JP2004521130A - N−置換テトラヒドロピリヂン及びそれらの農薬としての使用 - Google Patents

N−置換テトラヒドロピリヂン及びそれらの農薬としての使用 Download PDF

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Abstract

それぞれ遊離形の又は塩形の、以下の式の化合物:
【化1】
Figure 2004521130

{式中、
1及びR2は互いに独立にハロゲン、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロ−C1−C6アルコキシ又はSF5である、
3は水素、OH、ハロゲン、C1−C6アルコキシ又は−O−C(=O)−C1−C6アルキルである、
4は、例えば、水素、ハロゲン、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロ−C1−C6アルコキシ又は−SCNである;
5及びR6は互いに独立に、例えば、水素、C1−C12アルキル、ハロ−C1−C12アルキル、C2−C12アルケニル、ハロ−C2−C12アルケニル又はC2−C12アルキニルである;及び
qは0又は1である}
及び、好適な場合には、E/Z異性体、E/Z異性体混合物及び/又は互変異性体;
これらの化合物の製造方法及びそれらの使用、活性成分がこれらの化合物又はそれらの農薬として使用可能な塩から選ばれる農薬組成物、これらの組成物の製造方法、及びそれらの使用、これらの組成物で処理した植物繁殖材料、及び害虫の駆除方法について記載する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、
(1)それぞれ遊離形の又は塩形の、以下の式の化合物:
【化1】
Figure 2004521130
{式中、
1及びR2は互いに独立にハロゲン、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロ−C1−C6アルコキシ、−S(=O)p−R9又はSF5である、
3は水素、OH、ハロゲン、C1−C6アルコキシ又は−O−C(=O)−C1−C6アルキルである、
4は水素、ハロゲン、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロ−C1−C6アルコキシ、−S(=O)p−R9又は−SCN;
5及びR6は互いに独立に水素、C1−C12アルキル、ハロ−C1−C12アルキル、C2−C12アルケニル、ハロ−C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、ハロ−C2−C12アルキニル、C3−C8シクロアルキル、−C(=O)−O−R7、−C(=S)−O−R8、−C(=Y)−Z−R8、−S(=O)p−R9、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;又はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又はハロ−C1−C6アルコキシにより互いに独立に1〜5回、置換可能性に因り、上記環においてそれぞれ置換されるC3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;又は
【0002】
一般的に、それらが結合する窒素原子と共に、置換されない又は置換されるヘテロ環状環を形成する;
Yは酸素又は硫黄である;
【0003】
Zは結合、−NR10−又は硫黄である;
7はC1−C6アルコキシ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルチオ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルアミノ−C1−C6アルキル、C3−C6アルキニル、C1−C6アルキル−S−(=O)p−C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;
又はハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又はハロ−C1−C6アルコキシにより互いに独立に1〜5回、置換可能性に因り、上記環においてそれぞれ置換されるC3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;
【0004】
8はC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルチオ−C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C6アルキニル、C1−C6アルキル−S(=O)p−C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;又はハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又はハロ−C1−C6アルコキシにより互いに独立に1〜5回、置換可能性に因り、上記環においてそれぞれ置換されるC3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;
9はC1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、ハロ−C1−C6アルキル又はベンジルである;
【0005】
10は水素、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、ハロ−C1−C6アルキル又はベンジルである;
pは0、1又は2である;及び
qは0又は1である}
及び、好適な場合には、E/Z異性体、E/Z異性体混合物及び/又は互変異性体;
【0006】
これらの化合物の製造方法及びそれらの使用、それらの活性成分がこれらの化合物又はそれらの農薬として使用可能な塩から選ばれる農薬組成物、これらの化合物の調製用プロセス及び中間体、及びそれらの使用、これらの組成物で処理される植物繁殖材料、及び害虫駆除方法を提供する。
【0007】
文献は農薬組成物における活性成分としてのあるピペリヂン誘導体を提案する。これらの既知の化合物の生物学的特性は、しかしながら、害虫制御の分野において完全な満足を提供することができず、そしてそのため、特に昆虫及びダニ目の代表者の制御のために、農薬特性を有するさらなる化合物を提供する必要性があり、この目的は式(I)の本化合物の供給を通じて本発明にしたがって達成される。
【0008】
式(I)の化合物及び、好適な場合には、それらの互変異性体は塩、例えば、酸添加塩を形成しうる。これらの塩は、例えば、鉱物酸、例えば、硫酸、リン酸又はハロゲン化水素酸の如き強い無機酸で、例えば、ハロゲンにより置換されない又は置換されるC1−C4アルカンカルボン酸、例えば酢酸の如き、飽和又は不飽和ヂカルボン酸、例えば、蓚酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸又はフタル酸の如き、ヒドロキシカルボン酸、例えば、アスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸又はクエン酸の如き、又は安息香酸の如き強い有機カルボン酸で、又は、例えば、ハロゲンにより置換されない又は置換されるC1−C4アルカンスルフォン又はアリールスルフォン酸、例えば、メタンスルフォン又はp−トルエンスルフォン酸の如き有機スルフォン酸で形成される。さらに、少なくとも1の酸性基を含む式(I)の化合物は塩基と共に塩を形成しうる。好適な塩基での塩は、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土壌金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム又はマグネシウム塩の如き金属塩、又はアンモニアでの又はモルフォリン、ピペリヂン、ピローリヂン、一、ニ又は三−低アルキルアミン、例えば、エチル−、ヂエチル−、トリエチル又はヂメチルプロピルアミン、又は一、ニ又は三水酸化−低アルキルアミン、例えば、モノ−、ヂ−又はトリエタノールアミンの如き有機アミンでの塩である。さらに、対応する内部の塩は好適なところで形成されうる。一方では遊離形が好ましい。式(I)の化合物の塩のうち、上記農薬として有用な塩は好ましい。上記及び以下の式(I)の遊離化合物及び/又はそれらの塩についての引用文献は好適な場合には対応する塩をいうと理解されるべきであり、及び逆に、上記塩に関する引用文献は式(I)の遊離化合物を含むと理解されるべきである。同様の解説は式(I)の化合物の互変異性体及びそれらの塩に適用する。
【0009】
上記及び以下に使用される一般用語は、別段の定めなき限り、以下に設定される意味を有する。
それ自体基としての及びハロアルキル、ハロシクロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル及びハロアルコキシの如き、他の基及び化合物の構造要素としてのハロゲン(ハロ)はフッ素、塩素、臭素又はヨー素、特にフッ素、塩素又は臭素、しかし特にフッ素又は塩素、特に塩素である。
【0010】
炭素含有基及び化合物は、別段の定めなき限り、それぞれの場合に、1〜20以下の、好ましくは1〜18以下の、特に1〜10以下の、特に1〜6以下の、特に1〜4以下の、特に1〜3以下の、特に1又は2の炭素原子を含む;メチルは非常に特に好ましい。
