JP2004025242A - Welding wire for gas shielded arc welding - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペール容器内に積層収納してなるガスシールドアーク溶接用ワイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動および半自動溶接において、溶接能率向上を図る目的で大容量のガスシールドアーク溶接用ワイヤ(以下、ワイヤという。)収納容器が用いられ、その代表的なものにペールパックがある。これは、100〜350kgのワイヤをペール容器内に積層収納し、ワイヤ取り出し装置やワイヤ送給機により溶接トーチへワイヤを送給する方法で広く使用されている。
【0003】
最近、全自動溶接の普及が著しいが、溶接部へのワイヤ狙い精度の高いペール容器入りワイヤが望まれている。全自動溶接の場合、半自動溶接のようにオペレータが目視しながら溶接トーチの溶接部へのねらい位置を微調整することができないからである。
【0004】
ペール容器入りワイヤはワイヤを引き出したとき、コイルばねを引き伸ばした場合と同様な捩れがワイヤに発生する。このため使用時にワイヤが捩れずにペールパックから上方に取り出すことができるように、予めペールパックへの装填工程において、取り出し時に発生する捩りとは反対方向にワイヤ1巻き当たり360°の捩りを付与して装填している。これにより取り出し時に捩りを戻してワイヤの捩りを無くして溶接ビードの蛇行や跳ねの防止している。なお、この捩りを付与するのはワイヤ装填時にペール容器をターンテーブル上で回転させれば行なえる。
【0005】
しかし、実際にはワイヤの機械的性質やワイヤ装填時にワイヤがワイヤ中心軸の周りに回転しながら装填されることや直進性不足などにより、ワイヤ1巻き当たり360°の捩りを与えても塑性変形を受けて、装填されたワイヤの弾性捩り角度は200〜260°程度になる。このようにワイヤの弾性捩り角度が小さくなるとワイヤ取り出し時にワイヤが回転し、そのワイヤの回転は弾性捩り角度が小さい程大きくなり、溶接ビードの蛇行を引き起こす。また、上記ワイヤの回転が大きいと、ワイヤ送給経路内でワイヤの捩りエネルギーが溜まり、溶接トーチ先端部のワイヤが突然回転して溶接ビードが溶接部から部分的に大きく外れ、いわゆる跳ねが発生する。さらに、ワイヤ装填時の塑性変形により、ワイヤ取り出し時にワイヤ長手方向にうねりが生じて、溶接トーチから出たワイヤが不規則な挙動で溶接部へ供給されてビードが蛇行する。
【0006】
溶接ビードの蛇行や跳ねを防止する方法として、例えば特開平9−277047号公報に開示されているように、ワイヤ送給経路中にワイヤ矯正機を入れることが行われており、ある程度の効果は認められている。しかし、ワイヤ矯正機の使用によっても、使用ワイヤの種類毎の矯正調整が必要で、矯正条件が不適切であると溶接ビードの蛇行や跳ねが発生する。また、ワイヤ矯正機を用いると、ワイヤ送給抵抗の増加に伴いアークの安定性が阻害されることもある。これらのことから、溶接ビードの蛇行や跳ねを根本的に防止できてないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記ペール容器入りワイヤの問題点を解決し、溶接トーチから出たワイヤの溶接部へのターゲット性を安定に維持することを課題とする。特に、ワイヤ送給経路にワイヤ矯正機などの新たな手段を講じることなく、ワイヤそれ自体の特性の改良により溶接ビードの蛇行や跳ねの生じないガスシールドアーク溶接用ワイヤを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するものであって、その要旨は、ペール容器内に装填されたガスシールドアーク溶接用ワイヤにおいて、ワイヤ長さ300mm間を捩ったときの降伏開始角度が20〜60゜のワイヤを、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度が270〜360°で装填したものであることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のペール容器に装填されたワイヤについて詳細に説明する。
ワイヤの溶接部へのターゲット性について種々検討した結果、スプールに巻かれたワイヤのターゲット性がペールパックされたワイヤに比べ、極めて良好であることが判明した。スプールに巻かれたワイヤは巻き方向に巻き癖がついており、これが溶接トーチの曲がりと一致するように規制されて、溶接トーチ出口で一定方向にワイヤが出るためである。一方、ペール容器入りワイヤは、取り出し時に発生する捩りとは反対方向にワイヤ1巻き当たり360°の捩りを付与して装填し、取り出し時に360°捩りを戻し、捩りの発生を無くすようにしている。このためスプール巻きワイヤのように一定方向に巻き癖をつけている訳ではなく、ワイヤ装填時に塑性変形を受けた場合、弾性捩り角度が小さくなる。したがって、ペールパックから取り出されたワイヤは、ワイヤ長手方向に不規則なうねりと回転を伴ったまま溶接トーチから出てくるので、溶接ビードの蛇行や跳ねが発生して、溶接部へのターゲット性が悪くなる。
【0010】
