JP2005058018A - Phospholipid-containing composition - Google Patents

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JP2005058018A
JP2005058018A JP2003207551A JP2003207551A JP2005058018A JP 2005058018 A JP2005058018 A JP 2005058018A JP 2003207551 A JP2003207551 A JP 2003207551A JP 2003207551 A JP2003207551 A JP 2003207551A JP 2005058018 A JP2005058018 A JP 2005058018A
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phospholipid
polyvalent metal
metal ions
phospholipids
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Toshihiro Ito
俊宏 伊藤
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Taiyo Kagaku KK
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Taiyo Kagaku KK
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a phospholipid-containing composition usable as a readily takable beverage and suppressed in precipitation caused by the phospholipid and polyvalent metal ions by solving such problems that a sufficient effective dose of phospholipid and mineral such as calcium can not be added to a beverage or the like because the phospholipid has higher reactivity to the polyvalent metal ions and results in becoming insoluble while relatively much phospholipid exists in the tissue of natural animals or plants in particular, egg yolk, soybeans or tissue of bovine brain tissue as a cell membrane constituent substance and is called lecithin in another name, used for emulsifying various kinds of food and drink, or the activity of the phospholipid is drawn the attention as a food component having various physiology as well as only a nutritious component and sold at the market in a dosage form such as a capsule. <P>SOLUTION: The phospholipid-containing composition comprises such a substance as to have chelate forming ability with the polyvalent metal ions together with the phospholipid and the polyvalent metal ions. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リン脂質を含有しながら、多価金属イオンの沈殿を生じないリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物及びそれを含有する飲食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
リン脂質は、天然動植物の組織、とりわけ卵黄や大豆、牛脳等の組織において細胞膜構成物質として比較的多く存在している物質である。
リン脂質は、別名レシチンといい、各種飲食品の乳化目的等で使用されている。なお、狭義では、リン脂質の一種であるホスファチジルコリンのことをレシチンということもある。
【0003】
また、リン脂質は、生理機能を有する物質としても研究が進められている。中でもリン脂質の一種である、ホスファチジルコリンに含まれるコリンには、古くから脳機能改善効果が知られており、ホスファチジルコリンの投与により、情報伝達の媒介をするといわれているアセチルコリンの含量が脳中で増加する等の報告がなされている。卵黄リン脂質(卵黄レシチン)は、ホスファチジルコリンの含量が高く、脳機能改善剤の主成分としての応用が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
また、近年ではホスファチジルセリンについて痴呆症の改善、記憶力や集中力を向上させる等の脳の機能を維持、改善し得るという報告(例えば、特許文献2参照。)や免疫性疾患の治療、抗ストレス効果に関する報告等がなされており、リン脂質は、単なる栄養成分であるのみならず、様々な生理機能を有する食品成分としてその働きが注目され、カプセル等の剤形で市販されている
【0004】
しかしながら、リン脂質は、カルシウム等の多価金属イオンとの反応性が高く、不溶性となってしまうため、飲料等ではリン脂質とカルシウム等のミネラルの両方を、十分な有効量の添加ができないという問題があった。そのため、栄養補助食品としては、カプセル等の剤形で供給されるのが一般的であり、飲料等におけるリン脂質とカルシウム等のミネラルによる不溶化の抑制方法については、報告されていない。
【0005】
更に、リン脂質は、体内においても、多価金属イオンと結合し、不溶性の塩となるため、ミネラル類の吸収を阻害するという問題があった。このため、リン脂質のサプリメント等では、カルシウムを多く摂るように心がける様に注意書きが記載されている製品もある。
【0006】
一方、カルシウム等を強化した飲料にリン脂質を添加する方法として、炭酸カルシウム等の不溶性のカルシウム塩を用いる方法もあるが、この場合、リン脂質との反応による沈殿は生じないものの、不溶性のカルシウム塩が沈殿するという問題があった。
なお、炭酸カルシウム等の不溶性ミネラルを溶液中に安定分散させるために、リン脂質を応用することは公知である(例えば、特許文献3参照。)が、沈降速度は遅くなるものの、完全にミネラルの沈殿を抑えられないという問題があり、またこれらは、リン脂質の生理機能や、リン脂質によるミネラル吸収阻害に関しては、なんら考慮されていないものであった。
