JP2004070102A - Microlens array substrate and manufacturing method therefor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、基板の一方の表面にマイクロレンズアレイが設けられており、他方の面にピンホールが形成された遮光性の膜(ブラックマトリクス)が設けられているマイクロレンズアレイ基板の製造方法、及びその製造方法により製造した基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、多くのマイクロレンズアレイを組み合わせた表示素子が開発されている。その一例として、背面投射型スクリーンや液晶ディスプレイに使用される表示素子が挙げられる。マイクロレンズアレイを使用することで、内部の光源からマイクロレンズアレイを通過した光が、外部(観察面)に放出されるときに拡散するため、視野角を広げることができる。最近では、このマイクロレンズアレイにブラックマトリクス(遮光性の膜)を組み合わた素子が開発されている。このブラックマトリクスにより、画像コントラストを向上し、室内照明や太陽光線のような外部からの光を遮光する効果が得られる。
【0003】
このようなブラックマトリクスは、マイクロレンズアレイが形成されている基板表面に設けられる場合と、マイクロレンズアレイが設けられている面とは反対側の基板表面に設けられる場合がある。前者の場合、各マイクロレンズの周囲がブラックマトリクスで覆われることにより遮光される。これにより、装置内部の光源から照射された光が外部に投射される際、マイクロレンズを透過しない光を遮光することができる。後者の場合には、ブラックマトリクスの各マイクロレンズの焦点位置に孔が設けられる。これにより、装置内部の光源から照射された光のうち、その孔を通過した光のみが外部に投射される。いずれの場合にも長所及び短所を有しているが、画像のコントラストを考慮した場合、後者の場合、即ち、マイクロレンズアレイが形成されている基板面とは反対側の面にブラックマトリクスを形成することが望ましい。このブラックマトリクスを形成する方法が、特開平9−49906号及び特開平11−344602号公報に開示されている。特開平9−49906号公報では、先ず装置内部からの光が通過できるような穴を作製したブラックマトリクスを基板上に作製し、これとは反対面に紫外線硬化樹脂を塗布して、穴を通して紫外線を透過させることで、紫外線硬化樹脂をレンズパターンに感光させることによりマイクロレンズアレイを形成する。また、特開平11−344602号公報では、まず、マイクロレンズアレイを作製した基板を用意し、そのマイクロレンズアレイとは反対面にレジストを塗布する。次いで、マイクロレンズアレイを介して透過させた紫外線により、このレジスト層を硬化させ、レジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとしてリフトオフ法を用いることにより、ブラックマトリクスを形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−49906号公報に記載の方法では、ブラックマトリクスの穴を透過してくる紫外線の量が少なく、紫外線硬化樹脂を硬化させてマイクロレンズを作製するのに必要な紫外線量の強弱の差をつけることが難しく、所望のマイクロレンズを作製することが困難である。また、特開平11−344602号公報に記載の方法では、ブラックマトリクスを得るための工程が複雑である。特に、特開平11−344602号公報の方法では、ブラックマトリクスを形成するためにレジストを用いているので、レジスト塗布やレジスト現像等の工程が必要となる。さらに、リフトオフ法を用いているので、レジスト除去の際に、マイクロレンズアレイが形成された基板が有機溶剤に触れることになる。したがって、マイクロレンズアレイ基板の有機溶剤に対する耐食性を考慮すると、基板材料の選択の幅が狭くなる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記従来の技術の問題点を解決するとともに、ブラックマトリクスを有するマイクロレンズアレイ基板を容易に製造する方法及びその製造方法を用いて製造した基板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、基板の一面上にマイクロレンズを設けることと;
上記基板の他面上に遮光性の膜を設けることと;
上記マイクロレンズを通して上記遮光性の膜に光を集光して、上記膜の所定領域を加熱し、それによって該膜の所定領域にピンホールを形成することを含むことを特徴とするマイクロレンズアレイ基板を製造する方法が提供される。
【0007】
本発明のマイクロレンズアレイ基板の製造方法では、基板の一方の面に設けられたマイクロレンズアレイの上方から光を照射して、各マイクロレンズを通して基板の反対側の面上に形成した遮光性の膜に集光する。集光した部分(領域)は加熱され、その部分の温度が膜材料の融点を超える温度になることによって溶融し、蒸発して除去される。これにより、遮光性の膜に孔を形成することができる。この孔は、上記マイクロレンズアレイを介して照射された光のみを外部(観測面)に通過させるための、遮光性の膜(ブラックマトリクス)に形成されたピンホールとなる。
【0008】
本発明では、上記遮光性の膜が金属膜であることが望ましい。ブラックマトリクスを形成する膜を金属膜とすることにより、耐食性を維持しつつ、遮光性をより一層保つことができる。
【0009】
上記遮光性の膜は、色素材料膜にし得る。色素材料膜は、ピンホール形成用の光に対して吸収帯を有する色素を含む膜が好ましく、例えば、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、クロコニウム系色素、アズレニウム系色素、トリアリールアミン系色素、アントラキノン系色素、含金属アゾ系色素、ジチオール金属錯塩系色素、インドアニリン金属錯体系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素、分子間CTコンプレックス系色素等を含み得る。かかる色素材料膜を遮光性の膜とすることで、マイクロレンズを介して基板を通過した光が色素材料膜により一層吸収される。このため、金属膜に直接光を集光し加熱した場合に比べ、集光した部分の温度をより高温にすることができ、孔(ピンホール)の形成を促進することができる。上記遮光膜は、多層膜にしてもよく、基板の他面上に色素材料膜と金属膜をそれぞれ形成し得る。こうすることで、色素材料膜によりピンホール形成用の光吸収効率を上げるとともに、金属膜により色素材料膜の耐食性を補完することができる。