ペール容器入りワイヤに、スプール巻きワイヤと同様な巻き癖をつけることも考えられるが、これを行なうと取り出し時に数巻きまとまってワイヤ積層体上部へ引き出され、捩りを戻そうとしてワイヤが回転してもつれてしまうので、実際には困難である。そこで、種々検討を重ねた結果、取り出したワイヤのワイヤ長手方向の不規則なうねりを極めて小さくすることと、ワイヤの回転を少なくすることにより、ワイヤが溶接トーチから出る方向を一定にでき、溶接部へのターゲット性を極めて良好にできることを見出した。
【0011】
まず、ワイヤは、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度を270〜360°とする。ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度が270°未満になると、ワイヤはワイヤ送給経路内で回転し、溶接トーチ先端部とペールパック取り出し部間で、ワイヤに捩りエネルギーが蓄積され、そのエネルギーが開放されたとき、溶接トーチ先端のワイヤは瞬間的に回転して跳ねが生じる。さらに、ワイヤは塑性変形によりワイヤ長手方向に不均一なうねりが大きくなり、ワイヤは不規則な挙動のまま溶接トーチから送給される。したがって、ワイヤの振れが大きくなり、溶接部へのターゲット性が悪くなりビート蛇行が生じる。一方、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度が360°を超えると、ペールパックからワイヤを取り出す時に、ワイヤが2〜3巻きまとまってワイヤ積層体上部へ飛び出し、捩りを戻そうとしてワイヤが回ってもつれ、ワイヤを送給することができなくなるという問題が生じる。したがって、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度の範囲は270〜360°とする必要がある。
【0012】
さらに、弾性捩り角度を安定して得るためには、ワイヤ長さ300mm間を捩ったときの降伏開始角度を20〜60°にする必要がある。このワイヤの降伏開始角度は以下のように測定する。まずワイヤを両端のつかみ個所間の長さが300mmになるように切断し、ワイヤの両端部を回らないように固定する。ワイヤを5°時計方向に捩ったところで開放する。この時、ワイヤは降伏してなければ元の位置に戻る。これを5°刻みで繰り返して行い、ワイヤを開放した時に元の位置から1°降伏した時の角度を降伏開始角度とした。なお、理論的に考えると同じワイヤについてつかみ個所間の距離と降伏開始角度とは比例関係にある筈である。しかし実際にやってみると、たとえばつかみ個所間の距離が600mmでは300mmのときの倍より大きな降伏開始角度になる。これはたとえば直径数十mmの棒材といったものと異なり、細径のワイヤではつかみ個所間の距離が長くなると、うねりなどの副次的変形が生じるためと考えられる。したがって本発明においてはワイヤ長さ300mm間を捩ったときの値に限定した。
【0013】
ワイヤ長さ300mm間を捩ったときのワイヤ降伏開始角度が20°未満であると、ワイヤを装填する前に直進性が得にくくなり、屈曲した箇所に応力が集中して塑性変形が起きやすくなる。また、ワイヤそのものが降伏し易いので、ワイヤ装填時の塑性変形が大きくなり、装填されたワイヤの弾性捩り角度が部分的に少なくなる。また、ワイヤ送給時にワイヤ送給経路で座屈し易くなることや、曲げ部が数ヶ所あるワイヤ送給経路を通した時、ワイヤ長手方向にうねりを与えてしまい、溶接部へのターゲット性を損ねてしまう。逆にワイヤ長さ300mm間を捩ったときのワイヤの降伏開始角度が60°を超える場合は、ワイヤの強度が高くなり、ワイヤ装填前の直進性が得難く、捩り角度も均一に付与しにくくなるので、ワイヤの振れが大きくなり、溶接部へのターゲット性が悪くなりビート蛇行が生じる。
【0014】
したがって、ペール容器入りワイヤのワイヤ1巻き当たりの捩り角度を270〜360°、ワイヤ長さ300mm間を捩ったときの降伏開始角度を20〜60°とすることにより、取り出し時のワイヤは直線形状となり、ワイヤ全長に亘って溶接部へのターゲット性が良好でワイヤ跳ねが生じることがない。
【0015】
なお、本発明ワイヤのペール容器への装填に際しては、ワイヤの長手方向のうねりを極めて小さくするために、ワイヤに直進性を持たせて、ワイヤに局部的な応力がかからないようにして装填時の塑性変形を防止する。更に、ワイヤの回転を止めて装填する。すなわち、ペール容器へのワイヤの装填は一般にペールパックの真上から見て時計回り方向(右回り)に装填するが、ワイヤは反時計回り方向に捩られる。したがって、送給されてくるワイヤが仮に時計方向の回転を有していた場合、弾性捩りを減じる方向に作用し、結果としてワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度は小さくなってしまう。そのため、ワイヤの回転を止めるか、または僅かに反時計方向に捩るようにして装填する。
【0016】
【実施例】
ペール容器にワイヤ径1.2mm、1.4mmおよび1.6mmのソリッドワイヤ(JIS Z3312 YGW11およびYGW21)とフラックス入りワイヤ(JIS Z3313 YFW−C50DRおよびYFW−C602R)を各200kg積層収納した。表1に各ペール容器入りワイヤの1巻き当たりの弾性捩り角度を10回測定したときの範囲と平均値を示す。またワイヤ長さ300mm間を捩ったときの降伏開始角度も表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
