JP2005067853A - 給紙装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 転写紙載置板の強制停止が迅速に行われ、転写紙載置板を上昇させる駆動モータや各種部品にかかる負荷が軽減された給紙装置を提供する。
【解決手段】 転写紙載置板;転写紙給紙部;転写紙載置板上の転写紙を給紙部まで持上げるための転写紙載置板駆動手段;転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板もしくは転写紙載置板上に載置された転写紙の上端位置を検知する上限検知手段;転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板上に載置された転写紙の有無を検知する転写紙検知手段;上記駆動手段の回転角速度の変化を検知する回転角速度検知手段;上記上限検知手段、転写紙検知手段及び回転角速度検知手段からの各検知信号に基づいて、駆動手段の作動停止のタイミングを制御する停止制御手段;を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図7。
【解決手段】 転写紙載置板;転写紙給紙部;転写紙載置板上の転写紙を給紙部まで持上げるための転写紙載置板駆動手段;転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板もしくは転写紙載置板上に載置された転写紙の上端位置を検知する上限検知手段;転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板上に載置された転写紙の有無を検知する転写紙検知手段;上記駆動手段の回転角速度の変化を検知する回転角速度検知手段;上記上限検知手段、転写紙検知手段及び回転角速度検知手段からの各検知信号に基づいて、駆動手段の作動停止のタイミングを制御する停止制御手段;を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図7。
Description
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置において使用される給紙装置に関するものであり、より詳細には、転写紙を支持している転写紙載置板のオーバーラン(過度の上昇)を有効に防止するための制御機構を備えた給紙装置に関する。
上記のような画像形成装置においては、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を転写紙に転写し、転写されたトナー像を、熱や圧力によって転写紙表面に定着することにより画像形成が行われる。このような画像形成装置において、像形成すべき転写紙は、通常、給紙カセットに装填され、画像形成装置に装着された給紙カセットから所定の画像形成領域に搬送されるようになっている。
このような給紙カセットとして、モータにより回転駆動するリフト板の駆動回転により上昇する転写紙載置板を備えた構造のものが知られている。このような給紙カセットでは、上記の転写紙載置板上に転写紙の束を載置し、この状態で給紙カセットを画像形成装置に装着すると、モータが駆動してリフト板が回転し、転写紙載置板が上昇し、転写紙載置板上の転写紙が画像形成装置内に設けられているピックアップローラに接触する。この状態で待機させ、画像形成に際しては、ピックアップローラを回転させることにより、所定の画像形成領域に転写紙が搬送される。
ところで、上記のような転写紙載置板は、過度に上昇する(オーバーラン)と、装置の破損を招くため、オーバーランを防止するような転写紙載置板の制御方法が提案されている。即ち、給紙カセットの装着によって発信される信号によって、モータが駆動してリフト板が上昇するが、一定の位置に転写紙載置板が到達したときに、アクチュエータなどによる上限検知スイッチにより、モータの駆動を停止させる。また、上限スイッチが故障等により動作しなかった場合には、用紙検知スイッチがONになってから一定時間経過後にモータの駆動を停止し、転写紙がセットされずに給紙カセットが装着された場合には、用紙検知スイッチがONとならないため、給紙カセット装着時から一定時間経過後にモータの駆動を停止するようになっている(特許文献1参照)。
特開2002−255396号公報。
ところで、上記のような制御方法では、リフト板の回転停止位置(転写紙載置板の強制停止位置)が、タイマーによって規定されているため、例えばモータの軸とリフト板の軸とのカップリングの噛み合い時間(遊びの駆動時間)やモータの回転数のばらつきなどを含めた余裕のある時間設定で規定され、精度が低く、このようにして規定される強制停止は、かなり遅れて行われ、モータや各種部品に多大な負荷がかかり、装置の破損等を生じ易いという問題が依然として残り、その改善が求められている。