【0011】
それ自体基としての及びまた、例えば、ハロアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフォニル及びアルキルスルフォニルオキシの如き他の基及び化合物の構造要素としてのアルキルは、それぞれの場合において対応する基又は化合物中に存在する炭素原子の特定の数について好適な考慮がされ、直鎖、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−デシル、n−ドデシル、n−ヘキサデシル又はn−オクタデシル、又は有枝鎖、例えば、イソプロピル、イソブチル、第ニ−ブチル、第三−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル又はイソヘキシルである。
【0012】
それ自体基としての及びハロアルケニル、ハロアルキニル、アルケニルオキシ、ハロアルケニルオキシ、アルキニルオキシ又はハロアルキニルオキシの如き他の基及び化合物の構造要素としてのアルケニル及びアルキニルは直鎖又は有枝鎖であり、そしてそれぞれの場合において2又は好ましくは1の不飽和炭素−炭素結合を含む。例として、ヴィニル、プロプ−2−エン−1−イル、2−メチルプロプ−2−エン−1−イル、ブト−2−エン−1−イル、ブト−3−エン−1−イル、プロプ−2−イン−1−イル、ブト−2−イン−1−イル及びブト−3−イン−1−イルについての言及がされうる。
【0013】
それ自体基としての及びまた例えば、アルキルの如き他の基及び化合物の構造要素としてのシクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルである。シクロペンチル及びシクロヘキシル、特にシクロプロピルは好ましい。
【0014】
ハロアルキル及びハロアルコキシの如き、ハロゲン置換炭素含有基及び化合物は部分的にハロゲン化され又はペルハロゲン化されることができ、複数のハロゲン化の場合におけるハロゲン置換は同一である又は異なる。それ自体基としての及びまたハロアルコキシの如き他の基及び化合物の構造要素としてのハロアルキルの例はCHF2、CF3又はCH2Clの如きフッ素、塩素及び/又は臭素により1〜3回置換されたメチル;CH2CF3、CF2CF3、CF2CCl3、CF2CHCl2、CF2CHF2、CF2CFCl2、CH2CH2Cl、CF2CHBr2、CF2CHClF、CF2CHBrF又はCClFCHClFの如きフッ素、塩素及び/又は臭素により1〜5回置換されたエチル;CH2CHBrCH2Br、CF2CHFCF3、CH2CF2CF3、CF2CF2CF3、CH(CF32又はCH2CH2CH2Clの如きフッ素、塩素及び/又は臭素により1〜7回置換されるプロピル又はイソプロピル;及びCF(CF3)CHFCF3、CF2(CF22CF3又はCH2(CF22CF3の如きフッ素、塩素及び/又は臭素により1〜9回置換されるブチル又はその異性体の1である。
【0015】
アリールは特にフェニル又はナフチルであり;フェニルは好ましい。
【0016】
ヘテロシクリルはN、O及びSから成る群から選ばれる1〜4のヘテロ原子を有する5〜7員の飽和又は不飽和、好ましくは芳香族、環である。窒素ヘテロ原子及び、所望の場合、さらなるヘテロ原子、好ましくは窒素、酸素又は硫黄、特に窒素及び酸素を含む芳香族5−及び6−員環は好ましい。好ましいヘテロシクリル基は、例えば、ピローリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピロヂル、ピリミヂニル、ピリダジニル、オキサヂアジナニル、チアゾリル、チアヂアジニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、インドリル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、フラニル、テトラヒドロフラニル及びチエニルである。
【0017】
本発明の内容において好ましい態様は
(2)R1及びR2は互いに独立にハロゲン、C1−C2アルキル、ハロ−C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ又はハロ−C1−C2アルコキシである式(I)の(1)に従う化合物;
特に、互いに独立にフッ素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシである;
特に、互いに独立にフッ素、塩素、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシである;
非常に特に好ましくは、R1及びR2はトリフルオロメチルである;
【0018】
(3)R3は水素、OH、ハロゲン又はC1−C6アルコキシである式(I)の(1)又は(2)に従う化合物;
特に、水素、OH、フッ素又はメトキシ;
特に、水素又はOHであり;非常に特に好ましくは、OHである;
【0019】
(4)R4は水素、塩素、フッ素、メトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシ;である式(I)の(1)〜(3)当たりとしての化合物;特に水素である;
【0020】
(5)R5はハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ−C1−C6アルキル又はハロ−C1−C6アルコキシにより互いに独立に1〜3回置換されるC1−C6アルキル、C3−C12アルケニル、C3−C12アルキニル、C3−C8シクロアルキル、−C(=O)−O−R7、−C(=S)−O−R8、−C(=Y)−Z−R8、−S(=O)p−R9、フェニル−C1−C6アルキル又はフェニル−C1−C6アルキルである式(I)の(1)〜(4)に従う化合物;
好ましくは−C(=O)−O−R7、−C(=S)−O−R8、−C(=Y)−Z−R8、−S(=O)p−R9又はフェニル−C1−C6アルキルである;
【0021】
(6)R5はC3−C12アルキニル、特にC3アルキニルである式(I)の(1)〜(4)に従う化合物;
【0022】
(7)R5は−C(=O)−O−R7及びR7はC1−C2アルコキシ−C1−C2アルキル、C3−C6アルキニル、C1−C2アルキル−S(=O)p−C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、フェニル又はベンジルである、式(I)の(1)〜(4)に従う化合物、
特に、C3−C6アルキニル、特に−CH2−C≡CHである;
【0023】
(8)R5は−C(=S)−O−R8である及びR8はC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ−C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C6アルキニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル又はベンジルである、式(I)の(1)〜(4)に従う化合物;
【0024】
(9)R5は−C(=O)−Z−R8である、
Zは硫黄である、及び
8はC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルチオ−C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C6アルキニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル又はベンジルである、式(I)の(1)〜(4)に従う化合物;
【0025】
(10)R5は−C(=Y)−Z−R8である、
Zは結合である、
YはO又はS、好ましくはOである;及び
8はC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルチオ−C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C6アルキニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル又はベンジルである式(I)の(1)〜(4)に従う化合物;
【0026】
(11)R5は−C(=Y)−Z(NR10)−R8である、
YはO又はS、好ましくはOである;
8はC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルチオ−C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C6アルキニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル又はベンジルである;及び
10は水素又はC1−C6アルキル、特に水素である、式(I)の(1)〜(4)に従う化合物;
【0027】
(12)R5は−S(=O)p−R9である;
9はC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル又はベンジル;特にC1−C2アルキル又はハロ−C1−C2アルキルである;及び
pは2である式(I)の(1)〜(4)に従う化合物;
【0028】
(13)R5はフェニル又はハロゲン、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシにより互いに独立に1回又は2回置換されるフェニルである式(I)の(1)〜(4)に従う化合物;