【0010】
本発明では、上記金属膜がAu−Sn合金であることが望ましい。
【0011】
本発明では、上記マイクロレンズの焦点深度内に遮光性の膜が存在していることが望ましい。こうすることで、遮光性の膜内に常にマイクロレンズを透過した光の集光点が存在することにより、遮光性の膜を効率的に加熱することができ、遮光性の膜の溶融及び蒸発を促進させる。
【0012】
本発明によれば、上記製造方法によって製造されたマイクロレンズアレイ基板が提供される。これにより、基板の一方の表面にマイクロレンズアレイを設け、他方の面にピンホールが形成された遮光性の膜(ブラックマトリクス)を設けているマイクロレンズアレイ基板を容易に提供することができる。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、光透過性基板と;
該基板の一面上に設けられた複数のマイクロレンズと;
該基板の他面上に設けられた色素材料膜と;
該色素材料膜上に設けられた金属膜と;を有し、
上記基板の一面側から各マイクロレンズを通して光照射したときに、各マイクロレンズにより集光された光が透過するピンホールが、上記色素材料膜及び上記金属膜に形成されていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明における実施の形態を、図を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0015】
【実施例1】
本発明におけるマイクロレンズアレイ基板は、図1(a)に示すように、厚さ0.5mmのSiO2基板1の一方の面1a上に、SiO2から形成された複数の平凸レンズ3’からなるマイクロレンズアレイ3を有している。マイクロレンズ3’は、それぞれ直径50μm、曲率半径162μmであり、互いにレンズ間ピッチ(レンズの中心から隣接するレンズの中心までの距離)50μmで配置されている。このレンズ及び基板の設計寸法により、各マイクロレンズ3’の焦点はほぼ基板の面1bに位置し、焦点深度は約1μmであった。マイクロレンズアレイ3は、種々の知られた製造方法で形成することができ、この例では、特開平7−174903号公報に記載されているフォトリソグラフィ手法を用いて形成した。このフォトリソグラフィ手法において、ドライエッチング法を用いたが、ドライエッチング法に代えてウェットエッチング法を用いてもよい。
【0016】
次いで、図1(b)に示すように、面1aと反対側の面1b上に、Au−Sn合金(モル比83:17)を厚さ0.1μmとなるように蒸着して、Au−Sn膜5を形成した。蒸着には、アルバック社製真空蒸着装置EX―400を用いた。
【0017】
次に、マイクロレンズアレイ3の上方に配置した光源(不図示)を用いて、図1(c)に示すように平行光LS1を照射した。光源として、波長λ=532nm、出力24WのYAGレーザを用いた。これにより、光LS2がマイクロレンズアレイ3を介して基板1を透過し、基板1とAu−Sn膜5の境界面7に集光する。このとき、境界面7における光のスポット径は50μmであった。境界面7にレーザ光を集光させることにより、境界面7が加熱される。レーザパワーを調節して境界面7をAu−Sn膜5の融点を超える温度に加熱することで、Au−Sn膜5の光LS2が照射された部分のみが溶融し、蒸発する。これにより、図1(d)に示すように、Au−Sn膜5の各マイクロレンズ3’の焦点位置に直径50μmの孔5aが形成された。このとき、隣り合う孔5aの間隔は、レンズ間ピッチと同じ50μmとなった。こうして得られたマイクロレンズアレイ基板は、内部(マイクロレンズアレイ3側)からマイクロレンズアレイ3に入射した光のみを外部(観測面側)に通過させる。ここで、Au−Sn膜5がブラックマトリクス(遮光性の膜)となる。なお、本実施例においては、隣り合う孔5aの間隔が50μmとなるように形成したが、この間隔は任意であり、本マイクロレンズアレイ基板を使用する環境に合わせて変更し得る。
【0018】
【実施例2】
本発明の別実施例を、図2及び3を用いて説明する。上記実施例における基板1とAu−Sn膜5との間に下記構造式(1)からなる色素材料の膜を形成した以外は、上記実施例と同様となるように構成した。本実施例のマイクロレンズアレイは、図2(a)に示すように、実施例1と同様にして、マイクロレンズアレイ13が設けられた基板11を用意した。次いで、図2(b)に示すように、面11aと反対側の面11b上に、色素膜14を形成した。色素膜14は、構造式(1)で表わされるアゾ系色素1重量%の濃度の溶液を作製後、スピンコート法により膜厚0.5μmで塗布し、次いで、70℃により1時間乾燥することによって得た。なお、上記色素を塗布する際には、テトラフルオロプロパノールを溶媒として用いてアゾ系色素溶媒とし、フィルタで濾過して不溶物を取り除いた。さらに、図2(c)に示すように、膜14の表面上に、実施例1と同様にして、Au−Sn合金(モル比83:17)を厚さ5μmとなるように蒸着し、Au−Sn膜15を形成した。
【0019】
【化1】
【0020】
次に、図3(a)に示すように、マイクロレンズアレイ13側に配置された光源(不図示)から平行光LS11を照射した。これにより、実施例1と同様にして、光LS12がマイクロレンズアレイ13を介して基板11を透過し、基板11とAu−Sn膜15の境界面17に集光する。境界面17にレーザ光を集光させることにより、境界面17が加熱される。膜14は色素材料で構成されているので、境界面17に集光した光の吸収率が上記金属膜に比べて高く、よって膜14は、上記実施例におけるAu−Sn膜5以上に高温に加熱される。これにより、図3(b)に示すように、膜14の光LS12が照射された領域14aのみが溶融するとともに、照射領域14aに接するAu−Sn膜15の領域がAu−Sn膜5の融点を超える温度に加熱され、溶融し蒸発する。これにより、図3(c)に示すように、膜14及びAu−Sn膜15からなる二層膜19に、直径50μmの孔15aを、マイクロレンズアレイ13のマイクロレンズに対応する数だけ形成した。
【0021】
上記実施例1及び2にてそれぞれ作成したマイクロレンズアレイ基板に関して、金属膜側より光を照射したときと照射しないときとの明暗についてマイクロレンズ側で評価したところ、いずれの実施例においても、その差が明瞭であった。
【0022】