従って、本発明の目的は、転写紙載置板の強制停止が迅速に行われ、転写紙載置板を上昇させる駆動モータや各種部品にかかる負荷が軽減された給紙装置を提供することにある。
本発明によれば、
転写紙を載置する転写紙載置板;
転写紙を画像形成部に供給するための給紙部;
上記転写紙載置板に載置された転写紙を上記給紙部まで持上げるための転写紙載置板駆動手段;
転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板もしくは転写紙載置板上に載置された転写紙の上端位置を検知する上限検知手段;
転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板上に載置された転写紙の有無を検知する転写紙検知手段;
上記駆動手段の回転角速度の変化を検知する回転角速度検知手段;
上記上限検知手段、転写紙検知手段及び回転角速度検知手段からの各検知信号に基づいて、駆動手段の作動停止のタイミングを制御する停止制御手段;
を備えていることを特徴とする給紙装置が提供される。
転写紙を載置する転写紙載置板;
転写紙を画像形成部に供給するための給紙部;
上記転写紙載置板に載置された転写紙を上記給紙部まで持上げるための転写紙載置板駆動手段;
転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板もしくは転写紙載置板上に載置された転写紙の上端位置を検知する上限検知手段;
転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板上に載置された転写紙の有無を検知する転写紙検知手段;
上記駆動手段の回転角速度の変化を検知する回転角速度検知手段;
上記上限検知手段、転写紙検知手段及び回転角速度検知手段からの各検知信号に基づいて、駆動手段の作動停止のタイミングを制御する停止制御手段;
を備えていることを特徴とする給紙装置が提供される。
本発明においては、上記停止制御手段は、転写紙載置板の持上げ動作が開始された後、下記(a)〜(c)の何れかの場合に作動して上記駆動手段の作動を停止することが好適である。
(a)前記上限検知手段が、転写紙載置板もしくは転写紙載置板上に載置された転写紙の上端位置を検知して検知信号が発せられたとき;
(b)前記転写紙検知手段が、転写紙載置板上に載置された転写紙の存在を検知して検知信号が発せられ、且つ前記上限検知手段からの検知信号が発せられずに、転写紙検知手段からの検知信号の発信から所定時間が経過したとき;
(c)前記転写紙検知手段及び上限検知手段の何れもが検知信号を発することなく、前記回転角速度検知手段が、転写紙載置板駆動手段の回転角速度が実質上ゼロになったことを検知して検知信号が発せられたとき;
(a)前記上限検知手段が、転写紙載置板もしくは転写紙載置板上に載置された転写紙の上端位置を検知して検知信号が発せられたとき;
(b)前記転写紙検知手段が、転写紙載置板上に載置された転写紙の存在を検知して検知信号が発せられ、且つ前記上限検知手段からの検知信号が発せられずに、転写紙検知手段からの検知信号の発信から所定時間が経過したとき;
(c)前記転写紙検知手段及び上限検知手段の何れもが検知信号を発することなく、前記回転角速度検知手段が、転写紙載置板駆動手段の回転角速度が実質上ゼロになったことを検知して検知信号が発せられたとき;
本発明では、回転角速度検知手段が安全装置として設けられており、転写紙載置板駆動手段であるモータの軸の回転角速度を読み取り、その回転角速度が実質上ゼロになったときに検知信号を発し、その信号により、モータの駆動(転写紙載置板の上昇)を強制的に停止し得るようになっている。即ち、転写紙載置板上の転写紙或いは転写紙載置板が、給紙部に配置されているピックアップローラと当接した状態で転写紙載置板を上昇させると、当然のことながら、転写紙載置板を持ち上げる駆動手段(モータ)には負荷がかかり、ピックアップローラが上限位置に達したときには、該駆動手段の回転軸の回転角速度はゼロとなる(モータは動作するが、転写紙載置板は上昇しない)。この状態が続くと、モータに多大な負荷がかかり、またピックアップローラや、これを支持する部材にも多大な負荷がかかってしまい、装置の破損等を生じやすくなる。本発明では、このような回転角速度の変化を回転角速度検知手段により読み取り、その検知信号にしたがってモータの駆動を停止し得るように制御することにより、上限検知スイッチや転写紙検知スイッチの何れもが故障等により動作不良となった場合においても、駆動の遊び時間やモータの回転のバラツキを考慮することなく、迅速にモータを駆動停止することができ、モータ等にかかる負荷を軽減し、破損を防止することができる。