【0029】
(14)R6は水素、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル又はベンジル;特にC1−C6アルキル又は水素;非常に特に水素である式(I)の(1)〜(13)に従う化合物;
【0030】
(15)qは1である式(I)の(1)〜(14)に従う化合物;
【0031】
(16)R5及びR6はそれらが結合する窒素原子と共に結合して、置換されない又は置換されるヘテロ環状環を形成する式(I)の(1)〜(3)に従う化合物
である。
【0032】
上記表中に列挙される式(I)の化合物は本発明の内容において特に好ましい。
【0033】
本発明は、
(a)qは0である式(I)の化合物の調製のために、以下の式の化合物:
【化2】
Figure 2004521130
{式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は式(I)について上記に定義されるとおりである及びXはハロゲン、硫酸又はリン酸の如き対イオンである}を、例えば、選択された反応条件下で不活性である溶媒の不存在下又は存在下で、NaBH4の如き還元剤で処理すること、及び所望の場合、
【0034】
(b)qは1である式(I)の化合物の調製のために、qが0である、生ずる式(I)の化合物を、好適な場合には酸化剤、特にH22と反応させること
を含む、式(I)の化合物又はその塩の調製用プロセスをさらに提供する。
【0035】
本発明は、
(c)R1及びR2が同一である場合、既知の又は慣用のプロセスにより調製されうる以下の式の化合物:
【化3】
Figure 2004521130
{式中、RはC1−C12アルキル又はベンジルである}をマグネシウム又はn−ブチルリチウムの存在下で既知の又は慣用のプロセスにより調製されうる2モルの以下の式の化合物:
【化4】
Figure 2004521130
{式中、R1は式(I)について上記に定義されるとおりである}と反応させること;及び
【0036】
(d)既知の又は慣用のプロセスにより調製されうる、生ずる以下の式の化合物:
【化5】
Figure 2004521130
{式中、R1は式(I)について上記に定義されるとおりである}を以下の式の化合物:
【化6】
Figure 2004521130
{式中、R4、R5及びR6は式(I)について上記に定義されるとおりである及びXは脱離基、好ましくは塩素又は臭素である}と反応させること
を含む、式(II)の化合物又はその塩の調製用プロセスを追加的に提供する。
【0037】
本発明は、
(e)R1及びR2は同一である又は異なる、R3はOHである及びqは0である式(I)の化合物の調製のために、式(IV)の化合物をマグネシウム又はn−ブチルリチウムの存在下でイソニコチノニトリルと反応させること及び酸性加水分解に続いて得られた、それ自体既知の、以下の式の化合物:
【化7】
Figure 2004521130
{式中、R1は式(I)について上記に定義されるとおりである}をマグネシウム又はn−ブチルリチウムの存在下で既知の又は慣用のプロセスにより調製されうる以下の式の化合物:
【化8】
Figure 2004521130
{式中、R2は式(I)について上記に定義されるとおりである}と反応させること;及びさらに既知の、生ずる以下の式の化合物:
【化9】
Figure 2004521130
{式中、R1及びR2は式(I)について上記に定義されるとおりである}をプロセス段階(d)、(a)及び、好適な場合には、(b)に類似して反応させ、式(I)の化合物を与えること;又は
【0038】
(f)R3が水素である、式(I)の化合物の調製のために、式(IX)の化合物を例えば、トリフルオロ酢酸又はトリフルオロメタンスルフォン酸の存在下で、トリエチルシランの如き還元剤と反応させ、それ自体既知の以下の式の化合物:
【化10】
Figure 2004521130
{式中、R1及びR2は式(I)について上記に定義されるとおりである}を与えること及び式(X)のこの化合物をプロセス段階(d)、(a)及び、好適な場合には、(b)に類似して反応させること;
【0039】
(g)R3がアルコキシである式(I)の化合物の調製のために、式(IX)の化合物を、水酸化ナトリウムの如き強塩基の存在下でアルキルハライドとさらに反応させ、例えば、それ自体既知の以下の式の化合物:
【化11】
Figure 2004521130
{式中、R1及びR2は式(I)について上記に定義されるとおりである}を与えること及びさらに式(XI)のこの化合物をプロセス段階(d)、(a)及び、好適な場合には、(b)と類似して反応させ、式(I)の化合物を与えること;
及び/又は、所望の場合には上記プロセス又は別の方法にしたがって得られうる遊離形の又は塩形の式(I)の化合物を式(I)の他の化合物に変換すること、上記プロセスにしたがって得られうる異性体混合物を分解し、そして所望の異性体を単離すること、及び/又は上記プロセス又は別の方法にしたがって得られうる遊離の式(I)の化合物を塩に変換すること又は上記プロセス又は別の方法にしたがって得られうる式(I)の化合物の塩を遊離の式(I)の化合物に又は他の塩に変換すること
を含む、上記に定義される、qが0である式(I)の化合物又はその塩の製造方法をも提供する。
【0040】
本発明は、
(h)上記に定義するプロセス段階(c)〜(g)に類似して、以下の式の化合物:
【化12】
Figure 2004521130
{式中、R1、R2、R3、R4及びXは式(I)について上記に定義されるとおりである、及びプロセス段階(d)における式(VI)の化合物の代わりに既知の又は慣用のプロセスにより調製されうる、以下の式の化合物:
【化13】
Figure 2004521130
{式中、R4及びXは式(VI)について定義されるとおりである}が使用される}を調製すること;
【0041】
(i)上記プロセス段階(a)に類似して生ずる上記式(XII)の化合物を還元して、以下の式の化合物:
【化14】
Figure 2004521130
{式中、R1、R2、R3及びR4は式(I)について上記に定義されるとおりである}にすること
【0042】
(j)生ずる式(XIV)の化合物を水素化触媒、好ましくはRaneyニッケルの存在下で水素で還元して、以下の式の化合物:
【化15】
Figure 2004521130
{式中、R1、R2、R3及びR4は式(I)について上記に定義されるとおりである}にすること;及び
【0043】
(k)R5は置換されない又はハロゲン化C1−C12アルキル、置換されない又はハロゲン化C2−C12アルケニル、置換されない又はハロゲン化C2−C12アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C(=O)−O−R7、C(=S)−O−R8、C(=Y)−R8、S(=O)p−R9、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;又は置換されない又は置換されるC3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、へテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;及び
【0044】
6は水素である、及びR7、R8、R9及びpは上記に定義されるとおりである式(I)の化合物の調製のために;式(Ia)の化合物を置換されない又はハロゲン化Q−C1−C12アルキル、置換されない又はハロゲン化Q−C2−C12アルケニル、置換されない又はハロゲン化Q−C2−C12アルキニル、Q−C3−C8シクロアルキル、Q−C(=O)−O−R7、Q−C(=S)−O−R8、Q−C(=Y)−R8、Q−S(=O)p−R9、Q−アリール、アリール−C1−C6アルキル−Q、Q−ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキル−Q;又は置換されない又は置換されるQ−C3−C8シクロアルキル、Q−アリール、アリール−C1−C6アルキル−Q、Q−ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキル−Q、ここでQは脱離基であり、及びR7、R8、R9及びpは上記に定義されるとおりである;と反応させること
【0045】
(l)R5はプロセス変形(k)の下で示される定義を有する及びR6はC1−C12アルキル、C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、C3−C8シクロアルキル又はベンジルである式(I)の化合物の調製のために、得られうる式(I)の化合物を例えば、プロセス変形(k)にしたがって、式Q−C1−C12アルキル、Q−C2−C12アルケニル、Q−C2−C12アルキニル、Q−C3−C8シクロアルキル又はQ−ベンジルの化合物、ここで、Qは脱離基である;と反応させること;又は
【0046】
(m)R5は−C(=Y)−NH−R8である及びR6は水素である、及びR8及びYは上記に定義されるとおりである式(I)の化合物の調製のために、上記の式(Ia)の化合物を式(Y=)CNR8の化合物と反応させること;及び、好適な場合には
【0047】
(n)qは0である、生ずる式(I)の化合物をプロセス段階(b)に類似して反応させ、qは1である化合物を与えること