上記実施例では、フォトリソグラフィ手法を用いてマイクロレンズアレイを作製したが、透明樹脂材料を射出成形することにより作製してもよい。また、フォトポリマー法を用いて作製してもよい。この場合、基板としては、透明な材質、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂等の樹脂やガラス等を用いることが可能である。特に、取り扱いの容易な樹脂として、ポリカーボネート樹脂やポリメタクリル酸メチル樹脂等の透明樹脂材料が望ましい。さらに、ゾル・ゲル法によりマイクロレンズアレイを作製してもよい。この場合、ゾル・ゲル法が使用可能な無機化合物や有機化合物を用いればよく、使用する光源の波長に合わせて材質を種々選択することができる。
【0023】
上記実施例では、基板の板厚を0.5mmとしたが、マイクロレンズアレイにより決定される焦点深度の範囲内で変更し得る。
【0024】
上記実施例では、基板材料としてSiO2を用いたが、使用する光源の波長に合わせて変更し得る。例えば、可視波長領域であれば、上記SiO2に加え、Al2O3,TiO2等を用いることができる。また、これらを用いた複合材料や、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂等の有機化合物を用いても構わない。
【0025】
上記実施例では、金属膜としてAu−Sn合金を用いたが、Ag,Al,Au,Cu,Ge,Ni,Bi,Mg,Pb,Si,Sn,Sb,Te,Tl及びZnの金属のうち少なくとも一種を含む合金を用いても構わない。遮光性があり、光の吸収率、反射率が高い金属で、且つ、ピンホールを作製するときの光の集光により、金属膜を溶融、蒸発させることができれば、種々の材料を用い得る。また、実施例2では、色素材料としてアゾ系色素を用いたが、ピンホールを作製するときの波長を吸収し、そのことにより、発熱または発熱を伴う分解をし、金属膜を溶融させることができる温度にすることができれば、種々の材料を用い得る。さらに、実施例2における金属膜としてCrのような高融点の材料を用いる場合でも、色素材料として光の吸収率が高く、上記融点以上に加熱可能なものを用いることにより、ブラックマトリクスの材料として使用することができる。
【0026】
上記実施例において、金属膜は真空蒸着を用いて形成したが、スパッタリング法やイオンプレーティング等により成膜することもできる。なお、これらの金属膜の形成方法は、成膜する金属によって種々選択することができる。
【0027】
上記実施例では、光源としてYAGレーザを用いたが、使用する金属膜の遮光性の割合やマイクロレンズの開口数等に応じて、種々のレーザを用い得る。より小さなピンホールを形成する場合には、短波長のArF、F2レーザ等を用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明のマイクロレンズアレイ基板の製造方法を用いることで、マイクロレンズアレイ基板の製造工程を簡略化でき、製造スループットを向上させることができる。また、実施例2に示したように、基板と遮光性の膜との間に色素材料からなる膜を形成し多層構造とすることにより、ピンホールの開孔速度を速くすることができ、マイクロレンズアレイ基板の製造スループットを更に向上させることができる。さらに、遮光性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるマイクロレンズアレイ基板の製造方法を説明する図である。
【図2】本発明の実施例2におけるマイクロレンズアレイ基板の製造方法を説明する図である。
【図3】本発明の実施例2におけるマイクロレンズアレイ基板の製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1,11 基板
3,13 マイクロレンズアレイ
5,15 Au−Sn膜
5a,15a 孔
14 色素材料膜
LS1,LS2,LS11,LS12 光[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a method for manufacturing a microlens array substrate in which a microlens array is provided on one surface of a substrate and a light-shielding film (black matrix) having a pinhole formed on the other surface is provided. And a substrate manufactured by the manufacturing method.
[0002]
[Prior art]
In recent years, a display element in which many microlens arrays are combined has been developed. As an example, a display element used for a rear projection screen or a liquid crystal display can be given. By using the microlens array, light passing through the microlens array from the internal light source is diffused when emitted to the outside (observation surface), so that the viewing angle can be widened. Recently, an element in which a black matrix (light-shielding film) is combined with the microlens array has been developed. With this black matrix, an effect of improving image contrast and shielding light from outside such as indoor lighting and sunlight can be obtained.
[0003]