【0007】
【特許文献1】
特許第3073224号(第1−4頁)
【特許文献2】
特許第3053537号(第1−7頁)
【特許文献3】
特開2002−128681号(第1−8頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、手軽に摂取できる飲料でも使用できる、リン脂質と多価金属イオンによる沈殿を抑制した組成物を供給することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、鋭意検討の結果、リン脂質及び多価金属イオンと共に、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有させることで、リン脂質と多価金属イオンによる沈殿が抑制されることを見出し、本願発明を完成させた。
【0010】
【発明の実施の形態】
本願発明のリン脂質は、製造方法について特に限定されるものではなく、卵黄や大豆等の天然成分から抽出したリン脂質や、リン脂質から分画又は酵素によるホスファチジル基転移反応等により、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、水素添加レシチン、加水分解レシチン、ホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸等のリン脂質成分のいずれか1種又は2種以上の含量を増加させたものが使用できる。更に、リン脂質のグリセロールに結合した2つの脂肪酸の内、一方の脂肪酸がはずれた形のリゾリン脂質でも良い。
構成脂肪酸についても特に限定されるものではなく、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸のいずれでも良いが、生理効果の面より、多価不飽和脂肪酸を含有しているものが好ましく、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リノレン酸等のω3系多価不飽和脂肪酸、又は、リノール酸、アラキドン酸等のω6系多価不飽和脂肪酸より選ばれる1種又は2種以上を含有しているものがより好ましく、ω3系多価不飽和脂肪酸より選ばれる1種又は2種以上を含有しているものが更に好ましく、エイコサペンタエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を含有しているものが最も好ましい。
これらのリン脂質の精製度については特に限定されるものではなく、粗精製品でも精製品いずれでも良い。
脳機能改善効果等の生理効果の観点から、好ましくは、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、リゾホスファチジルコリン及びリゾホスファチジルセリンの合計が全リン脂質中50重量%以上含有のものであり、更に好ましくは、ホスファチジルセリン及びリゾホスファチジルセリンの合計が全リン脂質中15重量%以上含有のものである。
中でも、卵黄レシチンは、ホスファチジルコリンの割合が高く好適に使用できる。
【0011】
本願発明の多価金属イオンは二価以上の金属イオンであれば特に限定されるものではなく、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅等があげられ、二価金属イオンが好ましく、通常、栄養所要量の不足を補うために飲食品への強化する際の添加量が多いカルシウムやマグネシウムが更に好ましく、カルシウムが最も好ましい。
【0012】
多価金属イオンは、通常、可溶性塩の形で添加すればよく、例えば、塩化物、乳酸塩、クエン酸塩、水酸化物、硫酸塩等が使用できる。例えば、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、クエン酸カルシウム、水酸化カルシウム、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウム、クエン酸鉄、クエン酸鉄ナトリウム、硫酸鉄等である。また、炭酸カルシウム等の不溶性塩であっても、同時にクエン酸や塩酸等の酸を加えて溶解することで、イオン化させたものでも良い。
【0013】
本願発明のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとは、ポリグリセリンと縮合リシノレイン酸とのエステルをいい、これを構成するポリグリセリンの重合度やリシノレイン酸の縮合度は単一のもので構成されていなくても良く、重合度の異なるポリグリセリンや縮合度の異なるリシノレイン酸の混合物でも良い。また、ポリグリセリンの平均重合度や縮合リシノレイン酸の縮合度、エステル化率についても、特に限定されるものではない。ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを構成するポリグリセリンの平均重合度は、3以上が好ましく、3〜10が更に好ましい。
【0014】
本願発明のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルのHLBについても特に限定するものではないが、親水性のもの、つまりHLBとして10以上が好ましく、12〜18が更に好ましい。
ここでHLBとは界面活性剤の親水基と疎水基のバランスを表す数値であり、一般的にはGriffinが提唱した次式で表される。
HLB値=20×MH/M (MH:親水基部分の分子量、M:界面活性剤の分子量)
【0015】
多価金属イオンと、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの配合割合については、その種類により、適宜選択でき、特に限定するものではないが、その下限値としては、多価金属イオン1重量部に対し、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを0.1重量部、好ましくは0.5重量部、更に好ましくは1重量部であり、その上限値としては、多価金属イオン1重量部に対し、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを500重量部、好ましくは100重量部、更に好ましくは50重量部である。ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの配合割合が少ないと、効果が弱くなり、割合が多くなると、コストが高くなったりポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの味が出て風味が悪くなったりするため、好ましくない。
【0016】
本願発明の飲食品は特に限定されるものではないが、飲料又は、液状、ゾル状もしくは、ゲル状の食品が、沈殿抑制という効果を確認し易いため好ましい。
飲料としては、例えば、清涼飲料、乳飲料、乳酸菌飲料、炭酸飲料等が挙げられ、液状、ゾル状もしくは、ゲル状の食品としては、例えば、スープ、流動食、嚥下困難者用キザミ食、ブレンダー食、ムース、ゼリー、プリン、ババロア、ドレッシング、ジャム等が挙げられる。
【0017】
また、リン脂質を分散させるため、適宜、乳化剤、安定剤等を併用することもできる。