を含む、上記に定義される式(I)の化合物の調製用プロセスをさらに提供する。
【0048】
式(I)の化合物の調製に使用される式(III)〜(XI)及び(XIII)の上記及び以下に示される出発物質は既知である又は慣用の方法により調製されうる。式(Ia)、(II)(XII)及び(XIV)の化合物は新規であり、及びそれゆえ本発明により同様に提供される。化合物(Ia)、(II)、(XII)及び(XIV)の置換基について、上記同じ好みが上記式(I)の化合物について適用される。
【0049】
上記及び以下に示される反応はそれ自体既知の様式;例えば、好適な溶媒又は希釈剤又はそれらの混合物の不存在下又は、好適な場合には、存在下で、必要な場合には、室温で冷却して又は例えば、約−80℃〜上記反応混合物の沸点、好ましくは約−20℃〜約+150℃の温度範囲で熱して、及び必要な場合には、密閉された容器内で、圧力下で、不活性ガス気体中で及び/又は無水条件下で操作して、行われる。特に有用な反応条件は実施例から推測されうる。
【0050】
上記及び以下の、脱離基または対イオンについての引用文献は、当業者に知られる、化学反応において一般に好適である全ての除去しうる基、特にフッ素、塩素、臭素、ヨー素の如きハロゲン、−O−C(=O)−A、−O−P(=O)(W)2、−O−Si(C1−C8アルキル)3、−O−(C1−C8アルキル)、−O−アリール、−O−S(=O)2W、−S−P(=O)(W)2、−S−P(=S)(W)2、−S−S−(C1−C8アルキル)、−S−S−アリール、−S−(C1−C8アルキル)、−S−アリール、−S(=O)W又は−S(=O)2W、ここで、Wは置換されない又は置換されるC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されない又は置換されるアリール、置換されない又は置換されるベンジル、C1−C8アルコキシ又はヂ−(C1−C8アルキル)アミンである、ここで上記アルキル基は互いに独立に;NO3、NO2又は硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩、亜リン酸塩、カルボキシレート、イミノエステル、N2又はカルバメート;又は対イオンの場合には、前記基の陰イオンである;を意味すると理解されるべきである。特に好ましい脱離基は塩素又は臭素、特に塩素;又は、それぞれ、塩素又は臭素、特に塩素である。
【0051】
使用される酸化剤の例は、例えば、過ホウ酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム又は過酸化水素の如き無機過酸化物;又は過安息香酸又は過酢酸の如き有機過酸、又は酢酸/過酸化水素の如き有機酸及び過酸化水素の混合物である。
【0052】
プロセス(a)及び(i)の反応は、例えば、0℃〜+50℃の温度範囲で、好ましくは室温で、メタノール又はエタノールの如きアルコール中で好ましく起こる。好ましい還元剤はナトリウムボロヒドリドである。
【0053】
プロセス変法(b)及び(n)において、溶媒として、例えばメタノール又はエタノールの如きアルコールを使用することが好ましい。室温〜50℃で操作することが好ましい;好適な酸化剤は上記に挙げられるもの、特にH22又は過酸、特にH22である。
【0054】
プロセス変法(c)及び(e)の場合には、溶媒としてヂアルキルエーテル又はテトラヒドロフランを用いることが好ましい;上記プロセスは−70℃〜室温の温度範囲で操作される、及び使用される金属化剤はマグネシウム又はn−ブチルリチウムである。
【0055】
プロセス変法(d)の場合には、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、プロピオニトリル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、アセトン、ヂエチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ニトロメタン又はニトロエタンの如き不活性溶媒が使用される。上記温度範囲は室温〜対応する溶媒の還流に定められ、上記還流温度が好ましい。
【0056】
プロセス変法(f)の場合には、使用される還元剤は、例えば、トリフルオロ酢酸又はトリフルオロメタンスルフォン酸の如き、酸の存在下で好ましくはトリエチルシランである。
【0057】
プロセス変法(g)の場合には、特に好適な溶媒はヂメチルフォルムアミド又はテトラヒドロフラン、好ましくはヂメチルフォルムアミドである;好ましい塩基はナトリウムヒドリドである。
【0058】
プロセス変法(j)は、例えば、室温で、テトラヒドロフランの如きエーテル中で好ましく行われる。
【0059】
プロセス変法(k)、(l)及び(m)の場合には、使用される好ましい溶媒は非双極性炭化水素、例えばクロロフォルム又はヂクロロメタンの如き水素化炭化水素、又はテトラヒドロフラン又はヂオキサンの如きエーテルである;及び使用される好ましい塩基は例えば、トリエチルアミンの如き第三アミン;又はヘテロ環状芳香族、好ましくはピリヂンである。室温での操作は好ましい。
【0060】
上記プロセス又は別の方法にしたがって得られうる式(l)の化合物は本発明にしたがう1以上の他の置換基により慣用の様式で式(l)の出発化合物の1以上の置換基を置換することにより式(l)の他の化合物に慣用的に変換されうる。
【0061】
特定の好適な反応条件及び出発物質の選択に因り、1の反応段階において本発明にしたがう他の置換基により1の置換基のみを置換することは可能であり、又は同じ反応段階において本発明に従う他の置換基により2以上の置換基を置換することは可能である。
【0062】
式(l)の化合物の塩は慣用的に調製されうる。例えば、塩基を伴う式(l)の化合物の塩は適切な塩基又は適切なイオン交換剤で遊離化合物を処理することにより得られる。
【0063】
式(l)の化合物の塩は、例えば、好適な酸又は好適なイオン交換剤での処理方法により式(l)の遊離化合物に慣用的に変換されうる。
【0064】
式(l)の化合物の塩は式(l)の化合物の他の塩に慣用的に転換されうる。
遊離形の又は塩形の式(l)の化合物は:例えば、上記分子中の不斉炭素原子の数、絶対的な及び相対的な配置及び/又は上記分子中の非芳香族二重結合の配置に因り、エナンチオマー及び/又はヂアステレオマーの如き純異性体として又はエナンチオマー混合物、例えば、ラセミ体、ヂアステレオマー混合物又はラセミ体混合物の如き異性体混合物として、可能な異性体の1の形態で又はその混合物として存在しうる。本発明は純異性体に及び全ての可能な異性体混合物に関連し、そして立体化学の詳細はそれぞれの場合において特に挙げられていない場合であっても、上記及び以下のそれぞれの場合においてそのように理解されるべきである。
【0065】
出発物質及び手順の選択に因る−上記プロセス又は別の方法にしたがって得られる、遊離形の又は塩形の式(l)の化合物のヂアステレオマー混合物、ラセミ体混合物及び二重結合異性体の混合物は、例えば、分別結晶作用、蒸留及び/又はクロマトグラフィーにより、上記構成要素の物理化学的相違に基づいて既知の方法で純ヂアステレオマー又はラセミ体に分解されうる。
【0066】
ラセミ体の如き、そのようにして得られうるエナンチオマー混合物は既知の方法により、例えば、光学活性溶媒からの再結晶化により、好適な微生物の助けを伴って、キラル吸着薬上のクロマトグラフィー、例えば、アセチルセルロース上の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、1のエナンチオマーのみが複合化される、例えば、キラルクラウンエーテルを用いる封入体化合物の形成を介して、特定の固定化された酵素での切断により、又はヂアステレオマー塩への変換及び、例えば、それらの異なる溶解性に基づくヂアステレオマーへの分別結晶作用によるこの方法において得られたヂアステレオマー混合物の分離、そこから所望のエナンチオマーが好適な剤の活性により解放されることにより、光学異性体に分離されうる。
【0067】
対応する異性体混合物の分解によることを除いては、純ヂアステレオマー及びエナンチオマー、それぞれは、ヂアステレオ選択的又はエナンチオ選択的合成の一般的に知られる方法により、例えば、好適な立体化学の出発物質で本発明のプロセスを行うことにより、本発明にしたがって得られうる。
【0068】
生物学的により活性な異性体、例えば、エナンチオマー又はヂアステレオマー又は異性体混合物、例えば、エナンチオマー混合物又はヂアステレオマー混合物は有用に単離され及び/又は合成され、上記個々の構成成分は異なる生物学的活性を有する。
【0069】
遊離形の又は塩形の式(l)の化合物はそれらの水和物の形態で得られうる及び/又は他の溶媒を含むことができ、例は、好適な場合には、固体形で存在する化合物の結晶化のために使用されるものである。
【0070】
本発明は出発生成物又は中間体として上記プロセスのどの段階でも得られる化合物から出発する上記プロセスの全てのそれらの態様に関し、及びその中で全ての又はいくつかの不在の段階が行われる又は出発物質は誘導体及び/又は塩及び/又はそのラセミ体及び/又はエナンチオマーの形態で使用される又は特に反応条件下で形成される。
【0071】
本発明のプロセスにおいて、特に価値あるものとして最初に示された式(I)の化合物、及びそれぞれ、それらの塩を導く、遊離形の又は塩形のそれぞれの場合においてそれらの出発物質及び中間体を使用することは好ましい。