Such a black matrix may be provided on the surface of the substrate on which the microlens array is formed, or may be provided on the surface of the substrate opposite to the surface on which the microlens array is provided. In the former case, the periphery of each microlens is covered with a black matrix to shield light. Accordingly, when the light emitted from the light source inside the device is projected to the outside, light that does not pass through the microlens can be blocked. In the latter case, a hole is provided at the focal position of each microlens of the black matrix. Thereby, of the light emitted from the light source inside the device, only the light that has passed through the hole is projected to the outside. In each case, there are advantages and disadvantages.However, in consideration of image contrast, in the latter case, that is, a black matrix is formed on the surface opposite to the substrate surface on which the microlens array is formed. It is desirable to do. Methods for forming the black matrix are disclosed in JP-A-9-49906 and JP-A-11-344602. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-49906, first, a black matrix having holes formed therein through which light from the inside of the device can pass is formed on a substrate, and an ultraviolet curing resin is applied to the opposite surface of the black matrix. The micro lens array is formed by exposing the ultraviolet curing resin to the lens pattern by transmitting light. In JP-A-11-344602, first, a substrate on which a microlens array has been prepared is prepared, and a resist is applied to the surface opposite to the microlens array. Next, the resist layer is cured by the ultraviolet light transmitted through the microlens array to form a resist pattern. A black matrix is formed by using a lift-off method using this resist pattern as a mask.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the method described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-49906, the amount of ultraviolet light passing through the holes of the black matrix is small, and the amount of ultraviolet light required to manufacture the microlens by curing the ultraviolet curing resin is small. And it is difficult to produce a desired microlens. In the method described in JP-A-11-344602, the process for obtaining a black matrix is complicated. In particular, in the method disclosed in JP-A-11-344602, since a resist is used to form a black matrix, steps such as resist coating and resist development are required. Furthermore, since the lift-off method is used, the substrate on which the microlens array is formed comes into contact with the organic solvent when removing the resist. Therefore, when the corrosion resistance of the microlens array substrate to the organic solvent is taken into consideration, the choice of the substrate material becomes narrow.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the conventional technique and to provide a method for easily manufacturing a microlens array substrate having a black matrix and a substrate manufactured by using the manufacturing method. .