併用する乳化剤については、特に限定するものではなく、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸有機酸エステル、脂肪酸プロピレングリコールエステル、有機酸モノグリ、ソルビタンエステル、サポニン、ポリソルベート等が使用できる。
安定剤についても、特に限定するものではなく、ペクチン、カラギナン、グアガム、キサンタンガム、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、寒天、アラビアガム、ローカストビーンガム、タマリンドガム等及びそれらの分解物等が使用できる。
更に、カルシウム等の吸収を高めるため、ミネラル吸収促進効果のある素材を併用しても良い。
ミネラルの吸収促進効果のある素材についても、特に限定するものではなく、カゼイン分解物、卵黄ペプチド、ポリグルタミン酸、ホスビチン、オリゴウロン酸、カルボキシグルタミン酸、リボ核酸、ミネラルの吸収促進効果がある各種動植物ペプチド、水溶性キトサン等から選ばれる1種又は2種以上が使用でき、中でもカゼイン分解物が好ましく、カゼインホスホペプチド及び/又はカゼインカルシウムペプチドが更に好ましい。
その他の素材としては、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナイアシン(ニコチン酸)、パントテン酸、葉酸等のビタミン類、リジン、スレオニン、トリプトファン等の必須アミノ酸類や、α−リノレン酸、EPA、DHA、月見草油、オクタコサノール、食物繊維、オリゴ糖等の人の健康に寄与する物質類、その他の食品や食品添加物として認可されている有用物質の1種又は2種以上が併用できる。
【0018】
【実施例】
以下、本願発明の実施例及び試験例をあげて説明するが、本願発明はこれに限定するものではない。
試験例1.沈殿抑制能の確認
ポリグリセリン脂肪酸エステルがリン脂質と多価金属イオンによる沈殿を抑制することを確認するため、表1に示す配合でリン脂質と多価金属イオンを含有する溶液を調製し、沈殿の有無を目視にて確認した。
リン脂質としては、卵黄より分画抽出したホスファチジルコリン及びホスファチジルセリンの合計が全リン脂質中80重量%含有している卵黄レシチン(総リン脂質含量80重量%)を、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、ペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(HLB=14;商品名:サンソフトAZ−14EG;太陽化学株式会社製;表中で「PGPR1」と記載)と、ペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(HLB=16;商品名:サンソフトAZ−16EG;太陽化学株式会社製;表中で「PGPR2」と記載)を使用した。
【0019】
【表1】

Figure 2005058018
この結果より、リン脂質と多価金属イオンによる沈殿をポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル抑制することが確認された。
【0020】
実施例1.リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物の調製(1)
卵黄より分画抽出したホスファチジルコリン及びホスファチジルセリンの合計が全リン脂質中80重量%含有している卵黄レシチン(総リン脂質含量80重量%、構成脂肪酸中アラキドン酸4.8重量%、DHA4重量%)10g、乳酸カルシウム40g、ペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(HLB=14;商品名:サンソフトAZ−14EG;太陽化学株式会社製)50gを混合し、本願発明の組成物を得た。
【0021】
実施例2.リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物の調製(2)
卵黄より分画抽出したホスファチジルコリン及びホスファチジルセリンの合計が全リン脂質中80重量%含有している卵黄レシチン(総リン脂質含量80重量%、構成脂肪酸中アラキドン酸4.8重量%、DHA4重量%)10g、乳酸カルシウム50g、ペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(HLB=16;商品名:サンソフトAZ−16EG;太陽化学株式会社製)40gを混合し、本願発明の組成物を得た。
【0022】
実施例3.リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物の調製(3)
卵黄レシチンより酵素によるホスファチジル基転移反応で得たホスファチジルセリンを全リン脂質中20重量%含有したリン脂質製剤(総リン脂質含量60重量%、構成脂肪酸中アラキドン酸4.8重量%、DHA4重量%)10g、硫酸マグネシウム50g、ペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(HLB=14;商品名:サンソフトAZ−14EG;太陽化学株式会社製)40gを混合し、本願発明の組成物を得た。
【0023】
実施例4.リン脂質と多価金属イオンの強化飲食品の調製(1)
実施例1で得られた組成物10g、ヨーグルト450g、オレンジ果汁(固形分12%)400g、果糖ブドウ糖液糖50g、HMペクチン4g、オレンジ香料0.2gを常法により混合し、水で全量を1000mlに調整し、均質化処理を行い、フルーツドリンクヨーグルトを調製した。
このものは、沈殿を生じず、美味しいものであった。
【0024】
実施例5.リン脂質と多価金属イオンの強化飲食品の調製(2)
実施例2で得られた組成物1.0g、ゲル化剤(商品名:サンカラ1606;太陽化学株式会社製)0.5g、グラニュー糖18.0g、クエン酸ナトリウム0.1gを水に加え、水を加えながら全量を100gとし、85℃で加温溶解した。そこに1/5バレンシアオレンジ果汁2.0g、オレンジフレーバー0.1gを添加して攪拌混合した後にカップに充填し、水冷してゼリーを調製した。
このものは、沈殿による分離等を生じず、美味しいものであった。
【0025】
実施例6.リン脂質と多価金属イオンの強化飲食品の調製(3)
卵黄レシチンより酵素によるホスファチジル基転移反応で得たホスファチジルセリンを20%含有したリン脂質製剤(総リン脂質含量60重量%、構成脂肪酸中アラキドン酸4.8重量%、DHA4重量%)1g、乳酸カルシウム4g、硫酸マグネシウム1.5g、クエン酸鉄ナトリウム0.1g、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(商品名:サンソフトAZ−14EG;太陽化学株式会社製)1.5g、カゼインナトリウム40g、カゼインカルシウム10g、カゼインカルシウムの酵素分解物(商品名:CCP;太陽化学株式会社製)8g、デキストリン150g、菜種油10g、コーン油7g、MCT5.5g、ビタミンミックス0.5g、食塩2g、塩化カリウム2g、グリセリン脂肪酸エステル(商品名:サンソフトNo.230;太陽化学株式会社製)1g、ポリグリセリン脂肪酸エステル(商品名:サンソフトA−141E;太陽化学株式会社製)1g、ミルク香料1gを常法により混合し、水で全量を1000mlに調整し、高圧ホモジナイザーで均質化処理を行い、濃厚流動食を調製した。