【0072】
本発明は特に実施例H1中に示される調製プロセスに関する。
【0073】
式(I)の本発明に係る化合物は、恒温動物、魚及び植物により好ましく耐えられる一方で、低使用濃度でさえも、害虫制御の分野において非常に好ましい殺生物スペクトルを有する予防として及び/又は処置として価値のある活性成分である。本発明に係る活性成分は昆虫又はダニ目の代表者の如き、通常感受性であるが、耐性でもある、動物害虫の全ての又は個々の発達段階対して活性である。本発明に係る活性成分の殺昆虫又は殺ダニ活性は直接的に、すなわち、直接的に又はある時間の後にのみ、例えば、脱皮の間に起こる、上記害虫の死において、又は間接的に、例えば、減少した産卵及び/又は孵化率において明示されることができ、よい活性は少なくとも50〜60%の殺虫率(死亡率)に一致する。
【0074】
挙げられた動物害虫の例は欧州特許出願EP−A−736252、5ページ55行〜6ページ55行中に示されるものを含む。その中に挙げられる害虫をそれゆえ本発明の主題において援用する。本発明に係る活性成分はBoophilus microplus、Nilaparvata lugens及びTetranychus urticaeの制御に、好ましくは野菜、果物及び米耕作におけるこれらの害虫の制御に特に好適である。
【0075】
本発明に従う上記化合物を用いて線虫綱の害虫を制御することも可能である。上記害虫は、例えば、根こぶ線虫、嚢形成線虫及び茎及び葉線虫;特に、Heterodera spp.、例えば、Heterodera schachtii、Heterodora avenae及びHeterodora trifolii;Globodera spp.、例えば、Globodera rostochiensis;Meloidogyne spp.、例えば、Meloidogyne incognita及びMeloidogyne javanica;Radopholus spp.、例えば、Radopholus simiis;Pratylenchus、例えば、Pratylenchus neglectans及びPratylenchus penetrans; Tylenchulus、例えば、Tylenchulus semipenetrans; Longidorus、Trichodorus、Xiphinema、Ditylenchus、Apheenchoides及びAnguina; insbesondere Meloidogyne、例えば、Meloidogyne incognita、及びHeterodera、例えば、Heterodera glycinesを含む。
【0076】
本発明に係る活性成分は、農業において、園芸において及び林業において、植物に、特に有用な植物及び観賞用植物に、又は果実、花、葉、茎、塊茎又は根の如き、上記植物の部分に起こる挙げられた型の害虫制御に特に使用されることができ、上記制御はいくつかの場合には後の時点に形成される植物の部分にも延びるこれらの害虫に対する保護を伴う抑制又は破壊を意味する。
【0077】
特に好適な標的耕作物は小麦、ライ麦、大麦、オート麦、米、トウモロコシ又はサトウモロコシの如き穀物;テンサイ又は飼料ビートの如きビート;果物、例えば、リンゴ、ナシ、プラム、桃、アーモンド、サクランボ又はベリー、例えば、苺、ラズベリー、ブラックベリーの如き仁果、石果及び小果樹;豆、レンズマメ、エンドウ又は大豆の如き豆類;油種ナタネ、マスタード、ポピー、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、キャスターアブラ植物、カカオ又はピーナッツの如き油農作物;カボチャ、キュウリ又はメロンの如きウリ科植物;綿、亜麻、麻又はジュートの如き繊維農作物;オレンジ、レモン、グレープフルーツ又はタンジェリンの如き柑橘果実;ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ又はトウガラシの如き野菜;アボカド、シナモン又はカンファーの如きクスノキ科植物;及びまたタバコ、ナッツ、コーヒー、ナス、サトウキビ、茶、コショウ、ブドウ、ホップ、ショウガ、ラテックス植物及び観賞用植物を含む。
【0078】
本発明に係る活性成分の使用のさらなる分野は貯蔵生成物及び貯蔵の及び材料の保護において及びまた衛生学部門、特に挙げられた型の害虫に対する家畜及び牧畜の保護にある。
【0079】
それゆえ、本発明は−意図された目的物及び一般の状況にしたがって選択されるべき−少なくとも1の本発明に係る活性成分を含む、乳化可能な濃縮物、懸濁濃縮物、直接噴霧可能な又は希釈可能な溶液、広げることのできるペースト、希釈エマルジョン、噴霧可能な粉末、可溶性粉末、分散可能な粉末、吸湿性粉末、粉塵、顆粒又は重合体材料中への封入の如き殺虫組成物(殺虫剤)にも関する。
【0080】
これらの組成物において、上記活性成分は直線形、固体活性成分、例えば、特定の粒子の大きさで又は好ましくは、増量剤、例えば、溶媒又は固体担体の如き、又は界面活性化合物(界面活性剤)の如き、少なくとも1の調合分野において一般的な補助剤と共に使用される。
【0081】
使用される調合補助剤の例は固体担体、溶媒、安定化剤、遅い放出補助剤、着色料、及び、好適な場合には、界面活性物質(界面活性剤)を含む。好適な担体及び補助剤はここで、植物保護組成物、特にナメクジ及びカタツムリ制御組成物(軟体動物駆除剤)において一般的に使用される全ての物質を含む。本発明にしたがって使用される組成物における、溶媒、固体担体、界面活性化合物、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及びさらなる補助剤の如き好適な補助剤は、例えば、EP−A−736252、7ページ、51行〜8ページ39行中に示されるものと同じである。それらは本発明の主題において援用する。
【0082】
上記組成物は一般的に、0.1〜99%、特に0.1〜95%の活性成分及び1〜99.9%、特に5〜99.9%の少なくとも1の固体又は液体補助剤を含み、一般的に0〜25%、特に0.1〜20%の組成物が界面活性剤(%はそれぞれの場合において重量%を示す)を含むことが可能である。濃縮された組成物は好ましい商業的生成物である傾向がある一方で、最終使用者は一般的に実質的に低い活性成分濃度の希釈組成物を使用する。好ましい組成物は特に以下のように作成される(%=重量%):
【0083】
乳化可能な濃縮物:
活性成分: 1〜95%、好ましくは5〜20%
界面活性剤: 1〜30%、好ましくは10〜20%
溶媒: 5〜98%、好ましくは70〜85%
【0084】
粉剤:
活性成分: 0.1〜10%、好ましくは0.1〜1%
固体担体: 99.9〜90%、好ましくは99.9〜99%
【0085】
懸濁濃縮物:
活性成分: 5〜75%、好ましくは10〜50%
水: 94〜24%、好ましくは88〜30%
界面活性剤: 1〜40%、好ましくは2〜30%
【0086】
吸湿性粉末:
活性成分: 0.5〜90%、好ましくは1〜80%
界面活性剤: 0.5〜20%、好ましくは1〜15%
固体担体: 5〜99%、好ましくは15〜98%
【0087】
顆粒:
活性成分: 0.5〜30%、好ましくは3〜15%
固体担体: 99.5〜70%、好ましくは97〜85%
【0088】
本発明に係る組成物の活性は他の活性殺昆虫成分の添加をとおして、一般の条件に実質的に広げられ及び適合されうる。好適な活性成分追加は、例えば、以下の活性成分の種類:有機リン化合物、ニトロフェノール及び誘導体、フォルムアミヂン、アシルウレア、カルバメート、ピレスロイド、ニトロエナミン及び誘導体、ピロール、チオウレア及び誘導体、塩素化炭化水素、及びBacillus thuringiensis調製物:からの代表者を含む。
【0089】
本発明に係る組成物はさらに安定化剤、例えば、非エポキシ化又はエポキシ化植物油(例えば、エポキシ化ココナッツ油、ナタネ油又は大豆油)、泡立ち除去剤、例えば、シリコン油、保存剤、粘性調節剤、結合剤及び/又は増粘剤、及びまた肥料又は、例は殺ダニ剤、殺微生物剤、殺真菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤又は選択的除草剤である特定の効果を達成するための他の活性成分の如き、固体又は液体補助剤をも含みうる。
【0090】
特に好適な混合する相手の例は:アザメチフォス;クロルフェンヴィンフォス;ブピリメート;シペルメスリン、シペルメスリン ハイ−シス;シロマジン;ヂアフェンシウロン;ヂアジノン;ヂクロルヴォス;ヂクロトフォス;ヂシクラニル;フェノキシカルブ;フルアズロン;フラチオカルブ;イサゾフォス;ヨードフェンフォス;キノプレン;ルフェヌロン;メタクリフォス;メチダチオン;モノクロトフォス;フォスファミドン;プロフェノフォス;ヂオフェノラン;Bacillus thuringiensis株GC91から又はNCTC11821から得られうる物質;ピメトロジン;ブロモプロピレート;メトプレン;
【0091】
ヂスルフォトン;キナルフォス;タウフルヴァリネート;チオシクラム;チオメトン;アルヂカルブ;アジンフォス−メチル;ベンフラカルブ;ビフェンスリン;ブプロフェジン;カルボフラン;ヂブチルアミノチオ;カルタップ;チオルフルアズロン;クロルピリフォス;シフルスリン;アルファ−シペルメスリン;ゼタ−シペルメスリン;デルタメスリン;ヂフルベンズロン;デンドサルタン;エチオフェンカルブ;フェニトロチオン;フェナザキン;フェノブカルブ;フェンヴァレレート;フォルモチオン;メチオカルブ;ヘプテノフォス;イミダクロプリド;イソプロカルブ;メタミドフォス;メトミル;メヴィンフォス;パラチオン;パラチオン−メチル;フォサロン;ピリミカルブ;プロポクサル;テフルベンズロン;テルブフォス;トリアザメート;アバメクチン;