本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて説明する。
図1は、本発明の給紙装置の概略構造を示す図であり、図2は、この給紙装置に使用される給紙カセットの概略斜視図であり、図3は、この給紙カセットから転写紙載置板を取り除いた状態を示す概略斜視図であり、図4は、図2の給紙カセットに組み込まれている転写紙載置板を示す斜視図である。また、図5は、図1の給紙装置に設けられている転写紙検知スイッチ(転写紙検知手段)を示す図である。
図1は、本発明の給紙装置の概略構造を示す図であり、図2は、この給紙装置に使用される給紙カセットの概略斜視図であり、図3は、この給紙カセットから転写紙載置板を取り除いた状態を示す概略斜視図であり、図4は、図2の給紙カセットに組み込まれている転写紙載置板を示す斜視図である。また、図5は、図1の給紙装置に設けられている転写紙検知スイッチ(転写紙検知手段)を示す図である。
図1において、この給紙装置は、複写機等の画像形成装置に設けられている転写紙収容部Aと転写紙収容部A上に配置されている給紙部Bとからなっている。
転写紙収容部Aには、全体として1で示す給紙カセットが装着され、この給紙カセット1は、図2及び図3に示されているように、全体としてボックス型形状を有しており、画像形成装置の装着方向(図2及び3において矢印Xで示す)に延びている一対の側壁フレーム2,2と、装着方向Xとは直角方向に延びている一対の側壁フレーム3,3と、これらのフレーム2,3と一体に接合している底壁フレーム4とを備えている。
底壁フレーム4には、各種の部品を取り付けるために、多数の凹部ないし切欠き部が形成されており、例えば、転写紙のサイズに応じてスライドし得る一対のサイドフェンス5,5及び後端フェンス6が設けられている。また、装着方向Xに沿って延びている回転軸8が底壁フレーム4に組み込まれており、この回転軸8には、これと一体に回転するリフト板9が取り付けられている。即ち、給紙カセット1を画像形成装置に装着すると、上記回転軸8には、ギャ等によって駆動手段であるモータ(図示せず)の駆動回転が伝達されるようなっている。
また、上記の底壁フレーム4上には、図4に示す形状の転写紙載置板10が取り付けられている。この転写紙載置板10は、その後端側を支点として回転するように側壁フレーム3,3に保持されており(図4において、10aで示す部分が軸受部となっている)、さらに、上記のサイドフェンス5や後端フェンス6のスライドを許容し得るように凹部を有する形状となっている。また、この転写紙載置板10には、後述する転写紙検知スイッチのための長孔12が、その先端部分に設けられている。
再び図1に戻って、上記の給紙カセット1の転写紙載置板10上に転写紙15の束を載置し、この状態で給紙カセット1を画像形成装置の転写紙収容部Aに装着する。
転写紙収容部A上に配置されている給紙部Bは、転写紙15を画像形成装置の画像形成部(例えば感光体ドラムが配置されている領域)に供給させるための領域であり、図1から明らかな通り、転写紙15を送り出すためのピックアップローラ20と、ピックアップローラ20に対して転写搬送方向下流側に位置する給紙ローラ22と、給紙ローラ20に対面するように配置されている分離ローラ23とを備えており、ピックアップローラ20から給紙ローラ22と分離ローラ23とのニップ部に向かって搬送ガイド25が配置されている。
ピックアップアップローラ20と給紙ローラ22とは、その回転軸がギヤ26に係合しており、互いに同方向(図1において時計回り)に同期して回転するようになっている。また、分離ローラ23は逆方向(図1において反時計回り)に回転するように設けられている。即ち、転写紙載置板10上の転写紙15がピックアップローラ20によって給紙ローラ22に向かって搬送され、さらに給紙ローラ22によって所定の画像形成部に給紙されるようになっている。この場合、分離ローラ23の軸23aにはトルクリミッターが設けられており、一定のトルクが加わるまでは回転しないようになっている。従って、複数枚の転写紙15が重送された場合には、下側の転写紙15は、回転が停止している分離ローラ23によって、その送りが遮断され、最上部の転写紙15のみが給紙ローラ22によって給紙されるようになる。