このものは、沈殿による分離等を生じず、美味しいものであった。
【0026】
本発明の実施態様ならびに目的生成物を挙げれば以下のとおりである。
(1) リン脂質、多価金属イオン及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有することを特徴とする、リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(2) リン脂質の構成脂肪酸が、多価不飽和脂肪酸を含有していることを特徴とする、前記(1)記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(3) リン脂質の構成脂肪酸が、ω3系多価不飽和脂肪酸及び/又はω6系多価不飽和脂肪酸より選ばれる1種又は2種以上を含有していることを特徴とする、前記(1)又は(2)記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(4) リン脂質の構成脂肪酸が、ω3系多価不飽和脂肪酸より選ばれる1種又は2種以上を含有していることを特徴とする、前記(1)〜(3)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(5) リン脂質の構成脂肪酸が、エイコサペンタエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を含有していることを特徴とする、前記(1)〜(4)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(6) リン脂質が、卵黄レシチンであることを特徴とする、前記(1)〜(5)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(7) リン脂質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、リゾホスファチジルコリン及びリゾホスファチジルセリンの合計が全リン脂質中50重量%以上含有のものであることを特徴とする、前記(1)〜(6)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(8) リン脂質が、ホスファチジルセリン及びリゾホスファチジルセリンの合計が全リン脂質中15重量%以上含有のものであることを特徴とする、前記(1)〜(7)記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
【0027】
(9) 多価金属イオンが、二価金属イオンであることを特徴とする、前記(1)〜(8)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(10) 多価金属イオンが、カルシウム又はマグネシウムであることを特徴とする、前記(1)〜(9)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(11) 多価金属イオンが、カルシウムであることを特徴とする、前記(1)〜(10)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(12) ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルのHLBが、10以上であることを特徴とする、前記(1)〜(11)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(13) ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルのHLBが、12〜18であることを特徴とする、前記(1)〜(12)いずれか記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(14) 多価金属イオンと、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの配合割合が、多価金属イオン1重量部に対し、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルが0.1重量部以上であることを特徴とする、前記(1)〜(13)いずれか記載リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(15) 多価金属イオンと、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルの配合割合が、多価金属イオン1重量部に対し、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルが1重量部以上であることを特徴とする、前記(1)〜(14)いずれか記載リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(16) ミネラル吸収促進効果のある素材を併用していることを特徴とする、前記(1)〜(15)いずれか記載リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(17) ミネラル吸収促進効果のある素材がカゼイン分解物であることを特徴とする、前記(16)記載リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(18) ミネラル吸収促進効果のある素材がカゼインホスホペプチド及び/又はカゼインカルシウムペプチドであることを特徴とする、前記(16)又は(17)記載リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。
(19) 前記(1)〜(18)いずれか記載の組成物を含有することを特徴とする飲食品。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、リン脂質を含有しながら、多価金属イオンとの沈殿を生じない組成物を調製することができ、手軽に摂取できるリン脂質を含有したカルシウム等のミネラル強化飲食品を供給でき、その産業上の利用価値は大である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions that does not cause precipitation of polyvalent metal ions while containing phospholipids, and a food or drink containing the same.
[0002]
[Prior art]
Phospholipids are substances that are relatively abundant as cell membrane constituents in tissues of natural animals and plants, especially tissues such as egg yolk, soybeans, and bovine brain.