【0092】
フェノブカルブ;テブフェノジド;フィプロニル;ベータ−シフルスリン;シラフルオフェン;フェンピロキシメート;ピリダベン;プリミカルブ;ピリプロキシフェン;プリミヂフェン;ネマトリン;ネフェンピラム;NI−5、アセタミプリド;アヴェルメクチンB1(アバメクチン);植物からの昆虫活性抽出物;昆虫活性線虫を含む調製物;Bacillus subtilisから得られうる調製物;昆虫活性真菌を含む調製物;昆虫活性ウイルスを含む調製物;AC303630;アセフェート;アクリナスリン;アラニカルブ;アルファメスリン;アミトラズ;
【0093】
AZ60541;アジンフォスA;アジンフォスM;アゾシクロチン;ベンヂオカルブ;ベンサルタップ;ベタシフルスリン;BPMC;ブロフェンプロックス;ブロモフォスA;ブフェンカルブ;ブトカルボキシム;ブチルピリダベン;カヅサフォス;カルバリル;カルボフェノチオン;クロエトカルブ;クロルエトキシフォス;クロルメフォス;シス−レス−メスリン;クロシスリン;クロフェンテジン;シアノフォス;シクロプロスリン;シヘキサチン;デメトンM;デメトンS;デメトン−S−メチル;ヂクロフェンチオン;ヂクリフォス;ヂエチオン;ヂメトエート;ヂメチルヴィンフォス;
【0094】
ヂオキサチオン;エヂフェンフォス;エマメクチン;エスフェンヴァレレート;エチオン;エトフェンプロックス;エトプロフォス;エトリムフォス;フェナミフォス;酸化フェンブタチン;フェノチオカルブ;フェンプロパスリン;フェンピラド;フェンチオン;フルアジナム;フルシクロクスロン;フルシスリネート;フルフェノクスロン;フルフェンプロックス;フォノフォス;フォスチアゼート;フブフェンプロックス;HCH;ヘキサフルムロン;ヘキシチアゾックス;IKI−220;イプロベンフォス;イソフェンフォス;イソキサチオン;イヴェルメクチン;ラムブダ−シハロスリン;マラチオン;メカルバム;メスルフェンフォス;メタルデヒド;メトルカルブ;メルベメクチン;モキシデクチン;ナレド;NC184;オメトエート;オキサミル;オキシデメトンM;オキシデプロフォス;メルメスリン;フェントエート;フォレート;フォスメット;フォキシム;ピリミフォスM;ミリミフォスA;プロメカルブ;プロパフォス;プロチオフォス;プロトエート;ピラクロフォス;
【0095】
ピラダ−フェンチオン;ピレスメスリン;ピレスラム;RH5992;サリチオン;セブフォス;スルフォテップ;スルプロフォス;テブフェンピラド;テブピリムフォス;テフルスリン;テメフォス;テルバム;テトラクロルヴィンフォス;チアクロプリド;チアメトキサム;チアフェノックス;チカヂカルブ;チオファノックス;チオナジン;スリンジエンシン;トラロメスリン;トリアラテン;トリアゾフォス;トリアズロン;トリクロルフォン;トリフルムロン;トリメタカルブ;ヴァミドチオン;キシリルカルブ;YI5301/5302;ゼタメスリン;DPX−MP062;RH−2485;D2341又はXMC(3,5−キシリルメチルカルバメート)を含む。
【0096】
本発明に係る組成物は、例えば、固体活性成分又は活性成分の混合物をひく、ふるいにかける及び/又は圧縮することにより、例えば、特定の粒子の大きさに、補助剤の非存在下で、及び例えば、活性成分又は活性成分の混合物を補助剤又は補助剤等と共に親密に混合すること及び/又はひくことにより少なくとも1の補助剤の存在下で、既知の方法で調製される。本発明に係る組成物を調製するためのこれらのプロセス及びこれらの組成物を調製するための化合物(I)の使用は本発明によりそのように提供される。
【0097】
本発明は上記組成物のための使用技術、すなわち、所望の目的物及び一般の状況にしたがって選択されるべき、噴霧、霧化、粉塵化、ブラッシング、ドレッシング、散布又は注入の如き、上記に挙げた型の害虫の制御方法にも関し、そして上記に挙げた型の害虫制御用組成物の使用も本発明により提供される。典型的な使用濃度は0.1〜1000ppm、好ましくは0.1〜500ppmの活性成分である。ヘクタール当たりの使用率は一般的にヘクタール当たり1〜2000gの活性成分、特に10〜1000g/ha、好ましくは20〜600g/haである。
【0098】
農作物保護の分野における好ましい使用技術は植物の葉への使用(葉の使用)のものであり、使用の頻度及び率は問題の害虫の蔓延の強さにより導かれる。しかしながら、上記活性成分は、上記植物の場所が、例えば、土壌に例えば顆粒の形態で(土壌使用)、上記植物の場所に導入される液体組成物又は固体形の活性成分で浸されることにより、根系をとおして(体系活性)植物へ入りうる。稲作の場合には、上記顆粒は灌漑した水田に使用されうる。
【0099】
本発明に係る組成物は、動物害虫に対する、遺伝子的に改変された繁殖材料、例えば、果実、塊茎または仁のごとき種、又は植物の切り枝を含む、植物繁殖材料の保護にも好適である。上記繁殖材料は栽培の前に上記組成物で処理されうる;例えば、種はまく前にドレッシングされうる。本発明に係る活性成分は上記仁を液体組成物中に浸すこと又はそれらを固体組成物でコーティングすることにより種の仁にも使用されうる(コーティング)。上記組成物は、例えば、まく時に種溝に、上記繁殖材料が使用されるとき、使用部位に使用されうる。植物繁殖材料についてのこれらの処理方法、及びそのように処理される上記植物繁殖材料はさらに本発明により提供される。
【0100】
以下の実施例は本発明を例示するのに役立つ。それらは本発明を制限しない。温度は摂氏で、溶媒の割合は容積部分で示される。
【0101】
調製実施例
実施例H1):以下の式の化合物の調製:
【化16】
Figure 2004521130
H1a)以下の式の化合物の調製:
【化17】
Figure 2004521130
600mlのテトラヒドロフラン中の100gの4−ブロモベンゾトリフルオリドの溶液を278mlのn−ブチルリチウム(1.6モーラーn−ヘキサン溶液)で−60℃で一滴ずつ混合し、そして上記反応温度を−40℃に上げる。その後、−65℃で20.2mlのエチルイソニコチネートを1時間の過程にわたり一滴ずつ添加し、続いてさらに1時間0℃で攪拌する。
【0102】
上記反応混合物をその後300mlの酢酸(10%)で加水分解し、上記水の相を分離し、そして上記有機相を塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮する。上記残留物をシリカゲル(溶離液:第三−ブチルメチルエーテル/ヘキサン=3:1)上でろ過する。これは160〜163℃の融点を有する化合物(A)を与える。
【0103】
H1b)以下の式の化合物の調製:
【化18】
Figure 2004521130
15.9gの化合物(A)及び7.2gの塩化4−ニトロベンジルを200mlのニトロメタン中で110℃で48時間攪拌する。上記反応混合物をその後減圧下で濃縮し、そして上記残留物をヂクロロメタン/第三−ブチルメチルエーテルから結晶化する:ベージュ色の結晶。これは202〜204℃の融点を有する化合物(B)を与える。
【0104】
H1c):以下の式の化合物の調製:
【化19】
Figure 2004521130
400mlのメタノール中の19.1gの化合物(B)を19.1gのナトリウムボロヒドリドで一部混合し、そして上記混合物を1時間攪拌する。5mlのアセトンの添加に続いて、上記反応混合物を減圧下で濃縮し、上記残留物を第三ブチルメチルエーテル/水で攪拌し、そして上記水の相を分離する。上記有機相を塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして減圧下で濃縮する。上記残留物をシリカゲル上でろ過する(第三ブチルメチルエーテル/ヘキサン=1:1)。これは化合物(C)を樹脂として与える。
【0105】
H1d)以下の式の化合物の調製:
【化20】
Figure 2004521130
150mlのテトラヒドロフラン中の15gの化合物(C)の溶液を大気圧下で室温で18時間水素気体中で7.5gのRaneyニッケルの存在下で攪拌する。上記触媒をろ過し、そして上記溶媒を40℃の最高浴槽温度で減圧下で蒸留する。これは化合物(D)を泡沫として与える。
【0106】
H1e)上記表題の化合物の調製:
50mlのヂクロロメタン中の2.03gの上記化合物(D)を0.48mlのピリヂン及び0.47mlのプロパルジルクロロフォルメートと混合し、そして上記混合物を2時間攪拌する。上記反応混合物をその後50mlのヂクロロメタン及び50mlの水で攪拌し、上記水の相を分離し、そして上記有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮する。上記残留物をヂクロロメタン/メタノール=19:1を用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーにかける。これは上記表題の化合物を泡沫として与える。(化合物1.1)
【0107】
実施例H2):以下の式の化合物の調製:
【化21】
Figure 2004521130