弾性捩り角度の測定は以下のようにして行なった。まずペール容器内のワイヤ数巻きを、捩りが戻らないように束ねて拘束した状態で切断して取り出す。この数巻きのワイヤの輪を、拘束した状態のまま輪の円周の1箇所を円周の面内で直角に曲げる。その後に輪をほどいて、曲げた箇所が両端に残るように切断する。図1はこのときのワイヤの状態を示しているが、面11の上にワイヤ2を置いたもので、両端の曲げた部分12が指針の役をしており、Lで示す曲げた箇所間の距離がペール容器内のワイヤの1巻きの長さになる。図1(a)のように両端の曲げた部分12が同一方向なら、弾性捩りが360°あったのがちょうど1回転戻ってこのようになったことになる。一方、図1(b)のように両端の曲げた部分12が同一面内に無く、角度13がたとえば300°であったら、弾性捩りが300°ということになる。
【0019】
ターゲット性評価は、図2に示すようなアークを出さない状態で試験を行った。これは、実際の溶接試験よりも溶接条件などの影響を受けることなく、また精度良く試験できるためである。図2において、ペールパック1から取り出されたワイヤ2は、コンジットケーブル3、ワイヤ送給装置4、溶接トーチ5を経て給電チップ6先端に送られ、ターゲット面7に当たる。ターゲット面7は給電チップ6先端から150mmとした。
【0020】
試験方法は、インチング操作によりワイヤをターゲット面7に当たるまで送給し、ワイヤを給電チップの所で切断して再度ターゲット面に当たるまで送給することを連続で50回繰り返して測定した。さらにワイヤを20kg取り除いた後同様に50回繰り返して測定した。図3は、ターゲット試験の測定結果例を示す。図3に示すようにX軸方向の最大距離(ΔX)とY軸方向の最大距離(ΔY)を調べた。通常溶接時のワイヤ突き出し長さは25mm程度であり、ワイヤ突き出し長さ150mmにおけるΔXおよびΔYが20mm以下は、実際の溶接においてはワイヤの中心位置に対し±1.5mmに該当する。したがってターゲット性の評価は、ΔXおよびΔYがそれぞれ20mm以下を良好とした。
【0021】
また、溶接トーチ先端でのワイヤ跳ねの評価は、板厚12mm、幅150mm、長さ1500mmのSM−490B鋼をT字型に組み、表2に示す溶接条件で水平すみ肉溶接を3回繰り返して実施し、跳ねの発生した回数を調べた。それらの試験結果も表1に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
表1中、試験No.1〜5が本発明例、試験No.6〜9は比較例である。
本発明例である試験No.1〜5は、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度および降伏開始角度が適正であるので、ターゲット性が良好ですみ肉溶接時もワイヤの跳ねが生じることなく極めて満足な結果であった。
【0024】
比較例中、試験No.6は、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度が大きすぎるので、すみ肉溶接時にワイヤが3巻きペールパックのワイヤ積層体上部へ飛び出してもつれが生じた。
試験No.7は、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度が小さいので、ターゲット性が悪くなった。また、すみ肉溶接時に跳ねが2回生じた。
【0025】
試験No.8は、ワイヤの降伏開始角度が大きく、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度も均一でないので、ターゲット性が悪かった。また、すみ肉溶接時に跳ねが1回生じた。
試験No.9は、ワイヤの降伏開始角度が小さく、ワイヤ1巻き当たりの弾性捩り角度も部分的に低いので、ターゲット性が悪かった。また、すみ肉溶接時にコンジットチューブ内でワイヤが座屈した。
【0026】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のガスシールドアーク溶接用ワイヤによれば、溶接ビードの蛇行や跳ねの生じないガスシールドアーク溶接用ワイヤを提供することができ、溶接部の品質および溶接作業性の向上に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)と(b)はそれぞれ弾性捩り角度測定のときのワイヤの状態を示す図
【図2】本発明の実施例におけるターゲット性の評価方法を示す図
【図3】ターゲット試験の測定結果例を示すグラフ
【符号の説明】
1 ペールパック
2 ワイヤ
3 コンジットケーブル
4 ワイヤ送給装置
5 溶接トーチ
6 給電チップ
7 ターゲット面
11 面
12 両端の曲げた部分[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a gas shielded arc welding wire laminated and housed in a pail container.