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, providing a microlens on one surface of a substrate;
Providing a light-shielding film on the other surface of the substrate;
A microlens array comprising condensing light onto said light-blocking film through said microlens and heating a predetermined area of said film, thereby forming a pinhole in said predetermined area of said film. A method for manufacturing a substrate is provided.
[0007]
In the method for manufacturing a microlens array substrate according to the present invention, light is irradiated from above the microlens array provided on one surface of the substrate, and light shielding properties formed on the opposite surface of the substrate through each microlens are provided. Focus on the film. The condensed portion (region) is heated and melts when the temperature of the portion exceeds the melting point of the film material, and is evaporated and removed. Thereby, a hole can be formed in the light-shielding film. This hole becomes a pinhole formed in a light-shielding film (black matrix) for passing only light emitted through the microlens array to the outside (observation surface).
[0008]
In the present invention, the light-shielding film is preferably a metal film. By using a metal film as the film forming the black matrix, it is possible to further maintain the light-shielding property while maintaining the corrosion resistance.
[0009]
The light-shielding film may be a dye material film. The dye material film is preferably a film containing a dye having an absorption band with respect to light for forming pinholes. Dyes, metal-containing azo dyes, dithiol metal complex dyes, indoaniline metal complex dyes, phthalocyanine dyes, naphthalocyanine dyes, intermolecular CT complex dyes, and the like. By using such a dye material film as a light-shielding film, light passing through the substrate via the microlens is further absorbed by the dye material film. Therefore, as compared with a case where light is directly condensed and heated on the metal film, the temperature of the converged portion can be made higher, and the formation of holes (pinholes) can be promoted. The light-shielding film may be a multilayer film, and a dye material film and a metal film may be formed on the other surface of the substrate. By doing so, the light absorption efficiency for forming pinholes can be increased by the dye material film, and the corrosion resistance of the dye material film can be complemented by the metal film.
[0010]
In the present invention, it is preferable that the metal film is an Au—Sn alloy.
[0011]
In the present invention, it is desirable that a light-shielding film exists within the depth of focus of the microlens. In this way, the light-shielding film can be efficiently heated by the presence of the light-condensing point of the light transmitted through the microlens in the light-shielding film, and the light-shielding film is melted and evaporated. Promote.
[0012]
According to the present invention, there is provided a microlens array substrate manufactured by the above manufacturing method. This makes it possible to easily provide a microlens array substrate in which a microlens array is provided on one surface of the substrate and a light-shielding film (black matrix) having pinholes formed on the other surface.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, a light transmissive substrate;
A plurality of microlenses provided on one surface of the substrate;
A dye material film provided on the other surface of the substrate;
A metal film provided on the dye material film;
When light is irradiated from each side of the substrate through each microlens, a pinhole through which light collected by each microlens is transmitted is formed in the dye material film and the metal film. A microlens array substrate is provided.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings, but the present invention is not limited thereto.
[0015]
As shown in FIG. 1A, the microlens array substrate according to the present invention includes a plurality of plano-
[0016]
Next, as shown in FIG. 1B, an Au—Sn alloy (molar ratio: 83:17) is deposited on the surface 1b opposite to the surface 1a so as to have a thickness of 0.1 μm. The
[0017]
Next, as shown in FIG. 1C, parallel light LS1 was irradiated using a light source (not shown) arranged above the
[0018]
Another embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The configuration was the same as that of the above embodiment, except that a film of a dye material having the following structural formula (1) was formed between the
[0019]
Embedded image
[0020]
Next, as shown in FIG. 3A, a parallel light LS11 was irradiated from a light source (not shown) arranged on the
[0021]
With respect to the microlens array substrates prepared in Examples 1 and 2, respectively, the lightness and darkness when light was irradiated from the metal film side and when light was not irradiated were evaluated on the microlens side. The difference was clear.