40mlのメタノール中の実施例H1)中で調製される1.41gの化合物を7.4mlの30%過酸化水素溶液と共に24時間50℃で攪拌する。酢酸エチルを反応混合物に添加し、それを水及び塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)及び減圧下で濃縮する。上記生成物をヂクロロメタン/第三−ブチルメチルエーテルから再結晶する。これは142〜145℃の融点を有する上記表題の化合物を与える(分解)。(化合物1.2)
【0108】
実施例H3):以下の式の化合物の調製
【化22】
Figure 2004521130
50mlのヂクロロメタン中の2.03gの上記化合物(D)を0.1mlのトリエチルアミン及び0.43mlのイソプロピルイソシアネートと混合し、そして上記混合物を72時間攪拌する。上記反応混合物を減圧下で濃縮し、そして上記残留物をヂクロロメタン/メタノール=19:1を用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーにかける。これは上記表題の化合物を泡沫として与える(化合物1.11)。
【0109】
実施例H4):以下の式の化合物の調製:
【化23】
Figure 2004521130
30mlのメタノール中の実施例H3)にしたがって調製される1gの上記化合物を5.2mlの30%過酸化水素溶液と共に24時間50℃で攪拌する。酢酸エチルを上記反応混合物に添加し、それを水及び塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、及び減圧下で濃縮する。ヂクロロメタン/ヘキサンから172〜174℃の融点を有する上記表題の化合物をそのようにして得る(分解、化合物1.12)。
【0110】
実施例H5):以下の式の化合物の調製:
【化24】
Figure 2004521130
50mlのヂクロロメタン中の2.03gの化合物(D)、2.81mlのトリエチルアミン、1.12gの4−フルオロフェニルホウ酸及び1.09gの酢酸銅(II)の混合物を室温で96時間攪拌する。上記反応混合物を続いてろ過し、そして減圧下で濃縮し、そして上記残留物を酢酸エチル/ヘキサン=3:2を用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーにかける。これは上記表題の化合物を泡沫として与える(化合物1.33)。
【0111】
実施例H6):上記に示されるものと類似の様式において、以下の表のさらなる化合物が調製されうる。
表1:以下の式の化合物:
【化25】
Figure 2004521130
【表1】
Figure 2004521130
【表2】
Figure 2004521130
【表3】
Figure 2004521130
【0112】
表2:以下の式の化合物:
【化26】
Figure 2004521130
【表4】
Figure 2004521130
【表5】
Figure 2004521130
【表6】
Figure 2004521130
【0113】
表A:以下の式:
【化27】
Figure 2004521130
、及び以下の式:
【化28】
Figure 2004521130
の化合物
【表7】
Figure 2004521130
【表8】
Figure 2004521130
【表9】
Figure 2004521130
【0114】
表3:R1及びR2はCF3であり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0115】
表4:R1及びR2はCF3であり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0116】
表5:R1及びR2はCF3であり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0117】
表6:R1及びR2はCF3であり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0118】
表7:R1及びR2はCF3であり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0119】
表8:R1及びR2はCF3であり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0120】
表9:R1及びR2はCF3であり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0121】
表10:R1及びR2はCF3であり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0122】
表11:R1はCF3であり、R2はOCF3であり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0123】
表12:R1はCF3であり、R2はOCF3であり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0124】
表13:R1はCF3であり、R2はOCF3であり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0125】
表14:R1はCF3であり、R2はOCF3であり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0126】
表15:R1はCF3であり、R2はOCF3であり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0127】
表16:R1はCF3であり、R2はOCF3であり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0128】
表17:R1はCF3であり、R2はOCF3であり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0129】
表18:R1はCF3であり、R2はOCF3であり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0130】
表19:R1及びR2はOCF3であり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0131】
表20:R1及びR2はOCF3であり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0132】
表21:R1及びR2はOCF3であり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0133】
表22:R1及びR2はOCF3であり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0134】
表23:R1及びR2はOCF3であり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0135】
表24:R1及びR2はOCF3であり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0136】
表25:R1及びR2はOCF3であり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0137】
表26:R1及びR2はOCF3であり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0138】
表27:R1はCF3であり、R2はFであり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0139】
表28:R1はCF3であり、R2はFであり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0140】
表29:R1はCF3であり、R2はFであり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0141】
表30:R1はCF3であり、R2はFであり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0142】
表31:R1はCF3であり、R2はFであり、及びR3はHであり、及び1の化合物につい
ての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0143】
表32:R1はCF3であり、R2はFであり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0144】
表33:R1はCF3であり、R2はFであり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0145】
表34:R1はCF3であり、R2はFであり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0146】
表35:R1は及びR2はSCF3であり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0147】
表36:R1は及びR2はSCF3であり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0148】