[0002]
[Prior art]
In automatic and semi-automatic welding, a large-capacity gas-shielded arc welding wire (hereinafter referred to as wire) container is used for the purpose of improving welding efficiency, and a typical example is a pail pack. This is widely used in a method in which a wire of 100 to 350 kg is stacked and stored in a pail container, and the wire is fed to a welding torch by a wire take-out device or a wire feeder.
[0003]
Recently, the use of fully automatic welding has been remarkably widespread, and a wire in a pail container with high precision in aiming a wire at a weld is desired. This is because, in the case of fully automatic welding, the operator cannot visually adjust the target position of the welding torch to the welded portion while visually observing, as in semi-automatic welding.
[0004]
When the wire in the pail container is pulled out, the wire is twisted in the same manner as when the coil spring is stretched. For this reason, in the process of loading the pail pack, a twist of 360 ° per one turn of the wire is provided in advance in the loading step of the pail pack so that the wire can be taken out of the pail pack without twisting during use. And loaded. Thereby, the twist is returned at the time of removal to eliminate the twist of the wire, thereby preventing the meandering or bouncing of the weld bead. The twist can be imparted by rotating the pail container on a turntable when the wire is loaded.
[0005]
However, due to the mechanical properties of the wire, the fact that the wire is loaded while rotating around the center axis of the wire when the wire is loaded, and the lack of straightness, plastic deformation occurs even when a twist of 360 ° is given per wire turn. Accordingly, the elastic torsion angle of the loaded wire becomes about 200 to 260 °. As described above, when the elastic torsion angle of the wire is reduced, the wire rotates when the wire is taken out, and the rotation of the wire increases as the elastic torsion angle decreases, causing the weld bead to meander. Also, if the rotation of the wire is large, the torsional energy of the wire accumulates in the wire feed path, the wire at the tip of the welding torch suddenly rotates, and the welding bead partially deviates from the welding portion, so-called bouncing occurs. I do. Further, due to plastic deformation at the time of wire loading, undulation occurs in the longitudinal direction of the wire when the wire is taken out, and the wire coming out of the welding torch is supplied to the weld in an irregular behavior and the bead meanders.
[0006]
As a method for preventing meandering or bouncing of a weld bead, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-277047, a wire straightening machine is inserted in a wire feeding path, and a certain effect is obtained. It recognized. However, even with the use of a wire straightening machine, straightening adjustment is required for each type of wire used, and if the straightening conditions are inappropriate, meandering or bouncing of the weld bead occurs. In addition, when a wire straightener is used, the stability of the arc may be impaired with an increase in the wire feed resistance. For these reasons, at present, it is not possible to fundamentally prevent meandering or bouncing of the weld bead.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the problems of the above-mentioned wire in a pail container and to stably maintain the target property of a wire coming out of a welding torch to a welded portion. In particular, it is an object of the present invention to provide a gas shielded arc welding wire which does not cause meandering or bouncing of a weld bead by improving characteristics of the wire itself without taking new means such as a wire straightening machine in a wire feeding route. I do.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention solves the above-mentioned problems, and the gist of the present invention is that, in a gas shielded arc welding wire loaded in a pail container, the yield start angle when twisting between wire lengths of 300 mm is 20 to 60. The wire of ワ イ ヤ is loaded with an elastic torsion angle per one turn of 270 to 360 °.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the wire loaded in the pail container of the present invention will be described in detail.