また、上記の給紙部Bにおいて、給紙ローラ22の回転軸22aは上方ハウジング27に支持され、分離ローラ23の回転軸23aは、下方ハウジング28に支持されており、上方ハウジング27及び下方ハウジング28の何れも、画像形成装置に位置固定されている。一方、また、ピックアップローラ20の回転軸20a、ギヤ26の回転軸26aは、上方ハウジング27内において、給紙ローラ22の回転軸22aに対して回転可能に設けられている揺動アーム30に支持されており、これらは、揺動アーム30の旋回に伴って、回転軸22aとの係合関係をそのまま保持しながら、回転軸22aを支点として旋回し得るように設けられている。
即ち、所定位置(初期位置)に保持されたピックアップローラ20に、リフト板9の回転によって上昇する転写紙載置板10上の転写紙15が当接すると、ピックアップローラ20は転写紙15(転写紙15がない場合は転写紙載置板10)によって持ち上げられ、揺動アーム30と一体に、給紙ローラ22の回転軸22aを支点として上方に旋回する。一方、転写紙載置板10上の転写紙15が消費されていくにしたがい、ピックアップローラ20は、その自重により降下し(即ち、揺動アーム30と一体に下方に旋回する)、全ての転写紙15が消費されると、ピックアップローラ20は、転写紙載置板10に直接接触するようになる。尚、揺動アーム30の旋回には限度があり、例えば上方ハウジング27等との接触により、その上方への旋回が制限され、このときがピックアップローラ20は最上位に位置する。
本発明においては、図1及び図5に示すように、転写紙検知スイッチ40(図5参照)と上限検知スイッチ42(図1参照)とが上方ハウジング27内に並列して配置されている。
転写紙検知スイッチ40は、上方ハウジング27に揺動可能に保持されている紙検知アーム40aと、該アーム40aの旋回に伴って回転する遮蔽板40bと、光センサ部40c(発光素子と受光素子とからなる)とから構成されている(図5参照)。即ち、紙検知アーム40aは、前述した転写紙載置板10の長孔12上に位置しており、転写紙15を積載した状態で転写紙載置板10が上昇すると、紙検知アーム40aが転写紙15により持ち上げられて旋回し、合わせて遮蔽板40bが回転し、光センサ部40cでの光遮断が解除され、スイッチオンとなり、紙検知信号が発せられる。転写紙15が存在していない場合には、紙検知アーム40aは、そのまま長孔12内に侵入するため旋回せず、スイッチオフのままであり、紙検知信号は発せられない。
一方、上限検知スイッチ42は、ピックアップローラ20を保持している揺動アーム30に保持されている遮蔽板42aと、上方ハウジング27に保持されている光センサ部42b(発光素子と受光素子とからなる)とから構成されている(図1参照)。即ち、転写紙載置板10が上昇すると、転写紙15或いは転写紙載置板10自体(転写紙15が無い場合)によってピックアップローラ20が持ち上げられ、揺動アーム30が上昇し、遮蔽板42aも上昇する。この遮蔽板42aが所定位置まで上昇すると(即ち、ピックアップローラ20が所定位置まで上昇すると)、光センサ部42bでの光が遮断され(スイッチオン)、上限検知信号が発せられることとなる。
また、本発明においては、リフト板9を回転駆動するためのモータ駆動軸の回転角速度を検知する回転角速度検知スイッチが設けられる。このスイッチの構造を示す図6において、全体として50で示される回転角速度検知スイッチは、モータの駆動軸52に取り付けられたエンコーダ50aと、このエンコーダ50aを挟むようにして配置されている光センサ部50bとからなっている(図6(a)参照)。エンコーダ50aには、一定のピッチでスリット50cが形成されており、モータの駆動軸52の回転により、スリット50cによる回転駆動パルスをカウントすることにより、駆動軸52の回転角速度を検知するようになっており、単位時間当たりのカウント数が一定値以下に低下したときに、回転角速度が実質上ゼロになったことを示す検知信号を発する。尚、上記の回転角速度検知スイッチ50は、モータの駆動軸52に取り付ける代わりに、リフト板9の駆動回転軸8に取り付けてもよい。上記の回転角速度検知スイッチ50は、安全装置として動作し、上述した転写紙検知スイッチ40及び上限検知スイッチ42の何れもが動作しない場合には、回転角速度が実質上ゼロになったことを示す検知信号を発し、これによりモータの駆動が停止される。
上述した本発明の給紙装置は、以下のように動作する。
先ず、給紙カセット1を画像形成装置に装着すると、駆動モータのスイッチが自動的にONとなるように設計されており、駆動モータの動作により、前述した回転軸8が回転し、リフト板9が回転する。