[0022]
In the above embodiment, the microlens array is manufactured using the photolithography technique, but may be manufactured by injection molding a transparent resin material. Further, it may be manufactured using a photopolymer method. In this case, a transparent material, for example, a resin such as a polycarbonate resin, an acrylic resin, an epoxy resin, or an ABS resin, glass, or the like can be used as the substrate. In particular, a transparent resin material such as a polycarbonate resin or a polymethyl methacrylate resin is desirable as a resin that is easy to handle. Further, a microlens array may be produced by a sol-gel method. In this case, an inorganic compound or an organic compound that can use the sol-gel method may be used, and various materials can be selected according to the wavelength of the light source to be used.
[0023]
In the above embodiment, the thickness of the substrate is set to 0.5 mm, but may be changed within the range of the depth of focus determined by the microlens array.
[0024]
In the above embodiment, SiO 2 was used as the substrate material, but it can be changed according to the wavelength of the light source used. For example, in the visible wavelength region, Al 2 O 3 , TiO 2, or the like can be used in addition to SiO 2 . Further, a composite material using these materials, or an organic compound such as a polycarbonate resin, an acrylic resin, an epoxy resin, or an ABS resin may be used.
[0025]
In the above embodiment, the Au—Sn alloy was used as the metal film, but among the metals of Ag, Al, Au, Cu, Ge, Ni, Bi, Mg, Pb, Si, Sn, Sb, Te, Tl and Zn An alloy containing at least one kind may be used. Various materials can be used as long as the metal film has a light-shielding property, a high light absorption rate and a high reflectance, and can melt and evaporate the metal film by condensing light when forming a pinhole. In Example 2, the azo dye was used as the dye material. However, the wavelength at the time of producing the pinhole was absorbed, thereby causing heat generation or decomposition accompanied by heat generation, thereby melting the metal film. Various materials can be used as long as the temperature can be increased. Further, even when a material having a high melting point such as Cr is used as the metal film in Example 2, a material having a high light absorptivity as a dye material and capable of being heated to a temperature equal to or higher than the melting point is used as a material for the black matrix. Can be used.
[0026]
In the above embodiment, the metal film is formed by vacuum evaporation, but may be formed by a sputtering method, ion plating, or the like. Note that various methods for forming these metal films can be selected depending on the metal to be formed.
[0027]
In the above embodiment, a YAG laser is used as a light source. However, various lasers can be used depending on a ratio of a light shielding property of a metal film to be used, a numerical aperture of a microlens, and the like. When forming a smaller pinhole may be used short-wavelength ArF, F 2 laser, or the like.
[0028]
【The invention's effect】
By using the method for manufacturing a microlens array substrate of the present invention, the manufacturing process of the microlens array substrate can be simplified, and the manufacturing throughput can be improved. Further, as shown in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a method for manufacturing a microlens array substrate according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating a method for manufacturing a microlens array substrate according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram illustrating a method for manufacturing a microlens array substrate according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1,11
Claims (7)
上記基板の他面上に遮光性の膜を設けることと;
上記マイクロレンズを通して上記遮光性の膜に光を集光して、上記膜の所定領域を加熱し、それによって該膜の所定領域にピンホールを形成することを含むことを特徴とするマイクロレンズアレイ基板を製造する方法。Providing a microlens on one side of the substrate;
Providing a light-shielding film on the other surface of the substrate;
A microlens array comprising condensing light onto said light-blocking film through said microlens and heating a predetermined area of said film, thereby forming a pinhole in said predetermined area of said film. A method of manufacturing a substrate.
該基板の一面上に設けられた複数のマイクロレンズと;
該基板の他面上に設けられた色素材料膜と;
該色素材料膜上に設けられた金属膜と;を有し、
上記基板の一面側から各マイクロレンズを通して光照射したときに、各マイクロレンズにより集光された光が透過するピンホールが、上記色素材料膜及び上記金属膜に形成されていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。A light transmitting substrate;
A plurality of microlenses provided on one surface of the substrate;
A dye material film provided on the other surface of the substrate;
A metal film provided on the dye material film;
When light is irradiated from each side of the substrate through each microlens, a pinhole through which light condensed by each microlens is transmitted is formed in the dye material film and the metal film. Micro lens array substrate.
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WO2015156120A1 (en) * | 2014-04-07 | 2015-10-15 | ナルックス株式会社 | Optical element |
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- 2002-08-08 JP JP2002230895A patent/JP2004070102A/en not_active Withdrawn
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