As a result of various studies on the targetability of the wire to the welded portion, it was found that the targetability of the wire wound on the spool was much better than that of the pail-packed wire. This is because the wire wound on the spool has a winding habit in the winding direction, which is regulated so as to match the bending of the welding torch, and the wire comes out in a certain direction at the welding torch outlet. On the other hand, the wire in the pail container is loaded by imparting a twist of 360 ° per winding in the direction opposite to the twist generated at the time of removal, and twisting 360 ° is returned at the time of removal to eliminate the occurrence of twist. . For this reason, the wire does not have a winding habit in a fixed direction as in the case of the spool-wound wire. If the wire is subjected to plastic deformation at the time of loading, the elastic torsion angle is reduced. Therefore, the wire taken out of the pail pack comes out of the welding torch with irregular undulation and rotation in the longitudinal direction of the wire. Gets worse.
[0010]
It is conceivable that the wire in the pail container has the same winding habit as the spool wound wire.However, when this is done, several windings are collected at the time of removal and pulled out to the upper part of the wire laminate, and the wire rotates to return to twist. It's actually difficult because it gets tangled. Therefore, as a result of various studies, it was possible to minimize the irregular undulation of the taken wire in the longitudinal direction of the wire and to reduce the rotation of the wire, so that the direction in which the wire emerges from the welding torch can be kept constant. It has been found that the target property to the part can be extremely improved.
[0011]
First, the wire has an elastic torsion angle per winding of the wire of 270 to 360 °. When the elastic torsion angle per turn of the wire is less than 270 °, the wire rotates in the wire feed path, and the torsion energy is accumulated in the wire between the tip of the welding torch and the pail pack outlet, and the energy is released. When this is done, the wire at the tip of the welding torch instantaneously rotates and bounces. Further, the wire has a large uneven undulation in the longitudinal direction of the wire due to plastic deformation, and the wire is fed from the welding torch with an irregular behavior. Therefore, the deflection of the wire is increased, the target property to the welded portion is deteriorated, and beat meandering occurs. On the other hand, if the elastic torsion angle per one turn of the wire exceeds 360 °, when the wire is taken out from the pail pack, the wire is gathered in two or three turns and jumps out to the upper part of the wire laminate, so that the wire turns around in order to return the twist. Then, there arises a problem that the wire cannot be fed. Therefore, the range of the elastic torsion angle per one turn of the wire needs to be 270 to 360 °.
[0012]
Further, in order to stably obtain the elastic torsion angle, it is necessary to set the yield start angle when twisting the wire length of 300 mm to 20 to 60 °. The yield start angle of this wire is measured as follows. First, the wire is cut so that the length between the gripping portions at both ends is 300 mm, and the wire is fixed so as not to rotate around both ends. Release the wire when twisted 5 ° clockwise. At this time, if the wire does not yield, it returns to its original position. This was repeated at intervals of 5 °, and the angle at which the wire yielded 1 ° from the original position when the wire was opened was defined as the yield start angle. Note that theoretically, the distance between the gripping points and the yield start angle of the same wire should be in a proportional relationship. However, in actual practice, for example, when the distance between the gripping points is 600 mm, the yield start angle is larger than twice when the distance is 300 mm. This is considered to be because, for example, unlike a rod having a diameter of several tens of millimeters, when the distance between gripping points is increased in a small-diameter wire, secondary deformation such as undulation occurs. Therefore, in the present invention, the value is limited to a value obtained when the wire length is twisted between 300 mm.
[0013]
If the wire yield start angle is less than 20 ° when twisting the wire between 300mm lengths, it will be difficult to obtain straightness before loading the wire, and stress will be concentrated on the bent parts and plastic deformation will easily occur. Become. Further, since the wire itself easily yields, plastic deformation at the time of loading the wire increases, and the elastic torsion angle of the loaded wire is partially reduced. In addition, it becomes easy to buckle in the wire feeding path during wire feeding, and when the bent part passes through several wire feeding paths, it undulates in the wire longitudinal direction, and the targetability to the welded part is reduced. It will hurt. Conversely, if the yield start angle of the wire when twisted between 300 mm wire lengths exceeds 60 °, the strength of the wire will increase, making it difficult to obtain straightness before loading the wire, and providing a uniform twist angle. Since it becomes difficult, the deflection of the wire becomes large, the target property to the welded portion becomes poor, and the beat meanders.