リフト板9が回転すると、転写紙15が載置されている転写紙載置板10は、その後端側を支点として回転し、その先端側は上昇する。この結果、転写紙載置板10上に載置されている転写紙15の束がピックアップローラ20に接触し、ピックアップローラ20がある程度持ち上げられたときにモータの駆動が停止し、この状態で待機する。即ち、画像形成装置のスタートボタンがONにされると、既に述べたように、ピックアップローラ20が回転し、転写紙15の送りが始まり、上端位置の転写紙15が給紙ローラ22を介して、所定の画像形成域中に搬送されて画像形成が行われ、また分離ローラ23により、2枚送りが抑制される。
本発明において、転写紙載置板10の上昇のタイミングは、前述した各スイッチ40,42及び50による各種検知信号に基づいて、駆動モータを停止することにより行われる。この制御パターンを図7(a)〜(e)に示した。尚、図7において、用紙ありの場合((a),(b),(c))、同枚数の転写紙15が載置されているものとしてモータ停止までの時間を比較した。
先ず、各スイッチが正常に動作する場合(通常状態)において、転写紙載置板10上に転写紙15が載置された状態で給紙カセットが装着されたときには、図7(a)に示すように、給紙カセット1の装着と同時に、モータが駆動し(モータON)、リフト板9の回転によって転写紙載置板10が上昇する。
この転写紙載置板10の上昇により、転写紙検知スイッチ40によって転写紙15の存在が検知される(スイッチON)。また、転写紙載置板10の上昇により、載置されている転写紙15がピックアップローラ20に当接し、ピックアップローラ20が持ち上げられる。ピックアップローラ20が所定位置まで持ち上げられると、既に述べたように、上限検知スイッチ42がONとなり、その検知信号に基づいてモータの駆動が停止し(モータOFF)、転写紙載置板10の上昇が停止する。このときのモータの駆動開始から停止までの時間はTaである。また、転写紙検知スイッチ40がONとなった時点からモータの駆動停止までの時間は、T1である。
尚、上記の場合において、画像形成により転写紙15が消費されると、ピックアップローラ20は自重により降下し、上限検知スイッチ42が再びOFFとなり、再びモータが駆動し、上限検知スイッチ42がONとなるまで転写紙載置板10が上昇する。また、転写紙15がなくなると、転写紙検知スイッチ40がOFFとなり、画像形成装置の操作パネル等に、その旨が表示され、転写紙15の補充が要求される。
また、各スイッチが正常に動作する場合(通常状態)において、転写紙載置板10上に転写紙15が載置されずに給紙カセットが装着されたときには、図7(b)に示すように、転写紙検知スイッチ40がOFFのまま、ピックアップローラ20の上限位置を上限検知スイッチ42が検知し(スイッチON)、その検知信号に基づいて、モータの駆動が停止する(モータOFF)。この場合、転写紙検知スイッチ42はOFFのままであるため、所定時間経過後、操作パネル上に、用紙なしの表示がなされる。このときの、モータの駆動開始から停止までの時間はTbであり、転写紙15がないため、Ta<Tbとなっている。
一方、上限検知スイッチ42が故障等により動作しない場合において、リフト板10上に転写紙15が載置された状態で給紙カセットが装着されたときには、図7(c)に示すように、上限検知スイッチ42はOFFのままであり、転写紙検知スイッチ40がONになってから所定時間経過後に、モータの駆動が停止し、転写紙載置板10の上昇が停止するようになっている。このときの、モータの駆動開始から停止までの時間はTcであり、通常、Ta<Tcとなっている。また、このときの転写紙検知スイッチ40がONとなった時点からモータの駆動停止までの時間は、T2であり、T1<T2となっている。
さらに、上限検知スイッチ42が故障等により動作しない場合において、転写紙載置板10上に転写紙15が載置されない状態で給紙カセットが装着されたときには、図7(d)に示すように、転写紙検知スイッチ40及び上限検知スイッチ42の何れもがOFFのままである。従って、この場合には、前述した回転角速度検知スイッチ50が、モータの軸の回転角速度が実質上ゼロになったことを検知し、その検知信号によってモータの駆動を停止し、転写紙載置板10の上昇を停止する。
即ち、モータの駆動により転写紙載置板10が上昇していくと、ピックアップローラ20は、上昇不能の位置まで持ち上げられる。従って、この状態では、モータの軸に或いはピックアップローラ20に負荷がかかったままの状態となる。本発明では、このような状態を直ちに検知して、モータの駆動を停止するわけである。