Phospholipid is also called lecithin, and is used for emulsification of various foods and drinks. In a narrow sense, phosphatidylcholine, which is a type of phospholipid, is sometimes referred to as lecithin.
[0003]
Further, phospholipids are also being studied as a substance having a physiological function. Among them, choline contained in phosphatidylcholine, a kind of phospholipid, has long been known to improve brain function, and the administration of phosphatidylcholine increases the content of acetylcholine, which is said to mediate information transmission, in the brain. There are reports such as. Egg yolk phospholipid (egg yolk lecithin) has a high phosphatidylcholine content, and its application as a main component of a brain function improving agent is known. (For example, refer to Patent Document 1.)
In recent years, reports that phosphatidylserine can maintain and improve brain functions such as improving dementia and improving memory and concentration (see, for example, Patent Document 2), treatment of immune diseases, antistress There have been reports on effects, etc. Phospholipids are not only nutritional components, but their functions are attracting attention as food components having various physiological functions, and are commercially available in capsule and other dosage forms.
However, since phospholipids are highly reactive with polyvalent metal ions such as calcium and become insoluble, it is impossible to add a sufficient effective amount of both phospholipids and minerals such as calcium in beverages and the like. There was a problem. Therefore, as a dietary supplement, it is generally supplied in a dosage form such as a capsule, and a method for suppressing insolubilization by minerals such as phospholipid and calcium in a beverage or the like has not been reported.
[0005]
Furthermore, phospholipids also bind to polyvalent metal ions in the body and become insoluble salts, which has the problem of inhibiting the absorption of minerals. For this reason, some phospholipid supplements and other products have precautions written so as to keep in mind that they consume a lot of calcium.
[0006]
On the other hand, as a method of adding phospholipids to beverages fortified with calcium or the like, there is a method using an insoluble calcium salt such as calcium carbonate. In this case, although precipitation due to reaction with phospholipids does not occur, insoluble calcium There was a problem of salt precipitation.
In addition, in order to stably disperse insoluble minerals such as calcium carbonate in a solution, it is known to apply phospholipids (see, for example, Patent Document 3), but although the sedimentation rate is slow, it is completely mineral. There is a problem that precipitation cannot be suppressed, and these have not been considered at all with respect to physiological functions of phospholipids and inhibition of mineral absorption by phospholipids.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3073224 (page 1-4)
[Patent Document 2]
Patent No. 3053537 (pages 1-7)
[Patent Document 3]
JP 2002-128681 (page 1-8)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Then, it makes it a subject to supply the composition which suppressed the precipitation by a phospholipid and a polyvalent metal ion which can be used also in the drink which can be ingested easily.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventors have found that precipitation with phospholipids and polyvalent metal ions is suppressed by containing polyglycerin condensed ricinoleate together with phospholipids and polyvalent metal ions. Completed the invention.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The production method of the phospholipid of the present invention is not particularly limited, and phosphatidylcholine and phosphatidyl are extracted by phospholipid extracted from natural components such as egg yolk and soybean, phospholipid fractionation or enzymatic phosphatidyl group transfer reaction. What increased the content of any 1 type, or 2 or more types of phospholipid components, such as ethanolamine, phosphatidylinositol, phosphatidylserine, hydrogenated lecithin, hydrolysis lecithin, phosphatidylglycerol, sphingomyelin, phosphatidic acid, can be used. Further, lysophospholipids in a form in which one of the two fatty acids bound to glycerol of phospholipid is separated may be used.
Constituent fatty acids are not particularly limited and may be either saturated fatty acids or unsaturated fatty acids, but those containing polyunsaturated fatty acids are preferred from the viewpoint of physiological effects, eicosapentaenoic acid, docosahexaenoic acid More preferable are those containing one or more selected from ω3 polyunsaturated fatty acids such as linolenic acid, or ω6 polyunsaturated fatty acids such as linoleic acid and arachidonic acid. Those containing one or more selected from polyunsaturated fatty acids are more preferred, and those containing eicosapentaenoic acid and / or docosahexaenoic acid are most preferred.
The degree of purification of these phospholipids is not particularly limited, and may be either a crude product or a purified product.
From the viewpoint of physiological effects such as a brain function improving effect, preferably, the total of phosphatidylcholine, phosphatidylserine, lysophosphatidylcholine and lysophosphatidylserine is contained in 50% by weight or more of the total phospholipid, more preferably phosphatidylserine and The total of lysophosphatidylserine is 15% by weight or more of the total phospholipid.
Among these, egg yolk lecithin has a high ratio of phosphatidylcholine and can be suitably used.
[0011]
The polyvalent metal ion of the present invention is not particularly limited as long as it is a divalent or higher valent metal ion, and examples thereof include calcium, magnesium, iron, zinc, copper, and the like. In order to make up for the shortage of the amount, calcium and magnesium, which are added in a large amount when strengthening food and drink, are more preferable, and calcium is most preferable.