表37:R1は及びR2はSCF3であり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0149】
表38:R1は及びR2はSCF3であり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ib)の化合物。
【0150】
表39:R1は及びR2はSCF3であり、及びR3はHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0151】
表40:R1は及びR2はSCF3であり、及びR3はOHであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0152】
表41:R1は及びR2はSCF3であり、及びR3はFであり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0153】
表42:R1は及びR2はSCF3であり、及びR3はOCH3であり、及び1の化合物についての置換基R4、R5及びR6の組み合わせは表A中のA.1〜A.54行にそれぞれの場合において対応する、一般式(Ic)の化合物。
【0154】
表43:以下の一般式の化合物:
【化29】
Figure 2004521130
【表10】
Figure 2004521130
【0155】
調合実施例(%=重量パーセント)
Figure 2004521130
【0156】
細かくひいた活性成分及び添加物の混合は、水での希釈により所望の濃度のエマルジョンを提供するエマルジョン濃縮物を与える。
【0157】
Figure 2004521130
【0158】
細かくひいた活性成分及び添加物の混合は非常に小さい水滴の形態での使用に好適な溶液を与える。
【0159】
Figure 2004521130
【0160】
上記活性成分をヂクロロメタン中に溶解し、上記溶液を上記担体材料混合物上に噴霧し、そして上記溶媒を減圧下で蒸発させる。
【0161】
生物学的実施例
実施例B1Heliothis virescensイモムシに対する活性
若い大豆植物に400ppmの活性成分を含む水性エマルジョン噴霧液体を噴霧する。上記噴霧コーティングが乾いた後、上記大豆植物に10の初期段階のHeliothis virescensのイモムシを置き、そしてプラスティック容器内に置く。評価は6日後に行う。数における減少パーセンテージ又は食餌損傷における減少パーセンテージ(%活性)は処理済み植物上の死んだイモムシの数及び食餌損傷を無処理の植物上のものと比較することにより決定される。
【0162】
上記表の化合物はこの試験においてHeliothis virescensに対してよい活性を示す。特に、化合物1.1、1.2、1.38及び1.42は80%超の活性を示す。
【0163】
実施例B2Plutella xylostellaイモムシに対する活性
若いキャベツ植物に400ppmの上記活性成分を含む水性エマルジョン噴霧液体を噴霧する。噴霧コーティングが乾いた後、上記キャベツ植物に10の3段階のPlutella xylostellaのイモムシを置き、そしてプラスティック容器内に置く。評価は3日後に行う。数における減少パーセンテージ又は食餌損傷における減少パーセンテージ(%活性)は処理済み植物上の死んだイモムシの数及び食餌損傷を無処理の植物上のものと比較することにより決定される。
【0164】
上記表の化合物はこの試験においてPlutella xylostellaに対するよい活性を示す。特に、化合物1.1、1.2、1.38及び1.42は80%超の活性を示す。
【0165】
実施例B3Diabrotica balteata幼虫に対する活性
トウモロコシ苗木に400ppmの上記活性成分を含む水性エマルジョン噴霧液体を噴霧する。噴霧コーティングが乾いた後、上記トウモロコシ苗木に10の2段階のDiabrotica balteataの幼虫を置き、そしてプラスティック容器内に置く。評価は6日後に行う。数における減少パーセンテージ(%活性)は処理済み植物上の死んだ幼虫の数を無処理の植物上のものと比較することにより決定される。
【0166】
上記表の化合物はこの試験においてDiabrotica balteataに対するよい活性を示す。特に、化合物1.1、1.2、1.38及び1.42は80%超の活性を示す。

Claims (7)

  1. それぞれ遊離形又は塩形の、以下の式の化合物:
    Figure 2004521130
    {式中、
    1及びR2は互いに独立にハロゲン、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロ−C1−C6アルコキシ、−S(=O)p−R9又はSF5である、
    3は水素、OH、ハロゲン、C1−C6アルコキシ又は−O−C(=O)−C1−C6アルキルである、
    4は水素、ハロゲン、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロ−C1−C6アルコキシ、−S(=O)p−R9又は−SCNである;
    5及びR6は互いに独立に水素、C1−C12アルキル、ハロ−C1−C12アルキル、C2−C12アルケニル、ハロ−C2−C12アルケニル、C2−C12アルキニル、ハロ−C2−C12アルキニル、C3−C8シクロアルキル、−C(=O)−O−R7、−C(=S)−O−R8、−C(=Y)−Z−R8、−S(=O)p−R9、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;又はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又はハロ−C1−C6アルコキシにより互いに独立に1〜5回、置換可能性に因り、上記環においてそれぞれ置換される、C3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;又は
    一般的に、それらが結合する窒素原子と共に、置換されない又は置換されるヘテロ環状環を形成する;
    Yは酸素又は硫黄である;
    Zは結合、−NR10−又は硫黄である;
    7はC1−C6アルコキシ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルチオ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルアミノ−C1−C6アルキル、C3−C6アルキニル、C1−C6アルキル−S(=O)p−C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;又はハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又はハロ−C1−C6アルコキシにより互いに独立に1〜5回、置換可能性に因り、上記環においてそれぞれ置換されるC3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;
    8はC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ−C1−C6アルキル、C1−C6アルキルチオ−C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C3−C6アルキニル、C1−C6アルキル−S(=O)p−C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;又はハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ又はハロ−C1−C6アルコキシにより互いに独立に1〜5回、置換可能性に因り、上記環においてそれぞれ置換されるC3−C8シクロアルキル、アリール、アリール−C1−C6アルキル、ヘテロシクリル又はヘテロシクリル−C1−C6アルキルである;
    9はC1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、ハロ−C1−C6アルキル又はベンジルである;
    10は水素、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、ハロ−C1−C6アルキル又はベンジルである;
    pは0、1又は2である;及び
    qは0又は1である}
    及び、好適な場合には、E/Z異性体、E/Z異性体混合物及び/又は互変異性体。
  2. 遊離形の式(I)の請求項1に記載の化合物。
  3. 1及びR2が互いに独立にハロゲン、C1−C2アルキル、ハロ−C1−C2アルキル、C1−C2アルコキシ又はハロ−C1−C2アルコキシである、式(I)の請求項1又は2のいずれかに記載の化合物。
  4. 活性成分として、遊離形の又は農薬として使用可能な塩形の少なくとも1の式(I)の請求項1に記載の化合物、及び少なくとも1の補助剤を含む、農薬組成物。
  5. 上記活性物質を補助剤又は補助剤とじかに混合することを含む、請求項4に記載の組成物の製造方法。
  6. 害虫又はそれらの生息地に請求項4に記載の農薬組成物を適用することを含む、病害虫の制御方法。
  7. 請求項4に記載の組成物の製造のための、遊離形の又は、好適な場合には、農薬として使用可能な塩形の、式(I)の請求項1〜3のいずれか1に記載の化合物の使用。
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