのまま次工程に進んでも良い。
続いて、剥離液によりレジストを剥離後、プラズマTEOS法等により、エッチングマスク用のSiO2からなる酸化膜74を堆積する。
このエッチングマスク上に再びレジスト(図示せず)を形成し、フォト、エッチングプロセスにより、開口部H6より内側に貫通電極と同等の径の開口部H7を形成する。この後、剥離液によりレジストを剥離する。
図12(b)は、導電パターン72および絶縁膜71を開口し、そののちエッチングマスク用のSiO2からなる酸化膜74を堆積、開口部H7を形成した状態の断面図を図示したものである。
なお、ここでは、ドライエッチングとしてRIEのほかにICP(Inductively Coupled Plasma)を用いることもできる。図13(a)は、基板7を穿孔して、孔部H8を形成した状態を示す断面図である。なお、孔部H8の深さについては、最終的に形成する半導体チップの厚みに応じて適宜設定されるが、例えば深さ70μm程度とされる。
この時点では、エッチングマスク74は、穿孔時に緩やかにエッチングされ、孔部H8の形成終了時には、残膜がほとんどなくなっている。
この絶縁膜75は、電流リークの発生、酸素及び水分等による基板7の浸食等を防止するために設けられ、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)を用いて形成したテトラエトキシシラン(以下、TEOSという)、すなわちPE−TEOSによって形成される。この絶縁膜75の厚みとしては、例えば2μmとされる。なお、絶縁膜75としては、PE−TEOSに代えて、オゾンCVDを用いて形成したTEOS(O3−TEOS)、又はCVDを用いて形成した酸化シリコンを用いることもできる。
その後、例えば貫通電極3が基板の裏面に露出するまで基板7の裏面を薄膜化し、これによってその突出部3aを形成する。この薄膜化には、機械的研磨または化学的なエッチングが単独で採用され、あるいは併用される。さらに、図15(b)に示すように基板7の裏面から突出した金属部分の端面の、絶縁層75と下地層76とを機械的研磨、あるいはエッチング等によって除去し、これによってポスト電極4に電気的に接続された貫通電極3を得る。
そして、ダイシングによって個片化することにより、貫通電極3とポスト電極4とこれらの間を導通させる配線部5とを有した、接続用中間チップ1を得る。
なお、貫通電極3とポスト電極4とが同じ位置に形成されるような中間チップを得る場合、前述した半導体チップに対する貫通電極及びポスト電極の形成方法と同じ方法を用いればよい。
まず、半導体チップ上に、電極の位置をアライメントして中間チップを載せる。このようにしてセットされた状態で、半導体チップ及び中間チップをリフロー炉に入れ、はんだを溶解させれば、半導体チップ上に形成されたポスト電極と、中間チップの裏面に突出した貫通電極とを、はんだを介して接合することができる。あるいは、ボンディング装置により、加熱加圧圧着してもよい。
上記実施形態と同様の方法で、ダイシング前の半導体ウエハに貫通電極を形成する。なお本実施形態において、この時点では半導体ウエハは研磨されていない。
次に、上記実施形態と同様の方法で、中間チップを形成する。ただし、本実施形態の特徴として、この中間チップ上には、受動素子(抵抗、コイル、及びコンデンサなど)が設けられる。
図16は本発明の回路基板の一実施形態の概略構成を示す斜視図である。図16に示すようにこの実施形態の回路基板1000には、前記の半導体装置400が搭載されている。なお、半導体装置400は、積層後パッケージ化されたものを実装するのが一般的であるが、積層した半導体装置をそのまま実装してもよい。図16においては、回路基板上に実装された形態がわかりやすいように、パッケージを省略し、前記半導体装置をそのまま示している。
回路基板1000は、例えばガラスエポキシ基板等の有機系基板からなるもので、例えば銅等からなる配線パターン(図示せず)が所望の回路となるように形成され、さらにこれら配線パターンに電極パッド(図示せず)が接続されている。そして、この電気パッドに半導体装置400における前記第1の半導体チップ41の貫通電極44が、パッケージ化する際に一次実装された基板を介して、電気的に接続されることにより、半導体装置400は回路基板1000上に実装されたものとなっている。
このような構成の回路基板1000にあっては、実装密度が高く、しかも再配置配線がなされた半導体装置400を備えていることから、小型化、軽量化が図られたものとなり、また配線接続の信頼性も高いものとなる。
このような構成の携帯電話300(電子機器)にあっても、実装密度が高く再配置配線がなされた半導体装置2を備えていることから、小型化、軽量化が図られたものとなり、また配線接続の信頼性も高いものとなる。
10…シリコン基板、41…半導体チップ、44…貫通電極、
50…中間チップモジュール
Claims (12)
- 複数のチップ間を電気的に接続可能な中間チップと半導体チップとが接合されて一体化されていることを特徴とする中間チップモジュール。
- 前記半導体チップの能動面及び裏面のうち少なくとも一方の面に前記中間チップが接合されていることを特徴とする請求項1記載の中間チップモジュール。
- 前記中間チップと前記半導体チップとの間に中間層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の中間チップモジュール。
- 前記中間層として、少なくとも絶縁膜からなる層を含むことを特徴とする請求項3記載の中間チップモジュール。
- 前記中間チップは受動素子を含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の中間チップモジュール。
- 前記受動素子は前記中間チップの表裏面のうちの少なくとも一方の面に設けられていることを特徴とする請求項5記載の中間チップモジュール。
- 互いに異なる種類の複数の受動素子が前記中間チップに設けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の中間チップモジュール。
- 複数のチップ間を電気的に接続可能な中間チップと半導体チップとを接合して一体化した中間チップモジュールを複数積層した積層体を備えたことを特徴とする半導体装置。
- 互いに同種の中間チップモジュールが積層されていることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
- 互いに異種の中間チップモジュールが積層されていることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
- 請求項8〜請求項10のいずれか一項記載の半導体装置が実装されていることを特徴とする回路基板。
- 請求項8〜請求項10のいずれか一項記載の半導体装置を有することを特徴とする電子機器。
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