[0012]
The polyvalent metal ion is usually added in the form of a soluble salt, and for example, chloride, lactate, citrate, hydroxide, sulfate and the like can be used. For example, calcium chloride, calcium lactate, calcium citrate, calcium hydroxide, magnesium chloride, magnesium hydroxide, iron citrate, sodium iron citrate, iron sulfate and the like. Further, even an insoluble salt such as calcium carbonate may be ionized by simultaneously adding and dissolving an acid such as citric acid or hydrochloric acid.
[0013]
The polyglycerin condensed ricinoleic acid ester of the present invention refers to an ester of polyglycerin and condensed ricinoleic acid, and the degree of polymerization of polyglycerin constituting this and the degree of condensation of ricinoleic acid are not composed of a single one. Alternatively, it may be a mixture of polyglycerin having a different degree of polymerization or ricinoleic acid having a different degree of condensation. Also, the average degree of polymerization of polyglycerol, the degree of condensation of condensed ricinoleic acid, and the esterification rate are not particularly limited. The average degree of polymerization of the polyglycerin constituting the polyglycerin condensed ricinoleate is preferably 3 or more, more preferably 3 to 10.
[0014]
The HLB of the polyglycerin-condensed ricinoleic acid ester of the present invention is not particularly limited, but is preferably 10 or more, more preferably 12-18 as a hydrophilic one, that is, HLB.
Here, HLB is a numerical value representing the balance between the hydrophilic group and the hydrophobic group of the surfactant, and is generally represented by the following formula proposed by Griffin.
HLB value = 20 × MH / M (MH: molecular weight of hydrophilic group part, M: molecular weight of surfactant)
[0015]
The blending ratio of the polyvalent metal ion and the polyglycerin condensed ricinoleic acid ester can be appropriately selected depending on the type and is not particularly limited, but the lower limit thereof is 1 part by weight of the polyvalent metal ion. The polyglycerin condensed ricinoleic acid ester is 0.1 part by weight, preferably 0.5 part by weight, more preferably 1 part by weight, and the upper limit thereof is 1 part by weight of polyvalent metal ion. The acid ester is 500 parts by weight, preferably 100 parts by weight, more preferably 50 parts by weight. When the blending ratio of the polyglycerin condensed ricinoleic acid ester is small, the effect is weakened, and when the blending ratio is large, the cost increases or the taste of the polyglycerin condensed ricinoleic acid ester is undesirably deteriorated.
[0016]
The food or drink of the present invention is not particularly limited, but a beverage or a liquid, sol-like or gel-like food is preferable because it is easy to confirm the effect of suppressing precipitation.
Examples of drinks include soft drinks, milk drinks, lactic acid bacteria drinks, carbonated drinks, and liquid, sol, or gel foods include, for example, soups, liquid foods, swallow meals, and blenders. Food, mousse, jelly, pudding, bavaria, dressing, jam and the like.
[0017]
Further, in order to disperse the phospholipid, an emulsifier, a stabilizer and the like can be used in combination as appropriate.
The emulsifier used in combination is not particularly limited, and examples thereof include glycerin fatty acid ester, polyglycerin fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, glycerin fatty acid organic acid ester, fatty acid propylene glycol ester, organic acid monoglyce, sorbitan ester, saponin, and polysorbate. Can be used.
The stabilizer is not particularly limited, and pectin, carrageenan, guar gum, xanthan gum, alginic acid, sodium alginate, carboxymethylcellulose, agar, gum arabic, locust bean gum, tamarind gum and the like, and their decomposition products can be used.
Furthermore, in order to enhance absorption of calcium or the like, a material having an effect of promoting mineral absorption may be used in combination.
The material having an effect of promoting the absorption of minerals is not particularly limited, but casein degradation products, egg yolk peptides, polyglutamic acid, phosvitin, oligouronic acid, carboxyglutamic acid, ribonucleic acid, various animal and plant peptides having an effect of promoting absorption of minerals, One or more kinds selected from water-soluble chitosan and the like can be used, among which casein degradation products are preferable, and casein phosphopeptides and / or casein calcium peptides are more preferable.
Other materials include vitamin A, vitamin B 1 , vitamin B 2 , vitamin B 6 , vitamin B 12 , vitamin C, vitamin D, vitamin E, niacin (nicotinic acid), pantothenic acid, folic acid and other vitamins, lysine Approved as essential amino acids such as threonine and tryptophan, substances contributing to human health such as α-linolenic acid, EPA, DHA, evening primrose oil, octacosanol, dietary fiber, oligosaccharides, and other foods and food additives One kind or two or more kinds of useful substances that have been used can be used in combination.