例えば、このようにしてモータの駆動を停止した場合、モータの駆動開始から停止までの時間Tdであり、Tb<Tdとなる。一方、このような場合、従来公知の技術では、モータの駆動開始から一定時間Teを越えたときにモータの駆動を停止するようになっており、この時間Teは、駆動の遊びや回転ムラなどを考慮して設定されるため、かなり長く、図7(d)に示されているように、Td<Teとなっている。即ち、本発明では、従来技術に比して、迅速にモータの駆動停止を行うことができ、モータの軸やピックアップローラ20に加わる負荷を軽減することができる。
また、上限検知スイッチ42及び転写紙検知スイッチ40の何れもが故障し、転写紙15が載置された状態で給紙カセットが装着されたときには、図7(e)に示すように、転写紙検知スイッチ40及び上限検知スイッチ42の何れもがOFFのままであり、図7(d)の場合と同様、回転角速度検知スイッチ50が、モータの軸の回転角速度が実質上ゼロになったことを検知し、その検知信号によってモータの駆動を停止し、転写紙載置板10の上昇を停止する。このときのモータの駆動開始から停止までの時間Tfは、転写紙15が存在している分だけ、図7(d)の場合に比して速く、Tf<Tdとなっており、やはり、従来公知の技術での時間Teに比してはるかに短くなっている(Tf<Td<Te)。
このように、本発明によれば、転写紙検知スイッチ40及び上限検知スイッチ42の何れもが故障等により動作しない場合においても、迅速にモータの駆動を停止、駆動モータやピックアップローラ20に加わる負荷を軽減することができ、装置の破損等を有効に回避することができる。
尚、上述した図7の説明では、転写紙15が存在する場合、転写紙検知スイッチ40が転写紙を検知した後に上限検知スイッチ42が作動するタイミングとなっているが、本発明は、このようなタイミングに限定されるものでなく、例えば上限検知スイッチ42による検知と同時或いはその後に、転写紙検知スイッチ40が動作する(スイッチON)となるようなタイミングとすることも可能である。
1:給紙カセット
8:回転軸
9:駆動回転片
10:リフト板
12:長孔
20:ピックアップローラ
40:転写紙検知スイッチ
32:上限検知スイッチ
8:回転軸
9:駆動回転片
10:リフト板
12:長孔
20:ピックアップローラ
40:転写紙検知スイッチ
32:上限検知スイッチ
Claims (2)
- 転写紙を載置する転写紙載置板;
転写紙を画像形成部に供給するための給紙部;
上記転写紙載置板に載置された転写紙を上記給紙部まで持上げるための転写紙載置板駆動手段;
転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板もしくは転写紙載置板上に載置された転写紙の上端位置を検知する上限検知手段;
転写紙載置板の持上げ動作に伴って、転写紙載置板上に載置された転写紙の有無を検知する転写紙検知手段;
上記駆動手段の回転角速度の変化を検知する回転角速度検知手段;
上記上限検知手段、転写紙検知手段及び回転角速度検知手段からの各検知信号に基づいて、駆動手段の作動停止のタイミングを制御する停止制御手段;
を備えていることを特徴とする給紙装置。 - 上記停止制御手段は、転写紙載置板の持上げ動作が開始された後、下記(a)〜(c)の何れかの場合に作動して上記駆動手段の作動を停止する請求項1に記載の給紙装置:
(a)前記上限検知手段が、転写紙載置板もしくは転写紙載置板上に載置された転写紙の上端位置を検知して検知信号が発せられたとき;
(b)前記転写紙検知手段が、転写紙載置板上に載置された転写紙の存在を検知して検知信号が発せられ、且つ前記上限検知手段からの検知信号が発せられずに、転写紙検知手段からの検知信号の発信から所定時間が経過したとき;
(c)前記転写紙検知手段及び上限検知手段の何れもが検知信号を発することなく、前記回転角速度検知手段が、転写紙載置板駆動手段の回転角速度が実質上ゼロになったことを検知して検知信号が発せられたとき。
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-
2003
- 2003-08-27 JP JP2003302307A patent/JP2005067853A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107106375B (zh) * | 2014-12-25 | 2021-01-05 | 尤妮佳股份有限公司 | 内裤型的一次性尿布及其制造方法 |
KR102508045B1 (ko) | 2014-12-25 | 2023-03-08 | 유니챰 가부시키가이샤 | 팬츠형의 일회용 기저귀와 그 제조 방법 |
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