[0014]
Therefore, by setting the twist angle per turn of the wire in the pail container to 270 to 360 ° and the yield start angle when twisting between the wire lengths of 300 mm to 20 to 60 °, the wire at the time of removal is straight. It has a good shape, has good targetability to the welded portion over the entire length of the wire, and does not cause wire bouncing.
[0015]
When the wire of the present invention is loaded into a pail container, the wire is straightened so that local stress is not applied to the wire in order to minimize undulation in the longitudinal direction of the wire. Prevents plastic deformation. Further, the rotation is stopped and the wire is loaded. That is, the wire is generally loaded in the pail container in a clockwise direction (clockwise) as viewed from directly above the pail pack, but the wire is twisted in a counterclockwise direction. Therefore, if the supplied wire has a clockwise rotation, it acts in a direction to reduce the elastic torsion, and as a result, the elastic torsion angle per one turn of the wire becomes small. Therefore, the rotation is stopped or the wire is twisted slightly counterclockwise.
[0016]
【Example】
200 kg each of a solid wire (JIS Z3312 YGW11 and YGW21) and a flux-cored wire (JIS Z3313 YFW-C50DR and YFW-C602R) having a wire diameter of 1.2 mm, 1.4 mm and 1.6 mm were stored in a pail container. Table 1 shows the range and average value when the elastic torsion angle per winding of each pail container-containing wire was measured 10 times. Table 1 also shows the yield start angle when twisting between wire lengths of 300 mm.
[0017]
[Table 1]
[0018]
The measurement of the elastic torsion angle was performed as follows. First, several windings of the wire in the pail container are cut and taken out in a state of being bundled and restrained so that the twist is not returned. The loop of the wire having several turns is bent at a right angle in the plane of the circumference of the loop while being restrained. After that, unwrap the loop and cut so that the bent part remains at both ends. FIG. 1 shows the state of the wire at this time, in which the
[0019]
For the evaluation of the target property, a test was performed in a state where no arc was emitted as shown in FIG. This is because the test can be performed more accurately without being affected by welding conditions and the like than in an actual welding test. In FIG. 2, a
[0020]
The test method was such that the wire was fed by the inching operation until the wire hit the
[0021]
The evaluation of wire bounce at the tip of the welding torch was performed by assembling SM-490B steel having a thickness of 12 mm, a width of 150 mm and a length of 1500 mm into a T-shape, and repeating horizontal fillet welding three times under the welding conditions shown in Table 2. And the number of times the bounce occurred was examined. Table 1 also shows the test results.
[0022]
[Table 2]
[0023]
In Table 1, Test No. 1 to 5 are examples of the present invention, and test Nos. 6 to 9 are comparative examples.
Test No. which is an example of the present invention. In Nos. 1 to 5, since the elastic torsion angle per one turn of the wire and the yield starting angle were appropriate, the targetability was good, and the wire was not spattered even at the time of meat welding.
[0024]
In the comparative examples, Test No. In No. 6, since the elastic torsion angle per one turn of the wire was too large, the wire jumped out to the upper part of the wire laminate of the three-turn pail pack at the time of fillet welding, causing entanglement.
Test No. In No. 7, since the elastic torsion angle per one turn of the wire was small, the target property was deteriorated. In addition, two splashes occurred during fillet welding.
[0025]
Test No. No. 8 had poor targetability because the yield start angle of the wire was large and the elastic torsion angle per one turn of the wire was not uniform. Also, one bounce occurred during fillet welding.
Test No. No. 9 was poor in targetability because the yield start angle of the wire was small and the elastic torsion angle per turn of the wire was partially low. Also, the wire buckled in the conduit tube during fillet welding.
[0026]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the gas shielded arc welding wire of the present invention, it is possible to provide a gas shielded arc welding wire that does not cause meandering or bouncing of a weld bead, and can improve the quality of a welded portion and the workability of welding. Can greatly contribute to the improvement of
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1 (a) and 1 (b) each show a state of a wire when an elastic torsion angle is measured. FIG. 2 shows a method of evaluating target properties in an embodiment of the present invention. A graph showing an example of measurement results of [Description of reference numerals]
REFERENCE SIGNS LIST 1
Claims (1)
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JP2002185669A JP2004025242A (en) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | Welding wire for gas shielded arc welding |
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