[0018]
【Example】
Examples of the present invention and test examples will be described below, but the present invention is not limited thereto.
Test Example 1 Confirmation of precipitation inhibitory ability In order to confirm that polyglycerin fatty acid ester inhibits precipitation due to phospholipids and polyvalent metal ions, a solution containing phospholipids and polyvalent metal ions with the formulation shown in Table 1 was prepared and precipitated. The presence or absence of was confirmed visually.
As the phospholipid, egg yolk lecithin (total phospholipid content 80% by weight) containing 80% by weight of the total phosphatidylcholine and phosphatidylserine fractionally extracted from egg yolk is used as the polyglycerin fatty acid ester. Glycerol condensed ricinoleic acid ester (HLB = 14; trade name: Sunsoft AZ-14EG; manufactured by Taiyo Kagaku; described as “PGPR1” in the table) and pentaglycerin condensed ricinoleic acid ester (HLB = 16; trade name: Sunsoft AZ-16EG; manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd .; described as “PGPR2” in the table) was used.
[0019]
[Table 1]
Figure 2005058018
From this result, it was confirmed that precipitation with phospholipids and polyvalent metal ions was suppressed by polyglycerin condensed ricinoleate.
[0020]
Example 1. Preparation of a composition for strengthening phospholipids and polyvalent metal ions (1)
Yolk lecithin containing 80% by weight of total phosphatidylcholine and phosphatidylserine extracted and extracted from egg yolk (total phospholipid content 80% by weight, arachidonic acid 4.8% by weight in constituent fatty acids, DHA 4% by weight) 10 g, calcium lactate 40 g, and pentaglycerin condensed ricinoleic acid ester (HLB = 14; trade name: Sunsoft AZ-14EG; manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) 50 g were mixed to obtain the composition of the present invention.
[0021]
Example 2 Preparation of composition for strengthening phospholipids and polyvalent metal ions (2)
Yolk lecithin containing 80% by weight of total phosphatidylcholine and phosphatidylserine extracted and extracted from egg yolk (total phospholipid content 80% by weight, arachidonic acid 4.8% by weight in constituent fatty acids, DHA 4% by weight) 10 g, 50 g of calcium lactate, and 40 g of pentaglycerin condensed ricinoleic acid ester (HLB = 16; trade name: Sunsoft AZ-16EG; manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) were mixed to obtain the composition of the present invention.
[0022]
Example 3 Preparation of composition for strengthening phospholipids and polyvalent metal ions (3)
Phospholipid preparation containing 20% by weight of phosphatidylserine obtained by enzyme phosphatidyl group transfer reaction from egg yolk lecithin (total phospholipid content 60% by weight, arachidonic acid 4.8% by weight in constituent fatty acids, DHA 4% by weight) ) 10 g, 50 g of magnesium sulfate, and 40 g of pentaglycerin condensed ricinoleate (HLB = 14; trade name: Sunsoft AZ-14EG; manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) were mixed to obtain the composition of the present invention.
[0023]
Example 4 Preparation of fortified food and drink with phospholipids and polyvalent metal ions (1)
10 g of the composition obtained in Example 1, 450 g of yogurt, 400 g of orange fruit juice (solid content 12%), 50 g of fructose glucose liquid sugar, 4 g of HM pectin and 0.2 g of orange flavor are mixed in a conventional manner, and the whole amount is mixed with water. The mixture was adjusted to 1000 ml, homogenized, and a fruit drink yogurt was prepared.
This product did not cause precipitation and was delicious.
[0024]
Embodiment 5 FIG. Preparation of fortified food and drink with phospholipids and polyvalent metal ions (2)
1.0 g of the composition obtained in Example 2, 0.5 g of a gelling agent (trade name: Sankara 1606; manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.), 18.0 g of granulated sugar, and 0.1 g of sodium citrate are added to water. The total amount was made 100 g while adding water, and dissolved by heating at 85 ° C. Thereto, 2.0 g of 1/5 Valencia orange juice and 0.1 g of orange flavor were added, mixed with stirring, filled into a cup, and cooled with water to prepare a jelly.
This product did not cause separation due to precipitation and was delicious.
[0025]
Example 6 Preparation of phospholipid and polyvalent metal ion fortified food and drink (3)
1 g of phospholipid preparation containing 20% of phosphatidylserine obtained by enzyme phosphatidyl group transfer reaction from egg yolk lecithin (total phospholipid content 60% by weight, arachidonic acid 4.8% by weight in DFA, 4% by weight DHA), calcium lactate 4 g, magnesium sulfate 1.5 g, sodium iron citrate 0.1 g, polyglycerin condensed ricinoleic acid ester (trade name: Sunsoft AZ-14EG; manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) 1.5 g, sodium caseinate 40 g, calcium caseinate 10 g, Enzymatic degradation product of casein calcium (trade name: CCP; manufactured by Taiyo Chemical Co., Ltd.) 8 g, dextrin 150 g, rapeseed oil 10 g, corn oil 7 g, MCT 5.5 g, vitamin mix 0.5 g, salt 2 g, potassium chloride 2 g, glycerin fatty acid ester (Product name: Sunsoft N .230; manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) 1 g, polyglycerin fatty acid ester (trade name: Sunsoft A-141E; manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) 1 g, and milk flavor 1 g are mixed by a conventional method, and the total amount is adjusted to 1000 ml with water. Then, homogenization was performed with a high-pressure homogenizer to prepare a concentrated liquid food.
This product did not cause separation due to precipitation and was delicious.
[0026]
Examples of the present invention and the target product are as follows.
(1) A composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions, comprising a phospholipid, a polyvalent metal ion and a polyglycerin condensed ricinoleate.
(2) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to (1) above, wherein the constituent fatty acids of phospholipids contain polyunsaturated fatty acids.
(3) The constituent fatty acids of the phospholipid contain one or more selected from ω3 polyunsaturated fatty acids and / or ω6 polyunsaturated fatty acids, ) Or (2) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions.
(4) The phosphorus according to any one of (1) to (3) above, wherein the constituent fatty acid of the phospholipid contains one or more selected from ω3 polyunsaturated fatty acids. A composition for reinforcing lipids and polyvalent metal ions.
(5) Strengthening of phospholipid and polyvalent metal ion according to any one of (1) to (4) above, wherein the constituent fatty acid of phospholipid contains eicosapentaenoic acid and / or docosahexaenoic acid Composition.
(6) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to any one of (1) to (5), wherein the phospholipid is egg yolk lecithin.
(7) Any of (1) to (6) above, wherein the phospholipid is a total of phosphatidylcholine, phosphatidylserine, lysophosphatidylcholine, and lysophosphatidylserine in a total phospholipid content of 50% by weight or more. The composition for reinforcement | strengthening of phospholipid and multivalent metal ion of description.
(8) The phospholipid according to (1) to (7) above, wherein the phospholipid is a total of phosphatidylserine and lysophosphatidylserine in a total phospholipid content of 15% by weight or more. A composition for reinforcing metal ions.
[0027]
(9) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to any one of (1) to (8), wherein the polyvalent metal ions are divalent metal ions.
(10) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to any one of (1) to (9), wherein the polyvalent metal ion is calcium or magnesium.
(11) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to any one of (1) to (10), wherein the polyvalent metal ion is calcium.
(12) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to any one of (1) to (11) above, wherein the polyglycerin condensed ricinoleate has an HLB of 10 or more.
(13) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to any one of (1) to (12) above, wherein the HLB of the polyglycerol condensed ricinoleic acid ester is 12 to 18.
(14) The blending ratio of the polyvalent metal ion and the polyglycerol condensed ricinoleic acid ester is characterized in that the polyglycerol condensed ricinoleic acid ester is 0.1 part by weight or more with respect to 1 part by weight of the polyvalent metal ion. The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to any one of (1) to (13).
(15) The blending ratio of the polyvalent metal ion and the polyglycerin condensed ricinoleate is 1 part by weight of the polyglycerin condensed ricinoleate with respect to 1 part by weight of the polyvalent metal ion. (1)-(14) The composition for reinforcement | strengthening of phospholipid and multivalent metal ion in any one.
(16) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to any one of (1) to (15), wherein a material having an effect of promoting mineral absorption is used in combination.
(17) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to the above (16), wherein the material having a mineral absorption promoting effect is a casein degradation product.
(18) The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to (16) or (17) above, wherein the material having an effect of promoting mineral absorption is casein phosphopeptide and / or casein calcium peptide.
(19) A food or drink comprising the composition according to any one of (1) to (18).
[0028]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to prepare a composition that does not cause precipitation with polyvalent metal ions while containing phospholipid, and supplies mineral-enhanced food and drink such as calcium containing phospholipid that can be easily ingested. Yes, its industrial utility value is great.

Claims (4)

リン脂質、多価金属イオン及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有することを特徴とする、リン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。A composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions, comprising phospholipids, polyvalent metal ions and polyglycerin condensed ricinoleate. 多価金属イオンが、二価金属イオンであることを特徴とする請求項1記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to claim 1, wherein the polyvalent metal ions are divalent metal ions. 多価金属イオンが、カルシウムイオンであることを特徴とする請求項1又は2記載のリン脂質と多価金属イオンの強化用組成物。The composition for reinforcing phospholipids and polyvalent metal ions according to claim 1 or 2, wherein the polyvalent metal ions are calcium ions. 請求項1〜3いずれか記載の組成物を含有することを特徴とする飲食品。Food / beverage products containing the composition in any one of Claims 1-3.
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